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スターオーシャン セカンドストーリー」を以下のとおり復元します。
#contents
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*スターオーシャン セカンドストーリー
【すたーおーしゃん せかんどすとーりー】
|ジャンル|アクションRPG|&amazon(B00005OVWA)|
|対応機種|プレイステーション|~|
|メディア|CD-ROM 2枚組|~|
|発売元|エニックス|~|
|開発元|トライエース|~|
|発売日|1998年7月30日|~|
|定価|7,140円(税込)|~|
|プレイ人数|1人|~|
|セーブデータ|1ブロック使用(最大15ファイル保存可) |~|
|廉価版|PS one Books:2005年3月3日/2,800円|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|>|>|CENTER:''[[スターオーシャンシリーズリンク>スターオーシャンシリーズ]]''|
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**概要
-様々な目新しいシステムとハイクオリティなグラフィック・音楽を搭載したことで話題作となった『[[スターオーシャン]]』の続編。
-操作する主人公を2人のキャラから選択する「ダブルヒーローシステム」を採用している。前作の仲間キャラの1人であるロニキスの息子・クロード((後年、母親は同じく前作の仲間キャラだったイリアだと明かされている。))と、惑星エクスペルに住む少女・レナのどちらかを主人公として選択する。
--選択しなかった方も序盤で仲間になる為、選んだ主人公によるメインシナリオの変化は然程ではない。別行動を取る時などにどうしていたのかが判る程度である((レナはディアス関連のイベントなどで比較的単独行動を取る事が多い。逆にレナ編では異星人であるクロードは謎の人物として描写される事が度々ある。))。
-仲間キャラクターはクロードとレナを含めて最大8人まで加入可能で、2者のうち片方を選択するケースや、特定の主人公でしか仲間にならないケースなど多彩。
--仲間の増加に伴ってか固定は主人公の2人のみ(前作では固定が4人と半分が埋まっていた)、主人公を戦闘メンバーから外せるなど編成の自由度が増している。
//-SOシリーズファンの間では、本作を最高傑作とする声が多い。
//総評に表記
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**ストーリー
 惑星ファーゲットでの戦いから20年後の宇宙暦366年。
 
 かつての戦いの英雄ロニキス・J・ケニー提督の息子クロード・C・ケニー少尉は父と共に惑星ミロキニアへ調査に来ていた。
 父への尊敬の念と同時に、英雄の息子と言う立場へのコンプレックスを抱えていたクロードは、父の忠告にも耳を貸さず未知の機械に触れ、見知らぬ場所へと飛ばされる。
 
 一方、未開惑星エクスペルは「ソーサリーグローブ」と呼ばれる隕石の落下以来、魔物の凶暴化や頻発する自然災害に見舞われていた。
 エクスペルの辺境の村に住む少女レナ・ランフォードは、いつものように村の近くにある神護の森で過ごしていた所を魔物に襲われるも、ミロキニアからエクスペルへと飛ばされてきたクロードに助けられる。
 銀河連邦軍の武器「フェイズガン」で魔物を倒したクロードを、おとぎ話で語られる「光の勇者様」だと思い込んだレナは、彼を村へと招き入れるのだった。
 
 誤解はすぐに解けたものの、クロードは父の元へ戻る手段を求め、この星で唯一宇宙に関連した存在であるソーサリーグローブを調査する為に旅立つ。
 一方のレナも、癒しの力を持つ自分が何者かを知るためにクロードの旅に同行するのだった。
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**特徴・評価点
''魅力的なキャラ。''
-主人公を含めた全12人の仲間キャラはいずれもデザイン、キャラクター性の両方において特徴的で個性的。それでいて好感が持ちやすく、人気が高い。
--高飛車だが面倒見が良いお姉さんのセリーヌ、暗い過去を背負ったクールなライバルキャラのディアスと言った王道キャラの他、背中に二匹の龍が憑依した不幸青年アシュトン、自作のヘンテコ機械で戦うお元気娘のプリシスなど、とにかく色々な面子が揃っており、誰を仲間にするか大いに悩める。
-さすがにこれだけの人数で且つ固定が主人公二人だけだと、仲間達の個性はメインストーリー中では薄れがちだが、各キャラ個別のイベントや後述する豊富なプライベートアクション等でしっかり掘り下げは行われている。
-尚、仲間に出来る人数は8人が限度だが、SOシリーズの歴史上では全員仲間になった事になっており、「12人の英雄」と呼ばれている((続編の『ブルースフィア』では全員が使用可能。))。

''前作からの進化''
-前作で好評だった要素の数々は質においてはより洗練され、量においては大幅に増強された。
--シナリオもボリュームが増しており、更に仲間との感情度(=好感度)によってエンディング(各キャラの後日談)が変化する。主人公と仲間どころか仲間同士でも感情度によって組み合わせが変わり、その数は約80種類と圧巻。パーティーキャラ達に様々な人生を歩ませる事が出来る。
---パーティーキャラ数×組み合わせ不可能なキャラ((二者択一のキャラや、各主人公でしか仲間にならないキャラ同士))を除いたパーティーキャラ数、そこに更に全員分のソロENDや特殊ENDを加えた膨大な量であり、一度のプレイで複数見られるとは言え、その全てを見るのは正に至難の業。これだけの量を用意したのはシリーズでも本作だけである。
---主人公以外の仲間の加入は全て任意である関係上、本編はヒーローであるクロードとヒロインであるレナの物語であるが、エンディングの組み合わせはプレイヤー次第。物語に沿ってこの二人をくっつけるのも全く別の組み合わせにするもの自由である((ちなみにクロードとレナの組み合わせのみ、感情度によって三種類に分岐する。他にも二種類に分岐する組み合わせも多数。))。
---勿論、本編はおろかゲーム中でも殆ど接点の無い仲間同士でも感情度さえ上げればカップリング可能。
---条件を見たすとスタッフロール後にメンバー全員が集合するエピローグを見る事もできる。残念ながらクロードとレナ以外に台詞は無いが。
--町や仲間の数が大きく増えたため、町での分散行動時に仲間とイベントを起こすプライベートアクション(PA)システムは前作を遥かに凌ぐ大ボリュームとなった。また、感情度の大半はPAの結果で増減するため重要(特定の戦闘でも増減するが)。

-大幅に増えたスキルによって戦闘関連のテクニック性が向上し、アイテムクリエーション(IC)においても作れるものが増え、やりこみ甲斐が増した。
--料理のスキルを利用したミニゲーム「クッキングマスター」も存在する。
--仲間と協力して「にせさつ」「ぎぞうくんしょう」「うら帳簿」「ぎぞう小切手」などの金・アイテムにまつわるやばい物を造るスキル「リバースサイド」、町の人(散会中の仲間をも含む)のポケットからアイテムをスるスキル「ピックポケット」といった"どう見ても犯罪"なスキルは、ファンから語り草となっている。
---「ピックポケット」を使わなければ手に入らないアイテムさえ存在する。
---しかし、あまりにこれらのスキルを使いすぎると仲間の感情度が下がるペナルティがある。
--あろうことかゲーム内に「どーじん」と呼ばれるアイテム((前作でも存在していたが、5冊と少なく、うち3冊は時期限定、1冊は確率が極めて低い、と入手難易度の高いレアアイテムとなっている。))が存在し、おまけにゲーム内で同人誌即売会まで開催されていたりする(さりげなく「スタオーマニアな女性」もその中にいる)
--他にも、アイテムの説明文はスタッフの素のコメントのように見受けられるものが多い。特に酒ネタとワインネタに代表される料理ネタは、その種類が多いだけにコメントも多い。
//ロマネコンチのテキストはPS版、PSP版ともに「最後の一文字があやしいワイン」
--何故か武器を改造したら防具や料理や薬が出来るという摩訶不思議な事態も起こる。
---しかもこれらのアイテムには入手しにくい物が多く、アイテムコンプリート&所持数MAXを目指すユーザー殺しとなっている。

''戦闘関連''
-フィールドが広くなり、カメラワークも目まぐるしく変わるスピード感のある戦闘となった。
--戦闘中での移動は十字キーのみで可能になった((バトルモードによっては、□ボタンを押しながら十字キーを押す必要がある))。

-前作で「ラスボスが弱い」との意見が多かったことを受け、本作のラスボス・ガブリエル(及びその一味「十賢者」)はかなり強めに調整されている。
--ガブリエルは強力な呪文に加え、こちらを寄せ付けない多段ヒットの攻撃、早い移動速度、そして第二形態になると移動しながら呪文を詠唱するようになるなど、それまでのどのボスよりも強くなっている。
---特定の条件を満たすことで更に強化され(通称:真・ガブリエル)、超高速移動しつつ即死級ダメージの全体攻撃を連発する極悪ボスと化す。
--ガブリエル以外の十賢者では、高速詠唱・高火力・ネタボイス((炎を身に纏って突撃する技では「うおおお、あっちぃいいい!」と叫びながら攻撃してくる。考えようによっては大抵の炎使いが無条件でできている『自身に受ける炎は熱くない』という対策ができていないと邪推される事も))と3拍子揃った全体攻撃「スピキュール」を連発してくるミカエルや、戦闘前後や特技使用時の台詞が長すぎて全部言い切れない((「さて、地獄巡りの片道切符は、貴様等の命で買ってもらうとするか」「本気を出したらどうだ?まさか、これが全力というわけでもあるまい」など。長い!))ルシフェルなどが記憶に残っているプレイヤーも多いだろう。
--十賢者にはそれぞれ専用戦闘BGMが用意されており(と言っても何人かは同時に複数で戦うため1人1曲ではないが)、中でもルシフェル戦BGM「The Incarnation of devil」は桜庭統氏を代表する戦闘BGMとして知られ、後のトライエース作品でも度々アレンジ版が使われている。
--これらのボスは対策が出来れば弱いが、出来ないととてつもなく強いボスである。例えばミカエルのスピキュールは火属性全体攻撃だが、装備が火属性半減の場合ですら、''2000前後のダメージ''である。ダメージだけ聞けばたいしたことなさそうだが、スピキュールは詠唱時間がものすごく短いため(誇張でもなく''2、3秒ほど''である)、''食らって立て直そうと思ったらまた食らってフルボッコにされる''という状態になり、全滅するというプレイヤーが多数いた。
---ここまで書けば気付く人もいるだろうが、火属性無効装備ならダメージは0になるため、途中途中何度も発動して鬱陶しいだけになる。「対策すれば楽だが、しなかったら地獄」というかなり極端なボスなのである。
---初見殺しの理由がもう一つあり、スピキュールは実は呪文ではなく打撃攻撃であるのだが、詠唱や発動時に一時停止する演出から攻撃呪文だと勘違いし、打撃対策を怠るプレイヤーが多かったようだ。
---PSPに移植された際にはこのあたりは修正されており、威力の減少、詠唱時間が長くなっている。

''その他''
-ダブルヒーローシステムの採用。
--本シリーズで唯一の複数主人公制であり、主人公それぞれで発生するPAや一部の展開が異なるため、新鮮な感覚でプレイできる。周回プレイへのモチベーションも高い。%%レナはヒーローじゃなくてヒロインだとか言わないように。%%

-戦闘中に敵味方キャラクターが発する1200種類以上もの台詞を集める要素「ボイスコレクション」があり、この収集度によって難易度やサウンドテストといった隠し要素が追加される。
--中には限定状況下(特定のパーティ、特定のボスなど)で稀に発声するものもあり、大量に集めるのは至難の業。
--下記の問題点にもあるが、没ボイスも混じっているのでコンプリートは不可能((例:水属性術士の台詞に火属性魔法ファイアボルト!等。アンソロでこのキャラにこの台詞どうやって言わせるの?と書かれているので割と有名。))。

-EDの最後にはメッセージが表示されるが、そのメッセージは条件を満たせば3種類に変化する。3個目のメッセージは本作のテーマの1つを示しており、そこに至るまでの経緯を全て理解してから読むと感慨深い。
--スタッフロールはスキップ不可能だが、美麗なCGと悲壮感漂うBGMとあわせて、プレイヤーをゲームクリアの余韻に浸らせてくれる。
---ちなみにこのCGの中に隠しダンジョンの場所を示すシーンがあるのも芸が細かい。

-凶悪なザコ・ボスが多数待ち受けるトライエース定番の隠しダンジョンも勿論登場。
--今回の名前は「試練の洞窟」。文字通りプレイヤーに与えられる試練であり、ある意味本編以上のボリュームを誇る。この「試練」と言う名称の隠しダンジョンは『[[4>スターオーシャン4 -THE LAST HOPE-]]』以外の以降のシリーズでも登場する((『4』では『1』の「七星の洞窟」が再登場。))。
---敵が強いのは勿論、全13階のフロア全てに何かしらの仕掛けが用意されており、歯ごたえ以上にプレイヤーを飽きさせない作りになっている。気が付けば試練の洞窟だけで本編クリア時間を軽く上回っていた、なんてことも。
--''トライエース定番隠しボスであるガブリエ・セレスタ&イセリア・クイーン''が初登場したのも本作(ただし、両者の前身はSO1の隠しボス・ガブリエル)。どちらも凄まじい火力と移動速度でプレイヤーを苦しめた。

-ロード周りは当時のゲームとしてはかなり早い。
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**賛否両論点
-仕方ない点だが、パーティー編成の自由度の高さ故の弊害も若干。
--固定はクロードとレナだけなので、それ以外の仲間はパーティー入りした後はメインストーリー上において見せ場も無く目立たない。メンバーが3~4人程度の頃はともかく、更に増えると団体の中に埋没してしまう。一応、イベントの度に全員が姿を見せるが、必要に応じて代表者が一言二言口を挟む程度。
---無論、PAではそれを補うだけのイベントが用意されているが、せっかくのキャラの個性が本編で活かせないのは少々勿体無い。
--クロードとレナが離れ離れになるシーンもあるのだが、ワールドマップをほんの少し歩いた先にある集落で早くも再会する。離れ離れにする必要があったのかと問いたくなるほどのスピード再会である。
---パーティーの分断によって編成の自由が阻害されるのを防ぐ為かもしれないが、ストーリー的には全然盛り上がらない。再会時にはレナが泣きながらクロードに抱きつくが、いまいち感動しにくい((互いに生死不明だった訳なので当人達としては自然な反応だが、その間にこれと言ったイベントが無い為、プレイヤーとしては微妙な所。))。

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**問題点
''ストーリー関連''
-全体的なストーリーの完成度は低め。
--トライエース作品はシステムが練られている半面、ストーリーがなおざりになっている傾向がかなり強いのだが、それは本作も例外ではない。
--ストーリー自体は「不慮の事故で未開惑星にやってきた主人公が様々なトラブルに巻き込まれ、やがて宇宙を狙う悪と戦う事になる」というありふれたSFものであり、つまらないわけではないが細部の作り込みが非常に甘い。特にディスク2以降で顕著であり、主人公側の人間性を疑うようなイベントもいくつか存在する。
--例えば「十賢者を倒すため、4つのダンジョンを攻略して力を得る」イベントでの「愛の場」にて。
#region(要クリック)
-仲間の1人がボスに人質に取られる。
-ボス「こいつの命が惜しければ4つの場の封印を解くための鍵を渡せ」
-仲間「自分の事はいいから絶対に渡すな」
-ボス「お前は黙ってろ。さぁ渡せ、他の者は下がってろ」
-結局主人公は渡す。
-ボス「折角だからお前の命も貰っておこう!」
-結局''人質になっていた仲間を含めたパーティー''で戦う。そして勝利。
-ボス''「く・・・私とした事が・・・」''
--この流れを見れば分かると思うが、あまりにもお粗末なシロモノである。
--その4つの場では(ストーリー上の)力の根源を得られるらしいのだが、そこのボスを倒してクリアしても極めて象徴的なムービーを見せられるだけで、プレイヤーとしては今一つピンと来ない。象徴的すぎて分かりにくいだけか、単純に脚本の粗か、恐らくは後者だと思われるが。
---主人公も''「あんまり強くなったという感じはしませんけど」''と発言しているが、本人にも分からないものがプレイヤーに分かるはずもない。
---精神世界で自身の過去と対峙したり精神的に成長する展開は他のRPGでも時折見られるが、本作の場合はそれが後の展開に活きてこないのが問題である。
---また、上記のムービーの後にはその場に対応した宝珠が手に入るが、それが''役に立ったりストーリーに絡む事は無い''。本当にただ手に入れるだけである。
#endregion

-伏線放置、ご都合主義的な展開などの単純な粗も少なくない。
--レナがクロードを勇者と思い込んだ切っ掛けである「光の剣」こと「フェイズガン」だが、序盤で屋敷の扉をぶち破った際に早々にエネルギー切れになる。
---ここで「しばらく使えないか」といかにもまた使用できるかのような台詞があるのだが、以降は完全に忘れ去られ、バグ技でも使わない限り二度と使う事は出来ない。
---序盤の技にしては強過ぎるので使用不可になる流れは妥当だが、冒頭でキーアイテムのように登場した割には扱いがぞんざいと言わざるを得ない。光の勇者様は二度と光の剣を握らない訳である((東まゆみ女史の漫画版では再び使用しており、しかもそれで(漫画版における)ラスボスを倒すと言う活躍ぶりである。PSP版の漫画でもフェイズガンではないが、最後は光の剣でラスボスを倒している。))。
--クロードの冒険の発端となった惑星ミロキニアについても何も明かされない。何故クロードがエクスペルに飛ばされたのか、あの遺跡は何だったのかと言った謎は全て放置である。
---一応、終盤に行く紋章兵器研究所のある星はミロキニアだった事になっているが、後付け設定であり説得力に欠ける(そもそも本編では一言も触れられない)。前述の件についても結局何も分からず、推測しか出来ない。
---この他にも山岳宮殿やリンガの聖地など、思わせぶりな謎だけ提示しておいて何も明かされない場所が少なくない。
--古文書の内容、レオンの両親の生死など、80以上あるEDの特定のEDでしか回収されない伏線もある。特に古文書はそれなりに本編で奔走させられた割には雑過ぎる扱いである((内容を知れば「なるほど」とも思えるが、肩透かし感、徒労感の方が大きいだろう。))。
--これも中盤以降で目立つが、何か問題が起きても大抵は解決手段が都合よく用意されていたり、或いは大した苦労もせずに見つかったりする。それに伴う単調なおつかいイベントも多く、スケールの割にはシナリオそのものは平坦である。
---後半の舞台であるエナジーネーデでは、そこの指導者であるナール市長が行き先や行動指針を手取り足取り指示してくれる上、必要な物も大抵用意してもらえるので、以降の展開はエンディングまで殆どナールの指示に従うだけになる。主人公達で目的を見定めたり、問題の解決手段を模索するような事は皆無。

-前作ファンには辛いイベント。
#region(ネタバレ)
--前作の仲間キャラであるロニキスが今回は主人公の父として登場するのだが、終盤、十賢者によって彼の宇宙戦艦が''撃沈''されてしまう。
---それも息子を救う為に犠牲になる、などと言った熱い最期ではなく''完全に見せしめである''。敵は地球の科学を遥かに超えている為、砲撃でじわじわとシールドが削られ、反撃を試みるも全く効果が無く、最後はなす術もなく艦と運命を共にすると言う絶望的な最期を迎える。
--攻略本では「生死については敢えて曖昧にした」と語られているが、あの状況で助かったとはとても考えにくく、『[[3>STAR OCEAN Till the End of Time]]』公式サイトの年表でも「宇宙船カルナス消滅」とはっきり記されている((この為、ロニキスが登場していた漫画版『ブルースフィア』は、『3』発売後の単行本化の際に修正を余儀なくされた。))。
--前作ファンで特にロニキスに愛着を持っていたプレイヤーには辛過ぎる展開と言わざるを得えず、そのシーンのクロード以上に叫びたくなる事請け合いである。
#endregion

-十賢者は重大な秘密を抱えているのだが、それが本編で明かされる事はなく、複雑なサブイベントを最後まで進めないと知る事はできない。
--ストーリー上では、かつて惑星ネーデの科学力を悪用して宇宙の支配を目論んだ犯罪集団と語られるが…。
#region(ネタバレ)
--本来はネーデ防衛の為に生み出された生体軍事兵器であり、植民惑星の反乱の鎮圧、管理、ネーデ本星の守護を目的として開発された。しかし開発者であるランティス博士の娘が戦闘の巻き添えで命を落とし、更にはネーデ軍がプロジェクトを優先してその事をランティスに隠蔽した事により、真実を知ったランティスは怒りと絶望から全宇宙の破壊を望むようになる。そして十賢者のプログラムを書き換え、守護者から破壊者へと変貌させた。更にランティスは自身と亡き娘の思考ルーチン(疑似人格)をガブリエルへと組み込み、自ら十賢者のリーダーとなって宇宙の破壊に乗り出した。と言うのが真相である。~
その為、ガブリエルには複数の人物の人格(ランティス/娘フィリア/オリジナルのガブリエル)があり、このせいで本来のスペックを発揮できず、同じ十賢者のルシフェルからは『バグだらけの欠陥品』と呼ばれている。
---ちなみに4コマなどではガブリエルの人格はランティスとフィリアの2つとして扱われているが、実際はオリジナルのガブリエルの人格も依然として存在している((後述のラスボスをパワーアップさせるPAでの「眠っていた父の意識が目覚めてしまったようです」と言う台詞から、ランティスの人格がその時まで眠っていたとも解釈出来るが、普通にラスボス戦を迎えた時にもランティスのものとしか思えない台詞を発しているので、その辺りは曖昧にされている。リメイク後に発刊された漫画版SOSEではランティスの人格は時折眠りに就き、その間のみフィリアの意識体が具現化出来ると語られている。))。
---この設定を知らなければ分からなかったのだが、最初に倒すことになる3体の十賢者は、「近接戦闘兵器」「遠隔射撃兵器」「拠点防衛用特殊兵器」とガチの戦闘兵器であるのに、よくある「''ククク…所詮あいつらは十賢者の中で最弱''」という酷いちぐはぐ。正規の設定として情報収集用素体の2体や情報分析用より明らかに劣るというのはどういうことだろうか。~
しかも、最初の3体は「人間どもがこそこそ何かやっているから見に来た」と言っているので、情報収集系の3体が調査に出張ってきて、戦闘兵器3体が本拠地で防衛しているほうが辻褄が合ってさえいる。
--ネーデ人がエナジーネーデに移住したのも「自分達の発達し過ぎた科学力を恐れて外界との接触を断った」と語られるが、実際は十賢者との戦いで軍がほぼ壊滅した事で次々と起きた植民惑星の反乱から逃れる為である。移住計画はランティスが提唱したとも語られるが、彼が実際にやった事は前述の通り。
---従って、ネーデ到着時に主人公達がナールから聞かされた歴史は捏造だった事が判る。当時のネーデは「強制的ではなく、お互いが共存し合う理想に近い形で銀河を統治していた」と言う話だったが、ここまで読めば分かる通りこれも嘘である。
--しかしこれだけの設定がありながら、本編のストーリーでは一切語られる事はない。その為、メインのストーリーだけでは「平和を愛する超文明人の力を借りて、宇宙征服を企む悪の10人組を倒す」というだけの薄い内容で終わってしまう。本編に絡ませれば物語の深みが増した筈だが・・・((漫画版SOSEではその真実をストーリーに織り込んで本編を掘り下げている。))。
--一応、後述の「真・ガブリエル」との戦いでは、戦闘前の会話がこの事を踏まえたものに変更される。しかし、その条件が上記の真実を知る事ではなくラスボスをパワーアップさせる事なので、色々と噛み合わない部分も。
--余談だが、上記の真実を知るイベントの最中に、選ばなかった方の主人公が前触れも無しに脅威の記憶力を発揮するシーンがある。お前は一体何者だ。
#endregion

-前作にも言えたことだが、イベントの演出やキャラ設定の作り込みが(素人目にも見てわかる程)甘い。
--【イベント】例えば、ラクールで開催される、国を挙げての祭典・武具大会。
---国を挙げて盛大に行うのに、参加人数は(予選等は一切無しで)たったの8人。
---国を挙げて盛大に行うのに、観客席はガラガラ。
---国の武具屋が武具を貸すことでスポンサーになるシステムだが、大会参加者中(ゲーム内で確認できるだけでも)3人は武器を一切使用していない。~
うち2人は''どう見てもモンスターである''。
---ゲーム的な都合を考慮するとしても、もう少し設定とのすり合わせをして欲しかった所である。
--【キャラ】例えば、剣豪で知られているプレイヤーキャラ・ディアスは、実際の戦闘における間合いのとり方が''超絶へたくそ''
---通常攻撃のリーチが約3キャラ分あるのに、攻撃時にわざわざ敵に隣接するまで近づいてから抜刀するため、リーチの意味が無い。
---さらに、その通常攻撃の抜刀もなぜかスピードが遅いため、攻撃する前にやられることも少なくない。
---ディアスは上記武具大会の優勝者であるが、彼に敗れたクロードはおろか''大会に参加すらしていないアシュトンの方が通常攻撃の間合い・抜刀のスピードが遥かに優れている''という有様。
---一応言っておくと、決してディアス自体が弱いわけではない。ディアスは必殺技に使いやすく強力なものが揃っている為、必殺技を中心に戦略を組み立てるコンセプトのキャラなのである((本作は近接キャラにも複数の特徴を持たせており、没個性化を防いでいる。上述のアシュトンは通常攻撃は強いが必殺技は癖が強いものが多い。クロードはバランス型といったところだが、技の演出が長いものが多い))。例えばクロードと同じ『空破斬((剣を振り回して発生した衝撃波で攻撃する技で、遠距離だと飛び道具になる))』だが、ディアスのそれはクロードより発生・弾速ともに明らかに優れている。~
しかし、序盤のイベントや上記大会時、相手として出現したときのインパクトが大きいためか、実際に加入してから使った際、その通常攻撃のヘタレさにガッカリすることも少なくない。なお、バグか仕様かは不明だが、ディアスに通常攻撃の回数を増やすアクセサリーをつけてもなぜか増加しない罠がある。
---ディアスを巡るクロードとレナのやり取りもイラっとするときがある。特に武器大会のやり取りは、二人の主人公でプレイするとイラつきが補完されるというどうしようもない内容。セリーヌがパーティーにいると本当にどうしようもない((クロードが癇癪を起した感があるが、むしろ悪いのはレナとセリーヌである。レナはディアスに武器を紹介したことを何故か黙っており、「ディアスと会ったことはバレずに済んだ」などと浮気中かと思うセリフを宣う。セリーヌは試合を控えたクロードに「ディアスと会っているのかも」と不安を煽り、実際そのディアスのやり取りで喧嘩した際はまるで他人事のように呆れる様子を見せている。))。

''システム関連''
-ストーリーの随所に「絶対に倒せないボスとの戦闘」があるのだが、負けイベントか否かの判断ができない。
--例えば、1回目のシン戦は負けイベントではなく、ダメージを与えられない状況下で1分耐えなければならない。負けると''ゲームオーバー''。
---一方で、その後に戦う2回めのシン戦は負けイベントである。ゲームオーバーにならないとストーリーが進まない。
---そしてディスク1最後の戦闘であるメタトロン戦。こちらは再び1分間耐久逃走戦闘であり、負けると''ゲームオーバー''。
--このような具合であり、負けイベントだと思って迂闊に負けるとゲームオーバーになり、後述する長ったるいイベントを見せられる羽目になる。

-イベントの台詞表示に癖があり、妙なウェイトが挟まる事が多い。
--特に目につくのが「!」「?」「・・・」といったキャラの頭上に出るアイコン。会話イベントではこれがちくいち挿入されるせいでテンポが大変悪い。
--台詞の表示も同じく。普通の台詞はメッセージスピードを上げる事で対応できるが、何故か(上記のアイコンとは別の)「・・・」の表示だけは妙に遅い。そして台詞間のウェイトは変わらず。
--イベント自体も長く、メインストーリー最短クリアまでのチャートを知っていても、メインストーリークリアに辿り着くまでのプレイ時間の3分の1はイベントに費やされる。
--十賢者をはじめとしたボス戦突入前のイベントも例外なくテンポが悪い上にボス自体も強いものが多く、敗北すればセーブした所からやり直しになるのでボス戦で敗北するたびに長くテンポの悪いイベントを毎回見なければならなくなる。
--この台詞表示の癖のせいで、OPイベントがべらぼうに長く、特にレナ編では初戦闘までに凡そ20~30分以上は掛かる。
--イベントが面白ければまだ救いはあったが、前述したようにストーリーの完成度自体が低めで、会話イベントも面白みの薄いものが多い。
--イベント中には1時間近くもセーブできないものもある為、2周目以降はイベントを見るのが苦痛になる事も。連射パッドを準備すればイベントを進めながら他の事をやれるので、今からやるなら購入を考えるのも手かもしれない。

-コレクション要素であり、一定数以上集める事でおまけ要素が解禁される「ボイスコレクション」が色々と不便。
--「ボイスコレクション」はシステムデータといったセーブデータとは別に保存される形式ではなく、メモリーカード内の各セーブデータで聞いた事のあるボイスを対象にする形となっている。ラスボス撃破後にセーブができない関係でラスボス自体のボイスコレクションは対象外となっている。
--上記の仕様のせいで、セーブデータを削除するとそのデータで集めたボイスコレクションデータも削除されてしまう。
--さらに「ボイスコレクション」の達成度に応じたオマケ要素もあるので達成度維持のためにセーブデータを残す必要があり、メモリーカードのデータを圧迫してしまう。
//---最終目的である「ボイスコレクション95%」を満たす為には、計画的な複数周回プレイをした上で、そのデータを残す必要がある。つまりメモリーカード2枚で30個のセーブデータ内に収めないといけない。
//↑メモリーカードを差し替えると、その都度セーブデータを読み込まれる。なのでメモリーカードが3枚以上でも問題ない
---ボイス自体も、隠しパラメータに影響する物、戦闘内容に関する物、100回に1回という低確率でしか発生しない術詠唱等と多岐に渡る。戦闘で敗北してもゲームオーバーにならない闘技場でわざと敗北する、特定の中ボスが低確率のボイスを言うまで何回もやり直すといった工夫が必要な場合も…。
--ボイスコレクションの中には、そのキャラがどうやっても習得する事ができない術のボイスや、ストーリー展開や内部数値の関係でどうやっても条件を満たせないキャラ間のボイス、といったゲーム中で絶対に発声されない没ボイスが含まれており、バグを利用しない限り100%を達成する事が出来ない。
---ただし、上記の通り最後の隠し要素出現条件は「ボイスコレクション95%」であり、バグなしでもこれを満たすことは可能。

-戦闘中に「逃走」コマンドを選ぶと、その戦闘中は全てのキャラクターに一切の行動の指示を行えなくなる。キャンセルも不可。
--その場で逃走体勢に入るのだが、システム的には一歩も動けなくなり、逃げ切るまで敵の攻撃を一方的に受け続ける事になる。「逃走」を選択出来ないボス戦での影響は無いが、強力なザコ敵相手だとなかなか逃げられず全滅することもある。これは1や3でも共通する仕様である。
--その為、逃走したい場合はあらかじめICで「韋駄天((使用するとすぐに逃走出来る))」というアイテムを用意しておく必要がある。

-ICのアニメーション時間がかなり長い。1やリメイク版1、2と比べると一目瞭然。
--その代わり3Dモデルのモーフィングで何が出来るかの判別が出来る。

''バグ''
-この時代のトライエースの代名詞と言っても過言ではない数々のバグが数多く存在する。
-スキル「ピックポケット」で盗めるアイテムと宝箱から入手できるアイテムは最大数が連動しており、「ピックポケット」でアイテムを盗みすぎると未開封の宝箱の中身が消滅してしまう事がある。
-●スキル「音楽」で演奏可能な楽曲の1つ「ヒーロー登場」を用いたデータ移行バグ(通称:音楽ロード)。イベントを再度見たり、アイテムを再度入手できるという大きなメリットがあるものの、手順を間違えると高確率でフリーズする。
-●一部のボイスがゲーム中で発声してもボイスコレクションに登録されない。
-●アイテムクリエイション「アート」で作れるアイテム「絵画『叫び』」「絵画『最後の審判』」を用いた必殺技変更バグ。
-●武器攻撃に一定確率での即死効果を付加するアイテム「メルティローション」「バブルローション」「ビターローション」が、一部((無敵状態のシン&メタトロン&ザフィケル))を除く全ての敵に効いてしまう。多段攻撃と組み合わせれば瞬殺可能。素材の入手も作成難易度も低い為、量産も容易。
//筆者のROMだとビターローション以外でボスを即死させる確率は異常に低かった
//↑たまたまかもしれないし、それはさすがに根拠に乏しいと思う
--ただし真ボスや隠しボスは凄まじい強さを誇る為、どうしても勝てない場合の保険として容認される事も。
--また前述のイベントの長さから2周目以降や別のカップルエンドを見る為の時間短縮に利用される事もある。
-●最高難易度「ユニバース」では一部のボスのMPがオーバーフローを起こして負の値になり、術を使えなくなる。
-クロードの特技「兜割」等一部のキャラの一部の技((高く跳躍して敵の頭上から斬る技。威力は高いが当てにくく、主に高速移動手段として使用される。))を使うと、極稀に画面外まで跳び上がってそのまま降りてこなくなる事がある。
-その他、あらゆる状況下で多発するフリーズ。
--特に戦闘終了後にボタン連打しすぎるとフリーズしやすい。セーブ不可の隠しダンジョン「試練の遺跡」の最大の試練はフリーズである。
-なお、●印が付いたバグは、後期出荷版の修正版ROMでは発生しない。
--初期版か修正版かは、パッケージ裏面右下隅の''「複製、レンタル及び中古販売は一切許可しておりません」''の記述の有無。あるものは修正版だと思ってよい。
--また、修正版ではICのアニメーションを○ボタンで早送り可能になっており、こちらでも見分けられる。

''その他''
-キャラクターイラストとゲーム内ドットグラフィックに著しい違いがある。
--クロードやレナ、ディアス等は比較的イラストに忠実なドットグラフィックなのだが、アシュトンやオペラは一目見て違和感を感じるほどに違う((特にオペラはイラストではウェーブのかかった髪なのに、ドット絵ではストレートヘアーになっている上、イラストでは頭にかぶり物はしてないのに、ドット絵では頭に謎の飾り(?)がついている))。
--ボーマンは町医者という立場通り白衣姿が印象的なキャラだが、ドット絵では''白衣を着ていない''。
--プリシスはイラストでは茶髪と紺色の服だが、ドット絵では''オレンジ髪とピンク色の服であり、イラストには無いリボンを髪に巻いている''。
--殊更に酷いのがノエルで、''イラストどころか人種までが違う''。イラストはネーディアン((一般的なエルフのイメージに近い尖った耳を持つ。))なのに、ドットグラフィックは思いっきりフェルプール((頭部に猫の耳や尻尾を持つ亜人種。今作のレオン、前作のラティやミリーなどもこれである。))である。


-なぜかチサトのみ、好物である『フルーツサンド』をゲーム内で入手する事ができない。
--好物として設定自体はされているので、肝心のアイテムの入手方法を設定し忘れたと思われる。幻の三味線に続いて幻のフルーツサンドになってしまった。
--PSP版ではICからフルーツサンドを作成可能になった。

//-一部、入手難易度が異常に高いアイテムがある。
//--代表例はオペラの必殺技の一つ「ハイパーランチャー」を習得するための「グリーンシステム」で、これだけはアイテムや武器を作るスキル『マシーナリー』を数百回やって1個できるかできないかの超低確率である。
//必須アイテムというわけでなく、ほぼやり込み要素に近いのに問題点として挙げるには不適当かと
//↑他キャラは普通にレベル上げるだけで覚えるのにオペラやプリシスはマシーナリーを数百回やらないと覚えられないのは問題かと・・・
//↑これで役立たずなら問題ではあるが、苦労に見合うだけの価値があるならやり込み要素の一つとして考えられるし、特に問題ではない

-PAのキャラの組み合わせに偏りがあり、狙ったエンディングを見るには出版物や特定ボスなどを使った感情度操作が必須。
--PA自体は豊富だし、キャラの多さから全員分カバーするのは難しいので仕方ない点ではある。
--しかし、仲間の中でディアスにはPAが一切無い。エンディングを狙いにくいのに加え、(本編にそれなりに出番があるとは言え)他のキャラに比べると感情移入もしにくい。
--また、感情度はマスクデータなのでゲーム中は一切確認出来ず、出版物の効果やどの戦闘が感情度が上がるのかなども攻略本や攻略サイトを参照しないと分からない。

-殆どの技や術と比べて(攻撃回数を増やした)通常攻撃が圧倒的に強く、それ故に(特に終盤は)戦闘が単調になりがち。
--さらに中盤以降で覚える攻撃術の演出が長い上にカット不可。「メテオスォーム」に至っては約30秒近くもあり、当然ながら術使用中は時間が止まる仕様なのでテンポが損なわれる。
--中盤~終盤で習得できる技や術が決して弱いわけではないが、1回のダメージの上限が9999なので、複数回ヒットする攻撃方法が結果的にダメージ効率(特に1体で出現する敵に対しては)がよくなってしまう。
--中盤以降術士は強力な攻撃術を使うより、序盤で使える詠唱時間が短い攻撃術で敵の行動を妨害するといった使い方の方が有効になる。

-強化版ラスボスこと真・ガブリエルの出現条件はクリア前に満たす事も可能であり、下手をすればクリア不能にもなりかねない。
--尤も、「序盤の僅かな期間内に特定の町でPAを発生」が必要であり、事前情報無しではこれに気づかず辿りつけない人もいた。
---逆に言うと、これを満たしていると、残り二つの条件「ラストダンジョン最後のセーブポイントでセーブ」「一旦引き返し特定の町でPAを発生」を「ラスボスに勝てないから」と一旦町へ戻る際に満たしてしまう事があり、''ラスボスに勝てないから戻ったのに、ラスボスが更に強くなった''という事態に陥ったプレイヤーもいた。
--一応、この条件を満たす段階で隠しダンジョンに挑戦可能になっているため、そちらで鍛えてから挑む事も可能になっている。それでも相当な強さだが…。
---ただし、隠しダンジョンへの行き方も「ラストダンジョン最後のセーブポイントでセーブ」した後で「特定の町にいる特定のNPCに話し掛ける」事なので、解禁された事自体に気づきにくいという問題点も。

-前作同様、「スタートレック」シリーズからの引用が随所に見受けられ、今作に至ってはタイトルロゴのフォント自体が「新スタートレック」と同一である。オマージュと呼ぶには少々無理がある。

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**総評
前作で好評だった要素を大幅に進化させ、やり込み要素もボリュームも飛躍的に増加。~
更に魅力的なキャラクター達は好評を博し、後に多彩なメディアミックスが展開された事からも人気ぶりが伺える。~
ストーリーは完成度が高いとは言えないが、シナリオ面が曲者揃いの本シリーズの中では無難な内容なので特別批判されている訳でもなく、~
総合的に見てもバグや細かい粗こそあれどシリーズ他作品のような致命的な欠点は見当たらず、出来そのものも安定している。~
結果、シリーズの方向性を決定付け、スターオーシャンとトライエースの名を広く知らしめた出世作となった。~
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以降のSOシリーズ作品はゲームとしては進化しつつも、同時に長所を打ち消すほどの重大な欠点を抱えている場合が多く、~
シリーズファンの間では総合的な完成度が高い本作を最高傑作とする声が今も尚多い。

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**余談・その後の展開
-多彩なメディアミックスと前述したが、その関連グッズ量は''前作の20倍近い''。
--後にGBCで続編『[[スターオーシャン ブルースフィア]]』が発売。更にコミカライズ・ノベライズ・ドラマCD・アニメなど満遍なく展開された。
--4コマ漫画にいたっては20巻近くも出版された。上記の十賢者のネタも非常に多く、ゲームではほとんど明かされない彼らの私生活などを描いたネタには人気がでた。また、あまりの作数に、作家さんが全員ネタ切れ状態に陥ったという噂も。
--特に『月刊少年ガンガン』で連載されていた東まゆみ氏のマンガはオリジナル展開が多いが人気が高く、後に『スターオーシャンEX』のタイトルでアニメ化された。また、東氏は上記にもある『ブルースフィア』のキャラデザインを担当している。ただしマンガ自体は大人の事情もあってゲームにおけるディスク1が終了する直前で終わってしまっている。アニメもマンガより少し進んだ所で終了。
-また、中古ソフト販売裁判の判例として名を知られることも多い。
-公式から攻略本が上下巻で発売されているが、スーパー特技の『開眼』の効果が「セットしておくと戦闘中に技を閃く」と大嘘をかかれてたり((正しくはレベルアップ時のスキルポイント獲得量アップ。その代償に戦闘中の移動速度が低下するが、この公式攻略本には書かれていない))、本来なら好感度のさがる選択肢なのに好感度がアップするように紹介されてたり((該当するのはクロス城下町でのPA「結婚への憧れ」。どの選択肢を選んでも愛情値が下がってしまう))、アイテム『フィルアップ』の効果が「特定のアイテムの個数を満タンにする」と書かれていたり((正しくはなんらかのアイテムがランダムで手にはいる))、オススメパーティの一例で同時に仲間にできないはずのアシュトンとエルネストがパーティを組んでたりと、ファミ通クオリティかと思うほど間違っている。
--逆に、後にファミ通からでた本作の攻略本には誤植や間違いは殆どなく、それどころかゲーム内では表示されない友情度や愛情度などといったマスクデータにまで言及しており、ファイナルガイドと銘打つにふさわしい一冊となっている。
-初期はSF要素が薄かったシリーズだが、本作の場合は特に顕著である。
--宇宙船は戦艦カルナスしか登場せず、それに乗るのもクロード編で強制転送されるほんの一時のみであり、宇宙船で惑星間を移動するシーンは無い。エクスペル、エナジーネーデ間の移動も転移魔法のようなもので行われる。
--エナジーネーデも銀河連邦を遥かに上回る超文明ながら、歴史的な理由で見た目からしてSFチックな場所は少なく((設定上は内部や地下に機械が張り巡らされ、高度なテクノロジーが活きてるということになっているが。))、ラストダンジョンぐらいしかメカメカしいロケーションは無い。
--銀河連邦も本筋には全くと言っていいほど関わらず、ストーリーは未開惑星エクスペルと超文明エナジーネーデだけで完結する為、シリーズでも特にスペースオペラ色が薄い内容となっている。
-説明書に「PAでシナリオが変化する」とかなり大きめに書かれているが、メインシナリオ自体は一本道である。
--確かにPAやサブイベントで本筋から外れたダンジョン探索やサブエピソードが発生する事はあるが、本編の展開が大きく分岐する事はない。
--事実と異なると判断されたのか、PSP版ではこの記述は無くなっている。

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*スターオーシャン2 セカンドエボリューション 
【すたーおーしゃん せかんどえぼりゅーしょん】
|ジャンル|ロールプレイングゲーム|&amazon(B0013D7DG2)|
|対応機種|プレイステーション・ポータブル|~|
|メディア|UMD 1枚|~|
|発売元|スクウェア・エニックス|~|
|開発元|トーセ|~|
|発売日|2008年4月2日|~|
|定価|5,040円(税込)|~|
|プレイ人数|1人|~|
|セーブデータ|216KB使用|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|
|廉価版|アルティメットヒッツ:2009年12月3日/2,800円|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|

2008年にPSPで発売されたリメイク版。開発はトライエースではなく、トーセと共同でスクウェア・エニックス自ら担当。

**変更点
-キャラクターの立ち絵、声優が一新された(一部例外あり。詳細は後述)。
-イベントシーン、及び一部を除く全プライベートアクションがフルボイス化。
-PSP版『1』と同じく、新仲間キャラとして『[[3>STAR OCEAN Till the End of Time]]』以降のシリーズ常連となった『ウェルチ=ピンヤード』が追加された。
-一部イベントシーンにアニメーションを追加。原作で3Dムービーだった部分がアニメ化されている場合も。
-OPは前作と同じく主題歌付きのアニメーションとなっている。歌はSCANDALの『START』。また、OPアニメも2種類用意されている。
--EDのCGムービーは無くなり、『START』とタイトルロゴをバックにスタッフロールが流れるようになっている。
-物理攻撃の仕様変更
--前衛キャラの通常攻撃がボタン連打で最大3回まで連続攻撃できるようになった
--キャンセルのスキルが廃止、それに伴いいつでも通常攻撃から必殺技へキャンセルできるように
--フロートと強打のスキルが廃止、通常操作に内包された
--兜割などの跳躍技で行うジャンプが軒並み低くなり、飛び上がって降りてこなくなる心配が無くなった。
-PS版では10種類と多かった属性が6種類に減少、それに伴い一部の呪文が削除・属性が変更された。
-紋章術の仕様変更
--干渉システムが廃止
--一部の紋章術が『3』仕様に名称変更(ディスペル→キュアコンディション、アンチ→リフレクション、アースクエイク→ロックレイン)
--セリーヌがリフレクションを、ノエルがソニックセイバーを覚えない
--セリーヌがフォーゲットを覚えない(=フォーゲットの削除)
--術士用スキルの集中・トランス・リキャストが追加、早口は常時発動に変更(詠唱スピードはスキルレベルに依存)
-トロッコや落石といった戦闘中のギミックが削除された。
-「マジックロック」などの一部アイテムが削除された。
-バックアタックやレイドアタックなどの急襲時には全員がピヨり状態で戦闘が始まるようになった。
--これにより、レイドアタックで上空から現れる敵に跳躍技を仕掛ける事も不可能になった。

**評価点(PSP)
-PS版の長所の殆どは据え置きである。
''PA、エンディングの追加''
-PS版にはなかったディアスのPAが追加された。それ以外のキャラに関しても増加している。
--PS版では適わなかったクロードとディアスの再戦を描くPAもあり、更なる掘り下げが行われている。
--意外なキャラ同士の組み合わせも追加されており、思い掛けない発見がある事も。
--PS版では隠しダンジョン以外に追加要素が無かった仮想エクスペル((ラスボス前でセーブしたデータではバーチャルとして再現されたエクスペルに移動が可能。))でも新たなPAが発生するようになった。
--終盤にはパーティーメンバー全員の感情度が上昇するPAが追加されており、出版物とラスボス戦((参加したキャラの感情度が上昇する戦闘の一つである。))を併用すれば狙ったエンディングを迎える事が容易になった。

-ウェルチの参戦に伴い、彼女と全員分の組み合わせのEDが追加された。それによってED数はとうとう''90を超えた''。

''PS版からの改善点''
-前述した攻撃術の演出が軒並み短くなったorスピードアップしている点は好評。長くても10秒以下で済む。

-アイテムクリエーションのアニメーション時間がかなり短く+あっさりになった。
--○ボタンを押しっぱなしにしていると更にスピードアップする。

-各種ローション系がボスに有効・音楽ロードなどの目立ったバグの一部が修正され、フリーズがほとんど起こらなくなった。

-UMD一枚にまとめられた為、ディスク交換の手間が無くなった。

-ラストダンジョンの最終セーブポイントでセーブするとセーブデータのサムネイルが派手なものに変化する。クリアデータである事が分かり易くなった((PS版でも変化はあったが、PSのブラウザ画面でしか確認できないし、あまり大きな変化でもなかった。))。

**問題点(PSP)

''PS版ファンにとっての不満点''
-絵柄、担当声優の変更。
--変更する際の宿命としてまず間違いなく生じる問題だが、PS版に慣れ親しんだプレイヤーからは不満意見が多い。
--絵柄はPS版に比べてアニメチックな全体的に丸くもっさりしたタッチになり、賛否両論となっている。
---ヒロインのレナにいたっては大きくイメージが変わっており、魔術師っぽいイメージの旧レナ、村娘っぽいイメージの新レナとして区別され、子供っぽい丸顔からの見た目から''「まんじゅう」''なるあだ名までついた。
---また、着色も子供向けを意識したのか非常に単調で薄っぺらい。リメイク前の書き込みが濃かった分、単調な色遣いが受け入れられず''フリーソフトの塗りつぶしで着色したレベル''とまで言われたことも。
--PS版をやり込んだ人ほどPS版の声のイメージが強く、声優の一新はやはり批判の種となった。また、アニメ版スターオーシャンEXに登場しているキャラとも声優が違う。尤も、新キャストも有名声優揃いであり、キャラのイメージには合った声質なため、新規プレイヤーにとっては問題ない。また、レオンとセリーヌ、ボーマンとディアスなど、PS版では一人の声優が複数キャラを兼任している場合があったため、同じような声質のキャラが同時に仲間になる事例もあったが、今回は全員個別の声優が付いたので差別化が出来ている。

-PS版では装備箇所が『盾』となっていた「スターガード」が、なぜかPSP版ではアクセサリーになっている。
--スターガードは性能が高く、一部キャラには最強の盾装備といってもいい性能だったため、一種の下方修正と思われるが、この変更には不満が多い。

-負けイベントの敵キャラは、PS版では対策次第で撃破が可能だったが、PSP版では非常に難しい、或いは不可能になった。
--ダメージを与えても体力が一瞬で回復するようになっており、倒すためには一撃でHP以上のダメージを与えないといけない。その為、敵のHPが10000を超える場合、実質イベント戦闘で倒す事が不可能になった(一回の最大ダメージは9999)。
--但し、倒したからと言って特典は何も無いし、ストーリー展開が変わる事もない。もともと自己満足のやりこみ要素である。そもそもこれらのイベントは勝ってはいけない戦闘なので、勝てないように調整すること自体は仕方のない事と言える。(しかしPS版でそれらを打ち倒す事にやり込みを見出していたプレイヤーが残念に思うのも人情というもの。)

-''ボイスコレクションの変更''
--ゲーム機リアまでに聞いたことのあるセリフが開放されるのだが、PSPリメイク版では、クリアすれば敵キャラとパーティインしている全キャラ分が解放されてしまうため、やり込む楽しさが減ってしまった。
--手軽になったとも言えるが、このゲームはプレイの度に主人公の選択や仲間の選択を楽しむゲームでもある。故にやり込み要素が再プレイのモチベーションでもあった為、PS版経験者からのボイスコレクションの仕様変更は不評である。更に戦闘のボイスや掛け合いも少なくなっているため、この部分も批判されやすい。
--上記の変更に伴い、ミュージックモード(俗に言うサウンドテストのこと)が廃止。

-『3』から搭載されるようになったイベントカット機能は残念ながら搭載されなかった。
--ムービーゲーではないPS時代のRPGで必要なのかと思うかもしれないが、オリジナル版の記事に記したように本作のイベントは長いものが多いため、内容を知っているプレイヤーや、2週目以降のプレイヤーにとっては屈極まりないものが多いのである。PS版経験者の誰もがリメイクで望んでいたであろう要素の一つ。
--今作はフルボイス化で余計にイベント時間が長いので、搭載して欲しかったという声は強い。
---更にデフォルト設定ではボイスの再生が終わるまでメッセージ送りが出来ないと言う傍迷惑な仕様になっている。ちなみに、こちらはオプションで変更可能なのでそこまで問題でもない。

-ラスボス・ガブリエルは第二形態になると天使の姿をしたフィリアが降臨し、以降はガブリエルとフィリアの声が重なって聞こえるようになると言う演出があった。
--しかしPSP版では何故かフィリアの声が無くなり、第一形態同様にガブリエルの声のみになってしまっている。せっかくフィリアにも個別の声優が付いたのだが…((PS版ではチサト役の笠原留美氏が兼任していた。))。

''作品単体の問題点''
-新規イラストとドット絵の差が激しい。
--元々のPS版からしてキャラクターイラストとドット絵でかなりの違いがあったのだが、アニメ調の新規イラストは人によってはPS版よりも違和感を感じるという声も。今回はイベントで立ち絵が表示される分、その違和感が浮き彫りになってしまっている。

-バグの多くは修正されたのだが、修正しきれなかったバグや新たなバグも若干。
--ノースシティのPA中に愛の場に飛ばされるバグがそのまま残ってしまった。
--レナ編のみ、ウェルチ加入後にディアスを仲間にするとウェルチのステータスが初期化されるやっかいなバグがある。ディアスが加入するまでに彼女を育てまくると泣きをみる。

-PSP版『1』がドット絵・キャラクターイラスト・システムなどを一新した''リメイク作品''だったのに対し、今回は一部バグなどの修正、ワールドマップのグラフィック書き直しなどが行われているが''移植作品''に近い。そのため『1』に比べるとドットが粗い。

-追加キャラのウェルチがPSP版『1』の使い回し。
--追加キャラではあるがただPSP版『1』のデータを持ってきただけ。PS版にはいなかったキャラであり、特に脈絡もなく仲間になるのだが、その分他キャラと絡むプライベートアクションが多く用意されている。
--しかし取って付けた印象が強く、1人だけ存在が浮いている。ストーリー中も他の仲間のように口を挟む事が無く、本当にただ居るだけである。[[SO3DC>STAR OCEAN Till the End of Time#id_c51c460b]]のアドレー、ミラージュと同じような扱いである。
---ただしステータス画面のグラフィックは新規に書き下ろされており、好みにもよるが、PSP版『1』より可愛くなったという意見が多い。

-バーニィのグラフィックがPSP版『1』の使いまわし。人によって「気にならない」とする者「違和感がある」とするものがいる。

-一部キャラの必殺技の読み方が違っている。特にチサトの「奥義!旋風(つむじかぜ)!」が、PSP版では「奥義!&bold(){旋風(せんぷう)}!」になってしまっている。確かに漢字は一緒だが…。

-ゲームクリア後とは言え、クロードなどは攻撃力1900や3000の武器を装備できるが、一部仲間キャラの最強武器は攻撃力1000弱で止まってしまう、という火力差についても修正されずそのままとなっている。

-通常攻撃の仕様変更。
--PS版では通常攻撃が優秀なキャラは必殺技にクセがあり、逆に通常攻撃がイマイチなキャラは必殺技の使い勝手が良い、などといった個性付けがなされていた。今作では通常攻撃が三段攻撃可能の使い勝手の良いものになったため個性が薄れ、必殺技を使うより通常攻撃を連打してるほうが効率が良くなったため、意図して必殺技を混ぜないと戦闘が単調になる。
---ただし三段攻撃は少しずつ前に進んでいくため、敵を端に固めて行動させない、という事が不可能になっている((敵との距離が近過ぎると、キャラが少し後ろに下がる為))。また隙がPS版の通常攻撃と比べて長くなっている等、メリットのみではない。
--「技より特定手段で強化した通常攻撃を連発した方が~」というのはSOシリーズの問題点であり、SO3DCでは様々なバランス調整によりその問題を見事に改善していたので、こちらの仕様変更でそれを再燃させてしまった。

-キャラの立ち絵のバリエーションが乏しい。
--イベント時の会話で立ち絵が挿入されるのだが、表情の差分が少なくセリフの内容と一致しないことが多い。
--パーティーメンバー以外の立ち絵には差分すら無く、常に固定の表情で会話を繰り広げる。なまじ主人公側に差分があるだけに余計違和感に感じやすい。
--またオプションで表示・非表示の切り替えができない。似た演出を使用していた同社の『[[ヴァルキリープロファイル]]』では可能だったのだが。

-一部立ち絵の選定がおかしい。
--主人公達の他にストーリーに関わる人物にも立ち絵が用意されているが、何故か序盤に行く城下町の宿屋のおばさんや、野盗の下っ端にまである。無論、どちらもストーリーになど全然関わらない。
--その一方でレオンの両親や、ボーマンの妻、主人公達を逃がす為に犠牲になる防衛軍の女隊長と言った重要人物には無く、基準が全くの謎である。
---それを百歩譲って許したとしても、''前作キャラであるロニキスに立ち絵がない''のはどう考えてもおかしい。重要人物ではないとでも?((一方でアニメの方にはしっかり登場している。これで立ち絵が用意出来ていないのは明らかに変。))

-アニメの入れ場所。
--前作同様、ストーリーの随所でアニメが挿入されるのだが、10も無い貴重なアニメのうち2つも海上でのシン戦で使ってしまっている。
---一つ目の「シンがラクールホープをシールドでかき消す」ムービーは現在は勿論当時としてもかなりのローポリで描写されており、「08年の作品にはふさわしくない」として差し替えたのだろうとは思われる。
---しかし二つ目の「シンがわーわー喚いて向かってくる」アニメは必要だったのだろうか?いっその事、ムービーをカットして普通のイベントに置き換えても良かったのではないだろうか。

**総評
-前作「1」のリメイク版の出来が良かっただけに期待されていたが、本作はリメイクと言うよりも移植に近い作品となった。
--システム面においては、PS版に比べて改良はされているが、見逃せないバグや仕様変更が目立つ。古参ファンにとっては不満になりやすい変更点も多いのは事実である。
--しかしPAやフルボイス化、新キャラの参戦など追加要素も少ない訳ではない。ディスク交換の手間も掛からず、「フリーズしない」「持ち運び可能」と言ったようにPS版より優れた点は確かにある。
--個人のプレイスタイル、絵柄や声の好みにもよるので、どちらが良いとは一概には言えないが、PS版未経験者にとっては、バグが少なくなった本作の方がとっつき易くなっているのは確かであると言えよう。

**余談
-『十賢者』の顔グラフィックが全て判明する。が、リメイク前(公式4コマ漫画)とのイメージとの違い(特にミカエル)に戸惑いを覚えた人も少なくなかった。
--簡単に言ってしまえば「首から上が常に炎に包まれた状態で、顔の三分の一の皮膚が焼け落ちて顔筋や歯の一部が丸見え」というもの。ドット絵のデザイン(顔半分が白または灰色になっている)とはかなり違い、違和感も強い。
-プリシスは、PS版のキャラクターイラストではPSコントローラーを持っていたが、PSP版ではPSPを持った絵に変更されているなど、芸が細かい部分もある。
-PSP版発売により『電撃「マ)王』にて再び漫画化された。作者はよしだもろへ。珍しくレナを主人公とした作品であり、東まゆみ氏の方と比べると比較的原作に沿った内容である。全三巻なので端折った個所も多いが、短期間で本編のシナリオを上手くまとめており、東まゆみ氏の方と違ってエナジーネーデ編に突入しておりエンディングまで描ききっている。特に十賢者の真実をストーリーに盛り込んでいる点は大きく評価できる。
-PS版・アニメ版・PSP版のそれぞれで主要キャラのキャスティングが異なっている。元のキャストに慣れ親しんだプレイヤーには違和感があるが、新キャストの声質もキャラのイメージには合っている為、こだわりが無ければそこまで大きな問題はない。
--エルネストとミカエルの声優の東地宏樹氏だけは、PS版・PSP版共に同じである。
//東地宏樹氏は本シリーズを通して登場する人気声優であるため、変えてしまってはファンからの反発を招くと判断されたのだろう。
//↑東地宏樹氏はスタッフにファンがいる為。2ndの攻略本のインタビューに書かれている。
---原作のミカエルの声優は家中宏氏は、アニメ版にてエルネストを担当している。(アニメ版にミカエルは登場しない)
-スクエニのATCG『[[LORD of VERMILION III]]』に今作の仕様でレナとアシュトンが参戦した。
//-このソフトに限った話ではないが、ダウンロード版は配信されなかった。もっとも、仮に配信されていたら後述のPSV版が発売できなかったとも言える。
//このゲームが特別じゃないならわざわざ書く必要なくね?
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*スターオーシャン2 セカンドエボリューション (PS3/PS4/PSV)
【すたーおーしゃん せかんどえぼりゅーしょん】
|ジャンル|ロールプレイングゲーム||
|対応機種|プレイステーション3&br;プレイステーション4&br;プレイステーション・ヴィータ|~|
|発売元|スクウェア・エニックス|~|
|開発元|ジェムドロップ|~|
|発売日|2015年10月28日&br;2015年12月24日(PS3版)|~|
|定価|2,100円(税別)|~|
|判定|BGCOLOR(khaki):''劣化ゲー''|~|
|ポイント|バグや設定ミスが増加|~|

**概要(PS3/PS4/PSV)
PSP版の移植作品。『[[スターオーシャン5>スターオーシャン5 -Integrity and Faithlessness-]]』の宣伝も兼ねて発売された。
移植はトライエースのプログラマーが独立した会社のジェムドロップが担当したのだがその出来は…。

**PSPからの変更点
-主題歌歌手が双子のデュオ「Rina*Eri」にリニューアルされた。
--OPアニメはPSP版と同じであるため、後付けとなった本作の主題歌とアニメの構成があまり合っていない気もするが、曲自体は良い物。

-トロフィー機能に対応。
--トロフィーの量は豊富で、フルプライスのゲームと同等のやり込み要素となっている。

-ダウンロードコンテンツの追加。
--「獲得経験値3倍」「シークレットタレント全習得」「HP/MPが全回復」などのチート機能が追加された。

**評価点(PS3/PS4/PSV)
-PSP版の長所は殆どは据え置きである。しかし、移植に関して以下の劣化点がある。

-上記ダウンロードコンテンツの存在は、時間のかかるレベル上げをしたくない社会人や、倒しにくいボスを凌ぎたい初心者にとっては好評であるが、やり過ぎるとゲームバランスを壊してしまう恐れがあるので取扱いに注意が必要。

**PSPから劣化した点
-本作は、解像度に合わせて最適化されていない。
--全体的にPSP版の画面サイズをそのまま引き伸ばしたためか、フォント等の画質が悪く、アニメーションはボケてしまっている。
--3DCGを使用している場面ではテクスチャの貼り遅れやポリゴンの崩れが目立つ。

-バグや設定ミスがPSPよりも増えた。
--有名なのはエクスペルのフィールドBGMが船のBGMになっている点。エクスペルのフィールドBGMは過去作未経験者にとっては違和感を感じない物ではあるが、変更する意図が不明で、ミスでは無いかと指摘されるなど、ファンにとっては怒りの声が多かった。
--PSP版に比べ、Vita版は処理落ちが非常に目立つ。頻繁にカクカクするため快適とは言い難くなった。また、PSPでは起こらなかったフリーズが起こるようになった。
---フリーズの報告はメテオスウォームを使う、キメラなどのモンスターに遭遇する。クラフトを使う等があるが、原因が不明なのであらゆる理由でフリーズする危険性がある。
--その他、異常な音が鳴ったり、誤植があったり、文字化けしたり等、不備が多数報告されている。

-DLCの問題。
--ゲーム内ではDLCのON/OFFの切り替えが出来ない。そのため、DLC要素をダウンロードしたけど使わなくなった場合はソフトをまるごと削除した後にソフトだけダウンロードし直す必要がある。
--DLCの1つに「シークレットタレント全習得」があるが、これをダウンロードすると、通常プレイでシークレットタレントを取得した時の能力上昇ボーナス(スキルポイントの開花ボーナス)が一切貰えなくなるため、最終的にステータスの最大値が通常プレイより低くなってしまう(能力値の差は終盤になれば装備次第で補えるが、わずかなステータス値でも重要な序盤はわりと辛くなる)。 

**総評(PS3/PS4/PSV)
PS→PSP版の移植リメイクはファンの間で賛否両論であったが、
今回のPSP→VITA版の移植は、移植作品としてはかなりお粗末な出来。~
有志が公式に問い合わせたところ、スクエニは本作のバグを「仕様」ということにしているらしい。~
その企業態度はもはや擁護のしようがないが、基本的にはPSP版の長所は忠実に再現できている。~
PSP版と比べると劣化移植と言わざるを得ないのが残念ではあるが遊べないほど致命的でもない為、名作であるSO2を手軽に遊ぶ分には問題ないだろう。~
ただしPSP版を持っているならば、改めて本作を買う必要性はまったく無い。~

//なお、本作によって宣伝したかったであろう肝心の『5』の出来も今一つであり、皮肉にも本作がSOシリーズに立ち込める暗雲を暗示するとも言えるかもしれない。
//そんな憶測で別作と無理やりつなげる必要は無い

復元してよろしいですか?