wiki クライムウェイヴ(Sysop読書録 活字をめぐる冒険) 内検索 / 「sorahaaoika」で検索した結果

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  • sorahaaoika
    空は青いか 作者:花村萬月 発行:講談社 2005.05.20 初版 価格:\1,500  「小説現代」で二年間に渡り連載していたエッセイを纏めたもの。作中の作者記述によれば、以前は小説を続けざまに書いていたが、小説の合間にエッセイを書くことで、小説とは別次元、つまり現実であり嘘ではないところの文章を書く気楽さを味わい、ふたたび小説という嘘を書くしんどい作業により集中することができるようになったそうである。  エッセイはいわゆる緩衝材みたいな役割を果たしているらしい。それは文章を読んでもわかる。小説の一行一行に込められた緊張からすっと離れたところで、気分の赴くままに書いてしまえるところがあるのだろう。肩の凝らない、オヤジギャグ塗れの、人間・萬月の姿がここにある。  さりとて平均的な日本人とは縁遠い人生を送ってきたこの作家の軌跡を知りたいと思うのは、萬...
  • ウィンストン・グレアム Winston Graham
    ウィンストン・グレアム Winston Graham 長編 夜の戦いの旅 1941 大庭忠男訳 罪の壁 1955 三角和代訳 マーニィ 1961 田中西二郎訳 幕が下りてから 1965 隅田たけ子訳 盗まれた夜 1967 岡本浜江訳
  • aoihane
    青い翅の夜 王国記IV 作者:花村萬月 発行:文藝春秋 2004.01.30 初版 価格:\1,429  『むしろ揺り籠の幼児を』と表題作『青い翅の夜』と中編二篇を収めた一冊。前作『雲の影』からそのままダイレクトに引き継いだ『むしろ揺り籠の幼児を』では五島列島を離れ、東京へ戻る朧と教子を朧の一人称で、『青い翅の夜』は赤羽神父とともに朧の子<無>を育てている百合香との経緯をジャンの視点で描いている。  本書だけ読んでもこの作品世界の全体像は見え難いと思うが、基本的には『王国記』は連作中短編で構成された一大叙事詩である。元は芥川賞受賞作品『ゲルマニウムの夜』でスタートするが、萬月作品としては相当に力の入った大作であるように思う。最近の萬月作品は大作狙いが多く、ただでさえワーカホリックぶりが目立つが、その中でも本シリーズは取り分け永いおつきあいそうになりそうな気配...
  • クラム・ラーマン Khurrum Rahman
    クラム・ラーマン Khurrum Rahman 長編小説 ロスト・アイデンティティ 2017 能田優 テロリストとは呼ばせない 2018 能田優
  • ゾラン・ドヴェンカー Zoran Drvenkar
    ゾラン・ドヴェンカー Zoran Drvenkar 長編小説 謝罪代行社 2009 小津薫訳 沈黙の少女 2014 小津薫訳
  • ホレス・マッコイ Horace McCoy
    ホレス・マッコイ Horace McCoy 長編小説 彼らは廃馬を撃つ 1935 常盤新平訳 屍衣にポケットはない 1937 田口俊樹訳 明日に別れのキスを 1948 小林宏明訳
  • 罪の壁
    罪の壁 題名:罪の壁 原題:The Little Walls (1955) 著者:ウィンストン・グレアム Winston Graham 訳者:三角和代 発行:新潮文庫 2023.1.1 初版3刷 価格:¥800  魅力的で香るような文体。ぼくの生まれる一年前に出版された古い小説。それでいて本邦発邦訳。しかし、決して古臭くて読みにくいというような小説ではない。  確かに携帯電話もパソコンも人工衛星もない。情報入手や相互連絡の手段は著しく限られ、作中では電報が多用されている。しかし、人間の罪と犯罪は、どの時代も変わらない。不穏な黒い勢力も、彼らに牛耳られた警察組織も。人々の愛情も、憎悪も。欲望も、貧富の差も。  アムステルダムの飾り窓の女。運河に落ちて死んだ兄の事件。ナポリ。アマルフィ。セレブたちのパーティ。青の洞窟。ファム・ファタール。大戦の影...
  • 彼女のかけら
    彼女のかけら [500] Server error `POST https //webservices.amazon.co.jp/paapi5/getitems` resulted in a `500 Internal Server Error` response { __type com.amazon.coral.service#InternalFailure , message The request processing has failed due to some unknown er (truncated...) 題名:彼女のかけら 上/下 原題:Peace Of Her (2015) 著者:カリン・スローター Karin Slaughter 訳者:鈴木美朋 発行:ハーパーBooks 2018.12.20 初版 価格:各¥889  ...
  • ganmans rhapsody
    ガンマンの伝説 [429] Client error `POST https //webservices.amazon.co.jp/paapi5/getitems` resulted in a `429 Too Many Requests` response { __type com.amazon.paapi5#TooManyRequestsException , Errors [{ Code TooManyRequests , Message The request was de (truncated...) (↑アマゾンで購入) 題名:ガンマンの伝説 原題:Gunman s Rhapsody (2001) 著者:ロバート・B・パーカー Robert B. Parker 訳者:菊池 光 発行:早川書房 2001.12.15 初版 価格:\1...
  • ハンナ・ティンティ Hannah Tinti
    ハンナ・ティンティ Hannah Tinti 長編 父を撃った12の銃弾 2018 松本剛史
  • アイザック・アダムスン Isaac Adamson
    アイザック・アダムスン Isaac Adamson 長編小説 コンプリケーション 2012 清水由貴子訳
  • 用心棒
    用心棒 題名:用心棒 原題:The Boucer (2018) 著者:デイヴィッド・ゴードン David Gordon 訳者:青木千鶴訳 発行:ハヤカワ・ミステリ 2018.10.15 初版 価格:¥1,600  デイヴィッド・ゴードンと言えば、あの『二流小説家』で騒然たるデビューを果たした、あの作家。そう思っただけで、この本はポケミスであるにも関わらず、買い控えてしまっていた。当時はこの作家は、賛否両論で読者層を分断していたように思う。純文学への偏向が諸所に見られつつ、娯楽小説としても面白いということで、作品のミステリ部分だけが、何と日本で映画化された。ぼくはどちらも味わってみて、この手の小説は苦手なので、映画の方が面白かったかな、でもそちらも大したことはないか、などと正直うなされていたものだ。  それでも性懲りもなく、第二作『ミステリガール』も読...
  • トニ・モリスン Toni Morrison
    トニ・モリスン Toni Morrison 長編小説 青い眼がほしい 1970 大社淑子訳
  • ラグナル・ヨナソン Ragnar Jonasson
    ラグナル・ヨナソン Ragnar Jonasson ダーク・アイスランド・シリーズ 雪盲 SNOWBLIND 2010 吉田薫訳 白夜の警官 BLACKOUT 2011 吉田薫訳 極夜の警官 NIGHTBLIND 2015 吉田薫訳 フルダ三部作 闇という名の娘 THE DARKNESS 2016 吉田薫訳 喪われた少女 THE ISLAND 2016 吉田薫訳 閉じ込められた女 THE MIST 2017 吉田薫訳
  • ジョーダン・ハーパー Jordan Harper
    ジョーダン・ハーパー Jordan Harper 長編 拳銃使いの娘  鈴木恵訳 2017
  • aozameta
    蒼ざめた王たち 蒼ざめた王たち (Hayakawa Novels) (↑アマゾンで注文) 原題:Pale Kings and Princes (1987) 著者:ロバート・B・パーカー Robert B. Parker 訳者:菊池 光 発行:ハヤカワ文庫HM 1994.12.15 初刷 1998.1.15 2刷 価格:\505  シリーズでもこのあたりは三冊ばかり続けて難解なエピローグ、とそこから取ったこれまた難解なタイトルというのが続いている。しかし、ここのところ内容は日常的なスぺンサー哲学の吹聴よりは事件解決の方に多くのページが費やされるようになっており、ある種のスペンサー・ファンがめりはりを失いがっかりしているのかもしれないが、ぼくのほうはすっかり安心してその娯楽性の方を楽しむ余裕を与えられた気分でいる。  この本は問題の娯楽性を満たすという意...
  • ブラッドリー・ハーパー Bradley Harper
    ブラッドリー・ハーパー Bradley Harper 長編小説 探偵コナン・ドイル 2018 府川由美恵訳
  • 死者は眠らず
    死者は眠らず 題名:死者は眠らず 原題:No Rest For The Dead (2011) 作者:アンドリュー・F・ガリー Andrew F.Gulli,ジェフ・アボット Jeff Abbott, サンドラ・ブラウン Sandra Brown, トマス・H・クック Thomas H.Cook, ジェフリー・ディーヴァー Jeffery Deaver,ダイアナ・ガバルドン Diana Gabaldon, テス・ジェリッツェンTess Gerritsen,ピーター・ジェイムズ Peter James, J・A・ジャンス J.A. Jance, フェイ・ケラーマン Faye Kellerman, レイモンド・クーリー Raymond Khoury, ジョン・T・レスクワ John T.Lescroart, ジェフ・リンジー Jeff Lindsay,ゲイル・リンズ Gayl...
  • チャールズ・ポーティス Charles Portis
    チャールズ・ポーティス Charles Portis トゥルー・グリット 漆原敦子訳 1968
  • オインカン・ブレイスウェイト Oyinkan Braithwaite
    オインカン・ブレイスウェイト Oyinkan Braithwaite 長編 マイ・シスター、シリアルキラー 粟飯原文子訳 2018
  • キミ・カニンガム・グラント Kimi Cunningham Grant
    キミ・カニンガム・グラント Kimi Cunningham Grant 長編小説 この密やかな森の奥で 2021 山崎美紀訳
  • ロバート・クレイス Robert Crais
    ロバート・クレイス Robert Crais 探偵エルビス・コール・シリーズ モンキーズ・レインコート 1987 田村義進訳 追いつめられた天使 1990 田村義進訳 ララバイ・タウン 1992 高橋恭美子訳 ぬきさしならない依頼 1993 高橋恭美子訳 死者の河を渉る 1995 高橋恭美子訳 サンセット大通りの疑惑 1996 高橋恭美子訳 Indigo Slam 1997 L.A. Requiem 1999 The Last Detective 2003 The Forgotten Man 2005 Chasing Darkness 2008 指名手配 2017 高橋恭美子訳 ジョー・パイク・シリーズ 天使の護衛 2007 村上和久訳 The First Rule 2010 The Sentry 2011 危険な男 2019 高橋恭美子訳 スコット&マギー・シリーズ 容疑者...
  • rasha2
    裸者と裸者 下 邪悪な許しがたい異端の 作者:打海文三 発行:角川書店 2004.09.30 初版 価格:\1,500  上下巻というよりも、連作長編、あるいはサーガである。だから上下で終わらせぬために、作者が構想を練った全10巻くらいの大河小説を実現させるためにも、固定層の読者を惹きつけるだけのオーラをこの作品が発してくれたなら、と希う。  本作は、関東北東部から舞台を一気に東京都下に変えて、そこに『ハルビン・カフェ』でもやったように架空の街(あるいは独立国)を地図入りで設定。政府軍、反政府軍という二色の支配の届かない中立無法地帯として、あるいは経済の闇ルートにおける放置されたアンタッチャブル都市として、作者は現在の多摩センター駅付近を中心とした<九竜シティ>を作り上げる。  また主人公は、作者が比較的得意としている、若く、切れ味鋭い少女たち=月田...
  • rasha1
    裸者と裸者 上 孤児部隊の世界永久戦争 作者:打海文三 発行:角川書店 2004.09.30 初版 価格:\1,500  昨年末に作者が言っている。『裸者と裸者』という全十巻くらいの大作を書いてゆくつもりだということ。第一作は「無学で粗野な孤児兵の視点で北関東の戦場を」と。  しかし予想と違ってこの『裸者と裸者』は上下巻という二作だけで上梓された。しかしながら、二作は時間軸と地平は同一線上のものであって、登場人物らもかぶるものでありながら、実は別の主人公による別々の独立した物語である点、最初の構想と同じものである。  作者がインスピレーションを受けたのはニューヨーク9・11の同時多発テロであると言う。日本が内戦と暴力の国家になったことを仮定して書かれたこの近未来の物語は、俗に言う戦争シミュレーションというものとは一歩かけ離れたところにある。残酷な世...
  • リバー・ソロー
    リバー・ソロー 題名:リバー・ソロー 原題:The River Sorrow (1994) 著者:クレイグ・ホールデン Craig Holden 訳者:近藤純夫 発行:扶桑社ミステリー 1995.9.30 初版 価格:¥740-  思わず読みたくなるような表紙、手頃な厚み、スコット・スミス、ジェイムズ・エルロイ、ジェイムズ・クラムリーと、当時の旬な作家たち絶賛とある誘惑的な帯。以上の理由により、当時40歳ジャストのぼくは、この本を買ったのだと想像される。その年の1月に札幌転勤となり、第一次北海道生活に少しずつ慣れ始めた頃の自分に想いを馳せると、多忙な仕事や子育て(息子はまだ2歳だ)に気を取られ過ぎたぼくは、何かの弾みでこの本を読みはぐれてしまったに違いない。今でも手が延びそうなリリカルな表紙。さぞかしデニス・ルヘインみたいな、情感のある作品なんだろうと思い、...
  • 沈黙の少女
    沈黙の少女 題名:沈黙の少女 原題:Still (2014) 著者:ゾラン・ドヴェンカー Zoran Drvenkar 訳者:小津薫訳 発行:扶桑社ミステリー 2019.7.10 初版 価格:\1,080  読み終えた途端に、「彼ら」に関する叙述をすべて読み返した。これまで読んでいたものは自分の読んだと思っていたものと全く違っていたことを知る。それが終盤になってわかる。いわゆるどんでん返し。トリック。叙述と構成がもたらすストーリー・テリングの奇妙に捻じれた世界。  饒舌な小説ではない。ある緊張感が全編を満たす。日常生活からアウトランドにはみ出した者たち。自由意志であろうと、強制された形であろうと、登場人物のほぼすべてがそのようにカテゴライズできる。  非日常生活を象徴するのが、冬という季節、凍りついた湖と、その周囲に広がる森、そして古びた...
  • ka
    作家別 [か行] 香納諒一 @ウィキ ガイド @wiki 便利ツール @wiki
  • ダニヤ・クカフカ Danya Kukafka
    ダニヤ・クカフカ Danya Kukafka 長編小説 死刑執行のノート 2023 鈴木美朋訳
  • アルネ・ダール Arne Dahl
    アルネ・ダール Arne Dahl スウェーデン国家刑事警察シリーズ 靄の旋律 国家刑事警察 特別捜査官 1999 ヘレンハルメ 美穂訳 サム・ペリエル&モリー・ブローム・シリーズ 時計仕掛けの歪んだ罠 2016  田口俊樹訳 狩られる者たち 2017  田口俊樹・矢島真理訳
  • テロリストとは呼ばせない
    テロリストとは呼ばせない 題名:テロリストとは呼ばせない 原題:Homegrown Hero (2018) 作者:クラム・ラーマン Khurrum Rahman 訳者:能田優訳 発行:ハーパーBOOKS 2022.11.20 初版 価格:¥1,430  ジェイ・カシーム三部作の二作目ということである。前作のラストは異様であった。本作はそれを継いで始まる。ぼくは前作で、町の移民である若者ジェイが悪を倒すために国家的組織に利用される構図を、『傷だらけの天使』のヒーロー修とアキラの兄弟に例えてしまったのだが、それは本作でもあまり変わぬ印象のまま。  『傷だらけの天使』という稀代のTVドラマをかつて青春真っただ中で体感したぼくには、木暮修たちは純情なコアの部分を持ちながら青春を精いっぱい生きる若者たちであるにも関わらず、東京という大都市に蠢く大人たちの欲望や...
  • sjowall & wahloo
    マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー Maj Sjowall and Per wahloo  スウェーデン版87分署とも呼びたくなるシリーズ。北欧の独特な気候を背景に進む警察小説というのも希有なのだが、それ以上に時代の変化が非常に敏感に感じ取られ、シリーズが徐々に変化してゆく様が非常に興味深かったりする。それにしてもいつの時代でも割を食うのは、下級刑事たちや現場のパトロール警官である。そうした彼らの私生活も豊かな群像の生き生きとした様子に改めて眼を瞠りたい。 警部マルティン・ベック・シリーズ ロゼアンナ 1965 高見浩 蒸発した男 1966 高見浩 バルコニーの男 1967 高見浩 笑う警官 1968 高見浩 消えた消防車 1969 高見浩 サボイ・ホテルの殺人 1970 高見浩 唾棄すべき男 1970 高見浩 密室 1972 高見浩 警官殺し 1974 高見浩 テロ...
  • レイモンド・チャンドラー Raymond Thornton Chandler
    マイケル・ドブズ Michael Dobbs フィリップ・マーロー・シリーズ 大いなる眠り 1939 双葉十三郎訳 さらば愛しき女よ 1940 清水俊二訳 高い窓 1942 田中小実昌訳 湖中の女 1943 田中小実昌訳 かわいい女 1949 清水俊二訳 長いお別れ 1953 清水俊二訳 【新訳】ロング・グッドバイ 1953 村上春樹訳 【新々訳】長い別れ 1953 田口俊樹訳 プレイバック 1958 清水俊二訳 プードル・スプリングス物語 1989 短編集 ヌーン街で拾ったもの 1960 清水俊二訳 チャンドラー短編全集1 赤い風 1963 稲葉明雄訳 チャンドラー短編全集2 事件屋稼業 1965 稲葉明雄訳 チャンドラー短編全集3 待っている 1968 稲葉明雄訳 チャンドラー短編全集4 雨の殺人者 1970 稲葉明雄訳 ベイ・シティ・ブルース アメリカン・ハードボイル...
  • portrait_in_smoke
    煙で描いた肖像画 原題:Portrait In Smoke (1950) 作者:ビル・S・バリンジャー Bill S. Ballinger 訳者:矢口 誠 発行:創元推理文庫 2002.07.12 初版 価格:\680  『煙の中の肖像』(仁賀克雄訳・小学館2002年6月初版・\1700)と同じ作品。一ヶ月の差はあれどニ社からほぼ同時期に訳出されるというのも珍しい。しかも半世紀にも渡って邦訳されることのなかった古典ミステリーが。 『このミス』の票もニ作に分かれ若干不利になっている。ぼくの選んだ版は、文庫で廉価であるにも関わらず、「バリンジャー自作を語る」および、友人である作家フレッド・ハリディの解説「バリンジャーの三代名作」が、付録としてついており、お得感がある。訳の善し悪しは、比較していない。  太平洋戦争と同時期である1940年代前半のシカ...
  • mayonakanoinu
    真夜中の犬 作者:花村萬月 発行:光文社 カッパ・ノベルス 1993.2.28 初版 価格:\760(本体\738)  花村萬月が、またやらかしてくれた。前作『ブルース』に較べたら斬新さは思い切り薄れるけれど、満月ワールドにはもしかしたら斬新さは要らないのかもしれない、とまでぼくは今回、感じてしまった。作家自らが白状しているように、彼の作品はひたすら深い愛情の、捻じくれた物語であるのだろう。  出版前は『黄昏れた犬』とのタイトルをお聞きしていたのだが、当の「黄昏れた」という表現はある場面で出て来るだけ。もっとわかりやすい「真夜中の」に変わった理由はぼくは知らない。  解説で関口苑生氏がこの作品を花村ワールドの集大成だと言っている。先に読み終えていたらしい五条 弾氏も同様のセリフを言っていたが、彼らの言う集大成の意味が何となくわかった。  これ...
  • ha
    作家別 [は行] 花村萬月 船戸与一 @ウィキ ガイド @wiki 便利ツール @wiki
  • ロスト・アイデンティティ
    ロスト・アイデンティティ 題名:ロスト・アイデンティティ 原題:East Of Hounslow (2017) 著者:クラム・ラーマン Khurrum Rahman 訳者:能田優 発行:ハーパーBOOKS 2022.3.20 価格:¥1,300  イギリス在住の作者クラム・ラーマンはパキスタンはカラチ生まれ。一歳で英国移住、ロンドン育ちの現在はIT企業会社役員、という珍しい肩書の新人作家だ。本書は、作者お馴染みの、ロンドン西部の移民率が高い自治区にあるハウンズロウに育ったムスリムの青年たちの日常からスタートする。  主人公のジェイ・カシームは麻薬の売人だが、友人の一人は警察官、もう一人はテロリストキャンプにまで参加する民族主義者。再婚相手ができたばかりの母は冒頭からカタールに引っ越ししてしまい、父なし子のジェイは、初めての独り立ちを迎える。 ...
  • チャック・パラニューク
    チャック・パラニューク Chack Palahnuik 長編小説 ファイト・クラブ 1996 サバイバー 1999 インヴィジブル・モンスタ-ズ 1999 チョーク! 2001 ララバイ 2002 インヴェンション・オブ・サウンド 2002 池田真紀子訳
  • 煙幕
    煙幕 [429] Client error `POST https //webservices.amazon.co.jp/paapi5/getitems` resulted in a `429 Too Many Requests` response { __type com.amazon.paapi5#TooManyRequestsException , Errors [{ Code TooManyRequests , Message The request was de (truncated...) [429] Client error `POST https //webservices.amazon.co.jp/paapi5/getitems` resulted in a `429 Too Many Requests` response { __type...
  • perchance to dream
    夢を見るかもしれない 夢を見るかもしれない (Hayakawa Novels) (↑アマゾンで購入) 題名:夢を見るかもしれない 原題:Perchance To Dream (1991) 著者:ロバート・B・パーカー Robert B. Parker 訳者:菊池 光 発行:早川書房 1992.8.15 初版 価格:\1,600  『プードル・スプリングス物語』はパーカーにとってやはり不十分であったのだと思う。遺稿が残されていたことにより制限が多かったし、その制限はマーローらしさから遠ざかる種類のものだったから、パーカーは思うようなマーローを創出することができなかった。そうした未消化の感覚が、もう一度パーカーをフィリップ・マーローに取り掛からせたに違いない。自分でもう一度マーローのイメージについて正しく整理してみたかったに違いない。  だからこそ『...
  • ヴィクター・メソス Victor Methos
    ブラッドリー・ハーパー Bradley Harper 長編小説 弁護士ダニエル・ローリンズ 2018 関麻衣子訳
  • ペリカン文書
    ペリカン文書 [429] Client error `POST https //webservices.amazon.co.jp/paapi5/getitems` resulted in a `429 Too Many Requests` response { __type com.amazon.paapi5#TooManyRequestsException , Errors [{ Code TooManyRequests , Message The request was de (truncated...) 題名:ペリカン文書 原題:THE PELICAN BRIEF (1992) 作者:JOHN GRISHAM 訳者:白石朗 発行:新潮社 1993.2.20 初版 価格:\2,200(本体\2,136)  前作『法律事務...
  • 静寂の叫び
    静寂の叫び [429] Client error `POST https //webservices.amazon.co.jp/paapi5/getitems` resulted in a `429 Too Many Requests` response { __type com.amazon.paapi5#TooManyRequestsException , Errors [{ Code TooManyRequests , Message The request was de (truncated...) [429] Client error `POST https //webservices.amazon.co.jp/paapi5/getitems` resulted in a `429 Too Many Requests` response { __...
  • 密輸
    密輸 密輸―競馬シリーズ (ハヤカワ・ミステリ文庫) 密輸 (Hayakawa Novels―競馬シリーズ) 題名:密輸 原題:Driving Force (1992) 作者:Dick Francis 訳者:菊池 光 発行:早川書房 1993.11.15 初版 価格:\2,000(本体\1,942)  長く果てしなく思われたフランシス街道もついに最新作まで追いついてしまった。そうなるとけっこう最後の作品と愛着が強く湧きあがり、ばか丁寧に一行一行を読んでしまった。それでなくてもフランシスの小説ってばか丁寧に読んでしまう。流麗な邦訳文ではないものなあ。別に連帯どめでもなんでもないんだけど、なぜか基本構文によるとても固い生真面目な文章を追ってゆくという感覚。  これがフランシス作品に対するぼくの際立った遅読の原因だったのかもしれない。87分署シリーズの...
  • カリ・モーラ
    カリ・モーラ 題名:カリ・モーラ 原題:Cari Mora (2019) 著者:トマス・ハリス Thomas Harris 訳者:高見浩訳 発行:新潮文庫 2019.8.1 初版 価格:\890  ハンニバル・シリーズを完結させてから13年も鳴りを潜めていたトマス・ハリスが帰ってきた。それもレクター博士シリーズのようなサイコ・サスペンスではなく、初期の『ブラック・サンデー』のような国際テロ小説でもなく。作者が現在生活し、その地に魅力を感じてやまないマイアミを舞台として、犯罪者たちの激闘をブラックでアップテンポな筆致で描きつつ、ひとりのニューヒロインを際立たせたエンターテインメント小説という形で。  本書は、『スカーフェイス』でお馴染みの、実在のコロンビア麻薬カルテル王パブロ・エスコバルがマイアミに実際に遺したとされる豪邸が軸となる。現在では何代目...
  • 催眠 上・下
    催眠 題名:催眠 / 上・下 原題:Hypnotisoren (2009) 作者:ラーシュ・ケプレル Lars Kepler 訳者:へレンハルメ美穂 発行:ハヤカワ文庫HM 2010.7.25 初版 2010.8.25 2刷 価格:各¥880  実は2009年にスウェーデンで書かれ、2010年7月に邦訳出版された時期外れの作品。覆面作家としてデビューしたらしいが邦訳時には既に、他ジャンル(イングマル・ベルイマン監督や実在の天文学者をモデルにした小説等)で売り出していたアレクサンデル・アンドリル、アレクサンドラ・コエーリョ・アンドリル夫妻であることが明らかにされている。思うに、誰かをモデルにした物語よりは、こうした娯楽小説の方が売れるのだろうな。現に本家作品は本作と違って邦訳もされていないわけだし。ましてやこの時期は『ミレニアム』やら、ヘニング・マン...
  • aihamuzukasi
    愛は、むずかしい 作者:花村萬月 発行:角川書店 2006.02.28 初版 価格:\1,400  花村萬月が『夕刊フジ』に連載していた曰くありげなエッセイを纏めたものである。曰くありげというのは、何しろ、女そのものをテーマにして、シモの話題あれこれに関して萬月が、豊富な自己体験に基づき(?)自信たっぷりの女性学を披露してみせる本であるから。  第一章「愛とヒモ」では、男がヒモになるというある種特異な状況を分析する。ヒモの定義、ヒモになりやすい男たちのパターンなどなど。  第二章「売る女、買う女」では風俗最前線の女たちの実態、そして男の側から女を買う論理とは何かを改めて分析。結婚は売春の一つの形で、女は皆快感を売り物にする売春婦で、男は皆金でそれを買い取る客であると豪語する、ある意味とても危険な論理。  第三章「男の躯、女の躯」ではまさに身体...
  • おとしまえをつけろ
    おとしまえをつけろ [429] Client error `POST https //webservices.amazon.co.jp/paapi5/getitems` resulted in a `429 Too Many Requests` response { __type com.amazon.paapi5#TooManyRequestsException , Errors [{ Code TooManyRequests , Message The request was de (truncated...) [429] Client error `POST https //webservices.amazon.co.jp/paapi5/getitems` resulted in a `429 Too Many Requests` response {...
  • 偽装者
    偽装者 偽装者〈上〉 (Hayakawa novels) 偽装者〈下〉 (Hayakawa novels) 題名:偽装者 (上・下) 原題:ASSUMED IDENTITY (1993) 作者:DAVID MORRELL 訳者:山本光伸 発行:早川書房 1995.1.31 初版 価格:各\1,700(本体\1,650)  この作家の一方の名シリーズ、ドルーとソールの三部作は、シリーズ化して続編ができるものと期待していたのに、いっこうにその気配がなく、中程度のスリラーを書いてお茶を濁しているのがこのマレルという作家だと思う。もちろん『螢』はある意味ですごいドキュメンタル・ファンタジィなんだけど、 スリラーの方は、『螢』以前とは少し変わってきてしまったような気がする。  この作品もそういういみでは以前のような悲壮感がなく、スパイとして偽装生活を持ち味に...
  • 新車のなかの女
    新車のなかの女 [429] Client error `POST https //webservices.amazon.co.jp/paapi5/getitems` resulted in a `429 Too Many Requests` response { __type com.amazon.paapi5#TooManyRequestsException , Errors [{ Code TooManyRequests , Message The request was de (truncated...) 題名:新車のなかの女 原題:La Dame Avec Des Lunettes Un Fusil (1966) 作者:セバスチャン・ジャプリゾ Sébastien Japrisot 訳者:平岡 敦 発行:創元推理文庫 2015/7/31 初版 ...
  • ra
    作家別 [ら行] 羅門裕人 @ウィキ ガイド @wiki 便利ツール @wiki
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