「SDガンダム Gジェネレーション GENESIS」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

SDガンダム Gジェネレーション GENESIS - (2017/05/20 (土) 11:01:09) の編集履歴(バックアップ)


SDガンダム Gジェネレーション GENESIS

【えすでぃーがんだむ じーじぇねれーしょん じぇねしす】

ジャンル ガンダムシミュレーション

対応機種 プレイステーション4
プレイステーション・ヴィータ
発売元 バンダイナムコゲームス
開発元 トムクリエイト
発売日 2016年11月22日
定価 【PS4】8,200円
【PSV】7,600円(各税別)
判定 良作
ポイント 宇宙世紀100年間までを徹底的にフィーチャー
ゲームとしても順当進化
全作品が網羅されていれば…
内容の分容量もすごい
SDガンダム Gジェネレーションシリーズリンク


概要

お馴染みとなったトムクリエイト作成の、原作追体験型Gジェネ。キャッチコピーは「その魂は受け継がれ、新たな原点となる───」
これまでの「宇宙世紀」「アナザー」という区分ではなく、「宇宙世紀の100年」のみを扱う形式になっている。
しかし収録作品自体は数多いうえにマニアック、そして非常にアクションも美しい作品となった。

特徴

  • これまでとは異なる時代区分
    • 依然までのタイトルとは大きく異なり、宇宙世紀作品の中盤(あるいは後半の少し)となるU.C.0100までの作品のみを収録している。
    • その為、宇宙世紀作品後期のフォーミュラーシリーズ(F91など)やVガンダムは登場しないものの、「グリーンダイバーズ」「ファントムブレット」などかなり知名度の低いタイトルからも参戦している為ボリューム感に遜色はない。
    • 今までエイガーとマドロックくらいしか参戦してこなかった『ジオニックフロント』は本作でようやく闇夜のフェンリル隊が登場する。他にも「0081」や「死にゆく者たちへの祈り」など、宇宙世紀のみに絞ったことで念願のシナリオ追加が叶った作品が存在する。
      • ただし一年戦争外伝系のキャラはキャスティングが『サイドストーリーズ』準拠となっており原作と変更されているキャラもいる。
  • 作品間クロスオーバーについて
    • いわゆる『ギャザビ』系のお家芸であったこともあり原作再現系ではあまり行われなかったが、本作では「同じ時代の、近い場所で活動していた他作品の人物やモビルスーツがゲスト出演する」というケースが用意されている。
  • 完全HD化したグラフィック
    • シリーズ初となる完全HDにより、頭身が上がったほかアクションも当然全面刷新されている。例えばガンダムがビームサーベルを使用した場合、原作一話を彷彿とさせる派手な演出が入るなどファンならずとも興奮するような演出になっている。
    • が、これが後述する問題点につながってしまうのだが…。
  • Gジェネとしては初めてDLCが導入されたが、予約特典のプロダクトコードがあれば全て無料になるというなかなか懐に優しい仕様となっている。
    • もちろん今から購入した場合有料だが、これとは別に無料配信の物もかなりある。
    • DLC参戦では『閃光のハサウェイ』が原作再現ありで参戦する他、『THE ORIGIN』『サンダーボルト』なども機体のみだが参戦する。

評価点

  • 原点回帰し、「宇宙世紀ガンダムファンなら誰もが楽しめる」ゲームへと新生した
  1. 『GジェネレーションSEED』以来となる、各ステージの難易度選択システムが復活。
    • 一部初見殺しな配置のステージもあるが、初期難易度のノーマルであればどのシナリオから始めても問題のない作り。
    • 攻略難度はノーマルならばそう高くもなく、やりこみの為に難易度を上げれば強力な機体をガンガン使用することになる適度なバランス。またモビルスーツの性能も各作品毎にしっかり設定されており、戦闘ヘリや一部の廉価機体でもなければ愛着を持って使い続けられる。一方で高難易度にすると、機体のレベルがよほど高くないとまともに戦えないほど。
      • 最強機体としてあがるネオ・ジオングも「一体あれば即ヌルゲー」などということにはならない。射撃武器を封じ込めるというユニットスキルは確かに強力だが、敵が回避しまくるため張り付かれて格闘武器で削られ続けるケースもあり得る。
      • また初期配備のGジェネオリジナルモビルスーツたちは、開発を続ければかなり早い段階で強豪機体に出来るため詰みにくいという特徴もある。
  • 充実のユニット数
    • このシリーズではよく比較対象に上がる『F』には及ばないものの、単純な数だけでも650を超える。さすがに全収録とはいかないが、マニアックな機体も多く、ファンも納得の品ぞろえとなっている。
    • さらにドダイYSなどのサブフライトシステムも今回復帰している。地形適応にも対応できて戦略の幅は大きく増している。
  • 進化したキャラクターカットイン
    • 戦闘時にパイロットグラフィックがカットイン表示される演出は本作も健在。『OW』と違い、キャラクターのグラフィックだけではなくコクピットの内装も同時に映るという『SPIRITS』に近い仕様に戻った。内装のCGは非常に再現性が高く、特にユニコーンガンダムやネオ・ジオングの演出は必見。
    • しかし、やはりこれも新たな問題が浮上してしまった。詳細は後述。

賛否両論

  • ブライト・ノアの声優変更
    • ハヤトは初代(鈴木清信)とZ(檜山修之)でちゃんと声が分けられているのにも関わらず、ブライトの音声からは鈴置洋孝のものが全て排除された。
    • 『UC』で声を引き継いだ成田剣の演技は高い支持を受けており、近年では過去作のブライトを演じる機会も増えてくるなど、決して演技に不満を述べられているわけではない。一方で、せっかくライブラリがあるのにも関わらず「完全に変わってしまうのは寂しい」という声も。
      • 後任が未だに定まっていないせいもあるが、最後のライブラリが相当前のものになるセイラ・マス(井上瑤)ですら流用し、違和感なく溶け込ませているだけに、「もはやライブラリでしかお目にかかれない鈴置版のブライトも聞きたい」というプレイヤーには少々残念な采配である。
  • 絞られた参戦作品
    • 宇宙世紀の、しかも『UC』までの作品となっているため、一時期と比べると「参戦作品は多いのにボリューム不足感」がある。
      • ガンダムの1つの集大成である『∀』、一応宇宙世紀の延長線という公式見解であるものの宇宙世紀ではない『Gのレコンギスタ』、そして発売当時の最新作である『鉄血のオルフェンズ』からは特別に参戦している。ただ主人公機のみと、かなり中途半端な扱い。
    • そもそも作品を絞ったこと自体に不満の声がある。Gジェネのコンシューマー版自体、次回作が発売するまでの期間が長いために「残念」とする声も。
      • Gジェネ自体、原作を再現する内容であると共にお祭りゲーであることも加味すると、やはり盛り上がりに欠けると言える。
      • このGジェネが発売するまでの間、先の『Gレコ』や『オルフェンズ』といった新作もそうだが、アナザーガンダムでも新規作や未参戦作が増えているだけに、そういった作品の参戦を望んでいた人からは失望したという意見もある*1
      • 上記に合わせて、特別参戦した作品も機体がまったく足りないため、「出されてもテンションがあがらない」とも。パイロットに至ってはベルリなど極少数。
    • 『F91』『V』と、たった二作品を中途半端に未参戦にするくらいなら『100年にこだわる必要があったのか?』という声もある。
      • 『F91』に関しては参戦させてしまうと『フォーミュラー戦記』や「クロスボーン」も、という要望が出てきてしまうためオミットしたのだろうが、同じく宇宙世紀縛りだった『SPIRITS』や『クライマックスU.C.』ではこれらを含めてちゃんと収録されていただけに残念がるファンは多い。
      • 『V』は毎度のことだがこの手のオールスター系のゲームへの参戦回数が少なく、参戦してもそれほど扱いが良くなかったりするため、ファンとしては余計に残念な話である。
  • 携帯機版ではやたらに厳しい凄まじいデータ量
    • vita用パッケージ版はカード二枚組(二枚目はインストールデータ)で、公式サイトでも「3,500MB以上の空き容量が必要となります」と明記されている。DL版は言わずもがなの大容量。
      • インストールしなければ動かすことすらできないので、容量を確保したメモカは必須である。更に発売後毎月アップデートもあったので、その度にデータのやりくりを強いられるユーザーも続出してしまった。
    • ゲームの内容はともかく、この「記録媒体の都合」に関してはどうにも対応が出来ずこの点をもって「Gジェネジェネシスはクソゲー」というユーザーもいたようである*2
    • ただしこれらのデータ量はゲームの内容の密度にも貢献しているため、一概に悪い点とは言えない。時代の流れとして仕方ないとはいえ、携帯機とのマルチという点が噛み合わなかったのだろう。
      • 逆に削られたファンとしては「携帯機とのマルチでなく、最初から据え置きに特化しておけば、全作品網羅して『F』以上の大ボリュームに出来たのでは?」という声もある。実際どうなのかはなんとも言えず、外出時に持っていける利便性と天秤にかけるとなんとも言えない。
  • CGムービーの出来
    • 本作ではCGムービーの総数が大きく増加し、大半のシナリオに用意されているなど、量に関しては大きく進歩している。
    • 一方でムービー自体の尺が短いものが多く、「MSが現れる」「MSが武器を構える」「戦艦が主砲を撃つ」だけのわずか数秒で終わるものが多数存在するなど、質に関しては進歩したと言いがたい面もある。
      • 一応、『ガンダムUC』などの一部ムービーは従来通りきちんと作りこまれているのだが。
  • 派手にアレンジされた原作BGMと、シリーズのオリジナルBGM
    • 元々のBGMの雰囲気から大きく変わるほどの刷新が行われた。Gジェネシリーズのオリジナルキャラ達のテーマBGMは過去作でそのまま使い回されることも多かったが、今回は大きく手が入っている。
    • 出撃直前の編成画面のBGMなど、オリジナルからのマイナーチェンジに留めてあるものも存在する。聴き比べてみると面白い。

問題点

  • キャラクターカットインの仕様変更
    • 原作通りの内装を再現した結果、それと組み合わせることが可能なパイロットも固定されることとなってしまった。
      • 例を挙げるとガンダム(初代)の戦闘演出の場合、アムロ(U.C.0079)を搭乗させ、かつ「ビームサーベル」を選択した時のみカットイン演出が入るようになる*3。「ハイパー・バズーカ」や「ハイパー・ハンマー」を選択した際はカットインは表示されず、攻撃セリフが再生されるだけ。アムロ(U.C.0079)以外を乗せた場合も同様。
    • 組み合わせが可能なものも作品の主人公格・ライバルといったメインキャラクターに限られてしまい、カイやランバ・ラルなど、カットイン自体が存在しないキャラクターが大半を占める。新規追加されたオリジナルキャラクターもカットイン持ちは極僅か*4しかいないため、いまいち愛着が湧きづらい一因となってしまっている。
    • また、フラウやミライなど一部のキャラクターに至っては無言になってしまうことも*5
    • 注意しておくが、一つ一つの演出自体が好評であることに変わりはない。問題なのはあくまでそのバリエーションの少なさである。
      • 補足すると、『F』時代まではこのような一部武装のみのカットインだった。それと比べれば「全てに声が付いただけ進歩」とも言えるが、それでも昨今の作品と比べれば仕様上退化していると見られても仕方ない。
  • シナリオ内容
    • 原作追体験型の宿命といえばそれまでだが、本作のシナリオはそれ以上に既視感が強い。それもそのはず、新規作品以外は『SPIRITS』とほぼ同じだからである。悪く言えば使い回し。
      • 増援の内容まで同じなステージも多数存在する。システム関連の改革にリソースを回しすぎてシナリオが疎かになってしまったのか、それとも…。
    • 僅か2話で片付けられる「08小隊」シナリオなどは特に不評。「密林のガンダム」「信頼への限界時間」「頭上の悪魔」「熱砂戦線」の4話を混ぜたステージはもはやカオス。*6
      • こういったシナリオが『SPIRITS』の頃と何も変わっていないのが問題。もっとも変わったら変わったでデータ容量をさらに圧迫したかもしれないが。
  • キャラクター図鑑の劣化
    • 従来であれば、戦闘中ボイスの再生や戦闘BGMが視聴でき、担当声優の表記などもあったのだが、なぜか本作ではオミットされており、簡単な解説が読めるのみとなっている。
    • 大半の戦闘BGMは「マイキャラクター作成」から視聴でき、担当声優はゲームクリア後のクレジットで確認できるが、ボイス再生に代わるシステムはない。
      • いずれにせよ、旧作まで存在した機能が失われているのは劣化としか言いようがない。

総評

「宇宙世紀の100年」という期間に全力を注入することで生まれた、新生Gジェネ。
これまでのユーザーは勿論新規ユーザーも勿論楽しめる作品。 携帯機ユーザーやPS4版でもDL版を買うプレイヤーにとってはデータ量の多さだけはやや困りもの。
とはいえそれがユニット数や演出を支えている以上はどうにも出来ないが。

容量面は、据え置き版であればよほど容量がカツカツでもない限り、そこまで困ることもないはずなので、快適に遊べるだろう。
ただこの手のシミュレーションが携帯機向けになりつつある現代では、携帯機勢の需要は見逃すことが出来ず、容量確保に苦慮することになるのは残念なところ。
どのみち、メディアに空きがあるならば、ぜひとも遊んでいただきたい一作である。