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 *こびとづかん こびと観察セット 
 【こびとづかん こびとかんさつせっと】
 |ジャンル|こびと観察シミュレーション|&amazon(B0081XM8Q2)|
 |対応機種|ニンテンドー3DS|~|
 |発売・開発元|日本コロムビア|~|
 |発売日|2012年7月26日|~|
 |定価|4,800円(税別)|~|
 //|プレイ人数|1人|~|
 |レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|
 |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー'' |~|
 |ポイント|パッケージだけで漂うダメダメ感&br()異常なほど悪いテンポ&br()こびと少なすぎ|~|
 
 **概要
-野山に暮らすキモ可愛い奇怪なキャラクター、「こびと」。2006年ごろから、大ヒットを飛ばした『こびとづかん』というシリーズ作品の登場キャラである。~
+野山に暮らすキモ可愛い奇怪なキャラクター、「こびと」。2006年ごろから大ヒットを飛ばしたシリーズ作品『こびとづかん』の登場キャラである。~
 一見奇妙奇天烈なファンタジー世界の住人ながら、「人類の隣人」として現実にいてもおかしくない緻密な設定が付与されており、「捕まえ方」「観察方法」なども紹介されている独自のキャラクター展開が大いにヒットした。~
 本作は田舎の農家で、そんな「こびと」と触れ合うという触れ込みのゲームだったのだが……。
 
 **ゲームの進め方
 -全編タッチ操作で進めることになる。フィールドは6か所あり、ゲーム進行に伴い解放される。
 --それぞれのフィールドには、こびとの他虫や草木も生育しており、これらを採集して観察セットに入れることもできる。
 ---こびとは敏感かつ臆病な生き物なので、虫取り網で捕まえようとすると逃げてしまう。写真を撮って記録するだけに留めること。
 
 -一部のこびとは、罠を張ることで捕まえることができる。罠は各所にあるアイテムを集めて自作する(1度作れば何度でも使える)。
 --捕まえたこびとは観察セットに入れてその生態を観察できる。様々なアイテムを使って、そのこびとに適した環境を整える。
 ---大体5日ぐらい(観察セットの環境によってはもっと早い)すると、こびとは弱ってしまう。こうなったら逃がしてあげること。また捕まえることは可能。
---こびとに詳しい博士からの研究テーマという形で、「こびとに特定の行動を取らせて観察する」という課題が出され、テーマに適した写真を撮ると達成される。課題をある程度達成したらゲームが先に進む。
+--こびとに詳しい博士からの研究テーマという形で、「こびとに特定の行動を取らせて観察する」という課題が出され、テーマに適した写真を撮ると達成される。課題をある程度達成することでゲームが先に進む。
 
 **問題点
 -''登場するこびとが異様に少ない''。
 --全13種。一応人気の高いキャラクターが中心であるが、書籍版と比較するとあまりに少なすぎる。虫や草花はそれなりに種類があるが、仮にも「こびどづかん」を謳うゲームでそれはどうなのだろうか。
 --そして最大の問題は、捕まえられるこびとの種類。「クサマダラオオコビト」「カクレモモジリ」「リトルハナガシラ」。この3種''しか''捕まえられない。確かにいずれもこびとづかんを代表する人気の高いこびとだが、他のこびとのファンには残念極まりない。
 ---これ以外のこびとは「自然のまま観察する」ということで、その辺をウロウロしているのを確認できるだけ。あまりにショボイ。
 
 -圧倒的テンポの悪さ。
 --まず、ディスクメディアでもないのにロード頻度と時間がかなり高い。メニューに入るだけでいちいち「よみこみちゅう」などと表示されるため、非常に鬱陶しい。
 ---撮影した写真をSDカードに保存するにも時間がかかる。なお、SDカードなしでは写真が保存できず、ゲームプレイは不可。
 --ゲームを進めるには、まずこびとの生態を知る「こびと教室」というクイズをクリアし、その後観察日記を埋める必要があるのだが、これも問題だらけ。
 ---こびと教室は、解答を見るたびにいちいちゆっくりしたテンポのこびとの行動に付き合う羽目になる。全問クリアしないと観察日記を作れないため、意地でも最後までクリアする必要がある。なお、教室終了後、そのこびとは強制的に逃がすことになるため、観察日記のためには再度こびとを捕まえてくる必要がある。
 ---観察日記は、気まぐれなこびとにアイテムを与えてどのように反応するか観察しなければならない。課題は一個ずつしか与えられないため、順繰りにクリアしていく必要がある。面倒な課題もスキップ不可。途中の課題に「自然に返すサイン」もあり、これをクリアするとまたもやこびとを逃がさなければいけなくなるので、課題の途中で再捕獲が必要になることも…。
 --こびとを捕まえるには、罠をしかけて時間を進めるしかないため、超単調な作業。一応、こびとの痕跡を探してその付近に罠を仕掛けて…という戦略はあるが、子供向けゲームなので痕跡は簡単に見つかる。
 
 -世界観の狭さ。
 --動けるフィールドはたったの6か所。「田舎の農村」というイメージはそれなりに再現できているが、どこを歩いても人っ子一人いない(しかもプレイヤーの一人称視点なので本気で最後まで人間に会わない)。唯一プレイヤーにメッセージを送ってくれる博士も、手紙を介してのやり取りだけなので登場人物とは言い難い。
 
 -そもそも、こびとに関する情報量が少なすぎる。
 --原作のこびとづかんでは、1種のこびとについて大体数ページを割いてその生態をじっくり解説しているが、本作では図鑑に載る数行の解説メッセージと、ロード中に表示されるちょっとした豆知識程度。なばたとしたか氏の味のあるイラストの数々も見ることができない。
 --罠もアイテムを組み合わせた瞬間に勝手に出来上がるため、作り方がさっぱりわからない。
 
 -「次に何をしたらいいのか」のお知らせメッセージが一度しか表示されない。見逃したら、何をすればいいのか全くわからなくなる。
 --特に罠の材料集めが厳しい。手あたり次第タッチしていけば見つからなくもないが、そうでなければ原作を持っていないと捕まえ方がわからないだろう。
 
 **評価点
 -観察セット内のこびとの生活はリアルに作られている。
 --突っついたり、アイテムを置いたりすればちゃんと反応してくれる。モーションはかなり細かい。
 
 -こびとなりきり体験、こびとと一緒に写真を撮るなどおまけもそこそこ充実。
 --全て捕獲可能な3種にしか対応していないのが残念だが…。
 
 -ある意味潔いパッケージ裏。嘘は何一つ書かず、「そんなことまで書くか?」ということまでちゃんと書いてある。
 --「行ける場所は6か所」「登場こびとは13種」「そのうち捕まえて観察できるのは3種類」と言ったどう考えても欠点でしかないポイントも、包み隠さず明かしている。
 
 **総評
 ゆるい「こびと」の世界観を再現するために、意図的にスローテンポに作ったのかもしれないが、そう考えてもあまりに作業感が強く、そしてイライラする。~
 キャラゲーとして見ても、登場するこびとが少なすぎるなど問題点が目立つ。~
 典型的な「子供向け」と「子供だまし」の区別がついていない駄キャラゲーである。
 
 **余談
 -続編的ソフトとして、『こびとづかん こびとの不思議実験セット』が発売されている。こちらはミニゲームなども追加されており、多少マトモになっている模様。