FFDQバトルロワイアル3rd資料編@wiki内検索 / 「【星のペンダント】」で検索した結果

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  • 【星のペンダント】
    92話 325話
  • アイテム履歴
    ...マー】 【氷の刃】 【星のペンダント】 【浮遊石】 【ドレスフィア(ダークナイト)】 【アルテマウェポン】 【おしゃれなスーツ】 【金の髪飾り】 【血のエンゲージリング】 【麦わら帽子】 【ワンダーワンド】 【遠距離用スコープ】 【くさりかたびら】 【鉄兜】 【月の扇】 【エルメスの靴】 【聖水】 【ゴディアスの剣】 【ミスリルスパナ】 【グラディウスA】 【おしゃれなバンダナ】 【神秘の鎧】 【オーガシールド】 【毒消し】 【嘆きの盾】 【軽トラック】 【スナイパーCR】 【竹槍】 【煙幕×4】 【G.F.ディアボロス】 【ミンクのコート】 【青龍偃月刀】 【ほしふりのオーブ】 【魔法の玉】 【万能薬】 【マシンガン】 【エアナイフA】 【とびつきの杖(6)】 【オートボウガン】 【消え去り草 】 【えふえふ】 【天使の翼】 【ミラクルシューズ】 【悪魔の尻尾】 【ヘアバンド】 【...
  • 177話
    第177話:RED MOON リディアは、呆然とその惨劇を見つめていた。 その瞳に映るのは、幾多もの死体。大地を染める血。 そして、見知った者の成れの果て。 その全てが、眩しいほどの月に照らされ、彼女の瞳に映りこむ。 見たくないと思った。でも、目を逸らせない。 月光がそれを許さないから。それをいつまでも照らし続けているから。 最も見知った男が横たわるその横で、彼女は腰が抜けたように座り込む。 「嘘でしょ?」 これが、現実。わかっているのに。 「目を覚ましてよ…」 二度と目を開けることは無い。わかっているのに。 「ほら、月がすっごい綺麗でしょ?」 意識も何も、空っぽになったんだ。わかっているのに… 「ね、行こうよ…まだ終わってないから…」 彼らはもう、動かない。わかっているのに! ――涙は枯れることはないんだと、思った。 また、止め処ない涙が彼...
  • 142話
    第142話:映像 突如の地震。 ただ広い夕焼の中に浮かび上がった、邪悪な魔女の姿。 彼女が告げたあまりに多い犠牲者の名前の中に、リディアは有る筈の無い名前を聞いた。 「セシル…ローザ…どうして!?どうしてよ!?」 リディアは、泣き叫ぶ。それが何の効果をも彼女には与えてくれない事を知りながら。 邪悪な魔女の姿なんて見たくもない。 それ以上に、血に塗れた二人の姿も、見たくはない。 それでも、最も見たくない映像を、彼女の心は創り上げてしまっていた。  恐怖に震えるローザ。  彼女の前に、彼女を庇おうと立ちはだかるセシル。  そして、血に濡れた槍を振りかざし、無表情のままにそれを二人に突き立てるのは、  ――彼女のよく見知った姿だった。 「いやぁ!」 頭を抱え、その場に座り込むリディア。 まさか、とは思う。 でも、拭えない。 カインが二人を殺す...
  • 92話
    第92話:嫌な予感 空気が気まずい。 バッツが、カインとかいうあの金髪の男に襲われた経路…簡単に言えば、完全に一方的に仕掛けられた事を説明してから、 リディアは、ずっとうつむいたまま唇を噛んでいる。 バッツもさっきから何も言わない。きっと俺と同じで、何て言ったらいいかわからないんだろう。 …バッツ、リディア。どっちでもいいからなんか言ってくれよ。 ………… …ああもう、どうしてこういう役目はいつも俺なんだ? 「…あー、あのさ、とりあえず移動しないか?ここ、すごい目立つと思うんだよ」 俺が苦笑しながら提案すると(この空気を何とかするための提案だな、この場合)リディアはようやく顔を上げた。 バッツも、待ってましたといわんばかりに口を開く。 「確かにそうだな。さっきまで俺がいた家にでも行くか?」 「あ、それでいいじゃん。…な、リディアも、これからどうするかな...
  • 230話
    第230話:浜辺で ザザン…ザザン… 単調に波が打ち寄せる音を聞きながら、リディアは呆然とその場に座り込んでいた。 セシルとローザの死体を見つけた後、2人と、それに顔も知らない4人の人のために墓を作った。 墓といっても砂の地面に穴を掘って亡骸を埋め、そのうえに墓標代わりの大きめの石を乗せただけだが。 6人全員の墓を作り終えて泣くのにも疲れた頃、 対岸の搭のようなところから一人の剣士が小さなカヌーに乗ってきた。 彼はこちらを警戒していたが、やがて5人の支給品袋を素早く掴むと、何処かへ行ってしまった。 それから今まで、彼女は微動だにせずその場に座り尽くしている。 ふと、セシル達とともに旅をした時の記憶が蘇る。 その旅でも、かけがえのない仲間が犠牲になる姿を目にしてきた。 全滅の危機に瀕したドワーフの軍勢を救うために捨て身の覚悟で敵の攻撃を妨害したヤン。 敵...
  • 237話
    第237話:別れた明暗 アルカートは北から城に近づくと、城下町を囲む城壁を回りこんで入り口へと向かった。 街はところどころが燃えあがり、時折大規模な爆発が起こっているが、 今の彼女にはどうでも良い事柄だった。 街にそびえる半壊した城の中に、彼がいるような気がして。 彼がまだ、生きてそこにいるような気がして。 不意に、入り口の近くで竜巻が起こった。次に、3回くらいの大きな爆発。 相変わらず死んだ眼でそれを見届けると、なおも城壁に沿って歩いた。 そうして城下町の正面、入り口へ回り込んだその時――黒いマントのような服を着た、血塗れの男と鉢合わせした。 セフィロスはよろめきながら、街の出入り口を目指していた。 武器防具屋から剣を手に追いすがる白コートの目をトルネドとフレアの連発でくらまし、 その隙になんとか逃げたはいいが、クラウドとあの魔物のような男から受けたダ...
  • 【王者のマント】
    60話 402話 417話 449話 456話 479話
  • 【覆面&マント】
    55話 478話 490話 524話 526話
  • 【星降る腕輪】
    15話 501話
  • 【釘バット】
    209話 227話 241話
  • 【鍛冶セット】
    73話 135話 315話 393話
  • 【ミンクのコート】
    1話 373話
  • 【ライオンハート】
    31話 194話 384話 398話 514話
  • 【魔石バハムート】
    11話 156話 474話 491話 534話
  • 【妖精の羽ペン】
    254話 283話
  • 【ファイアビュート】
    63話 108話 144話 203話 357話 438話 454話 455話 508話 522話 525話
  • 【ねこの手ラケット】
    90話 143話 304話 313話 361話 363話 367話 418話 427話 527話 531話
  • 【マジカルスカート】
    13話
  • 【ミラージュベスト】
    26話 469話
  • カンダタ
    7話 172話
  • 339話
    第339話:人と焦りと不愉快と カイン達4人が森を進んでいた。静かに、ただ静かに進んでいた。 そして、セージとタバサが何度目かの地図のチェックをしている時に、カインは気づかれぬようにスミスに話しかけた。 「とりあえずお前の気持ちは汲み取ってやる…隙あらば殺してやる」 (ああ、本当に頼むよ。うざったくて堪らない) 「……だが、それはもう少し待ってくれないか?」 (…………はい?なんでだよ、言ってる事が違うじゃないか!) 念を送り、返事をするスミス。だがそれは納得のいっていない返事だ。 当然だ。早く殺して欲しいのにそれを待てという。どういう事か。 (どういう事?まさかしばらく利用する為に猶予を与えるとか?) 「それもある…だが、俺たちはこの世界をまだ良く知らない。城に到着してここの事をよく調べてからでも良いだろう」 (成程…迂闊過ぎるのは危険だしね。でも城に着いた...
  • 【ピクニックランチセット】
    43話 90話
  • 109話
    第109話:日没 アリアハンの大地が夕日に照らされる。 アルスとシドはその大地の上で、地平線に近づいていく夕日を見つめていた。 「絶景だな」 「綺麗だろ?僕の故郷だからね」 濁りの無い海は、赤い光を受けてキラキラと輝く。 ここが殺し合いの会場だという現実を忘れてしまいそうなほどに、綺麗だった。 「暗くなってきたわね…」 セリスが窓の外を見てつぶやく。 彼女の目の前には、ベットに座って紅茶を飲む少年――パウロがいた。 セリスのつぶやきに、パウロはカップを置いて身を震わせる。 「あら、どうしたの?」 「…いいえ…夜は、怖いなと思って…」 セリスは、その理由に苦笑しながら答える。 「確かに…そうね」 そうして、また窓の外へと視線を動かす。 (一体、これまでにどれだけの人が死んだのか…? ロック…貴方は無事でいる?) 窓から見える夜空には、ぽつぽつと星...
  • 363話
    第363話:飛行物体≒畏怖 急ブレーキの音が聞こえた。 それはあの軽トラからだった。 そして登場していた人間たちが、その音を合図にしたかのようにぞろぞろと降りる。 ここはカズスの街の入り口。 時間をかけて走った先に、この街の入り口が見え…そして止まったのだ。 そして早速全員が街に入ろうとする。が、それをフルートが止めた。 「あの~中にどんな人がいるのかも分かりませんし、一度偵察してみてはどうですか?」 珍しくフルートは、的確なことを言った。 確かにこんな大人数では目立ってしまう。もしも殺人者がいたら即行で目をつけられるだろう。 状況が状況だけに、この案には反対する理由は無かった。 「じゃあ言いだしっぺですし~、私が行きましょうか?」 全員が案に賛成した瞬間、フルートはこんな事を口にした。 その瞬間場が凍りつく。当然だ、彼女だったら絶対見当...
  • サラマンダー
    32話 137話 175話 240話 319話 339話 361話 363話 373話 392話 407話 436話 458話 487話 492話 512話 522話 528話 538話 541話 556話
  • 444話
    第444話:ザ・ソルジャーブルース (なぁ、ランド、シンシアお前らは知らないと思うけど…俺、1度死のうと 思ったことあったんだ) 魔法屋の壁にもたれたままザックスは今は亡き2人に語りかける。 随分昔のことに感じてしまうが一日前にエアリスの名前が呼ばれた時、 彼女を守れなかったことから逃げようとする自分の心の醜さ、情けなさが許せなくて、 苦しくて死んでしまった方がマシなんて考えたこともあった。でも… (でもな、お前らが元気づけてくれただろ?その時思ったよ。お前らより先には死ねないってな…) もう二度と応えることもないとわかっているが心の中でシンシアとランドに話し続ける。 殺人ゲームの最初からずっと一緒にいた。何度か危うい修羅場を3人で乗り切ってきた。 だから そう簡単には死なないと思っていた。しかし2人はあっけなく死んだのだ。 この腐ったゲームの...
  • 113話
    第113話:深き夜のアナリーゼ 夕方になった。 夕焼けが綺麗だ、2人は心底そう思った。 殺し合いの場で持つには奇妙じゃないかとも思ったが…これが唯一の癒しのようにも思えた。 「そろそろ誰かいても良い頃だと思うんだけどねぇ…」 「…結局、誰にも会わなかったね……」 "裸マントの殺人鬼にでも会いたかったかい?"とセージは口にしそうだったが、やめた。 流石に傍らにいる少女にかける言葉としては不自然だ。 ローグになら言っただろう、確実に。そう思ってしまってセージは苦笑を浮かべた。 悪態をつく相手がいないのも寂しいなぁ…と、そう呟きながら目を閉じた。 それと同時に、彼の脳裏には思い出が蘇る。 しっかりしてるけど、確実にR-指定の道へとスライディングしそうなあの勇者。 いつも自分に悪態こそつくけど、楽しい話には事欠かなかったある盗賊...
  • 261話
    第261話:死の宣告 笑いが止まらない。 口ごたえした結果、こうなるとは。 なんだそのざまは。 受け止めてくれる人がいるのではなかったのか? 全てのものはいずれは滅ぶ。 なのに、大切なのは結果ではないと言った。 では、このざまは何なのだ? 「アーヒャッヒャッヒャッヒャヒャ、アーヒャッヒャッヒャ」 ケフカは放送が「セリス」の名を告げた瞬間、辺りに人の気配がしないのを確認して、笑った。 笑わずにはいられなかった。 可笑しいとしか言いようがなかった。 しかし、その一方で「レオ」の名前が呼ばれなかったことに多少腹が立った。 放送はケフカが笑っている間にも流れ続ける。 ケフカは扉に関する放送を聞いて、どうも腑に落ちないことを感じた。 それは、『次の舞台への扉』と魔女が呼んだものは、十個程度しかできないということである。 つまり、単純計算で一箇所に...
  • 【厚底サンダル】
    38話 73話 488話
  • 254話
    第254話:宝の持ち腐れ 小鳥のさえずりが聞こえはじめ、夜行性の虫達の鳴き声がやみはじめる。 それと同時に水平線の向こうから一筋の光が伸びてくる。 「ぁ…?」 このステージを出るまで地獄耳の巻物と目薬草の効力は続く。 偵察には便利だが、休むには多少不便。寝ている間中、生き物の「音」が聞こえるし、 朝になれば目を閉じていても光が入ってくる。 「朝か…?正直、あまり眠れなかった…。放送はまだ無いようだが…」 辺りを見回す。東の方の海は明るくなってきているが、西の森にはまだ闇が広がっている、そんなところだろうか。 北に目を向ける。城下町の方角は常に明るく、賑やかだったのだが、今は静寂に包まれている。 戦闘は終わっているのだろう。あそこには色々なアイテムが転がっているに違いない。 …まるでハイエナ。まるで、骸旅団のような、薄汚い盗賊共と同じだが、ここではこの姿...
  • 【ワンダーワンド】
    35話 38話 73話 325話
  • FF1基礎データ
    アルカート【白魔道士】 性別 女 原作での役割 クリスタルの加護を受けた、光の戦士の一人。 仲間 ジオ(旅の仲間) 初期支給品 ナッツンスーツ:【FF6】ナッツイーターの形をしたきぐるみ。素早さが少し上がる。 グラディウス:【FF6】聖なる力を秘めた、最強の短剣。 【FF9】スロウの追加効果を持つ短剣。 白マテリア:【FF7】星の意思に語りかけ、最強の白魔法ホーリーを発動させるためのマテリア。 殺害した相手 リディア ケット・シー 死亡状況 アリアハン城、サイファーに背後から刺殺される。 ジオ【スーパーモンク】 性別 男 原作での役割 クリスタルの加護を受けた、光の戦士の一人。 仲間 アルカート(旅の仲間) 支給品 ミスリルナイフ:【FF】ミスリル製のナイフ。 ドリームパウダー:【FF7】スリプルの効果がある粉。 【FF10】全体に睡眠効果+ダメージ。 殺害した相手 なし 死亡状況 アリ...
  • 433話
    第433話:星の箱舟  湖に程近い山林の中。  その一角、幾重もの枝葉が絡むように生い茂り、偶然にして生まれた天然の死角。  そんな木々の結界の中心で、長く伸びた銀の髪が風にゆれていた。  大木を背もたれに、座り込んだセフィロスは瞑想をしていた。  静かに、ともすればまるで、死者のように微動だにせず。  目を閉じ、肉体の全ての活動を停止し、呪われた細胞に身をゆだねる。  細胞は駆け回り、異常な速度で肉体は完全な状態へと復されていく。  ―――星という箱舟を得て。  ―――母のように星を回る。  星を回る命の流れ。  その流れに乗り箱船を流す。  私は星を回る片翼の天使。  運ぶは、繁栄と滅び、絶望と歓喜。  星となり、星を得る。  新しき大地で新しき箱舟を得て 繰り返し流れる。  永遠に流れ続ける、星の遊牧民―――。  ―――星...
  • 530話
    第530話:心を覗いたものは手痛い反撃を受ける カインはいない。ライアンもいない。ウネもいない。 ほんの少し前まで、カナーンでは剣音が響いていた。誰かが戦っていたのは明らか。 だが、勝者どころか、死体すら残されていない。どこへ行ったのか? 目薬草が切れた視覚はもどかしいほど不便だ。 アリアハンではかなり離れた場所だって見ることができたというのに、 今はちょっと向こうがどうなっているのかすら認識できない。 皆は遠くで戦っているのか。 耳を済ませても風の音が聞こえるだけ。目を凝らしても深い闇が広がるだけ。 光が何か関係しているとは考えるのだが、その方向には最初に飛ばされてきた険しい山があり、行くのはさすがに面倒。 結局、何がどうなっているのかはさっぱり理解できない。 彼はただ一人、無防備な状態だ。 思えば、アリアハンでは地獄耳の巻物と目薬草があることで、...
  • 543話
    第543話:舞台外の世界 真っ黒な、だが闇とも光とも形容しがたい空間。そのところどころにきらめく星々。 まるで水晶のように神秘的で、青く透き通った地面。 太陽も月もないのに周りは明るく、寒さも感じられない。 「ここは一体…。拙者は死んだのでござるか……?」 とりあえず立ち上がろうとして、激痛に顔が歪む。右肘から先はなく、代わりに血が滴り落ちている。 衣服の一部を噛み切り、急いで止血処置を行うが、血を流しすぎたらしい。意識は薄れ、視界も狭まっている。 死んではいないようだが、死ぬのも近いようだ。 だが、今一体何がどうなっているのか。確かめずにはいられなかった。 上を見上げれば幾多もの星が、周りを見ても、下を見ても同じように星々がきらめく。 あちこちに浮かんでいる星は、よく見れば自分が乗っている足場と同じ、水晶のかたまり。 だがやはり、こ...
  • 512話
    第512話:沸騰と冷却の間 「そこアンタっ! まだなんかする気!?」 サラマンダーがそこにいたのは、はっきりいって偶然だ。 と、思いたかったのは、他でもないサラマンダー自身だった。 「言っとくけど、ジャマするんならアタシ容赦しないよ!」 何を思ってここに来たのか。そもそもどこへと向かうつもりでいたのか。 今となっては、彼方へと素っ飛んだ感情なので判りやしない。 追求する気もさらさら無い。 けれど目の前の存在が怒鳴り散らしてる内容を考慮すれば、自分が何をしようとしていたのか、推測できてしまうのが、つらい。 「宿屋へは行かせないんだからね!!」 できることならば、げんなりしたかった。もちろん自分に対して。 生き残ってゲームに勝利する、と決めたというのに、実際には今、正反対の行動をしようとしていたではないか。 倉庫の屋根からモンスター...
  • 331話
    第331話:ニアミス 「どけどけー邪魔だ邪魔だー!ひき殺されてぇのか、バカ野郎この野郎オメー!!」 背後からの罵声とクラクションに驚いてティーダは振り返る。 軽トラが猛スピードでこちらに突進しようとしていた。 運転席と助手席、そして荷台に誰か居るのが見える。 気絶したアーヴァインを抱えたまま慌ててその場から横っ飛びすると、ティーダ達の体のすぐ前を軽トラが走りぬけていった。 タイヤが地面を巻き上げ、跳ね上がった土がティーダの全身にかかる。 ティーダはあっけに取られて、その軽トラを見送った。 荷台の上には何人かが振り落とされないように必死へばりついている。 何だよ、あれはー!?何であんなのが走ってんの?? この世界の車?それとも誰か支給品が軽トラだったとか? それにしても乱暴な運転だなぁ。もー、誰だよー!! さっき軽トラが通り過ぎるときに一瞬見えた荷...
  • 373話
    第373話:二つの願い、二つの奇跡 赤い色彩を撒き散らし、森の中に倒れた少女。 その脇に立つ、少女と同じ姿をした『何か』が呟く。 「なるほど……あの小娘に継承したか」 金色に輝く瞳を遠くに向けて、それは無表情に笑う。 「広間に集めたのは失敗だったかもしれぬな。  あのわずかな時間で、私以外の継承者を見出していたとは……な」 魔女の力の継承は面識が無くてはできない。エルオーネのジャンクションと似たようなものだ。 見知らぬ相手に意識を接続できないように、見知らぬ存在に継承を行う事は魔女の力を持ってしても不可能。 だからこそ、魔女アデルは己の後継者を探し出すために少女を狩り集めた。 しかし――例え名前を知らなくても、顔を見ていればそれは『面識』として成り立つ。 大魔女バーバレラの後継者として生まれ、今では夢の世界の身体しか持たぬ少女。 そんな特異な存在だから...
  • 【おしゃれなバンダナ】
    53話 325話
  • 538話
    第538話:マーダー・ライセンス 何を期待していたのだろうか。 かつてともに戦った小さな黒魔道士に相対して、サラマンダーは自分を哂った。 勝利への飢え…… いや、敗北への恐れが心に染み付いたのはどの時点からだろう。 命懸けで戦って、戦い続けた先に自分の結末がある。 なんて思いつつも、全力を出し切れない――こんなのは自分のすべてではない―― そんなふうに言い訳をし続け完全敗北、つまり死の前に逃げ出してきたのは誰だ。 戸惑ったように自分を見上げる視線を感じる。 「ごめんね、ヘンな質問して」 気まずくなりすぎた空気を取り繕うように小さな腕を振り回し、謝る。 ごめんと繰り返し、少しでも仲間を疑った自分を責める。 どうしようもなく、その流れを断ち切りたくなった。 かつての仲間として、すべてを秘してビビと足並みを共にするか。 ここまで何人...
  • 487話
    第487話:迷走と覚悟と現実 「…誰です?」 誰何の声が殺気を帯びたその背を引き留める。 サラマンダーはゆっくりとその声に振り返った。 眼前には少年というには逞しく、青年というには幼げな影があった。やけに重そうな華美な盾を肩にかけ、剣は抜き身だが垂れたその切っ先に殺気はない。 「お前は?」 「僕はソロ。誰かを捜しているのですか?」 「捜す…そうだな、誰かを捜しているんだろうな。俺は」 言う唇が歪み、低い嗤いが漏れた。 あからさまに吹き出すその邪気をソロは無言で見つめている。 「この下らない茶番劇、だが俺が今ここにあるのは事実…」 閃光一閃、道の両脇でゆらめく仄明かりを映し、金属の鈍い光がソロの胸元に躍りかかった。 が、既にそこにソロの影はない。跳躍して飛びすさった彼は舌打ちするサラマンダーの面前、4、5歩先で盾と剣を構えている。 「あなたもか!茶番と言いながら魔...
  • 164話
    第164話:覚悟 ――殺された、自分達のせいで。 ――もういない、ラグナもエーコも。 「畜生…!」 (フン、負け犬の遠吠えだな。) マッシュの頭の中で誰かが応える。 ―兄弟子のバルガス。 まだダンカン師匠に弟子入りしたての頃、何度試合をしても奴にはかなわなかった。 (畜生…!なぜだ、なぜ…勝てない?) 打ちのめされ、傷だらけで地面を這いながら何度も俺はそう呟いた。 そしてそんな俺に、何度も奴はこう吐き棄てた。 (ふふ…、才能の差だ。俺は師匠の実の子だからな。赤の他人であるお前とは違う。) ――こんな時にあの頃を思い出すなんて。修行不足なんて言葉じゃあ…済まされないな。 2人の亡骸を前にして跪いたマッシュの目に、とめどなく涙が溢れた。 「弔って…、やらなくちゃね。」声が、震えていた。 アイラは...
  • 541話
    第541話:Umkehrung der Allianzen ?? 燃えている。故郷が燃えている。 魔物に襲われてやっとのことでたどり着いた村の門が、多くの客で賑わっていた宿が、仲間たちと探検した森が。 嫌な思い出も、いい思い出もふんだんに詰まった僕の故郷が、燃えてしまっている…。 これが実物とは別の、作られた空間だという人もいた。でも、どうしてそう断言できようか? 大体、これほどの広大な空間を作ることができるなら、住人だけを全部消してしまうこともできるに決まっているだろう。 あの魔女は魔王すら容易く拘束してしまうほどの魔力の持ち主なのだ。 「おい、どうしたんだ? なんか顔色悪くないか?」 「ああ、すみません、少し考え事をしていたので…」 「案内してもらってて言うのもなんだが、あまりそっちに気を取られすぎるなよ? 何が出てくるか分からないんだからな」 ...
  • 3話
    第3話:ジタンの現実 あの衝撃的なアクシデントから、場の空気がぴんとなったのがわかった。 血…本物の血だ!これは夢でもなければ劇でもない、現実だ! 赤い飛沫はそう叫んでいるようだったけど、あまりに非現実過ぎた。 アーヴァインとかいう軟弱そうな男が出てから少しして、今度はアーロンってヤツが呼ばれた。 アーロン…体もでかけりゃ剣もでかい…あんなのがいるのかよ。 行く前に俺たちの方を見てたな…誰か探してるのか? 次に呼ばれたアイラって人は、凄い綺麗で…どこかの踊り子さんか?ああ、こんな場じゃなければ声かけるのになあ…。 そのあと、アグリアスっていうこれまた綺麗な金髪の女性が呼ばれた。 声をかけるのが躊躇われるような、近寄りがたい感じ。 いやいや、ああいう子が案外男ができると変わったりするんだ…でもちょっと年上すぎかな。 そのときだった。 ...
  • 528話
    第528話:何故か痛烈なクエスチョン 無関係な相手を助けたこと。 敵と認めた相手と一時とはいえ休戦したこと。 宿屋周りでの一連の行為に何か言い訳を考えていた自分を戒めたのは、閃光と轟音。 思い出すように見上げた煙混じりの空を覆う敵意に満ちた空気に気付かされる。 禍々しさが村の運命はさらに悪いほうへ傾いているらしいことを知らせている。 ほどよくミックスされた懸念と焦燥が心に渦巻いた。 捜し求める相手の代わりに救い出した女がビビの行方を知っている確証はない。 たとえ情報を持っているとしても、いつ目覚めるかさえわからないのでは役に立たない。 代替として迅速な行動と慎重な思考の両立を求められ、サラマンダーは二つの方向をじっと見定める。 宿屋を脱出しさらにこの炎から脱出する道を探すとして、 怪物が立ちふさがる西側とすでに森すべてが燃え盛り炎の壁と化している北側は選択肢...
  • 556話
    第556話:Touchstone サラマンダーは息を潜めて、その男が来るのを待っていた。 暗殺者としての能力を尽くして気配を、殺気を抑えつけ、襲撃の瞬間を待ち侘びる。 目の前の路地を曲がったすぐ先に、その微かな気配はあった。 五感を研ぎ澄ましてやっと聞こえるほどの足音から、そこはかとなく同業者の匂いが嗅ぎ取れる。 戦闘にあまり影響が出ない程度に傷は回復してあるが, もはやサラマンダーには武器と言えるものが殆どなく、自身では罠らしい罠も張っていない。 しかし、男が向かうその先には、あの恐るべき魔女が作ったそれがある。 このゲームの参加者全てが否応なく探さざるをえない旅の扉。 時間内に通り抜けねば、生と死を分かつことになるそれを見つけた瞬間の安堵。 その安堵の一瞬こそが、サラマンダーが我が身を凶器と変える合図となる。 サラマンダーにとってありが...
  • 319話
    第319話:焔色のサラマンダー 岬の洞窟から駆け出したサラマンダーは、森の木の上に身を潜め静かに待っていた。 追撃が来ることを予想し、森で待ち伏せていたが当てが外れたようだ。 だが、うかつに動き回るよりも、一箇所に身を隠し待ち伏せしたほうがいいと考え。 その後も参加者が通るのをそこで辛抱強く待ち続けた。 しかし、幸か不幸か参加者がサラマンダーのテリトリーに来ることはなかった。 こういう殺し合いのサバイバルならば自分の殺し屋である領域だ。 人を殺すことに躊躇いなどはない。 だが、気がかりはジタン達だ。 あいつ等が勝手にくたばるのならば知ったことではない。 だが、流石に顔なじみを自分の手で殺すのは少しためらわれた。 「フッ…焔色のサラマンダーも甘くなったものだ」 そう一人呟き、待ち伏せていた木の上から降りる。 もう残り時間も少ない、もう参加者がここを通ることは...
  • 521話
    第521話:Double dealer 前方で何か異変が起こっている。 追いつくべく駆け出そうとした直前に話しかけられ、ザンデは怪訝な顔で振り向いた。 「話だと、このような時にか?」 「いやいやいや、あの二人にかなう相手なんてそーはいないですよ。  少しぐらいほっといたってモンダイナーイ!」 確かに、ピサロとマティウスの二人が戦闘で敗北する事態など考えにくい。 「それよりボクちんの話を聞いてくださいよ。聞かないと大損ですヨ?」 密談の意図をにおわせた物言いに気付き、手を顎へとやる。 確認するように先行した二人の方向へ一度だけ目を配り、道化へと視線を戻した。 「ふむ……聞いてやろう。簡潔に話してみよ」 「アヒャヒャ、ボクちん、タダ働きはダーイキライなんです!  あなたの『実験』を手伝うのだってただじゃあ願い下げでしてねえ…」 「ほう」 歪んだ笑みの張り付いた顔を...
  • 367話
    第367話:Wrath again 唸る拳、放たれる斬撃、人を護り続ける盾。 そしてそれらを打ち倒すために起こる拳と、もう一つ……突風。 それら全てがカズスの街を支配していた。 「ッッらああぁぁあぁああぁぁぁあああぁぁぁあぁ!!」 相変わらずフルートは拳をサラマンダーに叩き込もうとする。 だがそれはイクサスの風に邪魔され、成功させることは出来ない。 また同じようにサラマンダーも、フルートに上手く攻撃をすることが出来ない。サックスの盾に塞がれ、思うように動けないのだ。 また、イクサスもラケットの突風で援護をするのだが、ロランの攻撃が自分に向かってくるが故に集中出来ない。 そしてロランも、その風によってイクサスへの攻撃が思うように出来ない。 そういう泥沼の状況だった。 しかしロランは、先程から言いたかったことをフルートに話す事にした。 「さっき...
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