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GUNBIRD

【がんばーど】

ジャンル 縦スクロールシューティング
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対応機種 アーケード
発売・開発元 彩京(彩アート京都)
稼動開始日 1994年9月
備考 家庭用移植版は下記「移植・続編など」を参照
判定 良作
彩京STGシリーズ


概要

  • 19世紀のファンタジー世界を舞台とする、魔法とスチームパンクの縦スクロールシューティング。
  • 戦国エース』に続いてリリースされた彩京シューティングの第二弾。
    • よりキャラクター性を重視した演出を打ち出し、初心者に優しい1周目&上級者にも歯応え十分の2周目の難度設定で幅広く楽しめる、90年代シューティング中興期の良作である。
  • 近年のケイブ系や東方Projectなどの弾幕系STGでもよく見られるようになった、キャラ自らが自機として戦う縦STGの草分けとなったタイトルのひとつでもある*1

ストーリー

19世紀ヨーロッパ。
人類がはじめて動力飛行に成功した頃のお話。
「我の断片を集めよ、我再び復活せん。我の封印を解きしものの願い、万事を叶えん。」
フランスの考古学者によって発見された伝説の「アトラーの魔鏡」のかけら。
世界各地に飛散したかけらを求めて、それぞれの願いを胸に秘めた5人の『 大空の冒険者 (ガンバード)』が飛翔する。

特徴

  • 操作系統は1レバー+2ボタン(ショット・ボム)
    • ショット(Aボタン)
      • セミオート(1回押すと数発が自動で発射される)。設置店舗によってはフルオート連射ボタンを追加している場合も多い。
        パワーアップアイテムを取得することで3段階にレベルアップが可能。2段階目からはサブウェポンが追加される。
        ただし、最大レベルで一定量のショットを撃つと自動的に1段階レベルダウンする(下記のスコアシステムを踏まえた仕様)。
    • ボム(Bボタン)
      • オーソドックスな緊急回避用のボム。初期で2個所持、最大6個までストック可能。
    • 特殊攻撃(Aボタンを押し続けて離す)
      • いわゆる溜め撃ち。キャラごとに性能とチャージが完了するまでの時間が異なる。
        ゲージの概念などは無く基本的に使い放題だが、チャージ時間は全体的にやや長めに設定されているため隙が大きい。
  • 空中の敵に接触してもミスにはならず、ショットレベルが1段階下がる仕様。また、ボスには当たり判定が一切無く重なり放題
  • スコアシステム
    • コイン
      • 特定の敵を倒すと出る得点アイテム。1つにつき200点。
    • ショットレベルMAX時にパワーアップアイテムを取ると2000点、ボム最大所持時にボムアイテムを取ると10000点のボーナス。
  • 7ステージ×2周の全14ステージ構成。2P協力プレイ可能。
    残機は初期で2機、40万点到達時に1機アップ(エクステンド)。
  • 前半の3面は4つのステージからランダムに選択され徐々に難易度が上昇、後半の4面は固定となっている。

プレイヤーキャラクター

キャラクターデザインは『戦国エース』に引き続きイラストレーターの中村博文氏が担当。

  • "小さな大魔法使い" マリオン
    + 男ならこれを選べ!!

    "大魔法使いマーリンの末裔" を自称する爆発元気娘。
    未熟ながら風の術法を操り、ホウキを媒体に飛行する能力がある。
    今回、修行と称して家を飛び出すが、本当の目的は魔鏡探し。
    かわいい顔だが気が強く、いたずらの下準備にはどんな苦労も
    いとわないダークな性格で、今回も凶悪な野望を抱いているようだ。

    イギリス出身 / 13歳 / CV:田中千晴

    • メインショット:ワイド
    • サブウェポン:シューティングスター……敵を自動捕捉・自動追尾する中威力の星型ホーミング弾。
    • 特殊攻撃:ファイヤーラビット……ポムポムをぶん投げる波動砲。「いってこーい!」
    • ボム:ウインドシェイバー……自機を中心に8方向の広範囲に衝撃波を飛ばす。「ウインドシェイバー!」
      • 主人公の魔法少女。関西弁を喋るお供の魔法ウサギ・ポムポム(CV:置鮎龍太郎)を連れている。
        使いやすい反面遠距離では火力が貧弱だが、至近距離戦ではサブウェポン撃ち込みによる驚異の爆発力を発揮するインファイター。
        本作の面白さを最も体感しやすく、1周クリアも狙いやすいオススメキャラ。
  • "空飛ぶロボット軍人" バルナス
    + 一撃必殺!ロケットパ~ンチ!!

    帝政ロシア軍部で開発された、そらとぶ自動兵器一号。
    ロケット推進装置を主軸に、各種兵器とゼンマイ式思考回路を装備した最強ロボで、
    6時間に一度ゼンマイを巻かなければ思考が停止するらしい。
    常に軍部の司令で動き、今回は皇帝直々に魔鏡奪還を命じられているが、
    最近どうやら思考回路に "自我" らしきものが芽生えているらしい。

    ロシア出身 / 6ヶ月 / CV:たてかべ和也

    • メインショット:ストレート
    • サブウェポン:バルナスレーザー……自機の前方両脇に伸びる小威力の貫通レーザー。
    • 特殊攻撃:ロケットパンチ……アームを伸ばして強力なパンチを繰り出す。「ロケットパーンチ!」
    • ボム:バルナスバスター……自機を中心に十字状にレーザーの束を照射する。「バルナスバスター!」
      • 見た目に反して性格は熱いロボ。
        射程が短い代わりに高威力のロケットパンチを武器とするが、足が遅く自機の当たり判定も大きいので使い所の見極めが必要。
        サブウェポンのレーザーが広範囲をカバーしてくれるため、距離を使い分けることで力を発揮する中級者向けパワーファイター。
  • "中華な女魔道士" ヤンニャン
    + 攻守一体の如意棒!!

    怪しげな仙術の使い手で人かどうかも定かでない美貌の女導士。
    足元に小さな雲を発生させて飛行する能力がある。
    顔に似合わず大の喧嘩好きで、純粋に "自分より強い奴" を追い求める性分らしい。
    今回魔鏡争奪戦に加わるも目的は不明。
    謎の多い美女で三段階に変身できるとか、実は正体はお猿だとか、噂は絶えない。

    中国出身 / 年齢不祥 / CV:松井菜桜子

    • メインショット:ストレート
    • サブウェポン:レイソウ剣……自機の左右から前方に飛ぶ中威力の剣型直進弾。
    • 特殊攻撃:如意棒地獄突き……右手で如意棒を伸ばし、強力な突きを見舞う。弾消し能力あり。「やあっ!」
    • ボム:分身突撃隊……7体の分身を生み出し、画面を下から上へ一掃。「ぶんしーん!」
      • 孫悟空のような謎の美女。
        高いスピードと優秀な接近攻撃・ボムを揃えているが、攻撃範囲にクセがありやや扱いが難しいテクニカルファイター。
        如意棒地獄突きは一見横方向に対する攻撃範囲が極端に狭いように見えるが、
        発動中に左右に動く事によってワインダーをかける事が出来、複数の敵や敵弾に当てる事が出来る。
        2周目では如意棒の弾消し能力とチャージの早さが大活躍するので、オールクリアを目指すなら最強キャラとの呼び声も高い。
  • "愛と根性の宮大工" 鉄
    + 攻撃力はNo.1だ!!

    若い頃恋人を事故で失い、以来ずっと40年間独身を貫いた孤高の宮大工。
    数年前仕事で渡仏し、その後欧州放浪の旅路につくが、
    旅先にて魔鏡の噂を聞き最後の冒険を決意する。
    年に似合わぬ凄まじい肉体美の持ち主で、今回の冒険の為に自ら作成した人力ヘリを使用し、
    その無限の筋力で航空力学を無視して飛行する。

    日本出身 / 60歳 / CV:摩耶朔乃助

    • メインショット:ストレート
    • サブウェポン:爆竹ロケット……前方に飛び、着弾すると爆風を起こす高威力の直進弾。
    • 特殊攻撃:ドラゴンロケット乱れ撃ち……前方に直進弾を乱射するサブウェポンの強化版。「乱れ撃ちでぃ!」
    • ボム:大江戸大火災……左右に爆弾を投下し、4本の大きな火柱が前方に走る。「くらいやがれっ!」
      • 自ら「じじい」と名乗るじじい
        遠距離でも近距離でも高い攻撃力を発揮できる重火力キャラで、特に重なり撃ちのサブウェポン連射はマリオンと同じく強力。
        ただしスピードが最も低い、溜め撃ちのチャージが遅い、ボムの発動が遅い上に弾消し性能も低いという難点があるため上級者向け。
        その実態は彩京で強大な勢力を誇るホモの一人。上記の若い頃に失ったという恋人も実は「サブ」というれっきとした男。
        アーケード版では最後の最後でホモであることが発覚するのだが、家庭版では自己紹介の地点で呆気からんとホモだと明かしている。
  • "大空の冒険科学者" アッシュ
    + スピードはNo.1だ!!

    科学者、考古学者の肩書きを持つクールな冒険家。
    探求心と冒険心の塊のような男で、ここ数年は "空を飛ぶ機械" の研究に没頭していた。
    最近ようやく背負い式推進機 "ロケットパック" を完成させ、
    飛行実験に成功するもつかの間、魔鏡の噂を聞くや否や湧き起こる探求心を押さえ切れず、
    新たなる大冒険に身を投じる。

    ドイツ出身 / 28歳 / CV:置鮎龍太郎

    • メインショット:ストレート
    • サブウェポン:光線銃X1……前方直線状に飛ぶ輪っか型の非貫通レーザー。
    • 特殊攻撃:波動弾……着弾すると多数の小さな弾に分裂する波動砲。「発射!」
    • ボム:超科学爆弾……前方に巨大な爆風を起こす爆弾を投下する。「ボンバー!」
      • ロリコン。彩京シューティングに謎の勢力を張る変態の一人。
        キャッチコピーの通り最高の機動力を持つキャラだが、攻撃範囲と溜め撃ちの使い勝手、火力がいずれもイマイチ。
        ボムの発動が遅いという欠点も持っており、こちらも上級者向けのキャラとなる。


評価点

個性豊かなキャラと世界観
  • 「人類がはじめて動力飛行に成功した頃のお話*2」という設定にしてはオーバーテクノロジーな兵器と魔法が飛び交う、ファンタジー色とキャラクター性の強い世界観が魅力のひとつ。
    「自機は戦闘機やロボットといった乗り物」というのが暗黙の法則化していた縦スクロールSTGに「キャラ自らを自機として操る」という方向性を明確に打ち出したという点においても新たな可能性を切り開いた。
    • ただアニメチックなビジュアルで目を引くだけでなく、濃い登場人物を絡めてくるところも本作の持ち味。
      腹黒魔法少女マリオン、脳筋ヤンニャン、重度のロリコン・アッシュ、筋金入りのホモ・鉄ときて、見た目が一番イロモノなバルナスが一番マトモというのが彩京流である。
  • 様々な面白メカで主人公たちの前に立ちはだかるライバルキャラ「盗賊団トランプ」(女首領ルージュ、メカニック担当エース、パイロット担当クロード*3)は『タイムボカン』シリーズの敵役3人組そっくり(特に『ヤッターマン』のドロンボー一味)のパロディになっており、移植版で追加されたボイスに至っては中の人がまんま元ネタと同じ(小原乃梨子・八奈見乗児・たてかべ和也)という徹底ぶり。ただしエースの声が見た目に反しやけに老けて聞こえるのはご愛嬌。
    • 本作のアニメーション演出を手掛けたアートミック*4かつてタツノコプロで『ヤッターマン』などをプロデュースした鈴木敏充氏が立ち上げた会社なので、元ネタのオリジナルスタッフがそのパロディに携わるという面白いことになっている。
      SS版・PS版ではアニメOP風の主題歌入りオープニングムービーなどが追加されたが、おそらくこれも彼らが手掛けたものと思われる。例のシャレコウベ型脱出ポッドも登場。
  • マリオンは彩京の看板キャラの一人)として人気を博し*5、移植版にテーマソングが収録されたり、『戦国ブレード』の移植版にゲストキャラとして出演している*6
    また、『対戦ホットギミック』シリーズにはマリオンやヤンニャン(のそっくりさん*7)が隠しキャラとして登場したりもする。余談だがホットギミックにもホモは登場する(鉄ではない)。
ポップでコミカルな演出
  • 彩京の前作『戦国エース』で好評だったステージ間デモ、2人プレイ時の掛け合い・マルチエンディングに加え、本作ではエンディング分岐やステージ中にもカットインによるライバルキャラのセリフ演出が加えられた。
    キャラクター性とストーリー性を重視したテンポの良い演出がゲームに良いアクセントを加えている。
    • よく見るとステージ道中の背景にライバルキャラたちがいたり、敵側の作業員がちょこまか動いていたりと、グラフィックの芸も細かい。
      一昔前の作品だけに今見るとさすがにドットが綺麗とは言えないが、設定やストーリー展開を上手く生かした演出となっている。
    • メリハリの効いたBGMや効果音の出来も良く、本作のオープニング曲にもなっている城ステージの曲、ボス戦の曲などは特に印象的。続編『ガンバード2』でもリミックスされて用いられている。
巧みな難度設定
  • シンプルさ・遊びやすさを押し出したゲーム性も本作の長所。
    彩京シューティングの中でも初期の作品にあたる本作は後期の作品に比べると難度がかなり低く、触れば分かる簡潔な操作、短めのステージ構成も相俟って、初心者からでも気軽に遊べる作品である。
    • 1面から彩京シューティング特有の高速敵弾「彩京弾」が飛んでくるためあまり油断していると面食らうかもしれないが、その分敵弾の数は少ないため、そこまでパターンを強く意識しなくても要所でボムを使っていけば十分にクリアが見えてくる。
    • また、いわゆる「安全地帯」や、安全に溜め撃ちをチャージできるポイントがそこかしこに仕込まれており、ツボを押さえると細かい弾避けがほとんど不要になる。
      特にボス本体には一切当たり判定がないため、キャラによっては安全な場所に重なってサブウェポンを撃ち込むことであっという間に撃破が可能
    • とりわけマリオンのサブウェポン撃ち込み&ゼロ距離ウインドシェイバーは全ボスを秒殺できるほど強力で、動き方と撃ち方を覚えていくことで一気に攻略の幅と爽快感が広がる作りになっている。
  • 一方で、上級プレイヤーにはエクストラステージとなる2周目で勝負。
    • 本作は彩京シュー2周目の最大の敵となる撃ち返し弾が初めて導入された作品でもあり、その殺意は1周目の比ではない。スタッフが99%クリア不可能なように作っていると言うだけあって、壮絶な弾幕がかっ飛んでくる。
      特に前半ランダム面のひとつ「列車面」はいまだにノーボムは不可能と言われるほどの難関となっており、全国のシューターたちが競って突破を目指した。
  • キャラバランスも上手く調整されており、1周目は楽だが2周目が辛いマリオン、動作は鈍くても距離を問わず戦えるバルナス、クセは強いが使いこなせば最強のヤンニャン、鈍足ながら火力にロマンがある鉄と、バラエティに富んだ構成。
    アッシュはやや厳しい性能だが、1周目に関してはそれぞれの長所を生かすことで問題なく強みを発揮できるようになっているため、キャラ別の攻略も面白い。
  • 『戦国エース』では空中の小型ザコに接触すると被撃墜となったが、本作では「被撃墜されずにショットが1レベルダウンのペナルティー」に緩和。結果パターンの自由度が増した。
    この「空中敵に触れても原則的に被撃墜されない」仕様は彩京シューティングの伝統として後の作品に受け継がれる事となった。*8
独特のスコア稼ぎ要素
  • 「ショットレベル最大時に一定量のショットを撃つと自動的にレベルダウンする」という一見不便な仕様は彩京シューティングのルーツである『ソニックウィングス』(ビデオシステム)時から引き継がれているものだが、この特徴的なシステムが本作の稼ぎの要。
    最大レベル時にパワーアップアイテムを取ると2000点のボーナスが入るため、ショットの無駄撃ちを減らしたり、アイテムをギリギリまで泳がせることでスコアを伸ばせるという独特の稼ぎが成立している。
    • このため、本作ではパワーアップアイテムの出現量が非常に多い。ミスしてもすぐに最大レベルに戻しやすいため、復帰が比較的楽という副次効果もあり。
    • また、全体的にチャージ時間が長く隙が大きい溜め撃ちも、要所で使うことでショットを節約したり、まとめて敵を巻き込めるという点でバランスが取れている。
  • ボスのパーツを破壊することで、攻略の難度は上がるがスコアを稼げるというシューティングの定番要素も押さえられている。

問題点

彩京シューティングの特性としてパターン性は強いが、基本的な作りが非常にシンプル&難度もやや低めに抑えられているため、とりたてて目立った問題点は無い。
強いて言えば下記の点と、人によってはアクの強いキャラクターやパロディ要素を敬遠するかもしれない、というところだろうか。

  • 残機設定が厳しい
    • 中・後期の彩京シューに比べれば1周クリアが遥かに簡単な部類には入るが、残機が初期の2機+得点エクステンド1機の計3機しかないので、1度のミスの重みが大きい。
      • 40万点到達時に1機だけエクステンドする。それ以外では残機は増えず、1UPアイテム等も無い。
    • ボムは強力だが、基本的に1ステージにつき1つしか支給されないので、計画的な運用が必要。
      • また、キャラによっては(具体的には鉄とアッシュ)ボムの発動が遅いため、「危ない!」と思ってからボタンを押しても間に合わないことが多々ある。
        これらのキャラを使う場合は早めに危険を察知する能力を磨くか、あらかじめボムを撃つポイントを決めておく「決めボム」が必要となる。
  • 2周目ランダム面の運要素
    • 2周目はほぼ全面に渡ってヤバいため相当やり込まない限りは無関係なことだが、列車面の難度は飛び抜けて高い。
      ランダム面は4つのステージから3つが選択される方式なので、列車面が出るか出ないかで大きく難度が変わってくる運ゲーの一面がある。
  • 5面以後はコンティニューをするとステージ最初からやり直しになる
    • 前作『戦国エース』から、そして最後まで彩京シューでは改善されなかった点。前作以上にストーリーを作り込んだキャラゲーなのにエンディングには到達しにくいという矛盾点を抱えている。

総評

濃いキャラたちとコミカルな演出に目を奪われがちだが、その実シンプルで奥の深い作りによって万人にやり応えのあるゲーム性も実現した、「良いキャラゲー」のお手本のような作品。
さすがに初見でも一発でクリアできるほど簡単な訳ではないが、ツボを押さえることで一気に攻略が楽になるため、上手い人がプレイすると非常に簡単そうに見えるというのもポイント。
難しいというイメージから敬遠されがちなシューティングにおいて「自分にもできそう」と思わせることの重要性を再確認させてくれるタイトルと言えよう。

当時は格闘ゲームブームが全盛を迎えていた時期だったが、『戦国エース』『ガンバード』とキャラクター色とインカムの強いタイトルで独自の立ち位置を確立した彩京は、以降も『ストライカーズ1945』『戦国ブレード』『ソルディバイド』『ストライカーズ1945 II』といったバラエティに富んだ作品を次々にリリースし、シューティングの中興に大きく貢献することとなる。



その他

  • メディアミックスも行われており、夏元雅人氏によるマンガ版、三井秀樹氏による小説版が発売された。
    夏元雅人氏は続編『ガンバード2』でキャラクターデザインを手掛けている。
  • PS版・SS版のオマケモードでは、アニメ『ドラえもん』で当時ジャイアンを演じていたたてかべ和也氏(クロード役)が、のび太を演じていた小原乃梨子氏(ルージュ役)に「のび太の癖に生意気だぞ!!」という中の人ネタが収録されていたりする。元々ルージュの声質ものび太に近いためより違和感がないのも笑えるところ。

移植・続編など

移植版

  • セガサターン版・プレイステーション版(1995年12月15日、アトラス)
    • 主題歌付きのオープニングアニメ追加、BGMのアレンジ音源化、全セリフのフルボイス化、ギャラリーモードや読者投稿イラストコンテストの結果発表会など、ファンサービスが充実。
    • ただし移植版オリジナルモードはキャラの位置に合わせて画面が上下にスクロールする仕様(ACは縦画面、テレビは横画面であるが故の苦肉の策)になっており、非常に遊びにくい。
      • サターン版のみACと同じ画面比率で遊べる縦画面モードがあるが、テレビを横向きに置く必要があるため、少々プレイする環境を選ぶものになっている。
  • プレイステーション2版(2004年2月19日)
    • ガンバード1&2』として続編とカップリング移植。
      販売は同じくアトラスだが、PS・SS版にあった特典が一切(フルボイスすら)なくなっており、AC版のベタ移植となっている。
      移植度に関しても一部BGMや効果音が消えているなどやや問題がある。
  • Windows(Steam)版『Mobile Light Force (aka Gunbird)』(2015年7月18日、Console Classics)※2019年4月販売終了
    • 海外PS版初代のベタ移植。海外版なのでタイトル画面が謎の金髪女性3人組。日本版から色々と削られている要素が多い(オープニングアニメ、イベントシーン、ギャラリーモードなどは全て削除)上、特にPC向けの最適化もされていない(まんまエミュなのかPS版並みのロードがある)ため、よっぽどのマニアでもない限り家庭用版を選んだほうが良いと思われる。
    • ちなみに海外では何故か『Mobile Light Force 2』として『式神の城』も発売されていたが、こちらはSteamではそのまま『Castle of Shikigami 式神の城』として日本語対応で移植されている。
    • 現在は改めて後述の『GUNBIRD』が配信されているが、2本のソフトはそれぞれ別扱いであり、もし過去にこちらを買っていても新版への移行はできないため改めて買い直す必要がある。
  • Nintendo Switch版『ガンバード for Nintendo Switch』(2017年12月7日、シティコネクション)
    • ダウンロード専売
  • 彩京 SHOOTING LIBRARY Vol.2(2019年8月29日、シティコネクション)
    • パッケージ版のみ。Switchに配信されている彩京ソフトのうち、計6タイトルを収録。『ガンバード』シリーズからは1、2、ガンバリッチの3本が収録されている。
  • Windows(Steam)版『GUNBIRD』(2020年5月11日、シティコネクション)
    • 過去に配信されていた上記海外版とは異なり、上記Switch版の移植。オンライン対応のスコアアタックモードが追加。
  • プレイステーション4版(2022年7月28日、シティコネクション)
    • パッケージソフト『彩京 SHOOTING LIBRARY Vol.2』に収録。また、同日に単品ダウンロード版も配信開始。
  • Xbox One版(2022年7月28日、シティコネクション)
    • 単品ダウンロードソフトとして配信。

続編

  • ガンバード2(1998年12月)
    • 4年の沈黙を破ってリリースされたシリーズ第二弾。
      しかし演出面やシステム面が大幅にパワーアップした一方で、接近攻撃を主体としたゲーム性と弾幕系要素が絡んだ結果、ライトユーザー層には少々厳しい内容になってしまっている。
    • スコア稼ぎが非常に熱いゲームなので上級者の反応は良かった。
    • 余談だが『2』におけるマリオンの状況から『1』は「アッシュ&マリオン」のエンディングが公式らしい。『2』にアッシュは居ないが(代わりに姪が登場)。
    • DC版はカプコンと彩京のパートナーシップによりカプコンから発売、ヴァンパイアシリーズのモリガンが自機として登場している。
    • PS2では上記のように本作とカップリング移植もされた。

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最終更新:1970年01月01日 09:00