wiki クライムウェイヴ(Sysop読書録 活字をめぐる冒険) 内検索 / 「Brain Valley」で検索した結果

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  • Brain Valley
    Brain Valley 題名:BRAIN VALLEY  上下 作者:瀬名秀明 発行:角川文庫 2000.12.25 初刷 価格:各\619  なんたる難解な理科系小説だろう。大変な労作であることはわかるのだけれど、本当にベストセラーなのか? と、またまた出版という不思議現象に出くわして狐につままれたような気分。専門用語で費やされるページのなんと多いこと。難解な文章により意味不明の部分のなんと多いこと。それなのにベストセラー。  確かに興味深い題材として、UFO、超能力、臨死体験、カルト、催眠、コンピューター上のデジタル生命、ユング的シンボリズム、進化……と、扱われる材料は、あまりにも「今」している。  生命の意志やら繁殖への方向性などをテーマにしているという意味では『パラサイト・イヴ』の同音異曲とも言える作品ではある。そして相...
  • 瀬名秀明
    瀬名秀明 長編小説 パラサイト・イヴ 1995 Brain Valley 1997 八月の博物館 2000 虹の天象儀 2001 デカルトの密室 2005 短編小説集 あしたのロボット 2002 ハル 2005 第九の日 随筆、エッセイ、評論、対談集、その他 小説と科学 1999 ミトコンドリアと生きる 太田成男共著 2000 「神」に迫るサイエンス(角川文庫 ) Brain valley研究序説 2000 ロボット21世紀 2001 ハートのタイムマシン!―瀬名秀明の小説/理科倶楽部 2002 科学の最前線で研究者は何を見ているのか 2004 知能の謎  認知発達ロボティクスの挑戦 2004 心と脳の正体に迫る成長・進化する意識、遍在する知性 おとぎの国の科学 2006 境界知のダイナミズム 2006 ミトコンドリアのちから 太田成男共著 2007
  • ブラッドリー・ハーパー Bradley Harper
    ブラッドリー・ハーパー Bradley Harper 長編小説 探偵コナン・ドイル 2018 府川由美恵訳
  • ロバート・ガルブレイス Robert Galbraith
    ロバート・ガルブレイス Robert Galbraith ロバート・ガルブレイスは、『ハリー・ポッター』シリーズのJ・K・ローリングが初めてミステリに挑戦した際の別名義である。 私立探偵コーモラン・ストライク カッコウの呼び声 池田真紀子訳 2013
  • ロバート・ベイリー Robert Bailey
    ロバート・ベイリー Robert Bailey トム・マクマートリー・シリーズ ザ・プロフェッサー 2015 吉野弘人訳 黒と白のはざま 2016 吉野弘人訳 ラスト・トライアル 2018 吉野弘人訳 最後の審判 2019 吉野弘人訳 ポーセフィス・ヘインズ・シリーズ 嘘と聖域 2020 吉野弘人訳 ザ・ロング・サイド 2021 吉野弘人訳 ノン・シリーズ ゴルファーズ・キャロル 2020 吉野弘人訳
  • 死者は眠らず
    死者は眠らず 題名:死者は眠らず 原題:No Rest For The Dead (2011) 作者:アンドリュー・F・ガリー Andrew F.Gulli,ジェフ・アボット Jeff Abbott, サンドラ・ブラウン Sandra Brown, トマス・H・クック Thomas H.Cook, ジェフリー・ディーヴァー Jeffery Deaver,ダイアナ・ガバルドン Diana Gabaldon, テス・ジェリッツェンTess Gerritsen,ピーター・ジェイムズ Peter James, J・A・ジャンス J.A. Jance, フェイ・ケラーマン Faye Kellerman, レイモンド・クーリー Raymond Khoury, ジョン・T・レスクワ John T.Lescroart, ジェフ・リンジー Jeff Lindsay,ゲイル・リンズ Gayl...
  • カトリーヌ・アルレイ Catherine Arley
    カトリーヌ・アルレイ Catherine Arley 長編 わらの女 1954 橘明美訳
  • ヴィクター・メソス Victor Methos
    ブラッドリー・ハーパー Bradley Harper 長編小説 弁護士ダニエル・ローリンズ 2018 関麻衣子訳
  • マイ・シスター、シリアルキラー
    マイ・シスター、シリアルキラー 題名:マイ・シスター、シリアルキラー 原題:My Sister, The Serial Killer (2017,2018) 著者:オインカン・ブレイスウェイト Oyinkan Braithwaite 訳者:粟飯原文子 発行:ハヤカワ・ミステリ 2021.01.15 初版 価格:¥1,700  ナイジェリア発新人女性作家によるデビュー・ヒットということである。ロンドンとナイジェリアの大都市ラゴス島を往来する若き女流作家(1988年生)のこれまでの人生がどのようなものかはわからないが、英国へ留学し、キングストン大学の学位を取得している上流育ち。写真は可愛らしくお洒落なイメージ。  まずはアフリカ発ミステリーというだけでも珍しいし、数々のミステリー賞を獲得したという、本作の煽情的なタイトルも話題性豊かで目立つだろう。ちなみ...
  • わらの女
    わらの女 題名:わらの女 原題:La Femme De Paille (1954) 著者:カトリーヌ・アルレイ Catherine Arley 訳者:橘明美訳 発行:創元推理文庫 2019.07.30 新訳初版 価格:\1,000  偶然にも生まれる前の小説を続けざまに読んでいる。こちらはピエール・ルメートルの訳者・橘明美による新訳がこのたび登場。古い作品ほど、新鮮に見えてくるこの感覚は何なのだろう?  1960年代にフレンチ・ノワールが日本の劇場を席巻したのも、下地としてこのように優れた原作があったからなのだろう。少年の頃に劇場や白黒テレビで触れたそれらの映画を、大人になって改めて映画、小説などでノワール三昧の一時期を送ったものだ。本書はノワールでありながら、それだけではない。言わばノワール・プラス・アルファな作品なのである。ノワールの特徴である...
  • カッコウの呼び声
    カッコウの呼び声 題名:カッコウの呼び声 私立探偵コーモラン・ストライク 上/下 原題:The Cuckoo s Calling(2013) 作者:ロバート・ガルブレイス Robert Galbraith 訳者:池田真紀子 発行:講談社 2014.6.26 初版 価格:\2,014  読者モニターに応募した作品がプルーフ本でやってきた。上下合本の分厚くて腕の鍛錬になりそうな弁当箱サイズの一冊だった。しっかりした完成本ではないので、登場人物の一覧がない。一気に読めればいいのだけれど、ぶつ切りで読むしかない生活スタイルのぼくには、これが一番困った。何とも多くの登場人物が出てくるし、名前がイギリス式で難しい。  これがアメリカで、また作者が故ロバート・B・パーカーだったなら、登場人物もスペンサーとかホークとか、とても簡単な名前だし、そもそも登場人物が片...
  • ballinger
    ビル・S・バリンジャー 煙で描いた肖像画 1950 美しき罠 1953 歯と爪 1955 消された時間 1957 赤毛の男の妻 1957 歪められた男 1969
  • 雨の牙
    雨の牙 題名:雨の牙 原題:Rain Fall (2002) 作者:バリー・アイスラー Barry Eisler 訳者:池田真紀子 発行:ヴィレッジブックス 2002.01.20 初版 価格:\760  本国アメリカのペーパーバックでは今春4月と7月にそれぞれ別の版元から出版されるが、海外に先がけて日本では一年前にお目見えしているという珍しい本。作者は、日本企業アメリカ支店の弁護士で、日本滞在3年、いまだに東京が好きで行き来しているというまあ東京好きの外人さんである。  舞台は東京。良くも悪くも海外作家が書いたというよりも、日本のハードサスペンスというイメージを受ける。翻訳家の名前がなければ、まるで日本人の書いたもののようでもある。そのくらい正しく今の東京が描かれていることにはまず驚き。しかし……。  主人公は単独で仕事を請け負っている殺...
  • シャーリー・コンラン
    シャーリー・コンラン Shirley Ida Conran 長篇小説 レース 1982 榊 優子訳 レース II 1985 田村達子訳 悪夢のバカンス 1987 山本やよい訳 薔薇の誘惑 1992 中原裕子訳 偽りのカンバス 1994 榊 優子訳 ミミ・クインの復讐 1998 中原裕子訳
  • 探偵コナン・ドイル
    探偵コナン・ドイル 題名:探偵コナン・ドイル 原題:Knife In The Fog (2018) 著者:ブラッドリー・ハーパー Bradley Harper 訳者:府川由美恵 発行:ハヤカワ・ミステリ 2020.03.15 初版 価格:¥1,800  コナン・ドイルの『緋色の研究』によるデビューが1886年。ホームズの第二作『四つの署名』が1890年。その間の四年間、ドイルはホームズは一作書いただけの鳴かず飛ばずなので、英国内乱の歴史小説を書いている。そして本業の医師の仕事についている。プライベートには1988年に妻ルイーズが妊娠。その頃、切り裂きジャックが血まみれのナイフ片手に、霧の町ロンドンの夜を震え上がらせている。  そんな時系列を抑えておく。つまり本書の作者は、ホームズ作品の難産作品二作目を産み出すモチーフとして、四年間の空白の中間部に勃発...
  • すべて灰色の猫
    すべて灰色の猫 すべて灰色の猫〈上〉 (扶桑社ミステリー) すべて灰色の猫〈下〉 (扶桑社ミステリー) 題名 すべて灰色の猫 (上/下) 原題 All the grey cats (1988) 著者 Craig Thomas 訳者 山本光伸 発行 扶桑社ミステリー 1991.6.27 初版 価格 各\560(\544) 世に「つなぎの作品」と言われる本書だから、よほどひどいのかと思ったらシリーズをずっと通して読んでいるぼくには、特につまらない本ではない。むしろ、こいつはシリーズとして読むためには絶対通過しておかなければならない物語であるではないか。『闇の奥へ』の続編であるが、これはバビントンやカプースティンという前作での敵たちの巻き返しのストーリーであり、また『ウインターホーク』のプリャービンの後日談でもある。要するにキャストはみんなつながっているの...
  • portrait_in_smoke
    煙で描いた肖像画 原題:Portrait In Smoke (1950) 作者:ビル・S・バリンジャー Bill S. Ballinger 訳者:矢口 誠 発行:創元推理文庫 2002.07.12 初版 価格:\680  『煙の中の肖像』(仁賀克雄訳・小学館2002年6月初版・\1700)と同じ作品。一ヶ月の差はあれどニ社からほぼ同時期に訳出されるというのも珍しい。しかも半世紀にも渡って邦訳されることのなかった古典ミステリーが。 『このミス』の票もニ作に分かれ若干不利になっている。ぼくの選んだ版は、文庫で廉価であるにも関わらず、「バリンジャー自作を語る」および、友人である作家フレッド・ハリディの解説「バリンジャーの三代名作」が、付録としてついており、お得感がある。訳の善し悪しは、比較していない。  太平洋戦争と同時期である1940年代前半のシカ...
  • レイ・セレスティン Ray Celestin
    レイ・セレスティン Ray Celestin 長編作品 アックスマンのジャズ 2014 北野寿美枝訳
  • 最後の審判
    最後の審判 題名:最後の審判 原題:The Final Reckoning (2019) 著者:ロバート・ベイリー Robert Bailey 訳者:吉野弘人 発行:小学館文庫 2021.12.12 初版 価格:¥1,100  胸アツ四部作の掉尾を飾る力作の登場である。前作が三作目なのにタイトルが『ラスト・トライアル』。そこまでを読んでいない方には、このレビューは前作含めてのネタばれなのでご注意。しかし……。  そもそも第一作『ザ・プロフェッサー』から癌を患ってしまった老主人公なので、第三作目で再発し、第四作目での確実な死が予告されている物語である。読み側としての覚悟はネタばれでなくてもある程度求められるのが本シリーズを通しての「時は過ぎゆく」という大テーマであるかに見えてくる。  こうした哲学的テーマの重低音の上に展開するのが今回は、血の匂...
  • モンキーズ・レインコート
    モンキーズ・レインコート 題名:モンキーズ・レインコート 原題:The Monkey s Raincoat (1987) 作者:ロバート・クレイス Robert Crais 訳者:田村義進 発行:新潮文庫 1989.2.25 初版 価格:¥480  『ロスの探偵エルヴィス・コール』との副題が付いている。今では副題は不要なくらい有名なシリーズとなってしまったが、一時は日本の出版社があまり熱心に版権への触手を伸ばさなかったことから未訳作品も残念ながら目立つ当シリーズ。  この作家を日本で改めて紹介し、人気をかつてより増して引き寄せたのが、2019年以降翻訳出版を遂げた警察犬マギーのシリーズ『容疑者』と『約束』だった。後者はエルヴィス・コールを再び翻訳ミステリーの壇上に、見事、呼び戻した。  ぼくも警察犬マギー・ザ・ドッグを経由して、エルヴィス・コ...
  • アリステア・マクリーン Alistair Maclean
    アリステア・マクリーン Alistair Maclean 長編小説 女王陛下のユリシーズ号 1955 村上博基訳 ナヴァロンの要塞 1957 平井イサク訳 シンガポール脱出 1958 伊藤哲訳 最後の国境線 1959 矢野徹訳 北極戦線 1959 森崎潤一郎訳 恐怖の関門 1961 伊藤哲訳 黒い十字軍 1961 平井イサク訳 イアン・スチュアート名義 黄金のランデヴー 1962 伊藤哲訳 悪魔の兵器 1962 平井イサク訳 原子力潜水艦ドルフィン 1963 高橋泰邦訳 八点鐘が鳴る時 1966 矢野徹訳 荒鷲の要塞 1967 平井イサク訳 ナヴァロンの嵐 1968 平井イサク訳 麻薬運河 1969 矢野徹訳 巡礼のキャラバン隊 1970 高橋豊訳 北海の墓場 1971 平井イサク訳 歪んだサーキット 1973 平井イサク訳 軍用列車 1974 矢野徹訳 地獄の綱渡り 1975 矢野徹...
  • 殺意の楔
    殺意の楔 殺意の楔 (ハヤカワ・ミステリ文庫 13-9) 殺意の楔 (1960年) (世界ミステリシリーズ) 殺意の楔 (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫) 題名:殺意の楔 原題:Killer s Wedge (1958) 著者:エド・マクベイン Ed McBain 訳者:井上一夫 発行:ハヤカワ文庫HM 1980.05.15 1刷  前作に続いての、濃縮された時間が流れる短期決戦型ストーリーである。やはり丸一日のできごとである。おまけに二つのストーリーが並行して描かれている。この作品に限って言えば、一冊だけ単独で取り出しても相当のレベルにあるサスペンス小説だと思う。それほど面白い。ちなみにぼくは夜更かしして一日で読んでしまった。 刑事部屋に銃とニトロを持ち込んで女が立て籠る一日。亭主が刑務所で死んだ恨みを、検挙者のキャレラ刑事に向けて...
  • ブルー・ドレスの女
    ブルー・ドレスの女 ブルー・ドレスの女 (ハヤカワ・ミステリ文庫) ブルー・ドレスの女 (ハヤカワ ポケット ミステリ) 題名:ブルー・ドレスの女 原題:DAVIL IN A BLUE DRESS (1990) 作者:WALTER MOSLEY 訳者:坂本憲一 発行:ハヤカワ・ミステリ 1993.9.30 初版 価格:\950(本体\922)  原題は『ブルー・ドレスの悪魔』なんだけど、まあそれほど悪女ものという印象はなかった。むしろ 1948 年という、ぼくの生まれる以前の、いわゆる大戦後に時代を設定した点が珍しい。また作者のモズレイは自分と同じ黒人を主人公に据えているばかりか、舞台となるほとんどの場所が、プロレタリアートの黒人街であるから、それなりの特殊な凄味というものが全編を覆っていることになる。  CWA、 PWA 処女長編作...
  • trouble in paradise
    忍び寄る牙 忍び寄る牙 ジェッシイ・ストーン・シリーズ (ハヤカワ・ミステリ文庫) 題名:忍び寄る牙 原題:Trouble in Paradise (1998) 著者:ロバート・B・パーカー Robert B. Parker 訳者:菊池 光 発行:早川書房 1999.4.15 初版 価格:\1,900  パーカーの書いた小説にして一気読みの面白さをこれほど感じるとは、実は我ながら意外だった。何よりも三人称の複数という小説文体が、新鮮極まりない。前作ラストの引きずったものの関連で危惧された点についてはそれなりに整理され(あるいはそのまま整理されずと言った方が正しいのだが)、サイド・ストーリーはサイド・ストーリーらしく行儀良く脇に身を引いている、という姿勢がなかなか良かった。  また、これほど牽引力のある犯罪者をパーカーが描くことがあるなんていうのは、さら...
  • ロバート・クレイス Robert Crais
    ロバート・クレイス Robert Crais 探偵エルビス・コール・シリーズ モンキーズ・レインコート 1987 田村義進訳 追いつめられた天使 1990 田村義進訳 ララバイ・タウン 1992 高橋恭美子訳 ぬきさしならない依頼 1993 高橋恭美子訳 死者の河を渉る 1995 高橋恭美子訳 サンセット大通りの疑惑 1996 高橋恭美子訳 Indigo Slam 1997 L.A. Requiem 1999 The Last Detective 2003 The Forgotten Man 2005 Chasing Darkness 2008 指名手配 2017 高橋恭美子訳 ジョー・パイク・シリーズ 天使の護衛 2007 村上和久訳 The First Rule 2010 The Sentry 2011 危険な男 2019 高橋恭美子訳 スコット&マギー・シリーズ 容疑者...
  • 被害者の顔
    被害者の顔 被害者の顔 (ハヤカワ・ミステリ文庫 13-6 87分署シリーズ) 題名:被害者の顔 原題:Killer s Choice (1958) 著者:エド・マクベイン Ed McBain 訳者:加島祥造 発行:ハヤカワ文庫HM 1978.9.30 1刷  はっきりいって<87分署>中毒である。  むかし『幻魔大戦』中毒というものにかかったことがあるが、あれは自分にとって非常にあと味の悪い、悔恨多きものであったし、今でも平井和正と聞くと詐欺師の代名詞のようにしか思えないぼくである(ファンの方にはごめんなさい)。そのころに較べると、87分署中毒というのは実に爽快で、醍醐味のある中毒なのである。一作読んでしまった瞬間からもう全部読まずにいられない衝動に駆られてならないのだ。そういう読者をまたシリーズが決して裏切らない。そういう読者と作者の信頼関係とい...
  • 夜と昼
    夜と昼 夜と昼 (ハヤカワ・ミステリ文庫 13-29) 題名:夜と昼 原題:Hail,Hail,the Gang s All Here! (1971) 著者:エド・マクベイン Ed McBain 訳者:井上一夫 発行:ハヤカワ文庫HM 1980.05.15 1刷  少しよそ見をしている間に、秋になってしまった。冬に読み始め、秋までになんとかと思っていた<87分署>シリーズもまだまだ未読が残っている。十月末から十一月初旬にかけて、作者のエド・マクベインが来日する。ぼくは何とか彼に会いにいくつもりだが、それまでに何冊読み了えておけるものだろうか。  さて本書は、シリーズの総集編みたいなものだ。出演刑事のオールスター夜昼対抗捜査合戦といったところか。第一部「ナイト・シェイド」と第二部「デイ・ウォッチ」の二部構成になったおり、まるまる二十四時間の間に起こるいく...
  • 地獄じゃどいつもタバコを喫う
    地獄じゃどいつもタバコを喫う 題名:地獄じゃどいつもタバコを喫う 原題:Everybody Smokes In Hell (1999) 作者:ジョン・リドリー John Ridley 訳者:山田 蘭 発行:角川文庫 2003.05.25 初版 価格:\819  読み出した途端に、この作品が描く地獄から本当に抜け出せなくなった。何だか、どこかで見たような地獄だった。巻末の解説を先に読んでしまうことにした。結末についてまではまさか書いてあるまい。なるほど。得心した。この作家はあの『Uターン』のシナリオ・ライターだったのだ。オリバー・ストーンの唯一の怪作。何度もこいつのDVDを買おうかどうか迷っているが、一向に安くならず(はっきり言って高い!)、人気商品でもないので、仕方なくビデオで再生するしかない作品だ。もちろん主演は地獄にお似合いの男、ショーン・ペン。あの...
  • ラスト・トライアル
    ラスト・トライアル 題名:ラスト・トライアル 原題:The Last Trial (2018) 著者:ロバート・ベイリー Robert Bailey 訳者:吉野弘人 発行:小学館文庫 2021.1.9 初版 価格:¥1,100  ヘニング・マンケルのシリーズ主人公バランダーのシリーズは、主人公の心臓が止まるところで終わるという驚愕のエンディングを迎えたが、本書では、トム・マクマートリーが同じようなエンディングを迎えるのか、はたまた事件解決と主人公の寿命とがどのような絡み合いを見せてゆくのか、という事件とは別種のはらはら感に読者は付きまとわれることになる。  そして本書で初めてわかったのだが、『ザ・プロフェッサー』『黒と白のはざま』は全四部作シリーズの前半部分であったのだ。本書が後半の一作で、全体をなす起承転結で言えば「転」となる作品になるのかと思う...
  • レディ・キラー
    レディ・キラー レディ・キラー (ハヤカワ・ミステリ文庫 13-8) 題名:レディ・キラー 原題:Lady Killer (1958) 著者:エド・マクベイン Ed McBain 訳者:田中小実昌 発行:ハヤカワ文庫HM 1978.10.31 1刷  シリーズの中では割と特徴のある一冊。第一に死体がひとつも出てこない。第二に、わずか一日の出来事であるということ。もっと正確にいえば、朝から夜までおよそ12時間の間の出来事なのである。  このような設定というのはお察しの通り大概時間に追われるというストーリーが多い。昔ウールリッチだったかアイリッシュだったかの作品で、時間に追われるサスペンスを読んだ記憶があって、そこでは章毎に時刻が記されていたように思う。何という作品だったか「大時計云々」というタイトルだったように思うが、まあわりとこの種のデッドリミット型...
  • 殺しの報酬
    殺しの報酬 [429] Client error `POST https //webservices.amazon.co.jp/paapi5/getitems` resulted in a `429 Too Many Requests` response { __type com.amazon.paapi5#TooManyRequestsException , Errors [{ Code TooManyRequests , Message The request was de (truncated...) 題名:殺しの報酬 原題:Killer s Payoff (1958) 著者:エド・マクベイン Ed McBain 訳者:井上一夫 発行:ハヤカワ文庫HM 1976.12.15 1刷  心浮き浮きさせてひさびさに<87分署>シリーズを手...
  • ネヴァダの犬たち
    ネヴァダの犬たち [429] Client error `POST https //webservices.amazon.co.jp/paapi5/getitems` resulted in a `429 Too Many Requests` response { __type com.amazon.paapi5#TooManyRequestsException , Errors [{ Code TooManyRequests , Message The request was de (truncated...) 題名:ネヴァダの犬たち 原題:Stray Dogs (1997) 作者:ジョン・リドリー John Ridley 訳者:渡辺佐智江 発行:早川書房 1997.07.31 初版 価格:\1,600  簡単に言えば映画『Uターン...
  • 鎮魂歌は歌わない
    鎮魂歌は歌わない 題名:鎮魂歌は歌わない 原題:Wiley s Lament (2003) 作者:ロノ・ウェイウェイオール Lono Waiwaiole 訳者:高橋恭美子 発行:文春文庫 2008.7.10 初版 価格:\743  人の最大限の悲しみは、愛する者を失うことだろう。心が引き裂かれ、この世の地獄を生きながら味わうことでもある。家族を失ったことのある人ならばその痛みの激しさを知っているに違いない。  愛する者を失う時、人は、その理不尽な事実をしばらくは信じることができないに違いない。とりわけ自分の子供が自分より先に死んだ場合に、その悲痛はさらに強烈であるはずだ。息子を失って号泣する父の姿をぼくは見た。兄弟が不意の自己で死んだ時だった。あんな姿は生涯忘れることなんてできやしない。父が死んだ今になっても。  そうした悲痛の思いをわずか...
  • マネー、マネー、マネー
    マネー、マネー、マネー マネー、マネー、マネー (ハヤカワ・ポケット・ミステリ) 題名:マネー、マネー、マネー 原題:Money, Money, Money (2001) 著者:エド・マクベイン Ed McBain 訳者:山本 博 発行:ハヤカワ・ミステリ 2002.9.15 初版 価格:\1,200  珍しく序章が添えられている。本書は2000年末に書き上げ2001年9月に発刊となっている。まさに世界貿易センタービルへのテロに重なったとの意。事実がフィクションに重なってゆくことへの世界の脅威を静かに語りつつ、物語へ入ってゆく。  最初はあまりのぶつ切れな展開ゆえにわかりにくかったのだが、通常では見られなかった国、土地、職務の人々が登場し、これは確かに<87分署>シリーズだろうかと改めてカバーを確認したくなるほどにアップテンポの国際的スケールで...
  • ストレート・レザー
    ストレート・レザー 題名:ストレート・レザー 原題:Straight Razor(1995) 作者:ハロルド・ジャフィ Harold Jaffe 訳者:今村楯夫 発行:新潮社 2000.7.30 初版 価格:\1,400  オフ・ビートどころではない。完璧にシュールでぶっ飛んだ短編小説集。「スーパーBAD短編集」という売りなのだから仕方がないのだけれども……。新潮社はチャールズ・ブコウスキー以来、こういう冒険じみた本を出すことを躊躇わなくなって来ているのだろうか。  どちらかと言うと日本語版ハードカバーは、C・ブコウスキーの『パルプ』みたいなカバー(つまりアメリカン・コミックみたいな)なんだけど、原書はモノクロの渋い雰囲気である。作者は先鋭的文芸誌"Fiction International"の編集長も勤めているのだそうだ。なるほど...
  • ジョセフィン・テイ Josephine Tey
    ジョセフィン・テイ Josephine Tey グラント警部シリーズ フランチャイズ事件 1948 大山功訳 美の秘密 1950 河田清史訳 時の娘 1951 小泉喜美子訳
  • 悪夢のバカンス
    悪夢のバカンス 悪夢のバカンス〈上〉 (新潮文庫) 悪夢のバカンス〈下〉 (新潮文庫) 題名:悪夢のバカンス(上・下) 原題:SAVAGES 作者:SHIRLEY CONRAN 訳者:山本やよい 発行:新潮文庫 1991年6月25日 初版 定価:各\680(各\660)  いやあ、本当に大変時間がかかってしまった(^^;)。 SYSOPになって忙しいというのもある。和歌山に遊びにいったというのもある。死んだ弟の初盆が絡んでいろいろ忙しかったというのもある。けど、時間は異常にかかり過ぎた。何故か? それはこの本のせいだ。これは時間がかかる本なのではないだろうか? 厚みはもちろん上下併せて千ページ以上ある。しかし本のせいというのはそういう物理的な意味ではなく、あくまで内容のことなのだ。うーむ、これは大変読むのに時間がかかる本であったのだ。おまけにこいつは面白いと...
  • チャールズ・ウィルフォード
    チャールズ・ウィルフォード Charles Ray Willeford ノワール 拾った女 1954 浜野アキオ訳  コックファイター 1962,1972 齋藤浩太訳 危険なやつら 1993 浜野アキオ訳 炎に消えた名画 1995 浜野アキオ訳 マイアミ・ポリス/部長刑事ホウク・モウズリー・シリーズ マイアミ・ブルース 1984 沢万里子訳 マイアミ・ポリス 1985 沢万里子訳 あぶない部長刑事 1987 沢万里子訳 部長刑事奮闘す 1988 沢万里子訳
  • 勇者の代償
    勇者の代償 勇者の代償 (創元ノヴェルズ) 題名:勇者の代償 原題:TOLL FOR THE BRAVE (1971) 作者:JACK HIGGINS 訳者:小林理子 発行:創元ノヴェルズ 1992.1.31 初版 価格:\430(\本体417)  『地獄島の要塞』『非情の日』の間に書かれた作品とあって期待したのだが、ヒギンズの比較的収穫の多いとされるこの時期の作品ながら、本書は同時期の作品としては実験的であり過ぎ、特に、西洋人が書くと必ず東洋への不理解が前面に出てしまうという東洋拳法(カンフーアクション)ものということもあって、いささか情けない作品になっている。  先日RT(チャット)で単細胞さんと話した折り、次のようになったのだが、  シュン「『勇者の代償』は?」  単細胞「本屋でぱらぱらとやってパス」  シュン「『イグナシオ』は?...
  • 命果てるまで
    命果てるまで 命果てるまで (ハヤカワ・ミステリ文庫 13-20) 命果てるまで (1979年) (ハヤカワ・ミステリ文庫) 題名:命果てるまで 原題:So Long as You Both Shall Live (1976) 著者:エド・マクベイン Ed McBain 訳者:久良岐基一 発行:ハヤカワ文庫HM 1979.11.30 1刷 価格:\420  本シリーズを読み始めた年、春の時点でこの一冊が見つからなかった。他にも入手するのに苦労した作品が少なからずあったのだが、どれもNIFTYの書籍宅配で探し当てることができていた。しかしこの『命果てるまで』だけは現在再版予定がわかりません、とつれない回答。ぼくがこれを書店で偶然見つけ手に入れたのはつい先月のことである。この本のためにシリーズ読破のペースをわざわざ遅らせてきたのも事実である。長いシリーズを順...
  • ぬきさしならない依頼
    ぬきさしならない依頼 題名:ぬきさしならない依頼 原題:Free Fall (1993) (1999) 著者:ロバート・クレイス Robert Crais 訳者:高橋恭美子 発行:扶桑社ミステリー 1996.10.30 初版 価格:¥600  ハードボイルド探偵の代表格の一人であるエルヴィス・コールのシリーズを未だ全部読み切っていないので、折を見て旧作に取り組むように心がけているが、いつかしらだいぶ間が空いてしまった。翻訳者が翻訳ミステリー札幌支部のおひとりということもあり、とても近しく感じられるシリーズながら、四半世紀ほども前の作品なので改めてトライしないとなかなかこうした大切な読書時間を捻出することができない。それほど忙しい日常か? と自分に問い質しつつ、ともあれ本作に取り掛かった。  最初はいつもながらお洒落でユーモラスでひねりの利いた会話など...
  • エド・マクベイン
    エド・マクベイン Ed McBain / エヴァン・ハンター Evan Hunter / カート・キャノン Curt Cannon 《87分署シリーズ》は1956年生まれだ。ぼくの誕生年がちょうど同じその年である。それからぼくがずっと生きてきた間じゅうずっと、このシリーズは続いてきている。ひとりの作家が成し遂げた仕事としてみれば、これは驚くベき偉業であるように思われる。  このシリーズは、今、その最初の作品から読み始めたとしても、面白さが時間の経過により損なわれるということはあまりないだろう。確かにその時代、時代の特色というのは背景として伺うことができるものの、人がやらかすこと、ましてそれが犯罪であったり男と女の愛憎のもつれであったりする場合には、時代がどんなに移って文明が進歩したとしても、それほど大きな変化はないものである。 とりわけそれが大都市のことであればなおさらだ。...
  • 遺留品
    遺留品 題名:遺留品 原題:ALL THAT REMAINS ,(1992) 作者:パトリシア・コーンウェル PATRICIA CORNWELL 訳者:相原真理子 発行:講談社文庫 1993.1.15 初版 価格:\680(本体\660)  いきなり趣きが変わった (ように思える) 第 3 作である。驚くのはこれまでの苛立たしい描写過多が影を潜め、ストーリーに関わる部分だけで連続的にエピソードが並んでいること。ゆえに、ぼくとしてもとても読みやすく、途中で投げ出せない種類の面白さを初めてこのシリーズに感じたのでした。  これまでの二作は、わりと各エピソードが、作者の日頃の主張の分身ででもあるかのようにかなりいい加減に、本筋とは無縁のところで羅列されていたように見えたのだけど、今回はそう言うもの抵抗値がぐっと低くなって、密度の濃い小説の量というものを達成...
  • 雨の影
    雨の影 題名:雨の影 原題:Hard Rain (2003) 作者:バリー・アイスラー Barry Eisler 訳者:池田真紀子 発行:ヴィレッジブックス 2004.01.20 初版 価格:\800  前作『雨の牙』に続く日米ハーフの殺し屋ジョン・レインのシリーズ第二作。前作に引き続き東京を舞台にして、CIAや政治の黒幕に追われながら、新たな陰謀の火種に巻き込まれるサバイバル戦を繰り広げる。大沢在昌あたりが書いてくれると、もっときりっとしてくれると思うのだが、そこがハードボイルド作家とアイスラーの違い。アイスラーの作品は、ハードボイルドは対極にあるほどにウェットで書かれているのだ。叙情に流される一人称文体というのが、どうもナルシスティックで、嵌まり切れない部分である。  根が真面目な作者なのだろう。三年しか日本に駐在していなかった人にしては、あ...
  • フィン・ベル Finn Bell
    フィン・ベル Finn Bell 長編小説 死んだレモン 2017 安達眞弓訳 壊れた世界で彼は 2017 安達眞弓訳
  • ファイナル・カントリー
    ファイナル・カントリー ファイナル・カントリー (ハヤカワ・ノヴェルズ) 題名:ファイナル・カントリー 原題:The Final Country (2001) 作者:ジェイムズ・クラムリー James Crumley 訳者:小鷹信光 発行:早川書房 2004.07.31 初版 価格:\2,300  忘れていた頃に出版される寡作家クラムリーゆえ、出るたびにその貴重さを感じながら大切に読みたくなる。遅読を容認する凝った文章のみで成り立った実に丹念なハードボイルド。王道、というやつである。小鷹信光氏の翻訳も気合が入って、クラムリー節を美しくワイルドな文体で歌い上げてくれている。ずっしりと詰まった重たい本の中に、ミロ・ミロドラゴビッチの人生の終わりに近い生き様が、北米大陸をうがつ皺のように刻み込まれたたまらない作品だ。  前作『明日なき二人』の結末で、カネをたん...
  • オーギュスト・ル・ブルトン Auguste Le Breton
    オーギュスト・ル・ブルトン Auguste Le Breton 長編小説 男の争い 1953 野口雄司訳 シシリアン 1970 岡村孝一訳 ノンフィクション 無法の群れ -フランス暗黒街の回想 1980 長塚隆二訳
  • ゴルファーズ・キャロル
    ゴルファーズ・キャロル 題名:ゴルファーズ・キャロル 原題:The Golfer s Carol (2020) 著者:ロバート・ベイリー Robert Bailey 訳者:吉野弘人 発行:小学館 2021.11.29 初版 価格:¥2,100  年が明け、最初に読んだのがこの本。昨年の最後に読んだのが同じ作家のトム・マクマートリー四部作シリーズ完結編。そちらはスポ根と胸アツとリーガルミステリーが一緒になったような作品だったが、こちらはスポーツ小説とホームドラマとファンタジーが一緒になったようなノンジャンル小説。まさにジャンルの垣根を飛び越えても書きたい物語が胸の中に燃え上がっているような作家なのだろう。どの作品にも作家のどうしても書きたいものとそこへの情熱が込められていて、好ましいのだ。  作家とて商売。しかしそれによって生活しなければならない人生の...
  • 嘘と聖域
    嘘と聖域 題名:嘘と聖域 原題:Legacy Of Lies (2020) 作者:ロバート・ベイリー Robert Bailey 訳者:吉野弘人訳 発行:小学館文庫 2023.2.12 初版 価格:¥1,080  マクマートリー教授シリーズ4部作の後を引き継いだのは、彼の教え子ポー・ヘインズだった。作中の弁護士稼業を引き継いだのではなく、シリーズ主人公を引き継いだという意味である。ポーはマクマートリーのラグビーと法律の教え子であるわけだが、マクマートリー・シリーズでは、ポー以外の教え子も数人(リック・ドレイク、レイレイことレイモンド・ピッカルー、パウエル・コンラッド、ウェイド・リッチーなどなど)副主人公として活躍していた。ここでポーが主役を引き継いだのには、いろいろなわけがあったろう。  いずれにせよポーが主役となれば前シリーズで、二作目のサブ主人...
  • 愛はいかがわしく
    愛はいかがわしく 題名:愛はいかがわしく 原題:Love Is A Racket (1998) 作者:ジョン・リドリー John Ridley 訳者:雨海弘美 発行:角川ブック・プラス 2000.11.30 初版 価格:\1,000  ジョン・リドリーは、かちっとタイトで面白い。そのイメージだったのだが、本書でそいつはがたっと崩れ落ちる。脚本家らしく起承転結がはっきりした、エンターテインメントの堅い基盤に根を下ろしたような『ネヴァダの犬たち』『地獄じゃどいつもタバコを喫う』とは、本書は全然違っている。どちらかと言えば、作家と作品との間の距離感をあまり感じさせない、自己主張の強い駄弁り口調の小説、と思えるところがある。チャールズ・ブコウスキーのアフロ・アメリカン系ハリウッド版スタイル、とでも言おうか。  いきなり指2本を担保に、博奕で擦った借金を返せ...
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