*Adobe After Effects ---- *概要 略称は「AE」。特に実写映像制作の界隈では「エフェクト」と呼ばれる事もある。 アニメーション・映画・CM・プロモーションムービーなど、映像コンテンツ制作の定番と言えるツールである。 *機能 「読み込んだ素材を動かす」というのが基本操作。「素材そのものをゼロから作り出す」ことはできない。 読み込んだ素材をゴミ箱に入れると、AfterEffectsに読み込んだ素材も消失する。 【トランスフォーム】 縦横左右に動かす、回転させる、透明度を徐々に変えていく、徐々に遠近を付けていくetc 【エフェクト】 読み込んだ素材を、放射状にぼかす、色調を徐々に変化させる、水面のように歪ませる、雷やレーザー光線を加えるetc Adobe After Effectsは、多くのプラグインが発売されており、これらを取り込むことで、さらに いろいろな機能が使えるようになる。 (参考サイト) [[After Effects プラグインの総合情報サイト:シーバレー>http://www.cvalley.co.jp/ae_plugin/index.html]] *FLASH・動画板におけるAdobe After Effectsの立ち位置 ●セルアニメーションの要領で、Flashで連番の静止画ファイル(主に、アニメーションで使用されるのはpng形式) を書き出し、AfterEffectsに読み込む。 ※透明部分を保持したpngファイルをそのままAfterEffectsに読み込むと輪郭がギザギザになる。 『キーイング』という機能で輪郭をぼかす。または、 書き出しの終わったpngファイルの輪郭をPhotoShopのアクション機能を使って一括でぼかす、といった作業を挟む必要がある。 (アニメーションの制作現場でも、ほぼ同じような作業が行われている。) ●Flashで書き出しを行った動画ファイルを、そのままAfterEffectsに読み込む。 FLASH・動画板では、Flashを出発点にして動画制作に入っていった人が多い為、 上記のようにFlashとAfterEffectsが組み合わせて使われる事が多い。 *Adobe After Effectsでの、映像制作の手順 AfterEffectsを用いて映像制作を行う場合は、主に以下のような作業工程となる。 (Flashを使っていて、AfterEffectsがどのようなものか、興味を持っている人を対象にした解説となります) 【1】素材を制作する Illustrator、Photoshop、Lightwave3D、retas!、Flash等で素材を作成 ↓ 【2】素材を読み込む AfterEffectsに上記の素材を読み込む。Flashと違い、『一つのレイヤーにつき、一つの素材』しか配置できない。 素材が増えれば増えるほど、レイヤーの数は膨大なものになる。 Flashと違い、「シンボル」「ムービークリップ」の概念が存在しないので注意。 ↓ 【3】ムービーを作る(1) 素材を読み込んだムービーを動画形式に書き出す。 素材の数や、エフェクトの数によっては2秒のシーンを書き出すだけで、10分かかる事もある。 (余談だが、メモリ512MBのパソコンでは、2秒のシーンを書き出すのに30分以上かかった) AfterEffectsを扱う場合は、相当なCPU・メモリが必要となる。 ↓ 【4】ムービーを作る(2) 数秒のシーンを扱うだけで、かなり重くなるAfterEffects。 5分のムービーを作る時、 Flashの場合は「○○.fla」という一つのファイルを作るだけで済むが、 AfterEffectsの場合は、「5秒のシーン.aep」「2秒のシーン.aep」「10秒のシーン.aep」… という具合で、場面ごとにファイルを分けて作られることになる。 ↓ 【5】これまで作った短いムービー素材を一本にまとめて完成 「5秒のシーン」「2秒のシーン」「10秒のシーン」… と細かくわけて作られた動画ファイルを Adobe Premiere、FinalCut、Windowsムービー メーカーなどを使って一本のムービーに仕上げる。 ※短い動画素材をまとめて一本のムービーに仕上げる作業に、AfterEffectsは適さないので注意。 AfterEffectsを使っての映像制作は、莫大なファイル容量が必要となる。