小説フレームアームズ・ガール内検索 / 「第3話後半」で検索した結果

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  • 第3話後半
    小説フレームアームズ・ガール 第3話「運命の邂逅」 4.空白の過去  既に日が沈みかけている薄暗い森の中で、シオンとスティレットは焚火を前に向かい合うような形で、穏やかな雰囲気の中で夕食を食べていた。  焚火に関してはスティレットが、尖った木の先端をゴリゴリして火を起こすアレで作り出した。  鹿と蛇もスティレットが捕まえ、プロの料理人顔負けのナイフ捌きで調理した物だ。  的確に内臓と血を抜かれた肉が焚火の中で焼かれ、何とも香ばしい香りを漂わせている。  シオンとスティレットの命を繋ぐ為に、失われた命・・・生きるという事は他の命を奪うという事を意味するのだ。シオンもスティレットもそれを忘れる事無く、自分たちが殺して焼いた鹿と蛇の肉を、感謝の気持ちを込めて口にしていた。  そして焚火のすぐ近くには、シオンが作り出した即席の寝床が用意されている。  これもその辺に落ちてい...
  • 第4話後半
    小説フレームアームズ・ガール 第4話「混乱の戦場の中で」 5.混乱の戦場の中で  これはヴィクターにとっては、まさに皮肉だとしか言いようがない状況だ。  アーキテクトを通して除隊届を出したスティレットを戦わせる為に無理矢理洗脳したものの、シオンの呼びかけによって正気を取り戻したばかりか、反発したアーキテクトたちの謀反を招く事態になってしまった。  ならばと洗脳維持装置の出力を最大まで上げたものの、今度はスティレットの暴走を招いてしまい、さらに国際条約違反の証拠隠滅の為にスティレットたちを抹殺しようとしたものの、差し向けた部隊が暴走したスティレット1人によって、あっという間に壊滅してしまった。  ルクセリオ公国との戦争に勝つ為に送り出した、絶対的な切り札であるはずのスティレット・・・その彼女の手によって壊滅させられるグランザム帝国軍・・・一連の事態は全て、自分がスティレット...
  • 最終話後半
    小説フレームアームズ・ガール 最終話「光溢れる未来へ」 5.決着  「火力を前方に集中させて!!あの新型の防御力の前では、闇雲に分散して攻撃しても効果が薄いわ!!」  「「「「「「「「イエス、マム!!」」」」」」」」  カリンを援護しようと、リアナの指示でゼルフィカール部隊の少女たちがシグルド狙い撃つ。  だがそれでもシグルドが身に纏うインペリアルが相手では、決定打にはならない。  シグルドは1か所に集中して放たれた弾幕をガンシールドで受け止めながら、そのガンシールドから無数のビームをリアナたちに放った。  攻撃と防御を同時に行える・・・これがこのインペリアルの最大の特徴なのだ。  勝ち誇るシグルドの攻撃を、何とかビームシールドで受け止めるリアナたち。  「チャラチャラチャラチャラ鬱陶しいわ!!この雑魚共が!!」  「くっ・・・何てとんでもない火力と防御力...
  • 第6話後半
    小説フレームアームズ・ガール 第6話「内乱の果てに」 4.エミリアの戦い  「御免なさいね、皆さん。用事があって遅くなりました。」  エミリアが会議室に入った途端、席に座って激論を交わしていた大臣たちが一斉に起立し、エミリアに敬礼をした。  エミリアも敬礼で返し、空いていた席にゆっくりと腰を下ろす。  そして護衛役のシオンはエミリアの傍で起立したまま、大臣たちをじっ・・・と見据えている。  そのシオンのパワードスーツで武装した姿に、大臣たちは一斉に怪訝そうな表情をしていたのだが・・・。  「エミリア様、まさかアルザード中尉も同席させるおつもりですか!?」   「今回の事件があったのです。私の命を狙われる可能性も否定出来ません。なので護衛を兼ねて重要参考人として、私の傍にいて貰う事になりました。」  「しかし命を狙われている彼がこの場にいたのでは、逆に我々やエ...
  • 第5話後半
    小説フレームアームズ・ガール第5話 「シオンとステラ」 5.王妃エミリア  それから城まで連れていかれたシオンたちは、当面の滞在先となる城内の部屋に案内され、そこで戦闘で疲れ切った心と身体を存分に癒したのだった。  部屋割りはシオンとスティレット、轟雷と迅雷、そしてアーキテクトが1人部屋・・・という割り振りになったのだが、結局は轟雷と迅雷がシオンとスティレットの部屋に突撃してきたので、シオンとスティレットはあまり2人きりになれなかったりする。  それでもシオンがかつて敵同士だった轟雷や迅雷と笑い合う光景に、スティレットは心の底から安堵を覚えたのだった。  轟雷と迅雷が部屋に戻った後・・・美しい星々と月の光に包まれながら、シオンとスティレットはダブルベッドの中で布団に包まれ、互いの手を握り合いながら、お互いに離れ離れになってからの5年もの間に何があったのか、どんな人生を歩ん...
  • 第9話後半
    小説フレームアームズ・ガール 第9話「守りたい物があるから」 5.帝国の内乱  「ニュークリアブラスト部隊、壊滅!!我が軍の残存戦力が70%を切りました!!」  「ゼルフィカール部隊、スティレット・ダガー部隊に投降した模様!!トラヴィス少尉からの通信!!現時刻をもってゼルフィカール部隊は我が軍を脱退するとの事です!!」  「さらに城下町に高速で接近する熱源4!!スティレット・ダガー3、スティレット・リペアー1!!オラトリオ隊です!!」  「ルクセリオ公国騎士団、尚も進軍が止まりません!!」  城の指令室ではオペレーターの女性士官たちからの悲痛な叫びが、先程からシュナイダーに浴びせられ続けている。  一体全体、何がどうしてこうなったのか。シュナイダーは明らかに焦っていた。  核ミサイルの圧倒的な破壊力、そしてゼルフィカール部隊の圧倒的な戦闘能力でもって、ルクセリオ公国...
  • 第2話後半
    小説フレームアームズ・ガール 第2話「グランザム帝国、強襲」 4.グランザム帝国軍、強襲  そして遂にグランザム帝国軍による、ルクセリオ公国城下町侵攻作戦が開始された。  無数の輸送艦、戦闘機、戦車、モビルアーマー、歩兵といった数多くの戦力が、左右から挟撃を仕掛けるかのような陣形を維持し、ルクセリオ公国の城下町の前で待機している。  もうこれで、この城下町にどれだけの数の侵攻作戦を仕掛けたのだろうか・・・最早兵士たちの誰もが数え切れていない程なのだが、その度にルクセリオ公国騎士団の・・・特にシオンの大活躍によって退けられてきたのだ。  半年前にルクセリオ公国騎士団が実戦投入してきたパワードスーツ・・・その圧倒的な性能の前に、これまでグランザム帝国軍は何度も敗走を繰り返してきた。  だがそれも、今日この時をもって終わらせる・・・グランザム帝国軍の最大の切り札・・・フレーム...
  • 第1話後半
    小説フレームアームズ・ガール 第1話「その名はフレームアームズ・ガール」 4.その名はフレームアームズ・ガール  「マチルダ、何をやっている!?いいから彼女に構わずに撤退しろ!!」  必死にマチルダに呼びかけるシオンだったが、それでもマチルダは追撃の速度を緩めようとしなかった。   ビームマシンガンを取り出し、少女をロックオン・・・一斉掃射。  少女はそれを冷静に上空に飛んで避け、空中からマチルダに向かってビームガトリングガンを一斉掃射する。  マチルダも上空に飛んで弾丸を避け、彼女と空中での銃撃戦を繰り広げた。  互いの銃弾が飛び交う中、マチルダは必死にシオンに呼びかけたのだが。  「村人に危害を加えたくないから撤退したのでしょう!?ならば村の敷地内から出た今なら、彼女を・・・っ!!」  だが次の瞬間、マチルダの視界から少女の姿が消えた。  驚くマ...
  • 第7話後半
    小説フレームアームズ・ガール 第7話「新たなる翼」 4.反撃  『ば・・・馬鹿な・・・何故彼がここに・・・!?牢屋に入れたはずでは無かったのですか!?』  予想外の事態に驚きを隠せないシュナイダーだったのだが、そんな彼の事を無視してジークハルトは、今にも泣きそうなミハルを励ますかのように、優しく頭を撫でていた。  ミハルもまた信じられないといった表情で、目の前のジークハルトを見つめている。  『・・・は・・・ははは・・・私、どうせならシオンさんに助けて欲しかったな・・・。』  『ふっ、そいつは悪い事をしたな・・・今までよく頑張った。偉いぞ。』  『・・・ふえええええええええええん!!陛下あああああああああああああああっ!!』  感極まったミハルは無礼を承知で、思わずジークハルトに抱き着いたのだった。  『怖かった!!本当に怖かったの!!いきなり黒...
  • 第8話後半
    小説フレームアームズ・ガール 第8話「止まらない戦争」 4.総力戦  コーネリア共和国軍とグランザム帝国軍の戦闘が熾烈を極める最中、シュナイダーに狙われている魔法化学研究所の職員たちが慌ただしく動き回っていた。  もしシオンたちが敗北し、この魔法化学研究所がグランザム帝国軍に占拠されるような事態になった場合、エミリアが外部への流出を固く禁じている魔法化学技術がシュナイダーの手に渡る事になってしまう。  そうなれば魔法化学技術によって帝国の軍事力がさらに強大になり、世界中の国々が帝国の脅威に晒される事になってしまうだろう。  それだけは絶対に阻止する為に、データのプロテクトや暗号化、大量のダミーを混ぜるなど、万が一の事態に備えていたのだが。  「・・・動くな。全員両手を上げろ。」  突然何人かの職員たちが作業を中断し、いきなり立ち上がって懐からマナ・ビームハンドガ...
  • 第3話前半
    小説フレームアームズ・ガール 第3話「運命の邂逅」 1.壮絶な戦いの末に  グランザム帝国軍のルクセリオ公国城下町への侵攻作戦は、指揮官のアーキテクトがシオンに無様に敗北した事で、グランザム帝国軍の撤退という結果に終わった。  それから両国の間で小規模な小競り合いが何度か繰り広げられたものの、それでもあの時の侵攻作戦の時のような大規模な戦闘は発生せず、両国共に戦況は膠着状態に陥っていた。  絶対的な切り札として投入したフレームアームズ・ガール部隊をもってしても、シオンという厚い壁を崩す事が出来なかったのだ。皇帝ヴィクターが慎重にならざるを得なくなるのも無理も無いという物だろう。  また戦闘中に何故かシオンにキスをしたスティレットの行動に関しても、アーキテクトの懸念通り上層部が軍法会議でスティレットを厳しく追及したものの、それでもアーキテクトの進言によって『ハニートラップに...
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    ここはコトブキヤが製作、販売しているプラモデル「フレームアームズ・ガール」を題材にした長編小説サイトです。 全10話。 お知らせ 当サイトにて利用させて頂いていた無料掲示板の1616BBSなのですが、2019年2月28日23 59をもって無料版のサービスが終了となりました。 それに伴い当サイトの掲示板の利用者がほとんどいない事から、掲示板を廃止させて頂きました。 今後何かありましたら、以下から連絡を下さいます様お願い致します。 1.上部「ツール」→「このwikiの管理者に連絡」の投稿フォームから 作者にIPアドレスが通知されますのでご了承下さい。 2.作者のtwitterアカウント 3.作者のメールアドレス lufas★mvj.biglobe.ne.jp(お手数ですが★を@に変えて下さいます様お願い致します。) 当サイトに関する事だと認識出来る件名...
  • ゼクス
    ゼクス 概要 主な使用者 主な機体バリエーション 主な武装 劇中での活躍 概要  グランザム帝国で最初に開発されたフレームアーム。ゼクスとはグランザム帝国において「試作」を意味する言葉であり、文字通り「全てのフレームアームの原型」となった試作機であり、合計4機が生産された。  元々は試作機であり実戦投入される予定は無く、次世代機のゼルフィカール開発の為のデータ取りに使われる予定だったのだが、パワードスーツを実戦投入したルクセリオ公国騎士団の前に押され気味だった事から、ヴィクターの命令で急遽完成させられ、実戦投入される事になった。  しかしその圧倒的な性能と、使用者のスティレットたちの高い戦闘能力もあり、試作機でありながら目覚ましい戦果を上げる事になる。  この機体の最大の特徴は、共通規格のフレームに使用者の技量や適正に合わせた追加装備を施し、さらにOSもそれ専用...
  • シオン・アルザード
    シオン・アルザード 概要 年齢 所属 階級 使用機体 本編以前の活躍 本編での活躍 余談 後日談での活躍 セリフ集 概要  本作の主人公。  物語前半はルクセリオ公国騎士団シオン隊隊長を務め、後半はコーネリア共和国軍のエミリア直属の兵士となる。  一人称が「僕」であり、軍人としては線が細い(スティレット談)、大人しい性格をしているなど、軍人としては頼りなく見えるのだが、実際には極めて有能な軍人であり、その戦闘能力は本作の舞台である惑星アルテミアにおいて、紛れも無く「最強」。  特にヴァルファーレを受領してからは凄まじい無双っぷりを発揮しており、  「もうコイツ1人いればコーネリア共和国を充分外敵から守り切れるんじゃね?」  という領域にまでなってしまっている。  まあ実際には幾らシオンが強いからと言っても、彼1人で外敵から国を守り切るなんてのは到底無理な...
  • パワードスーツ
    パワードスーツ 概要 主な使用者 主な武装 劇中での活躍 概要  本編開始時の半年前に実戦投入されたばかりの、ルクセリオ公国騎士団の主力兵装。  後に鹵獲&提供により機体を入手した事で、第7話以降はグランザム帝国軍やコーネリア共和国軍でも実戦投入されている。  機体の色はルクセリオ公国騎士団が白、グランザム帝国軍が黒、コーネリア共和国軍が青。  全身に纏う鎧のような代物で、銃弾を弾く程の高い防御力を備えている。  両足に標準搭載されたバーニアを活用する事で、これ単体でも高い飛行能力を有しているが、オプションパーツの機動ウイングを背中に装備する事で、さらに高い機動性を発揮する事が可能。  将来的な量産を視野に汎用性を重視しており、軽装タイプと重装タイプの2種類しか存在しない。シオンは機動性の高さを理由に軽装タイプを好んで使っている。  本編開始時には32体が生...
  • 後日談その4後半
    小説フレームアームズ・ガール 後日談「繰り返される戦争」 4.壮絶な死闘の果てに  今から約20年前にルクセリオ公国の科学者が発見したビーム粒子の存在は、当時の技術レベルにおいては驚異的な代物であり、迫真の大発見だとして世界中から絶賛された。  この科学者はビーム粒子を用いた技術によって世界中の人々が豊かになってくれればと願い、世界中の国々にビーム粒子に関するデータと論文を提供。  だがこの科学者の平和を願う想いとは裏腹に、技術の提供を受けた世界中のほとんどの国が、ビーム粒子の技術を兵器として転用する事になる。  ビーム粒子を圧縮して放つビームマシンガンやビームハンドガンは、それまでの実弾銃よりも高威力であり、またビームサーベルの刀身は鋼鉄をも易々と切り裂き、ビームシールドの防御幕はロケットランチャーの大型弾頭の直撃にさえも容易に耐え抜いてみせた。  それだけでなく武器...
  • 後日談その1後半
    小説フレームアームズ・ガール 後日談「例えその身が汚れていても」 3.皇族の使命  ★タイトル  土砂の中に大量の爆弾が仕掛けられています。  ★送信者  シルフィア  ★本文  ドゼーが事故に見せかけてカリンを殺すつもりのようです。決定的な証拠は既に掴んでいるので、今からドゼーを拘束します。  なのでドゼーを油断させる為に、ベリルショットランチャーを撃つ振りだけして貰えませんか?  爆弾の起爆アプリは私がハッキングして無力化しましたが、爆弾自体は未だ健在なので、事故による誘爆の危険性もあります。油断だけはしないで下さいね。  カリンのフレズヴェルクに送られた上記のメールの内容に、リアナたちが怒りと驚きの声を上げた。  土砂の中に大量の爆弾、しかもカリンを殺すって。一体どういうつもりなのか。  カリンは10年戦争の際、常に戦場の最前線で命懸けで戦...
  • 後日談その2後半
    小説フレームアームズ・ガール 後日談「民事裁判」 3.民事裁判  そして2日後・・・遂にカリンの違法債務を巡っての民事裁判が行われる日がやってきた。  午前中だけ仕事をして昼からの有給休暇申請を行い、シルフィアやリアナたちに励まされながら電車で裁判所に足を運んだカリンとフュリーを、多数の記者たちが質問攻めにする。  帝国では超有名人であるカリンが起こした民事裁判という事もあり、裁判所には数多くの記者たちが詰めかけ、平日の昼間にも関わらず傍聴希望者が殺到し、裁判の傍聴席を巡っての抽選倍率も50倍、その貴重な傍聴券を手に入れた者がその場で転売しようとして警備員に捕まってしまうなど、とんでもない騒ぎになってしまっていた。  記者たちに詰め寄られるカリンをフュリーが庇いながら、  「裁判が終わった後に記者会見を開きますので、今はカリンちゃんを裁判に集中させてあげて下さい。」 ...
  • 後日談その2.5後半
    小説フレームアームズ・ガール 後日談「ただ大切な物の為に・前編」 3.君の名はホタル  いや、天皇大将軍様はさ、確かに彼女の事を「俺への褒美」だとか言ってたよ。  これからは俺の身の回りの世話を全てさせる、夜伽の相手もさせるとか言ってたけどさ。  いや、身の回りの世話に関しては本当に助かっていて、いつもありがたいと心の底から思ってるんだけど。  それでも夜伽に関しては断ってるんだけどさ。いつも俺とは別の部屋で寝て貰ってるんだけどさ。  「ご奉仕させて頂きますね、カズマ中佐・・・。」  大体俺への褒美だとか言ってたけど、彼女が俺の下に送り込まれたのは、天皇大将軍様の俺への監視が本当の理由なんだよね?彼女は天皇大将軍様が俺の下に送り込んだスパイなんだよね?  だからさ。もし俺が天皇大将軍様に対して不穏な動きをすれば、彼女は即座に天皇大将軍様に報告して、命令があれば...
  • 後日談その2.5後半その2
    小説フレームアームズ・ガール 後日談「ただ大切な物の為に・後編」 4.一方的な蹂躙  カズマがナナミに敗北した・・・その事実はコーネリア共和国軍に希望を与え、逆にジャパネス王国軍には絶望を与えた。  コーネリア共和国軍にとってのシオンと同様、カズマもまたジャパネス王国軍における絶対的な「エース」・・・彼の勝敗によって両軍の士気が左右され、戦局を大きく動かしてしまう物なのだ。  それに加えて先程スティレットによって世界中に流された、コウゾウによる強化人間部隊の少女たちの洗脳動画だ。  それに失望したジャパネス王国軍から謀反、投降する者まで何人も出るなど、指揮系統が完全に混乱してしまっている有様だ。  もうジャパネス王国軍は、軍としてまるで機能していない・・・シオンとナナミの勝利で勢い付くコーネリア共和国軍の敵では無かった。  「さあ最後の仕上げと行こうじゃないか!!アン...
  • ヴァルファーレ
    ヴァルファーレ 概要 主な使用者 主な武装 劇中での活躍 概要  コーネリア共和国軍が開発したフレームアームで、物語後半の主役機。  機体の色は黄金。  本作において初めて登場した、男性が使う事になるフレームアームである。フレームアームズ・ガールなのに男がとか言うな。  量産機のスティレット・ダガーが誰にでも扱える汎用機として設計されたのに対して、本機はコストを度外視したエース専用機として、極限まで高火力、高機動を追及したワンオフ機として設計された。  結果的にコーネリア共和国の最新の魔法化学技術をふんだんに盛り込まれたこの機体は、パワードスーツの7倍以上という凄まじい基本スペックを誇るなど、まさしく究極最強のフレームアームと呼ぶに相応しい超性能を持つに至る。  しかし極限まで高火力、高機動を追及し過ぎた結果、  「火力が高過ぎて、誰も武器をまとも...
  • 世界観などの設定
    世界観などの設定 マナエネルギ、魔法化学技術 国際条約、国際法 惑星アルテミア ルクセリオ公国 グランザム帝国 コーネリア共和国 チャイナ王国 マナエネルギ、魔法化学技術  コーネリア共和国が独自運用に成功した、全く新しいエネルギー源。及びそれを活用する技術。  魔力の源である大気中の「マナ」を吸収し、それを動力として活用するという物。  エネルギーとして活用すれば、原子力さえも凌駕する程の高い出力を叩き出す事が可能である。  それに加えて使用する際に汚染を一切発生させないという、非常にクリーンなエネルギー源である。  しかも大気中に大量に含まれているだけでなく、動力として使用されたマナエネルギーの残りカスは大気中に放出されると再びマナエネルギーへと変換されて自然へと還るので、余程無茶な使い方をしない限りは基本的に枯渇する心配は無い。  マナエネルギーの存在自体...
  • 後日談その2.5前半
    小説フレームアームズ・ガール 後日談「ただ大切な物の為に・前編」 1.実験体001  ルクセリオ公国とグランザム帝国の、長きに渡って続けられた10年戦争が終結してから、1週間が過ぎた頃。  グランザム帝国の大臣たちによるカリン暗殺未遂事件やシルフィア洗脳未遂事件、その主犯格の大臣たちが根こそぎ逮捕された事が大々的に報じられ、世界中で大騒ぎになっている最中。  ルクセリオ公国の隣国の島国・・・ナナミの故郷でもあるジャパネス王国の首都・トウキョウ。  その屋敷において、1人の軍人の男性が大勢の大臣たちからの盛大な祝福を受けながら、昇進祝いの席に立っていた。  メイド服の女性が男性の軍服の胸元に、中佐階級を示すエンブレムを取り付ける。  彼こそがシオンやカリンと同様に、ジャパネス王国軍において英雄とまで呼ばれている絶対的な「エース」・・・カズマ・ワタナベである。  ...
  • 後日談その2前半
    小説フレームアームズ・ガール 後日談「民事裁判」 1.提訴  「どうしても払って下さらないって言うんであれば、貴方の自宅と土地を差し押さえるしかありませんね。それが嫌ならちゃんと返済して下さいよ。」  「貴方の勤め先に先程連絡したんですけどね、来月分の貴方の給料から未払い分を天引きさせて頂く事になりました。え?勝手な事をするなって?期日までに借金を返さない貴方が悪いんでしょう?」  「あんたね、ウチから100万ゴルダ(1ゴルダは日本円にして1円)も借金しておいて、仕事が辛いから辞めるとか、何甘えた事言ってんの。」  グランザム帝国城下町の高層ビルの上層でテナントを構える、帝国の大手金融会社・・・株式会社ヴァイフル。その事務所内では背広を着た多くの職員たちがパソコンのモニターと睨めっこしながら、ローン契約を結んだ取引相手に電話で支払いの催促を行っていた。  テレビのCMで...
  • 後日談その1前半
    小説フレームアームズ・ガール 後日談「例えその身が汚れていても」 1.動き出す陰謀  グランザム帝国軍がルクセリオ公国騎士団に降伏し、互いに多くの犠牲を出した壮絶な10年戦争が終結してから、一週間が過ぎだ頃。  グランザム帝国の城下町は戦後の混乱に晒されながらも、新たな皇帝となったシルフィアが上手く人々を纏め上げ、着々と戦後の復旧を進めつつあった。  コーネリア共和国軍の捕虜となっていたグランザム帝国軍の兵士たちも、戦争が終結した事で全員が釈放され、無事に祖国に戻り家族と再会し、穏やかな日々を過ごしている。  戦争に敗北したグランザム帝国だったのだが、それでもジークハルトがグランザム帝国を決して奴隷扱いしなかった事から、城下町にルクセリオ公国騎士団の兵士たちが駐留し騒ぎを起こすような事も無く、人々は復旧作業で忙しいながらも平和な日々を送っていた。  スティレットがイクシ...
  • 第8話前半
    小説フレームアームズ・ガール 第8話「止まらない戦争」 1.ジークハルトの決意  新型フレームアーム・ヴァルファーレを纏ったシオンの活躍ぶりは、瞬く間に世界中で特番が組まれる程の大騒ぎになってしまった。  無理も無いだろう。あれだけの数のグランザム帝国軍を、たった1人であっという間に壊滅させてしまったのだから。  同時にこのシオンの活躍ぶりとヴァルファーレの圧倒的な性能は、以前からコーネリア共和国に圧力を掛け続けている各国の首脳たちを、無言で牽制する意味合いをも含まれていた。  下手にコーネリア共和国に武力介入を仕掛けた所で、グランザム帝国軍のように返り討ちに遭ってしまうのが関の山なのだと。兵たちを無駄死にさせるだけなのだと。  だがそれでもヴァルファーレの圧倒的な性能故に、何とかしてコーネリア共和国が独占している魔法化学技術を手に入れようと、今まで以上に躍起になってし...
  • 第1話前半
    小説フレームアームズ・ガール 第1話「その名はフレームアームズ・ガール」 1.出陣  暦の上ではもうすぐ秋なのだが、それでもルクセリオ公国の日中は未だに蒸し暑さが残る。  午後1時の、ルクセリオ公国城下町の軍施設の滑走路・・・強い日差しが照りつける中、昼食を終えたシオンは輸送艦ビスマルクの周辺で、慌しく出撃準備を進める部下たちに色々と指示を出していた。  シオンの的確な指示、そして隊内での人望の厚さのお陰で、出撃準備は滞りなく進んでおり、予定通り午後1時半には出発出来そうな状況だ。  天候は清々しい快晴、風速も微風、夕立の危険も無し・・・出撃するにはこれ以上無い最高の気象条件だと言える。  だがシオンは順調に出撃準備を進めながらも、自分たちシオン隊に与えられた今回の任務の内容に、言いようの無い違和感を感じていた。  頭の中でシオンは、先日の上層部とのやり取りを思い浮か...
  • 後日談その4前半
    小説フレームアームズ・ガール 後日談「繰り返される戦争」 1.例え意味など無くとも  『我らが偉大なる最高指導者・呂建民皇太子殿下からの、大いなる求愛を反故にした愚帝シルフィアには、冷酷無比なる神罰が下されるであろう。』  チャイナ王国軍の国営放送でのニュース番組において、女性キャスタの力強いナレーターに鼓舞されながら、チャイナ王国軍がグランザム帝国城下町に進撃する映像が映し出されていた。  そして迎撃するグランザム帝国軍が、チャイナ王国軍による砲撃で壊滅させられるCGも。  『我らが偉大なる最高指導者・呂建民皇太子殿下が下される秀英無双の戦術に導かれ、我らが誇る精鋭最強のチャイナ王国軍が、脆弱なるグランザム帝国軍の連中を必ずや一網打尽にするであろう。』  逃げ惑い、泣け叫ぶグランザム帝国軍の兵士たちを、チャイナ王国軍の兵士たちが一網打尽にするCGを、チャイ...
  • 第2話前半
    小説フレームアームズ・ガール 第2話「グランザム帝国、強襲」 1.やり切れない思い  『我が国の秘密兵器、フレームアームズ・ガール・・・華々しい初陣!!』  『あのシオン・アルザードを撤退に追い込む大活躍!!』  『我が国の救世主と成り得るか!?』  オルテガ村でのシオンとスティレットの激闘の後の、翌日・・・どこの新聞記事も一面と社会面において、スティレットの活躍ぶりが大々的に紙面を独占してしまっていた。  また朝のテレビのニュース番組でも、どこの局でもスティレットの話題で持ち切り状態だ。  無理も無い。ルクセリオ公国騎士団のパワードスーツの圧倒的な性能の前に、敗走が続いていたルクセリオ公国軍との戦争において、久しぶりに華々しい勝利を挙げる事が出来たのだから。  記事やニュースではスティレットがシオンを圧倒しただの(実際には互角の死闘だった)、シオン隊が村人を...
  • 後日談その2.5前半その2
    小説フレームアームズ・ガール 後日談「ただ大切な物の為に・後編」 1.死闘  「あれは・・・!!」  ナナミと共にカズマとホタルの迎撃に向かったシオンが、カズマがビームキャノンを構えている姿を見て厳しい表情を見せる。  今まさに、ビームキャノンから大出力のエネルギー波が放たれようとしていたのだが。  「砲撃型か!!」  「撃たせはしない!!」  シオンと追従していたナナミがフレズヴェルク・ダガーをストライダー形態に変形させ、高速でカズマに接近しつつ、機首からマナ・ビームマシンガンをカズマに浴びせた。  それを巧みに避けつつ、カズマはビームキャノンをナナミに発射。  だがナナミはストライダー形態の高速機動を駆使し、次々と放たれるビームキャノンを巧みに避け続ける。  「機動性に関しては、あの新型の方がマガツキよりも上か・・・!!だが、しかし!!」 ...
  • 第6話前半
    小説フレームアームズ・ガール 第6話「内乱の果てに」 1.目覚め  マチルダが初めてシオンに出会ったのは、中学を卒業して士官学校に入学したばかりの、まだ15歳になったばかりの頃だった。  当時シオンはまだ21歳で曹長に昇格したばかりだったのだが、この士官学校の卒業生として訓練兵たちに是非講演をしてくれと、校長に強く頼まれたとの事らしい。  全校集会で恥ずかしそうに壇上に立った、軍服姿のシオンを見たマチルダは、どうせこの人もまた他の教官たちと同じように、戦場に出るからには国の為に命を捨てる覚悟を持て、国王陛下の御身の為に滅私奉公せよ・・・などといった下らない事を話すのではないかと思っていたのだが、実際には違った。  シオンがマチルダたち訓練兵に話したのは、戦場で敵の命を奪う事の「重さ」、武器を手にしたその瞬間から、今度は自分が誰かを傷つける立場になってしまうという事・・・そ...
  • 第7話前半
    小説フレームアームズ・ガール 第7話「新たなる翼」 1.急転  『アーキテクト・オラトリオの、ボッコボコ人生相談室!!』  じゃんじゃかじゃんじゃかじゃんじゃんじゃん♪でんでんででんでんでんででん♪  『さあいよいよ今週から始まりました新コーナーです。元グランザム帝国軍のアーキテクト・オラトリオ大尉に、その大尉としての豊富な人生経験を下に、ゲストの方の人生相談をして頂きます。オラトリオ大尉、どうぞよろしくお願いします。』  『はい、よろしくお願いします。』  なんか昼のお笑い番組に、スーツ姿にネクタイを締めたアーキテクトが出演していた。  その様子をシオンとスティレットが昼食を食べながら、食堂の大型テレビで他の兵士や職員たちと一緒に眺めている。  エミリアが言うには、これもコーネリア共和国の絶対中立、差別根絶の『象徴』としての仕事の一環なのだそうで、シオ...
  • 最終話前半
    小説フレームアームズ・ガール 最終話「光溢れる未来へ」 1.城下町での死闘  これは随分と楽な仕事だと・・・彼らはシグルドに雇われた際に、誰もがそう思っていた。  市民に多少の死者が出ようが構わん、俺様がシルフィアたちをぶっ殺す邪魔をする者たちがいたら容赦なく殺せと・・・シグルドは彼らにそう告げていた。  それで戦闘に巻き込まれて死ぬような惰弱な市民など、強国たる我が帝国には不要なのだと。  だからこそアーキテクトたちが城下町に侵入してきた時も、ゼルフィカール部隊が援軍に来た時も、彼らは誰もが思ったのだ。  フレームアームズ・ガールだか何だか知らないが、警戒すべきは歴戦の勇者であるアーキテクトのみ。それ以外は所詮は実戦経験が1年にも満たない小娘共の集まり・・・しかもマテリアに至っては正規の軍人ですら無いのだ。  そんな彼女たちなど、死線を何度も潜り抜けて来た、豊富な実...
  • 第4話前半
    小説フレームアームズ・ガール 第4話「混乱の戦場の中で」 1.国を守る為に  スティレットたちフレームアームズ・ガール部隊が、グランザム帝国に無事に帰還したのと同じ頃。  かつてスティレットが暮らしていた、そしてルクセリオ公国騎士団によって滅ぼされたとされている、コーネリア共和国国境付近のゼピック村の跡地周辺・・・そこで秘密裏に開発していた新型兵器の情報が、ルクセリオ公国に露見してしまう。  その情報を察知したヴィクターは、新型兵器の鹵獲または破壊に向かったルクセリオ公国騎士団を迎撃する為に、現地への部隊の派遣を決断。その部隊の中にはフレームアームズ・ガール部隊も含まれていた。  当然、アーキテクトがスティレットの除隊届をヴィクターに提出したので、軍を辞める事になったスティレットがこの迎撃作戦に参加する事は無い・・・アーキテクトたちはそう思っていたのだが。  「あ...
  • 第9話前半
    小説フレームアームズ・ガール 第9話「守りたい物があるから」 1.破滅への序曲  コーネリア共和国軍に惨敗を喫したグランザム帝国軍の残存部隊が、城下町へと帰還する最中。  これまでグランザム帝国から傘下に入るよう圧力を掛けられ続けてきた、隣国のチャイナ王国が侵攻部隊を編成。カリンらゼルフィカール部隊が不在の隙を狙い城下町へと侵攻を開始した。  ルクセリオ公国騎士団が城下町への総攻撃の準備を整えていた矢先の出来事であり、ジークハルトにとっては出鼻を挫かれる形となった。  チャイナ王国の国王・呂建民(ル・チェンミン)はジークハルトに共闘を持ちかけ、ルクセリオ公国騎士団に城下町を挟撃させるよう依頼したのだが、ジークハルトは貴国の政治的な思惑に利用されるつもりは無いと、これを固辞。  これによりチャイナ王国軍単独でグランザム帝国軍に挑む形となった。  だが果たしてこれは何の因...
  • 第5話前半
    小説フレームアームズ・ガール第5話 「シオンとステラ」 1.怒りと憎しみの連鎖  皇帝ヴィクターが死亡した事で大混乱状態に陥ったグランザム帝国軍は、一斉に城下町へと撤退。それにより今回の戦闘はルクセリオ公国騎士団の勝利という形になる。  皇帝不在となったグランザム帝国に対しての、降伏勧告や和平交渉などの政治的な問題が未だに残されているが、それは戦いを終えた現場の兵士たちの仕事ではない。国王であるジークハルトら閣僚の人間がやるべき仕事だ。  生き残ったルクセリオ公国騎士団の兵士たちが、一斉にビスマルクへと帰還していく。  これで10年も続いた今回の下らない戦争が、終わりを迎えてくれれば・・・兵士たちの誰もがそんんな想いを胸に抱いていた。  そしてそれはシオンの命令で戦場を早々に離脱した、シオン隊の者たちも例外ではない。  暴走したスティレットがマチルダを斬った際に、ステ...
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