wiki クライムウェイヴ(Sysop読書録 活字をめぐる冒険) 内検索 / 「幸」で検索した結果

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  • 題名: 作者:香納諒一 発行:角川春樹事務所 2013.01.18 初版 価格:\1,800  ミステリの風土というものを考えた場合、時代と土地と、そこに暮らす人々というところの傾向が、物語に命を与えてゆくことがあると思う。そのあたりが書けていないミステリを、ぼくはトリック中心の本格ミステリだと割り切って考えているので、本格というジャンルはぼくは読まない。  ミステリという広義のジャンルの中でも、背景となる風土をよく描けている作品には、必ず物語の命があるし、人間の気配が息づいている。そういった空気感を描ける作家こそが、本当の意味での小説家であると思うし、そうでない作家は、ストーリーの面白さという一面的な評価を下す以前の問題として、ぼくは排除しようと試みる。  ぼくが読むためにその作品を手に取り、そして評価し、人に紹介したいと思う作家は...
  • スティーヴン・ハンター
    ...ク 2015 公手成訳 ベイジルの戦争 2021 公手成
  • saiwaiso
    吉祥寺荘物語(改題:「荘物語」) 作者:花村萬月 発行:角川書店 2000.11.30 初版 価格:\1,400  デイリースポーツに連載されていたというだけあって、萬月にしては大変に軽い作品なのだが、作家志望で新人賞を目差し貧乏アパートに暮らす主人公の姿は、何となく今にも彼のデビュー作『ゴッドブレイス物語』あるいはそれに類する小説を書き出しそうな気配を秘めている。  『ゴッドブレイス物語』は花村萬月のデビュー作であり小説すばる新人賞受賞作。そのデビュー作への回帰的なスタンスを持った作品が本書だと言えるかもしれない。  荘の住人一人一人に、なぜかすべて花村萬月本人の匂いがする。私小説的でありながらも、相当にデフォルメされた若者たち。貧乏である彼らのもとに何故か美女がいっぱい登場して濡れ場だらけだっていうのも、乱闘暴力シーン、芸術談義な...
  • カフーを待ちわびて
    ...島の方言。いい報せ。せ」とある。「与那喜島」自体が架空の島なので、この説明が作者の想像物かと思いネット検索をしてみたが、「カフー」とは「果報」の沖縄方言(沖縄語)読みで、「せ」の意味とあるので、そのまま捉えて良いだろう。  その沖縄の離島・与那喜島で、小さなよろず屋を営む明青(あきお)は、北陸の孤島・遠久島への町を挙げての観光旅行の折、当地の神社に「嫁に来ないか、せにします」と記した絵馬を釣るす。その突拍子もない募集に応えて、ひょっこりと現れたのがなんと美しき花嫁候補だった。その名も。小説全体を一言で語るとそれがストーリーの軸である。しかし、そのこと自体が何よりもミステリーである。  ラブストーリー大賞受賞作品とは言え、応募先によっては、ミステリー系の新人賞でも選考されていたかもしれない逸品なのである。優れたミステリー作品が優れたラブストーリーであることも多々...
  • 花村萬月
    ...転 2000 吉祥寺荘物語(改題:「荘物語」)2000 ♂♀ 2001 浄夜 2005 たびを 2005 錏娥哢奼(あがるた) 2007 ワルツ 2008 なかで、ごめんね 2009 GA・SHIN!我神 2010 ウエストサイドソウル西方之魂 2010 旅の柄 2010 裂 2011 武蔵 1-4 2011-2015 アイドルワイルド! 2011 信長私記 2012 完本信長私記 2015 よろづ情ノ字 薬種控 2012 色 2013 弾正星 2014 舎人の部屋 2014 いまのはなんだ?地獄かな 2015 心中旅行 2017 日蝕えつきる 2020 対になる人 2021 1998 連作短編集 渋谷ルシファー 1991 笑う山崎 1994 風に舞う 1994 惜春 2003 愛情 2007 中・短編集 ゴッド・ブレイス物語 1990 ヘビィ・ゲージ 1993 わ...
  • 香納諒一
    ...る 2011/09  2013/01 川崎警察 下流域 2013/01 短編小説 雨のなかの犬 1997/04 深夜にいる 1997/09 天使たちの場所 1998/02 宴の夏 鏡の冬 1998/09 ヨコハマ・ベイ・ブルース 2000/03 アウトロー 2000/03 タンポポの雪が降ってた 2001/02 ガリレオの小部屋 2007/01 ハミングで二番まで(『宴の夏 鏡の冬』に「一人旅」追加し文庫化改題) 2008.05
  • 花々
    ...こともできる。明青やや愛犬カフーも、端役ながら登場させるサービス精神くらいは、この作者なので当然しっかり持っているので、ご安心あれ。  さて、二人のヒロインの視点で交互に語られてゆく本作だが、他にも奈津子という気になる個性が、何度か彼女らの物語と交錯する。三人の女性が皆それぞれのオリジナルな人生と物語と生き様を抱えているのはもちろんのこと、彼女たちの運命がちょっとした交錯したり、邂逅し合ったりする構図が、不思議とじんと来たりする名シーンづくりの上手さは、この作者の持ち味で、作者の持つ女性ならではのデリカシーがいい具合に作品作りのスパイスとなっていると感じさせてくれる。  まさか自分でもこの齢になって、言わば女性小説?を読むことになるとは思わなかったが、原田マハ作品には、国境も性別も年齢もあまり関係ないのだ、と最近では割り切れるようになってきた。人生を語るのに立ち止ま...
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