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スーパーパズルファイターIIX

【すーぱーぱずるふぁいたー つー えっくす】

ジャンル パズル



対応機種 アーケード
プレイステーション
セガサターン
Windows95
ドリームキャスト
発売・開発元 カプコン
稼動開始日 1996年5月31日
発売日 【PS/SS】1996年12月6日
【Win】1997年3月20日
【DC】2001年7月5日
定価 【PS/SS/Win】5,800円
【DC】3,800円(各税別)
廉価版 【Win】1999年4月16日/1,500円(税別)
配信 【PS】ゲームアーカイブス
2015年7月22日/617円(税8%込)
判定 なし
ポイント カプコン格ゲーキャラが落ちものパズルに
爽快感高い
キャラバランス劣悪
ストリートファイターシリーズ
CAPCOMクロスオーバー関連作品シリーズ


概要

カプコンの対戦格闘ゲームのキャラを使用した落ち物パズルゲーム作品。公式略称は『スパズル』となっている。
主に『ストリートファイター』シリーズと『ヴァンパイア』シリーズのキャラが2.5頭身にデフォルメされた姿で登場。
「同じ色のブロックを積み重ねて大きな四角形に固めてから、破壊用のブロックで消す」という分かり易いシステムを採用。

システムの原型はカプコンが1994年に発売したパズルゲーム『ぷにっきぃず』*1だが、ルールはかなり変更されている。
タイトルは『スーパーストリートファイターIIX』のパロディだが、出典は『ストリートファイターZERO』ベースであり『スパIIX』要素はあまり無い。


登場キャラクター

以下はアーケード版のもの。

  • 『ストリートファイター』シリーズより:リュウ・ケン・春麗・さくら・ダン(隠し)・豪鬼(隠し)
  • 『ヴァンパイア』シリーズより:モリガン・フェリシア・レイレイ・ドノヴァン

システム

幅6マスのフィールドに、赤・緑・青・黄の計4色のブロック(本作ではジェムという)が2個1組で落ちてくる。
ジェムには以下の種類がある。

  • ノーマルジェム
    • 通常のジェム。後述のクラッシュジェムを隣接させると消せる。ただし下記のパワージェムに変えないと威力は低い。
  • パワージェム
    • ノーマルジェムの派生形態。ノーマルを2x2以上の四角形に並べると合体して1つの塊となり、消した時の攻撃力が増大。同じ数の自乗分の数ごとに威力が激増する(4以上 ⇒ 9以上 ⇒ 16以上 ⇒…)ため、正方形に近づける程強力となる。
    • ただし一度パワージェムになると戻せないので、下が消えると段差に引っかかることがある。
      • なお、ノーマルジェムやパワージェムだけでは繋げても育つだけで、下記のクラッシュジェムをくっつけない限り消えない。
  • クラッシュジェム
    • たまに降ってくる起爆用の丸いジェム。同じ色のジェム(カウンタージェム以外)に接すると、繋がったノーマルジェム・パワージェムをまとめて消せる。同色のクラッシュジェム同士をくっつけても破壊される。
  • カウンタージェム
    • 相手の攻撃により降ってくる、四角いおじゃまジェム。中には色付きの数字(カウンター)が書かれている。
    • まだ数字が残っている状態のカウンタージェムの隣でジェムを消すと、おじゃまぷよのように巻き添えで破壊される。
    • 自陣のジェムを1組落とす度に、中に書かれたカウンターの数字が1ずつ減っていく。規定数(通常攻撃では「5」・レインボージェム攻撃では「3」)だけジェムを落として数字を「0」にすると、その場で該当色のノーマルジェムに変わる*2。これを逆用して同じ色を予め隣接させておき、こちらの攻撃に利用することもできる。変わった瞬間にクラッシュジェムが隣接していた場合は即破壊されるため、時限爆弾のような戦法も可能。
  • レインボージェム
    • 25組のジェムを落とす毎に必ず出てくる、ダイヤモンド型のお助けアイテム。これをフィールド内のジェムの上に置くと、下の色と同じあらゆるジェムが全て消える。
    • ただし、これを使って消したジェムは攻撃力が半分になり、相手に送るカウンタージェムのカウントも通常は「5」のところが「3」になる。ピンチの時に一気にスペースを確保する、大きな四角形を作るのに邪魔をしている色を消す、など使い方は色々。
    • 床に設置すると効果を発揮せず消滅するがボーナス点が入る。

落下口である右から3列目が積み上がって塞がれるとゲームオーバー(『ぷよぷよ』とは左右逆になっている)。

「降ってきたカウンタージェムを利用して、いかに大きなパワージェムを作り反撃するか」が本作の肝となっている。よって(おじゃまぷよが本当に邪魔なだけの)『ぷよぷよ』よりも、コナミの『対戦ぱずるだま』シリーズ寄りのゲーム性となっている。
本作はその『ぱずるだま』で例えるなら、降ってきた小玉が後で一斉に大玉に変化するようなもので、中途半端な攻撃は相手に塩を送ることになる。
後に発売された『ぷよぷよ! Puyopuyo 15th anniversary』の「こおりづけ」ルールがこのカウンタージェムに近い。


評価点

  • 連鎖を組むのが苦手な人でも取っ付き易い。
    • 本作の攻撃力は、連鎖数よりも固めた四角形の大きさに強く依存するため、相手の攻撃パターンを覚えて利用できれば、初心者でも意外に経験者相手に勝てたりする。
    • 大きなジェムは視覚的に分かり易く、相手がどの程度の攻撃力を溜め込んでいるかが把握し易い。ガラスが割れるようなガシャンガシャンという派手な音でパワージェムが消えていく様は、なかなか爽快。
  • 瀕死からの大逆転が起こりうるゲーム性
    • カウンタージェムは後にノーマルジェムに変化するというルールにより、瀕死級の攻撃を受けても「分厚いカウンタージェム層の下で遊んでいたクラッシュジェムにより起爆して大逆転」といった展開が発生する。
    • これを狙って、カウンタージェムが降ってくると(同じ色の)パワージェムとクラッシュジェムが繋がるように配置しておけば、「中途半端に攻撃すると反撃が確定する」という対戦相手への牽制になり、読み合いに深みを増す。
    • この「時間経過」で勝手に起爆するというのは『ぷよぷよ』や『ぱずるだま』では起こらない本作特有のルールである。だからこそ、一度で即死させる攻撃力が重要となる(賛否両論点にて後述)。
  • 非常にマイナーな存在だったゲームが日の目を見た事。
    • システムの元となった『ぷにっきぃず』は地味な演出や出回りが悪くCPシステム末期の1994年にひっそりと稼働した*3事もあってか「知る人ぞ知る」ゲームであったが、同社の人気コンテンツのキャラクターを用いる事によって、ゲーマーの注目を集め、超マイナーなゲームから脱却する事に成功したとも言える。
      • ただし、『ぷにっきぃず』は「起爆用のブロックを2個隣接させるとそれに隣接した同じ色のブロックが全て消滅」というルールであり、本作とはやや異なる内容となっている。実際にはむしろセガの『ばくばくアニマル 世界飼育係選手権』の方がルール的には近いかもしれない(こちらは「動物ブロックを1個隣接させるとそれに隣接した同じ色のエサブロックが全て消滅」というルール。ただし同じ動物ブロック同士を隣接させても消えないという相違点はある)。
    • その結果、「カプコンの落ち物パズルゲームといったらスパズルIIX」というイメージも確立したらしく、後に本作のキャラを別作品のキャラクターに差し替えた作品(後述)も登場する事に。
  • 同社の対戦格闘のキャラクターによる共演。
    • 世界観やキャラを含めてコミカルにデフォルメ化されているとは言え、当時大人気だったストリートファイターシリーズとヴァンパイアシリーズのキャラが一つのルールの元で共演し、正に「夢のクロスオーバー」が実現した。
    • また、登場キャラクターもリュウや春麗、モリガンにフェリシアといったお馴染みのキャラクター達に加えて、隠しキャラクターとして『サイバーボッツ』から「デビロット姫」がサプライズ的な隠し乱入キャラクターとしてまさかの参戦。
      • デビロットは原作ではパイロットだったが、今作ではお付きの地獄大師とDr.シュタインを従えなんと生身で参戦している。ただし、攻撃自体は原作での乗機だったスーパー8がどこからともなく出現し技を繰り出す。
      • 中でもモリガンは、なんとダンと同等のコメディリリーフ担当になっている。劇中のお遊びデモや連鎖アクションにて、春麗のコスプレで「ゴメンネ」チョップしたり、さくらのコスプレでセーラー服に着替えたり、ダンと2人揃って「余裕ーっす!」とキメる彼女の姿に唖然としたプレイヤーは少なくない*4
      • そんな中にあってドノヴァンは徹頭徹尾原作同様のシリアスキャラを貫いており、逆に周りから浮いた雰囲気となっている。
    • BGMは新曲が少なく、出典の当時の最新作である『ZERO2』や『ハンター』の物のアレンジが大半を占めているが、どれもキャラ同様にコミカルな音が使われている関係で評価が高い。
    • 背景も各作品のパロディであり、元々の背景をベースにゲストキャラ達がちりばめられている。
  • 格闘ゲーム風の演出
    • 本作はパズルでは珍しく、格闘ゲーム風に「ラウンド制」となっており、CPU戦においてもデフォルトでは2本先取の形式となっている(設定で変更可能)。そのため「ROUND 1 FIGHT!」といった演出や勝利マーク等も取り入れられている。
    • 試合中は中央にキャラクターたちが表示され、連鎖や攻撃に応じてアクションを起こす。中でも攻撃アクションは、ジェムを消した時ではなく相手にカウンタージェムが降るタイミングで演出が発生するようになっている。
    • 攻撃アクションは原作の技であり、攻撃量に応じて性能がパワーアップしていく。例としてリュウは波動拳<灼熱波動拳<真空波動拳といったところ。相手に30個以上送り込んだ場合は「スーパーコンボ」扱いとなり、これでフィニッシュすると本家のようなあけぼの演出も発生する。

賛否両論点

  • ストーリー描写が皆無
    • 本作のCPU戦では途中で寸劇が挟まれる反面、ストーリーデモがバッサリとカットされてしまい、それぞれのキャラクターが戦う目的が全く説明されていない。
      • 一応、関連書籍などではキャラクター毎のバックストーリーが紹介されているが、ゲーム上では特に反映されていない。
      • ストーリー性こそ特にないものの、キャラクター同士の専用勝利台詞は用意されている(1戦毎に汎用ランダム台詞と交代)。
    • エンディングも寸劇集であり、個別のエンディングデモなどは一切無い。
    • パズルゲームにストーリー性の濃さを求めるのも違うだろうが、せっかくの人気キャラクターを使っているのにもったいないところ。またこのせいでゲーム進行が淡々としてしまっているのも否めないだろう。
  • キャラ選出
    • 本作は女性受けを狙ったのか、出場キャラクターのうち約半分が女性キャラ*5で、ある意味ではギャルゲーとも言うべき一作になっているとも言えよう。
    • それに加え、男性キャラの顔ぶれはボスも含めてほぼ道着キャラ勢+申し訳程度にドノヴァンしか居らず、女性キャラに比べるとバリエーションに欠けている。
      • 道着勢の顔ぶれだけ見るなら、主役級のリュウケン、お笑い担当のダン、ラスボスの豪鬼と一応人気のあるキャラではある。
      • 一方、『ヴァンパイア』からは主人公の筈のデミトリがハブられてしまったことをネタにされることも*6
    • 以降、家庭用への移植版や続編『ポケットファイター』とシリーズが続くにつれて女性キャラの比率も上がる事になった。
  • 連鎖の価値が低い
    • 評価点のところで述べたが、本作ではパワージェム重視のシステムとなっているため、連鎖を組むのが難しいシステムにもかかわらず、連鎖は『ぷよぷよ』のような倍率形式ではなく連鎖数に応じたスコア加算形式となっているために攻撃力は低めに抑えられている。
      • さらに、パワージェムは離れたものや多色も含め同時に消えたものは一括してカウントされるため、基本的に連鎖よりも同時消しの方が威力が高い。そのため本作では連鎖を無理に狙わず、パワージェムを育ててまとめて同時に消す方が効率が良い。
      • 一応、4連鎖以上からはボーナス点が跳ね上がるものの、それでもパワージェムには劣るため、わざわざ狙う価値は薄い。
      • 元となった『ぷにっきいず』でも連鎖はほとんど評価されないシステムであった。
    • その割には連鎖アクションは6連鎖まで用意されており、中には専用のアクションもいくつか存在するが、実質的に見るのが困難になっている。
  • 即死攻撃
    • 莫大な攻撃を行う時、例えば『ぷよぷよ』ではおじゃまぷよが30個(5列)ずつ分けて落ちていくが、本作は表示された数の攻撃がそのまま一度に降る。たとえフィールドが空でも78個(13列)以上の攻撃を受けると一発で即死であり、「爽快」「理不尽」と賛否両論。
    • 一応相殺システムはあるのだが、大量のパワージェムを破壊された場合に切り返すのは難しく、実質的には即死確定である。
      • そのため「パワージェムを効率よく溜め込んで致死量の攻撃をいかに素早く作るか」が本作の戦略の肝となっている。
      • 元々2本先取ルールが採用されていることもあり、決着が早いルールが採用されていることには留意したい。
  • クラッシュジェムのタイミングが運次第
    • 起爆用であるクラッシュジェムは基本的にノーマルジェムより出現率が低めに降ってくるが、タイミング自体はランダムのため、せっかくパワージェムを大きく育てたのに起爆用のジェムが中々来ないという事態に陥ってしまうこともしばしばある。
      • 一応、フィールドが埋まってくると救済措置としてクラッシュジェムの出現率がアップするように設定されてはいる。
    • 逆に、必要のないタイミングでクラッシュジェムが来てしまい、泣く泣くゴミとして処理せざるを得ないケースも。
    • さらに、ランダムで特定の2色のノーマルジェムの出現率が多く偏るパターンになることが多々あり、その場合は選ばれなかった方の2色のパワージェムを育てるのが困難になる。
    • 後述のWin移植版のみゲージを消費して任意にクラッシュジェムを作るシステムが搭載されているが、1作限りで他機種には採用されていない。
  • レインボージェムの存在
    • 中級者以上にとっては、せっかく作ったパワージェムや連鎖を崩されてしまうため厄介な存在である。
    • ただし出現タイミング自体は「25組ごと」と決まっているため、そろそろレインボーが来そうだなと予測し、予め不要な色をゴミとして集めて表面に露出させておいたり、邪魔な場合は床を開けて処理するといった、レインボーが来ることを前提とした戦法が必要となる。
    • また、レインボージェムの攻撃力半減は1連鎖目のみに適用されるため、育てたパワージェムとクラッシュジェムの間に不要な色を挟んでおき、レインボージェム待ちで本線を起爆するということも可能。ただしこの場合もカウンタージェムの数値はまとめて3に減ってしまうのが欠点。
  • 非対戦のモードは未搭載
    • 本作は対戦格闘をモチーフにしているためか「対戦プレイ」を前提とした設計となっており、落ち物パズルゲームでは一般的な1人用フィールドでエンドレスプレイを続けるモードが存在しない。
      • 後のドリームキャスト移植版ではトレーニングモードが存在するが、格闘ゲームのそれと同じようにあくまでも練習用のモードに過ぎないため、単体でやり込むようなモードとしては設計されていない。

問題点

  • キャラバランス
    • デフォルトで選択できるキャラは、いずれも攻撃パターンに弱点があり、それを逆手に取って反撃を仕掛ける…のがセオリーだが、その攻撃パターンには格ゲーであれば許されないレベルの優劣がある。
    • 同じ列に同じ色しか落ちないリュウ、2x2の並びで落ちる春麗、その2人を足して2で割ったようなフェリシアなどは弱キャラ。一方、色がV字状にずれており春麗の完全上位互換であるモリガン、横段自体は同じ色だが3段以上落とせば段差でバラバラになることが多く厄介なケン、チマチマと3段程度落とすと掘り返すのが面倒なドノヴァンは強キャラとされる。
    • 中でも一番ネタにされるのが隠しキャラのダンで、その攻撃パターンは赤一色という最悪なもの。中途半端に攻撃を送り込んでしまうと巨大なパワージェムを相手にプレゼントすることになり、勝つのは非常に難しい。
      • それを反映してか、今作のダンは攻撃技を一切使用せず、常に満面の笑顔ですべての攻撃が挑発のみとなっている。ダンからの攻撃を受けた側も敗北時以外はやられアクションを一切取らない。
    • なお、隠しキャラの豪鬼とデビロットは斜め攻撃という非常に対策しづらいパターンだが、彼らのみプレイヤー使用時は攻撃力が75%に落ちる補正が掛けられている。

総評

元々が超マイナーな作品を同社の人気格闘ゲームのキャラに差し替えた作品である事から、開発側は資産の有効活用を狙っていたのだろう。
お祭りゲーとして、パズルのシステム部分だけ見れば普通に良作なのだが、キャラバランスの問題などが目に付く。もう少し作り込めば間違いなく良作の評価を得られたであろう、惜しい作品である。


CS機移植版

  • PS/SS版
    • AC版の半年後に発売。新規モードとして「ストリートパズルモード」が追加され、倒した敵によってキャラクターの追加カラーや専用勝利マーク、サウンドテスト、設定資料イラスト、さくらが歌う主題歌*7などを入手できる。
      • 徐々にコレクションを埋めていく収集要素であり、アーケード版には無い楽しさがある。
    • 上級者向けモードとして、相殺システムが廃止されCPUの強さや攻撃力が上昇した「エキスパートモード」も追加。こちらも上記の解禁要素の一つである。
    • さらには家庭用限定の裏キャラクターとして『MARVEL SUPER HEROES』のチート性能キャラでお馴染みのドノヴァンの連れの少女「アニタ」や、レイレイの姉の「リンリン」が変身状態の「おフダ」で単独参戦というマニアックぶり。彼女たちは攻撃力が通常の1.25倍であり、おまけキャラクターながら非常に強力。
      • アニタは『MSH』で使用していた彼女の代名詞とも言える技「LOVE FOR YOU」*8を今作でも使用。リンリンは実はAC版のハードモードのエンディングに人間姿で登場していたため当時「リンリンが使える」というデマが流れており、今回実際に使用できることになった。
    • BGMは全曲アレンジされているが、オプションでアーケード版のものに変更することも可能。ただしAC版にあったピンチ時に音楽が速くなる演出は削除されている。
    • 画面比率の違いから、アーケード版よりもやや画面中央のスペースが狭くなっている(特にサターン版が顕著)。ただし演出部分が狭くなっただけのためプレイには特に影響しない。
    • PS版とSS版の内容はほぼ共通。違いはPS版のみゲーム新作映像紹介ムービーが付いていることくらい。
    • PS版は後にゲームアーカイブスで配信されている。
  • Win 95版
    • プレイステーション版ベースの移植。
    • 本機種のみ搭載の「オリジナルモード」では、ゲージを消費し、任意のタイミングで落下中のノーマルジェムをクラッシュジェムに変えられるシステムが追加。またカウンタージェムのタイムカウント方式を一手ごとではなく時間差ラグを付けることもできたり、カウンタージェムの初期数値の設定変更も可能。
    • LANケーブルによる通信対戦対応。
    • リュウ、ケン、チュンリー、さくらの4名のみ使用できる体験版『スーパーパズルファイターIIX プラクティス』も存在する。
  • DC版
    • 裏キャラクターが増加し、アナカリスの「王家の裁き」を喰らった状態のモリガンが「コウモリ」名義で参戦。他のキャラクターも通常とは異なる技が追加された裏バージョンを使用できる。
      • 例としてリュウは「竜巻旋風脚」や「真・昇龍拳」、ケンは「神龍拳」が追加されたり、春麗は演出が『ポケットファイター』準拠の派手なものになるなど。
      • アニタとおフダも引き続き登場するがより演出が強化され、アニタは「LOVE FOR YOU」が原作準拠になったり、おフダは人間姿のリンリンの演出も追加されている。
      • ただし演出が変わるだけで性能自体はノーマルキャラと全く変わらない。アニタとおフダの攻撃力1.25倍補正も廃止され、通常キャラと同性能になっている。
      • またデビロットとダンには裏キャラクター追加は無し。今作でもダンは挑発しかしない。
    • PS・SS版にあった「ストリートパズルモード」は無いが、該当する隠し要素はほぼ全てデフォルトで追加されている(さくらの歌も収録)。隠しキャラも最初から使用可能。
      • ただし専用勝利マークのみ廃止された。また、PS・SS版のような徐々に集めていく収集要素が無い点については惜しまれる。
    • 通常の「Xモード」に加え、新ルールとして「Yモード」「Zモード」を追加。
      • Yモードは『コラムス』に近いルール(ただし2個組かつ回転可能)で、縦・横・斜めの直線上に3個以上の同色のジェムをつなげると消滅する。パワージェムやクラッシュジェムは無い。
      • Zモードは地面からジェムがせり上がってくるシステムで、4個分の大きさのカーソルをジェムに合わせると回転させることができ、同色のクラッシュジェムに隣接させて一定時間放置していると破壊できる。
    • さらに、好きなようにカウンタージェムの攻撃パターン配置を作成できる「カウンタージェムエディットモード」、相手側フィールドに通常のジェムが一切降ってこない状態(送ったカウンタージェムは一定時間でリセット)でひたすら練習できる「トレーニングモード」も搭載。
    • タイトルは「for Matching Service」で、ネット対戦に対応していた(サービス終了済)。
  • その他、携帯アプリ版・スマートフォン版や、日本未発売のGBA版・PSP版・PS3/Xbox360配信版などが存在する。
    • GBA版はPS版ベースの移植。英語版だが日本の本体でもプレイ可能。なお、GBA版は当初日本版でも発売予定だったが中止となった(参考)。処理落ちが激しく不安定なゲームとなっていたことも一因とされる。
    • PSP版は『Capcom Puzzle World』内の5タイトルの1つでDC版ベースの移植。こちらも英語版だが日本の本体でもプレイ可能。海外ではDC版が未発売だったため、それをベースにしたPSP版は海外ファンにとっては歓迎された模様。
    • PS3/360版は『HD Remix』と銘打ち、DC版の内容をベースにHD画質になった上で、新モードとして原作のバランスをさらに調整した「X'モード」が追加されている。
      • 「X'モード」は基本的に通常の「Xモード」がベースだが、リュウ・さくら・モリガン・レイレイ・フェリシアの攻撃パターンが改変されてキャラ間の格差が縮められ*9、春麗は原作同様弱いままだが攻撃力が1.2倍の一発逆転タイプに、デビロットは攻撃力補正が85%に上昇、豪鬼は攻撃力が一切下がらなくなった代わりに相手からの攻撃力が1.2倍という原作の「防御力が低い」という性能を再現したものになっている。なおダンは一切調整無し。レインボージェム使用時の補正も80%に上昇したが、代わりに2連鎖目以降にも減少が適用されるようになった。また、ジェムを一瞬で設置させる「クイックドロップ」が追加されている。
      • 日本では残念ながら『スパIIX HD Remix』と同様に未配信だが、Xb360版に至っては北米版『CAPCOM DIGITAL COLLECTION』に両者共々収録されており、輸入版として日本でもリージョンコードの制限無くプレイ可能。ただしHDDインストールには未対応なので、起動中は終始ディスクが回転し続けて本体への負荷が掛かり続ける点には注意。

派生作品

  • 1997年に本作の続編にあたる対戦格闘ゲーム『ポケットファイター』がアーケードで稼働し、こちらも家庭用に移植された。
    • キャラクターデザインやコミカルな世界観を引き継いだ実質的な新作で、ジャンルは(登場キャラの本職である)対戦格闘になっている他、コンボを決めていく度に変化するキャラクターのコスプレ姿が実に印象的。
      • 本作におけるジェムも、必殺技ゲージを溜めるためのアイテムとして引き継がれている。
      • 新キャラも加わっているが、本作のキャラのうちドノヴァンとデビロットはリストラされている。
  • 2012年にはPSPで本作のシステムを使用した派生作『アイルーでパズルー』が発売された。
    • 同作ではキャラクターが『モンスターハンター』の派生作『モンハン日記 ぽかぽかアイルー村』の物に差し替えられた作品で、新たにキャラ毎の「必殺技(特殊攻撃)」の概念が導入されている。
    • 同機種における最後のモンハンシリーズ関連作品でもあるのだが、発売当時はPSP市場が末期に差し掛かっていた時期だった事や、少し前に最新作『3G』がニンテンドー3DSで発売していた事等による発売タイミングの悪さから、大人気のモンハンシリーズ作品にもかかわらず注目度が非常に低い作品になってしまったのは否めない。
  • 2014年12月9日にはスマートフォンで同じく格ゲーキャラを使ったパズルゲーム『ストリートファイター パズルスピリッツ』が配信開始。
    • ゲームルールは全く違い、こちらはスマホゲームでよくある『パズドラ』風のものになっている。
    • しかし人気が振るわなかったのか2017年3月30日をもってサービス終了。
  • 2017年11月27日より本作の久々の新作タイトルの『Puzzle Fighter』が海外でスマホ向けアプリとして配信開始。海外向けだが一応日本でもDL可能。
    • 同年9月の開発発表時のスクリーンショットや動画サイトで公開されている動画から見る限り、ルール自体は本作と特に変更が無い模様だが、『デビルメイクライ』のダンテや『デッドライジング』のフランク・ウエスト、『ロックマンX』のエックス等が参戦している点から、カプコンキャラによるお祭りゲームとなっているようだ。
    • しかしこちらも人気が振るわなかったのか、残念ながら2018年7月31日をもってサービス終了。
  • その他、2004年発売の『お茶犬くるりん』及びキャラ差し替え移植の『子犬でくるりん』が本作とほぼ同様の基本システムを持つが、販売元は別であり関連は不明。

余談

  • ゲームルールの説明デモとして「サイキョー流パズル道場」が用意されており、ダンが親切に教えてくれる。
    • ダンが説明するチュートリアルは『ストリートファイター×鉄拳』でも採用されており、実力はともかく基礎説明でのお手本役としては板に付いている役所となった。
  • アーケード版のデビロット使用コマンドはダンと同じだが、残り時間が「10」になった瞬間に決定するというものになっている。
    • このため、時間がズレるとデビロットの代わりに最悪な性能のダンが選ばれてしまうというリスクがあった。
    • 家庭用では隠しアイテム解禁で常時出現させることができ、さらにドリームキャスト版では最初から使用可能になっている。
  • 『サイバーボッツ』より隠しキャラクターとして参戦した「デビロット姫」は本作の出演をきっかけに様々なカプコンゲーに参戦する事になった。
    • 一方、主人公の「ジン・サオトメ」のクロスオーバー作品デビューは本作より遅れた『MARVEL VS. CAPCOM』からだが、同作でとんでもないイロモノに改変されるとは誰が思っただろうか…。
  • デビロットの攻撃パターンは豪鬼同様の斜め型となっているが、キャラ選択画面では豪鬼の反転で左上がりなのに対し、実際のパターンは豪鬼の色違いで右上がりになっている。
    • スタッフによればこれはミスではなく意図的にわざと設定したもので、プレイヤーがキャラ選択画面で確認できるパターンに従って対策しても上手くいかず初めて何かおかしいことに気付くという、細かいところで意地悪しそうな彼女の性格を表したトラップらしい。
    • しかしあまりにややこしかったためか、ドリームキャスト版以降では実際のパターンそのままで表示されるように修正されている。
  • MARVEL VS. CAPCOM CLASH OF SUPER HEROES』のモリガンのエンディングは本作のパロディとなっており、リュウと勝負しようとした瞬間に本作をそのまま再現したフィールドが現れ、リアル頭身でパズル対決するというものになっている。残念ながら演出のみで操作はできない。

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最終更新:1970年01月01日 09:00