21世紀の理工学の教育研究にふさわしい新体制
科学技術の発展とともに、理工学は高度に専門化、細分化する道を突き進んできました。一方で、こうした個別の学問では、現代社会が抱える複雑にからみ合った諸問題を処理し、解決することが不可能になってきています。2000年4月、
理工学部は未来の理工学の姿を目指し、学部・大学院全体が専門の壁を超えて教育研究に有機的に協力し合える、柔軟で多彩な教育研究組織体制をスタートさせました。さらに、2002年4月には、生命情報学科を新設し、教育・研究活動内容のさらなる充実が図りました。
未知の学問領域の扉を開く鍵「創発」
理工学部が目指す理想の教育研究のキーワードのひとつが「創発」です。創発とは、新たな科学技術を生み出すために、お互いが協力・啓発し合い、より高次の成果を発現する、開かれた創造の場を言います。理工学部では、各学科が自らの専門領域の研鑽に励むと同時に、学問の枠にとらわれない未知の学際領域の諸問題を、より自由に、より多面的に、協同究明していきます。そうした研究環境が、学部学生や大学院生のフロンティア精神をはぐくみ、秘めた創造的能力を最大限に引き出していくことでしょう。
目指すのは、常に「次の最先端」。世界をリードする人材育成
日々刷新する科学技術の世界。そこでは最新の知識がすぐに色褪せていきます。理工学部では、現在の最先端を学ぶのではなく、「次の最先端を切り拓くための基礎を学ぶこと」をモットーとしています。また国際社会の様々な舞台で活躍するためには、確固たる専門知識・技術は当然のこと、グローバルな視野や適切な判断力を持って人を動かす指導者としての資質が強く求められます。広い視野や柔軟でバランスのとれた思考を養うために、専門教育と並んで、総合的な人間教育にも力を入れています。
最終更新:2009年03月12日 20:56