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    <title>病ツン　～儚くも美しい・・・愛～</title>
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    <description>病ツン　～儚くも美しい・・・愛～</description>

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    <dc:date>2009-05-31T17:17:42+09:00</dc:date>
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    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/fragile-love/pages/47.html">
    <title>明き人氏長編の後編</title>
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    <description>
      ツン「ね、これ買わない？」 
男「なんだ壺でも売りつけるつもりか？」 
ツン「し、失礼ね…これよ、これ！」 



二つ合わせるとLOVEの文字がでるハート型ネックレスを指している。 



男「…ツン」 
ツン「何よ？」 
男「年齢を考えろ」 
ツン「？」 
男「こんなん平気でつけるのは中学までだぞ…普通に考えて」 



(8000円) 



男「せっかくなんか二人で別々に持っていられる物を探そうっていったんだから、もうちょい味のある…」 



(8000円だと？) 



ツン「でも…」 
男「気持ちだけは、解る…だが、一般人と同じ事をして工場の大量生産された無機質なシルバーアクセが良いのか？果たしてそこに愛はあるのか！？」 



(ざけてんじゃねぇぞ！こちとら入院生活で溜ってるんだ！8000円も飛んだら、つ○みちゃんが買えないじゃねぇか！) 



ツン「むぅ…」 




----
ツン「！」 
ツン「じゃあ、良いこと思いついたわ！」 
男「(計画通り)」 



(俺を口先の魔術師とでも呼んでくれ…) 



男「で何にするんだ」ツン「貝」 
男「貝？…あぁ、この前海で拾った奴か」 
ツン「これを…貝さんごめんね(パキッ)で貝合わせ」 
男「(金かからないし)良いな…綺麗で」 
ツン「無駄に重圧を感じるんだけど」 
男「気のせい」 
ツン「…ま、良いわ。それじゃ、ハイ」 



つ貝 



男「これで寂しい時は俺を思い出せるな」 
ツン「…うん！」 
男「…」 
ツン「バ、バカね、男の冗談に釣られてあげたのよ」 
男「そうしとく？」 
ツン「…バカ」 
男「はは、それじゃもう消灯だから…部屋行くわ、お休み」 
ツン「…お休みなさい」 
男「…ところでさ」 
男「貝合わせってエロく(ry」 
男「寝よう…」 




----
～鬼ツン～ 



ツン「…」 
男「…」 
ツン「…」 
男「なぁ」 
ツン「なに」 
男「何読んでる？」 
ツン「人間失格」 
ツン「男は？」 
男「この胸いっぱいの愛を」 
ツン「ふぅん…」 
男「面白い？」 
ツン「目の前に人間失格って言うか、男失格がいるけど」 
ツン「面白いわよ？」」 
男「…てめぇ」 
ツン「この不能」 
男「どうやらまだ手を出していなかったが、本気を出す時が来たみたいだな」 




----
ツン「つナースコール」 
男「ひ、卑怯な…」 
ツン「私が本を読んでる時は話しかけない方がいいわよ？」 
男「あははははは」 
ツン「うふふふふふ」 
男「あははははは」 
ツン「うふふふふふ」 
男「あはは(ポチっ)…今…押したな…」 
ツン「あ、看護師さん！ムラムラした男くんが襲ってきて…！」 
男「ツンてめぇ…！」 
ツン「おいかけっこ頑張ってね」 
男「後で覚えとけよぉぉぉぉぉぉ(エコー」 




----
ツン「話ってなんですか？」 
医者「実はね、君に黙っていたことがある」 
ツン「？」 
医者「君の病気は薬以外に手術か臓器移植で延命することが出来る」 
ツン「…何故今になって言ったんです」 
医者「本当はずっと黙っているつもりだったよ…君は体力が落ちる一方だったからね。 
でも男君と二人でいるようになってから肉体的にも精神的にも支えが出来た」 
医者「もし男君と出会わなければ、僕は無駄な期待を持たせたくないから言わずに墓場まで持っていくつもりだったよ」 
医者「でも今は可能性がある」 
ツン「だから話した」 
ツン「…どれくらい伸びますか？」 
医者「こればかりは術後の経過に左右されるが…少なくとも五年から十年延命できる」 




----
ツン「(あと五年も男と一緒にいられる…！)」 
医者「ただし」 
ツン「…」 
医者「かなり戻ってきた君の体力でも、成功確率は…」 




医者「二、三割だ」 




ツン「！！！」 
医者「それでも少し多く見積もったよ」 
ツン「…」 
医者「君は余命を知った時、もう生きていたくない…という顔をしていた」 
医者「今は違う…あと五年生きられる可能性を聞いた顔は、誰よりも『活きて』いたよ」 
医者「薬での延命はやめることにしたね？でももう一度だけ見つめ直してみなさい」 
医者「生きていたいと願う気持ちは、何より固いはずだよ」 
ツン「…はい」 




----
男「(最近体の調子がおかしい…)」 
男「母さん」 
男母「ん？」 
男「俺の病気って…」 
男母「どうかしたの？」 
男「いやなんでもないよ」 
男母「変な子」 
男「(何かある…)」 
男「(隠されてる)」 
男「(何も知らなかったなんて、言い訳を使って生きるのはごめんだ！)」 
男「…」 
男母「あ、じゃあ母さんは仕事に行くから…」 
男「行ってらっしゃい、ありがとう」 




----
ガラガラガラ(ドア開) 



男「待ってました」 
医者「…ただの回診なんだけどな…」 
男「聞きたいことがあるんですよ」 
医者「何かな？」 
男「俺の病気は完治しないたぐいの病気ですね？」 
医者「親の許可が無いと…教えられない」 
男「それで十分」 
男「聞きたいことは解りましたよ」 
医者「…。」 
医者「…待ちたまえ」 
医者「…来なさい」 
男「…診察室か」 
医者「今から見せるのは一切他言無用だ…僕は首だし、君にも良いことはない」 
医者「診てごらん」 



レントゲン二枚…？ 



医者「ここが見えるかな…ここ！ここが悪いんだ…」 
医者「…右の方も見てごらん」 




----
男「ほぼ同じじゃないですか」 
医者「だから困ってるんだよ」 
医者「このレントゲン二枚は君とツン君のものだ」 
医者「君達は同じ病気で近い部位に問題がある…が重複してはいない」 
医者「余命の差異はあれど…ね」 
男「俺の…余命？」 
医者「聞くかい？」 
男「…(コクり)」 
医者「…(ピッポッパッポ)もしもし…毎度お世話になっております、いきなりで申し訳ありませんが…」 
医者「――はい。解りました。」 
医者「お母さんが許可を出したよ」 
医者「ちなみにツン君のお母さんは自分で気付いた時は言ってあげてくださいと言っていたよ…自分は知らないふりをするから…と」 
医者「君のお母さんと考えは違うけど、どちらも愛情があるから出来ることだね」 
男「母さん…」 
医者「…長くなった。君の余命は10ヶ月前後…これからの増減はもちろん考慮していない」 




----
男「…はぁ…。」 
医者「？」 
男「良かった…」 
医者「よ、良かった？」 
男「いや、だって何もしなけりゃツンの方が先なんでしょう？残される方も残して逝く方も同じだけ痛いけど…俺はツンの泣く姿が見たくないですから…」 
医者「…君が辛いだろうに」 
男「そりゃ辛いですけど、もし逆でツンが何ヵ月も俺のために泣くとしたらそれは先に死ぬわけにはいかない…立派な理由になりますよ」 




----
医者「…」 
医者「…ぷっ！あははははは！！！！！」 
医者「前向きだねぇ！ツン君の家族も君も！まるで僕だけだよ、囚われているのは」 
男「…」 
医者「いいだろう…少々医者としてやり過ぎだが、良いことを教えよう」 



先生がツンにした話を聞いた。 



医者「ふふ…やはり同じ顔をする」 
男「ツンもですか？」 




----
医者「人間なんてのは遅かれ早かれ死ぬんだ。今日事故で死ぬかもしれないし、五ヶ月後に病気で死ぬかもしれない…でも少しでも長く生きて、少しでも長く愛せたら」 
男「俺は…」 
医者「もう少しだけ考えてみたら良い。『全ての真実』を知るのは僕と君だけになったんだからね。」 
男「確実な余生か」 
医者「夢のような未来か」 



二割、三割。 



医者「まだ時間はあるよ…悩んで悩んで悩み抜け」 
医者「その先にしか答えはないよ」 



男「はい」 
医者「(覚悟を秘めた目か…)」 
男「失礼します」 



医者「ふぅ…若いなぁ…」 




----
ツン「お団子ー」 
男「…」 
ツン「どうしたの？たのしくない？」 
男「いや、ハロウィンだの月見だんごだの一般家庭じゃほぼ完全に消滅した風習をよくやるな…」 
ツン「…せっかくのイベントなのに、やらない方が損しない？」 
男「(料金は全て俺持ちだけどな？)」 



というわけで 



ツン「ほぇぇぇ男ぅ…好きだよ…♪」 
ツン「男ぅ…泣くぞ…」 
男「…orz逃げ場がないじゃねぇか…」 



(いや、ある) 



(ツンのＤカポーだ！以前はＣ上と誤認したが…今度こそは！確実に！仕留める！) 



あの谷間になら行ける…俺なら…！ 



男「おっぱゴフッゥ！！！」 
ツン「(ヒュンヒュン)」 



これが後に語られる酔拳フリッカーの始まりだとかそうでないとか。 




----
ツン「トリックオアトリート！」 
男「はい、飴」 
ツン「お菓子をくれないと、食べちゃうぞ」 
男「いやだから飴」 
ツン「おりゃー」 
男「ぬうわぁ！」 



良い子の皆に解りにくくいうとただいま騎乗位の状態です。 



ツン「唇いたらきまーす」 
男「酒くせぇ！どこの病室で飲んできたんだコイツ…」 
ツン「いたらきまーす…♪」 
男「始末におえねぇ…ッ…つかデジャブすぎる！アーッ！」 
ツン「すぅすぅ…」 
男「あれ？」 
男「…」 
男「…何かもったいないことした気がする…」 




----
看護師「男くん」 
男「はい？」 
看護師「出来る限りツンちゃんの心のそばにいてあげてね」 
男「…はい」 
看護師「死んでも守ってあげてね？」 
男「…死んだら守れませんよ？」 
看護師「じゃあ…」 



看護師『死が二人を分かつまで』 
看護師「お願いね？」 



男「…解りました。」 
看護師「あとクリスマスがツンちゃんの誕生日だから忘れちゃダメよ！」 



男「…はい」 




----
楽しくて、仕方ない昼は一瞬で。辛くて仕方ない夜は長すぎる。 
誰かが犠牲となる解は正解などでありはしない…。…しかし。 





…ぴっぴっぴっ…。 



電子音が鳴る。 



ピッピッピッ…。 



聖夜の夜にツンの手術は行われた。 



ツン「…」 



約束の貝が俺の首の辺りで煌めいてる。 
手術中のランプ。 



男「…」 



今日はツンの誕生日だった。嬉しさのいりまじった照れた顔が見たくて、大枚はたいて8000円のシルバーアクセを買った。ポケットの中。 



これがきっと、人生最後の恋だから。 




…手術中のランプが消えた。 




バクン。 



音量がおかしくなった俺の心臓が跳ねる。 




----
医者「終わりました」 
ツン母「…。ありがとうございます…！」 
医者「…」 
ツン母「ほら、男くんも来て」 



聞きたくない。 
でも聞かなきゃ。 



ツン母「…それで…娘は…？」 
男「…。」 




医者「手術は成功しました。ただ術後の経過を見ないと、はっきりとしたことは言えませんが…」 



ドサッ。 



男「良かった…。良かった…。本当に…。」 
ツン母「…！本当に、本当にありがとうございます…！」 
医者「まだお礼は早いですよ、お母さん。じっくり見ていきましょう…当面は大丈夫なはずですから」 



良かった… 



良かった…。 



良かった……！ 




気づくと俺は泣いていた、自分の病室で。 




----
医者「今晩和」 
男「こんばんわ」 
医者「…何故君の部屋に寄ったか解るかな」 
男「…さっぱり」 
医者「…君は鋭いのかそうでないのかさっぱり解らない時があるね…」 
医者「…きたまえ、君の名を呼ぶ人が居る」 




----
…ツンの病室？ 
…面会謝絶の札。 



医者「意識はないけどね、男くんの名前ばかり呼んでいる…手でも握ってあげなさい」 



ガラガラガラ。 



男「…ツン」 
ツン「男…男…」 
男「ツン…生きていてくれて嬉しいよ…でも俺は…余計に死ねなくなった。先生にあれだけタンカ切ったんだ…俺だって何事もなく終わらせて、ツンと一緒に…」 



おでこにキス。 



医者「…そろそろ男くん行こうか」 
男「はい」 




「…バカ」 




男「え？」 



…？ 



医者「どうしたの？」 



男「いや…何でもありません」 




----
ツンの術後の経過は順調だった。 



医者「僕としても、ここ数年で最も出来がいいオペだったよ…それ以上にツンくんの生きる意思は凄まじい物があるがね」 
男「往生際が悪いんですよ」 
医者「確かに(笑)」 



「へぇ…」 



男「…(殺気！？)」 
ツン「…男は私をそんな風に思ってたんだねぇ…」 
男「ちょっと待て落ち着いて話をしよう」 
ツン「知らない！」 



バシッ！ 



男「いて。何だこれ…。」 



出てきたのは真っ黒のマフラー。これを金取って売ったらそくクレーマーの嵐だろう。 



…でも暖かい。 



…生地でも技術でも、織り込めないものが入ってるから…かな。 



ツン「…こぅら！かってに開けて、ニヤけるな！」 



----

なげつけたのはツンですけど？ 



ツン「ちょっと首貸しなさい」 
ツン「うん…寸法も完璧ね…計ったかいがあったわ」 



え？ 



男「いつ？」 
ツン「…不法侵入？」 
男「…呆れた…」 
ツン「ば、バカね…一応入場料唇に払ってあげたわよ！(//////)」 
男「…」 



恥ずかしいのは俺ですよ姉さん。 



二人の胸には貝と、ハートの片方が輝く。 



ツン「ねぇ？」 



男「ずっと一緒にいようね？とか言い出すんじゃないだろうな」 
ツン「…ッ！そんなベタな台詞言わないわよ！」 
男「…ならいいけど」 




----


きっと二人は大丈夫。 



海が見てくれるから。雪が撫でてくれるから。 





Happyend 




～死が二人を分かつまで～ 




俺の手術も成功した。二人とも、激しい運動は出来ない…常に綱渡りだが…。 
一緒にいられる幸せ。 



男「おせぇよ…」 
ツン「し、仕方ないでしょ！女の子はいろいろ身支度整えなきゃいけないんだから！」 
男「海に来るぐらいで化粧まで…」 
ツン「…好きな人に綺麗だと思って欲しいじゃない(ボソッ」 
男「ん？」 
ツン「な、何も無いわよ！……歩こ？」 



男「手」ツン「ん」 




夕日の海外でさすがにちょっと寒いけど…。 



貝とハートを合わせて 



『死が二人を分かつまで』 





…この先の言葉は、もちろん当人と海だけが聞いていた。





[[normal end&gt;http://www26.atwiki.jp/fragile-love/pages/44.html]]へ
[[normal end2&gt;http://www26.atwiki.jp/fragile-love/pages/45.html]]
[[bad end&gt;http://www26.atwiki.jp/fragile-love/pages/46.html]]


----

感想、コメントが作家を育てます。
支障なければほんの一文でも感想を残していただければ幸いです。


#comment(vsize=2,nsize=20,size=40)    </description>
    <dc:date>2009-05-31T17:17:42+09:00</dc:date>
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  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/fragile-love/pages/28.html">
    <title>明き人氏の2スレ目の長編</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/fragile-love/pages/28.html</link>
    <description>
      特別な事じゃない。 
誰だって 
誰かを失っている。 
誰も死なない世界は 
存在しない。 

another『病ツン』 

これは 
とある国の 
とある病院の 

兄妹のお話。 



----

～奇跡の二人～ 

憂鬱だ。それはもう、憂鬱だ。何故かって？…入院したからだ。 
俺がだ。いや、『俺も』だ。 
どうやら神様は、中々に性格が悪いらしく…オマケまでつけてくれた。 

ツン妹(以下、ツン) 
「兄さん！通路の真ん中で亀さんのように歩かないで下さい！」 

…元凶は背中にいる。 
ツン「…全く…」 
ツン兄(以下、男) 
「はいはい」 
ツン「…はい、は一回で良いんですよ」 
男「肺」 
ツン「…何か今発音が臓器っぽかったですが、良しとしましょう」 
俺達は病気だ。俺は肺炎、妹は…解らん。とりあえずは検査入院で詳しいことは解っていない。 
ツン「…兄さん！」 
男「ふへ？」 
ツン「…聞いてなかったんですか？」 
男「うん」 
ツン「…はぁ。も、もう一度だけですよ」 
心なしか顔が赤い。 
ような気もする。 



----

～奇跡の二人２～ 

ツン「入院中も、もし兄さんが寂しくなったら、病室に来てもいいんですよ？」 
…。 
男「そんなこと言って、お前が来て欲しいんじゃないのか？」 
ツン「バ、バカでしょう兄さん！兄さんなんか居なくても私は寂しくなんかありません！！！」 
男「またまた～」 
からかうのは実に楽しい。いや、全く。 

ツン「う」 
ツン「うぅ…」 
ツン「兄さんのアホー！」 
男「のわっ！」 
体当たりして、大声上げながら走りさっていった我が妹。 
男「病院ではお静かに…＆走るなよー」 
聞こえないだろうけど、言ってみました。 

男「…しかし…」 
男「双子が同時に入院とか、何かのネタとしか思えないぞ」 
独り言は周囲の目線が痛い。キニシナイ。 
男「本にしたら、ベストセラーに！」 
…………。 
男「あほらし。病室行こう」 

…かったるい病室生活が始まる。 




----
～慣れた？～ 
男「…暇だ」 
暇だ。 
男「…」 
暇過ぎる。 
看護師「仕方ないわよ…それが病院ですもの、いいかげんに慣れなさい」 
男「いや、暇なもんは暇です」 
点滴中は尚更。 
ツン「兄さ…って、点滴中ですか」 
看護師「あ、いらっしゃいツンちゃん」 
ツン「こんにちは」 
看護師「こんにちは」 
ツン「…あとどれくらいで兄さんの点滴は終わります？」 
看護師「そうね…一時間ぐらいかしら」 
ツン「一時間…」 
看護師「ツンちゃんはお兄さんと早く遊びたくて仕方ないのねっ」 
ツン「そ、そんなんじゃありません！断じて！ただ兄さんでも捕まえてトランプでもしようかな…と」 
看護師「兄妹そろって暇そうねぇ…」 
ツン「…暇になれちゃうとダメになりますよ？何かしてないと」 
看護師「慣れも大事だと思うけど…」 
男「…………暇だ…」 




----
～トランプwar～ 
男「革命」 
ツン「革命返し」 
男「革命返し返し」 
ツン「革命返し返し返し」 
男「革命返し返し返し返し」 
ツン「…」 
男「…」 
ツン「…二人でやるものでは無いですね、大貧民」 
男「全くだな」 



----
～第二次トランプwar～ 

ツン「えい」 
患者１「うりゃ」 
男「てい」 
患者２「はい」 
ツン「むぅ…」 
患者１「あがり！」 
男「くぅ…」 
患者２「あがり♪」 
患者２「さぁ、これで双子のどちらかが私たちにジュースをおごってくれるのね♪」 

男「…すまん、妹…いま兄は鬼になる…」 
ツン「むぅ…」 
男「…お前の手札は解っている。13だ。勝つのは俺だ」 
ペシ。1。 
ツン「(計 画 通 り！)」 
ツン「…兄さん？本当なら私は負けていました…ですが！私はカードを重ねて一枚に見せかけていたんですよ！」 

ペシ。2。 


～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～


男「ちくしょう！」 
ツン「まっとうにカード出していたら、記憶力の良い兄さんには勝てません…」 
男「良いのか！俺は確かに負けた！負けたが、俺は兄だ！兄をパシらせたあげく、おごらせるなんて…世間が許すわけがない！」 
ツン「そうかもしれません。しかし、私が勝ったのだから仕方ありません」 
男「(言っても解らぬ馬鹿ばかり…)」 
…。 
ツン「解ったからはやく行って下さい」 
男「ち、ちくしょう…」 
480円出費した、失うものばかりの戦争がここに終結した…。



----
～コスプレするのなら、魂までキャラになりきってからだ～ 

男「…」 
ツン「…」 
看護師「…」 
男「なぜツンがナース服を来ている？」 
ツン「え、えーと」 
看護師「あ、あはは…」 
男「…しかも、それこの病院のじゃないな」 
看護師「…私の私物」 
…。いやいや。 
看護師だろアンタ。 

男「で？何故だ？」 
看護師「い、いや男君はナース好きらしいって噂を聞いて…ツンちゃんが着てみたいとか言いだすから…」 
ツン「！何を口を滑らせてるんですか！」 
看護師「あ」 
ツン「うぅ…」 
男「…何か誤解されてる気がするが、そんな趣味はないぞ」
ツン「え」 
ジロリ。 
看護師「…に、睨まないでツンちゃん」 
ツン「はぁ…もう、着替えます」 

男「お、そうか…また後で来るわ」 
退散。何か険悪なムードだしねぇ…。 
看護師「な、なんかゴメンね」 
ツン「もう、良いです…私が言いだしましたし」 
男「あ」 
男「別にツンは何来ても似合うと思うぞ？」 
ツン「ふへ？」 
男「素材が良いからな～…っと、じゃあまた後でな」 
ツン「…」 
看護師「顔赤いよ」 
ツン「えへへ…」 
看護師「…あの天然ジゴロめ…」 
ツン「♪♪♪♪」




----
～素直ヒートのなく頃に～ 
ヒート「男ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ！！！」 
男「うわっ！」 
ヒート「入院したって聞いていてもたってもいられなくなって来たぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ！！！！」 
男「うるせぇよ！」 
ヒート「大丈夫かぁぁぁぁぁぁぁぁ！」 
男「大丈夫だから帰れ！病院では静かにって親に教わらなかったのかお前は」 
ヒート「愛してるぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」 
ナースコールしよ。 
男「あ、看護師さんですか？男の方連れてきて下さい」 
ヒート「私も入院したいぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ！！！」 
男の方たち到着。 
連行。 
ヒート「男ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉまたなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！」 
…静かに出来るようになってから、来い。




----
～素直クールもなく頃に～ 
クー「やぁ男」 
男「お、見舞いに来てくれたのか」 
クー「愛しい君が入院したと聞いたら、来ないわけにも行かないだろう」 
男「相変わらず、冗談が上手いなクーは」 
クー「む。私はいたって本気だぞ、なんならこの場で…」 
ツン「兄さん！」 
煩いのが来た。 
ツン「こ・ん・に・ち・は。クー。わざわざお見舞いありがとうねぇ…」 
クー「いやぁ、当然さ…あはははは…」 
ツン「フフフ…」 
クー「あはは…」 
ツン「フフフ…」 
クー「あはは…」 
男「(なんか空気が重い！重いです！)」


看護師「…遠い所から見る分には男くんが困ってて楽しいけど、あの場にだけは入りたくないわね」 
医者「…全くです」 



----
～パクリとインスパイアとオマージュとパロディは同じようで…違うような…ような…～ 

ツン「兄さんって倖田來未嫌いでしたよね」 
男「ん？ああ、今はパクリアーティストだしな」 
ツン「そうですか…」 
男「いや、別に他人が聞くのはどうでも良いんだが…俺は、嫌いだ、というだけ」 
ツン「でもパクリとパロディとオマージュとインスパイアって何が違うんです？」 
男「夢は時間を裏切らないんだよ」 
ツン「？」 
男「時間も夢をけして裏切らないんだよ」 
ツン「？？？」 
男「プラネタリウムは素敵だね？」 
ツン「…全く意味が分かりません」 
男「…ツンがカワイイって言うのと、ツンが綺麗って言うのとの違いだ！解りやすい！」 
ツン「(////)兄さんのアホ！兄さんなんか嫌いです！」 
ツン「第一、何言ってるのか解りませんし！」 
男「これ以上言うと消されるぜ…」 




----
～お金で買えない価値がある。買えるものは借金して(ry…プライスレス。～ 

ツン「んっ…」 
…。 
ツン「あっ…」 
ツン「んんっ…！」 
ツン「あっ」 
ツン「ああっ！」 


男「…なぁ、こんなマッサージだけで声出すのヤメロ」 
ツン「だって兄さんが上手いんですもん」 
男「誰か他の奴でも大して変わらんだろうに…」 
ツン「兄さんが良いんです！…タダだし！」 
男「兄妹愛をお前は無料だからと最大利用するのか」 
ツン「…愛だなんて♪♪♪」 
男「聞いちゃいねぇよ、コイツ」 





----
～働いたら負けだと思ってる～ 
ツン「兄さん」 
男「はい」 
ツン「真面目にやりなさい」 
男「…いくら学校休んでるからって、何も二人で勉強しなくてもいいんじゃないか？」 
ツン「皆よりも送れるわけにもいかないでしょう？つべこべ言わずにやりなさい」 
男「…」 
ツン「…兄さんは」 
男「ん？」 
ツン「兄さんは将来やりたいこととかありますか？」 
男「いや、特に」 
ツン「え」 
男「働いたら負けだと思ってる」 
ツン「…我が兄ながら何て情けない…」 
男「そーいうツンはあるのかよ」 
ツン「わ、私ですか」 
ツン「…笑いません？」 
男「おばあちゃんはいっていた…『子供の夢は未来の現実だ、それを笑う奴は人間ですらない』ってな」 
ツン「おばあちゃんから聞いたこともないですよ」 
男「TVで言ってた…とにかく教えろよ」 
ツン「…さん」 
男「ん？」 
ツン「お嫁さん…」 
男「…」 
ツン「…」 
男「い、い、イインジャナイノカ夢があるだけ」 
堪えろ俺！ 
笑いを堪えるんだ！ 
ツン「うぅ…兄さんなんか…！」 
ツン「兄さんなんか大嫌い！」 
…無理でした。 
ガタン！ 
出ていっちまった。 
男「…悪いことしたな…」 
でもお嫁さんか…。 
想像。 
…アリだな。 





----
～君と共に～ 

私は好きな人がいる 
それは 
許されない想い。 
やがて、 
別の誰かと 
共に歩くことに 
なるのも解っている 


それでも、好き。 
共に笑い 
共に嘆き 
共に怒り 
共に泣いて。 

二人は手を繋ぐ。 

二人は 
最も近い他人。 
二人は 
最も遠い双子。 





----
～二人は忘れちゃう～ 
男「なぁ」 
ツン「はい」 
男「さっき見舞いにきた人誰だっけ？」 
ツン「…兄さんのクラスでしょう？」 
男「え、ツンの方じゃなかったっけ」 
ツン「私じゃあ…無いと…たぶん」 
男「俺も…たぶん」 
ツン「…あの人の名前出てきます？」 
男「…」 
男「…渡辺…？」 
男「だったような」 
ツン「私は…」 
ツン「思い出せません…」 


渡辺さん「あれれ～？悲しくないけど、涙が出てきたよ～？」




----
～二人色の空に～ 

ツン「んー」 
男「モルスァー」 
二人で背伸び。 
男「風は気持ちいいな」 
ツン「そうですね」 
男「…ツン」 
ツン「はい？」 
男「かげおくりって知ってるか？」 
ツン「あ、あの小学校の時に教科書にのってた話の」 
男「今、やろうよ」 
ツン「ふふ、兄さんだら子供みたい」 
男「付き合えよ」 
ツン「いいですよ」 
影法師を見つめて。 
ひとつ。ふたつ。 
…。……。とお。 
スゥ…と。 
空に二人を写す。 
男「…」 
ツン「綺麗…」 
男「なんか…」 
ツン「はい」 
男「恋人といる気分だな」 
ツン「…バカ」 




----
～記憶より～ 

医者「君は病気だ」 
ツン「…まぁそれはそうでしょう」 
じゃなかったら入院などしていない。 
ツン「それで…病気の種類は解ったんですか？検査入院…という形でしたが」 
医者「解らない」 
ツン「え…」 
医者「よく似た病気は存在するんだが、類似しているだけでよく解らないんだ」 
ツン「…どういった種類の…？」 
医者「若年性アルツハイマーという、新しい記憶から無くしていく病気がある」 
医者「それは、完治しない病気でね。君のソレは酷似してる」 
医者「最近…多少なり思いあたるふしはあったはずだ」 
ツン「…」 
医者「……さっきも言ったが、似ている、が全く同じわけでもないようなんだ」 
ツン「…完治するかもしれない？」 
医者「解らないよ、まだ初期段階だからね」 
医者「…ただ記憶を無くすことは、日常に支障をきたす。このまま進めば普通の生活は出来なくなるよ」 
ツン「…もしかして、介護が必要になるような状態になったりするんですか？」 
医者「…覚悟だけは、しておいた方が良い」 
ツン「はい」 
医者「まだ、しばらくは大丈夫だろうが…色々あるかもしれない」医者「些細な事でも相談するようにしてね、僕も協力するから」 
ツン「はい」 
医者「良い方向に動けば良いんだけど…」




----
～暇人達のジャムパンラプソディ～ 

この世界は腐ってる 
だから私は 
一度０に還そうと思う 
男「…」 
ナースコールをとる。看護師「はい、どうしたの男君」 
男「…ロビーにジャムパンを仕掛けた」 
看護師「(…)」 
男「今から三分後起パンさせる」 
看護師「(のってあげよっか、暇だし)」 
男「どうした！」 
看護師「や…やめなさい！自分が何をしているか解ってるの！」 
男「すでに遅いさ…俺は新世界を創るんだ！誰も止められない！」 
ポチっとな。 
看護師「な、なんて酷い…ジャムだらけだわ…」  
男「ふっふっふ…俺を認めなかった世界が悪いんだ！」 
男「次は、院長室だ…メロンパンが起パンすればどれだけの被害になるかな…」 
看護師「くっ、やらせはしない、やらせはしないわ！」 
男「無力だな、看護師さんよ…」 

ポチっとな。 

…。 
男「な、なぜだ！なぜ起パンしない！計画に狂いはなかったはずだ！俺の計画に…」 
医者「残念だったね…芯パンは抜いておいたよ」 
男「な、なにぃ！」 
医者「君の好きにはさせない！」 
男「…」 
医者「…」 

医者「寝ろ」 
男「うぃ」 
患者１「うぅ…もう食えねぇよ…」 
患者１「パイパンは…」





----
～むかしのお話～ 

ツン「お兄ちゃん！」 
男「ん？」 
ツン「お兄ちゃんとわたしはケッコンするんだよね？」 
男「バカだな、ツンは。きょうだいははケッコンできないんだぞ」 
ツン「えぇー」 
ツン「ツンはお兄ちゃんとケッコンしたい！」 
男「ワガママいうなよー」 
ツン「うぅ…ふぇぇぇぇぇん」 



…あの頃から、かぁ。 
私が兄さんを好きなのは…。




----
～ひとりごと～ 

私は忘れるらしい。 
許されない想いを。 
とても、 
とても悲しい。 
けれど涙は出ない。 

兄さん。 
貴方を好きな日々は 
いつまで 
続きますか？ 
全て忘れた後に 
兄さんは 
隣にいてくれますか？ 

ツン「兄さん…」 




----
～少しだけの真実～ 

医者「…というわけなんだ」 
男「…嘘でしょう」 
医者「…」 
男「記憶が消える…なんて、嫌だな先生。ツンがそんな病気だなんて…冗談にもならない話はやめて下さい」 
医者「…」 
男「本当に？」 
医者「あぁ」 
男「…」 
医者「最終的には、看護が必要な状況になるかもしれない」 
男「…そんな…！」 
医者「ツンちゃんが自分で言うのは、嫌だけど知っておいては欲しいって言ってたから…僕が言うことにした」 
男「母さん達は？」 
医者「知っているよ、…受け入れた…のかは解らないが最悪の事態に向けて準備だけはしている」 
男「…」 
医者「…全く救いがないわけじゃない」 
男「…若年性アルツハイマーとか言うのに、『似てる』だけで未知の病気なのでしょう？……そんなの救いなんて呼びませんよ」 
医者「若年性アルツハイマーは治らない、進行は遅らせられるんだけどね」 
医者「…ただ、何故かツンちゃんは記憶が新しい方から消えてはいるけど、虫食い気味に消えているんだ…それはもしかしたら一筋の光明になるかもしれない」 
男「…正直、気休めにしか聞こえません」 
医者「…彼女も少なからず、ショックだろう。兄として支えになってあげて下さい」 
男「…はい」 




----
～ふたりごと～ 
ツン「聞いた？」 
男「うん」 
ツン「…私なら、大丈夫。大丈夫だから」 
男「…」 
ツン「ほら、いざとなったら兄さんもいるし…お母さんも…」 
男「…」 
ツン「大丈夫…」 
男「…」 
ツン「恐くないよ…」 
男「…」 
恐くない、なんて台詞は震えながら言うものじゃない。 
男「俺が居るよ」 
ツン「…え」 
男「たとえ何もかも忘れても」 
男「俺は覚えてる…ツン忘れる度に、強くツンを俺に刻むから」 
ツン「う、うぅ…」 
男「大丈夫」 
男「泣いて、良いよ」ツン「うわぁぁぁぁぁぁぁん！！！！」 
ツン「忘れたくない！忘れたくないよ！」 
泣きじゃくる。 
泣かせてやる。 
男「よしよし…」




----
～緩かに壊れゆく～ 

チュンチュン。 
朝だ。 
昨日は消灯ギリギリまで、ツン泣き続けていた。なだめるのも、一苦労だ。 
ツン「おはようございます、兄さん」 
目は赤い。あの後も、泣いていたのかもしれない。 
男「おはよう」 
平静を保って、返事をする。 
ツン「…今日も、勉強しましょうか」 
男「うぇ…」 
いつも通りに。 
ツン「……何か文句でも？」 
いつも通りに。 
男「…無いです」 
ツン「よろしい」 


緩かに壊れゆく日常に脅えながら。 





----
～てぶくろ。～ 
看護師「ツンちゃん手先器用ねぇ…」 
ツン「昔から編み物は得意でしたから」 
編み編み。 
看護師「健気ね」 
ツン「！…ど、どういう意味でしょう…？」 
看護師「別にぃ？」 
ツン「…なら、構いませんけど」 
看護師「あ、間違えてる」 
ツン「あ」 
看護師「くふふ～動揺したのかにゃ～？」 
ツン「そ、そんなワケないでしょう」 
直す。すでに少女の顔は真っ赤だったりするわけで。 
看護師「暖か～い手袋あげなきゃいけないものね？」 
ツン「し、知りません！誰も兄さんなんかに…」 
看護師「お兄さんとは言ってないわよ」 
ツン「うぅ…！」 
看護師「(なんて可愛い…)ま、頑張りなさい恋する乙女」 
ツン「あうぅ…」 





----
～想いで～ 
ツン「は、はい兄さん」 
男「ん？手袋？」 
ツン「き、今日は兄さんの誕生日じゃないですか」 
男「おぉ…そうだったっけ、ありがと」 
男「あったかいな、コレ」 
ツン「わ、わざわざ私が編んだんですからありがたく着けてくださいね」 
男「ん、サンキュ」 
ツン「……感謝してます？」 
男「そりゃしてるさ！たっぷり！」 
ツン「嘘っぽいですねぇ…」 
ツン「ほ、本当に感謝してるならお返しにキ、キ、キスして下さ…ぃ」 
最後の方は声がかすれて聞こえなかった。 
男「え。それは…その…あの…」 
ツン「嘘ですよ！何をそんな顔を真っ赤にして…」 
男「だってツンが…」 
ツン「ふふ、兄さんのアホーバカー」 
走り去っていくツン。 
男「やられた…」 



ツン「(あー心臓が裂けるかと思った/////)」 





----
～優しい夢～ 
男「俺は誰？」 
ツン「兄さん」 
男「君の名前は？」 
ツン「ツン」 
男「家族構成は？」 
ツン「お父さんとお母さんと兄さんと私」 
男「スリーサイズは」 
ツン「…」 
男「好きな人は？」 
ツン「…」 
ツン「死ねぇ！」 
男「うわちょっと待て辞書の角はまずい死ぬ角は死ゴファ！」 
ツン「…記憶の確認にスリーサイズはいりません」 
男「…」 
へんじがない。ただのしかばねのようだ。 
ツン「最近…夢を見るんです。優しい夢…兄さんと二人だけで、私はとても幸せそうで……。夢が、現実になれば良いのに」 
ツン「って兄さん？」 
へんじがない。ただのしかばねのようだ。 
ツン「うわ！大丈夫ですか！？兄さん！兄さんってば！」 

ちなみにたんこぶが出来てました。 





*第1部完 




----
～「告白」～ 

今日はクリスマス。 
病院でもクリスマスなんてオサレなイベントはやるもので。二人でしんしんと雪が降る窓を見ながら、慎ましやかなパーティをしていた。 
そろそろお開きにしようかな、と言う頃。 
ツン「兄さん」 
静寂を破ったツン。 
男「ん？」 
ツン「今から言うことを忘れないで下さい」 
男「？何だよ？」 
ツン「私は」 
息を飲んで。 
ツン「(大丈夫だ、言える)」 
これはきっと最後だから。最後のチャンスだから。…だから。 

ツン「私は…兄さんが好きです…男の人として、です」 
男「なっ！」 
ツン「返事は聞きません」 
ツン「聞く意味がありませんからね」 
忘れるから。 
ツン「だから…兄さんの心に今日の事を焼きつけておいて下さい」 
ツン「私の想い」 
男「…」 
ツン「今日は…もうお開きにしますか」 
男「…そうだな」 




----
～灯～ 
それからツンの病状は悪くなる一方だった。 
人の判別は出来なくなって、…とうとう介護の施設にあずける事にまでなった。 
俺が誰か解らない。 
見るのすら辛い。 
それでも共に生きようと思う。未来を全てツンに。あのクリスマスの想いに応えるため。 
俺の答えを示すために。




----
あれから数年。 
俺は夢を決めた。 
ある人の 
夢を叶える夢だ。 

～二人の夢～ 

看護師「まさか、君が介護の資格を取るとはねぇ…」 
男「…俺は、兄ですからね」 
ツン「…」 
看護師「それで、今日はどうしたの？わざわざ教会なんかにまで連れだして…」 
男「夢を、叶えにきたんですよ」 
ある、服を取り出す。 
看護師「！…それは…！…前に、ツンちゃんが言っていたの？」 
男「…えぇ」 
看護師「…そうね…その服は女の子なら、誰もが夢見るかもね…」 
男「着させてあげて、貰えますか？」 
男「俺も…中で正装で待っていますから」 
看護師「解ったわ」 






*そして。&amp;br()扉が開く。&amp;br()True end &amp;br()―永遠と、共に― &amp;br()ドレスを着たツンは&amp;br() 本当に綺麗だった。&amp;br() 眩いほどに。 &amp;br()支えられながら &amp;br()歩いてくるツンを&amp;br()受け継いで、 &amp;br()十字架の前まで。&amp;br()&amp;br() こうやって &amp;br()歩いていくんだ。 &amp;br()&amp;br()二人で歩くんだ。 &amp;br()&amp;br()「…兄さん」 &amp;br()&amp;br()「……愛してる」&amp;br()&amp;br()そんな、声が。&amp;br()&amp;br() 遠く &amp;br()聴こえたような気がした。 



END



----

感想、コメントが作家を育てます。
支障なければほんの一文でも感想を残していただければ幸いです。


#comment(vsize=2,nsize=20,size=40)    </description>
    <dc:date>2009-05-31T17:17:39+09:00</dc:date>
    <utime>1243757859</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/fragile-love/pages/24.html">
    <title>短編集3</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/fragile-love/pages/24.html</link>
    <description>
      キュコキュコキュコ 



女「ねえ、あれ」 
男「車椅子がどうかした？」 
女「あれ乗りたい」 
男「はぁ？」 
女「お願い！」 
男「･･･」 
女「重傷患者の頼みよ！」 
男「しょうがないなぁ」 



男「はい」キュコキュコ 
女「起こして頂戴」 
男「足が動かないだけだろ」 
女「いいから起こして」 
男「しょうがないなぁ」 



看護婦「(･∀･)ﾆﾔﾆﾔ」 



女「や、やっぱり自分で起きるわよ！バカ///！」 





----

女「リンゴむいて」 
男「はい」 



女「テレビカード買ってきて」 
男「はい」 



女「TSUTAYAでセカチュウ借りてきて」 
男「はい」 



女「マッサージして」 
男「･･･」 
女「なによ？」 
男「俺、女が完治する前に過労で倒れるかもしれない」 
女「そうなったらアタシのベット半分貸してあげるわよ」 
男「じゃあそうするよ」 
女「ほ、本気にしてんじゃないわよ！変態////！！」





----
女「退屈だからオセロやろ」 
男「よっしゃ！」 



男「へっへー、連続６枚返し！」 
女「･･･」 



男「HAHAHA、四隅はいただいた！」 
女「･･･」 



男「四辺オールコンプリート！」 
女「･･･」 



男「これでラストー！！」 
女「うっ･･･ゲホッ」 
男「おいどうした！？」 
女「は、早く薬持ってきて･･･」 
男「お、おう！」 



男「ハァハァ、持ってきたぞ！」 
女「あ、もう直ったみたい♪」 
男「そうか･･よかった」 
女「さ、オセロの続きやりましょ」 
男「あぁ･･････････あれ？オレの色減ってね？」 
女「気のせいよ」 





----

女「梨むいて」 
男「はい」 



女「ポカリ買ってきて」 
男「はい」 



女「体温計取って」 
男「はい」 



女「服ぬがして」 
男「はい」 



女「ちょっと！ちょっと！」 





----

ツン｢ねぇ｣ 
男｢･･･ん?｣ 
ツン｢神様って、居ると思う?｣ 
男｢なんだ行き成り｣ 
ツン｢居ると思うって聞いてるの｣ 
男｢･･･さぁ、居ないんじゃないか?｣ 
ツン｢･･････そう、やっぱり貴方もそう思うのね｣ 
男｢だからなんなんだよ｣ 
ツン｢別に･･･なんでも無いわよ｣ 
男｢･･･?(変な奴だな･･･)｣ 





----

男「…ﾋﾟｺﾋﾟｺ…ﾁｬﾘﾝ！」 
ﾂﾝ「何をさっきからやってるんだ？うるさいんだけど」 
男「あ、わりぃ。いや、コレまじおもしろくてな」 
女「くだらない」 
男「んまぁまぁ、そんな事言わずにやってみろよ、ﾎﾗ」 
ﾎﾟｲ、ﾄﾞｻ（ﾂﾝのベッドになげる） 
ﾂﾝ「なんでやらないといけないのよ…ﾋﾟｺﾋﾟｺ…ﾁｬﾘﾝ！」 
男「どよ？」 
女「別におもしろくないわよ…」 
女「コレって対戦できないの？」 
男「んまぁ、できないこたぁないけど」 
女「な、ならコッチにきてやりなさいよ…はやくしなさい！」 
男「はぃはぃ、わかりましたよ…」 
女「すごく楽しいゲームだね」 
男「あれ？さっきまでつまr…」 
女「そ、そんな事いってないよ！」 



病院内デート 



男「なあ」 
ﾂﾝ「なんだ？」 
男「俺の事好きか？」 
ﾂﾝ「な、なんでそんな事いわせんねよ！？………好きだよ…好きだからなにか？」 
男「素直じゃねぇな…ま、そこがすきなんだがな」 
ﾂﾝ「な、なんなねよ！（////////)」 
男「また顔赤いぜwww ま、だから…今日デートしないか？」 
ﾂﾝ「デート？な、なんであんたなんかと！…す、するとしても外いけないのよ」 
男「だから病院内でデートすんだよ」 
ﾂﾝ「病院内？」 



（僕らは２時間ほどこの大きい病院を回った。） 
男「あ！あの部屋なんだっけ？…」 
女「I…なんとかなんだよね…」 



男「ICPOじゃない？」 
ﾂﾝ「う、うん！多分それ！」 



（こんな馬鹿みたいな会話しながら、僕らは楽しいデートをすごした。手をずっとにぎったまま… 



屋上） 



男「なんかいろいろあったよね～」 
ﾂﾝ「私はいつも見てるからなにもかんじなかった。」 
男「そっか…ごm」ﾂﾝ「でも！」 
男「ﾋﾞｸｯ」 
ﾂﾝ「男と回れて楽しかった…//////」 
男「…俺も楽しかった」 
ﾂﾝ「…恥ずかしいじゃない！馬鹿！/////」 
男「だなw」 



僕らは顔を見つめあい、お互い引き合うようにキスをした… 




（自分でもわかっていたんだ… 



ﾂﾝ「……男」 
男「…ん？」 
ﾂﾝ「私は…ﾋｯｸ…この先ずっと…」 
男「うん…」 
ﾂﾝ「……………す」 
男「？」 
ﾂﾝ「好きでいてやる！感謝しなさいよ」 
彼女は顔をぬぐい、満面の笑みで言った 



男「素直じゃないなw」 



ﾂﾝ「う、うるさい！」 



ふたりは笑った、そしてまた二人は唇をかさねた。最後かもしれないデートの終止符をうった 




完 





----

男「見舞いに来てやったぞー」 
女「別に頼んでないし、さっさと帰りなさいよ」 
男「そう言うなよ、お前の大好きな桃持って来てやったんだから」 
女「そう、そういうことなら早くそこに座って皮むきなさいよ」 
男「見てみろ、お前の尻みたいにきれいに割れてるぞ」 
女「バッ、何言ってんのよ！・・・ってアッ！」 
男「あ」 
男は指を切ってしまう。 
男「ははは・・・慣れないことはするもんじゃないな、ごめんな」 
女「何言ってんのよ、早く手を見せなさいよ！」 
男「女は大げさだなぁ・・・ってオイ！」 
指をなめる女。 
女「これで大丈夫でしょ」 
男「・・・ありがと女、これも愛情がなせる技だな！」 
女「ち、違うわよ！傷口からばい菌が入って全身にばい菌が回って死なれたら目覚めが悪いでしょ！！」 
男「といいつつも指をなめ続ける女」 
女「なめ続けないわよ！！！！」 





----

目を閉じると、君がいる。 



いたずらなに笑って僕を困らせる君がいる。 
真っ白な部屋の中、君は綺麗な服を着ていたね。 
君の白い肌によく似合っていた。 
天使みたい、だった。 
けど君は、街で流行の服を着たがっていたよね。 
退屈でただ疲れるばかりだったあの日に、 
君は戻りたがっていたよね。 



いつからか君は、遠い目をして、窓の外ばかり眺めていた。 
そんな君を外へ誘ったけど、君は小さく首を振った。 
僕が君にしてやれること、何かないのかな。 
そんなことばかり考えては、行き場のない戸惑いが胸を包んで、 
僕は君に笑いかけることもできなくなっていた。 



そんな僕に君は静かに微笑んで、 
しょうがないんだよ 
と言った。 
その小さな体に途方もなく重いものを抱えていた君が 
不器用に笑うたび、僕は無力感みたいなものに打ちひしがれた。 
そうやって流れることをやめようとしない時間が君を押し流していき、 
雨が音もなく降るような梅雨の終わりのあの日、 



君はいなくなった。 



最後に会ったとき、君は悲しい映画でヒロインが最期に言うような 
美しい言葉を残したりはしなかった。 
いたずらな笑顔を見せることもなく、整った綺麗な顔を、苦しみに歪めていた。 
君じゃ、ないみたいだった。 
あまりに必然的な君の死の後、僕は何か忘れ物をしたみたいな気分がずっと続いている。 
火葬場の煙突から君を焼く煙が空に溶けていくのを眺めても、君の死を実感できない。 



君は、どこにいるんだろう。 



目を閉じると、君がいる。 
そこにあるいたずらな笑顔が、もう僕の前には現れない。 
君は思い出になってしまった。 
君がいないって、そういうことだった。 



僕はきっと、君のいない世界をいやになるほど長いこと、生きていかなきゃならない。 
すごく辛いけれど、強くなりたいって思うんだ。 
君はほんと、素直じゃない。 
君のワンクッション置いた優しさや、 
君の変化球みたいな愛があったから、 
きっと僕は大丈夫。 
思い出は裏切らないから、僕はそれに甘えてしまうかもしれない。 
そんな僕を、君は叱るかな。 
けど、時々でいいんだ。 
時々でいいから、君に会いたい。 



目を閉じれば、君がいる。 





----

ガキ「ねーねーおねーちゃん！ちゅるやさん織ってちゅるやさん！」 
ﾂﾝ「？あぁ、ツルね？…（おりおり）…はい」 
ガキ「ありあとー！けどこれちゅるやさんじゃないよー！」（去っていく 



ﾂﾝ「だからちゅるやって何よ…」 
男「よう」 
ﾂﾝ「ちゅるやさんは織れないわよ」 
男「お前、子供には優しいんだな（…コイツいまちゅるやさんて言った？ハルヒ？」 
ﾂﾝ「おっ！男！？」 
男「なんだその顔は、俺はクモでもゴキブリでもないぞ」 
ﾂﾝ「べっ、別に…」 
男「おーそうだそうだ」 
ﾂﾝ「何よ」 
男「ほい。これ（ぼす」 
ﾂﾝ「何これ！？真っ暗で見えないわよ！！」 
男「ハハハ、ただのニット帽だよ。プレゼントだ」 
ﾂﾝ「なにいって（ちゅぅ）……」 
男「外す？」 
ﾂﾝ「いま、は…だめ」 
ほっぺたは帽子と同じ、バラのような紅色。




以上短編9個をお送りいたしました


----

感想、コメントが作家を育てます。
支障なければほんの一文でも感想を残していただければ幸いです。


#comment(vsize=2,nsize=20,size=40)    </description>
    <dc:date>2009-05-31T17:17:36+09:00</dc:date>
    <utime>1243757856</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/fragile-love/pages/23.html">
    <title>短編集2</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/fragile-love/pages/23.html</link>
    <description>
      女「私がここに居たという事を残しておきたいの、だから・・・」 
男「わかったよ」 
女「か、勘違いしないでよ・・・あんたしか居なかったから 
　あんたに頼んだだけでべ、別に好きとかじゃ・・・」 
男「・・・わかってるよ」 
そして抱き合う二人 



～～～～～～～～～～～～ 



数ヶ月後 
医者「HIVが検出されました」 
男「あいつ・・・HIV残していきやがった・・・」 



----



医｢ふぅ…｣ 
看｢お疲れ様です。はい、コーヒー｣ 
医｢ああ…ありがとう｣ 
看｢いい加減休んだらどうですか？もう3日は寝てないですよね…医者が身体を壊したら本も子もありませんよ？｣ 
医｢患者が頑張ってるんだ。医者が何もしなかったら、それこそ本も子もないじゃないか。｣ 
看｢…男君とツンちゃんのことですか？｣ 
医｢…｣ 
看｢強いですよね｣ 
医｢…ああ｣ 
看｢…｣ 
医｢…｣ 
看｢えいっ(ｶﾞﾊﾞｯ)｣ 
医｢な、何を///｣ 
看｢5分くらい目を閉じて…休んでください。強い人っていうのは、ちゃんと休める人なんですよ？だから…｣ 
医｢…｣ 
看｢頑張ってくださいね？私も…その…応援してますから。｣ 
医｢…zzz｣ 
看｢あらら…｣ 
医｢zzz｣ 
看｢…///｣ 
ツン(自販機帰り)｢///｣ 
翌日、病院のあらゆるところで医と看がちゃかされたのは、また別の話… 




----


ツン「はあ…ドラえもんが本当にいたら、あたしの病気治してくれるんだろうな… 
　　そして…男の病気も治して、二人でずっと仲良く暮らしたい…」 
？「ぼーくードーラーえーもーん」 
ツン「え！！？？まさか本当に！！？？」 
男「俺のモノマネ結構似てるだろ？」 
ツン「まったく似てないわよっ！！」 
男「な、なんでそんなにキレてんだ？」 
ツン「ドラえもんに頼んでまずは男の頭から治してもらわないとね…」 
男「あーそうだな、ずいぶん長い間髪切ってないからボッサボサだ」 
ツン「……これはドラえもんでも治せそうにないわね」 
男「髪なんて床屋でいいんじゃね？なんでドラえもんなんだ？」 
ツン「…やっぱ無理だわ」 
男「え？俺なんか変なこと言ったか？」 



ツン「…ﾌﾟｯ 
　　アハハハハハハ！！！！」 
男「な、なんだなんだ？なにがそんなにおかしいんだ？」 
ツン「ハァハァ…ほんと男といると飽きなくていいわね」 
男「惚れ直したか？」 
ツン「バ、バカッ！！！暇つぶしができるって意味よ！！（////）」 
男「ふーん（ﾆﾔﾆﾔ）」 
ツン「な、なにニヤけてんのよ！」 
男「俺はお前といるとすごく楽しいぜ？ 
暇つぶしとかじゃなくて、ただ純粋に一緒にいたいって思うぞ？」 
ツン「（//////////////////）」 
男「ハハハ、すげー真っ赤だ」 
ツン「誰のせいだと思ってるのよ！！（///////）」 



ﾜｲﾜｲｶﾞﾔｶﾞﾔ 



そんな光景をそっと見守る人達がいた 



医者「運命とは残酷なものとはよく言ったものです… 
　あんなに幸せそうな二人も、もうすぐ離れ離れになってしまう… 
　私がドラえもんだったら…何度そう思ってきたかわからない…」 
ツン母「ほんとですね…あの二人を見ていると、幸せな気分になってきますもの… 
　　どうしようもないのですか、先生…」 
医者「ええ…今の医学では延命処置がやっとです 
　頭髪は抜け落ち、激しい痛みを伴いますがね」 
ツン母「ツンはもっと長く生きたいと思わなかったのでしょうか…？」 
医者「思っているに決まっているでしょう。あの歳で死ぬのが怖いなんて思うはずない 
　……私も最初は疑問に思いました。だが、あの二人を見ていると理由がわかった気がします 
　ツンちゃんは苦しい数ヶ月の延命より、今のままで男君と一緒に笑って過ごすことを 
　選んだのでしょう…それが、彼女にとっての最後の幸せというわけではないでしょうか」 
ツン母「うう…どうして……どうしてあんなに幸せそうなのに！！！ 
　　何もしてあげられないなんて！！！ツンが…ツンが何をしたって言うんですか！！ 
　　自分の感情を表現するのがちょっと苦手ないい娘なんですよ！！ 
　　男君と出会ってあんなに楽しそうに笑うことができるようになったのに！！ 
　　それなのになぜ…！！！」 
医者「お母さん、落ち着いてください。気持ちは痛いほどわかります 
　しかし…治す方法がないのです…ある方法を除いては…」 
ツン母「どのような方法が…！？以前は手の打ちようがないっておっしゃっていたじゃないですか！」 



医者「ええ…あの時は確かにそう言いました。 
　しかし、私自身希望がまったく持てないことだったので話をしなかったのです… 
　方法というのは………臓器移植です。 
　しかしながら、この病気は少しでも拒絶反応がでると失敗してしまう… 
　失敗した場合にはもちろん命を落とします…ほぼ100%の適正な臓器でなければ 
　この病気を治すことはできないのです…全世界を探しても1人いるかどうかの確率… 
　あの二人を無断で調べさせていただいた結果………」 
ツン母「ま…まさか…？」 




医者「全く合いませんでした。全世界に1人の確率なのにそう簡単に見つかるわけないでしょ」 



ツン母「ﾃﾞｽﾖﾈｰ」 




----


男「暑い」 
ﾂﾝ「何よ急に」 
男「……ツン、お前もしや」 
ﾂﾝ「えぇ。冷房切ったわよ。肌に悪いから」 
男「おっ、おま…ﾅｽﾞｪｷｯﾀﾝﾃﾞｨｽｶｱ！！」 
ﾂﾝ「肌に悪いから」 
男「う、うぅ……でもなんで突然肌なんて？昨日まで気にしてなかったのに」 
ﾂﾝ「べっ、べつに。看護婦さんにそーしなさいって言われたのよ！」 
男「そっかー…」 



昨日 
男「うわーツンのほっぺふにふにですべすべー」 
ﾂﾝ「ふぁふぃふぁっふぇんふぉふぉ！」 
男「ごめんごめん。でもほお擦りしたくなるくらい肌綺麗だな」 



ﾂﾝ「（容姿も体力もないけど…せめて男だ綺麗だっていってくれた肌くらいっ！」 



後日、看護婦と化粧水選びにいそしむツンの姿があったそうな。 





----

男「ツン、散歩いくか」 
ﾂﾝ「男がどうしてもっていうなら…」 



看護婦「ちょっと先生！勝手に外出てますよ？」 
医師「いいねー若いねー…」 
看護婦「ツンちゃんはそんなにもたないって…」 
医師「これ」ぱさ 
看護婦「これ、は？…」 
医師「カルテ。どっからどうみても、薬も変えてない、僕らは何もしてないのに快方に向かってるだろ？」 
看護婦「何、で…」 



医師「さぁ？恋の神様だけが知ってるんじゃないかな～♪」 





----

ﾂﾝ「今日は屋上までついてきていいわよ」 
男「はいはい、いい天気だしいいぜ」 



部屋からでる２人 



ﾂﾝ「…え!?」(ガクッ) 
男「どうしたんだよ!？」 
ﾂﾝ「な…なんでもないわよ。手を離して…(力がはいらない?)」 
男「先生呼んでく…」 
ﾂﾝ「ちょ、ちょっと待ってよ!!なんでもないったら!(いや、そばにいて!)」 
男「でも…」 
ﾂﾝ「これ…」 
男「…？」 
ﾂﾝ「車椅子」 
男「…」 
ﾂﾝ「これに乗ってみたかっただけ」 
男「おい…」 
ﾂﾝ「屋上まで私を歩かせる気？」 
男「…(ムチャはできない…)」 
ﾂﾝ「押させてあげるんだから文句ないでしょ？」 
男「…行ったらすぐ部屋に帰るからな」 
ﾂﾝ「早く行くわよ」男「ったく」 




男(あと４ヶ月か…) 





----

これが彼女の最後の願いになることは 
ただの高校生である俺でもわかっていた。 



医師たちも何も言わなかった。 
ツンの両親は気丈な人たちだった。 
俺に「ツンのお願いをきいてあげて」とだけ言った。 



「最期はね……男の家がいいわ」 



まるで俺の気持ちを考えずにツンはそう言った。 



「ごめんね、これじゃ学校どころじゃないね」 
「まぁ仕方ないよ。今はゆっくり休めばいい」 



休んだってどうなる訳でもない。それは分かっていた。 



――「イヤ！　点滴はしたくないっ！！」―― 



ツンは『少しでも栄養を……』と言う医師の言うことを拒絶した。 
それはいつもの強がりであることはわかった。 
普段から『体に管が付けられてる所なんて、見られたくない』と言っていた。 




俺の家に来てからも、ツンの死は日に日に濃くなっていった。 
でも俺は、何故かツンの死を実感できずにいた。 
だから悲しくなんて無かった。二人でいる時間は増えていたから。 



ツンはたまに苦しそうにしていた。 
それを見るのはただひたすらに辛かった。 
その時だけは、なぜ早くツンを連れて行ってくれないのか、と思った。 



――深夜、隣の部屋で寝ている俺は、妙な気分になった。 
「……ッ！」 
「ツン！？」 
「男……ハァッ……ァ」 
「病院に……！」 
ツンが俺の腕を掴む。 
「病院はいや……傍にいてくれればいいん、だからぁ……」 
今夜が最期だろう。 
ツンの白い腕はもう命の欠片も残っていなかった。 



「男、ありがとうね……」 
「なにいってんだよ」 
「べ、別に！　ただ色々世話になったって言ってるのよ！」 
「ッ……うん」 
「あなたは……私だけを見ていてね……」 
「つん……」 
「嬉しかったぁ……こんなポンコツでもずっと傍に居てくれて……」 
「……」 
「別にあんたが特別なんじゃないわよ。傍に居てくれれば誰でも」 
「わかってるよ……わかってる」 
「バカ……全然わかってない」 
「……わかってるよ」 
「幸せだったなぁ私の人生。バイバイ男……」 
「わかってるから……つん……」 



その日、僕の世界は大切な物を無くしてしまった。 





----

男「……」 



男「……うわっ！なんだよ……お前か」 
ツン「泣いているの……？」 
男「……」 
ツン「どうして泣いているの？」 



男「わかんないよ。ただ自分の周りでさ。 
『人の死』とか、悲しいとか、苦しいとか、辛いとか、悔しいとか、 
　そういうのがあまりにも多すぎて……。 
　自分の中で大きな渦になって……　」 
ツン「ふうん」 



男「それでお前のこととか考えたら……気がついたら、こうなっていた」 
ツン「……フン。あたしの為に泣くとはモノ好きな男ね」 
男「……」 
ツン「あんたさ」 
男「……なんだよ」 
ツン「セカチューとか、２４時間テレビとか見て泣けるタイプでしょ」 
男「……あ？」 
ツン「あたしはね、泣かないの。泣き疲れたから」 
男「……」 
ツン「何よその目は」 
男「……」 
ツン「……バカじゃないの！男のくせにメソメソして。ほんとバカ」 



俺はアイツとの付き合いで知っている。 
アイツは、ツンデレだ。 



ツン『何であんたなんかとデートに行かないといけないのよ！』 
それは肯定の意。本当は行きたいという彼女なりの意思表示。 



ツン『別に私が入院してもあんたに…関係ないでしょ…』 
それは構ってほしい、けど恥ずかしくて言えない、照れ隠し。 



さっき話した、 
ツン『……フン。あたしの為に泣くとは、モノ好きな男ね』 
あの話し方も、上の二つと同じ。出た言葉の裏が、真意だ。 



でもまてよ。 
ツン『……バカじゃないの！男のくせにメソメソして。ほんとバカ』 
あれも、思えばツンデレの一種だった。喋り方でわかった。 
その言葉の裏とは……？ 



俺が泣くことを蔑んだ彼女。本当は、羨ましかった？ 
彼女は泣かないと言った。それは泣きたくても泣けなかった？ 



男「……泣かせてやるよ」 
どうせ泣かせるなら、悲しい涙や悔し涙よりも。 
うれし涙の方がいいよな。 





----

女友「女、入院したみたいよ。なんでも重病であと半年とか･･･」 
男「な、なんだてって！！」 



男「女！！」 
女「あ、男」 
男「どうして！！どうしておしえてくれなかったんだよ！！」 
女「ちょっとなに焦ってんのよ」 
男「俺、心配で、心配で、頭どうかなりそうで･･･なのに･･･なのに何で重病っておしえてくれなかったんだよ！！」 
女「男――」 
男「余命半年なんてあんまりだよ！！」 
女「ちょっとストップ！」 
男「へ？」 
女「落ち着いていきてね」 
男「･･･」 
女「どうせ女友から聞いたんだろうけど、重傷なのは当たりよ」 
男「やっぱり！」 
女「でもね、足の骨折っただけで死ぬなんて聞いたことあるかしら？」 
男「じゃあ･･･」 
女「そうよアタシはただ骨折っただけ。余命はあと70ってところかしら」 
男「そうか･･･よかった･･･ｸﾞｽ」 
女「バ、バカ！泣くんじゃないわよみっともない///！」 



女友「嘘も方便ってね♪」 





----

病室にて 
ツン「うわぁ…」 
男「おぉ…」 
男「雪の降るクリスマスなんて久しぶりだな…」 
ツン「素敵…」 
男「記憶が無いぐらいだから、もしかしたら見たの初めてかもな」 
ツン「(最後の雪を男くんと見られるなんて…)」 
男「ふぅ…冷えてきたな、窓占めるか？」 
ツン「いいわ。その代わりにこっちに来なさい」 
男「…？」 
(ガバッ) 
二人でシーツにくるまれた。 
ツン「…た、ただのカイロがわりよ…」 
男「暖かいな」 
ツン「…うん」 



最後のクリスマスだから、 
最高のクリスマス。 




以上10個の短編をお送りいたしました

----

感想、コメントが作家を育てます。
支障なければほんの一文でも感想を残していただければ幸いです。


#comment(vsize=2,nsize=20,size=40)    </description>
    <dc:date>2009-05-31T17:17:33+09:00</dc:date>
    <utime>1243757853</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/fragile-love/pages/33.html">
    <title>零式2代目スレの長編</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/fragile-love/pages/33.html</link>
    <description>
      **プレリュード

別に、特に何の意味があったわけでもない。 
ただ、困っているように見えた。 
理由はそれだけで十分だった。 

ツン「小物入れはいりませんか？丈夫、ｺﾞﾎｺﾞﾎ、な小物入れですよ？」 

顔が上気して目を潤ませながら、物を売る女がいた。 
具合が悪いのは見ればすぐにわかった、だから少し助けてやろうと思っただけだった。 

男「全部、売ってくれ。」 

明らかに「欲しいから」と言う理由ではなさそうな物言い、それに気づいたのか、 

ツン「・・・哀れみですか？それなら結構です。」 

寒い中、辛い思いをしながらも、それでも矜持を、威厳を漂わせ、彼女は俺を睨む。 
何も言えず、俺はそのあとその場を去った。 



 

2,3日しただろうか？ 
久々に通れば、また、彼女は小物入れを売っている。 
顔色は、明らかに悪かった。 
だから少しだけ見守ることにした。 
理由？ 
倒れるのが、目に見えていたからだ。 


ドサリ 

案の定倒れた彼女、雪の中、震えながらも、それでも懸命に立ち上がって売り子をしようとする、彼女。 
躓いてこけたようにしか見てない周りの人はそ知らぬ顔。 
いまだに起き上がれず、必死に歯を食いしばる彼女の首を軽く打つ。 

彼女は、ぐったりと倒れた。 



*～彼女からの視点～

寒い中、売り子をした。 
急に足の感覚が消え、間近に迫る地面。 
冷たい感触にダイブして初めてわかる「倒れた」ということ。 

起き上がらなくては・・・起き上がって・・・売らなければ・・・ 

悲鳴を上げる体を腕で支えようとした、まさにそのとき。 

首に軽い衝撃。 


私は、抗う間もなく気を失った。



**第1話　新しい始まり

次目を開ければ、そこは古ぼけた家だった。 
暖炉に火は灯っておらず、久しく火をともした形跡も無い。 

なのに体は温かく、優しく抱きしめられていた。 

男「よう、起きたか？」 
ツン「・・・何よ？体が目当てなわけ？」 
男「・・・体を売ればまともな生活が出来そうなのに、それをしない少女を見た俺が、か？」 
ツン「・・・誘拐してる以上、疑われて当然じゃない？」 
男「まぁ、否定はしない。」 
ツン「それに私を助けて、何の見返りを求めてるの？お金は無いわよ？」 
男「見返りが無きゃ、助けちゃいけないのか？」 

戸惑った、あまりにも、サラリと言ってのけたこの台詞が、 
嘘に聞こえない。 

 
* ◆　◆　◆　◆　◆　◆　◆　◆
ツン「呆れた、自分も貧しい暮らしなのに？」 
男「病人を放ってはおけないしな、ほら、薬。楽になるから、飲め」 
ツン「医者気取り？訴えるわよ？」 
男「生憎医者なんだ、ほら、飲め。」 
ツン「貧しい医者がいたものね、腕が悪いんじゃない？」 
男「そう言ってくれるな、医者がみんな裕福なわけじゃない、あと、しばらく外には出るな、これは命令だ、主治医のな」 
ツン「勝手に決めないで、払うお金なんか無いんだから。」 
男「じゃあ、出世払いだな、いつか、死ぬまでに返せ。」 
ツン「フン、ばっかみたい。」 

優しすぎる男と、素直になれない病気の少女。 
この二人の物語は、こんな出会いで始まった。




*おまけ 

ツン「大体、こんなご時世で暖炉？一体いつの時代の人間よ」 

男「シラネエよｗｗｗ作者に聞けｗｗ」 





**第2話　甘えん坊な私

火が灯らない暖炉、くたびれた家。 
とても医者の住む家とは思えない、そんな家。 
そんな私は、そんな家の居候。 


ツン「何で暖炉に火を入れないのよ！寒いじゃない！」 
男「しょうがないだろ、金がねえんだから」 
ツン「はん！私に薬を渡すほどのお金があるじゃない！」 
男「あぁ～、スイマセンね！貧乏でさ！」 

薬で使い切った、その一言は決して言わない。 
私が飲んだ薬はそう安くない、私に飲ませた分だけで、10日分の薪ほどの値段。 
それでも私に気を使わせまいとしているのだろうか？ 
感謝はしている、治らないとは言え・・・・楽になった。 



ツン「自分の生活も儘なら無いくせに人を養うなんて出来ると思ってんの？ばっかじゃないの！？」 
男「うっせ！俺の命令は絶対だ！とっとと寝ろ！病人！」 
ツン「だったらいつまで抱きしめてるの！？寝れないでしょ！」 
男「こうしてる方があったかいんだよ！黙って寝ろ！」 


感謝の言葉を言いたいのに。 
出るのは憎まれ口。 

素直になりたいのに、なれない私のジレンマ。 

ツン（普段はもっと素直だと思ってたのにな・・・自分。） 

素直になれないその理由。 

それはツンにもわからない。 

唯一つわかるのは。 


男の胸の中は。 


暖かく、そして安らかだったこと。 



翌日 

男「ちょっと出かけてくる。」 
ツン「ちょっと！病人置いていく気！？」 
男「飯買わなきゃ、お前も俺も飢え死にするぞ？それともなんだ？寂しいのか？」 
ツン「・・・！そんなわけ無いでしょ！早く行け！ばか！」 
男「しっかり寝とけよ。」 

そういって案内されたのは男の寝室。 
医者で、病院気取っていながらベッドはこれ一つ。 
昨日凍えきった体は男抱き合って寝たことで普通に戻っている。 

ツン「・・・///！」 
ツン「男と・・・抱き合って・・・///！」 

体全体が上気するのがわかる。 
何を私はこんなに興奮しているのか？ 
それはわからなかった。 


 
潜り込んだ男の布団は、少しだけ暖かかった。 
鉄で冷たい雰囲気を漂わせるベッドにしては意外な暖かさ。 
特に考えるでもなしに、潜り込む。 
疲れが溜まっている・・・すぐに私は、眠りに落ちた。 



**第3話　私は患者であいつは医者で・・・

しばらくして、男が帰ってきた。 
遅い。あまりにも遅かった。 
文句の一つでも言ってやらないときがすまない。 

ツン「遅すぎ！病人放ってどこほっつき歩いてたのよ！」 
男「・・・」 
ツン「！ちょっと、斧なんか持って・・・どうする気よ！？」 

男の片手に握られている斧。 
左手にあるのは・・・大きな袋。 

男「切り刻んだりしないから、ほれ、これでも食ってろ。」 

大きな袋には大きめのおにぎりが3つ。 
それを私に渡して、男は外に出た。 


ツン「・・・・」 

気に食わなかった、何でか知らないけど・・・ 
気に食わなかった。 

しょうがないから、おにぎりをぱくつく。 
少ない塩での味付け、具の無い質素なおにぎり。 
とてもおいしい代物じゃないけど・・・ 
やっぱりどこか、暖かい。 
外から聞こえる、少し焦った獅子嚇しの音を聞きながら、 
1つ完食した私は、再び眠りについた。 

 


パチパチパチパチ 


部屋全体が暖かくなって。 
何かが小さくはじける様な音で目を覚ます。 
暖炉には、火が灯っていた。 

男「具合はどうだ？」 

すぐ近くにいた男が話しかける。 
この男・・・寝顔見たな。 

ツン「いいわけないでしょ！良かったらこんな家、すぐに出て行ってやる！」 
男「ま、それもそうだな、安静にしてしばらく寝てろ。」 

これは・・・ 
病気の私と、貧乏医者の。 
二人の奇妙な物語。 



**第4話　愚者（けんじゃ）の微笑み 

男がくれた薬はよく効いていた。 
診断したのかはわからないが・・・ 
間違いなく私の病名や、症状を知っているのだろう。 

今日も男は家で、医者としての仕事をしている。 

男「よーし、坊主。これを飲めば、良くなる。ちゃんと書いてあるとおりに飲むんだぞ？」 
子供「わかった！先生、ありがとう」 

子供に大人気の男は、子供にわかりやすいように説明して薬を渡していく。 

子供「はい、先生、お金～。」 
男「はいはい、確かに頂きましたよ～」 

一応お金は取っているようだ。 
患者は今日見た限りでも結構な数。 
それでもこの医者は、その日暮らしの毎日。 
金遣いは・・・荒いのだろうか？

しばらくすると、男が戻ってくる。 
男の顔はにこやかだ。 

ツン「へぇ～、意外にもきっちり医者、やってるのね。」 
男「じゃないと、食っていけないからな。」 
ツン「今日はいつもより何倍くらい来てたの？」 

あれだけの数が来て、その日暮らしはまず有り得ない。 
でも、男の返答は予想外なものだった。 

男「いつもどおりかな。相変わらずやんちゃなガキどもが多くてな。」 
ツン「それで・・・なんでその日暮らしなわけ？あれだけの患者を抱えてれば・・・」 

もう少し、まともな生活が送れるだろうに。 

男「相手はお金の無い家の子供たちだからね。一人50円、100円じゃ～儲からないよ」 

にこやかに笑う男、そんな男の笑顔は眩しくもあり・・・ 

愚かしくも見えた。 




**第5話　崩壊

発言から受けた第一印象は・・・ 
良く言えば、物好き。 

悪く言えば・・・ 

変人、ガイキチ。 

ツン「・・・馬鹿？」 
男「いきなりだな。何が馬鹿なんだ？」 
ツン「その程度のお金で・・・暮らしていけるとでも思ってるの！？」 
男「おーおー！居候の分際で。よく吼える。」 
ツン「っ！言ってやるわよ！その程度のお金で居候させようだなんて！馬鹿にもほどがあるわ！」 
男「・・・・」 
ツン「私に構ってなんかないで、放っていたら！あんたはましな生活が・・・」 
男「・・・・心配してくれてるんだな・・・？」 
ツン「ち、違うわよ！大体、そ、そんな貧乏人に、や、養われたくなんか、私だって・・・！」 

言ってから、後悔する。決して、本心ではない。 
感謝しているのに・・・男は・・・悪くなんか無いのに・・・ 
嫌われたくないのに・・・でも・・・嫌われた、だろう・・・ 
それでも、男のためにも、 
男の生活のためにも、 

私は出て行かなくてはならないと思った。


ツン「あんたなんかに養われるなんて！真っ平だわ！」 

覚悟を決めた。嫌われても、構わなかった。 
嫌われたくないのは事実。 
でも、私のために男が貧しい思いを。 
これ以上に貧しい暮らしをするのは。 


私のプライドが、許さない。 


ツン「その日暮らしの人間なんかに！養われて満足するほど、私は！ 


　　　　　　　　　プライドの低い女じゃない！」 


覚悟した。 



覚悟を決めた。 
その瞬間から、どうしてだろう、私の口からは、すらすらと。 

罵倒の言葉が紡がれる。 
もう、止まらない。 
最初のどもりが嘘のように。 

もう、いいと思った。 

言葉の刃が、男の、私に対する優しさを切り刻もうとも。 
男の生活に、迷惑はかけたくない。 
だから、追い出されよう。 
男が二度と私に気をかけないように。 
完璧に壊してしまえば・・・きっと・・・ 
そしてもう1度、覚悟しよう。 


もう、戻れない。 




**第6話　懺悔と涙 

ツン「ハァッ・・・ハァッ」 

全部、言い切った。 

男「・・・・・」 


男は無言だった。 
顔色一つ変えない。 

何で・・・・ 


何で！！ 


どうしてお前は・・・ 


そんな哀れむような目で見るんだ！！




ツン「哀れむような目で、私を見るな！」 

声を張り上げる。 

そうでないと、男の瞳に。 
吸い込まれそうな気がして。 

男が、ゆらりと動く。 

手を、振りかぶった。

目をつぶった。 
叩かれるだけのことは言ったのだ。 
これも、覚悟のうちだった。 
しかし・・・・ 

待てど待てども。 

恐れた衝撃はやってこない。 

少しだけ、目を開ける。 

衝撃は、まさにその瞬間に。 

私を襲った。 




男は、私を抱きしめていた。 
強く、優しく、離すまいと。 

今謝れば、 
「さっきのは嘘」と言えば、まだ戻れる気がした。 

でも、 

覚悟を決めたのだ。 

ツン「・・・気安く触らないで、貧乏人は大ッ嫌いなのよ。」 

冷め切った心で、自分を見る。 
なんて・・・愚かなんだろう？ 

男は、ゆっくり顔を上げた。 

男「貧乏人は嫌いで、養われるのは嫌か？」 
ツン「・・・・当然よ、わかったなら、離して。」 

立ち上がろうとする、ベッドが少し、きしむ音を立てる。 


男「じゃあ、何故お前は・・・泣いているんだ？」 

ツン「！泣いてなんか・・・」

私の頬からたった1滴の雫がこぼれる。

その瞬間・・・ 

私の中で何かがはじけた。

覚悟していたのに、 
嫌われて追い出されようと。 


願っていたのに。 


泣くのは、家を出てから、 
男から去ってからと決めていたのに。 


涙をせき止めていたダムから漏れ出していた、涙の流れは。 

男の言葉を背に受け、ダムにヒビをいれ。 

決壊した。 

涙は、もう、止まらない。 

そして、もうごまかしきれないと。 

悟った。 

ツン「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・！」 

壊れた、CDのように、繰り返す。 

ツン「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい！」 

涙も言葉も止まらない。 


私は・・・ 


男のそばに、居たかったのかも知れない・・・。




**第7話　本当の始まり 


男は、私が泣き止むまで、抱きしめていてくれた。 

泣き止むころには、私はすっかりと泣きつかれ、そのまま、意識が飛んだように、眠った。 



次、目を覚ましたとき。 

優しい腕の中で目を覚ましたとき。 

私は気づいた。 

あぁ、私はこんなにも、男を。 



愛してしまったのだ。 




**第8話　安らぎ


腕の中で目を覚ました私、男の腕は硬いが、優しく私を包み込んでいた。 
少し顔を男の方に向ければ、少しだけ微笑んだ男の顔。 
何か、少しだけ気恥ずかしい。 

ツン「ちょっと！なに笑ってんのよ？」 
男「いやぁ、可愛い寝顔だな、と思ってな。」 
ツン「/////馬鹿！変態！サイテー！」 

恥ずかしさをごまかすためにも男の胸をぽかぽか叩く。 
そしたら男は私を胸に抱き寄せ。 

男「ほら、また具合悪くするから、寝てろ。」 

良いようにかわされてる気がして。 
悔しく思うが、男の胸の中にいる心地よさに。 
少しだけ安堵して。 
そっと男の背に手を回して、私はもう一度眠った。 
ぎゅっと男を抱きしめる。 
次、目覚めたとき。 


男がそばから消えていないように、 

祈りながら、 

私は少し、眠りに就く。 




**第9話　二人で迎える、朝
 

体の節々が少し痛み、少し気だるげな感じではあったが、眠気は無く疲れもすっかり取れていた。
倒れこむほどの疲れがほぼ癒されたためか、どこかからだが軽い。
男をしっかりと抱きしめていたはずの腕の中は空っぽ
それでも慌てる必要は無い。
背中に大きな存在を感じる、
いつの間にか立場は逆転していた
自分の頭が乗っかっている男の腕に少しだけ頬をこすりつける。
猫みたいだな、なんて自嘲的に思う。


　　　これじゃぁ、まるで・・・・ペットだ。


男「ん・・・目、覚めたか？」
ふと後ろから声がかかる
やば、今やってるの気づかれた？
ツン「男・・・今何してたか、見た？」
ちょっと声色にドスを効かせて尋ねる、答えようによっちゃ制裁を加えなければならない。
こっちには最高裁まで争う準備g

男「あぁ、わりい、うとうとしててな・・・何かしてたのか？」

ホッとすると同時に少し残念だ。



ん？・・・残念・・・？



ツン「ッッ！べ、別に気づいて欲しかったとかじゃなくて・・・！最高裁までの準備が無駄になって残念、て思っただけなんだから！」
脳内のせりふが駄々漏れになってるとも気づかず叫ぶ。

男「最高裁？大丈夫か？顔真っ赤だぞ？」
男がツンの脳内で何が起こってるかなど露も知らずに問いかける。
そんな男の追求を避けるべく・・・
ツン「やかましいやかましい！なんでもないの！平気なの！」
そして、自分の心の感情を振り払うべく大声を出す。



また新たな二人の1日が始まった。





**第10話　探索 


男の家に居候を初めてはや一週間。
居候―もちろんただボケッと居座るつもりは無い―する以上、この家についてある程度のことは把握しておかなければならないし、何か手伝えそうなことを探さなければならない。
自称主治医の命令を聞いてる限り今しばらく外に出ることは禁止らしい、
雪が降り積もっていて、凍えるように寒いので当然といえば当然かもしれないが。

男はもうとっくに家を出た。
なにやら往診があるらしい。
雪にはしゃぐ子供達は当然彼らの足でやってくるが、町の老人達はそうもいかない。
だからこういう日は男自らが彼らの家まで出向く。
だから今日は私にとっては大チャンスだ。

ツン「えっと・・・ここが居間で・・・」

いくらずっと寝てたとはいえ、間取りまで把握してないのはさすがに問題ありだ。
今日1日で間取りを把握、部屋の片づけを・・・と思っていたのだが・・・。

ツン「意外にきれいなのよね・・・この家。」

ぼろいだけで中はいたって整理が行き届いている、否、物が少ない。
あるのは治療道具や、薬品ばかり。
おまけに・・・

ツン「・・・解熱鎮痛、消炎、抗癌、向精神、睡眠薬に抗生物質・・・ステロイドに漢方まで・・・大体のものは揃ってるし、麻酔もあるか・・・足りないのは抗欝薬くらいかな？町医者としては十分・・・か」

町医者程度で麻酔、しかも全身用まで準備されてるのはいかがなものか・・・。
ここで手術でもやるつもりなのだろうか？
少しばかり疑問を残しつつ棚を閉めて鍵を掛ける。

唯一文句として言いたいのは、・・・・『鍵を指しっぱなしにするな』と言ったところか。
これは注意を促しておくべきだと、頭のメモ帳に記録して他の部屋も見て回る。
そして・・・
ツン「男の・・・部屋・・・」

目の前に廊下と部屋を分ける扉が立ちふさがっている。
鍵は・・・

がちゃ・・・

ツン「開いてる・・・」

同居人の部屋、同居している身としては当然気になるものである。
しかし、居候の身で覗いていいものなのか・・・
プライバシーとか何とかの問題が・・・

ツン「男は、私の寝顔、み、見たんだから！これくらい見る権利、あ、あるわ！」

と自分を説得させる。
そして、ついに。


禁断の扉を開ける。





**第11話　扉の向こう



がちゃり。

誰もいないとはわかっていても、なぜかこっそり開ける。
これが罪悪感の裏返しなのかどうか、彼女にはわからない
ゆっくりと扉を引く。
そこには・・・


ツン「うわ・・・すごい・・・」

あったのはありとあらゆる手術器具。
使う機会など無いだろうに保存状態はとても良さそうだ。
男の性格が垣間見える。

ツン「まぁ・・・見知らぬ人間を保護するほどの男だしね・・・」

それほど広くない部屋いっぱいに溢れかえる手術台などの機器、
その上に丁寧に並べておいてある、メスやクーパー、ペアンにコッヘル・・・etcetc

ツン「剪刀、鑷子、針に鉗子にメス・・・さすがに電気メスは無いか・・・でもこれだけあれば・・・手袋にガウン・・・足りないのは・・・人ぐらいか・・・」

十分とはいえないものの、手術するのに必要な機器から器具は大体揃っている。
簡単な手術なら、ここでも行える、ただ・・・

ツン「一人で手術は明らかに無理よね・・・何より機械出しの人がいないと・・・」

一人で手術する時は、大変困難を極める
まず執刀医が必要とするものを即座に手渡せる人間がいなければ手術は厳しすぎる。
一人ですべてをこなせるのは・・・
男にはそれほどの実力があるのだろうか？

ツン「設備が整っていながら、人が足りない・・・か・・・」

ふと一人ごちる。
ただ認識のために吐き出された、意味を与えられずに放り出された言葉は空中を彷徨い消えていく。
この手術器具も・・・意味を持たされても意義を失った手術器具は・・・ただ忘れ去られ消えていくだろう。
人を救うために産み出され、おそらくは数多くの生を見、死を見てきただろう歴戦の器具（ツワモノ）たち。
一人しかいない、人を雇い入れるお金がないこの病院にこの道具たちの意義を見出す場所はなかった。
ただひたすら手入れをされ、出番を待ち、緩やかに流れるときの中に埋もれていく。
あまりにも悲しい結末、そして逃れられない宿命
それでも・・・

ツン「出番が無いと、『分からない』だけでもあなたたちは幸せなのかもしれない。」

ふと思い出す、
それは、彼女の幼いころの、まだ自分の家にいたころのお話。




**第12話　追憶
 
？？「あなたは、ただ私たちの後を継ぐために勉強をすればいいのよ！」
幼ツン「はい、お母様」
？？「このビデオを見ておきなさい。あとでいろいろと質問するからそのつもりで。」
幼ツン「はい、お父様」

ただひたすらに、両親の言いつけを守る。
是非は無い、ただ両親の言葉が彼女の全てであり、生き方であった。

？？「そのとおりです。さすがは私の娘、」
幼ツン「ありがとうございます、お母様」
？？「お前は、正当なシューワルト家の跡継ぎとしての誇りがあるのか！？」
幼ツン「ごめんなさい、お父様、もう2度といたしません。」

親が、私が何をすれば喜び、怒るのか。
時間はそれを教えてくれた。
親を喜ばせるために、ただひたすらに。
何も考えない、ただ、ただ私は。



人形のように生きればいいのだ。



それでも、構わないと思った。
人形が末永く愛されるのは、人形にとってそれは至福ともいえる喜びなのだから。
たとえ自身（わたし）が私として生きていなくても、
無機物の人形としてただ存在してるだけでも。
それは私を必要としてくれてる証なのだから。

しかし人形（わたし）の幸せは長くは続かなかった。


医者「残念ながら不治の病です・・・お気の毒ですが・・・」
？？「貴様・・！脳外科医の誇りは無いのか！？」
医者「ですが、シューワルト殿！私よりもあなたの方が、脳外科医としても・・・いえ、全ての分野において」
？？「黙れ！もう貴様など当てにはしない！」
医者「ですが！娘さんに無理させれば発病が早まります！延命治療を受ければいずれ新たな手術法が・・」
？？「何をぬけぬけと・・・！そういって今まで30年間、ただ一人を除いてこの奇病から生き残ったものはいないじゃないか！」
医者「ですから、その医者が見つかれ・・・」
？？「助かるかどうかも分からん手術に金を出すつもりは無い！完全に直るか、死ぬか、どちらかだ。」
医者「あんた・・・自分の娘だぞ！？それでも・・・」
？？「私の後を継げない娘など娘ではない！顔も見たくないわ！」
医者「・・・ならば、せめて病院で入院を・・・治療はしませんので治療費はいりません。」
？？「ふん、まぁいいだろう。顔も見たくないからな。いい機会だ、あの小娘、貴様にくれてやる」


私は売られた。
飽きられてしまった人形が棄てられてしまうように。
意義を失った人形（わたし）はあまりにも簡単に捨てられた。否、棄てられた。ソウ、ステラレタ。

オカアサマ！オトウサマ！ムカエニキテ！！ココカラダシテ！

届かない心の叫び、体の筋肉が衰え体力も日に日に低下していくのが目に見えて分かる。
いずれ歩けなくなるだろう、春まできっともたない。
そう分かったとたん、

人形に意思が宿った。


抜け出そう！
この狭く、いやになるくらい白くて清潔な病室から。
何処にいくか決めてない、でも、


こんなとこでくたばるのはごめんだ。


飢えて死ぬのも構わない
男どもにレイプされて死ぬのも・・・構わない
ただ、今14年間存在してきてやっと産まれてきそうな私（こころ）がここにはいる。
こんな病室ではきっと産まれてこない。
だから外に出よう、私の思うままに生きてみよう。
せめて死ぬまでに、私（こころ）が・・・
本当の私が生まれてきますように。


こうして私は、初めて自ら行動を起こした。


男と出会ったのはこの時からわずか日にして2日のことだった。



**第13話 思考の渦の中で

痛ましい記憶。
いつまでも自分を・・・死までの短い時間、確実に自分の心を蝕むだろう。
忘れ去るにはあまりにも長すぎた『人形としての』時間。
抜け出してからまだおよそ１０日ほど。
今頃病院のほうはパニックになってるだろう。
でも自分の知ったことではなかった。
たとえ、病院で生きながらえたとしても。

 

あれは、『生』ではなかった

 

帰るつもりはなかった、
今私はこうして『生』きている、それだけで十分だった。


自分らしく生き、そして誰かに見守られながら。
自分を利用しようと考えてる連中にではなくて、誰か少しでも自分のみを案じてくれる人に見守られて死ぬこと。
長い長い、人形としての時間耐えてきた自分にもそれくらいの幸せは願ってもいいのではないだろうか？

男は、自分が死んだら、悲しんでくれるのだろうか・・・？

底の無い思考の渦に自分が落ちていくのが知覚できる。
考えてもしょうがないことではある、そんなことは少し考えればわかることだし、もうわかりきってることだ。
それでも、考えずにはいられない。


ねぇ、男・・・


あなたは私が死んだら、私のために・・・


泣いてくれる？



**第14話 男の秘密 

いったい何分考え込んでいただろうか。
いや、もしかしたら「何時間」かも知れないが、窓から差し込んでくる日差しはまだ弱い、それほど時間はたってないだろう。
私は思考の渦の中から抜け出す。
私の興味は再びいつ使われるかわからない器具達に向けられる。
その中で・・・


ツン「あれ？どうしてここには物が・・・？」


部屋の四隅のうちのひとつ、入り口から見てすぐ左の隅っこ、そしてそこに続く床には不自然なまでに物が無い。
部屋全体があらゆる器具でごった返してる感があるのにそこだけはまるで・・・まるで・・・


ツン「・・・通り道？」


そう、通り道かのように物が無いのだ。
ツンの中で再び好奇心が頭をもたげてくる。
その好奇心に逆らうことなく、目的地へ進む。

そこにあったのは・・・



ツン「地下への・・・扉・・・？」


扉が存在していた、特に鍵もなく、ノブもない。
ただ指を引っ掛けられる程度の穴が開いた金属製の出っ張りがあった。
もはや何も躊躇することはない。
出っ張りの穴に指を入れ力をこめて引く。


ガチャリ。

扉は開いた。


そこには階段、まるでダンジョンかのように存在するコンクリート打ちつけの階段。
奥からはかび臭いにおい。
なにやら、怪しげな臭いがする。
少しずつ頭をもたげる男への不信感。
こんな地下をいったい・・・何に使っているのだ？
もはや当初の予定の「部屋の片付けと部屋割りの把握」はツンの頭から吹っ飛んでいた。
ゆっくりと階段に足を踏み入れる。
人体実験場？拉致監禁した人を拘束する場所？
はたまた・・・死体置き場？
いやな想像が頭を駆け抜ける。
ここから逃げ出すのは簡単だが、まだそう決まったわけではない。


確認するだけ、男の無実を確認するだけ。

自分にそう言い聞かせ階段を下りる。
その瞬間だった。

うかつにも足を滑らせる、階段から落ちそうになる。
しっかり両手で階段をつかんだ。
転落することは避けられた、が。


がちゃん！


支えを失った扉は自重であるべきところへ納まる
慌てて駆け寄ったが扉の裏地にさっきのような鍵のようなものはない。
思いっきり押し上げるものの、扉は閉ざされたままだ。

どうやら・・・


暗い地下に閉じ込められたようだ。



**第15話 精神的外傷（トラウマ）

扉をたたく、否殴る。
自分の手が傷つく感覚はもはや無い。
長いこと扉をたたいていたせいか、彼女の手は血に濡れていた。
もっとも彼女にはもはや、時間の感覚を取り戻す術は無い。



暗いところは嫌いだ・・・



狭いところは嫌いだ・・・


暗い記憶、自分がもはや用無しと断定された暗い病室。
閉ざされて、ただ見える外は憧れで決して届かない世界だった。
もはや、今となっては何の役にも立たない知識を詰め込むために、外の世界を絶たれた。
短い命を無為に散らすために、短い命を悪戯に延ばし騙すために閉じ込められ、外の世界を絶たれた。
自分の全てを奪い、台無しにされた世界は彼女にとって恐怖以外の何ものでもなかった。


ダシテ！ココカラダシテ！

彼女の悲痛の叫びは届かない。
ツン「イヤァーーーーーーー！ここから・・・ここから出してぇ！」


そのとき、まさにそのとき

扉は開いた。



**第16話 闇の中の光

男「ただいま～っと」

往診を済ませた男が帰宅する。
しかしその声に返事は無かった。
寝てるのかと思って覗いた寝室には誰もおらず、ベッドはすでに冷たくなっていた。
外に出たのか？と思って向かった玄関には彼女の唯一の靴が残っている。
これで少なくとも家にいることはわかった。
この時ばかりは家が狭いことに感謝する。
昔の家なら骨の折れる作業も、今の家なら比較的楽なはずだ。

男「ただいま～」
もう一度呼びかけるもやはり返事は無い。

男「ツン、いないのか～？」
やはり返事は無い。
家にも外にもいないツン。
徐々に不安が頭をもたげてくる。

男「お～い、いないのか？隠れた振りしてると飯抜きだぞ～？」
本人がいれば、きっと「ちょっと！そんなに私、食い意地張ってないわよ！」と怒りだしかねない内容だが、それでも返事は返らない。
もはや疑いようが無かった。
ツンの身に何かがあったのだ。
競歩から早足へ、そして駆け足へ。
部屋を駆けずり回って、ついでに確認した薬棚や貴重品には被害は無い。
物取りの犯行ではないようだ、
じゃあ、最初から・・・？
焦りが心を急かし、急いた心がさらに焦りを呼ぶ。
悪循環と心の奥ではわかっているのに、それでも焦る心を抑えることはできなかった。
奥の部屋に近づく。
ここから先は・・・
自分の部屋とトイレしかない。
ゆっくりと一番奥に備え付けられてるトイレに近づ・・・
音がした。
何かを叩くような切羽詰った音。
男「俺の部屋・・・！」
扉を引き剥がすように飛び込む。
中は無人、それでも音はここから・・・

男「そこか！」
部屋の片隅から響く、助けを求める音に男はとうとう気づいた。
駆け寄り、金具を掴み・・・

開いた。

その瞬間ツンが押し倒すかのように飛びついてきた。
男は、ただただ、その小さく華奢な体を抱きとめた。


**～インテルメッツォ～

彼は彼女が泣き止むまで抱きしめていた。

いつまでそうしていただろうか？

往診で冷えた彼の体を、ドアを叩き続けて火照った彼女の体


二人の体温が混ざり合う。




彼女の涙が枯れる頃。



二人の体温は等しくなった。


**第17話　それは善か悪なのか？


自然と涙は止まった、出始めた時と同じくらい自然に。
違いは顔がきっとぐしゃぐしゃになってるだろうということ。
今までの人生の中、泣いた事なんてなかった。
たった1週間で2回。
わからなくなる、それがいいことなのか悪いことなのか。
そして何より自分のことが。

男「・・・・」

男は何も言わない、泣き虫だな、とかそんな憎まれ口すらも。

あれ？でも男って、そういう憎まれ口たたく奴だったかな？
わからなかった、わからないことだらけだった。
1週間ぐらいで男のことを知ったつもりでいたわけではない。
それでも不安になる。



ねぇ、男？泣き虫っていけないことなのかな？



たずねれば答えてくれるだろうか？
もし答えてくれたとしても、’いけないこと’と答えられたら・・・

私はどうすればいいのだろうか？
思考の渦に落ちていく。
一筋縄ではいかないこと、それはこんなにも苦しいことなのか？
家の中での当たり前が通用しないこの世界。
｢知らない｣ことがあまりにも今の自分には大きすぎて。
頭が混乱する。何もまともに考えられ・・・


男の肩を掴んだその手に力がこもる。

まさにその時、男の、彼女の頭をを抱きしめた腕に少しだけ力をかかる。


いいんだよ？泣いてもいいんだよ？
それは恥ずかしいことじゃないから、それはいけないことじゃないから。


彼女の手から力が抜ける。
男の胸に顔を埋めて目を閉じた。


そして少しだけ思う。


もう・・・バカ・・・




**第18話 扉の向こうには・・・あんた誰？

あの日から私はまたしばらくの安静を強要された
男曰く
「病人が無茶したんだから当然だ」
とか。
血まみれになってしまった手には包帯が巻かれてある。
幸いにも骨には異常なく皮膚が裂けただけだが、あまり普段開け閉めしない扉らしく、傷口が化膿しないようにと一応消毒して抑えてある。
包帯を巻かれてるとき、あの部屋がいったいなんだったのか、男に聞いてみたけれど男は
「昔刑務所代わりとして使われてたけど使われなくなって破棄されてね。今は私的な資料部屋になってるんだよ。」と言っていた。
肝心な『私的な資料とはいったい何なのか？』は言葉を濁して詳しく話してはくれなかった。
今度また機会があったときに覗いてみようと思う。
薬棚の鍵が開いてたことを問い詰めてみたら、男の顔が急に真面目な顔になり「・・・またあいつか・・・」とつぶやいて苦々しい顔になった。
いったい『あいつとは誰なのか？』問い詰めようとした。
まさにそのときだった。
ズドン！といっそ潔いどころか破壊せんとする勢いで扉が開く。
古い扉はキシキシと悲鳴をあげ・・・
？「はぁ～い、ロル！元気！？今日朝勝手に少し薬拝借しちゃった、切らしてるときに限って必要になるからやーよね！、ってこのがきんちょ誰？」



私も聞きたい



あんた誰？

**第19話 ぶち壊されてゆくもの

俺の名前はローラン、ファミリーネームは秘密だ。
ファミリーネームがついている、さしずめ、「あの一家」の一員であることに俺は落胆を通り越した失望、絶望、挙句吐き気すら感じるからだ。
ツンからは男と呼ばれてる、なぜか？
名前を明かしてないから。
なぜ名前を明かさないのか？
聞かれないからだ、そして向こうの名も尋ねない。
なぜか？
躊躇われるからだ。何か聞いてはいけないことのような気がする。
だから俺はあいつを「ツン」とよび、あいつは俺を「男」と呼ぶ。
それで良かった、何の不自由も無かった。
ところがその均衡はとあるやつの登場でやｂ・・・

？「ロル、聞いてるの！？」
そう、この空気の読めないやつのせいで破られたのだ。
それなのにこいつは俺に現実から逃避することすら許そうとしないらしい。
ツンのほうに顔を向けるとなにやらポカーンとした顔をしてる。
当然と言っちゃ当然だ。
突然、知らない女が尋ねてきたと思えば、家主よりえらそうにソファーにふんぞり返ってるんだから。
？「っで？この女はいったい何なの？」 

ロル（男）「俺の受け持ちの患者だ、えらそうにふんぞり返る前に自己紹介したらどうだ？」
？「はぁ！？なんで私がわざわざあんたの患者なんかに自己紹介なんか・・・」
ロル「ツン、こいつはハリア・カーネリア。俺と同業者だ」
ハリア「な！勝手に人の名前を・・」
ロル「この家の中じゃ俺がルールだ。従ってもらうぞ？」
ハリア「・・・」

こいつには主導権を握らせてはいけない。
一度握らせると際限なくずるずる引きづられることになる。
そのとき憮然としたツンの顔が視界に入る。

･・・・・あれ？何で怒ってるんだ？

その一瞬の「間」が致命的な発言を許すこととなる。

ハリア「っで！？その女の自己紹介もさせたらどうなの？」

･・・・・ツンの憮然とした顔が青ざめた。



**第20話 戦いの幕開け

ツンの顔から血の気が引く。
もともと顔色の良くなかった顔色が、今は蒼白になっている。
彼女の小さな手は震え、手のひらを突き破りそうなまでに強く握り締められている。
ハル「何かいっ・・・」
ロル「人のプライバシーを詮索することが主治医でもない君がする仕事ではないはずだ。」
そこまでにしてもらおう、とローランが 見かねて口を挟む。
これ以上、今の状況が続けば手遅れになる、そんな確信めいた予感がローランにはあった。
ハル「・・・ならあんたにはこの女の名前、わかってるのね？」
今のロルの言でハルが納得するはずが無かった。
ハルは追及の手を緩めない、ロルも必死だが、ハルも必死だった。
ロル「・・・知ってるさ。」
少し間をおいて答える。
一瞬ツンの顔がこわばる、ハルはそれを見逃さなかったが、ローランの決して口を割らない、そういった意思が見え隠れする瞳の前にこれ以上の詮索が、無意味であることを悟る。
否、悟らされる。
ハル「・・・またくるわ」
ロル「あぁ、いつでも来い」
悪役の負け台詞みたいだ、と内心情けなくなる。
が、それでもローランが拒絶せずにいてくれることを素直にうれしく思う。

ハル「あんなやつに・・・負けない。」
ローランの家を出て一人ごちる。
決して譲れない、譲るなんてできない。
ハルの思いは誰の耳に届くことなく、虚空へと掻き消えていった。




（未完（？）です。書き終わるまで期待せず、気長にお待ちください）    </description>
    <dc:date>2007-10-04T16:49:13+09:00</dc:date>
    <utime>1191484153</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/fragile-love/pages/1.html">
    <title>トップページ</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/fragile-love/pages/1.html</link>
    <description>
      ここは、「病ツンまとめサイト」本家の管理人様が帰ってくるまでの仮の宿です。
ただ、一度データがとんだので、バックアップが残ってた2スレ目のみの編集となってます。
初代、3代目のスレ、投稿されたイラストを募集してます。詳しくは↓に


本家サイト[[病ツン まとめサイト＠ウィキ&gt;http://www22.atwiki.jp/byoutun/]]

また、新しい長編、短編、続編を書いた方はfragile.love＠hotmail.co.jp （←＠を半角に直してください）
まで、メールでお送りいただければ、私ｇみす、みんなが幸せになれます。


*attention

初代スレと3代目スレのログ、イラストを募集しています。
お持ちで、再アップしてくださる方はfragile.love＠hotmail.co.jp （←＠を半角に直してください）
まで連絡お願いします。

|COLOR(green):SIZE(30):NEW|

9月27日
長らくお待たせしました、第20話 戦いの幕開け をアップしました。
え？待ってない？そんなこといわないでくださいよ＾＾；
雑談所のほうで感想を残していただければ幸いです。


|COLOR(blue):SIZE(30):NEW|

9月26日
部活の合宿、バイト、その他もろもろでいろいろと忙しく更新ストップしてましたがとりあえず復帰です。
夏休み終了で今後少し余裕ができるので、これからまた更新していく予定です。
長らくお待たせして申し訳ないです、近々更新予定です。


|COLOR(red):SIZE(30):NEW|

7月11日
お待たせしました、第19話 ぶち壊されてゆくもの をアップしました。
今回で男の名前が明らかになりました。
そして今回は読んでわかるように男の語りのような文章になってます。


 


あなたは&amp;counter()人目の見舞い客です。

気ままに編集中です


●[[長編SS&gt;http://www26.atwiki.jp/fragile-love/pages/26.html]]　　　　　　
●[[短編SS&gt;http://www26.atwiki.jp/fragile-love/pages/20.html]]　　　　　　　
●[[雑談所&gt;http://www26.atwiki.jp/fragile-love/pages/36.html]]　　　　　　
●[[投票所&gt;http://vote2.ziyu.net/html/byoutun.html]]





*初代スレと3代目スレのログ、イラストを募集しています。
お持ちで、再アップしてくださる方はfragile.love＠hotmail.co.jp （←＠を半角に直してください）
まで連絡お願いします。    </description>
    <dc:date>2007-09-27T17:15:31+09:00</dc:date>
    <utime>1190880931</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/fragile-love/pages/36.html">
    <title>雑談所</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/fragile-love/pages/36.html</link>
    <description>
      雑談所です。感想、雑談、要望などを気ままに書いてください

----

- 再始動ktkr  -- 明き人  (2007-02-08 14:00:25)
- 再始動・・・とも言えるかもしれませんが・・・・&amp;br()どちらかというと、本家管理人様が帰ってくるまでの仮の宿ですね。&amp;br()管理人様が帰還次第削除する予定ですよ～  -- 零式  (2007-02-08 23:08:41)
- 管理人は今何をしているんだろうね？  -- 明き人  (2007-02-09 03:48:20)
- うほ、なにやら増えてる。ホントに、管理人さんは大丈夫かな……  -- 気紛れで保守  (2007-02-09 10:52:19)
- パー速にスレを立てませんか？&amp;br()あそこは少し過疎でも流れませんし。&amp;br()ただ新規が非常に期待できませんが……  -- 名無しさん  (2007-02-11 00:00:09)
- 初めて知った罠wwww&amp;br()&amp;br()&amp;br()気にするな代理管理人さん  -- 明き人  (2007-02-16 21:46:19)
- ちょwwww27日過ぎてるジャマイカwwww  -- 名無しさん  (2007-03-04 21:40:17)
- いやぁ～すいません、投票所たった今閉鎖しました。&amp;br()ちょっと後期日程対策で忙しかったものですから・・・&amp;br()ごめんなさい、いい訳です。&amp;br()もう削除したので勘弁してください＾＾；  -- 零式  (2007-03-05 00:11:16)
- 来た、まあ、ぶらぶら  -- 名無しさん  (2007-03-08 04:14:54)
- 久しぶりに来た&amp;br()過去の作品を読めることが一番重要だと思うのだよ  -- 名無しさん  (2007-04-02 12:29:22)
- 人間、長く来ないと存在を忘れるものだね。&amp;br()でもたまーに来てしまう。どうでもいいが、小話の掲載感謝する。&amp;br()今更だけどｗｗ&amp;br()また立ったら、保守くらいはしよう。立てばな。  -- 気まぐれ保守  (2007-04-17 11:24:14)
- みてるみてる  -- 気紛れｒｙ  (2007-05-19 00:12:58)
- 気まぐれに立ち寄る。&amp;br()&amp;br()つかもう一周年ぐらい？&amp;br()暇だったから、また新しいの書くかな…  -- 明き人  (2007-06-28 02:40:12)
#comment(vsize=2,nsize=20,size=40)    </description>
    <dc:date>2007-06-28T02:40:12+09:00</dc:date>
    <utime>1182966012</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/fragile-love/pages/52.html">
    <title>エピローグ</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/fragile-love/pages/52.html</link>
    <description>
      ツンの母親からの届け物。

中身は・・・

ツン「男用と・・・女用の着物・・・？」
男「・・・？何に使うんだこれ？」
看護婦さんが不敵な笑みを浮かべている、彼女は知っているのだろうか？

看護婦「ふっふっふ～・・・お着替えしましょうね～」




一瞬にして・・・俺は医者に、ツンは看護婦に。

着物と一緒に拉致された。








数十分後。



男「えっと・・・帽子もつけなきゃだめなんですか？」
医者「当然だろう！ほら、この笏も持って！」
男「は、はぁ・・・」


病室の中からはツンの声が・・・・

ツン「や、やだ、恥ずかしい！だめだってば！」
看護婦「そんなこと無いわよ～、可愛いわぁ～、もう入ってきていいわよ～」
ツン「や、やだ！男、だめ！入ってこないで！」
看護婦「よいではないかぁ～よいではないかぁ～」


ガラリ



ただ、見惚れてしまった。
髪こそ結わえてはいないものの、そこには赤い着物で着飾ったツンがいた。
着物自体が輝いて見える、
しかし、それ以上に。




ツンは輝いて見えた。




ただただ、美しかった。




ツンが気恥ずかしそうに、もじもじと体を揺らして、言う。

ツン「恥ずかしいから・・・あんまり見ないで・・・？」


無理だった、見ないように視線をそらせることすら、
まるで誰かに首から上を押さえつけられてるかのように、動かせなかった。
男は、熱に浮かされたように、つぶやく。

男「きれいだよ・・・・」


陳腐な台詞だ、とか、もっと気の利いた台詞を、とか考えるさえ。

思いつきもしない、

ただただ、ツンは、美しかった。



そして、ツンはにっこりと微笑んで、

消え入りそうな声で、言った。


ツン「ぁりがとぅ////」





Fin・・・・？    </description>
    <dc:date>2007-03-05T01:40:22+09:00</dc:date>
    <utime>1173026422</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/fragile-love/pages/48.html">
    <title>雛祭りSS、作品例</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/fragile-love/pages/48.html</link>
    <description>
      男「よーう、ツン、元気か？」
ツン「馬鹿じゃないの？病人が元気なわけ無いでしょ？」
男「まぁ、そういいなさんな。万国共通の挨拶じゃねえか。」
ツン「そういうの嫌いなのよね、って言うか無神経？」
男「おーおー、そんなこと言うか？見舞いに来てやらねえぞ？」
ツン「ふ、ふん、別にあんたなんかに頼んだ覚えは無いわ！恩着せがましく言うなら帰って頂戴！」
男「お、おい、そんなに怒るとk」
ツン「出てけ出てけ出てけ！もう二度とくるな！」
男「・・・・そうかよ、わかったよ。邪魔したな。」
ツン「あっ・・・」

ガチャ

ツン「・・・・・馬鹿・・・」

そして、その日以来男は訪れない。

ツン「馬鹿・・・本当にもうこないつもりなの・・・？」

一週間が経ち・・・3月3日は訪れた。




----
～ナースステーション～

男「あ・・・・あの、すいません。」
看護婦「あら？男君、毎日大変ね？」
男「あ・・・はい・・・」
看護婦「・・・ねぇ、一つ聞いていいかな？」
男「え？」
看護婦「ここのところ、ツンちゃんの病室の前で立ちすくんでるけど・・・何かあったの？」
男「あ・・・いえ、何も無いです！」
看護婦（嘘ね・・・）
婦長（嘘・・・）
医者（嘘だな・・・）
レ○「嘘だッ！」

男「え？」
看護婦「最近ツンちゃんも元気ないのよねー。お姉さん聞きたいなぁ～？」
男「いや・・・でも・・・」
医者「正直言えば、彼女の気力の低下は、彼女のためにも良くないんだ。病状が悪化する可能性があるんでね。」
男「っ・・・・」
医者「本当は二人で十分にもめて、乗り越えるように解決してもらえるのが理想なのだが・・・今はそうも言ってられないんだ、彼女の気力の低下はもはや誤差範囲では収まらないんでね。」
男「・・・ツンのために・・・ですか？」
医者「・・・そうだ、彼女のためだ。」
看護婦（嫌な尋問ね・・・）
婦長（嫌な尋問だわ・・・）
？？（嫌な事件だｔ・・・）


　・・・・事情説明中・・・・

看護婦「・・・っぷ・・・ぷぷぷ・・・」
男「なっ！わ、笑うこと無いでしょう・・・」
看護婦「ごめんごめん、いやぁ～・・・可愛いなぁ～。それで本気にとっちゃったんだ？そのツンちゃんの発言を。」
男「・・・昔から煙たがられてた感じはあったので・・・って、本音じゃないんですか！？」
看護婦「あぁ～やだわぁ～こういう鈍感なお子様は・・・・将来女泣かせになるのよね・・・」
男「！？そ、そんな！俺はツンしか・・・」
看護婦「ふーん？じゃあ、その愛しの愛しのツンちゃんに会いに行ったら？」
男「・・・いえ、もう少し反省して・・・じゃないと、どんな顔であいつに会えばいいのかわからないので・・・」
看護婦「ちょ・・・ちょっと待って！」
看護婦（婦長！まだドクターたちは？）
婦長（お願い、もうちょっと引き止めて・・・）
看護婦（もう限界ですよ～・・・）

男「・・・？用が無いなら帰りますね・・・あぁ、すいません、これ、ツンに渡してもらえますか？」

受付に置かれた、小さな小さな雛人形。
紙で作られたそれは、多少不恰好ではあるが、否、不恰好であるからこそ・・・

看護婦「・・・・手作り？」
男「そ、そうですよ！これでも図工は得意なんですから・・・！」
看護婦「・・・だったら直接ツンちゃんに渡してきたら？」
男「直接渡せないから・・・・渡してもらえないんですか？」
看護婦「そうね・・・引き受けられないわ」
男「そうですか・・・じゃあ持ち帰ります、失礼します。」

看護婦（婦長～！もうだめ～！）
婦長（もう少し・・・もう少しだから！！）

医者「おとｋ」
ツン「男！」

男「え・・・？」


声がしたほうを振り返る。

そこには・・・ツンがいた

躊躇いも無く・・・・・







----
[[邂逅の二人&gt;http://www26.atwiki.jp/fragile-love/pages/60.html]]    </description>
    <dc:date>2007-03-05T01:39:09+09:00</dc:date>
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  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/fragile-love/pages/60.html">
    <title>邂逅の二人</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/fragile-love/pages/60.html</link>
    <description>
      ツンは、何の遠慮も無く俺の胸に飛び込んできた。

ツンと会ってなかった、たった一週間・・・たった一週間なのに・・・



この一週間、拷問のような日々だった。



どれだけの時間、彼女の病室に立ち尽くしただろうか？
何度彼女を忘れようとしただろうか？
何度叶わぬと知った恋心に・・・涙しただろうか？

何度彼女に・・・会いたいと、触れたいと・・・願っただろうか？




彼女が胸の中に飛び込んできた。

彼女の軽い体を、俺は、しっかりと、受け止め、抱きしめた。







----
[[中編&gt;http://www26.atwiki.jp/fragile-love/pages/50.html]]    </description>
    <dc:date>2007-03-05T01:36:54+09:00</dc:date>
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  </item>
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