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振戦 - (2009/08/30 (日) 20:49:58) の編集履歴(バックアップ)
これはパーキンソンによれば、ガレノスも記載し、動作時振戦と安静時振戦を区別していたそうです。
気体の法則で名高い17世紀の科学者ボイル(Robert Boyle, 1627-1691)は医学にも詳しく、チョコレートリキュールで振戦が減少する事を報告しています。
パーキンソン病による安静時振戦と、多発性硬化症による動作時振戦の区別をシャルコーらが発見した事は以前お話しました。
姿勢振戦をきたす疾患である甲状腺機能亢進症は、1835年ダブリンのグレブス(Robert James Graves, 1776-1853)や、1840年メルゼブルクのバセドウ(Carl Adolph von Basedow, 1799-1854)によって発見されました。
残った姿勢振戦、本態性振戦は、およそ19世紀後半頃から記載され、家族性振戦は1887年ニューヨーク、コロンビア大のダナ(Charles Loomis Dana, 1852-1935)が報告(Am J Med Sci)、1949年のクリッチレー(Macdonald Critchley, 1900-1997)の論文(Brain)で、本態性振戦の概念が確立しました。
振戦を原因でではなく、発症様式から安静時振戦(パーキンソン病)、固定姿勢時振戦(アルコール)、企図振戦(多発性硬化症)の3つに分類したのは1900年デジュリーヌの教科書です。