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Detroit: Become Human - (2023/12/05 (火) 16:25:00) のソース

*Detroit: Become Human
【でとろいと びかむ ひゅーまん】
|ジャンル|オープンシナリオアドベンチャーゲーム|CENTER:&amazon(B07B6CLVR8)|
|対応機種|プレイステーション4&br;Windows(Epic Games Store/Steam)|~|
|発売元|ソニー・インタラクティブエンタテインメント&br;【Win】クアンティック・ドリーム|~|
|開発元|クアンティック・ドリーム|~|
|発売日|【PS4】2018年5月25日&br;【Win】&br 2019年12月12日(Epic Games Store) &br  2020年6月18日(Steam) |~|
|定価|【PS4】6,900円(税別)&br;【Win】3,990円(税込)|~|
|廉価版|【PS4】Value Selection&br;2018年11月21日/3,900円|~|
|レーティング|CERO:D(17才以上対象)|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|ポイント|アンドロイドのいる社会を描く近未来SF&br;極めてフォトリアルな「人間」のグラフィック&br;膨大な分岐と多彩なエンディングを実現|~|
|>|>|CENTER:''Quantic Dream製ADV''&br Fahrenheit / [[HEAVY RAIN 心の軋むとき]] / [[BEYOND: Two Souls]] / ''Detroit: Become Human''|
|>|>|CENTER:''[[SIEワールドワイド・スタジオ作品]]''|

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#contents(fromhere)
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#center(){{
 &big(){''それは命か、それともモノか。''}
 }}
~
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**概要
アンドロイドが社会に普及した近未来のデトロイトを舞台とし、3体のアンドロイドの主人公により物語が進行していくアクションアドベンチャーゲーム。~
開発元であるクアンティック・ドリームによる過去作『[[HEAVY RAIN 心の軋むとき]]』『[[BEYOND: Two Souls]]』から、「選択肢によるストーリー分岐」「映画的なグラフィックと演出」「細かいQTE」といったシステムや作風が引き継がれている。~
分岐先すべてのシナリオやムービーを作成する必要があるため、制作には長い年月が必要とされ、その期間は実に''約4年間''ほど掛かったという(公式製作者インタビュー動画より)。

**ストーリー
>2038年、デトロイト。~
人間と同等以上の外見・知性を兼ね備え、社会での様々な労働・作業を人間と代わり担うようになった''アンドロイド''は、社会に不可欠な存在となっている。~
その一方、アンドロイドの普及により職を奪われた人々による反アンドロイド運動が活発になるなど、社会には新たな軋轢と緊張が生じている。~
そんな中、''自我や意思、欲望''などを持ち始めるアンドロイドが発見され、それら異常な行動をする個体は「''変異体''」と呼ばれるようになった。~
~
人間から過酷な労働を強いられたり、暴力を受けるなど「''モノ''」として認識し扱われる中、
人間への恐怖や怒りを持ち、人類への対抗や、人類からの完全な独立を図ろうとする変異体も現れ始めた。~
~
''それは命か、それともモノか。あなたは、この物語を通じて幾度となくその問いを突き付けられることになるだろう。''~
~
''これは、人間の、アンドロイドの、そして----あなたの「物語」''~
~
(一部、公式サイト引用)

**3人の主人公
//ややネタバレも含むので格納
#region(キャラクター紹介)
-''コナー''
--型番は「RK800」。
--変異体による犯罪捜査の一員として、人間の警察とともに捜査・行動を行う最新鋭モデルのアンドロイド。
--いかなるチームにも溶け込めるよう開発された社交モジュールや、犯行当時の容疑者や被害者の行動を予測・再現する物理シミュレーション機能など、捜査官としての任務の遂行を目的として製造されたアンドロイド。
--パートナーの「ハンク・アンダーソン」警部補とともに捜査を進行していくことになる。

-''カーラ''
--型番は「AX400」。
--家事や子供の世話など、家庭での人間の作業をサポートすることを目的として製造されたモデルのアンドロイド。
--薬物に依存した父親の「トッド・ウィリアムズ」とその娘の存在「アリス」との家庭に買われるが、父親トッドによるアリスへの暴力・虐待から彼女を守るため、彼女とともに家から逃亡する。
--アリスと、物語の途中で出会うアンドロイド「ルーサー」への疑似家族的愛情を抱きながら、自由で平和な生活を求めて旅に出る。

-''マーカス''
--型番は「RK200」
--世界的画家の「カール・マンフレッド」宅で彼の介護や仕事の手伝いをしていた。
--とある出来事で廃棄処分の危機に晒され、人間との共生、もしくは対立を目的として他の変異体アンドロイドとともに様々な行動を起こしていくことになる。
--因みにマーカスは、アンドロイド製造会社である「サイバーライフ」社の元創立者「イライジャ・カムスキー」からカール宛に送られた特別なアンドロイドである。

#endregion

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**特徴・評価点
システムについては、共通点が多い『[[HEAVY RAIN 心の軋むとき]]』『[[BEYOND: Two Souls]]』のページも参照。

-シナリオ
--上記3体の立場・目的の異なるアンドロイドによるストーリーがチャプターごとに進行していく。
--舞台は「人間とアンドロイドの世界」。本格的な映画のような緊迫感のある展開が多く、プレイヤーが主人公の操作・アクションを行うというゲームだからこそのスリルが最大限に味わえる。
---基本的にはQTEによる進行だが、QTEの操作のパターンがかなり多く、状況との一体感が強いものになっているため、「自分で操作する映画」というプレイ感覚を高めることが出来ている。
--前述したとおり、ストーリーの展開は''プレイヤーの選択やアクションの成否''により細かく変化する。
---前作『BEYOND』は「選択肢は多いが、ストーリーやエンディングに大きな影響を与えるわけではない」という問題点があったが、本作では選択肢によって章をまたいで影響が出る選択肢も多く、特にクライマックスではそれまでの選択によって全く異なる展開と結末を迎える。
---この為、本作のシナリオは通常の映画の20倍以上の量の脚本が用意されている。
--今作では、各チャプターの終了後に''物語の全分岐パターンがフローチャート形式でプレイヤーに公開され、どのタイミングで分岐が行われ、どれほどの数の結末が存在するか見ることができる。''
---さらには、''全世界の他のプレイヤーの選択や分岐をパーセント表示で見ることができる''ため、自分の選択と「全世界の選択」を比較して「やっぱりこの選択は他の多くのプレイヤーもしているな」や「意外にもこの選択はあまりされていないんだな」とフローチャートを比較することができ、ひとつの楽しみになっている。
--キャラの生死もシナリオに大きく関わってくる。
---序盤のサブキャラクターや終盤の戦闘での分岐でそのキャラクターが大いに登場してシナリオを変化させる。

-キャラクター
--主人公の三人はもちろんサブキャラクターも魅力的。
---自我を得て良い意味でも悪い意味でも人間臭い言動を見せていくアンドロイド達や、アンドロイドに対して理解的な人間、敵対的な人間など、一枚岩ではない人々が一つの大きなドラマを作っていく。
---コナーのパートナーであるハンクは特に人気が高く、プレイヤーの選択によって終盤での立場が大きく変わってくるが、どの場合も違和感が無い複雑な人物像が上手く描けている。
---マーカスの当初の所有者であるカールは非常に稀有な人格者で、強く心に残るような場面を見せてくれる。


-世界観
--近未来的な世界観は十分に考察されている。
--アンドロイドに依存する人類は失業率を大幅に増やし、またセックスパートナーとしても利用するので婚活サイトの利用も低下するというリアルな面が描かれる。
--さらに国際情勢もBRICsが大国として成長し、ロシアが北極に領有権を主張する、アメリカで女性大統領が誕生するなどリアルに描かれている。

-システム
-フローチャートは数々の分岐やシナリオの変化を見られて好評。
--また、アンドロイドはR2を押すと位置把握能力が見れて、シナリオで迷子になる事やアイテムを見逃すことが少ない。

-グラフィックと演出
--過去作同様、''キャラの動きすべてが「モーションキャプチャー」技術により実際の人間(俳優)の体の動きを元にインプットされている''(目の動きはキャプチャーできないので、後から手作業で設定された)ため、ゲーム内のすべてキャラクターの挙動は極めてフォトリアルであり、同時代のゲーム全体で見ても最高クラスのグラフィックを誇っている。
---ふつう感情を持たない無機的なアンドロイドの挙動や表情も俳優の演技力や表現力でよく出来上がっており、実写同然のグラフィックを実現している。
--過去作同様、''操作する主人公の行うアクション(物を拾う、電子機器のページをスライドでめくる等)を実行するのにコントローラのデュアルショック4で可能な限りの似たような動作を行う''という細かいQTEが要求される(難易度「EXPERIENCE」選択時)。
---タッチパッドをスライドさせてタブレット端末のページをめくったり、アナログスティックを左回りに動かしてドアを開く、など現実の動きを模擬したような入力により、プレイヤーとして主人公を操作しているという実感が沸く。
--さらには、プレイヤーの''QTE(Quick Time Event)''操作によって結末の変わる逃走シーンや戦闘シーンがゲーム中に数多く存在する。
---『BEYOND』ではQTEの結果がストーリーに関わらない場面も多かったが、本作では分岐に影響するQTEが多い。
---ニューゲーム時、難易度「CASUAL」・「EXPERIENCE」の二つがプレイヤーの好みで選択でき、より複雑で臨機応変な操作が要求される難易度「EXPERIENCE」では、''このQTEの難易度が絶妙''で、素早い入力・同時押し・コントローラを振る・ボタン連打など、実に多様な操作を求められる。
---これらQTEも現実での動作をコントローラで模擬的に行うような操作ばかりで、取っ組み合い中の相手の攻撃を受け流すのにその方向にアナログパッド入力、振り払うのにコントローラを降る、銃を打つ(トリガーを引く)ような比較的軽快な操作はR1、など体感性の高いQTEとなっている。
//---余談だが、難易度「EXPERIENCE」でゲームをプレイする場合、先程のコントローラを振るといった操作にデュアルショック4に内蔵のジャイロ機能が必要であり、また振動機能を利用した演出も楽しむために、これら機能が内蔵されたコントローラを使うべきである。ジャイロ機能の無いサードパーティ製のコントローラでは無論''ジャイロを使ったQTEが一切できない''ため、プレイヤーがコントローラを必死に振っているのに''画面の向こうの主人公が相手に対し無抵抗に襲われ続ける''という悲劇が起こりかねない。遊ぶ上では使うコントローラが上記機能がしっかり搭載されているか確認しよう(QTEによる戦闘シーンや逃走シーンの成功のために、シーン中に要求されるすべてのQTEを成功させる必要はないため、ジャイロ機能を使うQTEを全失敗しようとも、その他のQTE操作によっては理想のストーリー分岐にたどり着けないことも無い)。

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**賛否両論点
-主人公の1人が早期に退場する可能性がある
--3人の主人公のうちのひとりは、選択次第で序盤~中盤に死亡してしまう展開となる。そうなると、以降は残りの2体の主人公のみでストーリーが続いていくため、エンディングまでのボリュームが最大でおよそ3分の1も減ってしまうことになる。
//ネタバレになる表現をカット

-相変わらず過剰な操作が要求される場面がある
--過去作二作に比べるとかなり難易度は下がっているものの、些細な場面に置いても余計なQTEがある場面がある。
---ただこれは過去作の時点でもあった意見だが、プレイヤーの没入感の向上に一役買っているという意見もある。

-コナーの日本語吹き替え
--本作のコナーの吹き替えは花輪英司氏が担当しており、演技は評価されている。
--一方で、ハンクが甲高い声をからかうシーンがあるように英語版では少々ユーモアある声質で、花輪氏の演じる正統派主人公的な声質とは違いがある。

-マーカスの行動が独善的過ぎる場面が有る
--中盤以降マーカスら変異体アンドロイドのグループは未変異のアンドロイドを変異させていくが、そのアンドロイドが人間に大切に扱われているかどうかは検討せずに強制的に変異させていってしまう。
--ただし「手伝ってくれ」「参加してくれ」等、相手の意志を問うなどの振る舞いは見られ、必ずしも「変異体グループの仲間になるように洗脳している」というわけではない。

-マーカスが人間を一方的に非難している。
--マーカスはストーリー序盤で事件を起こして廃棄されるが、それ以前は所有者のカールと親密な関係を築けていたにもかかわらず、一貫して人間に批判的な態度を取るため、反感を覚えるという意見も有る。
--マーカスのストーリーは大きく分けて「武力で人間と戦う」というルートと、「武力には頼らずに平和的に人間と戦う」というルートが有るが、前者、後者どちらの場合でも基本的に「アンドロイド独立のための人間との戦い」というスタンスであり、一方的に「人間はアンドロイドを奴隷にしている」と非難している部分は同じである。

//ロボットに対する独善と人間に対する批判を統合するのは無理がある。

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**問題点
-相変わらず周回プレイが面倒な仕様
--再プレイ時はフローチャートのチェックポイントからの再開が可能になったが、「カットシーンがスキップ・早送り不可」「一度やりなおすと最後まで通しでプレイしなおす必要がある」といった仕様はそのまま。このため、特にフローチャートを埋めようとした場合は同じシーンを何度もプレイしなおす必要があり、とても面倒。

-フローチャート
--フローチャートにより数々の分岐を見られるのは好評だが、チャプター終了後毎回表示されるため没入感が削がれるという意見が一定数存在する。
---一周クリア後に表示したほうが盛り上がったのではという意見も多い。

-翻訳
--看板やテレビなどの文字などは翻訳されておらず、英語が苦手なユーザーには優しくない。
--日本語音声周りに若干の不備がみられる。台詞の最後で不自然にブツ切りになっている音声が幾つかある、字幕と音声の差異や翻訳ミス(大統領記者会見のシーンで字幕では「リコールセンター」となっている所を「コールセンター」と発音している、逃走するアンドロイド達に警官が発砲する際の台詞が「待て! 火事だ!」)など。

-選択肢
--一部✖が○の意味、○が✖の意味という海外の認識になっている場合がありややこしい。
--会話シーンの選択肢が抽象的な語句になっていて、主人公がどういう内容を喋るつもりなのか判断出来ない場面が少なからずある。
--また、ごく一部だがカーラ編にて明らかに選択肢で表示されたものと台詞が間違っている場面がある。感動的な場面なだけに惜しい。


-一部の戦闘描写
--シナリオを進めると軍隊やサイバーライフの警備兵と変異体アンドロイド勢力との戦闘になるが、重武装した兵士が武装の差を無視してコナーやマーカス、ノースらにハンドガン一つで倒されるといったシーンが有り、違和感を覚えるという意見も有る。
--一応、NPCの台詞から一般的に人間とアンドロイドの間に射撃技術の差が存在することが分かることと、マーカスとコナーは特別な戦闘能力を備えた新型アンドロイドであることが描写されているが、それが装備の差を覆せる要素かというと疑問が残る。
--特にノースに至っては変異前は只のサービス業用の一般アンドロイドに過ぎない個体である。


//↑マーカスは固有の行動予測の機能で超人的なアクションを可能とするシーンが何度も描写されているので、終盤の戦闘力の描写に不自然さは無いでしょう。ただの手伝いロボットであるという記述も明らかに不当なのにそのままCO解除されても困ります。
//いくら超人的なアクションとか技術でも完全武装の兵士をハンドガン一発で倒せないでしょう。「防弾チョッキ着てないのか?」「ハンドガン程度の口径に耐えられない軍人用スーツなんて意味あるのか?」という疑問が多いに湧きます。身体能力が人間よりも高い動物は、武装した人間に抑えられているんですから。ただの手伝いロボットは削除します。
//↑あまり内容と整合的な記述ではないので丸ごとCO。本格的に戦争状態となった終盤のシーンでは、特別な存在であるコナーやマーカスを除き、アンドロイド軍の方が人間軍に圧倒されている。
//戦闘描写の問題点は論拠が非常に疑わしいので削除しました。警察・サイバーライフの警備員・軍隊などを混同して書かれたものと思われます。
//警察やサイバーライフと混合してるから削除はないでしょう。共に完全装備してるのは同じです。



&bold(){アリスの正体}
#region(ネタバレ注意)

--カーラの保護対象である少女であるアリスはゲーム終盤で「&bold(){人間だと思っていた幼女アリスが、 実はアンドロイドだった}」 と判明する。
--カーラが 「無意識のうちに気づかないようにしていた」 と説明はされるが、流石に無理がある。
--父親のトッドが 「娘の面倒を見てやれ、 宿題とか、 学校の準備とか、 そんなことを」 とカーラに命令しており、普通に食事もアリス分の食事を用意している。((ただしこの点については特定のルートで終盤に再登場するトッドの台詞から、本物の娘の代わりとして家族の演技をしていたのだろうといった推測は出来る。また、アンドロイドなら普通は付けているこめかみのリングも、子供型は子育ての雰囲気を損なわぬよう例外的に任意で非表示に出来るとのこと))
--「実は アリスがアンドロイドでした」という衝撃の展開を用意するためだけに、 設定をねじ曲げているように思え、もう少しこのアリスの伏線をきちんとできれば良かったと思うユーザーもいる。 

#endregion



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**総評
Quantic Dreamの過去作『HEAVY RAIN』『BEYOND』から、フォトリアルなグラフィック・映画的な演出といった作風を継承しつつ、ハードスペックの上昇により「人間」の表現は圧巻の域に達している。~
ADVとしても、選択肢が多彩に見えてその実はほとんど一本道のシナリオだった『BEYOND』とは異なり、プレイヤーの選択によってキャラクターの運命やストーリーの展開が大きく変化するインタラクティブな構造に進化を果たした。~
前2作で批判されがちだったシナリオも、「アンドロイドの自我」をテーマに終盤まで上手くまとめている。~
再プレイが面倒な仕様こそそのままであるが、全体的に過去作の弱点を解消した作りになっており、プレイヤーの選択や操作によって物語が変化していく「プレイできる映画」の名に恥じない完成度の作品と言える。

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**余談
-本作に登場するコナーとカーラ、マーカスやその他キャラクターは、モーションキャプチャーの都合上、そのキャラクターと、その動作を演じた俳優は顔が似ている。輪郭や目元など、「多少面影があるな」ぐらいのキャラクターとの相似度の俳優もいれば、コナー役のブライアン・デッカート氏、マーカス役のジェシー・ウィリアムズ氏については''どちらもかなり似ている。''俳優陣によるゲームのインタビュームービーはゲーム内または動画サイトなどで視聴可能であるので、気になる人はぜひチェックしよう。
--他の俳優陣ではマーカスのよき理解者カール役に、映画『エイリアン2・3』『[[ターミネーター>ターミネーターシリーズ]]』等への出演で知られるランス・ヘンリクセン氏がキャスティングされたことも、映画ファンの間で話題となった。『エイリアン2』で、「人間に従順でありながらも明確な自我をもつアンドロイド」という役を演じた((『ターミネーター』においても、企画段階ではアンドロイドT-800役にランス・ヘンリクセン氏が候補に挙がっていた。))同氏を本作で人間役として起用することには、制作側の何らかの意図を感じさせる。

-2019年12月12日に本作のPC版がEpic Games Storeで配信開始。当初の予定では秋頃の配信を予定していたが若干遅れた形となった。『HEAVY RAIN』、『Beyond:Two Souls』同様、PC版は4K解像度、ワイドスクリーン、60fps動作に対応している。
--2020年6月18日にはSteamでも配信が開始。Epic Games Storeでの時限独占が解禁されたことに伴い、前述の2作も同日にSteamで配信が開始された。

-2022年7月22日に日本を舞台とした本作の公式漫画『DETROIT BECOME HUMAN TOKYO STORIES』が配信された。詳細は[[こちら。>https://dengekionline.com/articles/141127/]]