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金田伊功 - (2010/03/06 (土) 23:48:12) の編集履歴(バックアップ)
金田 伊功 【かなだ よしのり】
日本を代表するアニメーター。いくつもの手法を発明し、アニメーション表現に革新をもたらした。
いわゆる「金田フォロワー」「金田モドキ」などと呼ばれた多くの弟子やフォロワーも生まれ、金田を筆頭にTV・劇場・OVAを問わずあらゆるアニメを席巻、1980年代アニメ作画の中心的な価値基準となった。
2009年7月21日心筋梗塞により逝去。享年58(57歳)。
1998年に映画『ファイナルファンタジー』の制作の為ハワイに渡り、他の何人かのアニメーターとスクウェアに入社。この中には山下将仁や上妻晋作などといった金田フォロワーの代表的な者たちもいた。
帰国後暫くは殆ど仕事が無かったが、『ファイナルファンタジーXI』のキャラセレクトシーンを制作。第7開発事業部にて『半熟英雄 対 3D』、『半熟英雄4』、『武蔵伝II』を手掛け、その後は同社ストーリーボード事業部の設立に関わり事業部長、プロデューサーの職を務めていた。
『武蔵伝II』では時間の関係から絵コンテだけに作業は止まったが、代わりに演出・作画を任されたガイナックスの今石洋之はアニメーターとしてプロになってからも金田を追い続けた重度の金田ファンであり、同人誌として自ら制作した金田追悼本では、この仕事を「好運」であったと記している。
実質的な遺作となったのは『鋼の錬金術師 -黄昏の少女-』のイベントCGレイアウト。制作に当たったのは前作『暁の王子』と同じくテレコム・アニメーションフィルム。同社取締役で金田の盟友でもある友永和秀は、金田のレイアウトに喜び、社内に言いふらしまわったそうだ。原画を描くときには金田の絵の味を殺さないようにキャラデザとすり合わせるのに神経を使い、その作業はまるで第二原画をしているようだったという。友永が金田の訃報を聞いたのは試行錯誤の末にそれを完成させた直後であった。(8/31金田伊功を送る会での友永のコメントを意訳)
平成21年度文化庁メディア芸術祭特別功労賞を受賞。
- コズミック・ファンタジー2 冒険少年バン (PCE / TELENET '1991)
- ファイナルファンタジータクティクス (PS / SQUARE '1997)
- DESIRE (SS / C's ware '1997)
- ファイナルファンタジーIX (PS / SQUARE '2000)
- FINAL FANTASY -THE SPIRITS WITHIN- (SQUARE '2001)
- レイアウトアーティスト
- Takashi Kubota(SV)、Shinichi Kimura、北野義宏、黒沢守、Andrea Maiolo、Yuichi Nakamura、Hideki Sudaと共同。
- ファイナルファンタジーXI (PS2 etc. / SQUARE '2002)
- モーションキャプチャーアニメーションディレクター
- 稲野義信と共同。
- キャラセレクト画面におけるモーションキャプチャー動作データの調整。
- 半熟英雄対3D (PS2 / SQUARE ENIX '2003)
- OP&EDアニメーション
- エッグモンスターグラフィック
- エッグモンスターHERO (NDS / SQUARE ENIX '2005)
- 半熟英雄4 ~7人の半熟英雄~ (PS2 / SQUARE ENIX '2005)
- OP&EDアニメーション
- エッグモンスターや新規エッグマンのモーション(NC)
- 武蔵伝II ブレイドマスター (PS2 / SQUARE ENIX '2005)
- 聖剣伝説4 (PS2 / SQUARE ENIX '2006)
- すばらしきこのせかい (NDS / SQUARE ENIX '2007)
- クライシス コア -ファイナルファンタジーVII- (PSP / SQUARE ENIX '2007)
- ファイナルファンタジーIV (NDS / SQUARE ENIX '2007)
- 鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST - 黄昏の少女 - (Wii / SQUARE ENIX '2009)
- ファイナルファンタジーXIII (PS3 / SQUARE ENIX '2009)
参考