wiki クライムウェイヴ(Sysop読書録 活字をめぐる冒険) 内検索 / 「kakine」で検索した結果

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  • kakine
    垣根涼介 午前三時のルースター 2000 ヒート アイランド 2001 ワイルド・ソウル 2003 ギャングスター・レッスン 2004 サウダージ 2004 クレイジー・ヘヴン 2004 ゆりかごで眠れ 2006 真夏の島で咲く花は 2006
  • kawaki
    待っていた女・渇き 作者:東 直己 発行:ハルキ文庫 1999.12.18 初刷 価格:\914  私立探偵畝原のシリーズのどちらも絶版であった初短篇と初長編を組合わせて改めて登場した文庫一冊なのだが、東ファンにはどんなにか有り難いことか。短篇『待っていた女』は1995年『野性時代』に掲載。畝原の初登場作である。『渇き』は勁文社より1996年と1999年に発行されている長編作品。  これを読むと、東直己のススキノ探偵シリーズに比べて、畝原のシリーズが如何に生真面目な熟成された和製ハードボイルドであるかがよくわかるし、まず畝原との出会いには誰しも東直己ファンですら驚く。ここまで直球勝負ができる作家だったのか? と。  誰もが東直己ファンであれば感じることだと思うのだが、すすきの探偵はやはり若かった作者の等身大であり、畝原は中年を過ぎ行く地点に立つ作者の...
  • 引擎 ENGINE
    引擎 ENGINE 題名:引擎 ENGINE 作者:矢作俊彦 発行:新潮社 2011.05.30 初版 価格:\1,600  ファム・ファタールというより、殺戮の天使と呼びたいようなヒットウーマンを追いかける刑事の運命。  とにかく面白い。すべてのページにハイテンポなアクションが詰まっている感じで止まらない。  矢作ソロ作品で、しかもおちゃらけないハードボイルドが、ここ数年定期的に出版されているので、毎年、このミスのトップが矢作になってしまう。そんな依怙贔屓はダメとは知りながら、やはり圧倒的に矢作のカリスマぶりに惹かれるのである。  毒をいっぱい持っているのに、コアな部分が少年のようなピュアな騎士道精神であったりするところがやっぱり他を圧倒しているような気がするのだ。  失われて久しいダンディズムが頼もしい限りだ。  物...
  • kaketekita
    駆けてきた少女 作者:東 直己 発行:ハヤカワ・ミステリワールド 2004.4.25 初版 価格:\1,900  『ススキノ・ハーフボイルド』では事件の核は描かれていない。主人公である受験生の背伸びしたススキノ・デビューの中で、少年は便利屋と知り合い、女子高生たちの巻き込まれている問題にかする。まさにかするのであって、本当の事件の核には巻き込まれていない。新しい手法で、便利屋シリーズを題材に使ったなと思われる、非常にライトな作品であったわけだ。  だが、その核のほうを蠢く大人の世界はそうは行かない。少年の目には見えない世界の構造の部分が、より見えてしまうのが47歳の主人公、ススキノ便利屋の目線である。彼の呑む酒の味わいの意味深さは、受験生のそれではない。  確かにススキノ便利屋シリーズがスタートした地点は、主人公の<俺>がまだ二十代であった。その頃扱...
  • shokkakuki
    触角記 作者:花村萬月 発行:実業之日本社 1995.9.25 初版 価格:\1,500(本体\1,456) 青春小説・・・・というよりかポルノかなあ。思えばこの作者は性描写と暴力描写に生彩を発揮する人であり、そういうところに文章の巧さとイメージを掛け合わせて小説の想像力の世界を気ままに作って行っちゃうという印象が深い。だからこういう濡れ場ばかりが延々連続する世界というのは、今に始まったことではないし、今や萬月作品の要所ともなっているように思う。  でもここまで濡れ場ばかり延々読んできて、これまた濡れ場小説かと思うと、同じ愛の形態のバリエーションもいいかげんうんざりしてきているというのが、最近の萬月読者の実態なんではないでしょうか? こういうのを要求する版元も版元で、そろそろ彼にゆったりした時間と原稿料をプレゼントして、第二の『ブルース』を作らせてあげなよ...
  • イアン・ランキン Ian Rankin
    イアン・ランキン Ian Rankin ジョン・リーバス警部シリーズ 紐と十字架 1987 延原康子訳 影と陰 1991 延原康子訳 血の流れるままに 1996 延原康子訳 黒と青 1997 延原康子訳 首吊りの庭 1998 延原康子訳 死せる魂 1999 延原康子訳 蹲る骨 2000 延原康子訳 滝 2001 延原康子訳 蘇る男 2002 延原康子訳 貧者の晩餐会(短編集) 2002 延原康子訳 血に問えば 2003 延原康子訳 獣と肉 2004 延原康子訳 死者の名を読み上げよ 2006 延原康子訳 最後の音楽 2007 延原康子訳 他人の墓の中に立ち 2012 延原康子訳 寝た犬を起こすな 2013 延原康子訳 警部補マルコム・フォックス 監視対象 2010 熊谷千寿訳  偽りの果実 2011 熊谷千寿訳
  • ローリー・R・キング Laurie R. King
    ローリー・R・キング Laurie R. King ケイト・マーティネリ・シリーズ 捜査官ケイト 1993 森沢麻里訳 愚か者の町 1995 森沢麻里訳 消えた子 1996 森沢麻里訳 夜勤 2000 森沢麻里訳 捜査官ケイト -過去からの挨拶 布施由紀子訳 メアリ・ラッセル・シリーズ シャーロック・ホームズの愛弟子 1994 山田久美子訳 女たちの闇 1995 山田久美子訳 マリアの手紙 1996 山田久美子訳 バスカヴィルの謎 1998 山田久美子訳 公爵家の相続人 2002 山田久美子訳 疑惑のマハーラージャ 山田久美子訳 長編 奥津城 1999  佐々田雅子訳
  • グラント・ジャーキンス Grant Jerkins
    グラント・ジャーキンス Grant Jerkins 長編小説 いたって明快な殺人 2010 二宮馨訳 あの夏、エデン・ロードで 2011 二宮馨訳
  • ジョセフィン・テイ Josephine Tey
    ジョセフィン・テイ Josephine Tey グラント警部シリーズ フランチャイズ事件 1948 大山功訳 美の秘密 1950 河田清史訳 時の娘 1951 小泉喜美子訳
  • エイドリアン・マッキンティ  Adian McKinty
    エイドリアン・マッキンティ  Adian McKinty ショーン・ダフィ・シリーズ コールド・コールド・グラウンド 武藤陽生訳 2012 サイレンズ・イン・ザ・ストリート 2013 武藤陽生訳 アイル・ビー・ゴーン 2014 武藤陽生訳 ガン・ストリート・ガール 2015 武藤陽生訳 レイン・ドッグズ 2015 武藤陽生訳 ポリス・アット・ザ・ステーション 2017 武藤陽生訳 長編小説 ザ・チェーン 連鎖誘拐 2019 鈴木恵訳
  • クレア・マッキントッシュ Clare Mackintosh
    クレア・マッキントッシュ Clare Mackintosh 長編小説 その手を離すのは、私 2014 高橋尚子訳
  • カトリーヌ・アルレイ Catherine Arley
    カトリーヌ・アルレイ Catherine Arley 長編 わらの女 1954 橘明美訳
  • jukinzoku
    重金属青年団 重金属青年団 (角川文庫) (↑アマゾンへはこちら) 作者:花村萬月 発行:角川書店 1990.11.25 初版 価格:\1,400(本体\1,359)  『ゴッド・ブレイス物語』と同種の作品だが、より鋭利に過激にワイルドな一団の物語。ぼくはバイクにはド素人で、二輪のこととなると、全然といっていいほど、きれいさっぱり知らないのだが、この一団はKATANAなんてナナハンのグループ。そこにブンガクさんというシャブ中のおっさんを、語り手である水商売の女性ライダーが連れてくるところから、この小説は始まる。作者本人があとがきに書いているように、たいして小説の体裁をなしてもいず、まさに作者本人の道楽で描き上げたような作品。本人も時効だから言うが、と『聖殺人者イグナシオ』のあとがきで、ドラッグ経験のことを書いているが、この小説での薬中の扱いぶりはリアルで、かなり...
  • nemurineko
    眠り猫 作者:花村萬月 発行:徳間書店 1990.9.30 初版 価格:\1,300(本体\1,262) ぼくや香介が、関口さんに連れられて、新宿<蔵人>のドアを潜ったのは、ちょうど『眠り猫』発表後間もない頃だったろう。<蔵人>には集英社の編集長に連れられて花村萬月が来ていた。関口さんが「『眠り猫』よかったよ!」と声をかけると、萬月さんは恐縮して喜んでいたっけ。ぼくは萬月さんのことも作品『眠り猫』のことも全然知らずにいたが、なかなかの作家であるらしいという噂が噂を呼ぶ頃には、『眠り猫』は既にそこらの本屋の棚から奇麗に消え失せてしまっていた。なお、新宿<蔵人>のこの夜のことについては『聖殺人者イグナシオ』のあとがきで触れられてもいる。 ま、そういう思い出も含めて読んだ作品であり、なかなか入手も遅れた作品であり、なんとなく大切に読んでしまった。たまにはこういう風...
  • ケイト・クイン Kate Quinn
    ケイト・クイン Kate Quinn 長編小説 戦場のアリス 2017 加藤洋子訳 亡国のハントレス 2019 加藤洋子訳 ローズ・コード 2021 加藤洋子訳 狙撃手ミラの告白 2022 加藤洋子訳
  • カレン・ディオンヌ Karen Dionne
    カレン・ディオンヌ Karen Dionne 長編小説 沼の王の娘 2017 林啓恵訳
  • ホーカン・ネッセル Håkan Nesser
    ホーカン・ネッセル Håkan Nesser ファン・ヘーテレン・シリーズ 終止符(ピリオド)中村友子訳 グンナル・バルバロッティ・シリーズ 殺人者の手記 2007 久山葉子訳 短編集 悪意 久山葉子訳
  • hubukinohate
    探偵は吹雪の果てに 作者:東 直己 発行:ハヤカワ・ミステリワールド 2001.12.31 初版  2002.1.31 2刷 価格:\1,800  正直、もうススキノ探偵シリーズは書かないのではないかと心配していた読者が大半だったろう。作者が歳を取り、多くのしがらみを世間的に身につけてゆく中で、東直己の等身大ヒーローはもはやススキノ探偵ではないだろう、畝原だろう、そう思う読者は多かっただろう。畝原シリーズは確かに優れている。だが、ある意味重い。あの自由闊達で面白おかしく生きている風来坊のような主人公。探偵ですらないあのススキノ便利屋の小説ももっともっと読みたかったと思う読者もきっと相当に多かっただろう。  シリーズ最新作とは言え、ここまで短篇を含め5作を読破しないと、この作品には辿り着けないはずだ。しかし一ヶ月で再版されるだけの馬力がこのシリーズにはまだまだ...
  • 死者は眠らず
    死者は眠らず 題名:死者は眠らず 原題:No Rest For The Dead (2011) 作者:アンドリュー・F・ガリー Andrew F.Gulli,ジェフ・アボット Jeff Abbott, サンドラ・ブラウン Sandra Brown, トマス・H・クック Thomas H.Cook, ジェフリー・ディーヴァー Jeffery Deaver,ダイアナ・ガバルドン Diana Gabaldon, テス・ジェリッツェンTess Gerritsen,ピーター・ジェイムズ Peter James, J・A・ジャンス J.A. Jance, フェイ・ケラーマン Faye Kellerman, レイモンド・クーリー Raymond Khoury, ジョン・T・レスクワ John T.Lescroart, ジェフ・リンジー Jeff Lindsay,ゲイル・リンズ Gayl...
  • arukukage
    歩く影 歩く影 (ハヤカワ・ミステリ文庫) (↑アマゾンで注文) 原題:Walking Shadow (1994) 著者:ロバート・B・パーカー Robert B. Parker 訳者:菊池 光 発行:早川書房 1994.12.15 初版 価格:\1,748  前作での不満を一気に吹き飛ばしてくれるこの作品。スペンサーは、ボストンから飛び出すと、えてして他の街ではいい仕事をするような気がする。今回の港町ポート・シティを制するのは警察署長ディスペインと中国マフィア。その設定だけでも既にいい。『蒼ざめた王たち』のような排他性を最初から感じさせてくれるだけで嬉しい。決闘に導かれる要素が強い。  中国系のマフィアに対峙するスペンサーと言うのは初めてで、それだけでも興味深いのだが、ホークのみならず、ヴィニィ・モリスにまで手助けを求めるところは圧巻。ヴィニィ・モ...
  • 発火点 ジョー・ピケット・シリーズ
    発火点 ジョー・ピケット・シリーズ 題名:発火点 原題:Breaking Point (2013) 作者:C・J・ボックス C.J.Box 訳者:野口百合子 発行:創元推理文庫 2020.06.30 初版 価格:¥1,300  昨年『鷹の王』を<このミス>一位に投票したのは、大好きなこのシリーズの頂点を極める作品と感じたからのこと。しかし続く本書も、一歩も引かぬ快作であることに、ぼくは驚く。そもそも、どの作品も、高水準のエンターテインメントとして面白く読めると同時に、大自然をバックに愚かでちっぽけな人間たちのなすあらゆる悪と闘う、善良な猟区管理官、ジョー・ピケットとその家族たちへのキャラクター愛が素敵なシリーズでもある。  ジョーは、どこにでもいる地味なキャラに見えながら、恐ろしいほど堅物で、徹底した頑固者で、ワイオミングの荒野を守る仕事を愛してやまな...
  • mayonakanoinu
    真夜中の犬 作者:花村萬月 発行:光文社 カッパ・ノベルス 1993.2.28 初版 価格:\760(本体\738)  花村萬月が、またやらかしてくれた。前作『ブルース』に較べたら斬新さは思い切り薄れるけれど、満月ワールドにはもしかしたら斬新さは要らないのかもしれない、とまでぼくは今回、感じてしまった。作家自らが白状しているように、彼の作品はひたすら深い愛情の、捻じくれた物語であるのだろう。  出版前は『黄昏れた犬』とのタイトルをお聞きしていたのだが、当の「黄昏れた」という表現はある場面で出て来るだけ。もっとわかりやすい「真夜中の」に変わった理由はぼくは知らない。  解説で関口苑生氏がこの作品を花村ワールドの集大成だと言っている。先に読み終えていたらしい五条 弾氏も同様のセリフを言っていたが、彼らの言う集大成の意味が何となくわかった。  これ...
  • aozameta
    蒼ざめた王たち 蒼ざめた王たち (Hayakawa Novels) (↑アマゾンで注文) 原題:Pale Kings and Princes (1987) 著者:ロバート・B・パーカー Robert B. Parker 訳者:菊池 光 発行:ハヤカワ文庫HM 1994.12.15 初刷 1998.1.15 2刷 価格:\505  シリーズでもこのあたりは三冊ばかり続けて難解なエピローグ、とそこから取ったこれまた難解なタイトルというのが続いている。しかし、ここのところ内容は日常的なスぺンサー哲学の吹聴よりは事件解決の方に多くのページが費やされるようになっており、ある種のスペンサー・ファンがめりはりを失いがっかりしているのかもしれないが、ぼくのほうはすっかり安心してその娯楽性の方を楽しむ余裕を与えられた気分でいる。  この本は問題の娯楽性を満たすという意...
  • カリン・スローター Karin Slaughter
    カリン・スローター Karin Slaughter グラント郡シリーズ 開かれた瞳孔 大槻寿美枝訳 2001 ざわめく傷痕 田辺千幸訳 2002 凍てついた痣 田辺千幸訳 2012 ウィル・トレント・シリーズ 三連の殺意 多田桃子訳 2006 砕かれた少女 多田桃子訳 2008 ハンティング 鈴木美朋訳 2009 サイレント 田辺千幸訳 2010 血のペナルティ 鈴木美朋訳 2011 罪人のカルマ 田辺千幸訳 2012 ブラック&ホワイト 鈴木美朋訳 2013 贖いのリミット 田辺千幸訳 2016 破滅のループ 鈴木美朋訳 2019 スクリーム 鈴木美朋訳 2020 長編 警官の街 出水純訳 2014 彼女が消えた日 堤朝子訳 2015 プリティ・ガールズ 堤朝子訳 2015 グッド・ドーター 田辺千幸 2017 彼女のかけら 鈴木美朋訳 2018
  • westlake
    ドナルド・E・ウェストレイク Donald E. Westlake ドートマンダー・シリーズ ホット・ロック 1970 平井イサク 強盗プロフェッショナル 1972 渡辺栄一郎 ジミー・ザ・キッド 1974 小菅正夫 悪党たちのジャムセッション 1977 沢川 進 逃げ出した秘宝 1983 木村仁良 天から降ってきた泥棒 1985 木村仁良 Drowned Hopes (1990) 未訳 骨まで盗んで 1993 木村仁良 最高の悪運 1996 木村仁良 バッド・ニュース 2001 木村二郎 Thieves' Dozen 2004 短編集 The Road To Run 2004 Watch Your Back! 2005 What's So Funny? 2007 長編小説 やとわれた男 1960 丸本聰明 殺しあい 1961 永井 淳 361─復讐する男─ 1...
  • ブラッド・キング
    ブラッド・キング [429] Client error `POST https //webservices.amazon.co.jp/paapi5/getitems` resulted in a `429 Too Many Requests` response { __type com.amazon.paapi5#TooManyRequestsException , Errors [{ Code TooManyRequests , Message The request was de (truncated...) 題名:ブラッド・キング 原題:Blood Stained Kings (1995) 作者:Tim Willocks 訳者:峯村利哉 発行:角川文庫 1996.12.25 初版 価格:\880(本体\854)  ティム・ウィロック...
  • A・J・クィネル A. J. Quinnell
    A・J・クィネル A. J. Quinnell クリーシィ・シリーズ 燃える男 1980 大熊栄訳 パーフェクト・キル 1992 大熊栄訳 ブルー・リング 1993 大熊栄訳 ブラック・ホーン 1994 大熊栄訳 地獄からのメッセージ 1996 大熊栄訳 トレイル・オブ・ティアズ 1999 大熊栄訳 長編小説 メッカを撃て 1981 大熊栄訳 スナップ・ショット 1982 大熊栄訳 血の絆 1984 大熊栄訳 サン・カルロの対決 1986 大熊栄訳 ヴァチカンからの暗殺者 1987 大熊栄訳 イローナの四人の父親 1991 大熊栄訳 短編集 地獄の静かな夜 2001 大熊栄訳
  • オインカン・ブレイスウェイト Oyinkan Braithwaite
    オインカン・ブレイスウェイト Oyinkan Braithwaite 長編 マイ・シスター、シリアルキラー 粟飯原文子訳 2018
  • 沼の王の娘
    沼の王の娘 題名:沼の王の娘 原題:The Marsh King s Daughter(2017) 著者:カレン・ディオンヌ Karen Dionne 訳者:林啓恵訳 発行:ハーパーBOOKS 2019.2.20 初版 価格:¥1,000  設定が凄すぎる。凶悪犯の父が刑務官二人を殺害の上脱獄した。娘は家族を非難させ、父を狩るために、原始の森へ帰ってゆく。かつて父に教えられ、父を超えた、あの狩りの技術を駆使して。そういう設定である。  12年前。ヒロインのヘレナは父に誘拐監禁された母とともに森の中の父による幽閉生活から脱出し、父は終身刑を課され重警備刑務所で獄中にあった。その父が脱獄したのだ。  ぼくとしてはワイルドなアメリカ・カナダ国境の山の奥で、父と娘の壮絶な闘いがずっと演じられる作品を思い描いていた。C・J・ボックスの『鷹の王』が描いた...
  • ダニヤ・クカフカ Danya Kukafka
    ダニヤ・クカフカ Danya Kukafka 長編小説 死刑執行のノート 2023 鈴木美朋訳
  • ka
    作家別 [か行] 香納諒一 @ウィキ ガイド @wiki 便利ツール @wiki
  • 黒い薔薇
    黒い薔薇 題名:黒い薔薇 原題:Gone, But Not Forgotten (1993) 作者:フィリップ・マーゴリン Phillip Margolin 訳者:田口俊樹 発行:早川書房 1994.10.31 初版 価格:\2,000(本体\1,942)  "King is gone, but he s not forgotten" というのは Neil Young の傑作曲"Rust Never Sleeps" の歌詞だけど、この本のタイトルとはな~んの関係もなかったのはひたすら残念 (^^;)  ただしこの本は、立体パズル・ブックのように仕掛けだらけで、娯楽性に充ち溢れていた。 このフォーラムでもっと話題になって欲しいと Sysop が願う本の一冊である。多分、ミステリー界では話題になること必須の本だ...
  • 矢作俊彦
    矢作俊彦 二村永璽シリーズ リンゴォ・キッドの休日 1978.07 真夜中へもう一歩 1985.11 ロング・グッドバイ THE WRONG GOODBYE 2004.11 フィルム・ノワール 黒色影片 2014.11 マンハッタン・オプ・シリーズ マンハッタン・オプ I 1981.11 マンハッタン・オプ II 1982.01 凝った死に顔 マンハッタン・オプ 1 笑う銃口 マンハッタン・オプ 2 1985.02 はやらない殺意 マンハッタン・オプ 3 1985.03 長編小説 マイクハマーへ伝言 1978.01 暗闇にノーサイド 共著/司城志朗 1983.08 ブロードウエイの戦車 共著/司城志朗 1984.08 海から来たサムライ 共著/司城志朗 1984.11 コルテスの収穫 上/中(未完) 1987.01 ヨーコに好きだと言ってくれ 1987.04 スズキさんの休...
  • minaduki
    皆月 作者:花村萬月 発行:講談社 1997.2.20 初版 1998.4.3 2刷 価格:\1,700  ずっときちんと完読していた萬月に躓いたのはこの本が手に入らなかったからである。ちょうどこの頃札幌に引っ越して間もない頃で環境も仕事も慣れぬ生活のなか、読書の余裕がなかった。大きな書店がどこにあるのかもわからず、手に入れたい本がなかなか発見できなかった。だからこの作品は、札幌の大きな書店の位置もだいたいわかった今ごろになってやっと手に入れた。重版になっていて良かった。  そもそも萬月作品は初版絶版というハードカバーが多かったと思う。芥川賞を取る前には多くの作品の文庫化だって怪しかった。そんな中できちんと重版される作品というのは、何がしかの読者側からの評価を得たものに限られていた。『皆月』は、吉川英治文学新人賞を受賞したから、あっさりと重版に漕ぎつけたの...
  • ARAKURE あらくれ
    ARAKURE あらくれ 題名:ARAKURE あらくれ 作者:矢作俊彦、司城志朗 発行:早川書房 2011.06.05 初版 価格:\1,600  矢作と司城の名コンビといえども、時代小説はどうなのかな、と思う。というのはせっかくのレトリックに満ちた矢作エンターテインメントなのに、その肝心のレトリックが抜け落ちて、凡百の時代小説文体になってしまうのは、相当に興趣を削ぐ。  ただ彼らが書いてきた物語の世界が、もちろんそこにないわけではない。坂本竜馬や土方歳三と出会いつつ、義賊として駆け巡る男二人+女二人のコンビネーション、凶状持ちとして追跡され、追い詰められてゆく様などが、股旅版『明日に向かって撃て』となっているあたりは、転んでもたたでは起きない手練れたちの技であるのかもしれない。  あるいはレトリックに甘えずに王道から攻めてゆく自信のようなも...
  • エース・アトキンス
    エース・アトキンス Ace Atkins 南部音楽史教授ニック・トラヴァース・シリーズ クロスロード・ブルース 峯村利哉訳 1998 ディープサウス・ブルース 小林宏明訳 2002 その他、長篇 ホワイト・シャドウ 熊谷千寿訳 2006
  • パインズ ー美しい地獄ー
    パインズ ー美しい地獄ー 題名:パインズ ー美しい地獄ー 原題:Pines (2012) 作者:ブレイク・クラウチ Blake Crouch 訳者:東野 さやか 発行:ハヤカワ文庫NV 2014.3.15 初版 価格:\900  面白い小説として評価される一冊というよりは、映画化することでけっこう受けるかもしれない、という印象が強い作品。というのも、映画『Uターン』(1997年)を思い起こさせる作品であるからだ。  『Uターン』という映画は、オリバー・ストーン監督としては娯楽に徹した異色の作品で、ノワール作家ジョン・リドリーの『ネバダの犬たち』を原作とした映画であったが、ショーン・ペン、ジェニファー・ロペス、ニック・ノルティらの騙し合いと、彼らを蟻地獄のように捉える西部の片田舎の町が、見所なのである。  そして本書『パインズ』は、まさに...
  • ミネット・ウォルターズ
    ミネット・ウォルターズ Minette Walters 長編小説 氷の家 1992 成川裕子訳 女彫刻家 1993 成川裕子訳 鉄の枷 1994 成川裕子訳 昏い部屋 1995 成川裕子訳 囁く谺 1997 成川裕子訳 破壊者 1998 成川裕子訳 蛇の形 2000 成川裕子訳 遮断地区 2001 成川裕子訳 病める狐 2002 成川裕子訳 悪魔の羽根 2005 成川裕子訳 カメレオンの影 2007 成川裕子訳 中編小説 養鶏場の殺人・火口箱 1999・2006 成川裕子訳
  • 黄金
    黄金 黄金 (ハヤカワ・ミステリ文庫) 黄金 (Hayakawa Novels―競馬シリーズ) 題名:黄金 原題:HOT MONEY (1987) 作者:DICK FRANCIS 訳者:菊池光 発行:ハヤカワ文庫HM 1993.10.15 初刷 価格:\700(本体\680)  誰かが褒めたと思えば、誰かが嘆いている作品だけど、ぼくは、この作品に限っては嘆き派に一票。フーダニットなんぞフランシスは書かなくていいのだよ、まったく。登場人物が、一族郎党大変数多く名を連ねて、その上遺産がどうたらこうたら、となるとさすがに巧いフランシスでも、読んでいて疲れた。  『黄金』が読み進まなくて……と嘆いておられたお一人は、一ヶ月後にお聞きしたら『黄金』の記憶がない……というお返事で(苦笑)、まあつまり、その程度の作品なのではないかなあ、というのがぼくの正直な感想。...
  • kietasyonen
    消えた少年 作者:東 直己 発行:ハヤカワ文庫JA 1998.6.15 初刷 価格:\700  今からたったの4年前の作品。もともとがこのススキノ探偵シリーズは、今から少し前の時代に遡ったところの物語であり、シリーズであるから、4年前に文庫化(つまりハードカバーではさらに遡る)この作品が取り立てて旧いようには見えて来ない。  しかしこのヒーローはたまらなく旧い。旧いことにこだわるヒーローでありながらどうにもちゃらんぽらんであり、どうにもいい加減でおおざっぱで、それより何より酒飲みである。作者の等身大の主人公であるススキノ探偵<俺>は、古臭い街であるススキノをゆく。  ぼくは札幌に住み、何かあるとススキノに繰り出すけれども、そこは歌舞伎町のように毒々しい繁華街ではなく、昼間の国道36号線の名残のままに生活の延長の空間であり、ただただ小さな店がひしめき合...
  • アイル・ビー・ゴーン
    アイル・ビー・ゴーン 題名:アイル・ビー・ゴーン 原題:In The Morning I ll Be Gone (2014) 著者:エイドリアン・マッキンティ Adrian McKinty 訳者:武藤陽生訳 発行:ハヤカワ文庫HM 2019.3.25 初版 価格:¥1,180  ショーン・ダフィのシリーズ第三作。難事件を解決する腕は誰もが認めるものの、独断専行の行動によってお偉いさんたちの覚えが悪く、仕事も資格も取り上げられ、自らを追い込まれることが多い主人公。IRAによって荒廃した1980年代前半の北アイルランドの不穏な情勢を背景に、サバイバリストのように自分の規範で行動する故に、警察ミステリと言うよりもノワールの面が強く感じさせられる点はとても魅力である。  本書では、お偉いさんから組織を放り出されたショーンが、前作では名無しで謎の女性として登場...
  • kaiba
    海馬を馴らす 海馬を馴らす (ハヤカワ・ミステリ文庫) (↑アマゾンで注文) 原題:Taming a Sea-Horse (1986) 著者:ロバート・B・パーカー Robert B. Parker 訳者:菊池 光 発行:早川書房 1987.8.15 初刷 1991.3.15 4刷 価格:\1,600  『儀式』の続編。と言っても、当の『儀式』を最後にスペンサーを読み続けるのがしんどくなってしまった過去のあるぼくのことであるから、読み始めるに当たって『儀式』の続編ということは、ぼくにとっていい印象であるとは言えない。  にも関わらず『キャッツキルの鷲』において一応決着を見たスーザンとの葛藤に、もはや引きずられることなく、探偵スペンサーがきちんと事件を引き受けてゆくということは、シリーズとしてはとてもいいことだと思うし、今でも当時の読者たちのほっとし...
  • キミ・カニンガム・グラント Kimi Cunningham Grant
    キミ・カニンガム・グラント Kimi Cunningham Grant 長編小説 この密やかな森の奥で 2021 山崎美紀訳
  • 侵入
    侵入 侵入 (ハヤカワ・ミステリ文庫―競馬シリーズ) 侵入 (Hayakawa Novels―競馬シリーズ) 題名:侵入 原題:BREAK IN (1985) 作者:DICK FRANCIS 訳者:菊池光 発行:ハヤカワ文庫HM 1991.8.15 初刷 価格:\640(本体\621)  驚いたことに、この作品の主人公キット・フィールディングは大変タフである。タフな騎手である。おそらくシリーズ中で最もタフさを前面に出した、強気の主人公ではないのだろうか? 今までの主人公たちは一つやられて一つ返すといった形に終始していたような気がするが、今回はやられる前にやっておくという形がほとんどであり、主人公自体は、あくまで弱き者たちを救うナイトである。  ロミオとジュリエットをもじったような二つの家の闘いを構図に置いているが、実際的な戦いはスクープ新聞に対し行わ...
  • 汚名
    汚名 題名:汚名 上/下 原題:Two Kind Of Truth (2017) 著者:マイクル・コナリー Michael Connelly 訳者:古沢嘉通 発行:講談社文庫 2020.08.12 初版 価格:各¥880  この一作でボッシュは、三つ、いや四つの事件に絡む。そうボッシュ大多忙の巻である。邦題の『汚名』は、ボッシュが巻き込まれる過去の事件での捜査ミス及びこれに関するマスコミ・スキャンダルから取られたものと思われるが、作中では次のように語られている。  <この世には、二種類の真実がある、とボッシュは知っていた(上巻 P202)>絶対の真実と、ペテン師たちによって創作される偽の真実が。  一方で、薬局の父と子が無慈悲に殺害された事件を機に、薬物密売組織に囮として潜入するボッシュの活劇ぶりが描かれる。この部分はAMAZON PRI...
  • シーナ・カマル  Sheena Kamal
    シーナ・カマル  Sheena Kamal ノラ・ワッツ三部作 喪失のブルース 森嶋マリ訳 2017 鎮魂のデトロイト 森嶋マリ訳 2018 ??   ?? 2020
  • 生物学探偵セオ・クレイ 街の狩人
    生物学探偵セオ・クレイ 街の狩人 題名:生物学探偵セオ・クレイ 街の狩人 原題:Looking Glass (2018) 著者:アンドリュー・メイン Andrew Mayne 訳者:唐木田みゆき訳 発行:ハヤカワ文庫HM 2020.1.25 初版 価格:¥940  理科系が苦手な人はタイトルを見て本書を避けようとされるかもしれないが、理科系が苦手なぼくでもシリーズ一作目『生物学探偵セオ・クレイ 森の捕食者』ともども本作をしっかりと存分に楽しめたことを保証します。前作よりも理科系とかハイテク数学系などの場面に多くページが割かれている印象はあるものの、それらがストーリーや捜査に重要な小道具の役割を果たしてくれること、またそれら小道具の斬新さ、アイディアの豊富さで、理系云々以上にミステリー・ファンの好奇心をすごく掻き立ててくれるので是非ご安心頂きたい。  小...
  • 10ドルだって大金だ
    10ドルだって大金だ 10ドルだって大金だ (KAWADE MYSTERY) 題名:10ドルだって大金だ 原題:The Crime Machine and Other Stories (1958-1989) 作者:ジャック・リッチー Jack Ritchie 訳者:藤村裕美、好野理恵、白洲清美、谷崎由依 発行:河出書房新社 2006.10.30 初版 価格:\2,000  ちょうど『クライム・マシン』から13ヶ月。本書でも短編集が合計3冊しかない作家でありながら、350篇もの短編を書いた作家であるジャック・リッチーを本にするには、日本でだけ特別編集してゆくしかないのだろう。しかもたった一人の短編作家が日本という読書市場でモノになるためには何かで話題にならなきゃならない。  ミステリー系作品の年別序列付けとしては、「文春」「このミス」が取り上げられ、各...
  • ブレイク・クラウチ Blake Crouch
    ブレイク・クラウチ Blake Crouch パインズ・シリーズ パインズ -美しい地獄- 2012 東野さやか訳
  • 9ミリの挽歌
    9ミリの挽歌 題名 9ミリの挽歌 原題 Nine Mil (2000) 著者 ロブ・ライアン Rob Ryan 訳者 鈴木 恵 発行 文春文庫 2001.10.10 初版 価格 \848  思わぬ拾い物と言って良い作品。パルプ・ノワールとあるけれども、ぼくとしてはむしろ全編に侠気を感じさせる人情巨編と読める。敗者たちがふたたび立ち上がるクライム・ノベル。出来の悪い主人公たちが一人ずつ結集して、ろくでもない復讐劇をもくろむ。巨悪への挑戦であり、現ナマの強奪であり、今いる日常への決別でもあるが、それぞれに負った傷は重すぎる。  挑戦すべき悪党たちは、闇の掟で縛られ、裏切り、処刑する。地下室で弾ける頭蓋に、跳ね上がる泥と血。あまりにも残酷な描写の彼方に、驚くべきクライマックスが待ち受けている。  野良犬の糞よりも安っぽく見える人の命と腐っ...
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