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*おにゃんこTOWN 【おにゃんこたうん】 |ジャンル|アクション|&amazon(B000068HSI)| |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |発売元|ポニー|~| |開発元|マイクロニクス|~| |発売日|1985年11月21日|~| |定価|4,900円|~| |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|単調すぎるゲームルール&br() '' 8秒ループの不快な洗脳BGM ''&br()めんどくさい敵が多すぎ|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 ポニー(現:ポニーキャニオン)初のファミコンソフト。 子猫「マイケル」が家を飛び出しどこかへ放浪してしまう。プレイヤーは母猫「ミルキー」を操作し、いじわるドッグや魚屋のオッサンなどを避けながらフィールドマップ上のどこかで放浪している子猫を探し出し家に連れ帰る、というもの。&br() **ゲーム内容 -操作は十字ボタンで進行方向を、Aボタンでジャンプ、1ブロック分の障害物なら乗り越えることができる。Bボタンで各所にあるマンホールを開閉することができ、いじわるドッグを落として封じ込めることができる。 -敵はいじわるドッグ、魚屋のオッサン、蛇、道路を横切る自動車の4種類。触れると1ミス。いじわるドッグと蛇はマンホールで封じ込めることが出来るが魚屋のオッサンと自動車は無敵である。 -魚屋にある魚を取ることでパワーアップし、移動速度が上がる。いじわるドッグに体当たりができるが、魚屋のオッサンが一定時間おいかける。 -一定時間が過ぎるとタイムオーバー扱いとなって魚を取ったわけでもないのに魚屋のオッサンが現れプレイヤーがクリアするかミスするまでを執拗に追い掛け回す。 -子猫を連れて歩いている間はジャンプが出来なくなり、若干移動速度が低下する。 **問題点 -ゲームルールが単調でやり易い分、飽きもしやすい。 --ルールとしては『平安京エイリアン』のシステムを取り入れたアクションゲームとなっていて非常にわかり易い。が、早い話が"敵を避けながら子猫を家に連れ帰るだけ"という内容なので、序盤は楽しめるかもしれないがクリアしても''結局似たようなステージで同じことを繰り返すだけ''になるので人によっては飽きやすい。 --ステージは8までは構造が異なるが以降はループとなる。ステージクリアを追うことに犬のスピードはどんどん上がっていきステージクリアをかなりこなすとマンホール復帰も即座に回復するという仕様。子猫を抱えていると速度的に追いつかれて大分不利になる。 -洗脳的とも取れる不快なBGM。 --ゲーム内に流れる曲はクラシックのムゾルクスキー作『展覧会の絵』の『卵の殻をつけた雛の踊り』が原曲となっているのだが、音程がひどく外れておりたった''約8秒でループし流れ続ける''。手抜きとも思えるその洗脳BGMでプレイしているとだんだん不快感が増す。長時間聞き続けるとそのうち不快感を飛び越して洗脳されたかの様に''頭がおかしくなっていく''ことも。 ---原曲のフォローを踏まえて解説すると『卵の殻をつけた雛の踊り』は昔のカートゥーンアニメで見られるような「ドタバタ劇」に使われる様な疾走感溢れる曲だが、テンポの速度も変化するといったコミカルな曲。であるのだが本作ではそれを微塵も感じさせない無機質なループとなってしまっている。クラシック曲を引用したゲームは数あれどここまで酷いともはや原曲レイプと言ってもいい程のものである。 --タイムオーバーとなると曲が変わるのだが、こちらの方が何故かまともな曲と思えるほどしっかりした作りになっている。実質的に言えば''BGMが2種類しかない''(ジングルやゲームオーバーの曲を入れると全4曲)。ちなみにタイムオーバー曲の原曲も同じく『展覧会の絵』の『リモージュの市場』をアレンジしたものだが、こちらも音程は外れている為褒められるものではない。 --なお販売元であるポニーキャニオンの本業は音楽メーカーである。こんなクオリティのBGMをゲームに用いては自社の沽券に関わるとは誰も思わなかったのであろうか。 -敵の特性とその数。 --先に述べた通り4種類の敵が登場する。中でもいじわるドッグ(通称犬)はプレイヤーをしつこく追いかけ回す。マンホールに落として封じることで倒せるのだが、別の犬が画面外からすぐに沸いてきて(いわゆる無限沸きである。)プレイヤーを執拗に追い回す。追いかける犬の中には''マンホールを直前で回避''という憎いヤツもいて一筋縄ではいかない。 ---倒さないでいると気づいたときには数匹固まって追いかけていることも。とはいえ倒しても無限沸きもというウザさもあって余計面倒くさい相手である。画面中の敵キャラが多いと処理落ちも起きはじめる。 --道路を走る自動車はプレイヤーだと轢かれて1ミスしてしまうのだが、犬や魚屋のオッサンなどは無敵である。ちなみに子猫も何故か無敵。 -パワーアップアイテムの存在価値がない。 --魚を取ることでスピードアップし犬に触れて気絶させるという性能がある。が完全に無敵という訳ではなくオッサンに当たって死、車にも当たって死、マンホールの落下死も免れないという微妙な強化でしかない。更に犬の消去は出来ず無敵のオッサンにも追っかけられることから焼石に水程度どころかマイナスアイテム。 --上記のこともあって攻略する分には必要が無く、マンホールとジャンプで事足りてしまう。魚の存在意義が全く無い。 **評価点 -キャラクターのかわいらしさ。グラフィックやモーションも一応しっかり作られていてパッケージの絵まで徹底して子供受けしやすいものとなっている。 --追いかけてくる魚屋のオッサンが''律儀にマンホールのフタを閉じて''再び追いかけるという場面を見ることも。 **総評 作りはシンプルで子供受けを意識したことは分かるが、単調過ぎる内容及び不快なbgmで台無しになっている。暇潰し程度にはなるかも知れないが、正直あまりお勧めはできない内容ではある。~ というか長時間BGMを聞き続けていると、冗談抜きに''頭がおかしくなってくる''ので、異変を感じたら要注意。目や手が疲れるゲームは数あれど、''脳にまで及ぶ''ゲームは珍しい。~ 複雑なルールも無くひたすら単調かつどこまでも進めるので、暇つぶしゲーとして遊べなくもない。BGMさえ良質ならば単なる凡作止まりのゲームとなったかもしれない。 **余談 -タイトルからして恐らく当時同社レーベルに所属していて人気絶頂だった「''おニャン子クラブ''」からあやかったものだと思われる。 --しかし「クラブ」と「TOWN」では全然違うので、それを狙ったとしても、あまり伝わらなかったようだ。せめてカタカナのままの「タウン」だった方が見た目もよく似たものになったはず。%%そもそも曲が好かれるとは思えない時点で到底あやかれるものではない。%% //この約1年近く後にポニーはマイクロニクスと共に『[[スーパーピットフォール]]』という駄作を生み出すこととなる。 //↑関連性が薄いと感じたのでCO。『スーパーピットフォール』はクソゲー判定でもないですし。
*おにゃんこTOWN 【おにゃんこたうん】 |ジャンル|アクション|&amazon(B000068HSI)| |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |発売元|ポニー|~| |開発元|マイクロニクス|~| |発売日|1985年11月21日|~| |定価|4,900円|~| |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|単調すぎるゲームルール&br() '' 8秒ループの不快な洗脳BGM ''&br()めんどくさい敵が多すぎ|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 ポニー(現:ポニーキャニオン)初のファミコンソフト。 子猫「マイケル」が家を飛び出しどこかへ放浪してしまう。プレイヤーは母猫「ミルキー」を操作し、いじわるドッグや魚屋のオッサンなどを避けながらフィールドマップ上のどこかで放浪している子猫を探し出し家に連れ帰る、というもの。 ---- **ゲーム内容 -操作は十字ボタンで進行方向を、Aボタンでジャンプ、1ブロック分の障害物なら乗り越えることができる。Bボタンで各所にあるマンホールを開閉することができ、いじわるドッグを落として封じ込めることができる。 -敵はいじわるドッグ、魚屋のオッサン、蛇、道路を横切る自動車の4種類。触れると1ミス。いじわるドッグと蛇はマンホールで封じ込めることが出来るが魚屋のオッサンと自動車は無敵である。 -魚屋にある魚を取ることでパワーアップし、移動速度が上がる。いじわるドッグに体当たりができるが、魚屋のオッサンが一定時間おいかける。 -一定時間が過ぎるとタイムオーバー扱いとなって魚を取ったわけでもないのに魚屋のオッサンが現れプレイヤーがクリアするかミスするまでを執拗に追い掛け回す。 -子猫を連れて歩いている間はジャンプが出来なくなり、若干移動速度が低下する。 ---- **問題点 ''内容が単調で飽きやすい'' -ゲームルールとしては『[[平安京エイリアン]]』のシステムを取り入れたアクションゲームとなっていて非常にわかり易い。が、早い話が「敵を避けながら子猫を家に連れ帰る''だけ''」という内容なので、序盤は楽しめるかもしれないがクリアしても結局似たようなステージで同じことを繰り返すだけになるので人によっては飽きやすい。 --ステージは8までは構造が異なるが以降はループとなる。ステージクリアを追うことに犬のスピードはどんどん上がっていきステージクリアをかなりこなすとマンホール復帰も即座に回復するという仕様。子猫を抱えていると速度的に追いつかれて大分不利になる。 ''甲高く洗脳的とも取れる不快なBGM'' -ゲーム内に流れる曲はクラシックのムゾルクスキー作『展覧会の絵』の『卵の殻をつけた雛の踊り』が原曲となっているのだが、音程がひどく外れておりたった''約8秒でループし流れ続ける''。手抜きとも思えるその洗脳BGMでプレイしているとだんだん不快感が増す。長時間聞き続けるとそのうち不快感を飛び越して洗脳されたかの様に''頭がおかしくなっていく''ことも。 --原曲のフォローを踏まえて解説すると『卵の殻をつけた雛の踊り』は昔のカートゥーンアニメで見られるような「ドタバタ劇」に使われる様な疾走感溢れる曲だが、テンポの速度も変化するといったコミカルな曲。であるのだが本作ではそれを微塵も感じさせない無機質なループとなってしまっている。クラシック曲を引用したゲームは数あれどここまで酷いともはや原曲レイプと言ってもいい程のものである。 -タイムオーバーとなると曲が変わるのだが、こちらの方が何故かまともな曲と思えるほどしっかりした作りになっている。実質的に言えば''BGMが2種類しかない''(ジングルやゲームオーバーの曲を入れると全4曲)。ちなみにタイムオーバー曲の原曲も同じく『展覧会の絵』の『リモージュの市場』をアレンジしたものだが、こちらも音程は外れている為褒められるものではない。 -なお販売元であるポニーキャニオンの本業は音楽メーカーである。こんなクオリティのBGMをゲームに用いては自社の沽券に関わるとは誰も思わなかったのであろうか。 ''敵の特性とその数'' -先に述べた通り4種類の敵が登場する。中でもいじわるドッグ(通称犬)はプレイヤーをしつこく追いかけ回す。マンホールに落として封じることで倒せるのだが、別の犬が画面外からすぐに沸いてきて(いわゆる無限沸きである。)プレイヤーを執拗に追い回す。追いかける犬の中には''マンホールを直前で回避''という憎いヤツもいて一筋縄ではいかない。 --倒さないでいると気づいたときには数匹固まって追いかけていることも。とはいえ倒しても無限沸きもというウザさもあって余計面倒くさい相手である。画面中の敵キャラが多いと処理落ちも起きはじめる。 -道路を走る自動車はプレイヤーだと轢かれて1ミスしてしまうのだが、犬や魚屋のオッサンなどは無敵である。ちなみに子猫も何故か無敵。 ''パワーアップアイテムの存在価値がない'' -魚を取ることでスピードアップし犬に触れて気絶させるという性能がある…のだが完全に無敵という訳ではなくオッサンに当たって死、車にも当たって死、マンホールの落下死も免れないという微妙な強化でしかない。更に犬の消去は出来ず無敵のオッサンにも追っかけられることから焼石に水程度どころかマイナスアイテム。 --上記のこともあって攻略する分には必要が無く、マンホールとジャンプで事足りてしまう。魚の存在意義が全く無い。 ---- **評価点 -キャラクターのかわいらしさ。グラフィックやモーションも一応しっかり作られていてパッケージの絵まで徹底して子供受けしやすいものとなっている。 --追いかけてくる魚屋のオッサンが''律儀にマンホールのフタを閉じて''再び追いかけるという場面を見ることも。 ---- **総評 作りはシンプルで子供受けを意識したことは分かるが、単調過ぎる内容及び不快なbgmで台無しになっている。暇潰し程度にはなるかも知れないが、正直あまりお勧めはできない内容ではある。~ というか長時間BGMを聞き続けていると、冗談抜きに''頭がおかしくなってくる''ので、異変を感じたら要注意。目や手が疲れるゲームは数あれど、''脳にまで及ぶ''ゲームは珍しい。~ 複雑なルールも無くひたすら単調かつどこまでも進めるので、暇つぶしゲーとして遊べなくもない。BGMさえ良質ならば単なる凡作止まりのゲームとなったかもしれない。 ---- **余談 -タイトルからして恐らく当時同社レーベルに所属していて人気絶頂だった「''おニャン子クラブ''」からあやかったものだと思われる。 --しかし「クラブ」と「TOWN」では全然違うので、それを狙ったとしても、あまり伝わらなかったようだ。せめてカタカナのままの「タウン」だった方が見た目もよく似たものになったはず。%%そもそも曲が好かれるとは思えない時点で到底あやかれるものではない。%% //この約1年近く後にポニーはマイクロニクスと共に『[[スーパーピットフォール]]』という駄作を生み出すこととなる。 //↑関連性が薄いと感じたのでCO。『スーパーピットフォール』はクソゲー判定でもないですし。

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