**「ゲームファンタジスタ翔」とは ファミ通キューブ+アドバンスにて、2005年5月号から2006年6月号まで連載されていた漫画。作者は加藤ノブキ。 ゲーム製作の現場をテーマにし、強引であるが熱い展開、レベルの高い作画等が評価されており、連載終了から時間がたった今でも人気が有る。 単行本は発売されていない。 **あらすじ ゲームが大好きな少学生・衣笠翔は、自身の考え出したゲームの企画をゲーム会社「dobashi」に持ち込む。 だが、子供というだけで門前払いされてしまい、悔しさのあまりその企画書を捨ててしまう。 偶然その企画書を拾った女性・古葉竹鶴はその内容に興味を持ち、ゲームを作る事を決意する。 **登場人物 &size(120%){&bold(){衣笠 翔}} この作品の主人公。鯉幟小学校に通う小学5年生(最終話の登場人物紹介では小学6年生となっている)。ゲームとサッカーが大好き。 製作チームではゲームのシナリオ、企画、仕様などを考える「ディレクター」を務める。 企画書を書いたときに多くの漢字を間違えていたため国語が苦手だと推測できる(竹鶴には「勉強が必要ね」といわれていた)。 &size(120%){&bold(){山本 ヒロカ}} 翔の幼馴染み。好奇心旺盛でお姉さん気質。翔と同じ鯉幟小学校に通う小学5年生(最終話の登場人物紹介では小学6年生となっている)。 製作チームのムードメーカー。 彼女の携帯電話の着信音が北別府との出会いのきっかけになったり、息抜きに提案した遊びがヨシヒコの新しい画法を生み出すなど、様々な活躍を見せる。 &size(120%){&bold(){古葉 竹鶴}} 古葉財団のお嬢様。父親は伝説と呼ばれるゲーム「アンドロイド・アシュラ」を製作していた古葉タカシ。 自分の手で本当に面白いゲームを作りたいと思っており、 自宅に秘密のゲーム開発室を作ったり、「dobashi」でゲーム製作の修行したりしていた。 翔の考えたゲームの企画書に斬新なアイデアと情熱を見出し、翔にゲーム製作を頼み込む。 製作チームのプロデューサー的存在だが、どこか抜けていて憎めない。 &size(120%){&bold(){津田じぃ}} 昔から古葉家で働いてる執事。謎が多いが頼りになる存在。 苗字は最終話にて初めて公開された。本名は不明。 慶彦のために入力用のペンタブレットを改良するなど、翔たちのゲーム開発をサポートする。 「アンドロイド・アシュラ」の製作にも関わっていたらしい。 &size(120%){&bold(){慶彦・ジョン・ロッティ}} 伝説のグラフィッカー、リチャード・ランス・ロッティの息子で、母は日本人のハーフ。 製作チームではゲーム中のグラフィックを描く「グラフィッカー」を務める。 リチャードと一緒に海外を旅していたが、日本に来ていたところをグラフィッカーを探していた翔にセンスを感じられスカウトされる。 反対するリチャードに認められる絵を描き、日本に留まりゲーム製作に参加する。 グラフィッカーとしての技量はとても高く、16色だけで32000色も使っている様に見えるテクニックを発揮する。 好きな駄菓子はヨーグルで、13話でも食べている。 &size(120%){&bold(){長島 零一}} ひとりで黙々とプログラムを勉強し、世界プログラム大会で優勝した謎の少年。 製作チームではゲーム中のプログラムを作成する「プログラマー」を務める。 学校帰りにいじめられていたところを翔に助けられ、その後零一の正体を知った翔にゲーム製作に誘われる。 参加する気はなかったが、ゲームの製作には興味があったらしく、その後の翔とのゲーム対決に敗北し参加する事になる。 &size(120%){&bold(){北別府}} 着メロサイト「北別府サウンドラボ」の管理人。謎の多い青年。盲目だが、自身曰く「僕には音が見えるから大丈夫」。 製作チームではゲーム内の音楽などを作成する「サウンド」を務める。 ヒロカの携帯電話の着信音に感動した翔が、困難を乗り越えて山奥の仕事場までやってきて出会う。 ゲーム製作への参加を拒否していたが、自身の曲のイメージを的確に言い当てた翔の情熱と感性に心を動かされ、参加を決意する。 突然の発売日決定に困惑する翔たちを元気付けたり、プログラミングが上手く行かず悩んでいた零一を叱咤激励するなど、製作チーム内で年長者としての貫禄を見せる。 &size(120%){&bold(){達川兄弟}} ゲームショップ「LEPT-ON」の店長の子供で八つ子。 製作チームではゲームのバランスやバグ・不具合の有無を確認する「デバッガー」を務める。 デバッガーを探していた翔がLept-onの店長・達川さんに相談していた時、父親によってデバッガーに推薦される。 小さい頃から大量のゲームをプレイしているためデバッガーの素質が有り、また将来はゲーム業界でも働きたいため、勉強もかねて参加する。 見た目は全員同じだが、性格はそれぞれ違うため、それをデバッグに生かしていく。また、全員が効率のいい動きをするために、パズルゲームの対戦では全員が同じ動きをするため、いつも決着が着かないという。 彼らの「何か物足りない」という指摘が、ゲームに更なる面白みを増すことになる。 &size(120%){&bold(){リチャード・ランス・ロッティ}} 伝説のグラフィッカーで、ヨシヒコの父。過去に竹鶴の父とともにゲームを製作していた。 &size(120%){&bold(){達川さん}} ゲームショップ「LEPT-ON」の店長で、達川兄弟の父親。 ゲーム製作で詰まっていた翔の悩みを言い当て、達川兄弟をデバッガーに推薦する。 &size(120%){&bold(){西村チーフ}} 大手ゲームメーカー「dobashi」のチーフで、竹鶴の元上司。大作ゲームを何本も手がけるやり手のプロデューサーである。 読者の人気投票では最下位だったが、6票を獲得するという意外な健闘を見せた。 &size(120%){&bold(){ナタリー}} **名言 &size(150%){&bold(){不可能かどうかは挑戦してからオレが決める!!}} 第1話で翔が、ヒロカに「小学生にゲーム製作は不可能」と否定された後に言った言葉。 この言葉にヒロカは心を動かされ翔について行き、後にゲーム製作に参加するきっかけとなる。 &size(150%){&bold(){ヨシヒコ・・・ガンバレ}} 第4話、第8話でリチャードが日本にいるヨシヒコに向けてかけた言葉。 この作品を語る上で欠かせない名言である。 &size(150%){&bold(){あーもーうるさーい!!!!}} **その他 この作品に登場する人物の苗字は、野球チーム「広島東洋カープ」に所属していた野球選手から取られている。 これは作者がカープファンであるからだと思われる。