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8マン」(2023/12/24 (日) 17:20:15) の最新版変更点

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//未プレイかつ原作となっている作品も全く知らないため、書かれている内容が本当に合っているかどうかは不明ですが、とりあえず記事構成を全体的に修正しました(15/9/5) *8マン 【えいとまん】 |ジャンル|アクション|&image(https://jimagame.xyz/wp-content/uploads/2019/09/8bd68db680d889297e92335ac7895cd1.jpg,height=200)| |対応機種|アーケード(MVS)|~| |販売元|SNK|~| |開発元|PALLAS|~| |稼働開始日|1991年|~| //|プレイ人数|1~2人|~| |判定|なし|~| |ポイント|意味不明なマッチョキャラ&br()9マン!?|~| |>|>|CENTER:''[[少年マガジンシリーズリンク>少年マガジンシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 『週刊少年マガジン』において、平井和正原作、桑田次郎作画で連載された60年代の名作漫画『8マン』。~ 前年に完全復刻版の単行本が発売されるなど、リバイバルブームが起きつつあった中横スクロールアクションゲームとして稼働された。~ 往年の名作が遂にゲーム化!…と思ったら、''何かが違う''。そんなゲームである。 //ゲームシステムの説明になっている記述を概要から分離 **特徴・システム -任意スクロールの通常ステージと強制スクロールの高速ステージ、ボスキャラとの戦闘を行うボスステージの3種類のステージが存在する。全4面(15エリア)。 -8方向レバー+3ボタン(攻撃、ジャンプ、特殊攻撃)で操作。 -残機制とライフ制を併用しており、特定の敵を倒すとライフ回復アイテム、特殊攻撃補充アイテムといったアイテムを落とす。 **評価点 -難易度は初期のネオジオ作品としては低めで遊びやすい部類。 --ライフ回復アイテム、特殊攻撃補充アイテムの出現数が多く、ボム的な役割の特殊攻撃をかなり気軽に使えるためである。 -敵が画面の奥、手前から次々と出現してくる演出は見事。高速ステージとも良く咬み合っており、臨場感が味わえる。 -高速ステージでは多重スクロールが採用され、エイトマンの疾走感、スピード感が表現されている。 --この時ニュートラル状態だと直立したまま走るのだが、レバーを下にいれると極端な前傾姿勢となり、エイトマン原作おなじみの走行スタイルを取る事ができる。 -エンドクレジットのイラストを森気楼氏が担当しており、モノクロで描かれたエイトマンの絵は非常に格好良い。 **問題点 -''世界観がおかしい'' --ゲームが始まると街がミサイル攻撃で火に包まれ、そこからゲームがスタートするのだが、エイトマンはこんなに荒廃した世界観で進むような話ではない。 --もっとも「超人類ミュータント」などで街が破壊されることは幾度かあった。 -''ゲーム中の操作キャラが原作のエイトマンに全然似ていない'' --デモ画面では原作に忠実なスマートなエイトマンを拝めるのだが、ゲームが始まるとそこにいるのは''青いタイツのようなものに身を包んだやけにマッチョなキャラ''。はっきり言って全然エイトマンに似ていない。 ---ただしマッチョ感についてはOVA『8マンAfter』のエイトマンがかなりマッシブなアレンジを施されている。 --また、特殊攻撃ボタンを押すと左右や四方八方にビームを放てるのだが、言うまでもなく原作のエイトマンにこんな攻撃方法はない。 ---一応原作では高速移動時に音速を超えることを利用したソニックブームを幾度か使用していることに加え、光線銃レーザーを搭載したことや、一撃必殺のフォノンメーザーを内蔵している。ただ、エイトマンは「自分が戦闘兵器になった気がする」と言ってこれら内蔵兵器の使用は忌避していた。 -''原作にいない謎の存在「9マン」'' --2P側に設定された操作キャラ「9マン」は''原作には一切登場しない''。 --一応、原作にも登場する谷博士の息子の「ケン」がモデルとなっている。原作「決闘」のエピソードではサイボーグ化して''「009」''の開発ナンバーを与えられた為、これがモチーフとなっている模様。原作の「009」はエイトマンの同型機(谷博士の残したデータを元にアメリカが完成させた)という設定になっているが、電子頭脳を搭載したエイトマンと異なり、人間の脳をそのまま搭載しているという弱点がある。 --この''「9マン」''もこれまた''赤いタイツのようなものに身を包んだやけにマッチョなキャラ''である。 ---ただ原作において8マンボディは谷博士が息子のケンをモデルにデザインしたという設定があるため、二人の容姿が似ているのは原作通りである。 -他にも原作に出てこないキャラがちらほら出てくる。 --敵ボスも1面ボス「005(マット・クレイジー)」、3面ボス「魔人コズマ」、最終ボス「サイバー」といったものは原作にも出てくるが、''1面の中ボスなどで出てくる「四足歩行のプレデターもどき」、2面ボスの戦闘飛空艇「ハリースカーリー」は原作の劇中には一切出てこない''。 --道中ではザコ役の戦闘員が出てくるが、こちらも原作とはかけ離れたアメコミに出てきそうな奴らばかりである。 --据え置き型の超巨大電子頭脳であったサイバーは巨大ロボの頭部であり、最終形態に至っては何故か両手に炎を灯らせた巨大なガイコツである。 ---とはいえこれは後述される通り当初予定されていたストーリーデモが削除された弊害だと思われ、最終形態は厳密な意味では「サイバー」ではない。 -後半になると以前に出てきたボスの色違いが多数出現するなど、使い回しが目立つ。 ---- **総評 「エイトマン」のゲームを名乗っている割には、「エイトマンである必要がない」。~ しかしゲームとしては上述の低めの難易度も併せ、それなりに遊べるゲームではある。 ---- **余談 -本来このゲームは「突如として帰還を果たした超人類ミュータントと共に谷博士が人類絶滅計画を開始し、エイトマンが新たなボディを獲得したケンと並んで破壊された大都市を駆け抜け、蘇った仇敵を倒し、最後には谷博士に取り憑いた''幻魔''と対決する」というストーリーであったらしい。「幻魔」は平井和正氏がライフワークとして取り組んでいた「幻魔大戦」に登場する邪悪な侵略者であり、ラスボスであるサイバーの最終形態も本来は幻魔だったのだろう。 -しかし何らかの理由によりストーリーデモなどが削除され、やや説明不足気味の作品となってしまった。((『ユーゲーDX STAGE3』によれば原作者・平井和正氏とのトラブルが原因であるとされている。)) **家庭用移植 -ネオジオのゲームという事で、同年11月20日にてネオジオROM版が発売されている。
//未プレイかつ原作となっている作品も全く知らないため、書かれている内容が本当に合っているかどうかは不明ですが、とりあえず記事構成を全体的に修正しました(15/9/5) *8マン 【えいとまん】 |ジャンル|アクション|&image(https://jimagame.xyz/wp-content/uploads/2019/09/8bd68db680d889297e92335ac7895cd1.jpg,height=200)| |対応機種|アーケード(MVS)|~| |販売元|SNK|~| |開発元|PALLAS|~| |稼働開始日|1991年|~| //|プレイ人数|1~2人|~| |判定|なし|~| |ポイント|意味不明なマッチョキャラ&br()9マン!?|~| |>|>|CENTER:''[[少年マガジンシリーズリンク>少年マガジンシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 『週刊少年マガジン』において、平井和正原作、桑田次郎作画で連載された60年代の名作漫画『8マン』。~ 前年に完全復刻版の単行本が発売されるなど、リバイバルブームが起きつつあった中横スクロールアクションゲームとして稼働された。~ 往年の名作が遂にゲーム化!…と思ったら、''何かが違う''。そんなゲームである。 //ゲームシステムの説明になっている記述を概要から分離 **特徴・システム -任意スクロールの通常ステージと強制スクロールの高速ステージ、ボスキャラとの戦闘を行うボスステージの3種類のステージが存在する。全4面(15エリア)。 -8方向レバー+3ボタン(攻撃、ジャンプ、特殊攻撃)で操作。 -残機制とライフ制を併用しており、特定の敵を倒すとライフ回復アイテム、特殊攻撃補充アイテムといったアイテムを落とす。 **評価点 -難易度は初期のネオジオ作品としては低めで遊びやすい部類。 --ライフ回復アイテム、特殊攻撃補充アイテムの出現数が多く、ボム的な役割の特殊攻撃をかなり気軽に使えるためである。 -敵が画面の奥、手前から次々と出現してくる演出は見事。高速ステージとも良く咬み合っており、臨場感が味わえる。 -高速ステージでは多重スクロールが採用され、エイトマンの疾走感、スピード感が表現されている。 --この時ニュートラル状態だと直立したまま走るのだが、レバーを下にいれると極端な前傾姿勢となり、エイトマン原作おなじみの走行スタイルを取る事ができる。 -エンドクレジットのイラストを森気楼氏が担当しており、モノクロで描かれたエイトマンの絵は非常に格好良い。 **問題点 -''世界観がおかしい'' --ゲームが始まると街がミサイル攻撃で火に包まれ、そこからゲームがスタートするのだが、エイトマンはこんなに荒廃した世界観で進むような話ではない。 --もっとも「超人類ミュータント」などで街が破壊されることは幾度かあった。 -''ゲーム中の操作キャラが原作のエイトマンに全然似ていない'' --デモ画面では原作に忠実なスマートなエイトマンを拝めるのだが、ゲームが始まるとそこにいるのは''青いタイツのようなものに身を包んだやけにマッチョなキャラ''。はっきり言って全然エイトマンに似ていない。 ---ただしマッチョ感についてはOVA『8マンAfter』のエイトマンがかなりマッシブなアレンジを施されている。 --また、特殊攻撃ボタンを押すと左右や四方八方にビームを放てるのだが、言うまでもなく原作のエイトマンにこんな攻撃方法はない。 ---一応原作では高速移動時に音速を超えることを利用したソニックブームを幾度か使用していることに加え、光線銃レーザーを搭載したことや、一撃必殺のフォノンメーザーを内蔵している。ただ、エイトマンは「自分が戦闘兵器になった気がする」と言ってこれら内蔵兵器の使用は忌避していた。 -''原作にいない謎の存在「9マン」'' --2P側に設定された操作キャラ「9マン」は''原作には一切登場しない''。 --一応、原作にも登場する谷博士の息子の「ケン」がモデルとなっている。原作「決闘」のエピソードではサイボーグ化して''「009」''の開発ナンバーを与えられた為、これがモチーフとなっている模様。原作の「009」はエイトマンの同型機(谷博士の残したデータを元にアメリカが完成させた)という設定になっているが、電子頭脳を搭載したエイトマンと異なり、人間の脳をそのまま搭載しているという弱点がある。 --この''「9マン」''もこれまた''赤いタイツのようなものに身を包んだやけにマッチョなキャラ''である。 ---ただ原作において8マンボディは谷博士が息子のケンをモデルにデザインしたという設定があるため、二人の容姿が似ているのは原作通りである。 -他にも原作に出てこないキャラがちらほら出てくる。 --敵ボスも1面ボス「005(マット・クレイジー)」、3面ボス「魔人コズマ」、最終ボス「サイバー」といったものは原作にも出てくるが、''1面の中ボスなどで出てくる「四足歩行のプレデターもどき」、2面ボスの戦闘飛空艇「ハリースカーリー」は原作の劇中には一切出てこない''。 --道中ではザコ役の戦闘員が出てくるが、こちらも原作とはかけ離れたアメコミに出てきそうな奴らばかりである。 --据え置き型の超巨大電子頭脳であったサイバーは巨大ロボの頭部であり、最終形態に至っては何故か両手に炎を灯らせた巨大なガイコツである。 ---とはいえこれは後述される通り当初予定されていたストーリーデモが削除された弊害だと思われ、最終形態は厳密な意味では「サイバー」ではない。 -後半になると以前に出てきたボスの色違いが多数出現するなど、使い回しが目立つ。 ---- **総評 「エイトマン」のゲームを名乗っている割には、「エイトマンである必要がない」。~ しかしゲームとしては上述の低めの難易度も併せ、それなりに遊べるゲームではある。 ---- **余談 -本来このゲームは「突如として帰還を果たした超人類ミュータントと共に谷博士が人類絶滅計画を開始し、エイトマンが新たなボディを獲得したケンと並んで破壊された大都市を駆け抜け、蘇った仇敵を倒し、最後には谷博士に取り憑いた''幻魔''と対決する」というストーリーであったらしい。「幻魔」は平井和正氏がライフワークとして取り組んでいた「幻魔大戦」に登場する邪悪な侵略者であり、ラスボスであるサイバーの最終形態も本来は幻魔だったのだろう。 -しかし何らかの理由によりストーリーデモなどが削除され、やや説明不足気味の作品となってしまった。((『ユーゲーDX STAGE3』によれば原作者・平井和正氏とのトラブルが原因であるとされている。)) **家庭用移植 -ネオジオのゲームという事で、同年11月20日にてネオジオROM版が発売されている。

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