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REAPER 初心者用解説 - (2007/03/01 (木) 00:26:37) の編集履歴(バックアップ)


ここではREAPERの起動から初期設定、録音、書き出しといった大まかな流れを説明したいと思います。
この方法を試したことによって起こったいかなる不具合についても責任は負いません。そこのところ注意してお試しください。

※スクリーンショットはあとで追加する予定です。

REAPERの起動

"スタート">"すべてのプログラム">"REAPER"と選択し、中の4つのメニューから選択。
 1.REAPER-前回保存時の状態を復帰して起動
 2.REAPER(create new project)-新規プロジェクトを作成起動
 3.REAPER(reset configuration to factory defaults)-設定を初期状態に戻して起動
 4.REAPER(show audio configuration on startup)-オーディオの設定をまず行ってから起動

まあ、読めば意味は分かると思います。
普通は1.でいいでしょう。
4.はオーディオの設定がおかしくなって起動できないときなどにこれをつかうと起動できるようになります。

初期設定

メニューバーの"オプション">"設定"から設定を行います。

1.ファイル保存場所などの設定
REAPER設定ウィンドウ内のGeneralを選択。 
"既定のレンダリングパス"を変更することによってファイルの書き出し先を変更することができます。省略すると、プロジェクトファイルのあるフォルダに書き出されます。今回は省略します。

2.オーディオの設定(音を鳴らすための設定)
REAPER設定ウィンドウ内の"Audio"を選択。
オーディオシステムから"ASIO"を選んでください。
その後、録音再生したい機器を"ASIOドライバ"の中から選択してください。

"ASIO"が無い場合
手間をかけたくない場合はDirect Soundを選択してください。

多少手間がかかってもできるだけ高音質、安定して録音したいという方は以下をお試しください。
 こちらからASIO4ALL Englishというソフトをダウンロード後、Windowsを再起動してREAPERを起動してください。すると、オーディオシステム内に"ASIO"が表示されるはずですので、"ASIOドライバ"を"ASIO4ALL"にして下さい。

3.MIDIの設定(キーボードから音符データを入力するための設定)
MIDI入力を行うにはMIDIキーボードが必要です。
なのでMIDIキーボードを持っていない人は読み飛ばしてください。

REAPER設定ウィンドウ内の"MIDI"を選択。
"有効にしたいMIDI入力"の中にあるMIDIデバイスを選択してください。

MIDIデバイスが表示されない場合は一度REAPERを終了後、デバイスを接続しなおしてREAPERを起動してください。

4.プラグインの設定(エフェクトをかけるための設定)
C:\Program Files\Reaper\Plugins\FX
の中にVSTプラグインを入れている人にはこの作業は必要ありません。読み飛ばしてください。

REAPER設定ウィンドウ内の"FX Plug-ins"を選択。
"VSTプラグインパス"に先ほど設定したVST Pluginsフォルダを追加。
"ディレクトリ再検索"をクリック。

5.表示の設定
以上でREAPER設定ウインドウでの設定は終わりです。"OK"をクリックしてREAPER設定ウインドウを閉じてください。

次は表示の設定です。
メニューバーの"表示">"Show Media Explorer"を選択してください。
画面下部にMedia Explorerが表示されると思います。
これを使うことによって簡単にループ素材を挿入することができます。

録音・編集

まずは音を曲の中でコントロールするために必要な"トラック"をつくります。
トラックを作ると、その上に音を置いて、音量を調整したり、パンを変更したりすることができます。
(まとめ)トラックの作成法
画面左の空白部分を右クリックして、"トラックを作成"を選択。

これで音を配置するための準備がそろいました。
では配置するための音を選んでみましょう。REAPERではトラック上に配置できる音声・MIDIファイルをメディアファイルといいます。この言葉はよく使うので覚えておいてください。
画面下部の"Media Explorer"から好きな音声ファイルを選んでください。(Wav,MP3等が読み込み可能です。)もしファイルがない場合はこちらからダウンロードしたファイルを解凍して選択してみてください。
メディアファイルをクリックするとその音が自動的に再生されます。
これでどのような音かを判断します。
これだ、という音がみつかったらそのファイルをトラックのタイムライン上にドラッグ&ドロップしてください。
(まとめ)メディアファイルの追加方法
Media Explorerからトラックのタイムライン上に好きなメディアファイルをドラッグ&ドロップ

はい、それでは配置したメディアファイルを聞いてみましょう。
画面真ん中にある再生ボタンを押すと再生されます。
このように、好きなだけトラックを追加し、好きな場所にメディアファイルを置くことによって曲を作ることができるのです。

さらに、メディアファイルを一度置いたら、それをドラッグ&ドロップで自由に移動することができます。
(まとめ)一度配置したメディアファイルの移動方法
メディアファイルデータをクリックしてドラッグ&ドロップ(他のトラックへも移動できます。)

また、メディアファイルを繰り返し再生したい、もしくはメディアファイルの前後が少し長すぎた!ということもあるかもしれません。
そういう時はメディアファイルの端っこにマウスカーソルを合わせてください。すると⇔アイコンが表示されるはずです。この状態でドラッグ&ドロップをしてやるとメディアファイルを再生する範囲を伸ばしたり縮めたりできます。
(まとめ)メディアファイルの再生範囲を変更するには
メディアファイルの端にマウスカーソルを合わせ⇔アイコンが表示された状態でドラッグ&ドロップ

どんどんいきましょう、次にメディアファイルが早すぎる(または遅すぎる)ということがあるかもしれません。そういう時はAltキーを押したままメディアファイルの端をドラッグ&ドロップしてください。すると、音程を変わらずに音の長さを変えることができます。
(まとめ)メディアファイルの再生速度を変えるには
Altキーを押したままメディアファイルの端をドラッグ&ドロップ

以上で基礎的なメディアファイルの操作を終わります。

録音の前に

まず、録音の前に録音するための設定を行います。

パソコン内蔵のオーディオ機能で録音したい方。
パソコン右下のタスクトレイにあるスピーカーマークをダブルクリック
"ボリュームコントロール"というウィンドウが出るので、その中の"オプション"→"プロパティ"をクリック
"音量の調整"の"録音"を選択し"OK"。
マイク端子から録音する場合はマイクの選択欄をチェック、ライン入力端子から録音する場合はラインの選択欄をチェックしてください。

以下、全ての方
各トラックにある赤い丸ボタンをクリックしてください。すると各トラックのレベルメーターをクリックしてください、するとお持ちのデバイス名が書かれたレベルメーターが表示されるはずです。
次にそのレベルメーターを右クリックすると、Monitor Input、・・・・と表示されるはずです。
その中の下の方、Mono Input、Stereo Inputからお好みの設定、チャンネルを選んでください。

これで録音はできる状態になりました。では実際の音を確かめてみましょう。
レベルメーターの左側にあるスピーカーマークを何回かクリックしてスピーカーから音が出ているようなマークにしてください。この状態ですと、実際に録音される音を聞くことができます。

スピーカー、ヘッドフォンから音が出ましたか?

音が出ない方へ
もう一度設定を見直してください。当然ながら、マイクやラインを接続しないと録音はできませんよ

音がエコーするという方へ
パソコン内蔵オーディオを利用の方はもう一度画面右下のスピーカーマークをダブルクリックして、オプション→プロパティを選択した後、再生ラジオボタンにチェックを入れて、その下のマイク、ライン入力のうち録音の設定をしている方にチェックを入れてOKを押してください。そして、その設定をしているほうのミュート欄にチェックを入れればエコーは解消されます。

その他のオーディオインターフェースを利用の方
ダイレクトモニタリング機能というものがONになっていると思いますので、説明書などを参考にその機能をOFFにしてください。

音が遅れるという方へ
REAPERのオプション→設定からAudioのDeviceを選択
ASIO対応デバイスを利用の場合は"ASIOコントロールパネル"をクリックして、バッファ(もしくはレイテンシ)というパラメータを少なくしてみてください。
ASIOを利用してない場合はバッファの値を少なくしてみてください。

音が切れるという方へ
REAPERのオプション→設定からAudioのDeviceを選択
ASIO対応デバイスを利用の場合は"ASIOコントロールパネル"をクリックして、バッファ(もしくはレイテンシ)というパラメータを多くしてみてください。
ASIOを利用してない場合はバッファの値を多くしてみてください。

これで録音をする準備が整いました。

オーディオ録音

画面中央にあるトランスポートパネルの録音ボタンをクリックすると演奏している音が録音されます。
演奏が終わったらもう一度録音ボタンを押して、録音を終了してください。
保存/削除の選択というウィンドウが出ますのでその演奏に納得がいけば"全て保存"を押してください。
納得がいかなければ"すべて削除"を押せば削除できます。

複数のチャンネルを録音できる機器をお使いの方は複数のトラックを作成し、それぞれのチャンネルを設定することで同時録音もできます。

MIDI録音

REAPERではMIDIという楽譜の演奏データをもとに作曲することもできます。
今回はMIDI入力デバイスがない場合を説明します。MIDI入力デバイスをお持ちの方は、MIDI入力デバイスを認識させてしまえば、オーディオと同様に録音することができるからです。

まず、新たにトラックを作り、挿入→新規MIDIファイルを選択します。
次にトラックの中に新規MIDIファイルが作成されますので、それを右クリック→エディタで開くを選択してください。
するとピアノよこに枠が表示されたような画面(ピアノロール)が出ます。これは縦軸が音の高さ、横軸が時間になっていますので、好きなように音を配置していってください。ドラッグアンドドロップで音を置いていくことができます。編集が終わったらピアノロール左上のフロッピーマークをクリックしたあろ右上の×ボタンをクリックして閉じてください。

これで演奏データを入力することができました。でもこのままでは音を鳴らすことができません。
この演奏データを鳴らすための楽器がないからです。
演奏するための楽器を設定するためにはトラックの中にある"fx"と書いてあるボタンを選択してください。するとREAPERで使えるエフェクトや楽器を選ぶことができます。
この場合は楽器が必要なので、Instrumentsというものを選択してください。
REAPERの場合はじめからReaSynthというシンセサイザやReaSynDrというドラムマシンが入っています。好きなものを選んでください。また、無料で配布されているVSTiというものを利用することもできます。これは検索していろいろ探してみてください。
たとえばReaSynthを選択してください。そして再生ボタンを押すと音が出ると思います。
FX chain for track というウィンドウで楽器やエフェクトの設定を行うことができます。
設定が終わったら右上の×ボタンを押して消すこともできます。もう一回表示したい場合は"fx"ボタンを押せば何度でも表示できます。

こうしてオーディオやMIDIを組み合わせて曲を作っていきます。
ある程度形になったと思ったら画面下のMixierというタブをクリックすると表示される画面からミキシングを行うことができます。縦長のバーで音量、左右のバーで再生する音のパン(左右)を設定したり、エフェクトを設定することができます。エフェクトは先ほどと同様に"fx"ボタンを押したあとVSTを選択するとエフェクトを追加することができます。2回目以降は下の"追加"ボタンをクリックすると追加することができます。今回はReaVerbというものを選択してみます。これはリバーブという残響を加えるエフェクトです。これ以外にもネットには無料のVSTがありますのでいろいろ探してみてください。

このようにして、エフェクトをかけたり音量を調節したりしてミキシングをしてください。

保存、レンダリング

ミキシングが終わったらあとはファイルに書き出してみましょう。"ファイル"から"レンダリング"を選択してください。
"出力ファイル"という欄から、"参照"で出力先を選択することができます。"WAVビット深度"は"16bit"にして"レンダリング"をクリックするとファイルが書き出されます。
また、"出力ファイル形式"から保存する形式を選択することもできます。通常はWAV fileでいいと思います。

あとはiPodに入れるなり、CDに書き込むなり、ネットに公開するなどしてください!

以上、簡単な説明でした。
わかりにくいとおもいますがちょっとずつ改善したいと思います。

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