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「支援会話集 リズ×ヴィオール」(2012/06/26 (火) 22:43:59) の最新版変更点
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***支援C
【ヴィオール】
さぁ、この手紙を届けておくれ。
【リズ】
ヴィオールさん?
【ヴィオール】
おっと、これはまずいところを
見られてしまったね。
【リズ】
まずいところ…って、
言わなきゃわからなかったのに。
【ヴィオール】
ははは、それはそうだ。
私としたことが軽率だったね。
【リズ】
…で、なにしてたの?
【ヴィオール】
鳩に、手紙を結んで
送り出したのさ。
【リズ】
あ、知ってる!
伝書鳩っていうやつだよね。
でもどうしてそれを見られると
まずいの?
【ヴィオール】
一応、私はこの軍の客将のような
扱いになっているからね。
大将の許可なく文書のやりとりを
するのはあまりよろしくないのさ。
【リズ】
大将…ってお兄ちゃんのこと?
だったら気にしないと思うけど…。
【ヴィオール】
クロムくんの器であればそうだろう。
だが、その周りの人々は違う。
今も、私を完全には信用していない
御仁がいるようだからね。
【リズ】
そうなんだ…でも、それだったら
ちゃんと許可をもらえばいいのに。
堂々としてれば、
誰も怪しまないんじゃない?
あ、そうだ! わたしがお兄ちゃんに
頼んできてあげるよ!
【ヴィオール】
あ、リズくん!
…やれやれ、どうしたものかな。
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***支援B
【リズ】
ヴィオールさん!
伝書鳩、使ってもいいって!
【ヴィオール】
ほう。文書の内容を聞かずに
許可を出したのか、クロムくんは。
器は認めるが…甘いな。
若さゆえ、ということだろうか。
【リズ】
あ、それはわたしが適当に
理由をつけたからだよ。
故郷に残してきたご両親と
やりとりするためだって。
【ヴィオール】
…想像で物を言うのはいけないな、
リズくん。
そんなことを言って、私が本当に悪いことを
考えていたらどうするつもりなんだい?
【リズ】
え、だってヴィオールさんは
悪いことなんて考えてないじゃない?
【ヴィオール】
…ふっ。ははははは。
すごいな、君たち兄妹は。
【リズ】
え? え? どうして笑うの?
【ヴィオール】
いや、失敬。あまりに無邪気で
思わず気持ちが緩んでしまった。
【リズ】
あー、馬鹿にしてるんでしょ!
わたしたちが子どもっぽいって!
【ヴィオール】
とんでもない。
心の底から感心しているのだよ。
高貴な立場にいる者は、どうしても
人を疑わざるをえないんでね。
その点、君たちには
そんな苦労もなく…
【リズ】
えーっと、わたしたち、一応
王族なんですけど…
【ヴィオール】
むっ、そ、そうだったかな。
だが、高貴な者には
崇高な義務がともなう。
義務を果たすゆえの悩み、苦しみ
それは背負った者にしか分からないものさ。
ああ、選ばれし者の恍惚と不安……
【リズ】
それって、今、お兄ちゃんが
背負っている以上のもの?
【ヴィオール】
うっ、いや、まあ、人にはそれぞれ
事情というものがあるからね。
それをひとくくりには……
【リズ】
…ヴィオールさん、だんだん
言ってることがメチャクチャになってるよ。
【ヴィオール】
な、なにを言うんだ。そんなことはないよ。
私は常に終始一貫している。
…で、なんの話だったかな。
【リズ】
伝書鳩の話だよ!
ヴィオールさんは、別に悪いことを
考えているわけじゃないって。
それで、結局
どんなことを書いてるの?
【ヴィオール】
それは教えられないな。
【リズ】
あ、ひっどーい!
教えてくれたっていいじゃない。
【ヴィオール】
秘密は秘してこそ蜜の味がするものだよ。
…だが、この味も悪くはないな。
【リズ】
それって、内緒にしてる味?
【ヴィオール】
違う。君が私を信じてくれている味だよ。
信頼という味もまた格別なのだな。
【ヴィオール】
うむ、ひとつ勉強になった。
感謝するよ、リズくん。
【リズ】
…わたしは、なーんか
すっきりしないんだけど。
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***支援A
【ヴィオール】
ふむ…
今日は戻ってくるのが遅いな…
【リズ】
あ、ヴィオールさん。
伝書鳩を待ってるの?
【ヴィオール】
む…そんなことはないぞ。
私は夕暮れにしずむ景色をながめながら
優雅なひと時をすごしていただけさ。
【リズ】
ふーん、そうなんだ。
じゃあ、これはいらないんだね。
【ヴィオール】
むっ!
それは私の伝書鳩!
【リズ】
さっき、わたしの部屋に
飛び込んできたの。
さっき雷がなってたから、
びっくりして戻る部屋を間違えたのかも。
でも、この子を待っていた
わけじゃないんだよね~。
【ヴィオール】
だが、帰ってきたのなら
しょうがない。
私の元に戻してやらないでもないぞ。
さあ、渡しなさい。
【リズ】
…なんで、そんなにえらそうなんだろ。
まあいいよ。はい。
【ヴィオール】
うん。…よしよし、
ちゃんと返事もついているな。
【リズ】
なんて書いてあるの?
【ヴィオール】
…聞くまでもないんじゃないのか?
【リズ】
どうして?
【ヴィオール】
この鳩は君の部屋に入ってきたんだ。
当然、手紙の中は見たのだろう?
【リズ】
ううん。見てないよ。
【ヴィオール】
見てないのか? なぜだ?
私が伝書鳩を使っている理由を知る
絶好の機会じゃないか。
もし私が悪い事を考えていたら…
【リズ】
だから、ヴィオールさんは
悪いことなんて考えてないって!
【ヴィオール】
なぜそんなことが言い切れるんだ?
【リズ】
信じてるもん。
ヴィオールさんのこと。
わたしはヴィオールさんの口から
伝書鳩の話を聞きたいの。
こそこそ手紙を読んだりなんて
そんなズルい事しないよ。
【ヴィオール】
うっ…また、この味か。
【リズ】
味?
【ヴィオール】
信頼の味さ。最近、妙に
心地のよいものになってきてしまった。
【リズ】
じゃあ…
【ヴィオール】
そうだな…この味を完全に理解したときに
手紙の中身を教えてあげよう。
【リズ】
えーっ、まだダメなの~?
じゃあ気長に待ってるよ。ヴィオールさんが
信頼の味を本当に理解する日まで。
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***支援S
【リズ】
ヴィオールさん! わたしを
探してるって聞いたんだけど。
【ヴィオール】
おお、リズくんか。
ちょっと話があってね。
ちょっと待ってくれたまえ。
そろそろ…お、戻ってきたな。
【リズ】
あっ、伝書鳩だね!
…あれ? なにかくわえてるけど…お花?
【ヴィオール】
ああ。私の故郷に咲く花でね。
【リズ】
かわいらしいけど…
見たことないお花だね。
【ヴィオール】
こう…茎と葉を結べば…。
【リズ】
あ! 指輪になった!
【ヴィオール】
花言葉は、永遠の愛情。
よく結婚式で贈られる花だよ。
【リズ】
永遠の愛情…いいなぁ。
【ヴィオール】
では、これはリズくんに差し上げよう。
【リズ】
え、いいの?
【ヴィオール】
もちろん。それと、これも一緒にね。
【リズ】
え…そ、それって…!
ほ、本物の指輪!?
【ヴィオール】
いかにも。信頼の味を私に教えてくれた
君へのささやかな贈り物だ。
【リズ】
えっと…それを受け取ると
結婚する…ってことだよね?
【ヴィオール】
君が嫌でなければ。
【リズ】
嫌…じゃないけど…
【ヴィオール】
なにか、ひっかかることでも?
【リズ】
あの手紙…
結局なんだったの?
【ヴィオール】
うっ、その話か……
【リズ】
信頼の味を知ったんだから
教えてくれてもいいじゃない。
【ヴィオール】
…君の言うとおりだな。
ほら、読みたまえ。
【リズ】
えーっと『ヴィオール、
いつも手紙をありがとう。
父も母も
元気に暮らしています……』
って、これ、ご両親からの手紙じゃない!
じゃあ、わたしがお兄ちゃんに言った理由は…
【ヴィオール】
はからずも正しかった、
ということになるかな。
【リズ】
えーっ、ひっどーい! あの時、わたしに
『嘘をつくのはよくない』って…
【ヴィオール】
『想像でものを言うのはよくない』と
言ったんだ。
嘘をついているとは
一言も言っていない。
【リズ】
なんだかなあ…
でも、どうしてみんなに黙っているの?
【ヴィオール】
…恥ずかしいじゃないか。
高貴な目的に身を捧げている者が
ひそかに家族のことを想うなどと…
【リズ】
…そんなことないよ。
家族を想う気持ちって素敵だよ。
実はあの時、お兄ちゃんに
あの理由を言ったのは、
本当にそうだったらいいなって
思ったからなの。
…じゃあこれ、もらうね。
【ヴィオール】
指輪、受け取ってくれるのかい?
【リズ】
うん。ヴィオールさんの
信頼と…愛情の証として。
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