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    <title>俺得作品でバトル・ロワイアル @ ウィキ</title>
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    <description>俺得作品でバトル・ロワイアル @ ウィキ</description>

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    <title>【DEATH NOTE】</title>
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      |キャラ名|登場話|
|夜神月|[[009&gt;https://www65.atwiki.jp/futurowa/pages/38.html]]|
|Ｌ||    </description>
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    <title>神の胎動</title>
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    <description>
      「……どういうことだ、これは」
　誰が見ても廃墟と認めるだろう街並みの真ん中で、夜神月は呟いた。
　彼は、天才だ。おまけに肝も人並み以上に据わっている。
　一歩間違えれば自分の人生が終わるような綱渡りを平然とした顔で続けてきた月は、最早滅多なことでは驚かない。
　だが、これは――そんな彼の脳細胞をしても理解不能な事態であった。
「殺し合い？　実験？　願いを叶える？　……はは、ホラー映画にしては少し出来が悪いんじゃないか？」
　そうは言うが、月も本当は分かっている。
　これは映画の撮影や、テレビのドッキリ企画などでは断じてない。
　あの時見せしめに殺された少女は間違いなく死んでいたし、何かの催しにしては手が込みすぎている。
　おまけに、首に填められたこの首輪。
　……軽く手でなぞり、衝撃を与えない程度に指で弄ってみただけでも、造りの精巧さがよく解った。
　繋ぎ目は僅かにしか存在せず、内部のセンサーを作動させずに解除するのはまず不可能だ。
　時折不穏な電子音も聞こえる。
　十中八九、主催側に月の位置情報を伝えているのだろう。
「やる気になれば、いつでも殺せるってことか」
　反抗した少女を殺してみせたように。
　主催者――ドンキホーテ・ドフラミンゴは、簡単に参加者の命を奪い取ることが出来る。
　それはこうしている今であっても例外ではない。
　ドフラミンゴが気まぐれを起こしただけで、この実験場に押し込まれた哀れな参加者達は呆気なく全滅する。
　冗談のような状況だった。
　夢ならば早く覚めて欲しいと、月は切に願う。
　何故なら自分に、こんな下らない道楽に付き合っている暇はないからだ。

　重ねて言うが、夜神月は天才である。
　頭脳明晰、スポーツ万能、おまけに性格も社交的でどんな相手とでも対等に付き合うことが出来る。
　完璧超人という言葉がこれほど似合う人間も、そうは居ないだろう。
　だが彼は、完璧過ぎた。
　完璧な天才であるが故に、その価値観は歪んでいった。
　そしてそんな彼の下に、ある時&quot;力&quot;が舞い込んだ。

　デスノート。
　名前を書くだけで他人を殺傷できる、死神の商売道具が。

　ノートを手にした彼は、山のような数の人間を抹殺した。
　犯罪者のいない理想の世界――&quot;新世界&quot;を創造する為に、ノートによる粛清を重ねてきた。
　自分にすら匹敵する天才が現れたことで幾度となく窮地に陥りながらも、その全てを躱し、今日までやり過ごしている。
「……幸いなのは、Ｌの奴も居ることだな」
　ただでさえ件の天才には目を付けられている。　
　そんな状況で自分が突然姿を消したなら、仮に実験を生き抜いたとしてもとんでもない痛手だ。
　弥海砂や魅上照のような協力者は居るものの、あの二人に奴を出し抜けるとは思えない。
　その点、宿敵……探偵『Ｌ』もこの場に呼ばれているのは不幸中の幸いだった。
“突然のことには参ったし、首輪をどうにかする手段も全く思い付いちゃいない。だが……”
　問題は山積みだ。
　いかに月が明晰な頭脳を持っていても、それだけではどうにもならないことがこの場所では多すぎる。
　じっくりと腰を据えて、丁寧に一つずつ片付けていく必要があるだろう。
“……これは千載一遇の好機だ。僕はこの実験の中で――Ｌを殺す”
　しかしそれとは別に、月には成すべきことがあった。
　それが、月の偉業を邪魔立てする唯一の障害であるＬの排除だ。
　Ｌは手強い。持ち前の頭脳もさることながら後ろ盾も巨大、おまけに彼の本名は未だに突き止められていない。
　デスノートで人を殺すには、その人物と顔と名前を知っていることが必要不可欠だ。
　このことから月はこれまで、Ｌという目障り極まりない強敵を抹殺できずにいた。
　だがそんな問題も、この状況ならば関係ない。
　面倒な手順を踏んでＬの本名を突き止めなくても、殺し合いという[[ルール]]の中で奴を抹殺できる。
　
　無論、直接手を下すわけではない。
　それでは、月が背負うリスクが大きすぎるからだ。
　月の立場はあくまでも&quot;反主催&quot;。
　下手に手を汚して他の参加者から不信を買うことは避けたいし、Ｌを殺すとなれば、彼をどうにかして罠に嵌め破滅させる……という方向になるだろう。
　とはいえ、Ｌが知略に長ける強敵であることに変わりはない。
　彼をどのようにして陥れ、破滅へと追い込むか。
　そこは月の腕の見せ所だ。
“Ｌを蹴落とし、手駒を揃えて実験を打破する。決して簡単なことじゃないが……僕ならやれる”
　キラとして活動し始めてから、元々自信のあった演技力には更に磨きがかかった。
　同じ反主催派の参加者を纏め上げつつ、傍らでＬを殺すために暗躍する。
　余人にはまず不可能な芸当だろうが、月には自分ならば可能だという確信があった。
“むしろ、現状最大の懸念は……”
　月は険しい顔をしながら、手元の名簿に目をやる。
　オーソドックスな名前から人名とは思えないものまで、そこにある名前は様々だ。
　名簿を上から順に見ていくと、かなり下の方に、月とＬの名前が並んで記載されているのが分かる。
“そう、これだ。この名簿……恐らくこれは、繋がりの深い人物を意図的に固めて記述している”
　このことは、すぐに解った。
　洋名だけ固まっている列もあれば、和名だけが固まっている列もある。
　そして『スノーホワイト』や『ピティ・フレデリカ』のように、何らかのコードネームと思しき名前だけが並んでいる列。
　この名簿は何故か一列に記されている名前の数がバラバラで、月とＬの列を始めとした幾つかの列に至ってはたった二人分の名前で一列を使用している有様だった。
“……名簿で同じ列に記載されている人物達の間には、何らかの関係性があると考えるのが自然か”
　だがこう考えると、一つ分からないことがある。
　それは――何故Ｌと自分の二人だけなのか、ということだ。
“確かに僕はＬにマークされているし、僕とＬの二人が対策本部の中でも一際異質な存在だ、というのは分かる。
　……だが、本当にそれだけなのか？　本当にそれだけの理由で、ドフラミンゴは僕達二人&quot;だけ&quot;を選んだのか”
　対策本部という繋がりならば、代表である月の父・総一郎が呼ばれていないのは妙だ。
　キラ容疑という繋がりならば、以前に月と一緒に監禁されていた、弥海砂も呼ばれていなければおかしい。
　なのに選ばれたのは夜神月とＬの二人。
　月にとってＬは最大の敵であり、Ｌにとっても月――『キラ』は最大の敵である。
“僕をどうやって拉致したのかは知らないが……ドフラミンゴは、ノートの存在を知っているんじゃないのか？”
　月は苦虫を噛み潰したような顔で、ぎり、と奥歯を軋ませた。
“だとすれば――奴は”
　どのようにして知ったのか、その手段までは分からない。
　だが自分とＬのみを選出したことが、どうしても頭の中に引っ掛かっている。
　ドンキホーテ・ドフラミンゴはデスノートの存在を……いや。
“奴は……僕がキラであることを知っている……？”
　一連の&quot;キラ事件&quot;の真相を既に知っているのではないか。
　あくまでも、これは仮説でしかない。
　しかし外部には秘匿されている筈の対策本部の内情を、ドフラミンゴはどういう訳か知っている。これはほぼ確実だ。
　そう考えれば、十分その可能性はある。
“もしそうなら、ドフラミンゴが僕のノートを握っている可能性もあるか……くそっ、面倒な事になった！”
　月がドフラミンゴの立場で、キラ事件の真相を知っていたなら、確実にノートを自分の手元に置く。
　首輪以外にも、主催は参加者の命を奪う手段を持っているかもしれない。
　仮説とはいえ、さしもの月も冷静さを欠きそうになる程、それは恐ろしい展開だった。
　どうする――どうやってこのアクシデントを解決する。
　月は廃墟の壁に背を凭れさせ、暫し黙考に耽った。
　……彼が再び顔を上げたのは、それから五分ほど経過した頃だ。
“……考えても仕方がない。今はまず、やるべきことをやろう”
　物事を楽観視するのは好きではないが、全て自分の杞憂かもしれないのだ。
　要らない不安に足を止めるよりは、目の前の殺し合いという難題をどうにかする為に努力する方が何倍も賢明である。
　月は、殺し合いには乗らない。
　他の反主催派と合流し、実験を抜け出る準備をする。
　そしていずれはＬを嵌め、間接的に抹殺する。
“その為にも最優先で合流すべきは、やはりＬだ。奴と合流できないことには、陥れるも何もあったものじゃない。
　それに……奴の頭脳はこの場できっと活きる。時が来るまでは、最大限利用させてもらうとしよう”
　夜神月にとってＬは宿敵であり排除すべき障害だが、月も彼の優秀さについては認めていた。
　生まれて初めて出会った、自分と対等に戦える天才。
　その頭脳を信頼しているからこそ、月は彼を利用しようと目論む。
　その頭脳を信頼しているからこそ、月は彼を排除しなければならないと息巻く。

　――夜神月は未だ知らない。

　今彼のデスノートを握っているのは、ドンキホーテ・ドフラミンゴではないこと。
　死神のノートはこの会場の中にあり、彼と同じ実験の参加者の手に握られていること。
　多少劣化こそしているものの、名前を書けば他者を殺せる、その絶対性は揺らいでいないこと。
　彼は未だ、何も知らない。
　だが後に夜神月は、それを知ることになる。
　その時彼は、どんな顔をするのだろうか。
　決まっている――悪魔（メシア）のように嗤いながら、ノートにペンを走らせるのだ。


【一日目　深夜】
【F-10　市街地】

【夜神月＠DEATH NOTE】
[状態]健康
[装備]なし
[支給品]基本支給品一式、ランダム支給品１～３
[思考・行動]
基本：実験からの脱出。
　０.反主催派の参加者を集め、実験を抜け出す為の準備をする。
　１.Ｌと合流し、利用する。頃合を見て彼を陥れ、間接的に殺害する。
　２.ドフラミンゴに一抹の懸念。可能ならば始末したい。
[備考]
※少なくとも監禁終了後からの参戦です
※名簿の規則性について考察しました。列ごとに縁の深い人物が固められている、と考えています。    </description>
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    <title>【第１回放送まで】</title>
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    <description>
      *【第一回放送までの本編SS】
----

**&amp;aname(OP)[[◆OP]]
|BGCOLOR(blue):No|BGCOLOR(blue):タイトル|BGCOLOR(blue):登場キャラクター|h
|000|[[オープニング]]|ドンキホーテ・ドフラミンゴ、モンキー・D・ルフィ、三好夏凛|

**&amp;aname(sinya)[[◆深夜]]
|BGCOLOR(blue):No|BGCOLOR(blue):タイトル|BGCOLOR(blue):登場キャラクター|h
|001|[[強さと弱さ]]|リンネ・ベルリネッタ、ドラえもん|
|002|[[Redo]]|スノーホワイト、犬吠埼風|
|009|[[神の胎動]]|夜神月|
|003|[[竜虎相打つ]]|平和島静雄、哀川潤|
|005|[[『希望』の男と、『希望』になり損ねた男]]|逆蔵十三、七原秋也|
|006|[[乱れ舞う光]]|空条承太郎、レイン・ポゥ、桐山和雄|
|004|[[静寂の底で]]|犬吠埼樹、竈門禰豆子|
|007|[[正義執行]]|サカズキ、我妻善逸|
|008|[[イキキル]]|吉良吉影、野比のび太、ポスタリィ|    </description>
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    <title>【ドラえもん】</title>
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      |キャラ名|登場話|
|野比のび太|[[008&gt;https://www65.atwiki.jp/futurowa/pages/37.html]]|
|ドラえもん|[[001&gt;https://www65.atwiki.jp/futurowa/pages/16.html]]|
|剛田武||
|骨川スネ夫||
|ギガゾンビ||    </description>
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    <title>【魔法少女育成計画シリーズ】</title>
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      |キャラ名|登場話|
|スノーホワイト|[[002&gt;https://www65.atwiki.jp/futurowa/pages/17.html]]|
|ピティ・フレデリカ||
|ポスタリィ|[[008&gt;https://www65.atwiki.jp/futurowa/pages/37.html]]|
|レイン・ポゥ|[[006&gt;https://www65.atwiki.jp/futurowa/pages/34.html]]|    </description>
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    <title>【ジョジョの奇妙な冒険】</title>
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      |キャラ名|登場話|
|空条承太郎|[[006&gt;https://www65.atwiki.jp/futurowa/pages/34.html]]|
|ＤＩＯ||
|東方仗助||
|虹村億泰||
|広瀬康一||
|吉良吉影|[[008&gt;https://www65.atwiki.jp/futurowa/pages/37.html]]|    </description>
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    <title>イキキル</title>
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    <description>
      　悪い夢みたいだ――荒れ果てた校舎の一室で、膝を抱えて蹲る少年・野比のび太は一人そう呟いた。
　のび太は何処からどう見ても普通の小学生だが、彼の辿ってきた経歴を聞いたなら、誰もが目を見張って驚くだろう。
　彼はこれまで、未来の世界から来た猫型ロボットや自分の学友達と共に、何度も何度も大きな冒険をしてきた。
　だから、多少の突飛な事態には慣れている。
　しかし、今回のことは流石に&quot;多少&quot;の枠を逸していた。
「人を……人を、あんなに簡単に……」
　殺すなんて、と続けてのび太は膝の間に顔を埋める。
　ドンキホーテ・ドフラミンゴ。そう名乗った男は、まだ中学生くらいだろう少女を笑いながら惨殺した。
　首が飛ぶ瞬間も、死体に泣き縋る人達の姿も、のび太はついさっきのことのようにはっきり覚えている。
　言うまでもなく、人が殺される瞬間を見たのは初めてだ。
「うう、助けてよぉドラえもん……」
　のび太は誰かを殺す気など全くない。
　だからと言って、もちろん死にたいわけではない。
　となると生き延びる方法はドフラミンゴを倒して実験を止めるだけだが、それを邪魔するのが今も首を戒めている鋼鉄のリングだ。
　もしもこれを無視したり、破壊したりしようとすれば……最初の彼女のようになる。
　機械を弄ることに慣れた人間なら望みはあるのかもしれないが、少なくとものび太にはそんな芸当は不可能である。
　そこで彼の脳裏に真っ先に浮かんだ&quot;希望&quot;こそが、彼にとって家族同然の存在である未来のロボット――ドラえもんだった。
“機械を改造する道具なら、確か幾つかあった筈……”
　二十二世紀の技術力は、二十一世紀のそれとは比べ物にならない。
　空を飛ぶ、自由に何処にでも移動する、物体のサイズ変更、時間跳躍、並行世界への移動。
　のび太らしい言い回しに直すなら、&quot;何でもあり&quot;だ。
　そんな未来の道具を数え切れないほど持つドラえもんならば、こんな首輪程度、きっとどうにかしてしまうだろう。
　――ドラえもんの四次元ポケットが万全な状態であれば、だが。
「でもなあ……」
　のび太も流石に学習している。
　いつもこういう時に限って、彼の道具は故障したり修理に出していたりするのだ。
　それに何より、自分達を集めたドフラミンゴがひみつ道具の有用性を把握していないとは思えない。
　そう考えると……多分、ドラえもんの道具は没収されているだろう。のび太は、そう考えていた。
　こうなると、八方塞がりだ。先の見えない夜闇の中を、闇雲に歩いて行くようなもの。
　今まで色々な冒険をしてきたが、今回ばかりは駄目かもしれない。
　弱気に駆られ、闇の中で縮こまるのび太だったが――
“ジャイアン達も居るんだよな――みんな、大丈夫かな……”
　巻き込まれたのはドラえもんだけではない。
　剛田武、骨川スネ夫。
　のび太の大切な友人達も、この恐るべき殺し合いに参加させられている。
　何より質が悪いのが、自分達に間違いなく恨みを持っているだろう人間までもが呼ばれていることだ。
　ギガゾンビ。二十三世紀の時空犯罪者。自分達の活躍が原因で、牢獄にぶち込まれた男。
“ギガゾンビの奴が、まさか憎っくき僕らに何もしてこないとは思えない。
　それ以前にあいつのことだ。きっと、ドフラミンゴが言ってた&quot;力&quot;を欲しがって……”
　殺し合いに、乗ってくる。
　のび太の背筋にぶわりと、冷たいものが走った。
「ダメだ――こんなことしちゃいられない！」
　野比のび太は臆病な少年だ。
　しかし、腰抜けではない。
　いざという時に震える足を無理矢理動かしてでも、誰かの為に戦える熱い魂を秘めている。
　そんな彼だから、友達が危機に晒されていることを察した途端、彼らを助けねばという使命感が恐怖に勝利した。
　デイパックを急いで背負い、震えを押し殺して立ち上がる。
“とにかく誰か、一緒に行動してくれる人を探そう――”
　それはともかく、この不気味な学校からは早く抜け出したい。
　何年も使っていないみたいに床には埃が積もっていて、窓ガラスなどは所々割れている。
　……はっきり言うと、何か出そうでのび太としては気が気でないのだ。
　殺意を持った他人もそうだが、幽霊を恐れることも忘れない辺りが実に彼らしい。
　急ぎ足で教室の出口まで駆けていき、勢いよくドアを開け放つ。すると――

　廊下に、誰かが立っていた。
　帽子を被った、暗い顔をした女の子だった。
　お化け屋敷顔負けの不気味な廃校を早く出たいと願う、のび太。
　その前に突然現れた、少女。
　となれば、どうなるか。
「ぎゃあああああああああああ！！　お、おおおおおおお、お化け――――――っ！！！！」
　……当然、こうなる。

　　　　◇

　酒己達子は混乱していた。
　次から次へとわけの分からないことが起こり過ぎて思考が追い付かない。
　変な妖精が現れて自分を魔法少女にした。
　悪い魔法少女をやっつける為に戦わされることになった。
　この時点で、もう達子のキャパシティはいっぱいいっぱいだった。
　だというのに、いつの間にか見慣れた街から景色が変わっていた。
　高笑いを上げながら現れた派手な身なりの巨漢――殺し合いをしろと、そう言われて。
　反抗した少女が、見せしめのように殺された。
　整理の付かない内にまた意識がなくなって、目が覚めたら知らない学校に居て。
“なにが、どうなってるの……”
　彼女の今の心境は、その一言に集約される。
　端的に言って、理解が追い付かない。
　結局あのトコとかいう妖精は何だったのか。
　そもそもドフラミンゴはトコの関係者か何かなのか。
　それとも、トコが言うところの&quot;悪い魔法少女&quot;関係なのか。
　どちらにせよ、達子にしてみればとばっちりもいいところだ。
「レイン・ポゥ……香織ちゃんもいるんだ」
　おかしいのが、トコの一件に関与していた人物が自分を除けばレイン・ポゥ……友人の三香織しかいないことである。
　キャプテン・グレース、ファニートリック、繰々姫、ウェディン、テプセケメイ。
　彼女達五人の名前は、少なくとも配布された名簿には載っていなかった。
　何か意図があるのか、それともただの偶然か。
　達子は、そんな事情に興味はなかった。
　彼女の頭にあるのはただ一つ――香織と一緒に、早く元の日常に帰りたいということだけである。
　達子は殺し合いに乗る気はなかったが、他の参加者までそうだとは限らない。
　人間のままで居るよりは、変身しておいた方が格段に安全だろう。
　魔法少女の精神力に頼って気分を少しでも楽にしたいという思いもあって、達子は素早く魔法少女・ポスタリィに変身した。
「はあ……」
　変身することで、狙い通り少し気は楽になった。
　しかしそれでも、憂鬱な気分は変わらない。
「どうしようかな……」
　香織と合流したいのは言わずもがなだが、地図に記された会場の大きさは結構なものだ。
　この広い島の中から目当ての人物を探し出すのは簡単ではないだろう。
　そのことが、ポスタリィの憂鬱に余計拍車を掛けていた。
　魔法少女に変身しているとはいえ、こんな状況の中で無暗に出歩くのは気が進まないが――そんなことを言っていては、いつまでも香織に会えないままだ。
　とにかく一刻も早く、ポスタリィは親友の少女に会いたかった。
　その為なら多少の怖い思いはしても仕方ないと思うくらいに、虹の魔法少女を求めていた。
　なるべく物音を立てないようにしながら、荒れ果てた学校の中を進むこと数分。
　とある教室の前に差し掛かった、その時だった。

　バン！　と勢いよく開け放たれる扉。
　突然の出来事に、ポスタリィの心臓が飛び出そうなくらいに跳ね上がる。
　だが驚いたのは、何もポスタリィに限った話ではない。
　扉を開け、教室の中から飛び出してきた少年が、丸い目をこれでもかとばかりに見開いて、絶叫した。
「ぎゃあああああああああああ！！　お、おおおおおおお、お化け――――――っ！！！！」
　
　　◇

「……成程。そういうことだったのか」
　ごめんなさい、と平身低頭なのび太。
　私の方こそ……と控えめに謝意を受け止めつつも、ばつが悪そうにしているポスタリィ。
　そんな二人から事情を聞いたサラリーマン風の成人男性――吉良吉影は、呆れたように嘆息した。
　地図上では希望ヶ峰学園、と記されているこの廃校の中を探索していた吉良もまた、突然轟いた絶叫に驚かされた。
　どうするか迷った末、足音を極力殺しながら近付いていき……後は殆ど成り行きで今に至る。
「わたしが&quot;乗っている&quot;参加者ではなかったからいいものの……軽率に大声を出すのは控えるべきだよ、のび太君。
　人間って生き物は、所詮善人より悪人の方が多いんだ。不用意な言動は、君の命を縮めることになる」
「うう……」
　吉良達は既に自己紹介を終え、互いの名前を把握していた。
　野比のび太と、ポスタリィ。
　いきなりしょうもない騒ぎを巻き起こしてくれた緊張感のなさに苛立ちを覚えない訳はなかったが、余り心証を悪くする立ち回りは後々自分の首を絞める。
　特に元凶であるのび太には出来るならこの場からさっさと消えてほしいとすら思っている吉良だったが、そこはぐっと堪えた。
“だが、切り時は早い方が良いだろうな。
　わたしはこんな場所で死ぬつもりなど毛頭ない。まして、低能なガキのお守りに殉ずるなんてまっぴらだ”
　吉良吉影という男は、見た目通りの平凡なサラリーマンである。少なくとも、表向きは。
　規則正しい健康的な生活と、健全で最小限度の人付き合い。
　成功し過ぎて恨みを買うことはせず、かといって失敗し過ぎて愚鈍の誹りを受けることもない。
　周囲からの評価は決して悪くないが、これといって目立った特徴のない、影の薄い男。
“本当に腹立たしいことだが、わたしの心の平穏を脅かす奴が最近よく現れる。
　……その中でも、貴様は&quot;最悪&quot;だ。貴様こそ間違いなく最低最悪のゴミクズ野郎だよ、ドンキホーテ・ドフラミンゴ”
　二人に背を向け、吉良は一人強く己の爪を噛む。
　波風の立たない平穏な人生を何よりも愛する彼にとって、今の状況は耐え難いものがあった。
　自分の本性を他人に、しかも同じ&quot;スタンド能力&quot;を持つ能力者に知られるという窮地を脱した矢先に、これだ。
　新しい顔と身分で今度こそ平穏に暮らそうと思っていたのに、あのドフラミンゴはそれを嘲笑い、土足で踏み躙ってくれた。
　殺してやりたいと――吉良は思う。
　ただ消し飛ばすだけでは飽き足らない、全身を寸刻みにして、ガソリンをぶっ掛けた上で焼き払ってやりたい。
　それほどまでに、吉良はドフラミンゴを憎悪していた。
　やっとの思いで取り戻した平穏を台無しにしてくれた下衆外道に、身が焼けるような怒りを覚えていた。
“とはいえ、極論生き残れればそれでいい……このクソッタレな実験を壊す結末でも、わたしが実験の勝者となる結末でも、どちらでも構わない。
　わたしの杜王町に帰ることが出来るのならば、贅沢は言わないさ”
　しかし吉良は、怒りで我を忘れるような真似はしない。
　あくまで目指すのは生存と帰還……その過程は何でも構わないというのが、彼の考えだった。
　殺し合いに背くにしろ、反主催派に潜り込みつつ何処かで掌を返すにしろ、生きてこの会場を出られるのなら文句はない。
“問題は仗助や承太郎の存在……川尻の名を使えばいきなりバレはしないだろうが、名簿に載ってすらいない名を名乗る時点で疑われるのは避けられないだろうな。
　のび太達は特に苦もなく騙せたからいいが……その辺りも追々、考えていく必要があるか”
　そして出来ることなら、&quot;吉良吉影&quot;の本性を知っている杜王町のスタンド使い達は早い内に消し去っておきたい。
　自分と関わりのないところであっさり死んでくれていれば一番良いのだが、忌まわしいことに彼らは揃って腕が立つ。
　いつかは、顔を合わせる時も来るだろう。その時自分は、失敗なく立ち回って彼らを欺かねばならない。
　考えるだけでも胸がキリキリする。つくづくこの殺し合いは、吉良を苦しめるストレス案件で満ちていた。
“それにしても――”
　吉良はその視線を、手近な二人の片方、ポスタリィへと向ける。
　顔も其処らのアイドルが裸足で逃げ出すくらいに可憐だが、吉良が注目したのはその&quot;手&quot;だった。
　美しい。白くてシミの一つもない、絹で仕上げたみたいな手。
　あれが欲しいと、吉良は心の底からそう思う。
　この激しいストレスを少しでも癒すために、あの可愛らしい手を&quot;恋人&quot;にしたい。
　彼女の手を手に入れられたなら、このドロ付いた気分も少しはスッキリする気がする。
“ポスタリィさんか……フフ、悪くない……いや、&quot;良い&quot;ぞ。彼女の手は、とてもいいッ！！”
　
　――吉良吉影という男は、見た目通りの平凡なサラリーマンである。
　――少なくとも、表向きは。

　杜王町の殺人鬼――&quot;キラークイーン&quot;のスタンド使いは、郵便屋の魔法少女を標的に定めた。


【一日目　深夜】
【I-8　希望ヶ峰学園】

【吉良吉影＠ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]健康、ストレス（大）
[装備]なし
[支給品]基本支給品一式、ランダム支給品１～３（確認済、武器あり）
[思考・行動]
基本：生存最優先。
　０.反主催派の中に潜り込み、無害な一般人を装う。
　１.のび太、ポスタリィと行動。だが機を見て切り捨てる。
　２.取り敢えずは『川尻浩作』を名乗って行動する。
　３.ポスタリィの&quot;手&quot;が欲しい。
　４.仗助を始めとした杜王町のスタンド使い達は全員排除する。
[備考]
※『川尻浩作』としての生活を始めた直後からの参戦です。

【ポスタリィ＠魔法少女育成計画シリーズ】
[状態]健康
[装備]なし
[支給品]基本支給品一式、ランダム支給品１～３
[思考・行動]
基本：帰りたい。
　０.川尻さん、のび太君と行動。
　１.香織ちゃん（レイン・ポゥ）に会いたい。

【野比のび太＠ドラえもん】
[状態]健康
[装備]なし
[支給品]基本支給品一式、ランダム支給品１～３
[思考・行動]
基本：ドフラミンゴを倒して、皆で元の世界に帰る
　０.川尻さん、ポスタリィさんと行動。
　１.ドラえもんやジャイアン達と合流したい。
　２.川尻さんをこれ以上怒らせないようにしないと……。    </description>
    <dc:date>2017-03-04T18:36:45+09:00</dc:date>
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    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/futurowa/pages/24.html">
    <title>【ONE PIECE】</title>
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      |キャラ名|登場話|
|モンキー・D・ルフィ|[[000&gt;https://www65.atwiki.jp/futurowa/pages/15.html]]|
|ヴィンスモーク・サンジ||
|サカズキ|[[007&gt;https://www65.atwiki.jp/futurowa/?page=%E6%AD%A3%E7%BE%A9%E5%9F%B7%E8%A1%8C]]|
|エネル||    </description>
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    <title>【鬼滅の刃】</title>
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    <description>
      |キャラ名|登場話|
|竈門炭治郎||
|竈門禰豆子|[[004&gt;https://www65.atwiki.jp/futurowa/pages/29.html]]|
|吾妻善逸|[[007&gt;https://www65.atwiki.jp/futurowa/?page=%E6%AD%A3%E7%BE%A9%E5%9F%B7%E8%A1%8C]]|
|累||    </description>
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    <title>正義執行</title>
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      「いや、いやいや……」
　笑顔を浮かべて、ないない、と手を顔の前で何度も左右に振る。
　これまで、思わず絶叫してしまうくらい理不尽な状況には何度も直面してきた。
　誇張抜きで死ぬと思ったことだって一度や二度じゃない。
　それでも――幾ら何でもこんなことはない。現実離れにも程がある。
「殺し合い？　願いが叶う？　反抗したら首輪がドカン？　
　いやいやいやいや……今日び売れない怪談家でもこんな質の悪いこと考えないでしょ……」
　我ながら想像力が豊かだなあと、我妻善逸は苦笑して自分の頭をコツンと叩いた。
　幾ら何でもこれはない。こんなことは、夢に決まっている。
「大体あのドフラミンゴとかいうおっさんどう見ても鬼じゃなかったし、それが夢だって証拠だよ。
　あー心配して損した。夢ならこの鬱陶しい首輪も力ずくで外して問題ないよね、あはははっ」
　笑いながら善逸はガンガンと首輪を引っ張る。
　すると甲高い音が鳴り響いて、人間のそれとは思えない無機質な声が流れ出した。
『首輪に過度の衝撃を感知しました。それ以上刺激を加えた場合、[[ルール]]に基づき首輪を起爆します』
「ア゛―――ッ待って待って！！　嘘です冗談ですやめで下さいぃぃぃ！！！！」
　お世辞にも綺麗とは言えない高音の悲鳴を上げながら打って変わってのたうち回る善逸。
　彼は見ての通りドの付く臆病者だが、しかし腐っても対鬼の精鋭、鬼殺隊の隊員だ。
　少なくとも、目の前の現実を理解することも出来ない馬鹿ではない。
　……とはいえ、それを受け入れられるかどうかはやはり別なのだったが。
「ホントどういうことだよ俺何か悪いことした！？
　してないよねいやそりゃ少しはしたこともあったかもしれないけど此処までされるようなことは絶対にしてない！！」
　早口で捲し立てても、状況が好転するわけではない。無駄に疲れるだけだ。
　それは善逸も分かっているが、それでもやはり我慢できるものではなかった。
「大体願いを叶えるってなんだよこんなことしでかす奴がそんな親切してくれるわけないじゃん！
　ああああああもう嘘臭い不思議神通力とか要らないですから早く俺を帰して下さいお願いしますお願いします」
　殺し合いなんてする気はない。
　かと言って乗った参加者と戦うのも怖い。
　そもそもこの状況自体が、既に耐えられないくらい。
　纏めて言うと、帰りたい。
　それが今の善逸の思考の全てだった。
「うわ炭治郎も呼ばれてるのか……いや俺が呼ばれててあいつが呼ばれてなかったら怒るけど。
　ていうかむしろ何で伊之助のバカは呼ばれてないんだよ、あいつ後で絶対一発殴るからな……」
　善逸の知り合いで同じようにこの殺し合いに巻き込まれているのは、二人だった。
　一人は竈門炭治郎。時偶腹が立つことはあるが、まあ、殺し合いにはまず乗らないだろう男だ。
　もう一人はその妹、竈門禰豆子。善逸的には炭治郎よりも、彼女のことが心配だ。何故か。可愛いからである。
「でもとりあえず炭治郎と会いたいな……俺こんな状況でずっと一人だったら半日で白髪になる自信あるよ」
　幸い、使い慣れた自分の日輪刀は手元にある。
　もし参加者に鬼が混じっていても、一応自衛くらいは出来そうだ。
　もちろんそれは最悪の場合の話であって、善逸はそんな事態が起きないことを心の底から祈っている。
　ひとまず、炭治郎ないしは禰豆子を探す。
　何とか当面の方針を決め、歩き出そうとした――その時だった。
「そこの、ちと止まれェ」
「ヒィッ！？」
　重い声が掛かった。
　善逸はいきなり背に冷水を垂らされた野鼠のように飛び退いて、声のした方を見る。
　そして、震えも悲鳴も忘れて息を呑んだ。
　視線の先に佇む男が持つ余りの存在感に、時が止まった錯覚すら覚えた。

　鬼気――
　我妻善逸が、その男から感じたのはそれだった。
　白い帽子を被り、外套に身を包んだ初老の偉丈夫。
　その体格は、最早人間の規格を超えている。
　少なくとも、身長は二メートル半を優に超しているだろう。
　強面の人相は、しかし彼が放つ底知れない気迫の前では気にもならない。
　この世のどんな人間が見ても、きっと一目で解る。
　この人は今、激怒しているのだと。
「安心せェ。ドフラミンゴ如きの道楽に乗る程わしは腐っちゃおらん。ただちぃとばかり、お前に訊きたいことがあるだけじゃ」
　その物言いは、あのドフラミンゴを知っているかのよう。
　だが善逸には、とてもじゃないがそれを訊くことなど出来なかった。
　下手なことを口にしたら死ぬと、本能的な直感があったからだ。
「&quot;麦わら&quot;……モンキー・D・ルフィ、ヴィンスモーク・サンジ」
　覚えはあるかと問う巨漢に、善逸はぶんぶんと勢いよく何度も首を横に振るしかなかった。
　もちろん嘘ではない。嘘をつく理由もなかったが、下手な嘘を言おうものなら一発でバレると善逸は確信していた。
　答えを訊くと、真偽を確かめるように上方から男は彼の両眼を見下ろし――軈て瞑目し、口を開く。
「そうか――手間ァ取らせて悪かったのォ」
　謝意を示す男の表情は、微塵も晴れていない。
　明らかな&quot;怒&quot;の色彩を貼り付けた、巌のような顔貌。
　正直な話、下手な鬼の百倍は怖い。善逸は、そう思った。
「此奴らは&quot;海賊&quot;じゃ。自由だ何だと謳いながら奪い、殺し、弱者を嘲り笑う……そんな、生きる価値もない&quot;悪&quot;よ」
「か……海賊？」
　大正時代の人間である善逸にはイマイチピンと来ない。
　だが、私欲の為に他人から奪い、自由に殺す……そんな連中が少なくとも&quot;善&quot;ではないことくらいは善逸にも分かる。
　それでは、鬼と何ら変わらないだろう。
　理解したくもないし、一生涯お近付きになりたくないもんだと思う。
「……尤も、屑は奴らだけじゃあなし。
　天夜叉風情の口車に乗って己の生の為だけに暴れ回る連中も、揃って其奴らと同じゴミじゃ」
　善逸はテンパる余り、愛想笑いを浮かべながら金魚のように口をぱくつかせていたが、彼の主張は大いに共感出来た。
　あんな胡散臭さが服を着たような男の言うことを信じた馬鹿のせいで人生終了なんて、本当に堪ったものではない。
「お前に戦う&quot;力&quot;があるんなら、そういうゴミ共を駆逐することじゃ」
「はい？」
「人間、正しくなけりゃあ生きる価値なし。ドフラミンゴの傀儡に堕ちた軟弱者なんぞ、息を吸うことも認めん」
　善逸は、浮かべていた愛想笑いをあからさまに引き攣らせる。
　そして、彼は思うのだった。失禁しそうなくらいの恐怖の中、心の中で膝から崩れ落ちながら。
“そ――そういう系かぁ……”
　ほんの一瞬、見た目はアレだけどいい人だな！　良かった良かった！とか思った自分を思い切り殴ってやりたい。
　確かに志自体は正しいのだろうし、殺し合いに乗っていないのも確かなのだろう。
　しかし思想が幾ら何でも極端過ぎる。要はこの男、殺し合いに乗った人間を片っ端から殺し尽くそうとしているのだ。
　ふん縛っておくなり何なりやり方はあるだろうに、対話の余地すら無しに皆殺しにするつもりでいるのだ。
　どう考えても、ヤバい奴である。善逸は己の不運を呪うと共に、一刻も早くこの過激思想の擬人化から逃れたいと思った。
「今わしが言ったことを肝に銘じて生きることじゃ。
　そうでなければ――悪辣な夜叉小僧の仕組んだこの殺し合い、生き抜くことは出来んぞ」
　善逸のそんな願いが天に通じたのかもしれない。
　巨人のようなその男は善逸から視線を外すと、彼の隣を通り過ぎ、闇の中へと向かっていった。
　――だがその足が、突然止まる。早く行って欲しい一心で後ろ姿を見送っていた善逸の心臓も止まりそうになった。
「もしも、お前が&quot;悪&quot;に堕ちるつもり言うんなら、そん時は覚悟しておけェ」
　首から上だけが、振り返る。
　ギロリ、と善逸を睥睨する瞳は、人間のものとはとても思えなかった。
「そん時は――わしが、お前を裁くけェの」
　善逸は走った。
　脱兎の如く、走った。
　ギャアアアアアと、盛大な悲鳴を上げながらの大爆走だった。
　誰かに見つかるかもとか、そんなことを考えている余裕さえなかった。
　そして、胸に誓う。
　たとえこの先どんなことがあって、どんな怖い思いをしようと。
　&quot;実験&quot;に乗ることだけは、絶対にやめよう。あのおっさんとはもう二度と会いたくない。


【一日目　深夜】
【E-7　海周辺】

【我妻善逸＠鬼滅の刃】
[状態]恐怖（超極大）
[装備]善逸の日輪刀＠鬼滅の刃
[支給品]基本支給品一式、ランダム支給品１～２
[思考・行動]
基本：帰りたい（切実）
　０.この場から離れる。早急に。でないと死ぬ。
　１.炭治郎と禰豆子ちゃんを探す。
　２.殺し合いとかふざけんなよほんとお前やっていいことと悪いことがあるだろせめて俺を呼ぶなよなんで俺を呼んだんだよお前聞いてんのかお前
[備考]
※少なくとも、蜘蛛鬼戦前からの参戦です。

　　◇

　叫びを上げながら走り去っていった少年を、海軍大将――サカズキは追いはしない。
　サカズキは、悪を裁き善を護る正義の海兵としての仕事を既に何十年と続けている身だ。
　その人物が善玉かどうか、悪に堕ちる可能性があるかどうかは、少し言葉を交わすだけでもある程度分かるのだ。
　その点先の少年――我妻善逸は、サカズキの目から見ても危険には見えなかった。
　臆病者ではあるのだろうが、だからと言って他人を踏み台にして生き残ろうとするタイプではない。
　最後に忠告はしたものの、それが無くとも、彼は反主催を貫いていただろうとサカズキは思う。
「&quot;天夜叉&quot;ァ……これだけのことをわしの目の前でしでかしたんじゃ、死ぬ覚悟は出来ちょるんじゃろうなァ」
　善逸の第一印象は、正しい。
　サカズキは今、かつてないほどに激昂している。
　海軍の中でも最も苛烈な正義を掲げる彼の目の前で、あのドフラミンゴは殺し合えと宣った。
　そして今己は、そんな度し難い邪悪に首輪を填められ、奴の遊戯の駒にされている。
　海兵として生きてきて、色々なことを経験した。
　怒りに腸が煮えくり返り、咆哮したことも数え切れない程ある。
　それでも――これほどの屈辱を味わった試しはなかった。
　ドフラミンゴはサカズキに、最悪の形で喧嘩を売ってきたのだ。
「&quot;やり過ぎ&quot;じゃ……お前は一線を超えた。
　七武海じゃろうが最早関係無し。このわしを侮ったことが、お前の破滅する理由よ」
　無論、サカズキが倒すべき敵はドフラミンゴ一人ではない。
　彼の口車に乗って殺し合いを始めた者達も、彼の&quot;正義&quot;を執行する対象だ。
　悪を許さない燃え盛る正義の前に、一切の免罪符は存在しない。
　更に、これはサカズキとしては非常に癪だったが――彼にとって都合のいいこともあった。
「運が無かったのォ、&quot;麦わら&quot;」
　麦わらのルフィと、その船員（クルー）である黒足のサンジ。
　どちらも、高額な懸賞金の掛けられた賞金首だ。
　たとえ反主催の立場を掲げていたとしても、サカズキが彼らの存在を許すかと言えば、それは断じて否。
　海賊であるという時点で、サカズキは彼らを決して許容しない。
「兄の次は弟じゃ。&quot;火拳&quot;を殺した時のように、お前の腹にもわしのマグマを見舞っちゃる」
　ポートガス・D・エース。通称&quot;火拳のエース&quot;と呼ばれていた大海賊は、&quot;麦わら&quot;ことモンキー・D・ルフィの兄である。
　しかしながら、もう彼はこの世の何処にもいない。サカズキがその手で処刑したからだ。
　小癪にも生き延びた火拳の弟、次代の脅威をこの場で処断出来るとなれば、まさしく僥倖。
　――ドフラミンゴを仕留めるまでの手慰みとしては丁度いい。
　彼はマグマを操る能力者。灼熱で悪を焼き尽くす、&quot;赤犬&quot;。
　信じた正義を微塵も疑うことなく、猛犬は進む。


【サカズキ＠ONE PIECE】
[状態]健康、憤怒
[装備]なし
[支給品]基本支給品一式、ランダム支給品１～３
[思考・行動]
基本：&quot;正義&quot;を執行する
　０.&quot;麦わらのルフィ&quot;&quot;黒足のサンジ&quot;を探しながら、殺し合いに乗った参加者を屠る。
[備考]
※マリンフォード頂上戦争終了直後からの参戦です。
※制限により、自然系の特性（攻撃透過など）は失われています。    </description>
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