wiki クライムウェイヴ(Sysop読書録 活字をめぐる冒険) 内検索 / 「caffe」で検索した結果

検索 :
  • caffe
    ハルビン・カフェ 作者:打海文三 発行:角川書店 2002.04.25 初版 価格:\1,800  打海文三はいろいろな意味でジャンプすることが好きな作家だ。シリーズのように見せかけておいて、登場人物には共通性を持たせているくせに、作品間の繋がりはまるでない。作品から作品への異次元ワープといった印象を持たされてこちらは面食らうことこの上ない。それが狙いという作風でもあるのだと思う。  しかし打海文三の際だったジャンプは『Rの家』。ジャンルのジャンプとも言える、ある意味とても打海らしい好き勝手なジャンプ。常に外に向かっていた攻撃的精神が内なるところに向けられて行って、極度までに閉ざされてゆくといった趣の作品であり、まるで読者を拒絶しているかのような表現であるようにも見える。少なくとも読者の側からの媚びは受け付けてくれそうにないのが、この打海文三という作家である...
  • rafferty
    美しき罠 原題:Rafferty (1953) 作者:ビル・S・バリンジャー Bill S. Ballinger 訳者:尾之上浩司 発行:ハヤカワ・ミステリ 2006.09.20 初版 価格:\1,100  不思議な作家である。『歯と爪』『消された時間』『赤毛の男の妻』といった作品が、1959年から 61年にかけて翻訳出版され、それなりにヒットしたであろう形跡があるのに、その後、この人の作品は日本においてはばったり途絶えてしまう。  この作家が日本で復活したのは、何と40年後の2002年である。小学館文庫で『煙の中の肖像』、創元推理文庫で『煙で描いた肖像画』が、なぜかほぼ同時期に翻訳された。40年以上の時を経て同時出版というのは、とても奇妙だ。天上に風変わりなプロデューサーでもいるのかもしれない。  実はこの作品は、1963年の『ヒッチコックマガ...
  • ハロルド・ジャフィ Harold Jaffe
    ハロルド・ジャフィ Harold Jaffe 長編 ストレート・レザー 1995 今村楯夫訳 エロスアンチ・エロス 1997 今村楯夫訳
  • ソフィー・エナフ Sophie Hénaff
    ソフィー・エナフ Sophie Hénaff パリ警視庁迷宮捜査班シリーズ パリ警視庁迷宮捜査班 2015 山本知子・川口明百美訳 パリ警視庁迷宮捜査班 魅惑の南仏殺人ツアー 2016 山本知子・山田文訳
  • T・ジェファーソン・パーカー T. Jefferson Parker
    T・ジェファーソン・パーカー T. Jefferson Parker マーシ・レイボーン・シリーズ レッド・ライト 2000 渋谷比佐子訳 ブラック・ウォーター 2002 横山啓明訳 ブルー・アワー 2002 渋谷比佐子訳 長編 ラグナ・ヒート 1985 山本光伸訳 流れついた街 1988 染田屋茂訳 パシフィック・ビート 1991 染田屋茂訳 渇き 1996 渋谷比佐子訳 凍る夏 1993 渋谷比佐子訳 サイレント・ジョー 2001 七搦理美子訳 コールド・ロード 2003 七搦理美子訳 カリフォルニア・ガール 2004 七搦理美子訳 レッド・ボイス 2008 七搦理美子訳 嵐を走る者 2009 七搦理美子訳 共著 死者は眠らず 2011 北村あかね訳 26人の作家
  • ストレート・レザー
    ストレート・レザー 題名:ストレート・レザー 原題:Straight Razor(1995) 作者:ハロルド・ジャフィ Harold Jaffe 訳者:今村楯夫 発行:新潮社 2000.7.30 初版 価格:\1,400  オフ・ビートどころではない。完璧にシュールでぶっ飛んだ短編小説集。「スーパーBAD短編集」という売りなのだから仕方がないのだけれども……。新潮社はチャールズ・ブコウスキー以来、こういう冒険じみた本を出すことを躊躇わなくなって来ているのだろうか。  どちらかと言うと日本語版ハードカバーは、C・ブコウスキーの『パルプ』みたいなカバー(つまりアメリカン・コミックみたいな)なんだけど、原書はモノクロの渋い雰囲気である。作者は先鋭的文芸誌"Fiction International"の編集長も勤めているのだそうだ。なるほど...
  • 死者は眠らず
    死者は眠らず 題名:死者は眠らず 原題:No Rest For The Dead (2011) 作者:アンドリュー・F・ガリー Andrew F.Gulli,ジェフ・アボット Jeff Abbott, サンドラ・ブラウン Sandra Brown, トマス・H・クック Thomas H.Cook, ジェフリー・ディーヴァー Jeffery Deaver,ダイアナ・ガバルドン Diana Gabaldon, テス・ジェリッツェンTess Gerritsen,ピーター・ジェイムズ Peter James, J・A・ジャンス J.A. Jance, フェイ・ケラーマン Faye Kellerman, レイモンド・クーリー Raymond Khoury, ジョン・T・レスクワ John T.Lescroart, ジェフ・リンジー Jeff Lindsay,ゲイル・リンズ Gayl...
  • ゴースト・スナイパー
    ゴースト・スナイパー [429] Client error `POST https //webservices.amazon.co.jp/paapi5/getitems` resulted in a `429 Too Many Requests` response { __type com.amazon.paapi5#TooManyRequestsException , Errors [{ Code TooManyRequests , Message The request was de (truncated...) 題名:ゴースト・スナイパー 上/下 原題:The Kill Room (2013) 著者:ジェフリー・ディーヴァー Jeffery Deaver 訳者:池田真紀子 発行:文春文庫 2017.11.10 初刷 2014/10 初版 ...
  • ブラディ・リバー・ブルース
    ブラディ・リバー・ブルース [429] Client error `POST https //webservices.amazon.co.jp/paapi5/getitems` resulted in a `429 Too Many Requests` response { __type com.amazon.paapi5#TooManyRequestsException , Errors [{ Code TooManyRequests , Message The request was de (truncated...) 題名:ブラディ・リバー・ブルース 原題:Bloody River Blues (1993) 作者:ジェフリー・ディーヴァー Jeffery Deaver wrighting as William Jefferies 訳者:藤田佳澄 ...
  • ヘルズ・キッチン
    ヘルズ・キッチン ヘルズ・キッチン (ハヤカワ・ミステリ文庫) 題名:ヘルズ・キッチン 原題:Hell s Kitchen (2001) 作者:Jeffery Deaver wrighting as William Jefferies 訳者:澁谷正子 発行:ハヤカワ文庫HM 2002.12.31 初版 価格:¥940  違う。いくら読み進んでも、ぼくの知っているディーヴァーではない。まるで全く違った方向を見ているし、これはディーヴァーではなく他の誰かが書いた作品だと言われればすぐに納得してしまうと思う。ウィリアム・ジェフリーズという違う名義であっても、所詮は同じ一人の作家がこれほど違った傾向の作品を書いているとは、俄かに信じがたいものがある。  ぼくが最初に読んだディーヴァー作品は『眠れぬイヴのために』。どちらかと言えばサイコサスペンスだったし、そうい...
  • 魔術師
    魔術師 [429] Client error `POST https //webservices.amazon.co.jp/paapi5/getitems` resulted in a `429 Too Many Requests` response { __type com.amazon.paapi5#TooManyRequestsException , Errors [{ Code TooManyRequests , Message The request was de (truncated...) 題名:魔術師 原題:The Vanished Man (2003) 作者:ジェフリー・ディーヴァー Jeffery Deaver 訳者:池田真紀子 発行:文藝春秋 2004.10.15 初版 価格:\2,095  今ごろになって読むのは、こ...
  • 静寂の叫び
    静寂の叫び [429] Client error `POST https //webservices.amazon.co.jp/paapi5/getitems` resulted in a `429 Too Many Requests` response { __type com.amazon.paapi5#TooManyRequestsException , Errors [{ Code TooManyRequests , Message The request was de (truncated...) [429] Client error `POST https //webservices.amazon.co.jp/paapi5/getitems` resulted in a `429 Too Many Requests` response { __...
  • 死を誘うロケ地
    シャロウ・グレイブズ(「死を誘うロケ地」改題) シャロウ・グレイブズ (ハヤカワ・ミステリ文庫) 死を誘うロケ地 (ハヤカワ・ミステリ文庫) 題名:死を誘うロケ地 原題:Shallow Graves (1992) 作者:Jeffery Wilds Deaver wrighting as William Jefferies 訳者:飛田野裕子 発行:ハヤカワ文庫HM 1995.7.31 初版 価格:¥680  やはり『ヘヴンズ・キッチン』の前に、こちらを先に読むべきだった。シリーズは順番に読まなくてはいけない。あとはどうであれ、少なくとも第一作は最初に読むべきだろう。ぼくも不幸だけれど、ハヤカワ文庫として最後に『シャロウ・グレイヴス』として出版されるのが本書だとしたら、多くのディーヴァー読者にしたって、当のディーヴァー本人にしたって、あまり幸せそうな顔はしな...
  • ブラック・スクリーム
    ブラック・スクリーム [429] Client error `POST https //webservices.amazon.co.jp/paapi5/getitems` resulted in a `429 Too Many Requests` response { __type com.amazon.paapi5#TooManyRequestsException , Errors [{ Code TooManyRequests , Message The request was de (truncated...) 題名:ブラック・スクリーム 上/下 原題:The Burial Hour (2017) 著者:ジェフリー・ディーヴァー Jeffery Deaver 訳者:池田真紀子 発行:文春文庫 2021.11.10 初刷 2018/10 初...
  • 犠牲者の犠牲者
    犠牲者の犠牲者 [429] Client error `POST https //webservices.amazon.co.jp/paapi5/getitems` resulted in a `429 Too Many Requests` response { __type com.amazon.paapi5#TooManyRequestsException , Errors [{ Code TooManyRequests , Message The request was de (truncated...) 題名:犠牲者の犠牲者 原題:Offrens Offer (2018) 作者:ボー・スヴェーンストレム Bo Svernström 訳者:冨山クラーソン陽子訳 発行:ハーパーBOOKS 2021.11.20 初版 価格:¥1,430  ...
  • 緋色の記憶
    緋色の記憶 題名:緋色の記憶 原題:The Chatham School Affair (1996) 作者:Thomas H. Cook 訳者:鴻巣友季子 発行:文春文庫 1998.3.10 初版 価格:\543  ぼくのとても好きな作家の一人であるクックでありながら、読みそびれてしまった。いつも『このミス』の常連作家でありながら今回は読み逃してしまった。そして今年になってこの本を遅れ馳せながら手にとって、そしてページを開くなり瞬く間に作品の世界に引き入れられる自分を感じて、読みそびれていたことを、ぼくはとても残念に思った。クックはやはりクックのままで、この作家独自の密度の濃い時空間をそこに用意していた。  前作『闇をつかむ男』から、最近のトマスはこれまでのハードボイルド作品から離れ、時間軸を遡行するロマン的傾向に作風が展開しているとのことであった...
  • ジェフリー・ディーヴァー
    ジェフリー・ディーヴァー Jeffery Deaver リンカーン・ライム・シリーズ ボーン・コレクター 1997 池田真紀子訳 コフィン・ダンサー 1998 池田真紀子訳 エンプティー・チェア 2000 池田真紀子訳 石の猿 2002 池田真紀子訳 魔術師(イリュージョニスト) 2003 池田真紀子訳 12番目のカード 2005 池田真紀子訳 ウォッチメーカー 2007 池田真紀子訳 ソウル・コレクター 2008 池田真紀子訳 バーニング・ワイヤー 2010 池田真紀子訳 ゴースト・スナイパー 2013 池田真紀子訳 スキン・コレクター 2014 池田真紀子訳 スティール・キス 2016 池田真紀子訳 ブラック・スクリーム 2017 池田真紀子訳 カッティング・エッジ 2018 池田真紀子訳 真夜中の密室 2022 池田真紀子訳 キャサリン・ダンス・シリーズ スリーピング・ドール...
  • 扇動者
    扇動者 題名:扇動者 上/下 原題:Solitude Creak (2015) 著者:ジェフリー・ディーヴァー Jeffery Deaver 訳者:池田真紀子 発行:文春文庫 2019.11.10 初刷 2016/10 初版 価格:各¥820  前作を引き継ぐかのように音楽テーマでスタートする本作だが、なんとコンサート会場が火災を装ったパニック騒動となり、死傷者が出る騒ぎに。それを仕掛けて喜ぶ陰湿な犯罪者というのが幕開けの単純な構図。  もちろんかと言ってディーヴァー作品がそんな単純構造であるわけがない。その裏には、人種間のヘイトクライム、またはそれを装った犯罪組織の影、またはそれを利用して殺しを楽しむゲーマーの世界。単独犯なのか、組織犯罪なのか? 視点が入れ替わることで、次々と見え方が変わってくる第一の事件に続いて、第二第三の仕掛けが重なっ...
  • エンプティー・チェア
    エンプティー・チェア エンプティー・チェア エンプティー・チェア 上 (文春文庫) エンプティー・チェア 下 (文春文庫) 題名:エンプティー・チェア 原題:The Empty Chair (2000) 作者:Jeffery Deaver 訳者:池田真紀子 発行:文藝春秋 2001.10.15 初版 価格:\1857  一作おきのリンカーン・ライム・シリーズ。さすがに第三弾ともなると、少しシリーズの形式を変えてこざるを得ないかとの印象。何せ、間に『悪魔の涙』を挟んでずっと一定の面白度レベルを保って来たのだから。何せ、そのそれぞれの作中で豊富なアイディアを枯渇させる気配もなく、フルスロットルで爆走させる燃料に使ってきたのだから。  だから少しだけ設定を変えるのだ。大抵の他のシリーズ作品と同様に。まずは場所を変える。状況を変える。いろいろなも...
  • 石の猿
    石の猿 石の猿 題名:石の猿 原題:The Stone Monkey (2001) 作者:ジェフリー・ディーヴァー Jeffery Deaver 訳者:池田真紀子発行:文藝春秋 2003.05.30 初版価格:\1,900  蛇頭はアメリカにも難民を送り出すのか。蛇頭は陸続きのロシアに船を用意したりするのか。蛇頭は大西洋にも乗り出すのか。そうやって蛇頭はマンハッタンのチャイナタウンにまで難民を送り込むのか。そういうことは全然知らなかった。蛇頭は、アジアに老朽船を送り込んで、荒波に沈めたりしているものだとばかり思っていた。  さてそうした蛇頭に送り込まれる難民船という設定がまずはリンカーン・ライム・シリーズとしては実に意外だった。ましてやその難民船に謎の殺し屋が潜伏していて、嵐の中で船を爆破するなどとは、もしかしてこれは英国冒険小説? などとの疑惑が首をもたげた...
  • 死亡告示 トラブル・イン・マインド II
    死亡告示 トラブル・イン・マインド II 題名:死亡告示 トラブル・イン・マインド II 原題:Touble In Mind (2014) 著者:ジェフリー・ディーヴァー Jeffery Deaver 訳者:池田真紀子 発行:文藝春秋 2022.5.10 初版 価格:¥1,200  短編集『フルスロットル』に続く『トラブル・イン・マインド』二分冊の後編。前編が、リンカーン・ライムの他、キャサリン・ダンス、ジョン・ペラムなど懐かしの主人公たちが活躍するのに比して、こちらは独立作品がほとんど。標題の『死亡告示』のみがリンカーン・ライムものだが、本書中では最も短いショートショートに限りなく近い短編。でもライムのアームチェアが表紙を飾っている。不思議だが出版社の意図が感じられ、それもまた理解できる。  最初の一篇『プロット』は、スリラー作家の死を巡る短めの...
  • パリ警視庁迷宮捜査班 魅惑の南仏殺人ツアー
    パリ警視庁迷宮捜査班 魅惑の南仏殺人ツアー 題名:パリ警視庁迷宮捜査班 魅惑の南仏殺人ツアー 原題:Rester groupés (2016) 著者:ソフィー・エナフ Sophie Hénaff 訳者:山本知子・山田文 発行:ハヤカワ・ミステリ 2020.10.10 初版 価格:¥1,800  昨年の第一作『パリ警視庁迷宮捜査班』には度肝を抜かれた。個性豊かな困りもの警察官たちがひとところに集められ、世間の眼から隠されるというパリ警視庁の目論見と、それに反して活躍し団結してしまうへんてこなメンバーたちという構図が、ある種典型的でありながら、やはり嬉しいシリーズの登場作であった。  本作は期待のシリーズ第二作。本書では前作登場のメンバー9人に加え、2人のメンバーが順次加わってゆく。さらに前作登場の犬に加えネズミ君も登場して、しっかりコミカル面を演出して...
  • バーニング・ワイヤー
    バーニング・ワイヤー 題名:バーニング・ワイヤー 原題:The Burning Wire (2010) 著者:ジェフリー・ディーヴァー Jeffery Deaver 訳者:池田真紀子 発行:文藝春秋 2012.10.15 初版 価格:¥2,400  とにかくハードカバーの新刊は高いので、と手を出すことを止めてしまって以来、早や12年が経ってしまった。初期の頃のリンカーン・ライム・シリーズは驚愕の面白さで読者に常に驚きを与えてくれていたが、いつの日にかパターン化して新鮮さが消えてゆく。  本書は、そんなぼくにとってあまりに久しぶりのライムのシリーズである。10年前に発刊された本書から、シリーズ読書を再開すべきか否かのリトマス試験紙にもしてみたい。  本書序盤は、電気を使った殺人、電気への復讐、と、電気がとにかく本書のテーマ、と、電気、電気、電気...
  • 青い虚空
    青い虚空 青い虚空 (文春文庫) 題名:青い虚空 原題:The Blue Nowhere (2001) 作者:ジェフリー・ディーヴァー Jeffery Deaver 訳者:土屋 晃 発行:文春文庫 2002.11.10 初版 価格:¥829  文春文庫では、リンカーン・ライム外シリーズを拾ってゆくのだろうか。文庫でシリーズと同レベルの良品本を読めるのはお買い得。なぜなら本書も、文春文庫での前作『悪魔の涙』もハードカバーであっても問題なく売れるだろうという作品であるからだ。「売り」ということだけに絞るなら、商品価値は高いと思う。  『静寂の叫び』がディーヴァーのブレイクだとすれば、それ以降の作品は実にエンターテインメントに徹していて、それ以前の作品のように作者的主張がなく(むしろ殺しているように見える)、ほとんどがジェットコースター型ノンストップ・サスペ...
  • シャドウ・ストーカー
    シャドウ・ストーカー 題名:シャドウ・ストーカー 上/下 原題:XO (2012) 著者:ジェフリー・ディーヴァー Jeffery Deaver 訳者:池田真紀子 発行:文春文庫 2016.11.10 初刷 2013/10 初版 価格:各¥760  リンカーン・ライム・シリーズはニューヨーク。一方、このキャサリン・ダンス・シリーズはカリフォルニア。遠く離れた2つのシリーズなのに、それぞれのシリーズにそれぞれのシリーズ主人公がゲスト出演してくれる。このサービス精神がディーヴァーという作家の真骨頂だろう。本作でも、おそらく作家持ち前のサービス精神は、様々な意味で発揮されている。  今回は、若き女性カントリー・シンガーとそのファンのEメールのやり取りで幕を開ける。ファンと言っても度を超えればストーカーとなる。そのラインはおそらく場合により様々だが、無...
  • 特捜部Q -知りすぎたマルコ-
    特捜部Q -知りすぎたマルコ- 題名:特捜部Q -知りすぎたマルコ- 原題:Marco Effekten (2012) 著者:ユッシ・エーズラ・オールスン Jussi Adler-Olsen 訳者:吉田薫訳 発行:ハヤカワ・ミステリ 2014.07.15 初版 価格:\2,000  のっけからカメルーンでの殺人事件が描かれる。そしてデンマークでは銀行頭取と外務官僚によるカメルーン開発援助プロジェクトに関わる不正が密やかに進行する。スケールの大きい事件ではあるのだが、いきなりステージは一転する。  イタリアから不法入国したジプシーのような犯罪一族の生態に作者のペンは向けられる。恐怖に虐げられながらスリや置き引きなどの犯罪に手を染める少年の一団が都市の中に散開している。彼らは脱出不能の悪のリンクに閉じ込められた人生を選ぶことのできない無力者立ちで...
  • 限界点
    限界点 題名:限界点 原題:Edge (2010) 作者:ジェフリー・ディーヴァー Jeffery Deaver 訳者:土屋 晃 発行:文藝春秋 2015.03.15 初版 価格:\2,000-  ジェフリー・ディーヴァーとは最近とんとご無沙汰だった。なぜかはわからない。そういう時期があるのだ。  あんなに毎作楽しみに読んでいたのに。それも初めの頃から。作品が今ほどサービス精神に満ち溢れていなく、少し素朴で実直で、いろいろなテストを試みてはいい作品への模索を繰り返している作家、そういう気配が感じられるなかで、その前向きな姿勢と技術的に次第に洗練されて行く様子が興味深くてつきあっていた作家。  リンカーン・ライム・シリーズで時代の寵児のようにもてはやされるようになり、この作家はその王道のセンターラインで作品をどんどん生み出し続けた。TVドラマ世界...
  • スティール・キス
    スティール・キス 題名:スティール・キス 上/下 原題:The Steel Kiss (2016) 著者:ジェフリー・ディーヴァー Jeffery Deaver 訳者:池田真紀子 発行:文春文庫 2017.10 初版 2020.11.10 文庫初刷 価格:各¥920  リンカーン・ライム・シリーズの第12作は新機軸として、現代的過ぎる凶悪なディジタル犯罪を扱ったものである。現場に残された証拠を分析することで、犯罪者を追いつめてゆくリンカーン・ライムのアナログ的な科学捜査を特徴とする本シリーズも、ついに現代という奇妙な時代にタイム・スリップしてきたか、という印象の一作である。  もっとも、序章における驚愕のエスカレーターの事故がディジタルの存在をすぐに感じさせるわけではない。ショッピングセンターで起こったエスカレーターの誤作動と、そこに立ち会い悲惨...
  • 魔の山
    魔の山 題名:魔の山 原題:The Goodbye Man (2020) 著者:ジェフリー・ディーヴァー Jeffery Deaver 訳者:池田真紀子 発行:文藝春秋 2021.9.25 初版 価格:¥2,500  失踪人追跡。珍しい職業だが、それこそが本シリーズの主人公コルター・ショウの個性を引き立たせている。本書は三部作の第二作。前作ではゲーム業界を舞台にし、終章で本作への序章を奏でておくという趣向を凝らしていた。連作ものであるがために、三部作を終えないと明らかにならない主人公の真実。あくまで余韻を残し、作品間の連続性を重視している。  さて本作は、カルト教団に潜入する物語なので、全巻、実にスリリングなシーンの連続となる。町で起こった不可解な事件については、前作終盤に予告編のように語られている。その事件からの不可解な若い二人の逃走者たちと、コル...
  • 特捜部Q アサドの祈り
    特捜部Q アサドの祈り 名:特捜部Q アサドの祈り 原題:Offer 2117 (2019) 著者:ユッシ・エーズラ・オールスン Jussi Adler Olsen 訳者:吉田奈保子 発行:ハヤカワ・ミステリ 2020.07.15 初版 価格:¥2,100  デンマーク発特捜部Qのシリーズは、いずれも長いく入り組んだ助走路と凝った人間描写による前半の仕掛けを、後半で一気に畳みかけてくる圧倒感が特徴だと言えるが、本書も例外ではない……どころか、従来にない手に汗握るアクションの畳みかけとそのスケールがシリーズ屈指と言ってよさそう。ましてやシリーズ当初のころから謎めいていて気になって気になって仕方のなかったアサドの過去を物語る重要な一冊となる。シリーズファンとしてはこれは読み逃すわけにはゆかないだろう。  暗い題材を扱う特捜部Qのシリーズは、カール・マー...
  • ファイナル・ツイスト
    ファイナル・ツイスト 題名:ファイナル・ツイスト 原題:The Final Twist (2021) 著者:ジェフリー・ディーヴァー Jeffery Deaver 訳者:池田真紀子 発行:文藝春秋 2022.6.30 初版 価格:¥2,600  コルター・ショー・シリーズ三部作の、いよいよ待ちに待った大団円。このシリーズの特徴は、何と言っても常に動き回り続け、父譲りのサバイバルのテクニックを駆使して悪と対決するという主人公の個性である。  ディーヴァー作品の代表格、アームチェア・ディテクティヴの主人公リンカーン・ライムとは、まさに真逆である。それでいながらライムもコルター・ショーも、極端なまでの個性で娯楽小説の王道をゆくように事件に向き合ってゆくというキャラクター造形で、読者をとことん楽しませてくれる。  三部作の一・二作目は、それぞれに独立...
  • ウォッチメイカー
    ウォッチメイカー 題名:ウォッチメイカー 原題:The Cold Moon (2006) 作者:ジェフリー・ディーヴァー Jeffery Deaver 訳者:池田真紀子 発行:文藝春秋 2007.10.30 初版 価格:\2,095  ディーヴァーに関しては、ここ数年書き続けているように、ぼくは食傷気味である。物語がもう何年もの間パターン化しているために、ぼくは既に飽きが来てしまっているのだ。シリーズ外の作品もそうなのだが、ここのところのディーヴァーの作品は、読者サービスのための、イリュージョンめいたシーンを創出することを何よりも作品の核として優先させ、その点での面白さだけを幅狭く追及しているところがある。  例えば、犠牲者と思われる人が襲われかかるシーンの頻出である。誰しもが息を呑むところで、ブラックアウト。遅いかかったのは犯人だとばかり思って恐...
  • スキン・コレクター
    スキン・コレクター 題名:スキン・コレクター 原題:The Skin Collector (2014) 著者:ジェフリー・ディーヴァー Jeffery Deaver 訳者:池田真紀子 発行:文藝春秋 2015.10.15 初版 価格:¥2,350  リンカーン・ライム・シリーズもこれで11作。『ボーン・コレクター』に続く<コレクター>というタイトルなので、気になっていたのだが、やはり初代リンカーン・ライム登場篇となった『ボーン・コレクター』に誘拐され救出された少女パム・ウィロビーが成長して再登場するという点で、やはり関連付けはあった。そればかりか『ウォッチメイカー』の悪役を務めたリチャード・ローガンもまたこの作品のメインストーリーを縫うようにして存在感を見せてくれるので、シリーズ作品のサービスも充実した十字路的作品に仕上がっているように思う。  本書...
  • ハンティング・タイム
    ハンティング・タイム 題名:ハンティング・タイム 原題:Hunting Time (2022) 著者:ジェフリー・ディーヴァー Jeffery Deaver 訳者:池田真紀子 発行:文春文庫 2023.9.30 初版 価格:¥2,800  ディーヴァーの主力シリーズのリンカーン・ライムが、全身麻痺で動けないヒーロー(現代版アームチェア・ディテクティヴ)であるのに対し、近年になって登場したコルター・ショウはひとところに落ち着くことのない動く探偵である。初期シリーズであるジョン・ペラムに似ているが、そちらはロケ・ハンターという職業で、本シリーズ同様、米国内のあちこちに活躍の舞台を移していた。作者としてはペラムの進化型として、コルター・ショウのようなひとところに定住しない放浪型主人公を新たに生み出したのではないだろうか。  当初三部完結と言われた本シリーズ...
  • ロードサイド・クロス
    ロードサイド・クロス 題名:ロードサイド・クロス 原題:Roadside Crosses (2009) 作者:ジェフリー・ディーヴァー Jeffery Deaver 訳者:池田真紀子 発行:文藝春秋 2010.10.30 初版 価格:\2,381  リンカーン・ライム・シリーズからのスピンオフ・シリーズ、人間嘘発見器キャサリン・ダンスのシリーズ第二作である。  こちらでもまた、デジタル犯罪である。ここのところこの作者のみならず、犯罪に関する小説も映画もコンピューターやネットを駆使したネタが増えてきた。ある程度出尽くしたのじゃないかと思われるものでも、まだまだネタは尽きないとばかりに、さまざまな作者たちがアイディアを見せている現状を見る限り、ネットやコンピュータの領域というのは、エンターテインメントの一大マーケットとなっているありさまである。 ...
  • 12番目のカード
    12番目のカード 12番目のカード 題名:12番目のカード 原題:The Twelfth Card (2005) 作者:ジェフリー・ディーヴァー Jeffery Deaver 訳者:池田真紀子 発行:文藝春秋 2006.09.30 初版 価格:\2,095  実のところ、ディーヴァーには食傷気味なのである。だから新作が出てもおいそれと手を出さない。買っておくには買っておくのだが、「積ん読」状態が長く、後で時間のあるときに読もう、と後回しにしてしまう。  昔は、ディーヴァーはジェットコースター・ノヴェルだと感じていた。でも、最近はそうは感じなくなった。確かにけれん味たっぷりの描写とどんでん返しで、ツイストはされている。面白いはずなのかもしれない。スリリングなのかもしれない。展開だって十分にスピーディなのだと思う。でもそれらの価値が少しずつ、私の中から剥...
  • 007 白紙委任状
    007 白紙委任状 題名:007 白紙委任状 原題:Carte Blanche (2011) 著者:ジェフリー・ディーヴァー Jeffery Deaver 訳者:池田真紀子 発行:文藝春秋 2011.10.15 初版 2011.11.25 3刷 価格:¥2,380  最近、新しいキャラクター、コルター・ショーのシリーズを楽しんできたのに、本書は全然楽しめなかった。この作品が出た時代、ディーヴァーは売れっ子の頂点にあって、多作であることはもちろん、シリーズのポイントである警察捜査小説のシリーズも登場当初は大人気だったのが、徐々にワンパターン化し中弛みの時期を迎え始めた頃だったのだと思う。  そんな時期に、一応は鳴り物入りで売り出されたのが、原作者イアン・フレミングと数々の映画シリーズによって世界的スパイ・ヒーローとなった007ジェイムズ・ボンドに、ディ...
  • ソウル・コレクター
    ソウル・コレクター 題名:ソウル・コレクター 原題:The Broken Window (2008) 作者:ジェフリー・ディーヴァー Jeffery Deaver 訳者:池田真紀子 発行:文藝春秋 2009.10.30 初版 価格:\2,381  本シリーズを書くのに当たり作者は作者なりに毎作毎に毛色を変えようと努力している。その気配はわかる。でも毎作、毎作、楽しく読みはするものの、ディズニーランドで一日を楽しく過ごしたといった種類の喜びは覚えるものの、心に響き割ったり、いつまでも残ったりする満足感のようなものは、残念ながらこのシリーズからは得られることがなく、ここのところ食傷しており、惰性で読むことはやめようと思っている、というような感想に終始していた。  それを読んでか、もしくは『このミス』の投票者のすべてに対してなのか、文春海外小説の担当者が、...
  • フルスロットル トラブル・イン・マインド I
    フルスロットル トラブル・イン・マインド I 題名:フルスロットル トラブル・イン・マインド I 原題:Touble In Mind (2014) 著者:ジェフリー・ディーヴァー Jeffery Deaver 訳者:池田真紀子 発行:文藝春秋 2022.4.10 初版 価格:¥1,200  コルター・ショウ三部作を終えたと思いきや、そちらのシリーズはさらに続編があるというニュースもあるし、リンカーン・ライムの新作も間もなく出るという中で、春先には短編集を二分冊で出していたので、ディーヴァーのワーカホリックぶりはどれだけ凄いのか、とびっくりさせられるのだが、これは2014年の短編集なので、凄いのはディーヴァーだけではなく、むしろ続々日本の読者に彼の作品を届けてくれる翻訳の池田真紀子さんなのだ。  感謝の気持ちを抱きながら作品集に取りかかる。個人的にはこ...
  • パリ警視庁迷宮捜査班
    パリ警視庁迷宮捜査班 題名:パリ警視庁迷宮捜査班 原題:Poulets grillés (2015) 著者:ソフィー・エナフ Sophie Hénaff 訳者:山本知子・川口明百美訳 発行:ハヤカワ・ミステリ 2019.05.15 初版 価格:¥1,800  まさに手作りの警察チームがパリに誕生する。セーヌ川中州シテ島の司法警察局ではなく、古びたアパルトマンの最上階に。ヒロインは、発砲事件で進退を危ぶまれた挙句、半年間の停職処分と離婚の後、警察署の掃き溜めの任命されたリーダーのアンヌ・カペスタン。パリ警察の問題児ばかりをここに集めて世界から隠したい。それがパリ警察の狙い。カペスタンは明確にそう言われる。取り組むのは迷宮入り事件のみだ、とも。未解決事件の段ボール箱が積まれた古く黴臭い部屋。  対象警官は40名だが、ほとんどの者は停職中だから、勝手に...
  • ダニヤ・クカフカ Danya Kukafka
    ダニヤ・クカフカ Danya Kukafka 長編小説 死刑執行のノート 2023 鈴木美朋訳
  • オクトーバー・リスト
    オクトーバー・リスト 題名:オクトーバー・リスト 原題:The October List (2013) 著者:ジェフリー・ディーヴァー Jeffery Deaver 訳者:土屋晃 発行:文春文庫 2021.03.10 初版 価格:¥950  オクトーバー・リスト? ミュンヘンの有名なオクトーバー・フェストではないのだね。そう思ってしまったタイトルなのだが、著者のあとがき(おっと! まえがきでした)でも、少しだけこのことに触れているから、ははーん、と納得。さて、それはともかく……。  ディーヴァー作品をしばし読まなくなってしまったのにどういう理由があったのか、自分でもよくわからない。多分ノンシリーズの最後に読んだ長編『限界点』が、ぼくのディーヴァーのそれこそ限界点になってしまっていたのだと思う。当該作品のマイレビュー(https //w.atwiki....
  • 汚れた街のシンデレラ
    汚れた街のシンデレラ 汚れた街のシンデレラ (ハヤカワ・ミステリ文庫) 題名:汚れた街のシンデレラ 原題:Manhattan Is My Beat (1989) 作者:Jeffery Wilds Deaver 訳者:飛田野裕子 発行:ハヤカワ文庫HM 1994.8.31 初版 価格:¥620  いわゆるサイコ・シリーズともジョン・ぺラムのハードボイルド路線のシリーズとも若干趣きを異にしたニューヨークのパンク娘ルーンを主役にしたシリーズ第1作(残り2作は未訳)。  パンク娘といえば、ジェン・バンブリー『ガール・クレイジー』という、『このミス』でぼく以外は誰も推さなかったというポップ・ハードボイルドが思い起こされ、本書もどことなく似た雰囲気でスタートする。どちらもただの店員。あちらは本屋だったが、こちらはレンタルビデオ・ショップ。こんなポップ・ミステリをディ...
  • 獣たちの庭園
    獣たちの庭園 獣たちの庭園 (文春文庫) 題名:獣たちの庭園 原題:Garden Of Beasts (2004) 作者:ジェフリー・ディーヴァー Jeffery Deaver 訳者:土屋 晃 発行:文春文庫 2005.09.10 初版 価格:\905  逢坂剛が得意なのは、トリックを煮詰めることではなく、描写によって読者の眼を欺くことである。『百舌の叫ぶ夜』の帯には「トリックからプロットへ」という表現がなされていて、それがどういう意味なのか、何が斬新なのかと考え悩んでしまったことがあるが、その作品がエンターテインメントとして実に成功した作品で、本当に読者としてころりと騙されてしまった記憶がある。  しかし後になって考えてみるとプロットをしっかり練って、あとは描写によってある部分を隠すことが読者を欺くという、この技法は、難しいトリックに頼るよりもずっと...
  • カルロ・ルカレッリ Carlo Lucarelli
    カルロ・ルカレッリ Carlo Lucarelli デルーカの事件簿 白紙委任状 デルーカの事件簿I 1990 菅谷誠訳 混濁の夏 デルーカの事件簿II 1991 菅谷誠訳 オーケ通り デルーカの事件簿III 1996 菅谷誠訳
  • ネヴァー・ゲーム
    ネヴァー・ゲーム 題名:ネヴァー・ゲーム 原題:The Never Game (2019) 著者:ジェフリー・ディーヴァー Jeffery Deaver 訳者:池田真紀子 発行:文藝春秋 2020.9.25 初版 価格:¥2,500  リンカーン・ライム・シリーズの幕開けとなる『ボーン・コレクター』は、思えばズキュンと胸を撃つ類いの作品であった。捜査官ライムの身体的設定にせよ、ただものではない悪党にせよ、絶妙なストーリーテリングにせよ!  実はライム・シリーズの前から、ディーヴァー作品には、ぼくは少なからずこだわっていた。『眠れぬイヴのために』『静寂の叫び』など単発作品の強い印象である。そこに来てこの『ボーン・コレクター』。ディーヴァー作品は、どれもスリリングで先が読めない。出版された途端にすぐに手に取り読んでゆく時代が僕の中で続く。翻訳されたものは...
  • スリーピング・ドール
    スリーピング・ドール 題名:スリーピング・ドール 原題:The Sleeping Doll (2007) 作者:ジェフリー・ディーヴァー Jeffery Deaver 訳者:池田真紀子 発行:文藝春秋 2008.10.10 初版 価格:\2,381  近頃、ディーヴァーがすっかり好きじゃなくなったのに、なぜぼくはディーヴァーを読むのだろうと、自分に問いかけてしまう。まあディーヴァーはそこそこ面白いと言うことだけは言えるからな、と自分に肯く。ただ、マンネリに陥っているところがあるし、何よりもご都合主義の目立つプロットが鼻につくんだよな。じゃあ、読まなければいいのだが、本当に好きになりきれない作家の場合は、図書館で借りることができるし、何も散在するわけじゃない。ディーヴァーのハードカバーはとても高いし、ちょうどそんな具合に無料(ただ)だと思って読めばいい。 ...
  • ダン・フェスパーマン Dan Fesperman
    ダン・フェスパーマン Dan Fesperman 長編小説 闇に横たわれ    佐和誠訳 隠れ家の女 2018 東野さやか訳
  • ポール・ケイン Paul Cain
    ポール・ケイン Paul Cain 長編 裏切りの街 村田和彦訳 1933 七つの裏切り 木村二郎訳 1946
  • ジェフリー・アーチャー Jeffrey Howard Archer
    ジェフリー・アーチャー Jeffrey Howard Archer ウィリアム・ウォーウィック・シリーズ レンブラントを取り返せ 2019 戸田裕之訳 まだ見ぬ敵はそこにいる 2020 戸田裕之訳 長編小説 百万ドルをとり返せ! 1976 永井純訳 大統領に知らせますか? 1977 永井純訳 ケインとアベル 1979 永井純訳 ロマノフスキ家の娘 1982 永井純訳 めざせダウニング街10番地 1984 永井純訳 ロシア皇帝の密約 1986 永井純訳 チェルシー・テラスへの道 1991 永井純訳 盗まれた独立宣言 1993 永井純訳 メディア買収の野望 1996 永井純訳 十一番目の戒律 1998 永井純訳 運命の息子 2003 永井純訳 獄中記 -地獄篇 2002 田口俊樹訳 ゴッホは欺く 2006 永井純訳 誇りと復讐 2009 永井純訳 遥かなる未踏峰 2011 戸田裕之訳 ...
  • @wiki全体から「caffe」で調べる

更新順にページ一覧表示 | 作成順にページ一覧表示 | ページ名順にページ一覧表示 | wiki内検索