wiki クライムウェイヴ(Sysop読書録 活字をめぐる冒険) 内検索 / 「ロバート・フェリーニョ」で検索した結果

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  • ロバート・フェリーニョ
    ロバート・フェリーニョ Robert Ferrigno 探訪記者クイン・シリーズ チェシャ・ムーン 1993 深井裕美子訳 ダンスは死の招き 1995 深井裕美子訳 長編小説 無風地帯 1990 郷原宏訳 ハートブレイカー 1999 浅尾敦則訳
  • ハ行作家
    ...ン・フェスパーマン ロバート・フェリーニョ フレデリック・フォーサイス G・M・フォード チャールズ・ブコウスキー アダム・オファロン・プライス ヴィルジニ・ブラック ベンジャミン・ブラック トム・フランクリン ディック・フランシス フェリックス・フランシス ブライアン・フリーマントル オーギュスト・ル・ブルトン オインカン・ブレイスウェイト ラーラ・プレスコット ジェイムズ・カルロス・ブレイク タナ・フレンチ ピーター・ブローナー ローレンス・ブロック パスカル・フロマン モー・ヘイダー ロバート・ベイリー レイフ・GW・ペーション サイモン・ベケット アレッサンドロ・ペリッシノット フィン・ベル ポール・ベンジャミン シャネル・ベンツ チャールズ・ポーティス ジョン・ボーランド クレイグ・ホールデン C・J・ボックス ジリアン・ホフマン ヨルン・リーエル・ホルスト ジョナサン・ホ...
  • ガラスの暗殺者
    ...ションも何だか辛い。ロバート・フェリーニョのほとんど病気のような殺し屋たちの方が、ぼくにとってはずっと魅力的であるぞ。 (2000.05.04)
  • ロバート・B・パーカー
    ロバート・B・パーカー Robert B. Parker <スペンサーシリーズ>は、現在ではハードボイルドの系譜の主流に近いところで長年に渡って続いている実に貴重なシリーズだ。ロバート・B・パーカーがチャンドラーの遺稿に手を加えて『プードル・スプリングス物語』を書いたとき、あるいは初の西部劇である『ガンマンの伝説』を書いたときにも、世の中はすんなり彼に喝采を送ったわけではなかった。だが、そうした冒険心溢れる作家であり、生真面目にこつこつと一つのことを積み重ねてゆくプロフェッショナルな人間であることは、蓄積された作品の数、その質の安定を見る限り明白な事実だと思う。  大切にしてきたハードボイルド文体をいささかも損なうことなく、書き続けている唯一の作家であることだって、ぼくにとってみれば重要な事実であるように思われる。時代時代を映す鏡のような作品であり、アメリカの抱える病的な部分をス...
  • ロバート・ベイリー Robert Bailey
    ロバート・ベイリー Robert Bailey トム・マクマートリー・シリーズ ザ・プロフェッサー 2015 吉野弘人訳 黒と白のはざま 2016 吉野弘人訳 ラスト・トライアル 2018 吉野弘人訳 最後の審判 2019 吉野弘人訳 ポーセフィス・ヘインズ・シリーズ 嘘と聖域 2020 吉野弘人訳 ザ・ロング・サイド 2021 吉野弘人訳 ノン・シリーズ ゴルファーズ・キャロル 2020 吉野弘人訳
  • ロバート・ガルブレイス Robert Galbraith
    ロバート・ガルブレイス Robert Galbraith ロバート・ガルブレイスは、『ハリー・ポッター』シリーズのJ・K・ローリングが初めてミステリに挑戦した際の別名義である。 私立探偵コーモラン・ストライク カッコウの呼び声 池田真紀子訳 2013
  • ロバート・クレイス Robert Crais
    ロバート・クレイス Robert Crais 探偵エルビス・コール・シリーズ モンキーズ・レインコート 1987 田村義進訳 追いつめられた天使 1990 田村義進訳 ララバイ・タウン 1992 高橋恭美子訳 ぬきさしならない依頼 1993 高橋恭美子訳 死者の河を渉る 1995 高橋恭美子訳 サンセット大通りの疑惑 1996 高橋恭美子訳 Indigo Slam 1997 L.A. Requiem 1999 The Last Detective 2003 The Forgotten Man 2005 Chasing Darkness 2008 指名手配 2017 高橋恭美子訳 ジョー・パイク・シリーズ 天使の護衛 2007 村上和久訳 The First Rule 2010 The Sentry 2011 危険な男 2019 高橋恭美子訳 スコット&マギー・シリーズ 容疑者...
  • ロバート・ラドラム Robert Ludlum
    ロバート・ラドラム Robert Ludlum/ジョナサン・ライダー Jonathan Ryder/マイケル・シェパード Michael Shepherd ジェイソン・ボーン・シリーズ 暗殺者 1980 山本光伸訳 殺戮のオデッセイ 1986 山本光伸訳 最後の暗殺者 1990 山本光伸訳 マタレーズ暗殺集団シリーズ マタレーズ暗殺集団 1979 篠原慎訳 マタレーズ最終戦争 1997 篠原慎訳 マッケンジー・ホーキンス/サム・デヴェロー ・シリーズ 四億ドルの身代金 1975 山本光伸訳 マイケル・シェパード名義 白き鷹の荒野 1992 篠原慎訳 秘密組織カヴァート・ワン・シリーズ 冥界からの暗殺者 秘密組織カヴァート・ワン(Covert-One)1  2002 峯村利哉訳 ゲイル・リンズ共著 破滅の予言 秘密組織カヴァート・ワン(Covert-One)2  2002 峯...
  • チェシャ・ムーン
    チェシャ・ムーン 題名:チェシャ・ムーン 原題:Cheshire Moon (1993) 作者:Robert Ferrigno 訳者:深井裕美子 発行:講談社文庫 1995.7.15 初版 価格:\820  『ハートブレイカー』のイメージとはちと違う。何が違うと言って、あそこまで暴力が弾けていない。ヒーローもおとなしめの記者という役割。でもこの人の作品はやはり凄い!  キャラクターが魅力的で人間描写をおろそかにしなければ、こんなにシンプルな展開のストーリーであっても、迫力、魅力、印象の強さすべてにおいて他を圧倒するということができることを証明してしまうような作品である。  火気や爆薬や鮮血や死体の多さだけでは計れないものが、小説というものには確実にあるのだ。こういう作品を読むとぼくはなぜかほっとします。ほっとするような内容とは程遠いバイオレ...
  • コリーニ事件
    コリーニ事件 題名:コリーニ事件 原題:Der Fall Collini (2011) 作者:フェルディナント・フォン・シーラッハ Ferdinand von Schirach 訳者:酒寄進一 発行:東京創元社 2013.4.15 初版 2013.6.20 3刷 価格:\1,800  ドイツの小説を読むときに注意しておかねばならないポイントをうかつにも忘れてしまうと、作品のどこかで足元を掬われることになる。ぼくが事実そうであった。ベルンハルト・シュリンクの『朗読者』のときにも感じた同じ暗闇にいきなり出くわしてしまったときの大いなる恐れもその類(たぐい)だ。  本書はイタリア系移民のコリーニという67歳の人物が、高齢の大物起業主ハンス・マイヤーを殺害し自首するというあまりにも疑惑の余地なき事件を扱う。若き国選弁護人カスパー・ライネンを主人公に真摯で厳...
  • フェリックス・フランシス
    フェリックス・フランシス <競馬シリーズ>の巨匠ディック・フランシスの子。ディック・フランシスの晩年に共著という形でデビューし、『強襲』で新・競馬シリーズを父から書き継いだ。『競馬』シリーズのファンには涙が出るような奇跡の遺伝子リレーとなる。 フェリックス・フランシス共著 祝宴 2007 北野寿美枝 審判 2008 北野寿美枝 拮抗 2010 北野寿美枝 矜持 2011 北野寿美枝 新・競馬シリーズ 強襲 2011 北野寿美枝
  • ハートブレイカー
    ハートブレイカー 題名:ハートブレイカー 原題:Heartbreaker (1999) 作者:Robert Ferrigno 訳者:浅尾敦則 発行:アーティストハウス 1999.10.31 初版 価格:\1,900  帯に「J・エルロイ、M・コナリー大絶賛の超A級ハードボイルド!!」とあるので、見かけない出版社だけど騙されたと思って意を決し買った本。フェリーニョという作家はこれが初物というわけではなく講談社文庫から既に『無風地帯』『チェシャ・ムーン』と邦訳されているのだそうだ。  悪党ばかりが、欲得ずくでカリフォルニアを蠢き化かし合うという、言わば世紀末版ノワール。プロットの懲り方よりも、表現の懲り方に力点を置いているように見える。  何よりもキャラクター造詣にとても力を注いでいて、会話の格闘技とでも言うべき世界をのっけから飽かず展開してく...
  • フェルディナント・フォン・シーラッハ Ferdinand von Schirach
    フェルディナント・フォン・シーラッハ Ferdinand von Schirach 長編 コリーニ事件 2011 酒寄進一訳 禁忌 2013 酒寄進一訳 テロ 2016 酒寄進一訳 短編集 犯罪 2009 酒寄進一訳 罪悪 2010 酒寄進一訳 カールの降誕祭 2012 酒寄進一訳 刑罰 2018 酒寄進一訳
  • ダンスは死の招き
    ダンスは死の招き 題名:ダンスは死の招き 原題:Dead Man s Dance (1995) 作者:Robert Ferrigno 訳者:深井裕美子 発行:講談社文庫 1999.12.15 初版 価格:\1,000  前作では親友が、そして本書では育ての親が殺されるという、ある意味、悲劇の記者クィンのシリーズ第二弾。前作『チェシャ・ムーン』のバイオレンスが色褪せるくらいにまたまたどぎつい暗殺者たちの登場がこの物語のハイライトと言える。  『ハートブレイカー』で描かれた殺人者である、一方の巨人タイプ、そしてもう一方の奇怪ファッションのはしゃぐ若者タイプ。その原形は実は『チェシャ・ムーン』と本書とで既に書き分けられていたのだとわかる。  ここで出てくる奇怪な殺人者たちは、その生い立ちも現在も、そして姿形も、すべてにおいて他を圧倒してしまう。読...
  • フェリックス・フランシス Felix Francis
    フェリックス・フランシス Felix Francis  ディック・フランシスの遺児フェリックス・フランシスは勇気ある作家である。  あの競馬シリーズを、父の遺志を継いで、書き継ぐ決意をした作家なのだから。  あの競馬シリーズをである。 新・競馬シリーズ 強襲 2011 北野寿美枝 ディック・フランシス共著 祝宴 2007 北野寿美枝 審判 2008 北野寿美枝 拮抗 2010 北野寿美枝 矜持 2011 北野寿美枝
  • プロフェッショナル
    プロフェッショナル 題名:プロフェッショナル 原題:The Professional (2009) 作者:ロバート・B・パーカー Robert B. Parker 訳者:加賀山卓朗 発行:早川書房 2009.11.15 初版 価格:\1,900  ついにロバート・B・パーカーがこの世を去ってしまった。近年、四つのシリーズ作品を書き継ぎ、そればかりではなくティーンエイジャー向けの小説や、独立した物語も意欲的に執筆していただけに、急な逝去が何とも残念でならない。  パーカー作品は、翻訳が早いので、残された未訳の作品はあまり多く残されていないかもしれない。本書はスペンサーの最後の作品になるのか、という想いで、こちらは手にとったのだが、もちろん本書は多くのパーカー作品と同じように、さほど力の入った作品とは言えない。中くらいのドラマに収まっているあたりが、パーカ...
  • カ行作家
    カ行作家 フィリップ・カー フィリップ・カーター サイモン・カーニック ドナート・カッリージ モンス・カッレントフト シーナ・カマル エリック・ガルシア デイ・キーン ヴィクター・ギシュラー バリー・ギフォード カート・キャノン ローリー・R・キング A・J・クィネル ケイト・クイン デイヴィッド・グーディス ダニヤ・クカフカ クリストファー・クック トマス・H・クック ジュリー・クラーク マイクル・クライトン ブレイク・クラウチ ジェイムズ・クラムリー ベン・クリード ジャン=クリストフ・グランジェ キミ・カニンガム・グラント ジョン・グリシャム アゴタ・クリストフ ウィリアム・ケント・クルーガー デイヴィッド・クレイ ロバート・クレイス マシュー・クワーク アリソン・ゲイリン ポール・ケイン ジャック・ケッチャム ダグラス・ケネディ ラーシュ・ケプレル ジョー・ゴアズ マイクル・コナ...
  • 黒と白のはざま
    黒と白のはざま 題名:黒と白のはざま 原題:Between White And Black (2016) 著者:ロバート・ベイリー Robert Bailey 訳者:吉野弘人訳 発行:小学館文庫 2020.1.12 初版 価格:¥950  アメリカ南部ミステリーは何故か一様に骨太である。  最近、アマゾン・プレミアムでドラマ化され本国で人気復活中との噂のあるジョー・R・ランズデールのハップとレナード・シリーズ。ジョン・グリシャムの『評決のとき』に代表される大型リーガル・サスペンス。  『ザ・プロフェッサー』で一躍名を馳せたロバート・ベイリーは、グリシャムよろしく、南部作家で法廷ミステリーである。グリシャムは一方でノン・ミステリーのアメフト・スポ根小説『奇跡のタッチダウン』で暑い男たちを描いているように、ベイリーの『ザ・プロフェッサー』もま...
  • ザ・プロフェッサー
    ザ・プロフェッサー 題名:ザ・プロフェッサー 原題:The Professor (2015) 著者:ロバート・ベイリー Robert Bailey 訳者:吉野弘人訳 発行:小学館文庫 2019.3.11 初版 価格:¥970  骨のある小説かどうかは、どういうわけか最初のページからわかってしまう。その期待はたいてい裏切られない。ストーリーではなく、作家が書こうとしているものが、文体の後ろからにじみ出てくるような、そう、気配のようなもの、小説の持つ気品のようなものだ。  そうなるとストーリー展開も楽しくなる。なかなかタフな物語になることは、書き出しで摑めているからだ。  南部出身の法律家出身の作家は誰? 大抵の読書子ならば、ジョン・グリシャムと答えると思う。この新手の作家ロバート・ベイリーも実は南部出身の法律家なのである。先人グリシャムの権威を...
  • 盗まれた貴婦人
    盗まれた貴婦人 題名:盗まれた貴婦人 原題:Painted Ladies (2010) 著者:ロバート・B・パーカー Robert B. Parker 訳者:加賀山卓郎訳 発行:早川書房 2010.11.15 初版 価格:¥1,900  ロバート・B・パーカーが2010年に他界して以来、作品に手をつけていない。翻訳作品のほぼ全部を読んでいる。残すは4冊。とりわけパーカーのファンというわけではない。最高の作家とも考えていない。主人公にのめり込んでもいない。むしろ相手の方から距離を置くタイプの主人公たちが多いように見える。素っ気なく気取って、しかもタフガイであったりする。もしかしたら平和ボケした日本の片隅で読むストーリーではなかったのかもしれない。  しかし名作と言われる『初秋』で、スペンサーは男をある意味で定義づけ、少年に示して見せる。あの時間と風...
  • ラスト・ダンス
    ラスト・ダンス ラスト・ダンス―87分署シリーズ (ハヤカワ・ミステリ文庫) ラスト・ダンス―87分署シリーズ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ) 題名 ラスト・ダンス 原題 The Last Dance (2000) 著者 エド・マクベイン Ed McBain 訳者 山本 博 発行 ハヤカワ・ミステリ 2000.11.15 初版 価格 \1,100  警察小説シリーズ/87分署シリーズ、その第50作。ここのところ少し作品自体に以前の軽妙さが戻って来たようになってきた気がする。昔のようにライトな感覚で読めるペーパーバックらしき87分署が復活して来た感がある。  出版ペースも年に3作というのはやはり売れっ子の作家にしては多い。シリーズがスタートした1950年代には年間3作のペースで書かれていたようなのだが、近年では年間1作のペースが守られ...
  • perish twice
    二度目の破滅 二度目の破滅―サニー・ランドル・シリーズ (ハヤカワ・ミステリ文庫) 題名:二度目の破滅 原題:Perish Twice (2000) 著者:ロバート・B・パーカー Robert B. Parker 訳者:奥村章子 発行:ハヤカワ文庫HM 2001.9.15 初版 価格:\760  ロバート・B・パーカーという作家がアメリカでベストセラーだということはわかる。しかしその読者層はどういったところなのだろうか? アメリカでどういう人たちにこの作家は人気があるのだろうか。  そんなことを思うのも、いつもスペンサーがスーザンを相手に、男女の自立の問題、恋愛の問題、セックスの問題などに取り組みつつ、スペンサーはむしろマチズモ、レイチェル・ウォーレスはフェミニズムといった、かなりの男女間の理解の距離を埋める作業に、パーカー作品の主人公らは苦労している...
  • 黒い瞳のブロンド
    黒い瞳のブロンド 題名:黒い瞳のブロンド 原題:The Black-eyed Blonde (2014) 作者:ベンジャミン・ブラック Benjamin Black 訳者:小鷹信光 発行:ハヤカワ・ミステリ 2014.10.15 初版 価格:\1900  熱心なチャンドリアンではないまでも、フィリップ・マーロー・シリーズの後日談と言われて食指が動かないわけもない。この世の文学の中で最も信奉するハードボイルドの根っこの一つみたいな存在であるチャンドラーを、現代に蘇らせようという人がいるならば、せっせとその火事場に駆けつけたいという野次馬根性もしっかり持ち合わせている限り。  チャンドラーはハードボイルドと言われるが、ハメットやヘミングウェイに比べるとやはり饒舌と言われる。もっともハメットのサム・スペードやコンチネンタル・オプに比べ、マーローは明らかに...
  • shrink rap
    束縛 束縛―サニー・ランドル・シリーズ (ハヤカワ・ミステリ文庫) 題名:束縛 原題:Shrink Rap (2002) 作者:ロバート・B・パーカー Robert B. Parker 訳者:奥村章子 発行:ハヤカワ文庫HM 2003.4.15 初版 価格:\760  パーカーが女の生き方を描くことへの違和感はまだ解けないのだけれど、そうした理屈とは裏腹にこのシリーズをぼくは意外に面白く読んでいる。ある意味とてもアメリカ的で、女性は探偵という男勝りの職業であることを意識しつつ、エディプス・コンプレックスを自らに疑いつつ、家族、ダイエット、ファッションというすべてにこだわりをちゃんと持ちながら普通に営む。もちろん全編を貫いてサニー・ランドルが最も心を注ぐのは目下、宙吊り状態の離婚した相手との恋愛生活であり、新しい恋人への期待や懐疑でもある。  とにかくそ...
  • グレート・ギャツビーを追え
    グレート・ギャツビーを追え [429] Client error `POST https //webservices.amazon.co.jp/paapi5/getitems` resulted in a `429 Too Many Requests` response { __type com.amazon.paapi5#TooManyRequestsException , Errors [{ Code TooManyRequests , Message The request was de (truncated...) 題名:グレート・ギャツビーを追え 原題:Camino Island (2017) 著者:ジョン・グリシャム John Grisham 訳者:村上春樹 発行:中央公論新社 2020.10.10 初版 価格:¥1,800  ...
  • 約束
    約束 題名:約束 原題:The Promise (2015) 著者:ロバート・クレイス Robert Crais 訳者:高橋恭美子訳 発行:創元推理文庫 2017.05.12 初版 価格:¥1,400  最近、ぼくの最もお気に入りのハードボイルド・シリーズがこれだ。  前作『容疑者』は作家を復活させるほどの人気を得たらしい。ぼく自身を含め相当の新しい読者を獲得したに違いない。スコット&愛犬マギーというハンドラーと警察犬コンビがたまらない。共に、相棒を銃火で失い、心と体に深い傷を負った同士の、復活と愛情の、感涙ものの傑作であった。  だから、本作で、ロバート・クレイスの本家シリーズのレギュラー・コンビ、エルヴィス・コール&ジョー・パイクが、一人と一匹のシリーズに合流するという趣向の作品が早くも登場したのも、自然な流れだと思う。何せ、コール...
  • 震える山
    震える山 題名:震える山 原題:Out Of Range (2005) 作者:C・J・ボックス C.J.Box 訳者:野口百合子 発行:講談社文庫 2010.04.15 初版 価格:\819  自然を背景にしたバイオレンスってことで馳星周の『沈黙の森』を読んだあとは、やはり自然を背景にしたあちらの小説を読んでみた。ちょうど新刊が立て続けに二冊も出たのだが、そのうちワイオミングの猟区管理官ジョー・ピケットを主人公にしたシリーズの最新刊『震える山』を読了。  『沈黙の森』とは同名の作品でもっとずっと(って書くと馳さんに失礼になるかもしれないが、事実なんだから仕方がない)深く感銘を受けたC・J・ボックスの『沈黙の森』は凄かった。というか、このシリーズは凄いのだ。どれをとっても。  いや、むしろシリーズ外作品である『ブルー・ヘブン』も凄くって、こちら...
  • 容疑者
    容疑者 題名:容疑者 原題:Suspect(2013) 著者:ロバート・クレイス Robert Crais 訳者:高橋恭美子訳 発行:創元推理文庫 2017.12.8 4版 2014.9.19 初版 価格:¥1,260  犬が登場する小説は多分にあれど、犬の心を描く小説というのはそう多くはない。西村寿行や稲見一良、日本のシートンと言われた戸川幸夫の名作『牙王物語』などなど。アメリカ探偵小説では、ロバート・B・パーカーやアンドリュー・ヴァクスのどちらも家から一歩も出ない巨犬がいるが、犬の心は描写されない。  心や感情の描写をしないのがハードボイルド、であるけれど、本書は犬の感覚での喜怒哀楽まで含めた描写が最初から際立っている。犬と日頃ともに生活しているわけではないぼくのような人間でも、愛着を覚えたくなるような、それは優しく、かつ特殊能力を備えた危険な犬で...
  • potshot
    ポットショットの銃弾 題名:ポットショットの銃弾 原題:Potshot (2001) 著者:ロバート・B・パーカー Robert B. Parker 訳者:菊池 光 発行:早川書房 2001.7.15 初版 価格:\1,900  年一冊のペースで快調に連続するシリーズ。その質の維持をどうやってクリアしてゆくか、あるいは読者の興味をどれだけ連続して引きずってゆくか? ベストセラー作家の命題であるとともに、目立ち、読みやすいゆえに立たされる矢面の中、もはや巨匠と言えるこの作家は、シリーズのメリハリを一つの方法論として用い始めているのだと思う。  シリーズだけではなく、ニューシリーズもノンシリーズもラッシュの作家と言えるロバート・B・パーカー。ぼくがいつの頃からかイージーリーディングと読んでいる軽い読み口の小説を、今ではもはや短いと言える長編ジャンルを頑に...
  • family honour
    家族の名誉 家族の名誉―サニー・ランドル・シリーズ (ハヤカワ・ミステリ文庫) 題名:家族の名誉 原題:Family Honor (1999) 著者:ロバート・B・パーカー Robert B. Parker 訳者:奥村章子 発行:ハヤカワ文庫NV 2000.9.15 初版 価格:\780  パーカーがついに女性を主人公にして作品を書いた。過去にもチャンドラーの遺稿を引き継いで作品化したり(『プードル・スプリングス物語』)、チャンドラーの『大いなる眠り』の後日談を書いてみたり(『夢をみるかもしれない』)と、話題性には事欠かないタイプの作家であったけれど、マティズモを前面に押し出すタイプの探偵スペンサーの生みの親であり、ある意味で相当に男性主義的な作家であるこの人がフェミニストをヒロインに据えた小説というのは何よりも話題性においてビッグなものがある。  パ...
  • 危険な男
    危険な男 題名:危険な男 原題:A Dengerous Man (2019) 著者:ロバート・クレイス Robert Crais 訳者:高橋恭美子 発行:創元推理文庫 2021.01.29 初版 価格:¥1,360  今年の初めに読んだのが『天使の護衛』。ご存じエルヴィス・コールの相棒ジョー・パイクを主人公に据えたシリーズ第一作品である。その後三作ほど置いてのシリーズ新作が本書、十年以上ぶりの邦訳となるが、素直にこうした機会が得られたことは喜ぶべきだろう。  ともかく、へらず口を得意とする探偵を書いている作家が、無口な相棒を主人公にここまで書ける、というところがパイク・シリーズの何と言っても味噌なのである。  ところで『天使の護衛』を出版したランダムハウス社は、最後まで侮れない海外作家出版の一角を成していたのだが突然倒産してしまった。それによ...
  • ラ行作家
    ラ行作家 C・A・ラーマー C.A.Larmer クラム・ラーマン ロブ・ライアン ギャビン・ライアル ロバート・ラドラム イアン・ランキン ジョー・R・ランズデール ウィリアム・ランディ ジェイムズ・リーズナー アレックス・リーヴ リック・リオーダン ジャック・リッチー ジョン・リドリー デイヴィッド・リンジー ジェフ・リンジー アンデシュ・ルースルンド カルロ・ルカレッリ ピエール・ルメートル べン・レーダー ドロレス・レドンド エルモア・レナード デニス・レヘイン(ルヘイン) ローリー・ロイ アッティカ・ロック ジャン=バティスト・ロッシ レナード・ローゼン デイヴィッド・ローン マイケル・ロボサム J・D・ロブ
  • ストリート・キッズ
    ストリート・キッズ 題名:ストリート・キッズ 原題:A Cool Breeze On The Underground (1991) 作者:Don Winlow 訳者:東江一紀 発行:創元推理文庫 1993.11.19 初版 1999.2.19 20刷 価格:\800  掟破りの読み順のせいで著しく興が殺がれ、甚大な被害を個人的、心情的に受けたのが、ぼくの場合、間違いなくこの作品であったろう。何しろシリーズ始動作ということで、さすがに読んでみてショックばかりなのは、この作品が主人公の生い立ち・環境描写にその多くの部分を費やしていること。  プロフェッショナルで老獪な探偵ジョー・グレアムにニールが拾われた経緯はもちろん、探偵稼業のイロハを叩き込まれる過程、エピソードの数々。そしてニールの職業的基盤が出来上がってゆくさま、すべての意味でシリーズにとって当...
  • 悪徳の都
    悪徳の都 悪徳の都〈上〉 (扶桑社ミステリー) 悪徳の都〈下〉 (扶桑社ミステリー) 題名:悪徳の都 上/下 原題:Hot Springs (2000) 作者:Stephen Hunter 訳者:公手成幸 発行:扶桑社ミステリ- 2001.2.28 初版 価格:各\781  『悪徳の都』……ううむなんたるタイトル……これじゃまるでパゾリーニやフェリーニの映画ではないか。原題が固有名詞なんだから、そのまま『ホット・スプリングス』でいいじゃないか、というのが最初の感想。とっても不思議な邦題だ。  ホット・スプリングスは実在の街である。そこで実際に起こった元軍人たちの蜂起という事件も、歴史的に記録された事実なのだそうである。スワガー・サーガそのものもアメリカの現代戦史に深く関わるものだとは思うけれども、この作品ほどに実名固有名詞が飛び交う作品というのは、今...
  • 春嵐
    春嵐 題名:春嵐 原題:Sixkill (2011) 著者:ロバート・B・パーカー Robert B. Parker 訳者:加賀山卓郎訳 発行:早川書房 2011.6.15 初版 価格:¥1,900  「砂糖はいくつ?」   「三つ」  どの主人公も、コーヒーをそんなに甘くして飲むので、実は心配していた。心配の根は作者のロバート・B・パーカー。でっぷり太った作者画像と、甘いコーヒーの生活習慣。パーカーは、執筆のさなかに心臓麻痺を起こして唐突にこの世に別れを告げることになった。作中では相変わらず、スペンサーも刑事たちも、コーヒーに砂糖やミルクを山ほど入れて飲み続けている。彼らは、作者と違って不死身なのだ。作者没後9年を経た今でも、死の危険なんて顧みることなく、今日も彼らは、減らず口を叩き合いながら、砂糖とミルクでどろりとしたコーヒーを、せっせと口...
  • モンキーズ・レインコート
    モンキーズ・レインコート 題名:モンキーズ・レインコート 原題:The Monkey s Raincoat (1987) 作者:ロバート・クレイス Robert Crais 訳者:田村義進 発行:新潮文庫 1989.2.25 初版 価格:¥480  『ロスの探偵エルヴィス・コール』との副題が付いている。今では副題は不要なくらい有名なシリーズとなってしまったが、一時は日本の出版社があまり熱心に版権への触手を伸ばさなかったことから未訳作品も残念ながら目立つ当シリーズ。  この作家を日本で改めて紹介し、人気をかつてより増して引き寄せたのが、2019年以降翻訳出版を遂げた警察犬マギーのシリーズ『容疑者』と『約束』だった。後者はエルヴィス・コールを再び翻訳ミステリーの壇上に、見事、呼び戻した。  ぼくも警察犬マギー・ザ・ドッグを経由して、エルヴィス・コ...
  • ラスト・トライアル
    ラスト・トライアル 題名:ラスト・トライアル 原題:The Last Trial (2018) 著者:ロバート・ベイリー Robert Bailey 訳者:吉野弘人 発行:小学館文庫 2021.1.9 初版 価格:¥1,100  ヘニング・マンケルのシリーズ主人公バランダーのシリーズは、主人公の心臓が止まるところで終わるという驚愕のエンディングを迎えたが、本書では、トム・マクマートリーが同じようなエンディングを迎えるのか、はたまた事件解決と主人公の寿命とがどのような絡み合いを見せてゆくのか、という事件とは別種のはらはら感に読者は付きまとわれることになる。  そして本書で初めてわかったのだが、『ザ・プロフェッサー』『黒と白のはざま』は全四部作シリーズの前半部分であったのだ。本書が後半の一作で、全体をなす起承転結で言えば「転」となる作品になるのかと思う...
  • ゴルファーズ・キャロル
    ゴルファーズ・キャロル 題名:ゴルファーズ・キャロル 原題:The Golfer s Carol (2020) 著者:ロバート・ベイリー Robert Bailey 訳者:吉野弘人 発行:小学館 2021.11.29 初版 価格:¥2,100  年が明け、最初に読んだのがこの本。昨年の最後に読んだのが同じ作家のトム・マクマートリー四部作シリーズ完結編。そちらはスポ根と胸アツとリーガルミステリーが一緒になったような作品だったが、こちらはスポーツ小説とホームドラマとファンタジーが一緒になったようなノンジャンル小説。まさにジャンルの垣根を飛び越えても書きたい物語が胸の中に燃え上がっているような作家なのだろう。どの作品にも作家のどうしても書きたいものとそこへの情熱が込められていて、好ましいのだ。  作家とて商売。しかしそれによって生活しなければならない人生の...
  • カッコウの呼び声
    カッコウの呼び声 題名:カッコウの呼び声 私立探偵コーモラン・ストライク 上/下 原題:The Cuckoo s Calling(2013) 作者:ロバート・ガルブレイス Robert Galbraith 訳者:池田真紀子 発行:講談社 2014.6.26 初版 価格:\2,014  読者モニターに応募した作品がプルーフ本でやってきた。上下合本の分厚くて腕の鍛錬になりそうな弁当箱サイズの一冊だった。しっかりした完成本ではないので、登場人物の一覧がない。一気に読めればいいのだけれど、ぶつ切りで読むしかない生活スタイルのぼくには、これが一番困った。何とも多くの登場人物が出てくるし、名前がイギリス式で難しい。  これがアメリカで、また作者が故ロバート・B・パーカーだったなら、登場人物もスペンサーとかホークとか、とても簡単な名前だし、そもそも登場人物が片...
  • ディック・フランシス
    ディック・フランシス <競馬シリーズ>はほんとうは全然シリーズなどではない。出版社がどうして<競馬シリーズ>という名をディック・フランシスのすべての作品に冠したのか、事情は知らない。だけどどれもが独立した作品であり、二三の例を除けば同じキャラクターが登場するわけでもない。むしろほとんどが全然別の物語だ。  なのになぜ<競馬シリーズ>なのかと訊かれた場合、ぼくはこうこう答るようにしている。ディック・フランシスは生涯のチャンピオン・ジョッキーとして成功し、その後小説家という第二の人生でもまたチャンピオンになった人なんだよと。彼の小説はいつもどこかで競馬やそれを取り巻く世界に接触しており、彼の眼差しはいつも馬たちのところへ戻ってゆく。<競馬シリーズ>とは二つの人生で成功した男に捧げられた栄冠の称号みたいなものなのだ。ぼくはそう答える。  <競馬シリーズ>という名が競馬に興味のな...
  • 容赦なき牙
    容赦なき牙 題名:容赦なき牙 原題:Stranger_in_Paradise (2007) 作者:ロバート・B・パーカー Robert B. Parker 訳者:山本 博 発行:早川書房 2008.09.15 初版 価格:\1,900  最近パーカーが書いているウエスタン小説との最短距離にいるシリーズは、ジェッシイ・ストーンの本シリーズだろう。スペンサー・シリーズとの相似点を常に感じながら、やはり、事件に対する捜査官としてよりも、ガンマンとしての空気を身に纏っているのがジェッシイという名のパラダイス署警察署長であるのだ。寡黙性、マッチョそうしたものが伺わせる気配のようなものも含めて、すべて。  そんなジェッシイですら、カウンセリングを受けているのだから、根本的に情け容赦のないウエスタンとはやはり根本的に時代が違う、ということか。悩みの大部分が、離婚し...
  • hugger mugger
    ハガーマガーを守れ 題名:ハガーマガーを守れ 原題:Hugger Mugger (2000) 著者:ロバート・B・パーカー Robert B. Parker 訳者:菊池 光 発行:早川書房 2000.12.15 初版 価格:\1,900  命令系のタイトルと言うと、何故かクライブ・カッスラーを思い出してしまう。ひと頃の冒険小説は何故かこういう命令形のタイトル形式が多かった。だからこの本のタイトルもとっても大時代で古めかしい印象だ、とぼくには思えるのだけど……。それからハガーマガーとは競走馬の名前である。読まなくてはわからないようになっているのだけれど。  最近のパーカーは、確実に他のシリーズの方が気合が入っているような気がする。ここのところ好調だと思っていたスペンサーのシリーズも、何故か少しだけ中弛み状態に思えたこの一冊。  すべてが大甘。ア...
  • ローラ・フェイとの最後の会話
    ローラ・フェイとの最後の会話 題名:ローラ・フェイとの最後の会話 原題:The Last Talk with Lola Faye (2011) 作者:トマス・H・クック Thomas H. Cook 訳者:村松潔 発行:ハヤカワ・ミステリ 2011.10.15 初版 価格:\1,700  トマス・H・クックは、私立探偵小説から昔々に卒業した。その後は、過去に材を置く独自な視点のミステリを書くというスタイルで、より高い成功を収めている。記憶シリーズ三部作と勝手に呼ばれているが、その三作だけで本当の記憶シリーズが終わったわけではなかった。  トマス・H・クックは、今も、記憶をまさぐるミステリという創作手法にこだわり続けている。過去に材を取りながら、それを一人称や三人称で、何とかナチュラルに掘削してゆくような、いわば地下記憶の発掘作業のような小説づくり...
  • われらがアウルズ
    われらがアウルズ 題名:われらがアウルズ 原題:Edenville Owls (2007) 作者:ロバート・B・パーカー Robert B. Parker 訳者:光野多恵子 発行:早川書房 2008.11.15 初版 価格:\1,700  ロバート・B・パーカーという作家は、少年や青春のデリカシーを描くことが巧いのは、今さら語るべきことでもあるまい。本書は、作者初のヤングアダルト向け作品なのだそうだが、そのジャンルはこれまでの作風からもお墨つきであると言っていいだろう。  小学校中学校とストレートに加速してきた少年少女たちは、いきんりハイスクールあたりでコーナーに差し掛かり、ブレーキやアクセルの踏み方に戸惑い、時には大小の傷を負ったり、ストレスに苛まれたりする。  周囲のコーチングが必要とされるのに、コーチングの方法が最も問われるのもこの時代の...
  • セーフハウス
    セーフハウス セーフハウス (ハヤカワ・ミステリ文庫) 題名:セーフハウス 原題:Safe House (1998) 著者:アンドリュー・ヴァクス Andrew Vachss 訳者:菊池よしみ 発行:ハヤカワ文庫HM 2000.1.31 初版 価格:\900  なんと本作からバーク・シリーズも文庫新刊で出版。しかも翻訳も佐々田雅子から菊池よしみにバトンタッチ。新刊の文庫化はジョン・サンドフォードのシリーズも同時発生ということで、ハヤカワは、ロング・シリーズの新刊を買いやすくという、消費者には大変ありがたい戦略に出てくれたのか? 思えば、新潮・扶桑・講談社などは売れ筋の作家であるスティーヴン・ハンター、トマス・ハリス、マイクル・コナリー、パトシシア・コーンウェルなど全部、全部、文庫新刊で発売しているのだ。ディック・フランシスやロバート・B・パーカーもぜひ文庫新...
  • 追いつめられた天使
    追いつめられた天使 題名:追いつめられた天使 原題:Stalking The Angel (1989) 作者:ロバート・クレイス Robert Crais 訳者:田村義進 発行:新潮文庫 1992.2.25 初版 価格:¥480  翻訳ミステリだけに絞っている読書生活であるにせよ、続々出る新刊に追いかけられる強迫観念は決して消えない。かつて、よまずに積ん読本を老後の楽しみとか言っていたが、今は十分老後みたいなものではないか。なのに積読が増えるのも辛い。新刊を読み逃すのも辛い。老後の楽しみなんて、話が違う。  それでも新刊の合間に古本を読まねば積読本が消化できないのである。えてして積読本は兼ねてより期するところがある作品が多い。いつかは読む。死ぬまでには読む。でもこのままだと、という延々と新刊ラッシュに追いかけられる生活に反省を感じ、時には古本を引っ張...
  • あたしにしかできない職業
    あたしにしかできない職業 題名:あたしにしかできない職業 原題:Two For The Dpigh (1996) 著者:ジャネット・イヴァノヴィッチ Janet Evaovich 訳者:細見瑤子 発行:扶桑社ミステリー 1997.10.30 初版 価格:¥629-  ぼくは、ヒロイン型ハードボイルドも、ユーモアハードボイルドもどちらも、まあ、あまり読まない。だからどういうわけで、我が家の書棚にそのどちらのファクターも抱えているこの本が転がっているのか自分でもよくわからない。およそ四半世紀近く前になると思うが、どうやってこの作品はぼくの本たちの中に紛れ込んだのだろう。ぼくが買った? 誰かがくれた? あるいは、当時の冒険小説 ハードボイルドフォーラムのオフ会でよくやっていたブックプレゼントで手に入れてきた。読まないくせに。何となく三番目の要素が濃そうな気がする(...
  • death in paradise
    湖水に消える 湖水に消える (ハヤカワ・ミステリ文庫) 題名:湖水に消える 原題:Death in Paradise (2001) 著者:ロバート・B・パーカー Robert B. Parker 訳者:菊池 光 発行:早川書房 2002.4.15 初版 価格:\2,000  パーカーのいろいろな新しい試みをここ数年味わい続けている気がする。女性主人公に取り組んだサニー・ランドル・シリーズ。ウエスタン『ガンマンの伝説』。スペンサー・シリーズの中での作品ごとの活劇度増加。その他いろいろ。その中でも最も実験的に見えるのがこのジェッシィ・ストーンのシリーズだ。  寡黙な主人公。ボストンには近いが小さな田舎町であるパラダイス。アル中保安官。三人称視点。離婚していながら、元妻との距離と接点が交錯する多重生活。惜しみない銃撃と審判。スペンサーとつかず離れずのリズムも...
  • ただの眠りを
    ただの眠りを 題名:ただの眠りを 原題:Only To Sleep (2018) 著者:ローレンス・オズボーン Lawrence Osborne 訳者:田口俊樹 発行:ハヤカワ・ミステリー 2020.01.15 初版 価格:¥1,700  いつまでも語り継がれ、愛される私立探偵フィリップ・マーロー。またの名をハードボイルドの代名詞。卑しき街をゆく騎士道精神。作者チャンドラー亡き後、遺構を引き継いだロバート・B・パーカーの二作『ピードル・スプリングス物語』、『夢を見るかもしれない(文庫版で『おそらくは夢を』と改題)』、ベンジャミン・ブラックによる『長いお別れ』の続編『黒い瞳のブロンド』。そこまではマーローを如何に復活させるかを意図して書かれたもの。しかし本書は少し違う。  老いたマーローの活躍をえがく本書では、マーローは72歳。足を悪くし、杖を突く。一...
  • playmates
    プレイメイツ [429] Client error `POST https //webservices.amazon.co.jp/paapi5/getitems` resulted in a `429 Too Many Requests` response { __type com.amazon.paapi5#TooManyRequestsException , Errors [{ Code TooManyRequests , Message The request was de (truncated...) (↑アマゾンで注文) 原題:Playmates (1989) 著者:ロバート・B・パーカー Robert B. Parker 訳者:菊池 光 発行:ハヤカワ文庫HM 1996.10.15 初刷 価格:\505  アメリカの小説や作家...
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