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598 名前:ある日、森の中[sage] 投稿日:2006/09/05(火) 03:02:18 ID:5e8JB6gc 「どうしましょうか、サイトさん」 「どうしましょうかねー」 二人は火の入った暖炉の前で困っていた。 そこは、トリステイン魔法学院の近くにある、森の中だった。 突然降り出した大雨に、連れ立って歩いていた二人は近くにあった炭焼き小屋での雨宿りを余儀なくされた。 しかし、すぐに止むだろうと思っていた雨は、その激しさを増していた。 二人がここにいる理由はこうだった。 「親愛なるルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールさま。  この間、サイトさん貸してあげましたよね?  だから今日は、サイトさん返してもらいますね。一日独占させてもらいます。  なお、この手紙は自動的に消滅します シエスタより」 という置手紙をルイズの部屋に残し、才人には「一緒にピクニック行きましょう、ミス・ヴァリエールから許可ももらいましたし!」と言い含め、シエスタは才人を連れ出していた。 しかし、時刻は既に夕方近い。このまま帰れないと、ここで夜をすごすことになりそうだ。 ちなみに既に部屋ではルイズがブチキレかけていた。 「ああああああの犬!かかかかか帰ってきたらお仕置きなんだからね!!」 ぞくっ。 才人の背中をイヤな悪寒が駆け抜ける。 この寒気はきっと雨のせいなんだ、そうに違いない。そうに決まった。そうであってくださいおねがい神様。 「サイトさん?」 身震いする才人を、隣に座ったシエスタが心配そうに覗き込む。 お約束だとこういう場合、裸かそれに近い格好で毛布に包まり暖炉の前で暖を取るものだが、残念ながら二人とも着衣のままであった。才人はいつものパーカー、シエスタもいつものメイド服。 雨の降り始めに、この小屋に避難できたからである。 雨のやろう、どうせなら一度に降って来いっての。 そうすれば「寒くない?以下略」だったのに。全く情緒というものが分かってない。 天候に文句を言っても始まらない。才人はシエスタに心配をかけないよう、笑顔で返した。 「大丈夫、ちょっと寒気がしただけだって。  …薪もうちょっと取ってくるわ」 そう言って才人は立ち上がる。薪は小屋の外にある。補充するには外に取りに行く必要があった。 しかし、立ち上がった才人の上着の裾を、シエスタの指が捕まえる。 「い、行かないで」 「…へ?」 何事ですか?、と振り向くと、シエスタが潤んだ瞳で才人を見上げていた。 まさかシエスタさん。 「さ、寒いなら私が、あ、暖めてあげますから」 なんてベタな。ベタすぎるよシエスタ。 心の中で突っ込みつつも、シエスタの上目遣いにぐらっとくる才人。 「メイドに手なんてつけたら、ああああああ足じゃ済まさないんだから!!」 ぞくぞくっ。 悪寒がさらに増し、才人の身体が震える。 「ほら、こんなに震えて!ダメですよ!」 そして自分も立ち上がり、才人の身体を抱きすくめる。 599 名前:ある日、森の中[sage] 投稿日:2006/09/05(火) 03:04:06 ID:5e8JB6gc まずは作戦その一。 シエスタは久々に会った従姉妹のジェシカとの会話を思い出していた。 『まず、大事なこと。殿方は「はいてない」に燃えるものよ』 『は、はいてないって…』 『下着に決まってんじゃない。上着の下は裸。コレ基本だからね?』 シエスタはそれを実践していた。今、彼女のメイド服の下は、生まれたままのシエスタだった。 だから、才人の胸に押し当てられたシエスタの双丘は、不自然なくらい形を歪ませていた。 「ちょ、シエスタ!」 や、やわらかい。 「な、なんかやわらかいのが当たってるんですけど!」 「あててるんですよ。ちょっとはその気になりました?」 「いやでもまずいってシエスタ!」 「なにがまずいんですか?ここにはミス・ヴァリエールはいませんよ」 「で、でも」 600 名前:ある日、森の中[sage] 投稿日:2006/09/05(火) 03:05:44 ID:5e8JB6gc この人はー、ほんとにもー。 あのナイチチ貴族がいいっていうの?私というものがありながら! あの降臨祭の夜以来、シエスタの中では「サイトさんは私のもの」という図式がほぼ出来上がりつつあった。 従って、ルイズになびく才人は浮気者なわけで。 でもサイトさんカッコイイからミス・ヴァリエールが惚れちゃうのもしょうがなくて。 でもやっぱり、二人っきりのときは私だけ見てて欲しいわけで。 作戦、そのニ。 「あの、サイトさん」 シエスタは一瞬だけ才人を抱きすくめる手を緩め、エプロンのポケットから小瓶を取り出した。 「サイトさん、ミス・ヴァリエールにバレるのが怖くて、何もしてこないんですね」 ぎく。 才人の身体が一瞬硬直するのを、シエスタは見逃さなかった。 やっぱり。 こーの、ヘタレがー。 「大丈夫です…。こんなこともあろうかと、私貯金してこういうものを買っておきました」 シエスタは言って、小瓶を才人の鼻先に突きつける。 「何、コレ?」 「記憶を奪う魔法薬です。飲んでから1時間程度の記憶が、なくなるそうです」 「え?それを俺が?」 「いいえ。私と、あなた。二人で飲むんですよ」 そう言ってシエスタはにっこり笑う。 「事の記憶がなくなれば、ミス・ヴァリエールにバレることもありません。  …だから」 そう言って見上げるシエスタの瞳はとても魅惑的で。覗き込んでいるだけで吸い込まれそうで。 じゃなくて。 やばい。まずい。確かに都合はいいけどなんかソレまずい。 才人がそうやって混乱していると、シエスタはとんでもない行動に出た。 小瓶の中の液体を口に含むと、そのまま才人の唇を奪ったのだ。 どうやら、口移しで飲ませる気らしい。 しかし、予想と裏腹に、才人の唇は閉ざされたままだ。 じゃあこうします。 シエスタは舌を伸ばすと、無理やり才人の唇を割り開き、才人の口内へ薬を流し込む。 そしてついでとばかりにさらに舌を差込み、才人の舌に自分の舌を絡ませる。 お互いの口の中で、唾液と薬が混じりあい、息をしようとするたびその混合物を飲み込むことになった。 しかし二人は、薬を完全に飲んだ後も、熱に浮かされたように、お互いの舌を絡めあった。 しばらく舌を絡めあって、二人はようやく唇を離した。 601 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/09/05(火) 03:07:09 ID:5e8JB6gc すいましぇん今日はここまでorz 617 名前:ある日、森の中[sage] 投稿日:2006/09/05(火) 12:49:20 ID:5e8JB6gc 「あ、あの、シエスタ…」 頭の芯がぼーっとする。これも薬の効果なのか? 「何も言わないで」 そっと、才人の唇に指を押し当て、言葉を遮るシエスタ。 「これからは、私とあなただけの時間。  私だけ見てて。私だけ感じて。私の全部で、感じて…」 その言葉はまるで魔法のように才人の頭に響き、才人の動きを封じた。 シエスタは才人の胸に身を預けると、そっと手を才人の下半身に這わせた。 「うあっ」 既に完全に屹立していた才人のペニスを、ズボンの上からシエスタの掌が撫で上げる。 「ふふ…もうこんなにして。イケナイひと」 言いながら今度は才人の首筋に舌先を這わせ、ちろちろと嘗め回す。 それはまるでいつものシエスタとは別人のようで。才人の理性をかき乱した。 これが作戦その三。 『いいシエスタ。これ見て台詞の勉強しときなさい』 『ってこれ、官能小説じゃない!』 『私が厳選したサイトくんの好きそーな内容のばっかり集めといたわ。  実践の際に、役に立つこと間違いナシ!』 ちなみに今用いているのは『魅惑の女家庭教師〜火蜥蜴婦人の誘惑』の一節、火蜥蜴婦人が、貴族のおぼっちゃんを篭絡する際に使った台詞である。 シエスタの細い指が、ズボンのジッパーを下ろす。 前に、才人が立小便をする際に、覗き見たのである。その時はなんでこんなとこが開くようになってるんだろう、とか思ったけど、確かに合理的ではあった。 すでに全身の血液を集められ、ズボンの中で限界まで膨らんでいたソレは、勢いよく外界にそそり立った。 サイトさん、大地に勃つ。 予想よりも大きくなっていたソレに、シエスタは軽く驚いた。 前見たときよりおっきい…。 しかし見入っている暇はない。このわずかな隙にも、才人の意識は冷静さを取り戻そうと躍起になっている。 618 名前:ある日、森の中[sage] 投稿日:2006/09/05(火) 12:50:36 ID:5e8JB6gc 「ちょ、シエスタ、ダメだって…」 それが証拠に、うわごとのようにそう言いながら、自分の手で勃起したソレを隠そうとする。 させません。 風のような速さで、シエスタの細い指が、才人の屹立した陰茎に絡みついた。 そしてそのまま、軽くむにむにと揉む。硬さを確かめ、今度はしごく。 「うあぁッ!」 才人の背筋を、電流が奔る。 なんだコレ。自分でやったときと全然ッ…! 思わず止めに入っていた手を、自分の身体を支えることに使ってしまう。 「コレがいいんですね?ほんと、いけないおちんちん…」 淫靡に笑うと、今度は先端を掌で包み、やわやわと揉みしだく。 そこは、透明な粘液で濡れていた。先走りである。 シエスタは才人の足の間に身体を入れると、今度は両手を使い、茎をしごき、先端を揉む。 「うああ!…し、シエスタ…っ」 自分の先端から与えられる快感に、才人はたまらなくなる。 ば、爆発しそうだ…! しかし、なぜか快感は不意に止んだ。 「え…?」 寸前で止められ、惚けたようになる才人。 下半身の方を見ると、シエスタがにっこり笑っていた。 「指で続ける?それとも、お口がいい?」 言って舌でぺろり、と張り詰めた怒張を嘗める。 「あうっ…!!」 指でしごかれていたときより、鋭い電流が才人の背筋を襲った。 シエスタってこんなにエッチだったのか…!! それが才人に喜ばれるために必死で勉強してきた成果だとも知らず、才人はそれがシエスタの才能なんだと思い込んでいた。 「ねえ、どっち…?」 今度は口付け。先端に、湿った桃色の柔肉が触れると、とろけそうな快感が才人を襲った。 「く、口でしてくれる…かな」 619 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/09/05(火) 12:51:54 ID:5e8JB6gc 仕事なので今日はココマデ。続きは後日で 6 名前:ある日、森の中[sage] 投稿日:2006/09/07(木) 00:35:02 ID:JXKAwJlz ででででで、この先どうするんだっけ。 顔では余裕を演じていたシエスタだったが、内心はかなりテンパっていた。 『火蜥蜴婦人の誘惑』ではこの後、ぼっちゃんが逃げようとして、そこを組み敷いて美味しくいただいてしまう、という展開なのだが。 口でしてくれ、なんて選択肢はその本にはなかった。 と、とりあえず、キス…。 先走りでてらてらと光る肉棒の先端に、シエスタはそっと口付ける。 「うっ」 才人はその快感に身を縮こまらせる。 あ、キモチいいんだ…。じゃあ…。 今度は裏筋に口付ける。才人の体がビクっと震える。 次は根元に口付ける。「うああっ」と才人が喘ぐ。 そうやって才人の男根にキスの雨を降らせて、反応を楽しむ。 サイトさん…カワイイ…。 目の前の牡の匂いを嗅いでいるうちに、だんだん、シエスタの頭の芯もボーっとしてきた。 気がつくと、右手をスカートの中に忍ばせ、自分自身を慰めていた。 「はぁ、サイトさん…」 シエスタは、サイトを逃がさないように左手で軽く茎を握り、先端を口の中に含む。そして、それを舌で嬲る。 「うああぁっ」 才人が切なげな声を漏らす。 サイトさん、キモチイイのね…? 茎をしごき、先端を吸い上げ、自らを慰めながら、シエスタは行為を続ける。 7 名前:ある日、森の中[sage] 投稿日:2006/09/07(木) 00:36:46 ID:JXKAwJlz 「も、もうだめだ、シエスタっ」 不意に、才人が声を荒げ、シエスタの頭を掴む。 突然の行為に驚くシエスタ。吸い上げる力が弱った瞬間に、才人は乱暴にシエスタの頭を抑えた。 才人の肉棒がシエスタの口内を犯し、喉の手前まで先端が届く。 次の瞬間、才人はシエスタの口の中に己の欲望を吐き出していた。 「ご、ごめんっ!」 ドクドクドクっ 「…!えほっ、えほっ!」 喉の奥に熱い液体を流し込まれ、思わずシエスタは才人から口を離し、咳き込んでしまう。 「ご、ごめんシエスタ!あ、あんまり気持ちいいもんだから、つい…」 涙目で咳き込むシエスタを、慌てて才人は介抱する。 「…ふぁ…んくっ…」 何かを言おうとしたシエスタだったが、口の中に吐き出された才人の欲望が、それを許さない。 …サイトさんのだ…。 シエスタはそれを、ゆっくり飲み干す。 「んっ…んふ…」 口の端から流れこぼれたひとすじも、指ですくって口に入れる。 その仕草はとても色っぽく、才人の視線を釘付けにした。 …こういうときは、どう言うんだっけ…。 たしか、こう。 「あは…サイトさんの…おいし」 涙目のまま、シエスタはにっこり微笑んでそう言った。 ずぎゅうううううううううん。 直撃。大当たり。本丸崩壊。 アパム!弾もってこいアパーーーーーム! シエスタのエッチ爆弾に、才人の理性本部はすでに壊滅寸前だった。 9 名前:ある日、森の中[sage] 投稿日:2006/09/07(木) 00:37:29 ID:JXKAwJlz 「あ…まだ、元気ですね…」 シエスタの目が才人の下半身に留まる。そこでは、先ほど欲望を吐き出し終えたばかりの才人が、ビクビクと脈打っていた。 シエスタはそのまま才人の体をまたぐと、エプロンドレスのスカートを、たくし上げた。才人の目にその中身が飛び込んでくる。 そこにあったのは、薄い恥毛に彩られたシエスタの割れ目から滴る粘液と、その粘液でぬらぬらと淫靡に光る内太股であった。 ごくり、と才人の喉が鳴る。 ゆっくりとシエスタは、立膝でその割れ目を才人自身の上に運んでいく。 「し、シエスタ…」 才人はもう抵抗しない。いや、できないのだ。 捕らえられた獲物に、狩人に対抗する術はない。 「サイトさん……ごめんなさい」 なぜ謝るんだ? 才人が疑問に思う前に、シエスタの秘裂が、才人の怒張を飲み込んでいた。 「うあぁっ!」 「サイトさんっ…!」 血は滲んだが痛みはない。薬のおかげだということをシエスタはよく知っていた。 そのまま快楽に任せ、腰を上下に揺する。 「サイトさんっ!いいですっ!キモチいいですッ!」 髪を振り乱し、シエスタは才人の上で悶え狂う。 目の前で、よく知った顔が快楽に溺れ、腰を振り、己の身体で快楽を貪り食らう。 それはまるで夢の世界の出来事のようで。才人の理性を吹き飛ばす。 才人は、つけてないせいで傍若無人に揺れるシエスタの胸に、手を伸ばした。 それは、シエスタの腰のリズムに合わせ、才人の手の中で踊る。 「サイトさんっ!サイトさんっ!」 惚けたように才人の名前を呼び、胸を揉む才人の手に自らの手を添えながら、シエスタは才人の上で踊る。 「シエスタ、シエスタ…っ!」 才人のほうも限界が近いのか、上半身を起こし、シエスタの胸に顔を埋める。 10 名前:ある日、森の中[sage] 投稿日:2006/09/07(木) 00:38:36 ID:JXKAwJlz 「ダメ、私もうっ…!」 「俺も…っ!」 どちらからともなく限界を告げ、最後の一刺しがシエスタの中を貫く。 どくどくどくっ…。 先ほどの射精にも倍する精液が、シエスタの中に注ぎ込まれる。 「うあぁっ…」 「あは…出てる…サイトさんの…」 繋がったまま、二人は折り重なって倒れた。 数十分後。 先に目を覚ました才人は異変に気がついた。 覚えてる。全部。 「ふふ…もうこんなにして。イケナイひと」「指で続ける?それとも、お口がいい?」 「あは…サイトさんの…おいし」「サイトさんっ!いいですっ!キモチいいですッ!」 頭の中ではっきりとコトの映像がリフレインできる。 しばらくおかずには困らないねー♪ じゃなくてっ! 才人は思わず真っ青になる。 そして、自分の上で寝息を立てるシエスタを揺さぶる。 「おい、シエスタ!」 「ふにゃ?あ、サイトさんだぁ…」 嬉しそうにふにゃっと笑い、シエスタは才人の首に手を回す。 「そうじゃなくて!記憶!シエスタは記憶どうなってる?」 無理やりシエスタを引き剥がし、才人はシエスタに尋ねる。 「あ、薬の話ですか?」 そうそう、と才人は首を縦に振る。 「アレ嘘ですから」 ぴきッッ。 まるで「硬化」の魔法にかかったように、才人の体が固まる。 「そんな都合のいい薬あるわけないじゃないですか。アレただの鎮痛剤ですよ」 ぴしっっ。 石像と化した才人にヒビが入る。 もちろんこれは計画的犯行であった。 雰囲気で酔わせ、都合のいい展開にして、落とす。 ジェシカの授けた手管であった。 だってこのくらいしないとこのヘタレはなんもしてこないし。 「大丈夫ですよ、誰にもいいませんから♪」 そう言ってシエスタは完全に固まっている才人の腕に絡みつき、胸を押し当てた。 でも、ミス・ヴァリエールには自慢しちゃうかもしれません♪ 心の中で恐ろしい事を呟きながら、シエスタは笑った。 〜fin 11 名前:あとがさ[sage] 投稿日:2006/09/07(木) 00:41:28 ID:JXKAwJlz 2スレ跨いじゃいましたごめんなさいorz 実用性重視でがんばってみましたがいかがだったでしょーか。かなり好み偏ってますがw ちなみにこの後続編も考えてます(ルイズ編) その前に、一本エロじゃないの書きたいんですが、そういうのってここにうpしてもおk?

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