wiki クライムウェイヴ(Sysop読書録 活字をめぐる冒険) 内検索 / 「夜の色」で検索した結果

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  • 夜の色
    夜の色 題名:夜の色 原題:The Color Of Night (1999) 作者:デイヴィッド・L・リンジー David L. Lindsey 訳者:鳥見真生 発行:柏櫓舎 2004.10.10 初版 価格:\1,800  ヴェネツィア。画商とコレクターとの商談に始まる。商談の終わりに立ち込めるきな臭い空気。一気に場面は変わってヒューストンの別の画商の物語。妻を事故で無くして以来初めて妖しい美女に惹かれ始める主人公の恋愛ストーリーが始まる。『刻まれる女』で描かれた美術と美女のノワールな恋の物語であるかに思われる。かつての警察小説作家としてのリンジーではなく、美にこだわりながら人間の暗い深層を旅する作家としての新しいリンジーがこの二作で浮き彫りにされてゆく。  そうした静とも言える一方で、パラレルに描かれてゆく複数の男女の命のやりとりは非常にダ...
  • デイヴィッド・リンジー
    ...996 山本光伸訳 夜の色 1999 鳥見真生訳 刻まれる女 2001 山本光伸訳 沈黙のルール 鳥見真生訳2003 暗殺者の顔 2004 石田善彦訳
  • 夜のエレベーター
    夜のエレベーター 題名:夜のエレベーター 原題:Le Monte-Charge (1961) 著者:フレデリック・ダール Frédéric Dard 訳者:長島良三 発行:扶桑社ミステリー 2022.8.25 初版 価格:¥968  これは不思議な本だ! というのが第一印象。読み始めると引きずり込まれてしまい、二時間ほどで読み終えてしまった。登場人物も少ないし、物語もさして複雑ではない。ただ、やたら謎めいて先が見えないだけだ。  一人称文体による主人公の怪しげな帰宅で、物語は始まる。どうやら主人公の「ぼく」は、生前の母親が暮らしていたという実家に数年ぶりに戻ってきた孤らしい。「ぼく」は空っぽの家の中で、ひとしきり母親の想い出に浸って、それから、光に満ちた街へと足を踏み出す。謎だらけの「ぼく」は、ビアホールで子連れの見知らぬ女性と出会う。  そ...
  • 炎の色
    炎の色 題名:炎の色 上/下 原題:Couleurs De L incendre (2018) 著者:ピエール・ルメートル Pierre Lemaitre 訳者:平岡敦訳 発行:ハヤカワ文庫HM 2018.11.25 初版 価格:各¥740  カミーユ・ヴェルーヴェン警部のシリーズ)で一気に燃え上がった感のある作者ピエール・ルメートル。あちらは文春文庫。第一次大戦に纏わる物語を描いた『天国でまた会おう』は早川書房でハードカバーと文庫版の同時刊行。この作者特有の、とても奇妙な主人公の人生を描き、ゴンクール賞(フランスの芥川賞)・英国推理作家協会賞を受賞し、国内でも話題を読んだ(ルメートルはどの作品でも話題を呼んでしまうのだが)。本書は『天国でまた会おう』の続編ではあるが、一部登場人物が重なることと、時制が前作を引き継いでいることの二点だけであり、前作が未読...
  • 夜の獲物
    夜の獲物 題名:夜の獲物 原題:Night Prey (1994) 作者:John Sandford 訳者:真崎義博 発行:早川書房 1996.11.30 初版 価格:\2,200  アメリカではベストセラー作家で知られるジョン・サンドフォードの作品は日本では『サディスティック・キラー』でミステリー界をざわめかせて以来少し知名度が低迷を続けている気がする。  ひとつにはこのシリーズが、当時ブームであったサイコ・サスペンスという狭隘な範疇に無理やり押し込まれてしまったこともあったろう。実際にはぼくの知る限り、このシリーズはすべて刑事と犯人との追跡と逃走にこそ面白さを求めているものであり、原題のすべてに"Prey"(獲物)の文字が冠されている通り、間違いなくハンティング・サスペンスと言ってもいいほど犯罪とアクションに満ちた警察小説のシ...
  • 夜の記憶
    夜の記憶 題名 夜の記憶 原題 Instruments of Night(1998) 著者 トマス・H・クック Thomas H. Cook 訳者 村松 潔 発行 文春文庫 2000.5.10 初版 価格 \619  邦題から類推されるのは、あれ「記憶」三部作じゃなかったの? というまず最初の疑問。ところが本書を読んだ限り、あれはあれでやはり三部作だったのだと思う。こちらは、あのシリーズと同じトーンとはやはり言い切れず、ある意味でかなりの変奏曲なのである。シリーズそのものに流れていた事件の叙情性、時間の向こうへの取り戻すことのできない罪悪感、何よりも過去への痛みといったところよりも、むしろこの作品では事件に巻き込まれた犠牲者たちが、その巻き込まれた犠牲者の側のトラウマと戦う姿に焦点を当てている。  主人公は作家である。彼の書く作品、言わ...
  • 夜の河を渡れ
    夜の河を渡れ 題名:夜の河を渡れ 作者:梁石日 発行:新潮文庫 1999.8.1 初刷 (1990.11 初版) 価格:\438  最近の作品『睡魔』でも、二人の主人公が新手の金儲けに手を出しては挫折し、また懲りずに次の手を考えるという、なんだか非常に刹那的な生き様が窺えたのだけれど、その原形と言えるのがこの作品。  二人のアウトロー青年が、金を稼いでは夜の街ですべてを使い果たし、そればかりかあまりのマイペースな日々の続く中、借金地獄も苦にせず、次なる商売でのでかい稼ぎに賭けてゆくという、何とも不思議なたくましさと刹那主義をとデカダンスを発揮する。  新宿歌舞伎町界隈の猥雑があまりにも似合う彼らの生態は、不格好でありながらシンプル。夢とか人生の目的とかいった美しさになびくロマンなどさらさらない。とことんリアリスムに徹した闘いっぷりが果てしな...
  • 時よ夜の海に瞑れ
    夜の海に瞑れ/「時よ夜の海に瞑れ」改題 夜の海に瞑れ (角川文庫) 時よ夜の海に瞑れ (ノン・ノベル) 題名:時よ夜の海に瞑れ 作者:香納諒一 発行:祥伝社ノンノベル 1992.7.20 初版 価格:\800(本体\777)  この新人作家は間違いなく今年の、また今後の収穫だと思う。個人的には大沢在昌『新宿鮫』より遥かに好きなタイプの作家である。29歳の新人としてはなかなか素晴らしいところに視点を据えていると、つくづく感じたので、これはオススメしておきたいところ。今後も注目してゆきたい。  まず主人公の中年探偵に、病人院搬送専門の私設ハイヤー業の中年悪友、そして謎めいた余命幾許もない老人組長に、元看護婦。この4人の道行きで始まる「深夜プラス1」ばりの導入部。そして疾走、調査、再会、対決とステップを刻んでゆくのだが、中弛みなしで読ませる、読ませる。少し...
  • 夜の分水嶺
    夜の分水嶺 [429] Client error `POST https //webservices.amazon.co.jp/paapi5/getitems` resulted in a `429 Too Many Requests` response { __type com.amazon.paapi5#TooManyRequestsException , Errors [{ Code TooManyRequests , Message The request was de (truncated...) 夜の分水嶺  G君(現・吉野仁)情報では、志水さんの無自信作だそうなのだが、何の、面白いではないの。ここのところ鳴りを潜めていた大がかりなアクション・シーンが復活して、志水作品にしては初期の頃を思わせるサービス振り。だから最近の心理サスペンス的なものを...
  • 夜のオデッセイア
    夜のオデッセイア 夜のオデッセイア (徳間文庫) (↑アマゾンで購入) 題名:夜のオデッセイア 著者:船戸与一 発行:徳間文庫 1985.04.15 初版 価格:\540  北アメリカ大陸を旅するリムジンの名はオデッセイア。祖国を追われた二人の日本人(ボクサーとそのマネージャー)がしがない旅芸人の一座。彼らの芸は専ら八百長ボクシングだ。彼らのリムジンに突如乗り込んでくるのはプロレスでタッグ・チームを組んでいたという二人のジョー。互いに似通った二人の巨人は好みのドリンクからウイスキー・ジョー&ブランデー・ジョーと区別される。彼らの出現と共に、白日夢のように濃密なストーリーがスタートする。  たまらなく船戸らしい物語である。人生をわずかにずれた男女たちが、パーレビの隠し財産を求めて、ブルックリンからマイアミ、ニューオーリーンズ、フェニックスへと北米大陸中...
  • 満天の星 勇気凛凛ルリの色
    満天の星 勇気凛凛ルリの色 題名:満天の星 勇気凛凛ルリの色 作者:浅田次郎 発行:講談社 1999.1.25 初版 価格:\1,600  浅田次郎の連載エッセイ集『勇気凛々』シリーズもこれで終わるのかと思うと少々寂しい。ついに四冊目のシリーズ最終巻にまで来てしまった。  シンプルな題目を数ページで語りつつ、浅田次郎の複眼的な眼差しが、世相を縦横に斬り裂いてきたこのエッセイ集。何よりも浅田次郎の頑固さを感じさせられてきた。  中年頑固ハゲの作者は、いろいろな決めごとを自分に課してゆくタイプの人であるらしく、とにかく決めごとでもって自らの行動規範とし、己れの行動や思考を律しているように見える。大体において人生の修羅場をいくつも潜り抜けた人というのは、その都度いろいろなものを学習してゆくので、ある意味頑固オヤジ化してゆくのもやむを得ないのだ。しか...
  • 夜また夜の深い夜
    夜また夜の深い夜 [429] Client error `POST https //webservices.amazon.co.jp/paapi5/getitems` resulted in a `429 Too Many Requests` response { __type com.amazon.paapi5#TooManyRequestsException , Errors [{ Code TooManyRequests , Message The request was de (truncated...) 題名:夜また夜の深い夜 作者:桐野夏生 発行:幻冬舎 2014.10.10 初版 価格:\1,500  桐野夏生は日本でも珍しい暗黒小説の書き手である。ジャポン・ノワールとでも言おうか。『OUT』を皮切りに女性を主人公にしたノワ...
  • 夜のジンファンデル
    夜のジンファンデル 夜のジンファンデル 題名:夜のジンファンデル 作者:篠田節子 発行:集英社 2006.08.30 初版 価格:\1,500  いろいろな作風を持つ篠田節子だが、本来興味を持ってしまうのは不思議小説家としての篠田節子である。ジャンルで言えばホラーとなるのだろうが、とりわけホラー小説が好きなわけでもない。感染の恐怖と役所の取り乱し様を描いて楽しかった『夏の災厄』は、ホラーでもなんでもないし、まるでクメール・ルージュなみの革命に巻き込まれた日本人主人公が『キリング・フィールド』なみの脱出に挑戦する『弥勒』、超常能力を持ったネパール人花嫁をテーマにした『ゴサインタン -神の座-』にしたって。しかし、いずれも異常な小説であることには変わりがない。やっぱり不思議小説作家としての篠田節子。いつも何を書いても「異彩を放つ」という表現がこれほど似合う作家は、なかな...
  • 深夜のベルボーイ
    深夜のベルボーイ 深夜のベルボーイ 題名:深夜のベルボーイ 原題:A Swell-Looking Babe (1954) 作者:ジム・トンプスン Jim Thompson 訳者:三川基好 発行:扶桑社 2003.03.30 初版 価格:\1500  巻末作品リストによると『死ぬほどいい女』の直前に出版されたのがこの作品。1954年にはなんと五作もの作品が発行されている。ちなみに前年の1953年にも五作品! その前後年となると、せいぜい年間一作品が出るか出ないかというくらいのペースなのにである。二年間で十作ものトンプスン作品が出版されたという異常な背景を、いまぼくらはどう読み取るべきだろうか。 1956年には『現金に体を張れ』1957年には『突撃』とキューブリック作品の脚本をトンプスンは書いている。この作品が出た当初というのはトンプスン作品がいわば「まあま...
  • 四十肩と恋愛 勇気凛凛ルリの色 2
    四十肩と恋愛 勇気凛凛ルリの色 2 題名:四十肩と恋愛 勇気凛凛ルリの色 2 作者:浅田次郎 発行:講談社 1997.1.20 初版 1998.2.10 5刷  価格:\1,553  先に三冊目を読んでしまった本シリーズ、これは一人の個人史でもあるから繋がっているのに、ストーリーの後のほうを先に読んでしまった感があって残念だった。書店に走り、時差を感じながらも二作目を手にして穴を埋めた。  いろいろなエッセイ。悲喜。陽と陰。躁鬱の気のある作家の、二面性のあるエッセイ集。  沖縄で米兵にレイプされた少女の無念に対する怒り、国家への怒り、そうした大きな作家的使命と、作家になったきっかけとなったある先輩との出逢い。浅田次郎という作家の過去も未来も見えてくるような一冊である。  驚いたのは、浅田次郎は文章を読むのも書くのも非常に遅いということ...
  • 福音について 勇気凛凛ルリの色
    福音について 勇気凛凛ルリの色 [429] Client error `POST https //webservices.amazon.co.jp/paapi5/getitems` resulted in a `429 Too Many Requests` response { __type com.amazon.paapi5#TooManyRequestsException , Errors [{ Code TooManyRequests , Message The request was de (truncated...) 題名:福音について 勇気凛凛ルリの色 作者:浅田次郎 発行:講談社 1998.2.25 初版 1998.4.8 3刷  価格:\1,600  読んでいてこれは『勇気凛凛シリーズ』三冊目のエッセイなのだと気づいた。買っ...
  • 白夜の警官 BLACKOUT
    白夜の警官 BLACKOUT 題名:白夜の警官 BLACKOUT 原題:Myrknaetti (2012) 著者:ラグナル・ヨナソン Ragnar Jonasson 訳者:吉田薫訳 発行:小学館文庫 2019.03.11 初版 価格:¥770   読み始めたら止まらないというのも、北欧ミステリの特徴なのかもしれない。本シリーズはアイスランド語から英語に訳されたものを日本語に訳した後、ようやく、ぼくら日本人の手に渡るという経路を辿るが、英訳化した出版社が、何とも頼りないことに、キンドル首位として有名になった作品から英語訳してしまったために、第一作→第五作→第二作と順番を前後させてしまい、シリーズとしての面白さを著しく損ねている。アイスランド語翻訳者が日本では希少なため、英語版からの邦訳となるから、英語圏出版社の通りの順番で書店に出回っているのが現状。作者...
  • 連城三紀彦
    連城三紀彦 長編小説 暗色コメディ 1979.6 敗北への凱旋 1983.11 私という名の変奏曲 1984.8 残紅 1985.12 青き犠牲(いけにえ)1986.6 花墜ちる 1987.4 黄昏のベルリン 1988.8 あじさい前線 1989.1 飾り火 1989.4 どこまでも殺されて 1990.5 褐色の祭り 1990.11 ため息の時間 1991.7 美の神たちの叛乱 1992.5 愛情の限界 1993.3 明日という過去に 1993.6 牡牛の柔らかな肉 1993.12 終章からの女 1994.4 花塵 1994.10 恋 1995.2 誰かヒロイン 1995.12 隠れ菊 1996.2 虹の八番目の色 1996.4 秘花 2000.9 ゆきずりの唇 2000.10 白光 2002.3 人間動物園 2002.4 流れ星と遊んだころ 2003.5 造花の蜜 2008.10 ...
  • 刑事ザック 夜の顎(あぎと)
    ホット・キッド 題名:刑事ザック 夜の顎(あぎと) (上・下) 原題:Zac (2014) 著者:モンス・カッレントフト&マルクス・ルッテマン Mons Kallentoft Markus Lutteman 訳者:荷見明子 発行:ハヤカワ文庫HM 2018.01.15 初版 価格:各\760-  日本の刑事小説やアクション小説は、ハードボイルドからバイオレンスにいつしか変ってきたようにうっすら思っている。ハードボイルドの流れは断ち切れてしまい、小説が劇画的傾向を強めているような小説読者としての危機感を感じている。  海外小説はどうなのか。世界にも、日本と同様の傾向はもともとなかったわけではない。むしろ銃器を合法化している国や兵隊上がりの作家などは、装弾した銃を身に着けて歩く文化が当たり前のことのようで、それらを非合法に用いる主人公像だって特...
  • ラグナル・ヨナソン Ragnar Jonasson
    ラグナル・ヨナソン Ragnar Jonasson ダーク・アイスランド・シリーズ 雪盲 SNOWBLIND 2010 吉田薫訳 白夜の警官 BLACKOUT 2011 吉田薫訳 極夜の警官 NIGHTBLIND 2015 吉田薫訳 フルダ三部作 闇という名の娘 THE DARKNESS 2016 吉田薫訳 喪われた少女 THE ISLAND 2016 吉田薫訳 閉じ込められた女 THE MIST 2017 吉田薫訳
  • 蟹喰い猿フーガ
    蟹喰い猿フーガ 蟹喰い猿フーガ (徳間文庫) 題名:蟹喰い猿フーガ 著者:船戸与一 発行:徳間書店 1996.1.31 初版 価格:\2,200  船戸与一には怖ろしく生真面目な作品の一方で、『山猫の夏』に代表されるような、娯楽作品としか言いようのない西部劇調の作品群がある。どちらかと言うと各国の先住民族にほんとうの人民史を見つめてきたような船戸の視線と表現への欲求は、こういう作品になるとかなり薄まり、別の娯楽小説作家としての明るく埃っぽい一面が浮き出てくる。  その娯楽作品群の中でもとりわけ多いのがロード・ムーヴィーならぬロード・ノヴェル。いわゆる複数のいわくありげな人間たちの「道行き」の物語なのだ。『緑の底の底』『黄色い蜃気楼』『炎 流れる彼方』などがそうした作品群だが、とりわけ本作は、そうした娯楽作の中でもスラップスティックな面で際立っていた『...
  • 桐野夏生
    桐野夏生 長編小説 OUT 1997 柔らかな頬 1999 光源 2000 玉蘭 2001 リアルワールド 2003 グロテスク 2003 残虐記 2004 アイム ソーリー、ママ 2004 魂萌え! 2005 冒険の国 2005 メタボラ 2007 東京島 2008 女神記 2008 IN 2009 ナニカアル 2010 優しいおとな 2010 ポリティコン 2011 緑の毒 2011 ハピネス 2013 だから荒野 2013 夜また夜の深い夜 2014 奴隷小説 2015 抱く女 2015 バラカ 2016 猿の見る夢 2016 夜の谷を行く 2017 デンジャラス 2017 路上のX 2018 ロンリネス 2018 とめどなく囁く 2019 日没 2020 インドラネット 2021 砂に埋もれる犬 2021 村野ミロ・シリーズ 顔に降りかかる雨 1993 天使に見捨てられた夜...
  • 藤田宜永
    藤田宜永 私立探偵・相良治郎シリーズ(連作短編) 理由はいらない 1996 動機は問わない 1996 モダン東京シリーズ 蒼ざめた街(「モダン東京物語」改題) 1988 美しき屍(「モダン東京小夜曲(セレナ-デ)」改題) 1988 哀しき偶然 1996 堕ちたイカロス 1989 私立探偵・竹花シリーズ 探偵・竹花とボディ・ピアスの少女 1992 失踪調査 1994 私立探偵・鈴切信吾シリ-ズ 野望のラビリンス 1986 標的の向こう側 1987 長編小説 ラブ・ソングの記号学 1985 瞑れ、優しき獣たち 1987 影の探偵 1988 ダブル・スチール 1988 怨霊症候群(シンドロ-ム) 1988 タイホされたし度胸なし 1988 還らざるサハラ 1990 奇妙な果実殺人事件 1990 過去を殺せ 1990 遠い殺人者(「明日なんて知らない ノ-ノ-ボ-イ’69」改題...
  • 浅田次郎
    浅田次郎 中国歴史ロマン 蒼穹の昴 1996 珍妃の井戸 1997 中原の虹 2006-2007 マンチュリアン・リポート 2010 きんぴか きんぴか(「三人の悪党」へ改題) 1992 気分はピカレスク キンピカ2(「血まみれのマリア」へ改題) 1993 ピカレスク英雄伝(「真夜中の喝采」へ改題) 1994 きんぴか(全作総集) 1996 プリズン・ホテル プリズンホテル 1993 プリズンホテル秋 1994 プリズンホテル冬 1995 プリズンホテル春 1997 天切り松闇がたり 天切り松闇がたり 闇の花道  第1巻 1996 天切り松闇がたり 残侠 第2巻 1999 天切り松 闇がたり 初湯千両 第2巻 2002 天切り松 闇がたり 昭和侠盗伝 第4巻 2005 長編小説 日輪の遺産 1993 地下鉄(メトロ)に乗って 1994 活動写真の女 1997 天国までの...
  • カオス
    カオス 題名:カオス 作者:梁 石日 発行:幻冬舎 2005.9.10 初版 価格:\1,600  何年ぶりだろう。梁石日が最も彼らしく、それでいて娯楽小説として代表されるような作品を書いたのは。ここのところ一作品に一題材といった、いわゆる現代の裏社会、つまり悪辣なやり口で財布を潤すシステムそのものに材を取り、人間たちよりも社会問題としてのそれらテーマに焦点を当てるといった試みが。  自然、小ぶりな作品が多かった。梁石日は、一方では韓国の歴史に材を取った重たいミステリーを書いたりもする。あるいは在日韓国人としての自らに材を取った自伝的作品として、やや純文学的な傾向を持つ普通小説でも本領を発揮する。  だが、ぼくが好きな梁石日は、『夜の河を渡れ』や『夜に賭けて』といったような、生きるための戦いの物語である。しくじっても、失っても、また挑んでゆ...
  • 小池真理子
    小池真理子 長篇小説 彼女が愛した男 1986 蠍のいる森 1987 仮面のマドンナ 1987 彼方の悪魔 1987 墓地を見おろす家 1988 プワゾンの匂う女 1988 間違われた女 1988 殺意の爪―比呂子に何が起きたか? 1989 死者はまどろむ 1989 闇のカルテット 1989 無伴奏 1990 柩の中の猫 1990 唐沢家の四本の百合 1991 懐かしい骨 1992 夜ごとの闇の奥底で 1993 ナルキッソスの鏡 1993 死に向かうアダージョ 1994 懐かしい骨 1994 恋 1995 欲望 1997 美神(ミューズ) 1997 水の翼 1998 ひるの幻よるの夢 1999 冬の伽藍 1999 INNOCENT 1999 ノスタルジア 2000 月狂ひ 2000 蔵の中 2000 薔薇いろのメランコリヤ 2001 狂王の庭 2002 虚無のオペラ 2003 浪漫的恋...
  • デパートへ行こう!
    デパートへ行こう! 題名:デパートへ行こう! 作者:真保裕一 発行:講談社 2009.08.25 初版 価格:\1,600  真保裕一の原点かもしれない。デパートという題材の庶民性。少なくとも都会に住む人の思い出のなかにはデパートという名の、高級で煌びやかで、ちょっと手が届かないフロアの一角に、屋上遊園地やデパ地下の試食コーナーなど、庶民が入り込める余地がある。買い物に出かけるにしても、きちんと身奇麗にして出かけてゆかねばならない少し気取った、それでいて少し幸せと夢の溢れる場所。  そんなデパートが今、日本各地で倒産し、閉店し、テナントビルやモールに変わろうとしている。こうした時代背景に対し、デパートが生んだ多くの人物への記憶や物語を、真保裕一は、たった一夜の深夜の老舗デパートに展開してみせた。寓話のような、童話のような、レトロでノスタルジー豊かな物語に。...
  • 魔術
    魔術 魔術 (ハヤカワ・ミステリ文庫) 魔術 (ハヤカワ ポケット ミステリ―87分署シリーズ) 題名:魔術 原題:Tricks (1988) 著者:エド・マクベイン Ed McBain 訳者:井上一夫 発行:ハヤカワ・ミステリ 1989.02.28 初版 価格:\800  久々に緊迫感あふれる一冊。ポイントはまたしても濃縮された時間。ハロウィンの夜の始まりとともに本書は幕を開け、万聖節が明ける深夜のアイソラへと疾走を始める。手に汗握り、不眠の朝を生み出す本とはこういうもののことをいうのだ。もし<87分署>シリーズになにか他の作品で触れてどうしても気に入らなかった人には、本書、あるいは『殺意の楔』をお薦めしたい。なぜならこれらは短い時間に閉じ込められたとても濃密な物語だからだ。  まず冒頭でいきなりいくつもの事件が勃発し始める。バーンズ警部はハロ...
  • フレデリック・ダール Frédéric Dard
    フレデリック・ダール Frédéric Dard 長編小説 夜のエレベーター 1961 長島良三訳
  • ウィンストン・グレアム Winston Graham
    ウィンストン・グレアム Winston Graham 長編 夜の戦いの旅 1941 大庭忠男訳 罪の壁 1955 三角和代訳 マーニィ 1961 田中西二郎訳 幕が下りてから 1965 隅田たけ子訳 盗まれた夜 1967 岡本浜江訳
  • ジェフ・リンジー
    ジェフ・リンジー Jeff Lindsay デクスター・モーガン・シリーズ デクスター 幼き者への挽歌 白石朗 2004 デクスター 闇に笑う月 2005 白石朗 デクスター 夜の観察者 2006 白石朗 共著 死者は眠らず 2011 北村あかね訳 26人の作家
  • 香納諒一
    香納諒一 川崎警察シリーズ 川崎警察 下流域 2023/01 川崎警察 真夏闇 2024/01 K・S・Pシリーズ K・S・P 孤独なき地 2007/03 K・S・P II 毒のある街 2008/09 K・S・P 噛む犬 2011/01 K・S・P 女警察署長 2012/07 K・S・Pアナザー 約束 2015/09 警視庁捜査一課シリーズ 刹那の街角 1999/05 贄の夜会 2006/05 無縁旅人 2014/03 刑事群像 2015/02 砂時計 警視庁強行犯係捜査日誌 2023/10 辰巳翔一シリーズ 無限遠/「春になれば君は」改題1993/12 蒼ざめた眠り/「虚国」改題  2010/03 さすらいのキャンパー探偵 降らなきゃ晴れ 2019/08 さすらいのキャンパー探偵 水平線がきらっきらっ 2019-09 さすらいのキャンパー探偵 見知らぬ町で 2019-10...
  • R・D・ウィングフィールド
    R・D・ウィングフィールド R. D. Wingfield ジャック・フロスト警部シリーズ クリスマスのフロスト 1984 芹澤恵訳 フロスト日和 1987 芹澤恵訳 夜のフロスト 1992 芹澤恵訳 フロスト気質 冬のフロスト 1999 芹澤恵訳 アンソロジー収録 夜明けのフロスト クリスマス・ストーリー 『ジャーロ』傑作短編アンソロジー3
  • モンス・カッレントフト Mons Kallentoft
    モンス・カッレントフト Mons Kallentofti 女性刑事モーリン・フォシュ・シリーズ 冬の生贄 久山葉子訳 天使の死んだ夏 久山葉子訳 秋の城に死す 久山葉子訳 刑事ザック・シリーズ (マルクス・ルッテマンMarkus Luttemanとの共著) 刑事ザック 夜の顎(あぎと) 2014 荷見明子
  • ジョン・サンドフォード
    ジョン・サンドフォード John Sandford ルーカス・ダヴンポート警部補シリーズ サディスティック・キラー 1989 山田久美子訳 ブラック・ナイフ 1990 真崎義博訳 消された眼(『獲物の眼』へ改題) 1991 真崎義博訳 沈黙の獲物 1992 真崎義博訳 冬の獲物 1993 真崎義博訳 夜の獲物 1994 真崎義博訳 心の獲物 1995 真崎義博訳 一瞬の死角 1996 真崎義博訳 餌食 1999 北沢あかね訳 他、長編 ハッカーの報酬 1989 山田久美子訳
  • 北村 薫
    北村 薫 時と人 三部作 スキップ 1995 ターン 1997 リセット 2001 円紫シリーズ 空飛ぶ馬 1989 夜の蝉 1990 秋の花 1991 六の宮の姫君 1992 朝霧 1998 覆面作家シリーズ 覆面作家は二人いる 1991 覆面作家の愛の歌 1995 覆面作家の夢の家 1997 長篇、その他 冬のオペラ 1993 水に眠る 1994 月の砂漠をさばさばと 1999 盤上の敵 1999 街の灯 2003 語り女たち 2004 ニッポン硬貨の謎 エラリー・クイーン最後の事件 2005 紙魚家崩壊 九つの謎 2006 ひとがた流し 2006 玻璃の天 2007
  • 藪枯らし純次
    藪枯らし純次 藪枯らし純次 題名:藪枯らし純次 作者:船戸与一 発行:徳間書店 2008.01.31 初版 価格:\2,100  船戸の小説は現実に材を取ったものが多い。しかも現代のリアルタイムな紛争地帯に赴き、取材や調査を綿密に行うことで、その地帯の真実を小説という形で熱く謳い上げる。彼の作品をすべて、叙事詩、と呼びたくなる由縁である。  しかし、彼は、時折り、そうした時代の代筆者という立場から離れて、黒澤映画のような娯楽色の強い純エンターテインメントを創出することがある。『夜のオデッセイア』『山猫の夏』『碧の底の底』『炎流れる彼方』、いずれも常なる歴史観や辺境ルポルタージュといった主題から離れた純然たる娯楽小説であった。  舞台設定こそ異郷に求めてはいるが、その物語は、人間たちの欲望や狂気がもたらす謀略と破滅の物語であり、血と冒険を求め...
  • 朱夏
    朱夏 題名:朱夏 作者:今野敏 発行:幻冬舎 1998.4.15 初版   価格:\1,700  今野敏の最近の警察捜査小説は、現代風俗に焦点を当てた事件を扱うものが多い。もともとこの作家はアクション畑だけに、敢えて事件を現代風に展開させるとなるとそちらのほうの問題提起小説の色合いが増す分だけ、事件のアクション性は落ちるような気がする。  この作品はカバー・デザインからして本来の娯楽小説、アクション小説の色合いの強い『触発』のような作品かと思って期待したのだが、やはり現代日本の問題の一つである少年犯罪に焦点を当てたものだった。  世代間断絶に関しては、今野敏はよく登場人物に語らせているが、この小説の主人公はまさしくぼくと同世代。かつて団塊の世代との断絶を登場人物に語らせた今野敏は、この作品においては、ティーンエイジャーの世代断絶と理解できな...
  • 風間一輝
    風間一輝 長編小説 男たちは北へ 1989.04 地図のない街 1992.03 漂泊者(ながれもの) 1993.11 片雲(ちぎれぐも)流れて 199510 今夜も木枯らし 1997.02 海鳴りに訊け 1998.02 短編集 されど卑しき道を 1995.06 片道切符 1998.08 今夜も月は血の色 2000.03 不器用な愛 2002.02
  • 拳銃(ガン)
    拳銃(ガン)/ 「魔の拳銃」改題 拳銃 (1980年) (ハヤカワ・ミステリ文庫) 題名:拳銃(ガン) 原題:GUNS (1976) 作者:エド・マクベイン Ed McBain 訳者:久良岐基一 発行:ハヤカワ・ミステリ文庫 1980.4.30 初版 1986.7.15 2刷 価格:\420  マクベインの死を悼んで、古い未読のノンシリーズ作品に手をつけてみた。  こいつは、87分署シリーズのような健康的なクライム・ミステリでないばかりか、銃によって狂ってゆく若い犯罪者の救いのない破滅的な一夜の物語だった。マクベインには、ノン・シリーズのものにも光るものが数多くあるが、エヴァン・ハンターと共著と遊んでみせた『キャンディランド』にせよ、異色作『盗聴された情事』にせよ、どちらかと言えばシリアスで、ペーソスに満ちたものが多い。一言で言えば暗い小説が多い。 ...
  • 船戸与一
    船戸与一 <血と硝煙の世界……国境の向うの叙事詩>  船戸与一は、異色だ。早稲田大学探検部出身の彼が、モスクワ経由でソ連入りして国後島のチャチャヌプリを登ったという記事を読んで、彼は小説を書くために、現地踏査を厭わない人だと実感した。未だソ連邦崩壊前夜のことである。彼はその探検行を元に後に『蝦夷地別件』を創り上げた。  豊浦志朗の名義で『叛アメリカ史』を書いた彼は、先住民族とそれを虐げてきた略奪者たちの構図、その上に成り立った現代史の上に皺ぶく闘争と不条理の歴史に、小説という弾薬をもって風穴をあけようと試みてやまない。恩讐と欲望の果てに沸き起こる血と硝煙の宴を、彼のペンは日本冒険小説の名の下になぞってゆく。他の誰もが決してやろうとはしない世界の果てを自ら旅し、取材し、調査し、彼なりの咀嚼を施す。  われわれが目撃するのは小説作品というかたちに昇華された彼なりの叙...
  • ピエール・ルメートル Pierre Letmaire
    ピエール・ルメートル Pierre Letmaire カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ 悲しみのイレーヌ 2006 橘明美訳 その女アレックス 2011 橘明美訳 傷だらけのカミーユ 2012 橘明美訳 わが母なるロージー 2013 橘明美訳 歴史三部作 天国でまた会おう 2013 平岡 敦訳 炎の色 2018 平岡 敦訳 われらが痛みの鏡 2020 平岡 敦訳 その他長編小説 死のドレスを花嫁に 2009 吉田恒雄訳 監禁面接 2012 橘明美訳 僕が死んだあの森 2016 橘明美訳
  • バニー・レイクは行方不明
    バニー・レークは行方不明 題名:バニー・レークは行方不明 原題:Buny Lake Is Missing (1957) 作者:イヴリン・パイパー Evelyn Piper 訳者:嵯峨静江 発行:ハヤカワ・ミステリ 2003.3.15 初版 価格:\1100  「黄金時代と現代との間には翻訳の不遇の時代がある」これは本書の解説で紹介されたことがらなのだが、バーネット、バリンジャーとここにきて半世紀ぶりに翻訳が陽の目を見る作家たちを見ていると、まだまだ発掘すべきミステリーの空白地図を埋める娯しみは残されているように思う。本書は1957年の作品。87分署シリーズが1956年スタートで、いずれもその時代のチャレンジ精神を伺わせる当時としての前衛表現を思わせるものがある。 『ミス・マガ』アンケートのミステリ映画ベスト10では、この作品は未訳原作部門第9位であっ...
  • 志水辰夫
    志水辰夫 長編小説 飢えて狼 1981 裂けて海峡 1983 あっちが上海 1984 散る花もあり 1984 尋ねて雪か 1984 背いて故郷 1985 狼でもなく 1986 オンリィ・イエスタデイ 1987 こっちは渤海 1988 深夜ふたたび 1989 帰りなん、いざ 1990 行きずりの街 1990 花ならアザミ 1991 夜の分水嶺 1991 滅びし者へ 1992 冬の巡礼 1994 あした蜻蛉の旅 1996 情事 1997 暗夜 2000 ラスト ドリーム 2004 約束の地 2004 負けくらべ 2023 時代小説 青に候 2007 みのたけの春 2008.11 つばくろ越え 2009 引かれ者でござい 蓬莱屋帳外控 2010.8 夜去り川 2011 待ち伏せ街道 蓬莱屋帳外控 2011 疾れ、新蔵 2016 新蔵唐行き(とうゆき)2019 短編集 カサブランカ物...
  • 帚木蓬生
    帚木蓬生 長編小説 白い夏の墓標 1979 十二年目の映像 1981 カシスの舞い 1983 空の色紙 1985 賞の柩 1990 三たびの海峡 1995 アフリカの蹄 1996 臓器農場 1993 閉鎖病棟 1994 空夜 1995 総統の防具(「ヒトラーの防具」へ改題) 1996 逃亡 1997 受精 1998 安楽病棟 1999 空山 2000 薔薇窓 2001 エンブリオ 2002 国銅 2003 アフリカの瞳 2004 百日紅の恋人 2005 受命 2006 聖灰の暗号 2007 インターセックス 2008 水神 2009 ソルハ 2010 蠅の帝国―軍医たちの黙示録 2011 蛍の航跡―軍医たちの黙示録 2011 日御子 2012 天に星 地に花 2014 悲素 2015 受難 2016 守教 2017 沙林 偽りの王国 2021 短編集 風花病棟 2009年 ノン...
  • 終わらざる夏
    終わらざる夏 題名:終わらざる夏 上/下 作者:浅田次郎 発行:集英社 2010.07.10 初版 価格:各\1,700 ポツダム宣言を受託しているのに聞こえない振りをしてまで軍事的要衝である北千島の占領に乗り出したスターリンの冷徹さと、その後太平洋を挟んで睨み合う世界構図となる冷戦のスタートである。そんな地図の塗り替えの時期を、それぞれの個人史の観点から小説でしかなしえない表現で描いた終戦の後も決して終わらなかった戦争の記録。  個人的にはシベリアの強制収容所で戦後二年をなお囚われの身であった亡き父のことを何遍も思い出しながら、終戦前夜の無茶な徴兵、空襲で焼き払われた東京(こちらは母が体験した東京大空襲だ)などの描写に息を飲んでいた。  生きる力強さと戦争の悲惨と残酷さとを地を這うような眼差しで見つめた大作である。 (2010....
  • 篠田節子
    篠田節子 長編小説 絹の変容 1991 贋作師 1991 ブル-・ハネム-ン 1991 変身 1992 アクアリウム 1993 神鳥(イビス) 1993 聖域 1994 夏の災厄 1995 美神解体 1995 カノン 1996 ゴサインタン ~神の座~ 1996 斎藤家の核弾頭 1997 ハルモニア 1998 弥勒 1998 第4の神話 1999 百年の恋 2000 インコは戻ってきたか 2001 妖櫻忌 2001 コンタクト・ゾーン 2003 逃避行 2003 砂漠の船 2004 ロズウェルなんか知らない 2005 マエストロ 2005 讃歌 2006 Χωρα ― 死都 2008 仮想儀礼 2009 薄暮 2009 廃院のミカエル 2010 銀婚式 2011 ブラックボックス 2013 長女たち 2014 インドクリスタル 2014 中・短編集 愛逢い月 1994 死神 19...
  • トマス・H・クック
    トマス・H・クック フランク・クレモンズ・シリーズ だれも知らない女 1988 丸本聰明訳 過去を失くした女 1989 染田屋茂訳 夜訪ねてきた女 1990 染田屋茂訳 記憶三部作 死の記憶 1993 佐藤和彦訳 夏草の記憶 1995 芹澤恵訳 緋色の記憶 1996 鴻巣友季子訳 その他、長編 鹿の死んだ夜 1980 染田屋茂訳 神の街の殺人 1983 染田屋茂訳 熱い街で死んだ少女 1989 田中靖訳 闇をつかむ男 1991 佐藤和彦訳 夜の記憶 1998 村松潔訳 心の砕ける音 2000 村松潔訳 闇に問いかける男 2002 村松潔訳 テイクン 2002 富永和子訳 レスリー・ボーエム原案 孤独な鳥がうたうとき 村松潔訳 2004 蜘蛛の巣のなかへ 2004 村松潔訳 緋色の迷宮 2005 村松潔訳 石のささやき 2006 村松潔訳 沼地の記憶 2008 村松潔訳 ローラ・...
  • 暗約領域 新宿鮫XI
    暗約領域 新宿鮫XI 題名:新宿鮫XI 暗約領域 作者:大沢在昌 発行:光文社 2019.11.30 初版 価格:¥1,800-  8年ぶりの新宿鮫。しかも700頁を超える力作。思えば、新宿鮫シリーズは、どれを取っても力作であった。ぼくは熱心な大沢ファンではないけれど、この鮫島刑事と探偵佐久間公、狩人シリーズの佐江刑事の足跡は辿ろうと心がけている。シリーズとしてぼくがあまり好きになれなかったのがこの新宿鮫だったと言うと驚かれるかもしれない。  29年前にノベルスとして登場した新宿鮫は、ノベルズならではの面白さと雑さを備えた軽娯楽小説であるように思えたものだ。もちろん圧倒的な面白さと評価され、大沢在昌をワンランク上の書き手にのし上げたのはこのシリーズであることに間違いない。しかしそのサービス過剰ぶりがぼくには鼻についた。刑事の恋人が女性ロック歌手と...
  • 孤独な鳥がうたうとき
    孤独な鳥がうたうとき 題名:孤独な鳥がうたうとき 原題:Peril (2004) 作者:トマス・H・クック Thomas H. Cook 訳者:村松 潔 発行:文藝春秋 2004.11.10 初版 価格:\2,300  何だか似たような雰囲気の小説を読んだことがあると思った。はっきりとストーリーは思い出せないのだが、クリスマスの夜のある一日だけを描いてとてもお洒落だったミステリー、エド・マクベインの『ダウンタウン』である。包装紙は要らないから、そのまま直接カバーにリボンをつけてクリスマス・プレゼントにしたいような本であり、それもクリスマス直前に(イブだったかどうかは記憶にない)、出版されたものだったと思う。  エド・マクベインならこのような本はお手のものだと思う。そんなお洒落で軽妙なミステリーを、それでいて人生の艱難辛苦を舐めた人でなくては決して...
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