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SEGA AGES 2500シリーズ Vol.3 ファンタジーゾーン - (2011/11/29 (火) 01:25:39) の編集履歴(バックアップ)


SEGA AGES 2500シリーズ Vol.3 ファンタジーゾーン

【せがえいじす 2500しりーず ぼりゅーむ3 ふぁんたじぞーん】

ジャンル シューティング
対応機種 プレイステーション2
メディア CD-ROM 1枚
発売・開発元 3Dエイジス
発売日 2003年8月28日
定価 2,500円(税抜)
プレイ人数 1人
セーブデータ 90KB以上の空きが必要
ポイント オリジナル要素が追加されたリメイク
プレイ感覚は原作忠実
移植としてもリメイクとしても中途半端

概要

  • 2003年にて3Dエイジスがプレイステーション2にリリースしたSEGA AGES 2500(以下エイジス)シリーズの第3弾にあたるソフト。ゲームタイトルが示す通りシューティング界の名作の一つ『ファンタジーゾーン』をフルポリゴンでリメイクした内容となっているが、ゲームとしては原作同様ほぼ2D視線である。
  • 初期のエイジズは一体どの層のプレイヤーを対象にしたかのかが不透明ないわゆる「誰得リメイク」をメインにリリースしているが、本作もまたその時期のリメイクの一つに該当する。
  • 主なルールに関しては原作忠実なのでこのページでは割愛する。

主なモード

  • ノーマルモード
    • 本作のメインといえるモードであり、原則的に原作(AC版)を再現しているが、以下の相違がある。
      • ステージボスを倒すと、原作でボスの破片がそのままコインに変化するが、このモードでは3D視線に移行しボスがばら撒くコインを回収する画面に切り替わる
      • ゲーム初期時は原作と同じ構成だが、下記のチャレンジモードで購入した特殊アイテム(オリジナルステージやアイテム)がこのモードにも反映され、ステージ数などが増加する。
      • なお、原作は全8ステージ構成だが、オリジナルステージを追加するとステージ8~11がそれに導入される。原作ではステージ8だった最終ステージはオリジナルステージ追加後はステージ12(最終)の位置となる。
  • アーケードモード
    • こちらも原作再現だが、ボス撃破後は原作同様の2D視線でのコイン回収であり、チャレンジモードの特殊アイテムは反映されず完全にAC基準のステージ構成となる。
      • 但し、このモードも他のモード同様のポリゴン描写での外観なので、厳密には「AC(原作)をリメイクで再現した」内容でしかない。
  • チャレンジモード
    • このモードではステージセレクトにて好きなステージを何度でもプレイできる。
    • 選んだステージをクリアすると、それまでに取得していたコインがそのまま引き継がれた状態でステージセレクト画面に戻る。
      • 但し、ステージ中は残機数が1のみでミスすると即ゲームオーバーとなり、そのステージ内で得られたコインや赤コイン(下記)はすべてリセットされてしまう(前ステージで稼いだコインは消費されず)。
      • 上記の2モード同様、ステージ内でも通常通りショップが発生しアイテムの購入が可能(但し、このモードではエクステンド(1UP)は仕様上購入できない)。
      • このモード限定で、稀に敵を倒すと「赤コイン」を落とす場合がある。これを取得すれば下記のギャラリーモードで倒した敵のギャラリーが鑑賞できる。
    • ステージセレクト画面にて「LABO」と表示されたアイコンを選ぶと、通常のショップとは違う「特殊ショップ」画面に移行する。
      • このショップには「オプション追加項目アイテム」「オリジナルステージ解禁アイテム」「オリジナルアイテム解禁アイテム」の3種類が売られている。
      • ステージにて稼いだコインでこれらを購入すれば、ノーマルモード、チャレンジモード、オプションに様々な追加要素がなされていく。なお、購入したアイテムは売り切れとなり二度と購入できない。
      • 「オプション追加項目アイテム」を購入すれば、オプションにてゲーム初期時はない項目が追加される。全部で4つのオプションがある。
      • 「オリジナルステージ解禁アイテム」を購入すれば、ノーマル、チャレンジの各モードにてオリジナルステージが追加される。全部で4つのステージがある。
      • 「オリジナルアイテム解禁アイテム」を購入すれば、ノーマル、チャレンジの各モードの通常ショップにてオリジナルアイテムが追加される。全部で6つのアイテムがある。
  • ギャラリーモード
    • オパオパ(自機)や敵キャラのポリゴン表示のギャラリーを鑑賞できる。
      • ゲーム初期ではオパオパしか鑑賞できないが、チャレンジモードで取得した赤コインを回収する度に鑑賞できる敵ギャラリーが増えていく。
      • 選べるキャラは拡大/縮小や右/左回転にて動かして様々なアングルで拝む事が可能。
  • オプション
    • いわゆるオプション項目であり、難易度選択などの設定ができる。
      • オプション項目の設定はノーマル、アーケード、チャレンジの各モードにてすべて反映される。
      • チャレンジモードの特殊ショップでオプション追加項目アイテムを購入すると、新たな項目が追加される。

特徴

  • ゲーム全般の特徴
    • ゲーム全編を通してフルポリゴンにてリメイクされている。
      • 好意的に解釈すれば、原作の雰囲気を損なわずに描かれたポリゴン描写となっており、あまりにも外観を変えすぎて顰蹙を買いやすい初期エイジズにしてはまともなものとなっている
      • しかし否定的解釈だと、あまりにも原作に忠実すぎてポリゴンである意味合いが薄く、別に原作同様の2D外観でも十分事足りるような変わりようのなさが目に付く。
      • 実際このゲームはノーマルモードの3D視線を除けば完全なる2Dのゲーム性であり、無理にポリゴン化しなければならないような要素はほとんど皆無である
      • レイストーム』などのポリゴン描写の2Dシューティングは存在するが、あちらは「3Dならではの演出が多く取り入れられている故のポリゴン描写」という存在意義がある訳で、それに比べて本作はほとんど平面状態でポリゴン使用である必然性がまるで感じられない。残念ながら、初期エイジズにありがちな「リメイクといえばとりあえずポリゴン化だろ」という安直さは否めないところか。
    • ロードが頻繁に発生し原作よりもテンポが間延び気味である。
      • ロードそのものは致命的な酷さではないが、画面が切り替わる度にロード表示がされる為、(特に原作のテンポ感を体験しているプレイヤーにとっては)この待ち時間がじわじわとストレスになってくる。
      • おそらくはフルポリゴンにて容量を多く使った故の問題なのだろう。この辺がますます「2Dで済ませておけば良かったものの…」と思える。
    • BGMに関しては原作のそれを尊重している。
      • これも良くいえば変なアレンジを加えずに原作の名曲が聞けるともいえるが、だったら何故「なんでグラフィックはポリゴンリメイクでBGMは原作基準なのか?」という疑問が沸く。
      • ちなみにこの手のゲームにある「原作楽曲とアレンジ楽曲との切り替え」は存在しない。あくまでも本作の楽曲は原作のそれに近いものを使用している。
      • 原作には存在しないオリジナルステージなどではちゃんと原作基準の音源での新規BGMが用意されており、地味にこだわっている。
  • ノーマルモードの特徴
    • このモードの売りであろうボス撃破後の3D視線があまりにもやっつけすぎる。
      • わざわざ3Dにする位なのだから何か凝ったゲーム性になっていると思われる初見の方もいるかもしれないが、実際は「コイン回収を単に3D視線にし、長めの制限時間を設けただけで何の工夫もない」という有様。
      • これのせいで原作ではものの数秒で終了するコイン回収が30秒近くまでかかり、ただでさえロードが多いのにさらにぐだぐだ感が増している。まさに誰得
      • かつてPCエンジンにて『スペースファンタジーゾーン』という、スペースハリアー風ファンタジーゾーンと呼ぶべきソフトが発売予定だったが、結局リリースされなかったという過去があった。一部プレイヤーは「あのゲームの無念をここで再現してくれるのか?」と期待を寄せていたが、実際は似ても似つかぬもので残念ながら見当違いであった(あのゲームは全編通して3D(予定)のゲーム性である)。
  • アーケードモードの特徴
    • こっちは原作と同じステージ構成のモードであり、コイン回収もちゃんと数秒で終わる2D視線のままの再現となっている。
      • しかし、あくまでも原作重視なのでチャレンジモードの特殊ショップで購入したステージやアイテムは一切反映されないのが物足りないか。といっても、それが反映されてしまうと「アーケードモード」として矛盾が生じてしまうので仕方がないところもある。
      • そもそも、ボス撃破後の視線が2Dか3Dかだなんて「オプション項目の設定で事足りる訳で、なんでわざわざノーマルとアーケードの2モードに分けるのか?」という疑問も沸く訳だが…。
  • チャレンジモードの特徴
    • 良くいえば好きなステージをプレイできるお手軽さを持っている。
      • オリジナルステージを除けばゲーム開始時から好きなステージセレクトが可能で、自分のお気に入りのステージが即プレイできる。この辺は素直に評価できるだろう。
    • しかし、特殊ショップのアイテム購入や赤コイン収集目的となると露骨までの作業感が重く圧し掛かる
      • 特殊ショップのアイテムには大小様々なものが売られているが、売価がコイン上限カンストなものも売られており、すべて購入するとなるとステージの繰り返しでひたすらにコインを稼がないといけない作業は絶対に避けられない
      • これは赤コインにもいえる事で、赤コインが出現するかどうかはランダムな為、プレイによっては全く赤コインを出現させる事なくクリアしてしまうという状況もあり得る。
      • さらには、ステージ内にていくら順調にコインなどを稼いでいてもミスするとそれが没収されてしまうというペナルティがある為、特に初心者プレイヤーにとっては完全に苦行の域である。
  • ギャラリーモード、オプションの特徴
    • ギャラリーモードは原作では絶対に見られないアングルで各キャラのギャラリーを拝めるサービスが嬉しい。
      • とはいえ、拡大縮小などのアングルは拝めるも、それ以上の行為は特にできない為、何回も拝んでしまうと飽きてくる恐れも高いが…。
      • また、チャレンジモードの特徴でも述べた「赤コイン回収までのきつい作業感」の件もあり、ギャラリーを埋める前にゲームそのものに飽きるという恐れももちろん孕んでいる。
    • オプションに関しては特に明記するものはない、一部を除けば…
      • 解禁項目の一つである「連射機能」をONにするとオート連射でショットやボムが撃てるのだが、これのノーマルショットがあまりにも連射が利き過ぎてチートクラスの強力さとなり、ショップで武器アイテムを購入する意味合いが薄らいでしまうという問題あり。
      • 当然ながらノーマルショットなので無制限に撃ててしまい、ショップで売っているレーザー系のショットよりも強力無比な為、連射ノーマルショットを撃っているだけで道中位ならばどうにかなるというバランスブレイカーっぷり。もちろん耐久度の低い一部ボスに対してもこれで瞬殺できる場合もある。
      • ちなみに他にも「コンティニューができる」「いくらショップでアイテムを購入しても物価が上がらない*1」という効果のオプション項目があるがこの辺は「正当な意味で役に立つ」レベルなのであまり問題はない模様。
  • 移植面での特徴
    • 原作のプレイ感覚はきちんと再現できており、その辺は特に問題はない。
      • 余計な新操作は一切加わっておらず、リメイクとはいえしっかり原作のそれを大事にしている。
    • しかし、「原作の移植度」という面では疑問が残る出来である*2
      • 具体的には「コインの落ちる軌道が大分違う」「極端に弱くなったり、強くなったりしているボスがいる」「原作の裏技的な攻略方であった"アイテム購入の下準備よるボス瞬殺撃破"が一部できなくなっている」などが上げられる。
  • その他の特徴
    • オリジナルステージは原作の雰囲気を損なわずに作られてはいるが、やはりネタ切れなのか「原作ステージの焼き直し」という一面も見られる。
      • ボスに関しても「原作ボスを若干改変したデザイン」といったものがほとんどで、意外と新鮮味が薄いように思える。
      • また、最初のオリジナルステージ(ステージ8)のボスが他のオリジナルボスよりも一回り強く、正当方で倒すのは至難を極めるのもステージ構造的に謎である。
      • とはいえ、やはり何だかんだいってオリジナルステージが存在するのは本作だけの特権であり、本作の存在感に一役買っている。
    • 移植度としては著しくないが、「ファンタジーゾーンが安価にてPS2でプレイできる」というセールスポイントは魅力的ではあった。
      • しかし、同じエイジスにて『SEGA AGES 2500シリーズ Vol.33 ファンタジーゾーン コンプリートコレクション』が2008年9月11日にリリースされ、こっちは本作よりも圧倒的に移植度の高い純正の原作AC版のみに留まらず、原作のセガハード移植やファンタジーゾーンシリーズの関連作が多彩に収録された「もはや2,500円ってレベルじゃねーぞ」的な完全豪華版となっている。
      • それ故に、本作の存在意義がコンプリートコレクションの影に隠れる形となり、オリジナルステージなどの要素を除けば完全に誰得リメイクとなってしまっているのが何とも皮肉な運命であろうか…。

総評

  • 「リメイクとしてはどことなく中途半端、それでいて移植ものとしてはズレがある」という、酷くもなければ凄くもない微妙なリメイクというのが一般的な評価である。
  • とはいえ、誰得感が半端じゃない初期エイジスの中では「ある程度の原作度は残している」マシな出来なのも事実であり、当時としては賛否もあるが受け入れるプレイヤーも少なくなかった模様。
  • 今となっては完全に「コンプリートコレクションの大幅劣化版」といえるソフトだが、それでも本作ならではの要素のおかげ全く存在意義がなくなった訳でもないのは救いではある。