FFDQバトルロワイアル3rd資料編@wiki内検索 / 「わるぼう」で検索した結果

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  • わるぼう
    35話 38話 73話 135話 287話 298話 316話
  • 73話
    ... 得体の知れない奴、わるぼうに援護してもらってるとは言い、戦力的にきつい。 「おい、なんか素手で使えて簡単にできるお手軽な技知らないか?」 ギルガメッシュがわるぼうにそう問い掛ける、精神統一終えていたわるぼうがギルガメッシュに答える。 「そうだな…おっ、ちょうどいいのがあるな、俺の真似をしてみろ!」 するとわるぼうは前へ突き進んだ、メラミで落とそうとするムースだが、わるぼうは軽く避ける。 そして横からギルガメッシュもわるぼうと同じように突き進んでくる。 イオラで纏めて吹き飛ばそうと思ったのが彼女の判断ミスだった。 イオラを詠唱するより早く、わるぼうが突っ込んで来たからだ。 そして、ムースに強烈な殴りの連打をかます、ワンドで防いだものの続くギルガメッシュの攻撃には流石に数発喰らってしまった。 後ろに大きく吹き飛ぶムース、血を多少吐きながら…彼女は口元を歪めた。 彼女...
  • 38話
    第38話:凸凹コンビ わるぼう所持品:(邪魔だと言って捨ててきた可能性あり 「なわけねーだろ、勿体無い!」 わるぼうは怪我した体など露ほどにも感じさせない勢いだった。 大型のライフルを片手で軽々と持ち上げると躊躇わずトリガーを引いた。目の前にはギルガメッシュがいた。 「食らえ、ビームライフル連射!」 「うおっ、危ねえええっ」 ギルガメッシュは乱射されたビームに危うく巻き込まれるところだった。 体を左右に振り、ビームの嵐を際どいところで回避した。 「おい、俺まで撃ち殺す気か!」 わるぼうは掲げていたライフルを地面の高さまで降ろした。 「すまないワル。でもお前は動きが速そうだから、かわしてくれと信じていたんだぜ……  俺の読みは正しかったワル。お前ははぐれメタルなみにすばしっこい。でも調子に乗って逃げ足の  速さまではぐれ並に発揮してもらっちゃ困るぞ。もし、そ...
  • 135話
    ...が断続的に響く。 わるぼうは何をするでもなく、夢中で鍛冶を続けるサリィをぼんやりと見つめていた。 その足元には、ところどころに赤いラインのひかれた参加者名簿。 ――普段は悪態をついていても、いや、だからこそ、心が痛む。 ほんの数日前までは、モンスターに囲まれて笑顔を見せていたイルが、もういないなんて。 (そういや、ルカの奴もここにいるんだったか…) 名簿をもう一度開いて、ルカの写真を見てみる。いつもと変わらない顔が、そこにはあった。 「――おい、大丈夫か?」 唐突に声をかけられて顔を上げる。サリィが手を止めてこっちを見ていた。 「あたい、こういうのって上手く言えねえけどさ…その…」 上手く言えなくてもその顔をみりゃわかる――と思った。元気出せって言いたいんだろう。 そんなに落ち込んでるように見えたのか? 「…何言ってんだ、大丈夫に決まってんだろ!それより、その...
  • 287話
    ...いはサリィだ」 「わるぼうワル」 そうして一通り名乗り会った後、サリィが「お、そうだった」と思い出すように荷物の中を探り出した。 「ギルガメッシュ、アレがとうとう出来たぜ!」 「お、マジか!見せてくれよ!」 「アレ」がなんなのかレオンハルトには分からなかったが、ギルガメッシュは何やら嬉しそうな様子だ。 フリオニールと並んで首をかしげていると、サリィが背負った荷物の中から、 一本の剣が取り出された。 ギルガメッシュが剣を受け取り、鞘から引き抜く。 「おお…」 思わず、驚嘆の声が漏れる。 装飾こそなかったものの、刃を一目見ただけでも、それがどれほど強力な剣かがわかる。 まるでそこにあるだけで、力が辺りに放たれているようだった。 「あたいの作った中でも、こいつは傑作だぜ」 誇らしげに、サリィ。 「名前はわからねえし、決めてもいないんだけどよ…」 ...
  • 35話
    ...しばし呆然としていたわるぼうだが、 ムースに殺意を向けられていることに気がつき、もう一度ムースのほうを向いた。 そして、ギルガメッシュと名乗る奴に向かい、一言呟いた。 「俺はわるぼう、マルタの国の精霊さ。」 そしてムースは、邪悪な笑みを浮かべ、こう言い放った。 「フフ、二人に増えようと同じです、まとめて塵にしてあげましょう!」 その声は、嘗て破壊神を復活させた、ハーゴンに似ていた。 【ムース(ムーンブルク王女) 所持品:ワンダーワンド 遠距離用スコープ  第一行動方針:わるぼう、ギルガメッシュを殺す 第二行動方針:仕留め損ねた奴(ユフィ)を殺す  最終行動方針:生き残る】 【現在地:レーベ北の平原】 【わるぼう(負傷) 所持品:不明(邪魔だと言って捨ててきた可能性あり 【ギルガメッシュ 所持品:不明  第一行動方針:ムースを懲らしめる(殺すことに...
  • 411話
    ...ら、ルカやわたぼう、わるぼうにあえるだろうか。 【ギード 所持品:首輪  第一行動方針:ルカとの合流 第二行動方針:首輪の研究】 【テリー(DQM)(右肩負傷、若干回復)  所持品:突撃ラッパ、シャナクの巻物、樫の杖、りゅうのうろこ×2、鋼鉄の剣  行動方針:ルカ、わたぼう、わるぼうを探す】 【トンヌラ(トンベリ)(まだ少し精神不安定状態)  所持品:包丁(FF4) スナイパーアイ、りゅうのうろこ  行動方針:テリー達についていく??】  現在位置:カナーン北西の山沿い】
  • 行動履歴
    ... イル ルカ わるぼう イクサス マチュア スミス ドルバ アンジェロ
  • 396話
    ...そう思う。  ふとわるぼうとサリィ、二人と一緒だった時の事を思い出した。 「うるせぇーーーっ!!」  俺とわるぼうの頭に強烈な拳骨が打ち込まれた。  「人が集中して仕事してんだ! ちったぁ静かにしやがれ!」 「「……す、すいません……」」  今まで色んな奴と戦ってきたが特別有無を言わさぬ迫力のある奴だった。  だが一番最初に法服に身を包んだ女に襲われた時、ほんとに一般人だってのが理解出来た。  人を殺した事なんてない、ましてや自分の振るうハンマーを人に向けた事だってなかっただろう。  気のいい奴だってのもすぐに分かった。こんな状況でなければ惚れてたかもしれない。  そう考えるとひどく残酷だ。このゲームはそんな殺し合いとは無縁の奴さえそうさせてしまうのだから。  ……このままじゃ終われねぇ。あの魔女にサリィの受けた痛みを倍返しにしてやるまでは。  そうして奮い立...
  • 298話
    ...トはすでに剣を構え、わるぼうもビームライフルの狙いをつけている。 だが。 「よしてくれ。俺達に敵意は無い」 蒼色の服装と紅色の外見の2人の内、蒼い方の片割れが言った。 「そうとも。だから武器を下ろしては貰えぬか」 紅い方も言うと、腰に差してあったアイスソードを抜き払い、足下に置く。 蒼い方も持っていたランスオブカインを地面に突き立てると、支給品袋も同じように足下に置く。 「…名前は?」 2人の行動に、レオンハルトが口を開く。ただし構えは解かない。 「…カイン・ハイウィンド。彼女はフライヤ・クレセント。竜騎…危ない!」 カインがそう名乗ろうとした時、新たな影が上空から飛来して来た。 2人が降り立った時とは比べ物にならない、荒荒しい着地の足音が辺りを震わす。 人よりも一回り大きいそれは、茂っていた草を激しく薙ぎ払いながら暫く滑り、止まった。 「やっと追いつ...
  • 333話
    ...ん浮かんでくる。 わるぼうを、レオンハルトを、ライアン、カイン、フライヤ、スミス……それにバッツをレナをファリスを探す。 フリオニールを止める。マーダーを止める。ゲームをぶち壊す策を考える。協力者を探す。 けれども、そのどれもが今の自分では成し遂げられないことのようにさえ思える。 「はぁ……会わせる顔がないっつーのは、このことだな…バッツ……」 独り言を言いながら。ギルガメッシュは痛む傷口を押さえながら、ふらふらと立ち上がる。 …ひとまず傷の治療だ。これからのことは、そのあとで考えよう…。 そう思い、遠目で確認できる村へと向かうことにした。 【ギルガメッシュ(HP1/3程度・無気力状態)  所持品:厚底サンダル 種子島銃 銅の剣  第一行動方針:カナーンへ向かい、傷の治療】 【現在位置:ジェノラ山ふもとの平原】
  • 344話
    ...行動方針:わたぼう、わるぼうを探す】 【ルカ 所持品:ほしふりのオーブ 行動方針:テリーの治療】 【トンベリ(トンヌラ) 所持品:包丁(FF4) スナイパーアイ 行動方針:テリー達についていく】 【ドルバ 所持品:不明 行動方針:ピエールを倒す】 【現在位置:カナーン北の草地】
  • 316話
    ...体を発見した 「…わるぼう」 わたぼうは自分によく似たモンスターに近づいて、そう呟いて泣いた。 「…リュック、この二人もお墓作ってあげよう」 ポロポロと涙を流しながそう言った。 「うん…そうだね」 わたぼうとこのモンスターがどういう関係だったのかはわからない。 邪推はできるがそんなことをしても仕方がない。 自分には一緒に弔ってあげることしかできないのだ。 「ごめんね、もう時間もあんまりないのに」 「わたぼうが謝ることじゃないよ」 もう残り時間はあまりない、二人で三人分の墓を作るとなると正直微妙なところだった。 それでも彼女達をそのままにしておくことなんてできなかった。 それは無意味なことかもしれないが とても大切なことに思えた。 「レナさん大丈夫ですか?」 飛竜と分かれてからレナの様子がおかしい。 時折何か思いつめるような、悩んでいるような顔を...
  • 549話
    ...て、これをきっかけにわるぼうに会い、サリィに会った。 最初に何をしようと思ったか。 俺はなるべく犠牲を減らそうと、殺人者を止めようと動いてたってことだ。 そしてスミスはこうも言った、サリィもわるぼうも、俺の行動が正しいと感じたからこそ一緒に付いてきたんだと。 なら、何も悩む必要はない、最初にやったとおりのことを目指せばいいと。 神様は生き様を否定したんじゃなくて、復讐に走る俺を元の正しい道へ連れ戻してくれたんだと。 フリオニールとレオンハルトの裏切りで、仲間を失ったことが尾を引いているんだろう。 初対面の相手を信じることはまだ出来そうにない。 だが、積極的に人を殺してるやつらを討つことならできる。 少し元気が出た気がした。俺の手で仇を取れなかった後悔はまだある。 だが、今前を向いて歩くことは出来ると思った。 フリオニールと...
  • 350話
    ...行動方針:わたぼう、わるぼうを探す】 【ルカ 所持品:ほしふりのオーブ 行動方針:テリーの治療】 【トンベリ(トンヌラ) 所持品:包丁(FF4) スナイパーアイ 行動方針:テリー達についていく】 【現在位置:カナーン北の草地】 【ドルバ 死亡】 【残り 77名】
  • 225話
    ...んだ。  サリィとわるぼうって言うんだけどよ、先ずはそこへ戻ろうぜ」 【レオンハルト(負傷) 所持品:消え去り草 ロングソード  第一行動方針:ギルガメッシュについていく 第二行動方針:ゲームの消滅】 【現在位置:レーベ西の平原】 【ロック 所持品:キューソネコカミ クリスタルソード  第一行動方針:同上 最終行動方針:ゲームをぶち壊す】 【フリオニール(気絶、感情半喪失) 所持品:銅の剣  第一行動方針:不明】 【ギルガメッシュ 所持品:厚底サンダル 種子島銃  第一行動方針:サリィとわるぼうの所へ 第二行動方針:剣が鍛えあげられるのを待つ】 【現在位置:レーベ西の平原】
  • 443話
    ...ヤさん。ルカの仲間、わるぼう。  それに僕の知り合いのランド、サリィ、そしてドルバ…バーバラも…か。  ………四人……言うほど他人事じゃないな、僕も。……ロザリーは大丈夫?」 「はい。なんだか悪いです」  哀しいかな、シンシアの話を、名前をロザリーは知らない。 「いや、いいことだよ。良い事といえば、ロザリーもあいつの名前を聞いたと思うけど」 「ええ。……クジャさんのことですね」 「やっぱり間違いないか。僕らの最大の標的、二人の銀髪の片割れ。  こういっちゃ悪いけど、これは唯一のいい知らせなのかもな。  僕らには結果しか分からない、でもとにかく強敵が一人減ったのは間違いない」 「そう、ですね。……でも、クジャさんだって日常から切り離されてここへ連れてこられたのでしょう。  それは、私たちと何も変わらないはずです。それでこんな悪意のルールの中で命を落とし...
  • 264話
    ...一行動方針:サリィとわるぼうの所へ 第二行動方針:剣が鍛えあげられるのを待つ】 【ロック 所持品:キューソネコカミ クリスタルソード  第一行動方針:セリスの死体を捜す 最終行動方針:?】 【現在位置:レーベ北の平原】
  • 526話
    ...ってるんだ。サリィとわるぼう、それからフライヤの仇を取るためにな。  だがよ、フリオニール一人で残ったやつを全員相手にして、それでわるぼうやフライヤを殺せるはずがねえ。  協力者がいるとにらんでるんだが……。教えてくれ。俺が転送された後、一体何が起こったんだ?」 サリィを殺したのはフリオニール。こいつは当然許せねえ。 だが、フリオニールと組んでわるぼうを殺したやつも同罪だ。 こいつらを全員殺してはじめて二人の仇が取れるってもんだ。 あいつらが喜ぶのかどうかは分からねえが、これが今の俺に唯一できる弔いだ。 元々はカズスに行かせないつもりだった。 あの覆面マントや剣士と接触すれば、僕やカインがゲームに乗ってるとバレてしまうからだ。 だが、ギルガメッシュはフリオニールの仇を取るために動いているそうだ。 そして、フリオニールには協力者がいると思っているが、その中...
  • 310話
    ...行動方針:わたぼう、わるぼうを探す】 【ルカ 所持品:ほしふりのオーブ 行動方針:同上】 【トンベリ(トンヌラ) 所持品:包丁(FF4) スナイパーアイ 行動方針:テリー達についていく】 【ドルバ 所持品:不明 行動方針:同上】 【以上、ナジミの塔の旅の扉から次フィールドへ 最終行動方針:ゲームを脱出する】
  • 379話
    ... その隙をついて、わるぼうにもらったチカラ。命の無いものを破壊する、破壊の鏡のチカラで、青龍偃月刀を壊してやった。 それで、相手がさらに驚いているうちに、急いで逃げようとしたとき、何か赤黒いものが自分たちの周りを漂っているのに気が付いた。 何かと思って、ふとトンヌラの方を見ると、トンヌラの方にもその赤黒いものが漂っていた。 それで分かった。トンヌラの特技なんだろうと。 でも嫌な感じがした。そう、ちょうど、魔王に操られたモンスター、どうしても仲間にできないモンスターの発する感じに似ていた。 私は確かに青龍偃月刀を振り下ろしたはずだった。 それは確かに相手の脳天を捉えたはずだった。 だが、斬撃が滑って、ほとんどダメージを与えられなかった。 風の抵抗があった。おそらくあのローブのせいだろう。 この程度のタイムロスなど問題ない。もう一度一閃するだけの余裕はある。 ...
  • 435話
    ...針:ルカ、わたぼう、わるぼうを探す】 【トンヌラ(トンベリ)所持品:包丁(FF4) スナイパーアイ、りゅうのうろこ  行動方針:テリー達についていく??】 【現在地:カズス北西の森西の草原からカズス北西の森南端へ】
  • 534話
    ...その先にわたぼうや、わるぼうの背中が見えた。 (いや、大丈夫だ。わたぼうなら……) 「ねえ、わたぼう…」 こんな状況でもわたぼうなら、わたぼうならきっとなんとかしてくれる。 そう思って、わたぼうの肩に手を置く。途端に、彼の頭が吹き飛んだ。 「わたぼうッッ!!」 「テリー! どうしたッスか!?」 とても慌てたような声が聞こえた。 辺りはまだまだ暗い。暗いけれど、命の気配も感じられる。 すぐそばに温かみを感じる光。周りにはギード、ティーダ、アーヴァイン、ロック。 ギードは叫び声で起きてしまったようだが、他の三人はもとから起きていたような感じもする。 そういえば、ティーダとアーヴァインの顔が腫れている気がする。 とにかく、魔女なんていなかったし仲間の死体もなかった。 「ううん、大丈夫。とっても怖い夢を見て…」 そ...
  • 504話
    ...ぇ! 我が友サリィとわるぼうのためにも! なのに……さっきから何なんだ? 立ち止まってるわけにはいかないってのに、この調子の悪さは。 頭に血が行っていないのがわかるし、腹が焼け付きそうだ。 クラクラして、思考や集中力が散漫になっていく。 これは、まさか…… ……モグモグムシャムシャ…ゴクゴクゴクン! パクパクガツガツ、ハフッハフハムハム…… あー、生き返ったぁ! 何か忘れてるって思ってたんだよなー。メシだよメシ。 こんなに腹が減ってるとは思わなかった。最後に食ったのいつだ? 記憶にあるのが朝だから、12時間。 …アホか。そりゃ空くわ。 銃の試し撃ちや、持ち物確認したした時に喰っておきゃ良かったな。 まー、空腹を感じるのにも周期があるし、あの時は色々と考えたり何だったりしてたからなぁ。 モグモグ。あのガキには悪いことをしたような気もす...
  • 308話
    ...石。 転がっていたわるぼうの死体が渦へ呑みこまれ、空へと消えていく。 近寄ってくるにしろ渦を突っ切ることはできない以上左右から回るしかない。 ならば姿を見てから対処することも可能と判断してのリフレクである。 (…おかしいね?もしや逃げたんじゃないかねぇ) 防御の準備をしたウネであるが、竜巻の向こうからは何の動きも無い。 徐々に竜巻はその勢いを弱め、渦が見る間に痩せ細ってゆく。 細くなった渦の向こうで、ベアトリクスはただ、何もせずに立っていた。 光の無いうつろな瞳と目が合う。 刹那、スイッチが入ったかのように強力な魔力を感じる。 一瞬の間をおいて白い光が残った風を貫いてウネへと襲い掛かった。 「こいつは…もしやホーリー?できるのは剣だけじゃないってか?なんて奴だい!」 ともかく両手をかざし己に重ねて反射の防御膜、リフレクを張るウネ。 魔力を受けて...
  • 467話
    ...たぼうとルカとイルとわるぼう。 リュカ、ビアンカ、タバサ、サンチョ、ピピン、はぐれメタルのはぐりん。 そして、スライムナイトのピエールを探していた、あの時は―― どうして今まで気付かなかったのだろう。 信じたくなかったからか? 認めたくなかったからか? レックスを傷つけて、イルとドルバとトンヌラを殺した魔物が、『レックスの仲間』だったなんて。 ――信じたくないからか? 認めたくないからか? 思い出して、気付いても、誰にも言えないままなのは。 伝えるべき言葉の代わりに、嗚咽と涙ばかりがこぼれてしまうのは。 アーヴァインとリルムが何かを喋る。 半分は「ごめんね」。残りは「自分が悪かったんだ」。 テリーでも、ピエールでもなく、二人は己の無力さを責め続ける。 それだから余計に、隠し事をしている自分が卑怯に思えた。 けれども、喋れば喋ったで、レックスを裏...
  • 557話
    ...想い。 サリィやわるぼうの復讐、限界までやってやるという自暴自棄に近い感情。 とにかく、もう下半身に命令は伝わらないが、上半身に残った全血、神経、筋肉を酷使。スミスに飛びつく。 ギルガメッシュはもはや生きているだけの死体。そう思っていたスミスは、最後の抵抗をかわせない。 ギルガメッシュに組み付かれ、押し倒される。ギルガメッシュには、ラグナロクが刺さったまま。命がとくとくと零れ落ちる。 「ちょ、ちょっと、離せ、何すんのさ死に損ない!」 それでもなお残った命。それら全てが輝き、それは無数の赤い粒子となる。 粒子はギルガメッシュを中心に広がり、辺りを包み込む。 「大人しく死んどけって、今更になって何足掻いてんのさ!」 押し返して、起き上がり、足で蹴り付け、腕を振り払おうとしてももう動かない。 「~~~~~!!!!」 ギルガメッシュは黒髪の剣...
  • わたぼう
    15話 110話 246話 312話 315話 316話 377話 380話 398話 423話 432話 447話 452話 461話 487話 492話 497話 501話 546話 547話
  • 501話
    第501話:やさしさの結実:そこに残るもの 結局のところ、手にしているエクスカリバーは役に立っていない。 理由は単純に戦術面、わたぼうとのユニットにおいてでは (威力は出ないとはいえ)白・黒魔法が使える自分がサポートに回るべきだということ。 そのわたぼう、頼りにする相棒は予想以上に頼もしい存在であった。 夜の黒と照らす火の赤が入り混じるレナの頭上をバトルステージにして ふわふわもこもこは素晴らしいスピードを駆り巨獣を翻弄していた。 先程送り届けたブリンク、プロテスはきっと役に立ってくれるはず。 二匹の対比はノミとクマ程ではあったが、それでもノミは良くクマを抑えているよう見えた。 問題があるとすれば―― 天より降る炎と熱がひとしきり辺りを包み、とっさに呼吸器をかばったレナの肌を炙っていく。 そう、問題があるとすれば、明らかに出会い頭とは「使い方」を変えてきた炎。 小...
  • 110話
    第110話:騎士の誇り アレフとわたぼうは、その洞窟から出ることをまず第一前提にした。 アレフのレミーラで洞窟の中はサクサクと探索することが出来た。 「…リレミトを使うことが出来れば良いのだが……どうも効き目がないようだ」 先ほどからレミーラとは違う呪文を口にしていたアレフがそう言う。リレミトが効かないと分かった彼は長年の冒険の勘から階段をスムーズに見つけていった。 一階にやっとついたときだった、わたぼうと二手に分かれ入り口を探していた。 アレフの視界になにやら人影が見えるのだ。レミーラの先をその人影に当てると…。 「うわぁっ!」 パイナップル頭の少女がアレフの視界に映る。その少女は光を向けられた後、ナイフを構えて此方を睨みつけている。 (――まずいな…完全に警戒されてるぜ?) アレフは…彼女はどうすれば警戒を解いてくれるか?まずそれを考えていた。 (―剣を捨...
  • 442話
    第442話:風の中の「声」 47度の満月の後、幾百、幾千の星たちが、天を覆わんばかりに降り注ぐ、星降りの夜が訪れる。 その夜、世界中のモンスターマスター達は一同に集い、その腕前を競い合う。 それが「星降りの大会」。 前の大会では、主催国タイジュの代表、テリーが決勝戦でマルタ代表を破り、優勝を果たした。 その時は出場できなかったが、必ず次の大会ではルカかイルがマルタの代表となると目されていた。 『絶対にあたしが代表になるんだから! お兄ちゃんだからって容赦しないからね!』 おてんばで、勝ち気で、生意気なイル。 『へっ、そんなんでテリーに勝てるかよ! イルの方がよっぽど見込みがあるワル』 いたずら好きで、邪魔ばっかりして、口が悪いワルぼう。 でも…… どんな魔物にも、分け隔てなく深い愛情を注ぐ、優しいイル。 本当は仲良くしたいのに素直になれない、不器用で寂しがり...
  • 432話
    第432話:スープと魔法とその例外 ターニアは目を覚まして、体を起こしました。ベッドに寝ていたのです。 時間のほどは空が真っ赤に染まるころ。 部屋にはターニアが寝ていたものも合わせて四つのベッドがあって、そのうちのひとつにエリアが寝ています。 エリアさんは……顔色は少し悪いけど、大丈夫みたい、とターニアは思いました。 ベッドの隣の椅子にビビが座っています。 眠いのか、目をつぶったまま頭がこくりこくりと揺れています。 ターニアがベッドで寝たらいいのに、と思ったとたん、ビビの首ががくんと落ちて、完全に目を覚ましてしまいました。 「ごめんね、起こしちゃった?」 「…ううん、ちょっと疲れて、うとうとしてた  ええと、おねえちゃん、なにか食べれる?ちょっと待っててね」 そういって、ビビは部屋を出て行きました。 ターニアは見ていた夢のことを思い出そうとしました。 でも、幸せ...
  • 447話
    第447話:薄闇の村のディナータイム(-3) 真後ろの異変を華麗なジャンプで回避、テーブルの上へ着地する。 目の前には悲鳴を上げる眠ってた子と、目を丸くして固まっているビビ。 からんからんとお鍋のふたが床を転がり、からからからんと倒れる。 わたぼうはついさっきの自己紹介の笑顔のまま、くるりと辺りを見回してもう一度話しかける。 「あはは、ゴメンゴメン。ちょっと失敗しちゃったみたい。  えーーっと……改めておはよう! 僕はわたぼう、よろしくね。君は?」 「あ……ターニアです」 「よろしく、ターニア! それで、僕の作ったスープ……はどうだった?」 「え、えと、とっても個性的な味だったけど、ちょっと…味が強すぎるかな?  あっ、そんなことより! お鍋、片付けないと大変!」 言い終わるより早くターニアは無惨な状態のお鍋の後片付けに取り掛かった。 とりあえずビビに...
  • 312話
    第312話:この暗い空の下で ひとまず次のフィールドへ移動するためレーベ南部の森を歩くリュックとわたぼう。 後ろを歩いていたわたぼうが立ち止まる。 何事か、と振り向いたリュックは、空を見上げるわたぼうの姿を眼にした。 「わたぼう、どしたん?」 リュックが声をかけ、わたぼうと同じように空を見上げる。 雲一つない、澄み切った青い空。 「空、きれいだな、と思って…」 「ほんとだねえ」 しかし突如、空を見上げていたリュックの眉がひそめられる。 ー綺麗な、空…? 目を閉じ、もう一度目を開けた視線の先では、今度は空がどす黒く染まって見えた。 この島で行われている殺し合いの結果生じた、生者のものとも、死者のものとも知れない負の感情。 怨嗟、無念、後悔、苦痛、恐怖、狂気ーそんなものが渦巻いて、綺麗なはずの空を暗くしている。 しかし、そのことをわたぼうには告げない。わざわざ刺激...
  • 15話
    第15話:精霊と勇者と ロトの勇者、アレフは洞窟の中、今正直に迷っていた。 なぜなら彼の目前に―――― 「お願い!力を貸してくれないかな??」 そう、もこもこした物体が自分に話し掛けてきたのだ。 可愛い外見で、とてもこのふざけたゲームに乗っているとは思えない。 しかし、人間ではない、もしかすると襲われるかもしれない。 そうやって、支給武器の小手を装備しながら、対峙していた。 素手という不利な条件の中彼は一時も物体から意識を離さなかった 「言え、用件を言え。」 と重く答える。 そして、その奇妙な物体は泣きそうなで答えた。 「テリーっていう、僕ぐらいの小さな青い帽子を被った子を探してるんだ、彼がいないと、タイジュは――――」 突如、そこでその物体は言葉を切る。 そして、迷いを振り払うかのごとく首を横に振った。 「ううん、なんでもないよ...
  • 423話
    第423話:魔王の訪問、魔王の出立 ウルは、浮遊大陸を、そこにいる人物を繋いでいる過酷な定めとは無関係に、 静かだった。 10人もの数がその静寂の中で身を休めている。 今その村へとたどり着く、魔王の姿があった。 静かだ。 村の西側の入り口。ザンデはそんな感想を漏らしながら、歩みを止める。 本物の静寂の中、静けさを装う気配の存在に気付いたため。 「見張りか。ファファファ……そこにいるのだろう?出て来たらどうだ」 言いながらゆっくりと抱えていたレナの身体を静かに地面へ下ろす。 返事は素早かった。 「レナッ!?」 物陰から重装備に身を固めた少女が飛び出し、レナの元へと駆け寄る。 「レナ…良かった、気を失ってるだけか」 横たわるレナの生存を確認し、直立不動でそれをじっと凝視しているザンデを見上げる。 「あのさ、レナと…いや、レナは……うー、レナは一体どうしたの...
  • 445話
    第445話:光へと向かう力 『光が、また一つ消えたか……』 木々の間から満天の星空を仰ぎ見ながら、ギードは大きく溜め息をついた。 ファリス。 海竜を操り、女だてらに海賊の一団を率いた頭領。 一度は「無」の力によって消滅したギードが、今、存在しているのも…… 彼女らが持っていたクリスタルの欠片により、世界が再生されたおかげである。 だが、そんな勇ましい彼女も……クルルに続き、この地で儚く消えた。 ギードは目を閉じ、静かに祈りを捧げた。 再び、奇跡が訪れるようにと…… テリーは大木の根元に膝を抱え座っていた。 心配そうに目の前に佇むトンヌラの持つ、ランタンの赤い火が滲んで見える。 浮かんでは消える……自分達を守り戦った、リノアの笑顔……ドルバの最後の勇姿…… ……あの恐ろしいクジャでさえ、名前を呼ばれた。 ジタンが約束を守り、本当に落と...
  • 497話
    第497話:Miβgestalt 最初の異変は音、いや振動する大気だった。 次の静寂が恐ろしく感じられるほどの激変。誰もがあまりに突然の事に全身を緊張させ、周囲に注意を配る。 独り、夜空を眺めていたサラマンダーだけがいち早く災厄を見届けていた。 ボロボロの羽根は巨大な身体をやっとのことで支えながら、滑るように目標へ誘う。 第二の異変はその動きがもたらす隠れざる気配であり、さらに地を伝う震動がそれに続く。 だが、捜索という任を帯びて村の各地へと散っていたものの多くはまだ常識外れの存在に想像を馳せるには至らない。 不安を隠さない表情でついさっき西の空低く見た凶兆の方角を眺めていたレナは地面から足へと知覚された震動の方角を正しく捉えてその影を見た。 わずか一度、熱望する跳躍で地に散りばめられた光の中心へと巨体は降り立った。 二度目の咆哮が天を指して放たれ、≪災厄来...
  • 492話
    第492話:Dual Moon 天に輝くは紅玉のような月。投げかけられるは血の色彩。時はただ尽きるのみ。 ウルの村、その北に外れた場所に位置する建物の前。 木々の向こう、およそ不釣合いに煌々と輝く灯を遠目にサイファーは不釣合いに考え込んでいた。 ヒーローの定義。 弱きを助け、巨悪を挫く。シンプルかつロマンティック、皆に頼られ称えられる存在。 なのに、自分はどうだ。 目前にした殺人も止められず、守るべき存在とも切り離され。 なお自分が選んできた側が正しいのだという絶対の自信はあるがあげられた成果を考えるだけ悔しさと苛立たしさがこみ上げる。 これでヒーローと言えるのか、いやとても。 遠い光を背景にした闇から紅が浮かび上がったのはそんな中であった。 無言で現れた上背ある影は表情の見えない距離をおいて立ち止まる。 武器の類は不所持のようではあるが明らか...
  • 439話
    第439話:Just before dark 「見えた!あれがカナーンね!」 「あっ、おい!」 アルガスの声も気にせず、アリーナは駆け出す。 もう一人の自分は、どこで何をしているのか。 取り返しのつかないことになっていないといいが。 彼女は彼女なりに、もう一人の自分について責任を感じていた。 どんな子であろうと、確かに彼女はアリーナが生んだのだ。 「早くこないと、おいて行っちゃうからねー!」 後ろへ声を張り上げ、足に力をこめる。 もし、悪いことを続けているなら、自分が止めなくてはならない。できるだけ早く。 夕焼けに赤く照らされながら、アリーナは駆ける。心は急いている。 あの人はきっと無事だと、ロザリーは信じていた。 大事なのは、放送で自分の無事をあの人に伝えることができるということ。 放送で呼ばれる人や、その仲間の人のことを考えると胸が痛んだが、 ...
  • 398話
    第398話:Salva me, fons pietatis. ウルの村ではまだ混乱が続いていた。カーバンクルの出現、レナの突然の逃亡。充分過ぎる程の騒動だ。 だが彼らが混乱している現時点での最大の理由は、やはりエリアの重傷だった。 「早く治れ……治れっ!」 ソロは深い傷を負ったエリアの胸に、自分自身の魔力を込めた回復呪文を必死にかけていた。 ピサロもそれを手伝い、ターニアは出来るだけ血を見ないよう宿屋で水や薬の調達をしていた。 そして「自分の事は良い、まずはエリアだ」と頑なに治療の拒否をしていたヘンリーだが、 ビビは彼を何度も何度も説得し、そして何とか彼の手当てをする事は出来た。 「あーあーあー!俺の手はもうこれで良いから!後だ後!後の傷薬は全ッ部エリアにだ!!わかってんな!?」 ヘンリーの怒号にも似た叫びを聞き、ターニアは傷薬を持ってエリアの倒れている場所へ向か...
  • 130話
    第130話:Never Look Back 俺には夢があった。 銀幕で見た魔女の騎士のような、最高の英雄になってやる。そんな夢が。 だから、あの日魔女の手を取った。それなのに―― 全てが終わった後、魔女の騎士の本当の意味を知って愕然とした。 結局、俺は一度も魔女の騎士なんかにはなれてなかったってわけだ。バカバカしい。 それから俺は、夢をすっぱり諦めてオトナって奴になろうとした。 風神雷神とバラムの海で釣りなんかやったりしてよ。 平和で退屈な毎日ってものに慣れようとしていた。 ――今から思えば、それもバカバカしい話だったな。 俺はやっぱり、後ろなんか見ずに突っ走ってる方が性に合う。 いつかゴールに辿りつくその日まで、戦い続けてやる。 「どうした骸骨野郎! そっちから吹っかけてきたんだ、もっと楽しませろよ!」 「吠えるな、小僧が!」 骨野郎の手か...
  • 377話
    第377話:撒かれた災いへの前奏曲 村には誰も居なかった。 道具屋や武器にも大したアイテムは置いておらず、民家にも使えそうな道具は無い。 何の収穫も無いまま探索を終えた六人は、武器の分配や今までの情報交換も兼ねて、宿屋で早めの昼食を取ることにした。 ソロとヘンリーが知ったのは、フリオニールがかつての親友と再会したということ。 ターニアが知ったのは、ティーダがロックと一緒にいたということ。 ロックが知ったのは、アーヴァインがティナを殺した張本人だったということ。 「あいつのこと……恨むか?」 ヘンリーの言葉に、ロックは少しだけ顔を伏せた。 「わからないな。言われても実感が湧かないんだ」 器代わりのコップに入ったスープが、彼の手の動きに合わせてさざなみを立てる。 「あんな気弱そうな奴にティナが殺せるだなんて思えない。  あのガキが言ってた、ティナが人殺しだ...
  • 315話
    第315話:Helpless 「大丈夫か!?返事をするのだ!!」 レオは、リュック達にも気づかず倒れている2人にそう呼びかけていた。 先程見つけた人影、それは間違いなく瀕死の重傷を負った参加者だった。 既に2人とも意識が無い。できれば両方を救ってやりたい。 だが、 「私の力では……くそッ!」 そう、どうすることも出来ない。回復の手立てが一切見つからないのだ。 自分の至急品に回復アイテムなどは存在しない。 このままこの2人は死を待つのか……。 「む?」 その時、彼は気が付いた。2人分の支給品袋があったのだ。 そしてその隣には、謎の生物が死んでいた。恐らく参加者だったのだろう。 しかしそれには目もくれず、支給品袋を拝借して中身を全てぶちまけた。 だがその中身は散々なものであった。 一つの袋からは鍛冶セットらしき物と鎧、 もう...
  • 231話
    第231話:Persuader セフィロスは奇妙な光景を見た。 発破をかけた直後に、人間が一人出てきたからだ。 一人で自分に勝てると思っているのか、それとも玉砕覚悟か。 「あのー…」 「なんだ」 緊迫感の無い声で、パウロは話しかけた。 「ここで僕が勝ったら、潔く下がってくれますか?」 「クク…下らない事を。…私に勝つというのか?」 「大丈夫です、どんな事をしてでも勝つつもりですから」 それは、自分に言い聞かせているようだった。 そしてパウロは破壊の剣を正眼に構えた。 少し体がぎこちなくなったのを感じたが、すぐにその呪縛は解ける。 金縛りにあう前に倒すか、または退けさせなければならない。一瞬でも硬直したら終わりだ。 「では、行きます」 「独りで往け」 パウロとセフィロスが、ほぼ同時に突進した。 それが、この戦いの始まり。...
  • 40話
    第40話:意思疎通 (オレは、気がついたらあの場所にいたんだ。  タイジュでヘルードとグレンザとゴルゴと冒険していて、いつも道理疲れたからベッドで寝たらあそこにいたんだ。  そして、アルティミシアっていうすごいおばさんに殺しあえなんて言われちゃってさ。  もう嫌になっちゃうよ、あーあ、皆がいればあんなおばさん一捻りなのにな。  でも、この変な世界で一人の友達と、見たことも無いモンスターを仲間にすることが出来た。  友達のほうはレックス、僕と同じぐらいの大きさで呪文も使える。  で、モンスターの方は緑色の…面白い形をしたモンスター、マーマンが100倍可愛くなった感じ。  そうそう、まだアレをやってなかったっけ、名簿によると…このモンスターはトンベリって言うのか、神聖な儀式だし…うーん) と、彼が悩んでいる中、レックスがこう言った。 「ねぇ、テリー、君。どうせだからこの袋...
  • 238話
    第238話:黒 二人が倒れる。パウロとセフィロス。 その光景を前に、無防備に飛び出そうとするテリーを、サイファーは抑えねばならなかった。 「離して、離せよ!!」 「バカ野郎、あいつの意思を無駄にするつもりか!!」 飛び出したいのはサイファーも同じ、しかし彼は止めるほうに回っている。 何故だ?クラウドやパウロの意志を汲んだから? (クソっ、これはビビってなんかねぇぞ…!) 目の前の化け物に臆しているわけではないと、自分に言い聞かせる。 額に、脂汗が滲んでいた。 そして、セフィロスがこちらに一瞥もくれず立ち去った後…。 パウロの頬から、熱がだんだんと奪われていく。 破壊の剣を手から外し、手を胸で組ませ、衣服を整える。 埋葬してやる余裕はない。 「仇を討ちにあいつを追うか?」 サイファーは、応と答えるのなら止めるつもりでいった。 しかしテリーの反...
  • 452話
    第452話:Tears どこからともなく響いている声の所為で、エリアは深い眠りから現実へと引き戻された。 声は何か短い言葉を感情無く紡いでいく。 『……ンカ』『ギルダー』『はぐ……』 エリアは考える気力が無かった。身体がだるいのも原因かもしれない。 この声の主や、放つ言葉の意味などを考える事はできず、冴えない頭で、つまらない音楽を聞いているかのように毛布の中で耳にしていた。 「レナ……」 バッツは静かに、目が合った相手の名前を呟いた。 「……良かった」 実のところ、レナが目を覚ましたら何をどんな風に言えばいいのかずっと考えていた。 だが考えても考えても良いと思う言葉は見つからず、ようやく訪れたレナの目覚めに、バッツはただ純粋に心から安堵した。 「…………」 レナは何事か言おうとして口を開くが、その唇はすぐに閉じられてしまった。 「起きれるか?まだ寝とくか...
  • 30話
    第30話:トンベリのにっき こんにちは。トンベリです。 気が付いたら宝箱の外にいて、お友達二人がいなくなっていました。ちょっぴりさみしいです。 なにをすればいいのかわからないのでうろうろしていると、 はでなお姉さんに、大切なほうちょうとカンテラを壊されました。すごく悲しいです。 それから、お姉さんと『てあまと』さんにコロシアイなるものをしろと言われました。 コロシアイってなんでしょう。食べられるものですか? ステキなものですか? わからないので質問しようとしたら、『てあまと』さんが睨んできました。 こわかったので、質問するのをやめました。 宝箱の外は冷たい人がいっぱいです。早く帰りたいです。 しばらくぼんやりしていると、名前を呼ばれたので、扉から外に出て旅のナントカに入りました。 旅のナントカは青い光があふれていました。 中に入ると、み...
  • 546話
    第546話:惨害の痕で寄り添って 《1》 「ピアスが鳴ったんだが、赤い奴は逃げたしって少し油断してたのかもしれない。  俺は振り返れたと思うんだがな、暗いもんで顔が見えなかったんだ。  だから、本当に振り返れたのかどうかはわからないな。  どっちにしたって、あっというまに腕を捻り上げられて地面に押し付けられたよ。  あれは兵士とか傭兵とか、とにかく軍人のやり方だ。  初めて本物を体験したんだけど、なんていうか、痛いってモンじゃないね。辛い、だな。  こんな痛いなら肩なんて外れてしまえー、あーすいません降伏しますギブギブ、って感じ。  それで『いぃぃぃぃっ!?』みたいな声あげちまってなあ……恥ずかしいのなんの。  確かに、あの状況じゃ俺がエリアを襲った敵だと勘違いされても仕方ないんだが、  一言くらい謝って欲しいもんだぜ。なあ?」 ...
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