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第13話 - (2007/08/21 (火) 21:03:02) の編集履歴(バックアップ)


第13話


「私の聞いた情報だと、あの中にいるという話です」
ミス・ロングヒルが廃屋を指差して言った。
廃屋は、誰もいない様子だ
「誰が、あの廃屋を見てくるの?」

「俺が行く」

「「えっ?」」

「…」

「誰もいないようだし、何かあったら錬金術でなんとかするから」

エドはそう言うと、廃屋の中に入っていった

―数分後―
「エドは大丈夫かしら…」
ルイズがそう呟いた時、エドが廃屋から出てきた。その手には、何かを持っている

「「破壊の杖!」」

ルイズとキュルケは、エドが持ってきた物を見てそう言った

「なっ!?これが『破壊の杖』なのか??」

「そうよ。私、宝物庫で見たことあるわ」

キュルケがそう言った時

「…来た」

タバサがそう言ってきた

「ゴーレム!」

ルイズが叫んだ。タバサがゴーレムに向かって呪文を唱えた。しかし、ゴーレムはびくともしない。
キュルケも得意の炎の魔法をくりだした。ゴーレムは炎に包まれたが、まったく効いていない

「無理よこんなの!」

キュルケが叫んだ

「退却」

タバサが呟く
その時、ゴーレムの背後にいたルイズが魔法を唱えた。ゴーレムの表面で何かが弾けた

「どけ!ルイズ!!」

エドがルイズの周りの土を錬成し、ルイズの視界は、またしても壁に遮られた

「よくもこの前は、バカにしてくれたな!」

パンッ!

エドは再度両手を叩き、地面に手をついた

エドが地面を槍に変えて、フーケのゴーレムに襲いかかった

ドドド!

ゴーレムに槍が…刺さらなかった。
ゴーレムの表面が滑らかなものに変わっていた。フーケが練金で、ゴーレムの表面を鋼に変えたのだった

「だめ…通用しない…」

ルイズが力無く言った

「へっ!ここからが本番だ!」

パンッ!

エドが更に、槍を錬成した。槍が粘着質なものに変わった。ゴーレムの動きが大幅に制限された

「すご…」

「…」

キュルケとタバサは、エドの戦いを見ていた

「ルイズ!『破壊の杖』をこっちに!!」

「えっ?…え、えぇ」

パンッ!

エドが、『破壊の杖』と自らの右手を錬成してくっつけた。

「キュルケ!タバサ!離れていろ!!」

エドは自らの右手と破壊の杖をくっつけ、それを発射した。

見事な弾道を描きながら弾丸がゴーレムに吸い込まれていき、ゴーレムの上半身を吹き飛ばした。

ドッカーン!!

下半身だけになったゴーレムは、瞬く間に崩れ落ち、ただの土くれに変わった

「やったわね、エド!」

「さすが私のダーリンだわ!」

「…すごい」

三人は、エドの元に集まった

「いや…別に」

「フーケはどこ?」

唐突にルイズが尋ねた

その時、茂みからミス・ロングヒルが姿を表した

「フーケは!フーケはいましたか?」

キュルケが尋ねたが、しかし、ミス・ロングヒルは首を横に振った

(なんでコイツがこの世界に?…)