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WECル・マン24」(2023/07/26 (水) 22:31:16) の最新版変更点

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*WECル・マン24 【だぶりゅいーしーるまんにじゅうよん】 |ジャンル|レーシング| |対応機種|アーケード| |発売元|コナミ| |開発元|テクノスター&br()コアランドテクノロジー| |稼働開始日|1986年| |判定|なし| |ポイント|ドリフト走行| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 擬似3Dレーシングゲーム。アウトランに対抗するために生み出されたとされる作品。~ タイトルの「WEC」はスポーツカー世界選手権のこと(現行開催の世界耐久選手権の前身)で、「ル・マン24」はフランスのル・マンで行われる24時間耐久レースのこと。 **システム -プレイヤーはハンドル・ギア・アクセル・ブレーキを駆使して紅白カラーのポルシェ・956と思わしきマシンを操作して進めていく。 --舞台となる当時のサルト・サーキットを規定タイム内に4周する事でクリアとなる。1周毎にコース上を走るアザーカーの数が増えていく。 ---なお本来のル・マン24時間レースは「24時間内での走行距離を競う」レースだが、アーケードゲームである以上やむを得ない変更だろう。 --順位やピットといった概念はない。本作のアザーカーは避ける障害物である。 --専用筐体は三種類あるが、内一つが遊園地の遊具「コーヒーカップ」に良く似ており、プレイヤーがハンドルをきるたびにコーヒーカップがぐるぐると左右に回る。 **評価点 -グラフィックが丁寧に描かれており、各マシンやサルト・サーキットの再現度はなかなかのもの。 --ゲーム進行で時間帯が変わっていくのもの耐久レースらしい粋な演出といえる。 -楽曲はかっこいい。 --1周ごとに専用BGMが用意されているという気合の入った作り。 --特にサウンドトラックで出たGalaxian Expressのアレンジ版は海外で高い評価を受ける。 **問題点 -完走するだけでもかなりの高難易度 --クラッシュ判定がやや厳しく、アザーカーに速度差がある状態で接触するだけでも派手に吹っ飛ぶクラッシュとなってしまう。 --当時のレースゲームの例に漏れず制限時間設定もシビア。慣れるまでは1周だけでも難しい。 -ドリフトすると速度が上昇するという不思議な仕様のため、直線では直線ドリフトを多用することで早く移動できる。 --そのため、攻略を意識すると始終スキール音が鳴り響く耳障りなゲームになる。 -1つの長いコースを4周するだけの内容。よく言えばシンプルだが、ボリュームに欠ける。 **総評 コーヒーカップ筐体以外特徴が無く、ボリュームも無いレーシングゲームの有象無象は結果的に同時期に発売された『[[アウトラン]]』に大敗した。だが、このゲームはそれなりに名が知れている。と言うのも、本作のポスターに使用されたKONAMIの名前とロゴの入ったレーシングカー、コナミ・スパイスSE86Cの写真がなかなか格好よく、更にその車が実際のレース、1986年に富士スピードウェイで行われたWEC IN JAPANに出場したというエピソードと、何より高い難易度とコーヒーカップという部分が、80年代末期のバブル経済を連想させるからかもしれない。 **余談 -当時のコナミは「スパイス・レーシングチーム」のスポンサーであり、そのスポンサーライセンスを使用して本作が製作された経緯がある。 --タイトル画面で「Officially approved by Automobile Club de l'Ouest (A.C.O)」という形でル・マン24時間レースの主催差である「フランス西部自動車クラブ」の名前が記載されている。 -デラックス筐体は可動コクピットの上段と土台の下段を重ねた円筒状の構造。店舗の入口が狭くてそのまま搬入できない場合は、上下を分離させて段ボールを敷いて転がして搬入するケースがあった。 --コクピット部分は最初は左右に360度回転する仕様だったが、テストプレイであまりに回転が激しいため180度回転に落とされた。
*WECル・マン24 【だぶりゅいーしーるまんにじゅうよん】 |ジャンル|レーシング| |対応機種|アーケード| |発売元|コナミ| |開発元|テクノスター&br()コアランドテクノロジー| |稼働開始日|1986年| |判定|なし| |ポイント|ドリフト走行| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 擬似3Dレーシングゲーム。アウトランに対抗するために生み出されたとされる作品。~ タイトルの「WEC」はスポーツカー世界選手権のこと(現行開催の世界耐久選手権の前身)で、「ル・マン24」はフランスのル・マンで行われる24時間耐久レースのこと。 **システム -プレイヤーはハンドル・ギア・アクセル・ブレーキを駆使して紅白カラーのポルシェ・956と思しきマシンを操作して進めていく。 --舞台となる当時のサルト・サーキットを規定タイム内に4周する事でクリアとなる。1周毎にコース上を走るアザーカーの数が増えていく。 ---なお本来のル・マン24時間レースは「24時間内での走行距離を競う」レースだが、アーケードゲームである以上やむを得ない変更だろう。 --順位やピットといった概念はない。本作のアザーカーは避ける障害物である。 --専用筐体は三種類あるが、内一つが遊園地の遊具「コーヒーカップ」に良く似ており、プレイヤーがハンドルを切るたびにコーヒーカップがぐるぐると左右に回る。 **評価点 -グラフィックが丁寧に描かれており、各マシンやサルト・サーキットの再現度はなかなかのもの。 --ゲーム進行で時間帯が変わっていくのも耐久レースらしい粋な演出と言える。 -楽曲はかっこいい。 --1周ごとに専用BGMが用意されているという気合の入った作り。 --特にサウンドトラックで出たGalaxian Expressのアレンジ版は海外で高い評価を受ける。 **問題点 -完走するだけでもかなりの高難易度 --クラッシュ判定がやや厳しく、アザーカーに速度差がある状態で接触するだけでも派手に吹っ飛ぶクラッシュとなってしまう。 --当時のレースゲームの例に漏れず制限時間設定もシビア。慣れるまでは1周だけでも難しい。 -ドリフトすると速度が上昇するという不思議な仕様のため、直線では直線ドリフトを多用することで早く移動できる。 --そのため、攻略を意識すると始終スキール音が鳴り響く耳障りなゲームになる。 -1つの長いコースを4周するだけの内容。よく言えばシンプルだが、ボリュームに欠ける。 **総評 コーヒーカップ筐体以外特徴が無く、ボリュームも無いレーシングゲームの有象無象は結果的に同時期に発売された『[[アウトラン]]』に大敗した。だが、このゲームはそれなりに名が知れている。と言うのも、本作のポスターに使用されたKONAMIの名前とロゴの入ったレーシングカー、コナミ・スパイスSE86Cの写真がなかなか格好よく、更にその車が実際のレース、1986年に富士スピードウェイで行われたWEC IN JAPANに出場したというエピソードと、何より高い難易度とコーヒーカップという部分が、80年代末期のバブル経済を連想させるからかもしれない。 **余談 -当時のコナミは「スパイス・レーシングチーム」のスポンサーであり、そのスポンサーライセンスを使用して本作が製作された経緯がある。 --タイトル画面で「Officially approved by Automobile Club de l'Ouest (A.C.O)」という形でル・マン24時間レースの主催者である「フランス西部自動車クラブ」の名前が記載されている。 -デラックス筐体は可動コクピットの上段と土台の下段を重ねた円筒状の構造。店舗の入口が狭くてそのまま搬入できない場合は、上下を分離させて段ボールを敷いて転がして搬入するケースがあった。 --コクピット部分は最初は左右に360度回転する仕様だったが、テストプレイであまりに回転が激しいため180度回転に落とされた。

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