FFDQバトルロワイアル3rd資料編@wiki内検索 / 「413話」で検索した結果

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  • 413話
    413話:道化を演じてみる 「レビテト!」 ルカとケフカの体が浮き上がる。 「うわ、すごいや! 初めて見る魔法だよ」 「ヒャヒャヒャ、ぼくちんにかかれば、これくらい朝飯前だ」 とにかく、これで砂に足を取られるのは防げる。移動するには足を動かす必要があるけれど。 が、ここで足にまとわりつく不快感。地面に気を取られなくなると、どうにもこっちが目立ってくる。 「ほれ、靴の砂!」 「???」 ガストラ帝國の兵士なら、これに条件反射的に反応するのだが、部下でもないルカに言っても仕方がない。 「まったく、気が利きませんねぇ。なんだって、ぼくちんがこんなことを…。  このトサカ頭が起きたら、徹底的に仕込んで、召使いにしてやりましょうかね。  でも、ぼくちんの言うことを理解できる頭を持っているんでしょうかねぇ?」 愚痴をこぼしながら、自分の靴に入った砂を掻き出すケフカ。...
  • 13話
    第13話:伝説のガードとして 「どーせならもうちょっと気分のいいところからスタートしたかったよね」 ぶすっとした顔で独り言を言うリュック。 薄暗い洞窟の壁によりかかり、彼女はこれからのことを考えていた。 殺し合いをするべく集められたメンバー――あの部屋の中には彼女の見知った顔もあった。 ユウナん、パイン、そして 「ティーダにアーロン……か」 再会することは恐らくないと思っていたが、こんな形で再会できても嬉しくない。 もっとも、彼らのことだから、よっぽどのことでもない限りこんなふざけたゲームには 乗らないだろう。それが唯一の救い。 「うっし、とにかく皆と合流しなきゃ!」 両頬をパン!と叩いて気合いを入れると、ふと思い出したように彼女は袋の中身を覗き込む。 ナイフ、スカート、それから――何これ?傘? とにかく、ナイフがあるのはあり...
  • ハッサン
    ...1話 414話 413話 418話 427話 434話 442話 457話 472話 502話 527話 531話
  • 【爆発の指輪】
    39話 198話 242話 253話 332話 413話 434話 472話 527話
  • ケフカ
    ...7話 391話 413話 418話 421話 434話 450話 463話 466話 474話 482話 491話 494話 504話 507話 521話 532話 544話
  • ルカ
    ...9話 391話 413話 418話 427話 434話 442話 457話 472話 502話 527話 531話 話?
  • 113話
    第113話:深き夜のアナリーゼ 夕方になった。 夕焼けが綺麗だ、2人は心底そう思った。 殺し合いの場で持つには奇妙じゃないかとも思ったが…これが唯一の癒しのようにも思えた。 「そろそろ誰かいても良い頃だと思うんだけどねぇ…」 「…結局、誰にも会わなかったね……」 "裸マントの殺人鬼にでも会いたかったかい?"とセージは口にしそうだったが、やめた。 流石に傍らにいる少女にかける言葉としては不自然だ。 ローグになら言っただろう、確実に。そう思ってしまってセージは苦笑を浮かべた。 悪態をつく相手がいないのも寂しいなぁ…と、そう呟きながら目を閉じた。 それと同時に、彼の脳裏には思い出が蘇る。 しっかりしてるけど、確実にR-指定の道へとスライディングしそうなあの勇者。 いつも自分に悪態こそつくけど、楽しい話には事欠かなかったある盗賊...
  • 313話
    第313話:レーベの村 「…遅いな」 腕を組み壁にもたれかかっていたピサロが呟いた。 アーヴァインが記憶を失い、その説明の際 すぐ近くにギルバートの死体があることを知ったアーヴァインが、それを弔いたいというので、 ソロを護衛兼見張りに付けることを条件に行かせたのだが、少し帰りが遅い。 「そうか? 墓を作って時間がかかってるんだろ」 たしかにそうかもしれない。 だがこんな状況だ、もしもを考えて行動するほうがいいだろう。 「少し様子を見てくる」 そう言うとピサロは壁を離れ出口に向けて歩き始めた。 「ちょ…おい、ちょっと待てよ」 「なんだ」 「一人じゃ危ないだろ、あんた怪我も治りきってないんだし…俺も行くよ」 そういって道具屋のカウンターに座っていたヘンリーは腰を上げた。 「この程度の怪我ならどうと言うことはない、私一人で十分だ、それに女子供だけをほおっておく訳に...
  • 513話
    第513話:天使の微笑み 夜空に浮かぶライブラは、正義を計る天秤であると、いつか見た本に書いてあった。 水平に吊された左右の器の、どちらに正義が乗っているのか、わからない。 あるいは両方とも正義で、あるいは両方とも罪なのかもしれない。 わかることは、右を選べば左が、左を選べば右が、奈落の底へと落ちてしまうこと。 どちらも、両手で抱えてやっと持てるかどうか、それくらいに重い。 とても重い。 だから、両方とも選びたいのに、手にすることができない。 もたもたしていると、やがて奈落の淀みは広がり、全てを飲み込んでしまう。 早く、どちらかを手にして、この場を離れなければならない。 なのに私は、天秤を前にして立ちすくんでいる。 選ぶのが、こわい。 どちらを選んでも、きっと私は後悔をし続ける気がする。 いっそ、このまま私も一緒に、奈落に飲み込まれてしまおうか。 そうすれば、...
  • 213話
    第213話:小さな小さな さっきのセージ達の戦いが恐ろしくてすぐに目が覚めた。 ハッキリと様子を見ていたわけではないのに、お腹のあたりがムカムカザワザワする。 戦いそのものには慣れているし、並の大人よりも長けている。 でも、人間同士が何の理由もなく殺し合う、そんな状況に居合わせていることが 未だに信じられなくて、気持ち悪いと思う。 だから、セージに止められたのに、迷惑や心配はあまりかけたくなかったけど、 最初で最後の無理を言って外の空気を吸いに出た。 「危なくなったら、イオラあたりを一発ぶちかましてくれればすぐにとんでくから」 そう言ってくれた。 ちょっとだけ、多感なお年頃だし、一人になりたかったというのもあったかもしれない。 撫でるように、タバサの頬を夜風が通り過ぎる。 ――風がこんなに気持ちいいのに。 ――空気がこんなにおいしいのに。 目の前の荒れた...
  • ターニア
    33話 41話 72話 103話 111話 117話 134話 156話 159話 161話 173話 181話 184話 201話 217話 229話 267話 282話 313話 320話 343話 377話 380話 398話 414話 423話 432話 447話 452話 461話 487話 492話 497話 502話 513話 516話 528話 538話 541話 546話 547話 554話
  • ビビ
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  • 大人テリー
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  • ヘンリー
    5話 62話 69話 79話 101話 108話 152話 161話 168話 173話 176話 178話 184話 201話 217話 229話 236話 267話 282話 313話 320話 343話 377話 380話 398話 423話 430話 441話 447話 471話 461話 458話 500話 503話 511話 515話 533話 541話 546話 547話 554話
  • ラムザ
    3話 81話 122話 239話 258話 311話 313話 314話 318話 320話 366話 400話 412話 417話 434話 450話 462話 466話 474話 482話 484話 491話 517話 540話 551話 558話
  • 【ねこの手ラケット】
    90話 143話 304話 313話 361話 363話 367話 418話 427話 527話 531話
  • ソロ
    5話 62話 69話 79話 101話 108話 159話 152話 161話 168話 171話 173話 176話 178話 184話 201話 217話 229話 267話 282話 304話 313話 314話 318話 320話 343話 377話 380話 398話 423話 430話 441話 447話 471話 461話 487話 492話 497話 511話 514話 523話 539話 546話 547話 554話
  • 【雷鳴の剣】
    62話 69話 79話 129話 141話 311話 313話 314話 318話 402話 412話 417話 419話 449話
  • リュック
    13話 110話 246話 312話 315話 316話 377話 380話 398話 423話 430話 447話 452話 461話 471話 487話 492話 511話 512話 522話 528話 538話 541話 546話 547話 554話 話?
  • 【微笑みの杖】
    41話 72話 432話 502話 513話 522話
  • エリア
    37話 56話 114話 160話 168話 171話 174話 181話 184話 201話 217話 229話 267話 294話 316話 377話 380話 398話 432話 447話 452話 461話 487話 492話 497話 502話 513話 515話 522話 528話 538話 541話 546話 547話 554話 話? 話? 話?
  • タバサ
    8話 66話 113話 144話 165話 200話 203話 213話 216話 218話 226話 227話 235話 244話 245話 259話 271話 335話 336話 339話 357話 359話 372話 390話 438話 454話 455話 476話 479話 489話 496話 508話 525話 542話 561話
  • ピサロ
    11話 56話 75話 112話 117話 134話 156話 159話 161話 168話 171話 173話 176話 181話 184話 201話 217話 229話 267話 282話 313話 318話 320話 343話 377話 380話 398話 423話 434話 436話 451話 463話 466話 474話 482話 491話 494話 504話 507話 521話 532話 544話
  • イクサス
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  • ロック
    58話 79話 101話 108話 148話 182話 225話 264話 269話 304話 313話 314話 318話 320話 343話 377話 380話 384話 398話 423話 434話(後編) 436話 451話 463話 466話 474話 482話 483話 484話 491話 494話 506話 509話 520話 534話 548話 559話(前編)? 559話(後編)?
  • バーバラ
    12話 18話 149話 152話 159話 168話 169話 190話 232話 234話 243話 245話 282話 304話 313話 314話 318話 356話 361話 363話 367話 369話 373話 420話 434話 524話 526話 549話
  • 133話
    第133話:救いと偽り 死にたい。 深い闇の中から意識を取り戻した時、思ったことはそれだった。 生きていても、彼には……クラウドにはもう会えない。 会う資格を無くしてしまったから。こんな醜い顔、見せたくないから。 だから私は、勇気を出してナイフを拾い上げて、自分の首筋に当てた。 でも―― 「何やってるのっ!?」 私が刃を滑らせようとしたとき、『彼』が現れた。 彼は私の手からナイフを奪い取ると、少し離れた地面へ放り投げる。 「ねぇ、どうしたんだい? 一体何があったの?」 手を握り締められたままそう聞かれたけれど、私は答えず……代わりに顔を上げた。 あまりに醜い、焼けただれた顔に、彼は眼を見開く。 でも、視線を逸らそうとはしなかった。まっすぐ私を見て、彼はこう言った。 「……痛いかもしれないけど、少し大人しくしてて」 それから彼はコートのポケットからハンカチを取...
  • セージ
    8話 66話 113話 144話 165話 200話 203話 216話 218話 226話 227話 235話 244話 245話 259話 271話 335話 336話 339話 357話 359話 372話 390話 438話 454話 455話 476話 479話 489話 496話 529話 542話 552話 562話 話? 話?
  • ファリス
    60話 80話 126話 128話 163話 222話 306話 311話 313話 314話 318話 320話 365話 386話 402話 431話
  • 【マジカルスカート】
    13話
  • 【スパス】
    161話 168話 432話 492話 513話 522話
  • 【アンブレラ】
    13話 110話 492話
  • 【毒蛾のナイフ】
    37話 168話 184話 377話 513話
  • 【バリアントナイフ】
    13話 110話 487話 528話
  • 【賢者の杖】
    212話 368話 447話 513話
  • 【天空の盾】
    16話 69話 79話 101話 108話 178話 184話 304話 313話 318話 380話 461話 487話 492話 511話 514話
  • 53話
    第53話:罪悪感 「ごめんなさい… ごめんなさい……」 さっきから私の口から出る言葉は"ごめんなさい"だけ…。 椅子に座っていた男女を床に寝かせ、手に持つ短剣を使って首を切断する。 首輪に刺激を与えない様に、慎重に。慎重に…。 宿り主が死んだ今でも、首に装着された金属の輪は怪しく光輝いている。 あまり気分の良い行為じゃない。というより悪い。 殺人を犯しているのと同じではないだろうか? だが、自分は何の迷いも無く首を切断している。そんな自分が恐ろしくも感じる。 でも、私にはこうするしか方法が無いの。 戦闘の経験なんて無いし、この殺し合いの中で最後まで生き残る自信なんて無い。 もし戦闘が出来たとしても、私には彼――スミスを殺す事なんて出来ない。 もちろん他の人を殺す勇気なんて物も無い。 だから私はこのゲームから脱出する方...
  • 273話
    第273話:待機 また一人、逝ってしまった。 いくら手を伸ばしても届かないところで、 いくら目を凝らしても見えないところで、 堕ちてしまったのか。 運命に導かれし者達が、運命に弄ばれ、運命に立ち向かい、運命に捨てられていく。 悲しい現実に、仲間の死に、自分の無力に、思わず嘆息し、 戦士は、冥界の戦友達のために、目を閉じ暫し合掌した。 今まで戦士――ライアンは、誰一人として出会うことはなかった。 或いはそれは、運が良いのかもしれない。 だが、一人では、誰かを護ることも出来はしない。 そして、それは、彼にとって苦痛でしかないのだ。 「うん?」 目を開けると、視界の端に、僅かに蒼い渦の存在が見て取れた。 「旅の扉…」 これに入れば、次のフィールドに移動できるのだろう。 だが、彼はその傍に腰を下ろし、暫しの時を待つことにした。 誰か...
  • 93話
    第93話:穢れた自分と 「な~んか、目を合わせてくれなくなったんじゃない?」 「…気のせいよ」 ティナとアーヴァインは、奇妙な間隔をとって歩いていた。 二人目を殺すまでは無かった間隔だった。 …しかし、それには二人とも気づかない。 何と無く雰囲気が先刻までと違うという事しか。 そして、二人の間隔を徹底的なまでに具体化する存在が、彼女達の少し後ろに居た。 「やっと見つけたわ」 不意に後ろから声を掛けられ、驚きながらも振り返り武器を構える二人。 まず目に入ったのは、赤いマント。 それから、その女性の顔に視線が移る。 黒髪の、美しい女性だった。 「誰、あなた?用件は何?」 ティナは、冷たく言った。 すぐに殺してしまった方が良いのは分かっているけれど、ティナの中の何かがそれにブレーキを掛ける。 ――とりあえず相手は丸腰で、殺気も無い。いつでも、始末できるわ...
  • 543話
    第543話:舞台外の世界 真っ黒な、だが闇とも光とも形容しがたい空間。そのところどころにきらめく星々。 まるで水晶のように神秘的で、青く透き通った地面。 太陽も月もないのに周りは明るく、寒さも感じられない。 「ここは一体…。拙者は死んだのでござるか……?」 とりあえず立ち上がろうとして、激痛に顔が歪む。右肘から先はなく、代わりに血が滴り落ちている。 衣服の一部を噛み切り、急いで止血処置を行うが、血を流しすぎたらしい。意識は薄れ、視界も狭まっている。 死んではいないようだが、死ぬのも近いようだ。 だが、今一体何がどうなっているのか。確かめずにはいられなかった。 上を見上げれば幾多もの星が、周りを見ても、下を見ても同じように星々がきらめく。 あちこちに浮かんでいる星は、よく見れば自分が乗っている足場と同じ、水晶のかたまり。 だがやはり、こ...
  • 3話
    第3話:ジタンの現実 あの衝撃的なアクシデントから、場の空気がぴんとなったのがわかった。 血…本物の血だ!これは夢でもなければ劇でもない、現実だ! 赤い飛沫はそう叫んでいるようだったけど、あまりに非現実過ぎた。 アーヴァインとかいう軟弱そうな男が出てから少しして、今度はアーロンってヤツが呼ばれた。 アーロン…体もでかけりゃ剣もでかい…あんなのがいるのかよ。 行く前に俺たちの方を見てたな…誰か探してるのか? 次に呼ばれたアイラって人は、凄い綺麗で…どこかの踊り子さんか?ああ、こんな場じゃなければ声かけるのになあ…。 そのあと、アグリアスっていうこれまた綺麗な金髪の女性が呼ばれた。 声をかけるのが躊躇われるような、近寄りがたい感じ。 いやいや、ああいう子が案外男ができると変わったりするんだ…でもちょっと年上すぎかな。 そのときだった。 ...
  • 23話
    第23話:エンジニアの集中力 デッシュは大陸に辿り着いてからずっと、その支給品に夢中になっていた。 自分の世界では見たことの無い形状の武器と、水晶のような玉。 見たことも聞いた事も無いそれの仕組みを完全に理解したいと思うのは、自分がエンジニアであるが故か。 既に最低限の使い方は付属の説明書でわかってはいるのだが… ちなみに説明書の方は主催者のご丁寧な配慮か、上のほうに黒インクで"安易版"と書かれていたが…デッシュには余計なお世話であった。 武器のほうは拳銃、名前はウインチェスターという名の…いわゆる遠距離戦専用武器らしい。 水晶のような玉のほうはマテリアといい、凝縮した魔力を宿しているという。 そして、マテリアは専用の武器にはめないと扱うことが出来ない、と。 (といっても俺は元々、基礎魔法も使えないからなあ…術者に魔力が無くても使える...
  • 193話
    第193話:今日のところは デールは、ヘンリーの下から撤退した後、近くの山間部の方向へと走っていた。 疲労がたまるので、別に馬鹿正直に山間部に行こうとは思わない。 しかしその近くまでは行く予定だ。灯りも無い場所は潜伏が容易だからだ。 だが…… 「もうすぐ尽きるのか?」 愛用していたマシンガンの残り弾数に気がついたのだ。 見るともう1/3ほどしかない。これではしばらく長期戦など無理だ。 アラームピアスがあるが、やはり心強かったこのマシンガンに不安があるのは頂けない。 「この武器も、少しはしゃぎ過ぎたかな……」 銃弾を補給したいが、レーベの村に戻るのも危険だ。 というか、この世界には銃弾というものが無いのかもしれない。 デールも説明書を読んで理解しただけだ。ラインハットと同じような技術力で、こんなものがあるとは考えにくい。 「まぁいい。...
  • 83話
    第83話:焦り アリアハン城門前、暗い表情で地図を眺める男が一人。拳法着に身を包んだ青年、ジオだ。 彼の心は重い。 ゲーム開始早々攻撃を仕掛けられ、南に逃げ出したジオの目に留まったものは、平原からさらに南にあるアリアハンの城だった。 (城…目立つな。危険だが…もしかしたらあいつもいるかもしれない) そう考えたジオは、アリアハン城を目指しさらに南へと走った。 しかしこの決断は、彼にとっては良くない結果をもたらす。 もしもこの時、城に気付かずに橋方面に向かっていれば、求めている人に会えただろう。 しかしそれは運命の悪戯か、不幸な偶然か。ここで二人が出会うことは無かった。 「どこにいるんだ…アルカート…」 ぽつりと呟く。この街に来るまでの平原一帯と、この街はもう探し尽くした。 道中、知らない人間なら何人も見た(ゲームに乗っていなさそうな人間にはアルカートの事...
  • 63話
    第63話:占われた者の―― 爽やかな潮風と波の音を聞きながら、ビアンカは支給品の袋の中を探っていた。 彼女が放り出された場所は、周囲に人の気配もなく、静かなところ。 だが、子供達や家臣、仲間の魔物、そして愛する夫が側にいないという状況は 今のビアンカにとって不安を増大させるものでしかなかった。 「とにかく、自分の身は自分で守らないと…」 呟きながら取り出したのは、飾りけのないサークレットのようなもの。 自分の頭には少し小さいかもしれないが、防具には変わりないだろう。自分のような 非力な人間でも装備できそうだし、魔力を秘めた特殊な防具だったりして…。 ビアンカは、そんな希望を感じながらそれを身に付け―― そして、『それ』を見た。 「…え?」 胸に剣を突き刺されて倒れているレックス。炎に焼かれて地面に転がっているタバサ。 無残な子供達の姿の向こうには...
  • アーヴァイン
    0話 27話 85話 93話 96話 133話 152話 168話 173話 176話 178話 181話 184話 201話 217話 229話 236話 267話 282話 304話 331話 341話 356話 370話 373話 401話 424話 449話 456話 467話 483話 484話 491話 494話 506話 509話 520話 534話 548話 559話(前編)? 559話(後編)?
  • 333話
    第333話:自信喪失 「ぐ……ごほっ、ごほっ、…」 綺麗な、黄緑色の草の上にギルガメッシュの赤い体液がぽたぽたと落ちていく。 腹に突き刺さっていた銅剣を、強引に抜き出したせいで余計に体力が失われる。 痛い。シャレにならないくらい痛い。 だが、そんなことよりも、 「ちくしょう…サリィ…」 ギルガメッシュは地面をたたいた。 口は悪いけれど、自分が絶望していたときに励ましてくれたサリィ。 一緒にいた時間はそれほど長くはないけれど、仲間だった。 ――正直、まだ、サリィが死んだのだとあまり実感できていない。 それは、『あの出来事』があまりにも唐突で一瞬のことだったからかもしれないし、 …それとも自分は、どこかで自分たちだけは死ぬはずがないと過信していたのかもしれない。 フリオニールの精神状態のことも、どこか楽観視していたように思える。 『なんとかなる』と。 ...
  • サイファー
    9話 48話 98話 121話 130話 189話 196話 204話 205話 206話 228話 231話 237話 238話 241話 247話 248話 249話 260話 268話 283話 349話 351話 397話 402話 403話 425話 431話 443話 448話 453話 459話 492話 497話 516話 528話 539話 546話 547話 554話
  • 33話
    第33話:記憶 レーベ北西の草原に、一人の少女がいた。 その蒼い髪の少女は、涙を止める術を知らない。 記憶の中で飛び散った鮮血が、何度も何度も彼女の瞳の中を染め上げる。 少女は、無防備ともいえる状態で、草原の真ん中で突っ伏していた。 蒼い瞳に浮かぶのは、勇気ある一人の女性。 ――あまりに無残に、その生涯を終えさせられたその姿を。 ――紫の髪を、血の池に横たえた、最初の犠牲者の姿を。 少女はかつて父も母も失った。 ともに安らかな死に顔だった。 お前を一人残していくのはつらい、と呟いて逝った。 それが死ぬことだと、今までそう思ってきた。 だが、その女性は最後の一言も発する事無く、絶命した。 きっとこのゲームでは、多くの人がそうやって死んでいくのだろう。 安らかな死など、認められないこの世界の中で。 止まらない涙を拭き、体を起こす。 こ...
  • 183話
    第183話:幸運の若いの エッジは静かに見ていた。 ウネが何をするのか、静かに。 殺されるとは考えにくいが、やはり警戒はしてしまう。 人間が腕を喪失してしまう程の状況なのだから。 「しかしながら、あたしも恵まれたもんだねぇ」 エッジを尻目にそう呟きながら、ウネは杖を使った。 ユフィの傷が少しずつ回復していく。流石は癒しの杖、と言ったところだった。 だが少し頼りない。腕も再生をするわけでもなく…まぁ、それは最初から期待はしていなかったが。 ウネの魔力が低いのかと考えたが、それにしても頼りない。 更に、エッジは気づいていなかったが、癒しの杖に少し悪い異変が起こっていた。 それほどまで、この世界には強力な回復という手立てが貴重すぎたのだ。 まだそれにはエッジは気付いていない。否、少し冷静さを欠いている今の彼が気付くはずも無かった。 ...
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