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ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー3 - (2024/03/20 (水) 22:43:08) のソース

*ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー3
【どらごんくえすともんすたーず じょーかーすりー】
|ジャンル|RPG|&amazon(B018QPYTNY)|
|対応機種|ニンテンドー3DS|~|
|メディア|3DSカード/ダウンロードソフト|~|
|発売元|スクウェア・エニックス|~|
|開発元|スクウェア・エニックス&br()トーセ|~|
|発売日|2016年3月24日|~|
|定価|5,670円(税8%込)|~|
|プレイ人数|1~8人|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|
|判定|BGCOLOR(khaki):''シリーズファンから不評''|~|
|ポイント|''モンスターの大量リストラ''&br()それに伴う色違い水増しの多さ&br()素人すぎるモンスター間のバランス調整&br()新要素はふんだんに導入&br()反面、従来の良さも犠牲になった|~|
|>|>|CENTER:''[[ドラゴンクエストシリーズ]]''|
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#contents()
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**概要
『ドラゴンクエスト』の登場モンスターを仲間にして戦う『ドラゴンクエストモンスターズ』シリーズ。~
本作はその新シリーズである『ジョーカー』の3作目である。

***新システムなど
-モンスターライド
--手持ちのモンスターから好きなモンスターを選んで、乗り回すことができる。
---ライドするモンスターはパーティーに入れる必要がなく、預かり所に入れたままでもいい。
--Aボタンで敵シンボルをおどすことでひるませ、先手をつくことも可能。但し1枠モンスターにライドしている時は2枠以上のモンスターを怯ませることは出来ず、主人公に気付いているモンスターはサイズにかかわらず怯ませることが出来ない。
--ブレイク系・???系以外のほぼ全てのモンスターに天敵(特定の系統のモンスター全員+それ以外の系統のモンスターの中から1種)が設定されており、天敵のモンスターにライドして近付くと逃げる(この時アイテムを落とすことがある)。
--モンスターごとにジャンプの高さと回数、歩行速度、落下の様子などの個性が分かれている。
--浮島へとびうつるだけでなく、ストーリーを進めることで水中に潜る、空を飛ぶといったことも可能に。
--モンスターに乗っている間は同種の魔物に近づいても襲ってこない(ブレイク系除く)どころか、無警戒に近寄ってくる(触れても戦闘にならない)。これを利用して不意打ちを決めれば必ず先制が取れる。
--3枠以上のモンスターは乗れる場所が限られ、乗っても動かすことが出来ない。代わりに、ストーリーを終盤まで進めると3枠以上のモンスターでフィールドの遥か上空を飛んで大陸間を移動出来るようになる。
---こちらがメタルキングに乗ればメタルキングすら寄ってくる。そのため、『イルルカ』のようにストレスがたまる追いかけっこをする必要はない。
--戦闘中にライドする事も可能。ライドしたモンスターの全能力が上がる他、テンション100の際に「ライドインパクト」という強烈な必殺技を使用できる。
---ただし、ライドしているモンスターが倒されると1ターン命令不能になる、「ライドインパクト」使用後はテンションー100&全ステータスダウンといったデメリットも存在し、状況によっては降りる選択肢も生まれる。

-リアクター
--サングラスのような形状をしたフィールド探索用のアイテム。
--フィールド上にいる敵の強さ、経験値、スカウト難易度、持っているアイテム、スキルなどの基本情報を戦闘前からある程度把握できる。
--様々な角度を見回すことも可能で、隠れているアイテムや地形の解説もしてくれる。
--宝箱や次元の裂け目(後述)を発見すると「リアクター反応あり」というテロップと効果音で教えてくれる。
--スカウトQをクリアしていくことで機能が追加されていき、最終的にはサーチ機能からボタン1つで直接戦闘出来るようになる「クイック戦闘」が使えるようになる。

-ディスク
--前作の「不思議なカギ」に当たるもので、ディスクの世界でクエストに挑戦したり、モンスターをスカウトしたりすることができる。
---今作のディスクの世界は普通の世界の一部分を赤線で囲ったもので、線から出た場合5秒以内に戻らないと強制退去させられてしまう。
---前作同様エンディング後に獲得称号によってもらえるキーワードを組み合わせて自作のディスクを作り、金策、経験値稼ぎ、配合の面倒なモンスターの獲得を狙うことができるようになる。

-グレートライダーズカップ
--モンスターにライドして参加費を払って出場する大会で、スライムを集めて得点を競う。大きいモンスターでもノーマルサイズになる。
---モンスターにはそれぞれ速さ、テンション、2種類の攻撃手段等が設定されており、試合前の画面で確認できる。
---通信対戦もあり、ほかのプレイヤーと対戦もできる。
---1位になれば報酬があり、オフラインと通信対戦でそれぞれ異なっている。
---SSランクでは相手3人側は速度2倍でプレイヤー側は通常速というハンデを負っての戦いとなる。

-マスターズロード
--各フィールドに1つずつあり、天導石というアイテムを使って起動する。
---モンスターにライドして決められたコースを通り抜け、ゴールキーパーのモンスターを倒せばゴールとなり、倒したゴールキーパーのモンスターが仲間になる。

-新たな系統の登場
--今作では新たに「ブレイク系」という系統が加わった。
---従来のモンスターが禍々しくなった姿で、元になったモンスターの名前の上に「凶」の文字が付いている。
---スカウトアタックが通用せず、同族にライドしていても襲ってくる。
---HPが少なくなると能力を上昇させる特性を所持している。

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//概要の内、評価点に入れても差し支えないと思われる部分を評価点に移しました。
**評価点
-戦闘関連
--スキルが一新され、『イルルカ』より数が100種類程度増えた。また、あばれうしどりやゴースト、おばけきのこなど意外なモンスターも固有スキルを入手した。
--属性の表示方式がエレメント式となった。これにより炎ブレス属性や氷ブレス属性が火・氷結属性に統合された他、新しい属性も追加されており、耐性の確認が格段にし易くなった。
---一方、封じ系の特技がほとんど削除されたため「○○封じ」の属性は削除された。
---特技使用時に敵の耐性が表示されるようになった(但し、通信対戦では表示されなくなる)。
---また、完全耐性でダメージを与えられなかった場合は「0ダメージ」という表記になり、属性付き物理攻撃が回避されたのか耐性で無効化されたのかが分かりやすくなった。
--特技のエフェクトが一新された。特に攻撃呪文のエフェクトは気合が入っており、『イルルカ』までと比較してかなり美麗になっている。
---2枠以下のモンスターの物理攻撃で敵に止めを刺すと一定確率で居合抜きのような演出が入るようになった、味方に補助・回復呪文を掛ける際ちゃんと味方の方を向いて掛けるようになった等、細かな演出も強化されている。
--「いきなり○○の霧」が削除された他、スモールボディの弱体化、AI複数回行動を大きく抑制する特技「スキップ」の追加、呪文や息が回避される確率がかなり低くなったなど、前作で問題となった要素の多くにメスが入れられた。
--「○○ガードSP」や「グランスペルSP」など、一部の万能(すぎる)スキルが削除された。
--前作で性能の格差や集めにくさが問題視されたご当地スキルが、東日本と西日本の2種類だけになった。
//ステータスに関しては功罪はあるかと。
--作戦に「テンションためろ」が追加され、スカウト時にAI複数回行動のモンスターによるテンション溜めがやり易くなった。

-「オート戦闘の実装」
--前作でもあった「倍速」機能はさらに強化され、完全クリア後には「オート戦闘」が解禁される。この状態でボタンを押すと''全ての戦闘の処理、演出をスルー出来る''(戦闘自体は行われているのでその結果に応じて消耗はする)ため、戦闘時間がさらに軽減可能。ただし、後述するが問題が無いわけではない。
---本作の「倍速」は前作の3倍速相当の速度になっている。
--モンスターが倒された時の演出やスカウト率のゲージが上がる速度といった細部の演出のテンポも前作より格段に良くなっている。

-育成関連
--「性別」という概念が撤廃されたため、特定の性別のみにエンカウントする、子供の性別を決定するためのアイテムを装備させるといった作業がなくなった。
--50P以上振り分けたスキルが配合後に「スキルの証」として手持ちに入るように仕様が変更され、遺伝が格段に楽になったほか、スカウトする段階から捕獲するモンスターがどのようなスキルを持っているかも確認できる。
--モンスター預かり所がメニュー画面に常駐となり、いつどんなときでもモンスターの交換が可能となった。
--レベルアップ時にHP・MPが全回復するようになった。
--『イルルカ』以前の「めぐりあいの扉・カギ」に代わり「通信コイン交換所」が登場。通信コインさえあれば一度入手したモンスターを何度でも一瞬で交換可能。但し、後述のカラーフォンデュは交換出来ない。
--戦闘中にHPが0になっても戦闘を終えるとHP1の状態で復活するようになった他、かしこさの高さによる呪文の回復量の増加幅が大きくなった。
---前作ではスキルや呪文の効果があまりにも対戦を意識しすぎていたため、シナリオ上での蘇生呪文のMP消費量が恐ろしいことになっていたのだが、この仕様のおかげでそもそも蘇生呪文をあまり意識しなくてもよくなった。
//預けているモンスターですらその場に呼び出せる以上、戦闘不能か否かはあまり関係ないかと
--完全にランダムに設定されていた個体値が、今作では種や木の実といったドーピングアイテムによって上下するようになった。
---HPと攻撃力は100、それ以外の能力は200まで種・木の実によるドーピングが行え、全能力値を、合計して最大600まで能力上限を引き上げる事ができる(合計600上昇した状態で何らかの能力を上げると、その分別のドーピング済みのステータスが下がる)。上下するとは言うものの、数さえあればいくらでも修正は可能な上に、本来の能力上限より能力が下がるという事は無いため、実質的なデメリットはない((あえて言うならレベルがカンストしたにもかかわらず上限に達しなかった能力を、種で補えなくなった、というのはあるが、そのおかげで前作で問題となった数千万単位の大金をはたいて買った種でレベル1のモンスターの能力を強引に底上げして行う「LV1リバース」「亡者リザオ」などの戦法の抑制となっている。))。
---この上昇した分の個体値は配合した子供にも引き継がれるため、今まで以上に種や木の実を使いやすくなった。
--既にクリアした世界やメタルエリアには「幸運の妖精」が出現する。この妖精に触れると、次の戦闘で獲得出来る経験値が倍になる。

-ストーリーのゲームバランスの改善
--前述した預り所の仕様変更やレベルアップ時にHP・MPが全回復する仕様により、前作で問題視された消費MPの問題が解消された。
--ストーリー中の敵の強さと経験値のバランスが若干見直され、ストーリーの世界でもレベル上げがしやすくなった(但し、敵の強さのインフレが激しい点とメタルエリアに行けるようになってからはメタル狩りでレベルを上げてストーリー中の雑魚は全逃げの方が効率的な点は相変わらずだが)。
--前作では最序盤から(雑魚・ボス共に)状態異常を多用する等攻撃パターンが熾烈な敵が目立ち、配合解禁前の難易度がかなり高かったのだが、今作では配合解禁前の難易度は前作より抑えられている。
--前作まではストーリー中の味方側の特性や系統テンションバーンの発動確率がかなり低くなっていたのだが、今作ではそれらの発動確率が上がった。系統テンションバーンに至っては敵側よりも味方側の方が発動率が高くなっている。
--ボス戦にも調整が入った。
---お供を引き連れて出現するボスが大幅に減った。また、ボスのお供には一部の状態異常が効くようになった。
---ボスの状態異常攻撃を反射することでボスを状態異常に出来るようになった。また、特定の状態異常が普通に通るようになっているボスも存在する。&br;状態異常に出来るボスの多くは特性で状態異常対策を行っているが、前作よりは戦術の幅が広がったと言える。
---ボスの特性の構成も見直され、殆どのボスが『全ガードブレイク』を所持しているというような大味な調整では無くなった(ブレイク特性を持つボス自体は多いので注意)。


-ディスクの改善点
--前作ではクエストを1度クリアするまで報酬を確認出来なかったが、今作ではディスクを作成した時点で報酬が分かるようになった。
--ディスクの初期レベルを指定出来るようになった。また、ディスク作成にかかる費用が使用した称号のレア度にかかわらず初期レベルのみによって決定される仕様になり、レアな称号を使っても初期レベルを低めに設定すれば安価で作成することが出来るようになった。
--前作では本編をクリアするまでゴールドでの鍵の再生が出来なかったが、今作では本編クリア前でもゴールドを支払ってディスクのエネルギーを回復出来るようになった。
--1日フリーパスを購入することで、ディスクを24時間使い放題にできる。値段は100000Gと高めだが、それでも前作に比べれば格段にお得。

-配合
--配合する際にスキルや特性で絞り込めるようになった。
--『イルルカ』では出来なかったサイズの縮小や、一部のモンスターのみだった超ギガボディへの変更も可能。超ギガボディのスライムやスモールボディのメタルゴッデスが作れるなど、色々フリーダムなことになっている。
--また、新生配合に代わって導入された「超生配合」により、特性を大幅に入れ替えられるようになり、固定特性以外のすべてを(コストが許す限り)組み替えることが可能。「○○ギャンブル」ばかりで特性が埋まったいわゆる「ネタモンスター」の特性を根こそぎ変えることでネタモンスから脱却させたり、使いにくい特性を便利な特性に変えることが出来る。
---これにより、特性の面で使いづらかったモンスターもある程度自由に運用することができるようになった。
--次元の裂け目でスカウトしたり、小さなメダルの景品でもらったりするカラーフォンデュというモンスターを使った「ペイント配合」もできるようになった。
---ペイント配合ではモンスターの色を変える事ができ(レベルなどは変化しない)、1種のモンスターにつき2つほどのパターンが示されそれを選ぶ形になる。カラーフォンデュは色々な色の個体がいて、カラーフォンデュにペイント配合をすることで別の色を作ることもできる。
---メタル系など、色を変えづらいモンスターも存在するため、その時は警告される。
---カラーフォンデュを普通の配合で使う、ペイント配合したモンスターを配合に使う、突然変異したモンスターを配合に使う、のいずれかを行うと、選択したモンスターと同時にカラーフォンデュも生まれる形になる。この時+の値や親は生まれたモンスターと同じになるため、カラーフォンデュは前作のあくまの書と同じように4体配合を簡略化したり+99のモンスターを量産するのに使う事もできる便利な存在でもある。
--50以上のスキルポイントを割り振っているスキルを配合時に子に引き継がなかった場合、「○○(スキル名)の証」という形でアイテムとして手元に残るようになった。これを使うことで好きなタイミングでモンスターに該当スキルを習得させることができるため非常に便利。
---前作まででも未使用スキル3つ以上にスキルポイント20以上振っておけば、あくまの書によりモンスターという形でスキルを残しておくことはできた。しかし引き継いだスキルを教えたければ、わざわざそのあくまの書と配合するというひと手間がかかり、何よりモンスターにしてしまう以上、預り所を大きく圧迫してしまうという問題があった。
--総じてあくまの書が持っていた利便性を大きく向上させると同時に、あくまの書が持っていた問題点を解決することに成功した非常に親切な設計となっている。

-装備関連
--前作までの武器が廃止され、代わりにアクセサリーが登場した。
---これにより、攻撃力以外のステータスも補うことができるようになった。
---素材を使ってアクセサリーの☆の数を後天的に増やせるようになった。また、アクセサリーに付けた特殊効果を他のアクセサリーに付け替えることが出来るようになった。

-フィールド関連
--本作から行動範囲に上下要素が本格的に追加され、自由度はかなり高くなった。
---ライドシステムによりフィールドの移動がかなり軽快になり、ジャンプで段差や小さいモンスターの頭上を飛び越えることも可能になった。
--シンボルエンカウントを活かした演出は今作でも健在。
---輪になって踊っていたり、並んで歩いていたりと可愛らしい仕草をするモンスターが多い。特になげきムーンは必見。
---寝ているモンスターに接触すると最初から眠り状態で出現するようになった(但し、必ず1ターンで起きてしまう)。~
他にも「死亡した状態のモンスターと蘇生特技を使えるモンスターがセットで出現」「特定の条件下でテンションが上下した状態で出現するモンスター」といった変り種も。
---モンスターによってはサイズが変更されたシンボルが出てくる場合があり、スカウト出来ればクリア前でもサイズが変更されたモンスターを使うことが出来る。
---前作同様、モンスターが他のモンスターを捕食する、他のモンスターと合体して別のモンスターになるといったプレイヤーに影響する行動を取ることもあるが、これらに関しては前作より仕様が悪化した部分がある(後述)。
--シナリオが進むとフィールドに次元の裂け目が登場するようになる。
---次元の裂け目に入ると異世界に飛ばされる。異世界には数種類あり、迷い込んだモンスターたち(カラーフォンデュがいる事もある)やアイテムがあったり、シリーズおなじみのメタルエリアだったりもする。クリア後は光あふれる地が出たり、魔王のどれか1体が待っていたりもする。魔王たちは10ラウンド以内に倒せれば仲間になる。
--モンスターが突然変異するようになった。
---あるモンスターを倒すと突然変異のメッセージが出る事がある。この後体が光っているモンスターシンボルが出る事がありこれをリアクターで調べると表示される情報の中に突然変異のゲージが出ている。体が光っているモンスターシンボルだけを倒すとゲージが溜まっていき、MAXになるとさらにメッセージが出て、全く色の違うモンスターが出現する。
---指定されたモンスターを連れて来るシリーズ恒例のサブクエスト『スカウトQ』でも、この色違いモンスターをスカウトするのが条件のお題がある。
---この色違いモンスターを配合に使うと上述の通りカラーフォンデュも生まれる。

-主人公の髪や服の色を自由に設定できるようになった。
--前作でも外見を変えるシステムは存在したが、色を変えることができるようになったのは今作が初。

-すれちがい通信のプロフィール画面の壁紙を変更出来るようになった。

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**賛否両論点
//ステータスバランスの件は育成ゲームである本作にて重要なファクターであるため、問題点に移動

-シナリオ・世界観
--今作の舞台であるブレイクワールドは前作までと違って、人間がほとんど姿を消し、残された世界で独自にモンスター達が暮らしている、SF色が強い荒廃的な世界。
--歴代ドラクエシリーズの中でもかなり異色。世界観の構築自体はしっかりしているので本作単品で考えれば十分楽しめるのだが、シリーズ作品として考えると…

#region(ネタバレ注意)
-シナリオを進めるとわかるが、本作は初代DQMJのはるか未来で起きた出来事。
--前作までの世界は戦争により荒廃し、マ素((モンスターの力の源とされ、初代DQMJのストーリーや設定の核をなす重要な要素))の汚染で既に人の住めない星になってしまっている。新天地をもとめ宇宙船で脱出した人々が作り上げたのが、今作の舞台であるブレイクワールドである。
---設定だけの話ではなく、本作の黒幕は初代DQMJに出てきたある人物と深いつながりがあり、その点についてしっかり言及してくる。
-はるか未来のこととはいえ、要するに前作・前々作の主人公たちが頑張って守ってくれた世界は結局滅びてしまったということでもあり、人によってはやるせなさを感じてしまうかもしれない。
#endregion
//シナリオ世界観は従来のドラクエには無い展開で、またしっかり作り込まれていて多くの人に受け入れられていると思うので評価点に入れていいのではないでしょうか?
//作中で明確に過去作品とのつながりを示しているのに「中途半端に名称だけ出てくる」というのはおかしい。

--裏シナリオが短い。
---新規ダンジョンが存在せず、シナリオの大半がボス戦とディスクのクエスト((ストーリーを進めると貰える特定の称号でディスクを作製することになる。報酬はイベントアイテムであり、獲得率は通常のディスクより高めに設定されている。))のみで構成されており非常にアッサリしている。
---裏ラスボス最終形態は、とある理由から''10ターン以内に倒さないとこちらの負けがほぼ確定してしまう。''このため短いターンで倒すことを強いられ、アッサリ感を増長させている。

-超生配合の仕様
--前作の新生配合を発展させたもので、親と子の特性を一度にいくつも交換したり、サイズの縮小拡大まで非常に自由に行える。~
やり方も簡単で単にモンスターに配合を重ね+値を100以上にすれば良いだけ。前作で不評だったしんせいの宝珠のような専用アイテムすら存在しない。
--特性にはそれぞれ独自にコストが存在し、あまり強力なコストを付与しすぎるとデメリットがある、というのが前作までの仕様だったが、今作では特性のコストの数値が実際に見られるようになり、コストがオーバーするとそもそも配合ができなくなった。~
前作でスモールボディに持たせることで猛威を振るったAI複数回行動等はコストが非常に重くなり、大型のモンスターでもない限りほとんど採用できなくなった。対戦バランス的に見ればこの仕様変更は非常に理に適っていると言える。
---逆に言えばコストによる制約が非常に厳しくなったということであり、そういう意味では自由度が低下している面もある。また、そのせいで前作までの個性を消失してしまったモンスターも存在する。
--またコストとは別に「固定特性」という制約が存在する。これはモンスター一匹につき一つだけ持っている特性で、その特性だけは入れ替えることは不可能。~
前作の新生配合には存在しなかった制約であり、合計値がほとんど一緒となったステータスのことを考慮して、モンスターの個性を最低限残そうという措置と思われるが、これに関するバランス調整が十分でない。
---重いコストが課せられる特性を固定特性にされているモンスターがいる。~
例えば歴代ボスモンスターは強力ながら重コストな「いてつくはどう」を固定特性にされていることが多い。そのせいで汎用性を捨てて何かに特化したモンスターを作りたくても、特性枠とコストを固定のこれに取られ、泣く泣く妥協せざるを得ない場合がある。~
その弊害で最たるものがこれまた今作の裏ボスモンスター。固定特性にコストを15((6つの特性を持つスタンダードのモンスターが使えるコストは30しかなく、9つの特性を持つ超ギガボディでも50である。))も消費する「超ハード凶ボディ」が設定されており、ほとんどカスタマイズの自由が利かない。
---コストが重いだけならまだいいが、「魔神攻撃((会心の一撃が出やすくなるがミスも多くなる特性。))」などのデメリットが大きい特性を固定にされてしまっている悲惨なモンスターもいる。この点に関してはどんな特性であっても入れ替えることができた『イルルカ』の新生配合の方が大分マシである。

-敵シンボルの仕様変更
--本作では敵が主人公を見つけた際の反応に「パーティのモンスターとの強さの差」が一切関係なくなり、ライドしているモンスターとの強さの差・サイズ差と相性によって逃げるか襲い掛かってくるかが決定されるようになった(強さよりもサイズ差と相性が優先される)。
---これにより強いモンスターでも主人公から逃げていくように出来るようになった反面、格下の敵に追いかけられてしまう頻度が増した。
--前作では時間帯によって出現位置が異なるモンスターが昼夜の切り替わり時に歩いて移動したり、特定の時間帯しか出現しないモンスターが巣から出入りする様子などが見られたが、本作では時間帯・天候が切り替わる際に敵シンボルが一旦全て消えてから配置し直される仕様になっており、単純に前作から劣化している。
---地面に潜っているモンスターが主人公を追い掛けた後諦めて元の位置に戻る際も、前作では地面に潜っていく様子が見られたが、本作では一旦消えてから地面に潜った状態のものが再配置される仕様になっている。
--捕食、合体、擬態といったギミックの仕様が前作から一部劣化・改悪されている。
---主人公を見つけると近くにいる同種の敵シンボルと合体してサイズが大きくなったり他のモンスターに変わったりするモンスターがいるが、本作では主人公を発見してから合体が完全に終わるまで接触しても戦闘出来ず、Aボタンでの脅かしにも反応しない仕様になっている。
---異なる種族同士で合体して別種のモンスターになるもの((合体する2体の組み合わせで配合すると変化後のモンスターが生まれてくるものが多い。))も、片方が合体対象を見つけてから合体が完全に終わるまでの間は''双方とも''脅かしに反応しない。~
おまけにこちらは「変化後のモンスターはテンションが2段階上がった状態になってしまう」というデメリットがある上、シンボルが表示された瞬間に合体対象を発見するような配置がされている場所が少なくない。
---前作ではプレイヤーが漁夫の利を得ることが出来たモンスターの捕食行動が、今作ではメリットの一切無い妨害要素と化している。
---「捕食されているモンスターを助けるシステム」が削除された((公式ガイドブックにもわざわざ「襲われているモンスターを助けることは出来ない」と書かれている。))。モンスターが捕食対象を発見してから捕まえて食べ終わるまでの間はAボタンでの脅かしに反応しない。前述の合体と異なり捕食中のモンスターに接触すれば戦闘出来るが、倒したりスカウトしたりしたところでイベントが起こるようなことはない。~
捕食中のモンスターの目の前でライドモンスターを変えると稀に捕食を中断して主人公に反応することがあるが(但し一部の種族のみ)、捕食されていたモンスターが助かることはなく''倒れた状態のままマップ上に残り続け、数秒後に死んでしまう。''((一応、捕食されていたモンスターが再び立ち上がることも極稀にある。))
---前作では捕食される側のモンスターが捕まった後も完全に捕食されるまでは接触すれば戦闘出来たのだが、今作では捕まった瞬間に当たり判定が消失し、接触しても戦闘出来なくなってしまう。このため、捕食されそうなモンスターと戦いたい時は素早く行動しなければならなくなった。~
一応、「突然変異中のモンスター(体が光っているモンスターと色違いモンスター)は他のモンスターを捕食しなくなり((捕食対象のモンスターを追いかける動作は行うが、捕食の動作は行わない。))、捕食されることもなくなる」という配慮はされている。
---前作では、捕食が完了すると「捕食した側のモンスターが一定時間主人公が近付いても襲い掛かって来なくなる」というメリットが発生したが、今作ではその仕様が削除された上、前述の合体と同様「捕食した側のモンスターのテンションが2段階上がった状態になる」というデメリットが発生する仕様となった。
---捕食する側のシンボルが出現した瞬間に捕食対象を発見するという極悪な配置がされている場所も少なくない。画面に表示された時には既に対象を捕まえている、あるいは既に捕食を終えてテンションが上がった状態になっている((出現したシンボルは主人公がある程度近寄るまで表示されないが、出現してから表示されるまでの間も移動などは行っている。))ということもしばしば。~
死角になりやすい位置に配置されているシンボルが出現と同時に捕食対象を発見するようになっている箇所も存在する。~
後述のプロフェッショナル版では若干調整が入り、まだ表示されていないシンボルは行動しなくなった。
---前作ではモンスターが捕食対象を発見した際に独特の効果音が鳴ったが、今作では主人公を発見した時と同じ効果音になってしまった。これも上記の気付きにくさに拍車をかけている。
---前作ではモンスターが捕食された際にドロップアイテムを落とすことがあったが、今作ではそれすらも絶対に落とさなくなった。
---強いて本作での仕様変更の利点を挙げるとするなら「一部のモンスターが捕食されることで別のモンスターに変化するギミックに気付き易くなった」と言えなくはないが、この方法で出現させないと入手出来ないモンスターは存在しない(入手可能時期が遅れるモンスターは存在する)。
---モンスターが他のモンスターを襲う描写として、捕食とは別に「幽霊やエレメントのモンスターが他のモンスターに憑依して上位種のモンスターにしてしまう」というものもあるが、こちらは合体と同様のシステムとして扱われており天敵関係ですらない。そればかりか憑依される側は憑依する側に見つかると一歩も動かなくなってしまう。
---トラップモンスターも上記と同様に擬態中はAボタンでの脅かしに反応しない上、今作ではフィールド上に配置されるものは何度倒しても同じ場所に配置され直される仕様となっている(ダンジョンに配置されるものは1回倒せば消える)。
---トラップモンスターの天敵にライドして近付くと他のモンスター同様一定確率でアイテムを落としながら逃げるようになっているので、小さなメダル稼ぎには有用な仕様である。しかし、それに気付かなければうざったく感じる可能性が高い。
--これらの「最初からテンションが上下した状態のシンボル」は、接触すると''一緒に出現するお供も全員テンションが変化した状態で出現する''という鬼畜仕様となっている((但し、近くにテンションが変わっていないシンボルがいた場合はそのモンスターが混ざる場合もある))。
---テンションが上がった状態で出現する可能性のある敵が「狂気のかまえ((ターンの最初に行動し、テンションを2段階上昇させるが毒状態になってしまう特技。))」「暴走機関((ターン開始時にHPが最大値の半分以上残っている時、ダメージを受ける代わりにテンションが1段階上がる特性。))」といったテンションアップの特技・特性を所持していることも。
---テンションが上がった状態のシンボルがやたら多い一方、テンションが下がった状態のシンボルは3種しか存在しない。その内の1体はテンションが下がっているのは昼間だけで夜はテンションが2段階上がった状態で出現し、残りの2体は初遭遇から少しストーリーを進めると通常の状態で出現するようになる上に他のモンスターを襲い始めるようになってしまう。
---テンションが上がった状態で出現する可能性のある敵が弱めに設定されているといった配慮もなく、強力な全体攻撃を連発された場合は一瞬でHP満タンから壊滅状態まで持って行かれる恐れもある。
---終盤のとある大陸はテンションが上がった状態で出現するシンボルが非常に多い。~
特にフレイムとひくいどりは、ダンジョン内に出現するものと夜間のフィールドに出現するものは''最初からテンションが最大まで上がった状態で出現する''。特にひくいどりはどの方向から近付いてもこちらに気付いて物凄い速度で突っ込んで来る上、何故か同種にライドして近付いても襲って来る。
--「特定のシンボルが宝箱を運んでおり、倒すと宝箱を開けられる」など、前作にあった敵シンボルのギミックが一部廃止されている。

-捕食描写の演出面に対する賛否
--前述した通り、マップ上で捕食されているモンスターを助けられない上にデメリットが発生する仕様になった。おまけに本作では「マスコット系の可愛らしい見た目のモンスターが2枠以上のモンスターに無抵抗(後述)のまま捕食される」という構図がやたら多くなっており、モンスターが捕食されることに心苦しさやもどかしさ、後味の悪さを感じやすくなっている。
//前作でも捕食されるモンスターは全員1枠なので記述を少し変更
---そればかりか、主人公がダンジョンの仕掛けを作動させたのが原因で他のモンスターに襲われるようになってしまうモンスターもいる。
---助けられなくなった一方で、捕食されるモンスターをライド攻撃のノックバックを利用して捕食者の所まで運んで食べさせるという酷い行為が出来てしまうようになった((前作では、主人公に反応している最中のモンスターは捕食対象にならない仕様であった。))。これに関しては特定のモンスターが捕食されて変化することで出現するモンスターを確実に出現させるための救済措置の可能性もあるが…。
--違和感のある描写も。
---前作では捕食される側のモンスターに捕食する側のモンスターが近付いただけでも一目散に逃げるようになっており、それによってモンスターが狩りに失敗する様子も見られたが、何故か今作では捕食する側のモンスターが近付いた時はおろか捕食しようと襲って来た時でさえも全く逃げなくなり、無抵抗に捕食されるようになった。これにより狩りのリアリティが大幅に低下した。~
その癖、捕食されるモンスターは捕食する側のモンスターが天敵として設定されており、主人公が捕食する側のモンスターにライドして近付いた場合は必死で逃げる。明らかに不自然である。
---下記のワニバーン系に捕食されるモンスターは「ワニバーンを見つけると自分からワニバーンの真上に移動して立ち止まり、そのまま捕食されてしまう」という、モンスターの自然な姿の描写としては本末転倒な挙動をする。
---前作では捕食対象を発見したモンスターの頭上に!マーク(主人公を発見した時に出る物とは異なる)が表示されたが、今作では肉のマークに変更されている。~
これの何が問題なのかと言うと、今作では「食べる目的以外で他のモンスターを襲う((具体的には「モンスターの体の一部を奪う」「機械のモンスターが電気を出すモンスターを充電に使う」の2つで、前者で襲われるモンスターは食べられるとは到底考えられない外見である。))」という描写があり、それらも捕食と同様のシステムとして扱われているのだが、そういったモンスターにも肉のマークが表示されるので不自然に見える。
--モンスターの捕食時の動作が全体的に前作よりもリアルに作り込まれている。
---「水面から大ジャンプして上空のモンスターを捕食するワニバーン系列のモンスター」「地面から提灯だけを出した状態で海底に潜んでおり、獲物が付近を通るといきなり飛び出て襲い掛かるシーデーモン((今作で初登場したエビルアングラーの上位種))」「渦を作って付近のモンスターを豪快に吸い込むぬしさま」といった感心するものもある一方で、「頭から串刺しにされる((そこからエネルギーを吸い取っているという表現ではあるが、吸い取る際の動きが生々しくキツい描写になってしまっている。))」「捕まえたモンスターを片足で押さえ付けるような仕草をしながら食べる」「集団で襲撃され、白目を剥いて倒れた状態で寄ってたかって捕食される」といった、妙にグロかったり悲壮感溢れるものも少なくない。
---本シリーズは『X』以降モーションの細部の作り込みに力を入れるようになったためその一環と思われるが、人によっては怖く感じられる。
--一部のモンスターの捕食時の挙動に不具合がある。
---ワニバーン系のモンスターは獲物を捕食すると一定時間水中に潜るのだが、潜っている間は体を一切動かさずに不自然なスライド移動をしている(水中ライドで確認可能)。
---シーデーモンが他のモンスターを捕食した後、その場で捕食モーションを延々と繰り返し続ける。
---捕食されたシンボルは通常はしばらく経つと復活するのだが、シーデーモンがぬしさまに捕食された場合、マップを切り替えるかライブラリを開閉しない限りシンボルが復活しない(これはプロフェッショナル版で修正された)。
--一方、以下のような改善点もある。
---前作の捕食モーションは1つのモーションが色違いでない数種類のモンスター間で使い回されていたり、呪文・特技のモーションが部分的に流用されているものがあったが、今作ではそういった使い回しがなくなり、全て専用のモーションになった。また、前作では捕食モーションのループや捕食を終えて立ち・歩行モーションに移行する際のモーションの繋ぎ目が不自然なモンスターが散見されたのだが、今作では全て自然に繋がるように作られている。
---前作では「敵シンボルに接触した際、近くに別種の敵シンボルがいるとそのモンスターも必ず同時に出現する」という仕様により、捕食する側と捕食される側のモンスターが同時に出現して仲良く襲い掛かって来るというやや不自然な編成になることがあった((但し、捕食している(されている)最中のモンスターに接触した場合は同時出現しない。))が、今作では捕食する側と捕食される側のモンスターは如何なる状況でも絶対に同時に出現しないよう調整された。

-モンスターのモーション
--本作ではモーションが一新され、『DQ10』準拠のものとなった。ほとんどのモンスターは『[[DQMJ2>ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2]]』から『イルルカ』まで同じモーションだったため、新しいモーションに新鮮さを感じるプレイヤーも少なくない。
---一方で、モーションの迫力は抑えめになっているものが多い。特に、サイズが自由に変更できるようになった弊害か、3枠・4枠モンスターの豪快なモーションは当たり障りのない至って普通のモーションに変わってしまっている。
---因みに、前作までは3枠以上のモンスターとの戦闘開始時に様々なアングルからモンスターが映される演出が入ったが、今作ではそれも廃止されてしまっている。
--モンスターのモーションの使い回しが多く、武器を斜めに構えた種のモーションは22種類ものモンスターに使われている。
---具体的にはアークデーモン系(2種+凶1種)・おにこんぼう系(4種)・たけやりへい系(4種)・コトブキーノ系(4種)・悪魔ザイガス系(3種)、オーク系(3種+凶1種)。
--前作まではモンスターが呪文を使った時のモーションと呪文以外の特技を使った時のモーションが異なるものになっていたのだが、今作では呪文だろうとそれ以外の特技だろうと同じモーションになってしまった。しかも、呪文以外の特技を使った際もモンスターの周囲に呪文詠唱のエフェクトが出る。
---モンスターが技を使う時のモーション自体は過去作同様2種類用意されているのだが、呪文・特技のモーションでない方は「サイズを3枠以上に変更して物理攻撃を行った時」「居合抜きの演出が入った時」等の限定的な状況でしか見られない。
--ライド攻撃との兼ね合いか、「れんぞく」の特性をデフォルトで持っているモンスターの攻撃モーションが連続攻撃ではなくなっており不自然に見える。

-アスレチック化したステージ
--モンスターライドの性能を反映して、ステージの平面的広さが低下した分立体的な広がりが増えた。
--空中に浮かぶ小さな岩を飛び移って移動する操作が求められることが多いのだが、ジャンプの調節が意外と難しく何度も落下することになる。
---この落下にペナルティは特にないのだが一定の距離をおちるまでリスタート地点に立てないため、急いでいるときにはかなりイライラする。
--マスターズロードは意外と難易度が高めであり、人によってはストレスが溜まる可能性も。
---殆どの足場がマップに表示されず、一部ステージは一本道でないため迷いやすい。
---一定間隔で炎や電撃を放つトラップが多数配置されており、当たると問答無用でスタート地点に戻される。序盤のコースに配置されているものは空中ライドを使えば割と楽に回避出来るが、終盤のコースではそのトラップを足場にしなければ進めない箇所が存在する。

-一部の技や特性の仕様変更について
--「根に持つタイプ」が今作では大幅に強化され、前作にもあった耐性低下と呪いの効果に加え、耐性無視で1ターン行動を封じる効果が加わった。この特性を持ったモンスターにみがわりをさせて倒された後、相手が動けない間に他のモンスターで状態異常や能力低下を仕掛けることで、実質1体しか登場できない超ギガボディのモンスターを完封できるほどだった。
---流石にやり過ぎだと判断されたのか発売2ヶ月半後のアップデートで耐性低下の効果が無くなった。
--次のターンに一定確率で味方全員を蘇生する「せいれいのうた」は、対戦時に限るが蘇生率が100%になり凶悪な性能に。
--呪文版会心の一撃の魔力の暴走の効果が相手の耐性が無効化でも強制的に相手の耐性を下げる効果となり、高耐性モンスターすら状態異常でハメることが可能。「ラッキー((HPが最大値の25%以下の時、確率で判定される事象が全て最良の結果になる特性。))」発動中は魔力の暴走発動率100%・状態異常付与率100%になるため、これらを組み合わせたラッキーザラキで敵全体を即死させる戦術が流行った。
--一方、以下のような良調整もある。
---過去作で弱体化されていた「自動MP回復」の回復量が増え、消費MPの大きい特技を使いやすくなった。
---パーティ全員の状態異常を回復できる「クスリのちしき(毒・マヒ回復)」「ツッコミ(眠り・混乱回復)」は、前作では殆どの習得者が新生配合させないと習得しない癖に発動確率が低めでいまいちパッとしない特性だったが、今作では「発動確率が大幅に上がり、対戦では発動条件を満たせば必ず発動するようになった」「全員のテンションを1段階上げる効果が加わった」「使用者の能力を大幅に上げる代わりに状態異常にする特技が追加され、戦法に組み込みやすくなった」という超強化を施された。

-カメラワーク関連
--戦闘で通常攻撃を行った際、画面の切り替わりが多く見づらくなった。
---2枠以下のモンスターで物理攻撃を行った際の演出が強化されたが、その副作用として視点が頻繁に切り替わるようになった。
---前述した通り3枠以上のモンスターの攻撃モーションが全て当たり障りのないモーションに変更された影響で、どのモンスターを使っても「モンスターがドアップで全体攻撃のモーションを行う」→「相手がダメージを受ける場面に切り替わる」という画面の切り替わりが発生するようになった。
--フィールドでは今まで通り十字キー+Yで視点変更が可能。上下の視点移動に関しては『イルルカ』は上・中・下の三段階を一瞬で切り替えることができたが、本作では左右の視点移動同様にスムーズに移動するようになった。
---しかし、この視点移動のスピードが遅く、場合にもよるが利便性は『イルルカ』と比べて悪くなっている。本作はライド機能やステージの立体的な広がりが増えた影響で視点変更を使う機会も多いため、惜しまれる変更である。
---new3DSの右スティックを使用すれば、視点変更に関してはさほど問題にはならない。なお、拡張スライドパッドには未対応。

-ペイント配合の残念な点
--カラーフォンデュが前作までのあくまの書と同じように使えることに気付きにくい。
---このため、発売されて間もない時期はあくまの書が廃止されたことに対して批判的な意見が多く見られた。
--カラーフォンデュ自体は比較的序盤から入手出来るのだが、実際にペイント配合が出来るようになるのは表ストーリー終盤と遅い。これも上記の気付きにくさに拍車をかけたと思われる。
--元の色の彩度が高い場合、使用するカラーフォンデュの色と全く異なる色に染まることがある。

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**問題点
-''ステータスの極めて雑な調整''
--賢さ優位・攻撃力不利のステータス間のバランスの悪さ
---本作の賢さは、呪文の威力だけでなく呪文耐久にも作用するようになり、呪文を受ける側と呪文を受ける側の賢さの差でダメージが0.5~1.5倍の範囲で推移するようになった。また、賢さが高ければ呪文会心率も上昇するようになった。~
さらに、賢さが高いほどAIが効率的な(補助呪文の有無を考慮する等)動きをするようになった((『イルルカ』時点では400以上であれば一律で最適な行動を取るようになっていたが、今作では高さに比例して的確な行動を取るようになった。))。&br;このように、賢さが極めて重要なステータスとなっている。
---素早さ・防御・賢さの数値に依存したダメージを与える特技がそれぞれ存在し、それでも十分なダメージを叩き出せるため、攻撃力が低いモンスターでも割となんとかなってしまう。そのせいで、所謂脳筋モンスターは非常に肩身が狭い。
--本作では''ほぼすべてのモンスターの基礎ステータスが「HP×2+MP+攻撃力×2+守備力+素早さ+賢さ=8000」''となるように調整されている。((対戦において、各モンスターのステータス格差を縮めるための措置だったと思われる。また、ダブルバングルだけはなぜか上記の法則に当てはまらない。))~
その結果、意図せぬモンスターが猛威を振るうゲームバランスとなっている。
---その煽りを受けたのが本作の裏ボスモンスター。&br;DQMシリーズの伝統として歴代ラスボスや配信限定モンスターをふんだんに使った、作中配合難度最高のモンスターなのだが、満遍なく高いステータスが災いして、基礎HPが450しかない。超ギガボディによる補正付きでも900、メタルキングの基礎HPの半分以下と言えばお分かりいただけるだろうか。
---その一方で、死にステータスを持つモンスターはその分他のステータスが非常に高くなるため、対戦で猛威を振るっている。~
例えば、「海のまもりガメ」は、本編だと攻撃と素早さを削った代わりに守備力の高いモンスターという位置づけだが、本作では''守備力1450・HP1950・賢さ1400''という狂ったステータスを得ており、上述の裏ボスモンスターを超える戦闘能力になってしまった。
--また、このステータスのほぼ均一化によって「配合してより強い種を生み出す」といった育成ゲームの根幹とも言える楽しみも阻害している。
---対戦で強いかは別として、前シリーズまでは基本的に、序盤で手に入るような低ランクモンスターは弱く、高ランクのモンスターは概ね限界ステータスも高い傾向があった。~
しかし今作では''スライムを含むFランクだろうが竜王を含むSSランクだろうが、上記の計算式が適用される関係上能力に大差はない''。むしろSSランクであっても、どの能力も中途半端な高さの、器用貧乏な配分をしたモンスターは低ランクのものより使い勝手が悪いということも珍しくない。
---キャラバンハート以前と違い、ステータスを自由に伸ばすということもできないため、人によっては配合のモチベーションが下がってしまう。
--ステータス合計値の均一化とそれに伴う問題は[[素人>ツクールシリーズ]]でも推察できたであろう事象であるが、なぜレアリティ等、何も考えずほぼ全てのモンスターに適用してしまったのか…

-人気モンスターのリストラ・新登場モンスターの選出
--ライド用のモーションなどを用意することが困難だったのか、『イルルカ』までのモンスターがおよそ600種リストラしている。特に、おどるほうせきやベビーサタン、じんめんじゅといったモンスターズシリーズ皆勤賞だったモンスターや、人気のあるキングレオやデュラン、バラモスやムドーなどの前座魔王系がリストラされているのは大きい。
---バラモスゾンビがスカルゴンの色違いとして一応登場しているのに対し、肝心のバラモスが登場しないという珍事に陥っている。
//バラモスリストラに関しては救済というより問題点かと
--『ドラゴンクエストソード』出身の竜皇帝バルグディスや魔王ジェイム、『バトルロード』出身のガーディスやスラブラスター、『スライムもりもりドラゴンクエスト』出身の勇車スラリンガルやスラリン船などの、ファンなら思わずニヤリとくるような外伝作品限定のマニアックなモンスターなども、ほとんどがリストラの憂き目にあっている。
--シリーズ恒例だったカンダタ系も一斉にリストラされ、代わりにカンダタセブンという七福神モチーフのモンスターが登場した。
--系統間のモンスター数に偏りがあり、魔獣系や物質系は80種類を超える一方でスライム系やゾンビ系は50種類にも満たない。
---しかもゾンビ系に至ってはSSランクが全くいない((前作でゾンビ系SSランクだったモンスターの内ガルマッゾだけは続投しているが、本作では???系に変更されてしまっている。))というひどい冷遇を受けている。ディスク関係で便利ではあるが…~
因みに、ゾンビ系だけSSランクの数が少ないという問題は[[『ジョーカー2』>ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2]]の時点で既に顕在化しており、その後シリーズが進んでも一向に改善されなかった点である。
--大半のグラフィックを流用しているがために、本作発売時点でのナンバリング最新作である『[[DQ10>ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン]]』出身のモンスターが他作品出身のモンスターに比べてあまりにも多く、『10』未プレイのプレイヤーから不評を買っている。
---上記で書かれている常連モンスターの殆どは『10』に登場していたため、そちらを流用する手もあったはずだが、今作では『10』初登場のモンスターが多い。((ただし、「きめんどうし」など『10』の3rdディスクで追加されたモンスターは流用が間に合わなかったためか、今作オリジナルのグラフィックが作られている))
---『10』の既プレイユーザーからしても、『10』では「黒き花婿」とグラフィック・色共に同じである「深海の守護者」を色替えしてまで参戦させたり、「どろどろマントル」「ゴルゴンゾーラ」といった新たな色違いを出した事は疑問を抱かれている。
---逆に『10』で細部が異なるモンスターが多数存在していたが、それらは大半がオミットされ単なる色違いと化した問題も存在する。『イルルカ』と同様に「イエローシックル」に羽がある、「ふくまねき」や「ギガデーモン」の武器が色違いと同じ物にと言った具合。細部の違いで個性があるモンスターもいるためか、色違いが不自然に未収録の者も何匹か見当たる。
--シリーズお馴染みの引き継ぎアプリ((レベル1で最低能力値ではあるものの、前作のソフトのデータから、Aランク以下のモンスターを1日に10匹まで連れてくることができる。))はあるものの、今作でリストラされたモンスターを前作から引き継いだ場合、タマゴロンかワンダーエッグに変換される。

-色違いの増加
--本作のモンスターはデザインそのもののバリエーションが激減し、色違いが妙に多くなっており、Aランク以下では1種につき2~5種類もの色違いモンスターがいるため、変わり映えがしない。上述のペイント配合との相性も悪く、後で色を変更できるなら色違いを増やす必要がないのでは?という意見も多い。
---Aランク以下で固有グラフィックを持つのはキャット・リベリオとウルベア魔神兵のみ。
---DQ2に登場するモンスター「キラータイガー」は、本来は柄のないサーベルタイガーのような見た目なのだが、本作ではキラーパンサーの色違いとして登場している((一応、キラータイガーがキラーパンサーの色違いとして登場したのは本作が初ではなく、『ドラゴンクエスト モンスターバトルロードIIレジェンド』でも同様の使い回しが行われていたのでそちらが元ネタと思われるが、スタッフロールではDQ2出身とクレジットされている。))。
---既存のモンスターがマ素に侵食されて変わり果てた姿、つまりモデルチェンジであることが売りのはずのブレイク系モンスターにも色違いが数体ずついる。
--色違いの多さを活かして、同じ系統のモンスターでもランクが高ければ高いほど強くなるのなら面白味があったかもしれないが、前述したとおり本作のモンスターは合計ステータスがほぼ均一化されている。~
そのためせっかく上位種を作ってもほとんど強くならない、あるいは配合前のほうが強かったというパターンが前シリーズより格段に多い。
---単に上位種のほうが弱いだけならまだしも、高ランクのモンスターほど晩成となる傾向なので、シナリオで頑張って高ランクモンスターを作るとかえって苦戦することに。序盤から比較的簡単に作れる高ランクモンスターである「タイプG」や「伐採マシン」のがっかり感はたびたびネタにされている。
--ちなみに発売前は「シリーズ最多の500を超えるモンスター」と宣伝していた。
---ジョーカーシリーズの中では、確かに最多ではある。だが実質前作である『イルルカ』のモンスター数が800を超えていたこと、ナンバリング限定で見ても大量リストラを色違いによる大量水増しで補い達成していることを考えると、かなり詐欺臭い言い回しである。
---実際に色違いを差し引くとDQMJ2は245種なのに対しDQMJ3は192種しかいない。DQMJ2Pとは比べるまでもない。DQMJは180種であるためシリーズ最低は免れている。

-最初に貰えるモンスターは4種類いるが、自分で選ぶのではなくゲーム冒頭のイベントでの何気ない会話の選択肢によって勝手に決定される仕様。
--いずれも野生や配合で簡単に入手出来るモンスターなので、どのモンスターが選ばれても攻略に支障はないのが救い。

-フィールド上の宝箱の中に、取らないと収集・育成やサブイベントの進行に支障が出るものがある。
--前作同様『盗賊の鼻((取っていない宝箱の数を調べる特技))』が存在しないため、取りこぼしがあっても気付きにくい。また、見つけても空中ライドを使わないと取れない場所にあり、終盤に空中ライドが解禁されてから出直す羽目になる場合もある。
--今作ではストーリーを進めるだけでは店で売られている商品が全解禁されず、全て解禁するには各地の宝箱から手に入る「○○の極意」「○○の記録」というアイテムを店員に渡す必要がある。特に「霜降りの極意」というアイテムは取っておかないと霜降り肉の入手手段が他国マスターやプレゼントコードなどに限られてしまう。
--スカウトQでも、とある2つのアイテムと引き換えに入手するモンスターを要求されるお題があるが、場所のヒントは''「どこかの宝箱」の一言のみ''で、世界中を虱潰しに探さなければならない。
---片方は一品物ではなく、該当アイテムの置かれた宝箱が複数個存在するのでまだマシだが、もう片方は一品物。一応ストーリー進行上必ず通る場所の真上に置いてあり、通過時にリアクターが反応するようにはなっているのだが、空中ライドを使わないと取れない位置にあり、ここを始めて通過する際は空中ライド未解禁なので後で出直す必要がある。
---なお、リアクターはサーチしていない状態の宝箱には反応して教えてくれるのだが、&bold(){一度でもサーチすると反応しなくなってしまう。}
--ペイント配合が出来るようにするには、宝箱の中に閉じ込められたカラーフォンデュを全員救出しなければならない。
---流石にこちらはある程度場所のヒントが貰えるが、「何の変哲もない壁をリアクターで見ないと分からない隠し通路の先」といった分かりにくい場所に隠されているものもいる。
--裏クリア後の隠しイベントにもフィールド上の特定の宝箱から手に入るアイテムを5つ集めなければならないものがある上、このイベントの存在そのものがノーヒント。

-ストーリーの都合ではあるものの、ゴールド銀行と各種店が利用可能になる時期が2つ目の大陸の中盤と、過去作と比べるとかなり遅い。
--この間はゴールドを消費する手段がなく、全滅のペナルティを回避出来ない。本作も過去作同様に序盤から場違いな強さのモンスターが配置されている箇所があるので地味に辛い。

-前述した通りストーリー終盤には3枠以上のモンスターで大陸間を移動出来るようになるが、自由に移動出来る訳ではなく一本道になっており窮屈さを感じられる。
--各大陸間には上陸可能な「名も無き浮島」が点在しているが、''全ての浮島が全く同じ形状''となっており代わり映えがしない。

-大半のモンスターの天敵の設定が無意味
--ストーリーの世界とメタルエリアに出現する敵以外には天敵システムが適用されない。このため、ストーリーの世界に出現しないモンスターの天敵の設定が完全に無意味なものになってしまっている。

-野生のモンスターが逃げる際の挙動がおかしい。
--どういう訳か、野生のモンスターが戦闘中に逃げた際に&bold(){蘇生不可の死亡状態になる。}
---過去作でも内部的に同様の処理を行っている作品はあるが、本作では下画面の逃げたモンスターのアイコンに十字架のマークが付き、調べると「蘇生不可」と表示されるのでかなり不自然である。
---敵の逃走がトリガーでゾンビ系の系統テンションバーン((戦闘中に特定の条件を満たした際に一定確率でモンスターのテンションが上がるシステムで、発動条件がモンスターの系統によって異なる。ゾンビ系の場合は敵味方問わず誰かが死亡するのが条件))が発動することがある。よりにもよって今作でメタルスライムが初登場するのはゾンビ系のモンスターばかり出現するエリアなので、実害の恐れのある不具合になってしまっている。
---プロ版では修正された。

-オート戦闘の処理
--どんな戦闘も一瞬で処理してくれるのだが、全味方の作戦を「テンションためろ」にしてしまった状態でこれを実行してしまうと20ターンもの間一方的に敵に殴られ続けることとなってしまう。この間に作戦変更は出来ないため、スカウトしたくてテンションをためる作戦にしたのを忘れてオート戦闘を実行するとパーティ壊滅が確定してしまう(味方に死者が出るとオート戦闘は解除してくれるが、全体攻撃を叩き込まれるなどして壊滅することはほぼ避けられない)。
--また結果が出るのに少し時間がかかるので、本来すぐに結果が出る逃走は逆に遅くなってしまう。

-配信モンスター
--過去作でも、珍しいモンスターを期間・地方限定配信などして物議を醸しているが、本作も期間限定配信を行っている。
---本作でも『イルルカ』同様、ストーリーで登場するモンスターの配合にも限定モンスターが必要となっている。にもかかわらず今作には『イルルカ』の「夢見る卵」のようなシステムが存在せず、限定モンスターを取り逃した人への救済措置が超霜降り肉((戦闘中使うとモンスターを確実に仲間に出来るアイテム。すれちがい対戦で使うとSランク以上のモンスターもスカウト出来るようになる。今作でも『イルルカ』同様攻略本の付録になっているが、攻略本を買わなくても体験版のプレゼントコードで入手出来るようになった。))しかない。
---2017年1月頃にキングホイミスライム((2017年4月現在もセブンイレブン等のニンテンドー3DSステーションでダウンロード可能))以外の期間・地域限定配信モンスター(ついでに攻略本等のアイテムコード配信モンスターも含む)が一般家庭用インターネット回線のプレゼントディスクでダウンロード可能となり、現在は解消されている。
//(あるとしても本のプロダクトコードの超霜降り肉のみ)ので、諦めるしかない。
//体験版プレゼントコードで通信環境がなくとも入手可能なのでCO
//--それ自体は大きな問題点とも言い切れないが、本作はストーリーで登場するモンスターの配合にこういった限定モンスターが必要といった事態まで生じている。
//これはイルルカも同様なのでCO
//↑前作で批判された点がそのままという意味では問題点と言えるので、少し書き直してみました

-BGM
--良曲も多いのだが、ほとんどが過去作のBGMの流用で新曲は1曲(過去作のBGMのアレンジ版)のみ。アレンジでない完全新曲は1曲も存在しない。
--『DQM』自体過去作の曲を多く取り入れているとはいえ、今作の新曲が1曲しかないのにはさすがに批判が集まった。

-ディスクの問題点・改悪点
--自作ディスクの世界やメタルエリアでライブラリが開けないのは相変わらず。
--一度使ったキーワードはそのディスクを捨てるまで再利用できず、前作のカギと違い通信で他の人に渡すことができないようになった。
---前者はいわゆる万能キーワードの使用制限のため、後者は前作で改造カギが蔓延してしまったのでその対策のため設定されたと思われる。
--ディスクを作製する際、所持しているキーワードがどの称号に対応したものなのか確認出来なくなった。
--空を飛んでいる敵はどの方向から近付いてもこちらに気付く仕様になった上、同種にライドしていない限り物凄い勢いでこちらに突っ込んで来るようになった。画面外からいきなり突っ込んで来ることもあり、状況によっては回避が極めて困難になる。

-一部機能の操作性
--前作までは戦闘画面で下画面のモンスターをタッチすると掛かっている状態変化が表示されたが、本作では戦闘画面でタッチ操作を一切受け付けない仕様になった。一応、モンスターにカーソルを合わせてXボタンを押せば掛かっている状態変化をワンタッチで確認出来る。
--アクセサリ作成に大量に必要となる素材は通信コイン交換所での入手が主となるのだが、まとめ買い機能がないためかなり不便。
--オンライン対戦の開始前の確認などの選択肢がデフォルトで「いいえ」になっている箇所が多く、操作性が悪い。

-一部のモンスターの図鑑説明文が使い回し
--ブレイク系のモンスターの図鑑の説明文は、ストーリー中でボスとして登場するものと凶おおみみずを除く全員が種族名の部分を入れ替えただけのコピペとなっている。
--前作から続投した一部モンスターの図鑑説明文が前作の使い回しになっている。

-その他の問題点
--前述した通り主人公の髪の色を変えられるのだが、何故か髪の色を変えても眉毛の色が連動して変わらない。
--プレイヤーの特技から「ステルス((使用すると敵シンボルに気付かれなくなる特技。))」が廃止された。
--マップ上でスクリーンショットを撮れなくなった。
--対戦バランス上の問題があった訳でもないのに削除された特技が存在する(メダパニダンス、各種系統特効技等)。

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**総評
発売前にも目玉要素として押し出されていたモンスターライド関連だけでなく、育成の簡略化・前作で問題になった通信対戦における運要素削除といった大幅な変更点を取り入れることで、プレイ環境の一新には成功した。&br;しかしその代償として、肝心のモンスターのコレクション、といった本シリーズの売りなポイントも潰れる結果になっている。

&br;また、「育成の自由度」と「対戦バランス」と「モンスターの個性」の三点に折り合いを付けようという、意欲作故の苦労が見て取れるものの、その結果は決して褒められたものではなくなってしまった。

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**余談
2017年2月9日に完全版『[[ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー3 プロフェッショナル]]』が発売。詳細はリンク先を参照。

無印版PVでは通常版の「おおみみず」が追いかけ回すシーンがあるが、ゲーム内には存在しないどころか&bold(){普通のおおみみずが登場しない}。~
そのブレイクモンスターの「凶おおみみず」もストーリーにはかかわらず、配信限定というPV詐欺。~
(このPVを参考にしたのかプロフェッショナル版では凶おおみみずと似たようなシチュエーションで戦う)~
プロフェッショナル版PVでも真っ黒な神獣モンスターが登場するものの、この&bold(){真っ黒な状態は未収録}。まさかの連続PV詐欺となった。