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レミングス

【れみんぐす】

ジャンル アクションパズル
対応機種 スーパーファミコン
発売・開発元 サンソフト(サン電子)
発売日 1991年12月18日
定価 8,500円
判定 良作


概要

その昔グラフィックと言えばこれ、とまでに海外で名を馳せたパソコン「Amiga」の名作ゲームの移植。
ただ歩くだけのネズミ「レミング(和名:タビネズミ)」達に指示を与え、規定数をゴールへ導く事が目的である。

オリジナルであるAmiga版の原作はDMA Design*1開発、シグノシスがパブリッシャーを担当しているが、日本での移植・発売はサンソフトが担当した。

後にメガドライブでステージが変更・追加されたバージョンが出ている。

システム

  • ステージを始めると「Let's go!」の声と共に放出口からレミングがわらわらと出現する。
    概要でも述べた通り、規定数をゴールまで導くことが出来ればステージクリアとなる。
    • レミングの総登場数と必要規定数はステージ毎に決まっている。必ずしも全てをゴールさせる必要は無いのがミソ。
  • レミングはとにかく貧弱であり、ちょっとしたことで死んでしまう。
    • 高い所から落ちると耐え切れずに死亡、様々なトラップに引っかかると死亡、水や溶岩、画面外に落ちて死亡…。
      • その上、壁やブロッカー(後述)などに遮られない限りはUターンもせず、危険な所へもどんどん歩いていくためプレイヤーが前もって対策しなければならない。
  • プレイヤーは8つの指示を駆使してレミングを救出する。
    • 指示には回数が面ごとに決まっている。一見全然指示の回数が足りないステージもある。
  • 使われる指示は以下の通り。
    • クライマー…壁を登れるようになる。だが壁が数ドット反り返っていると文字通り「ネズミ返し」にあってしまう。
    • フローター…傘を持ち、高い所から落ちても平気になる。
      • クライマーとフローターは一度指示すればずっとそのままである。なお両方の能力を会得すると「アスリート」となる。
    • バッシャー…地形を横向きに掘る。指示すると目の前に腕を振り下ろし、壁に当たるとずっと掘り進む。
    • マイナー…地形をつるはしで斜めに掘る。振り下ろすモーションがあるため速度は遅い。
    • ディガー…地形を下向きに掘る。放っておくと場所によっては画面外まで掘り進んで死んでしまう。
    • ビルダー…階段を架ける。穴などはこれが無いと越えられない。穴を掘っている最中に指示すれば、途中で掘る作業を中断させられる。
    • ブロッカー…その場に立ち止まり、後から歩いてきたレミングを折り返させる。一旦指示を出すとキャンセルできず、立ち止まったままになる。
      • だが、マイナーに足元を掘らせれば(足元の地面をなくす)役目を終えて動き出す。この特性を知らないとクリアできない面もある。
    • ボンバー…指示するとレミングの頭上にカウントが出現し、0になると「Oh,no!」と言って爆発する。当然死亡扱いである。
      • ブロッカーはボンバーの能力(と後述のニューク)しか受け付けないため、上記のように足元を掘れなければ爆発させることになる。
  • また上記8つの指示の他にコマンド欄には「ニューク」と言うコマンドがある。その実態は…
    • レミングの出現を止め、出現しているレミングが全員ボンバーになるというシロモノである*2
    • このゲームのスタートボタンは時間の経過を止めるだけであり、メニュー画面が存在しない。そのため能力を使い果たしても「ポーズ→リトライ」のような操作は存在せず、このコマンドで終了させるしかない。
      • 無論そこまでに1匹も救えていなければ救出率は0%であり、面終了時の画面にも英語で「爆発させたね」と言った文が出る。余計なお世話。
    • ブロッカーが受け付ける数少ないコマンドの一つ。
      • 動けるレミングをすべて救った後に複数のブロッカーを一回で排除する目的で使える。
      • もう一つのコマンド、ボンバーは回数制限があるのでその意味でも重宝する。

2P対戦

  • このゲームシステムで対戦とはこれ如何に、と思うかもしれないが、下手な格闘ゲームよりも白熱する出来上がりである。
  • 画面が縦に二分割され、レミングの色も青(1P)と緑(2P)に分かれ、同じフィールドで自チームのゴールにより多くのレミングを誘導した方の勝利である。
    • 自チームのレミングにしか指示は出せないが、地形を変えたりすれば相手チームにも影響する。
    • 相手チームのレミングであっても、自チームのゴールに入れば自チーム側にカウントされる。
    • 妨害の手段はゲームの自由度と相まって沢山あり、相手が架けた階段を掘って壊したり、相手のレミングが歩いて行くルート上にブロッカーを置いたり、相手のゴールの真下を掘ったり…。
      • ここまで読めば気付いて貰えるかもしれないが、俗に言う友情破壊ゲームである。

長所

  • 単純だが高いゲーム性。
    • 難易度を上げるにしても「全員助けなければいけない」「制限時間が足りない」「指示が少ない」などの様々な上げ方があるため単調にならない。
  • よく描き込まれたドット絵。
    • 特に氷雪地帯の陰影は目を見張るものがある。
  • クラシックを様々にアレンジした質の高いBGM。
    • ゲームでクラシックと言うと使用料がかからないため安易にゲームのBGMにされるイメージがあるが、今作では手の込んだアレンジがなされている。
    • ちなみに他のゲームのアレンジやオリジナル曲も勿論あり、どれも繰り返し聞いても飽きの来ない名曲ぞろいである。
    • アイコンを移動させると「♪ドレミファソラシド~」と音階を奏でる演出も小粋で、動かすだけでも楽しい。

短所

  • 良く言えばシンプル、悪く言えば地味
  • 難易度が高い。
    • 原盤では4つの難易度×30ステージだったが、ただでさえ楽ではない原盤から家庭用に移植される際にサンソフトが「SUNSOFT SPECIAL」と題した5つのステージを入れ、あまりの難しさにそこでコントローラーを投げたプレイヤーも少なくない*3
  • 向きを指定して指示が出来ない。
    • 例えば小さい縦穴に沢山溜まっているレミングにバッシャー(横堀り)を実行させる場合、左右どちらに向かって掘るのか確実に指示を掛ける方法が無い*4
      • だがそのことを逆手に取った「All or Notthing」と言う一発ネタステージが存在する。
  • 「閃き重視の知的なパズルゲーム」と思いきや、精密・高速・シビアな操作を求められる場面も多い。
    • 「やり方は判ってるが操作力不足でやり直し」はイライラ度を増加させる。
  • セーブがパスワード式。
    • だがアルファベット7文字*5なのでパスワード式ゲームでは良心的とも言える。

総評

スーパーファミコンの時点ですでに完成されたゲーム性を持った長く愛される作品であり、一度はまったら抜け出せない名作である。
難易度こそ高いが、罠や地形をかいくぐりゴールに導き切った時の達成感はかなりの物がある。
ファンシーな絵柄からは想像できない奥の深さを持つアクションパズルの傑作と言えるだろう。


その後

  • 人気作となった初代は実に様々な機種に移植版が出ている。日本ではSFC版とMD版の他、PC-98、FM-TOWNS、X68000、ゲームギア、PCエンジン版がリリースされたが、海外では主要なCS/PC以外にも既に旧世代機となったZX SpectramやAmstrad CPC、コモドール64はおろか、NES、Atari Lynx、Philips CD-iやAMIGA CD32といったプラットフォームにまでリリースされた。
  • グラフィックとステージが追加された拡張パックに当たる『オー!ノーモア レミングス』がある。Windows版は初代とのカップリングで発売された。
    • ルールは初代と一切変わらない。
  • 続編として『レミングス2』が発売された。
    • MD版は原版のまま移植されたが、SFC版は難易度がやや調整されている。
    • 指示の圧倒的な増加、40匹のレミングを持ち越すシステム*6、風を使ったアクションなどアクションゲーム寄りになった。
  • さらに続編の『レミングスクロニクル(All New Woild Lemmings)』が出ているが…
    • 任意での足止め、拾った指示しか使えない、何より日本で発売されていないので知名度はかなり低い。*7
    • ちなみにこの作品ではレミングが波動拳を撃ったりする。
  • PSとSS*8でリリースされた『3Dレミングス』からは、画面構成が3Dになり、奥行きの概念や左右に曲がらせる「ターナー」が追加された。
  • Windowsでのみリリースされた『レミングスレボリューション』ではステージが円筒状になっており、ステージの左右がループしている。但し、グラフィックは3D化しているためDirect3Dに対応したグラフィックカードが必須となっている。
  • PS3ではDL配信のみのリリース。初代をベースに一部システムを追加した物である*9
  • そしてPSPで初代の移植がなされたが、権利上の都合でSUNSOFT SPECIALは収録されていない。レベルエディタが搭載されており、自作のステージをアドホック通信で共有できる機能がある。