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」を以下のとおり復元します。
■■腎生検の適応となる主な疾患・病態■■
①慢性腎炎
②膠原病や全身性血管炎で腎合併症のある場合
③遺伝性腎症(Alport症候群など)
④間質性腎炎
⑤原因不明の急性腎不全

■■腎生検の禁忌となる疾患・病態■■
①出血傾向(血友病、白血病、血液凝周障害、コントロール不良の高血圧)
②悪性新生物
③感染症あるいは感染を生じやすい病態(尿路感染症急性期、腎膿瘍、大量のステロイド薬・免疫抑制薬投与中)
④慢性腎不全(GFR 30ml/分以下)
⑤高度の浮腫・腹水、片側腎の場合 

※患児あるいは両親にその必要性を説明しインフォームドコンセントを得て、施行時には安全性に十分な配慮をする。出血、腎周囲血腫、感染などが腎生検の主な合併症である。小学生以上には超音波での透視下で経皮的針生検を、年少児には全身麻酔下で手術による開放腎生検を行う。 

※学童心臓病検診や学童腎臓病検診での有所見者に対する対応もときに出題されている。過剰な検査や過度の運動制限は不要であるが、一方で本症例のようにせっかく早期発見された疾患を精査。加療せずに安易に経過観察とすべきではない。 

●小児の慢性腎炎予後は早期治療を開始した症例が良好なため、学校検尿で発見後、早期に腎生検をして病理診断をつける傾向になっている。
1年以上、尿異常が持続しているので、腎生検の上で、病理組織診断を行い、治療方針を決める必要がある。

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