あるところに、本当においしいトンカツをみんなで食べれるお店があったの
カツ系の料理はそのお店でしか食べられなくて、皆こぞってお店に通ったの
床にゴミが落ちてたら、お店の人がトンカツをコッソリオマケしてくれたりしたの
雰囲気のいい暖かいお店で、皆大好きだったの
カツ系の料理はそのお店でしか食べられなくて、皆こぞってお店に通ったの
床にゴミが落ちてたら、お店の人がトンカツをコッソリオマケしてくれたりしたの
雰囲気のいい暖かいお店で、皆大好きだったの
…ある日、コックさんがお店の土地の権利者が連れて来た新しい人に変わったの
お客は新しい人が前のコックさんと同じ料理学校出身と聞いて、その時は安心したの
お客は新しい人が前のコックさんと同じ料理学校出身と聞いて、その時は安心したの
でも新しいコックさんは料理の腕はイマイチなところがあったの
それでも今までの評判と、前のコックさんの残してくれたレシピでお店は繁盛してたの
それでも今までの評判と、前のコックさんの残してくれたレシピでお店は繁盛してたの
それから暫くして、土地の権利者はもっとお金が儲かるように…と欲を出し始めたの
トンカツの上質なポークはどんどん質が落ちて、終いにはチキンになったの
続々追加される新メニューは味見しないでテーブルの前に置かれるの
お店の従業員もどんどん解雇されて、休憩時間も無く働かされるようになったの
お客は床のゴミに足をひっかけて転んで「痛いよ!」と頻繁に怒るようになったの
トンカツの上質なポークはどんどん質が落ちて、終いにはチキンになったの
続々追加される新メニューは味見しないでテーブルの前に置かれるの
お店の従業員もどんどん解雇されて、休憩時間も無く働かされるようになったの
お客は床のゴミに足をひっかけて転んで「痛いよ!」と頻繁に怒るようになったの
昔のトンカツのお店は、今ではチキンカツのお店になったの
だけど「チキンカツも美味しいよ!」って言ってくれるお客もいて、繁盛してたの
だけど「チキンカツも美味しいよ!」って言ってくれるお客もいて、繁盛してたの
…そんな中、掃除のろくにできていなかったお店の椅子と机が壊れ始めたの
お客は椅子から転げ落ちて、チキンカツを頭にかぶって泣いてるの
それを見たお店のウェイターがうっかり「プッ」って吹き出しちゃったの
お客は椅子から転げ落ちて、チキンカツを頭にかぶって泣いてるの
それを見たお店のウェイターがうっかり「プッ」って吹き出しちゃったの
そこからはもう、お客は見るに耐えない言葉でお店を罵り始めたの
暖かいトンカツ屋さんが好きだった人たちも、罵ったり、昔を思って泣いたりしてるの
そんな状態で新しいお客はお店に入って来れないの
暖かいトンカツ屋さんが好きだった人たちも、罵ったり、昔を思って泣いたりしてるの
そんな状態で新しいお客はお店に入って来れないの
そしてお店は見かねて、「今のお店の開店状況」って張り紙を出したの
張り紙には店舗の建て直しとかをしっかりやるって書いてあったの
でもお客が張り紙を見てる時に、お店の天井が頭の上に落ちてきたの
張り紙には店舗の建て直しとかをしっかりやるって書いてあったの
でもお客が張り紙を見てる時に、お店の天井が頭の上に落ちてきたの
もう我慢できなくなったお客の一部は、自分達でトンカツを食べれる場所を作ろうと考えたの
昔のメニューの記憶をもとに、お店のセルフサービスコーナーで、小さなトンカツ屋を始めたの ←いまここ
昔のメニューの記憶をもとに、お店のセルフサービスコーナーで、小さなトンカツ屋を始めたの ←いまここ
昔のトンカツが大好きだったお客たちが、チキンカツ屋の中のトンカツ屋に来るようになったの
小さなトンカツ屋の繁盛を見た、チキンカツしか知らない新しいお客たちも、トンカツを食べに来たの
店の中の、小さなトンカツ屋は次第に、お客さんで賑わっていったの
小さなトンカツ屋の繁盛を見た、チキンカツしか知らない新しいお客たちも、トンカツを食べに来たの
店の中の、小さなトンカツ屋は次第に、お客さんで賑わっていったの
分岐A -BadEnd-
ところが、小さなトンカツ屋の繁盛に、土地の権利者が目をつけたの
「これじゃあチキンカツの売り上げが落ちる」と、セルフサービスを禁止したの
トンカツを絶対食べられなくなったお客は、諦めて別の店を探すことにしたの ~Fin
ところが、小さなトンカツ屋の繁盛に、土地の権利者が目をつけたの
「これじゃあチキンカツの売り上げが落ちる」と、セルフサービスを禁止したの
トンカツを絶対食べられなくなったお客は、諦めて別の店を探すことにしたの ~Fin
分岐B -BestEnd-
そして、小さなトンカツ屋の繁盛を、土地の権利者が目につけたの
トンカツの売り上げをみて、お店が新しくトンカツを食べられるスペースを作ったの
昔のトンカツが大好きだったお客が戻ってきて、そのお店は末永く繁盛したの ~Fin
そして、小さなトンカツ屋の繁盛を、土地の権利者が目につけたの
トンカツの売り上げをみて、お店が新しくトンカツを食べられるスペースを作ったの
昔のトンカツが大好きだったお客が戻ってきて、そのお店は末永く繁盛したの ~Fin
分岐C -NormalEnd-
お店はボロボロだったけど、小さななトンカツ屋は細々と営業を続けたの
でも、ついにお店が終わる時が来たの
お店の一部で続けてたトンカツ屋は、もう営業できなくなってしまったの ~Fin
お店はボロボロだったけど、小さななトンカツ屋は細々と営業を続けたの
でも、ついにお店が終わる時が来たの
お店の一部で続けてたトンカツ屋は、もう営業できなくなってしまったの ~Fin