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*実況パワフルプロ野球3 【じっきょうぱわふるぷろやきゅうすりー】 |ジャンル|野球ゲーム|&image(https://www.suruga-ya.jp/database/pics_light/game/167001269.jpg,height=180)| |対応機種|スーパーファミコン|~| |メディア|24MbitROMカートリッジ|~| |発売・開発元|コナミ|~| |発売日|1996年2月29日|~| |定価|7,500円|~| |判定|なし|~| |ポイント|サクセスモード初登場|~| |>|>|CENTER:''[[実況パワフルプロ野球シリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 パワプロナンバリング3作目。野球ゲームNo1を謳っている。~ 今回の実況は安部憲幸氏に戻っており、『2002春』まで担当する。~ 本作から''サクセスモードが初登場''。~ 初期らしくミートは長方形だったり、スローボールの代わりにチェンジアップだったりもする。 ---- **特徴 ***サクセスモード -後のパワプロシリーズでも代名詞となる選手育成モードが本作で初登場した。 -売りとなるモードが欲しいと考えたスタッフは、当時KONAMIから出ていた人気恋愛SLG『[[ときめきメモリアル]]』をモチーフにしたモードを入れる事を考えた。 --そのため本作のサクセスモードは『ときメモ』に近い画面画像であり、また彼女キャラも『ときメモ』のパロディのキャラも居る。 -本作のサクセスはプロ2軍編。コーチ評価を上げて一軍を目指す。作り上げた選手はアレンジモードで使える。 -調子の顔文字は本作から既に存在している。 -本作は初のサクセスモードという事で以降の作品に比べて違いが多く目立つ。 --本作は野手のみ育成可能。投手は不可。 --いきなり彼女がいる場合もある(即座に別れて「サヨナラ男」を手に入れる戦略もある)。 -本作は以降でお馴染みのレギュラーである矢部・猪狩が登場しない。 --本作の相棒は阿畑きよし。 ---年代が合わなくなったせいか後付けとして『6』以降に登場するナックルボーラー「阿畑やすし」の親戚という設定が追加された。 --またダイジョーブ博士も本作から登場する。そして「ランダムでいきなり出会い、研究所に連れ込んで、はい・いいえの選択肢を選ばせて終わったらその辺に捨てる」というお馴染みのやり取りは本作からある。 --一つ下のスーパールーキーとして戸井鉄男が登場。『5』の主人公とされている。 --先輩キャラとして、谷田さん((後に『5』で主人公の先輩として登場。))と佐賀さん((後に『98』の甲子園大会及び『99』の冥球島モードに登場するライバルチーム「鬼ヶ島分校」のライバルとして登場。後者では、序盤で仲間になる最強クラスの打者としても語り草に。)) -イベント数は今から振り返るとあまり多くない。 --どちらかというと後の「マイライフ」に近い雰囲気があるとも言える。後の攻略本でも初期サクセスとマイライフの類似性をスタッフが指摘している。 --本作の阿畑もポジション的にはマイライフの奥井のような同僚ポジションに近い。 -登録人数は8人。 --野手全てをサクセスモードで作った選手で構成したアレンジチームは作れない。 -パスワードは『'96開幕版』『3'97春』『97』『S』『EX』でも使用可能。 ---- **評価点 -サクセスモードの追加 --荒削りな点は多いものの、叩き台を作った功績は大きい。 -アレンジチーム枠が14に大幅に増え、全てのチームを入れ替えたペナントやリーグ戦が出来る。 -PS・SSにあった「キャンプモード」で練習が出来るようになった。 **問題点 ***荒削りなサクセス -監督の評価次第では早期に一軍昇格できることもある。 --しかし早く一軍に上がると育成期間が少ないまま登録されてしまうため、育成期間を延ばしながら二軍暮らしを送ることが強い選手を作るのに重要となる。 --ただし、契約更新時に監督の評価が低いと解雇(ゲームオーバー)され3年目の契約更改に一軍昇格できない場合も解雇されるので3年一杯プレイするには評価の調節も必要になる。 -タフ度(数値が高いほど怪我しにくい)・故障率が表示されない。 --何も考えずにプレイしていると、そのうち(たとえ体力表示が絶好調の状態から練習しても)当たり前のように怪我をするようになる。 --やたらと走り込めと言ってくる内本コーチだが、タフ度を上げるためには走り込みが一番であるため、案外馬鹿にできないものである。 -コーチは走り込みが好きで、筋トレをすると評価を下げてくる。 --当時は「筋トレで付けた筋肉は不自然、そのスポーツの動きで付けた筋肉こそ自然」という考えが根強い時代だったので、時代に即したキャラ設定ではある。 -彼女キャラは外見や名前は違うが、台詞や出会い方などは全く一緒。 --自分勝手な面も目立ちキャラとしての魅力はあまりない。 -『ときメモ』では主人公の苗字・名前・ニックネーム(パワプロにおける登録名)を入力できたが、パワプロでは登録名しか入力することができない。 --にもかかわらずこのシステムは『[[2014>実況パワフルプロ野球2014]]』まで長い間実装される事はなかった。 ---- **総評 野球ゲームにSLGを加えるという発想は当時画期的でパワプロを本当にNo1野球ゲームへ押し上げる事となる。~ サクセスは粗削りだが、逆に新鮮な気持ちで遊べるかもしれない。 システムの骨子が整い、本作のシステムは長い間使いまわされる事となる。 ---- **移植 -''実況パワフルプロ野球'96開幕版 / 実況パワフルプロ野球3'97春''(スーパーファミコン) -''実況パワフルプロ野球'96''(Windows) --選手データなどを入れ替えた『3』のマイナーチェンジ版。発売は『'96開幕版』→『'96』→『3'97春』で、96年の決定版が『'96』にあたる。 ---内容はほとんど同じだが、サクセスでの練習時の故障率が表示されるようになった。 ---何気に『'96』はWindows版としてリリースされている。 -''実況パワフルプロ野球'97開幕版''(プレイステーション) -''実況パワフルプロ野球S''(セガサターン) --PS・SSへの『3』の移植。 ---Sは発売が遅れたため『'97』は付けられなかった。なおSがSS最後のパワプロとなっている。 ---グラフィック・音声のクオリティはハード性能の違いもあり『3』よりはかなり高いものとなっている。しかし当時既に発売されていたN64の『パワプロ4』のように野球部分の3Dグラフィックでの表示はまだ実装されていなかった。 ---サクセスモードも『3』の移植だが、『4』の猪狩守に近い立ち位置の麻生(イベントでアフロ化する事もある)、先輩の管野さん((上記の佐賀さんと同じく、『98』『99』にて「鬼ヶ島分校」の投手として立ち塞がる。))が追加されている。 ---『4』と同じく投手を作れるようになった。 ---リセットペナルティがないため、リセットプレイでの強キャラを作りやすくなっている。 ---彼女候補が一気に15人に増えたが効果は同じ。 -''実況パワフルプロ野球'96 / 実況パワフルプロ野球EX / 実況パワフルプロ野球'98EX''(アーケード) --アーケードに移植されたパワプロ。EXは『3』などの初期サクセスからパスワードを使える。 ---アーケードスティックのせいで守備などが少しきつい所もある。 ---『96』はSFC版、『EX』はPS版をベースに作られている。 ---『EX』からコンシューマ版に先駆けてホームラン競争モードがアーケードで初登場した。 ---3年出ていたが、結局、以後の作品ではアーケード進出は(メダルゲームなどを除いた)野球ゲームとしてはなくなった。 -''実況パワフルプロ野球Basic版'98''(スーパーファミコン) --『3』の選手更新マイナーチェンジ版だが''サクセスはない。''その代わりに価格が落とされている。 ---当時、N64とPSにメインプラットフォームを完全に移行しており、『5』と同時発売になったが隔絶の感はある。 ---SFCパワプロ最終作なので、SFCに思い入れがある人からはそれでも支持はされている模様。 ---さすがに末期で出荷数が少なめだったのか、シーズンも年代も過ぎてしまい投げ売りされているSFCスポーツゲーム群の中では比較的中古相場が高めである。
*実況パワフルプロ野球3 【じっきょうぱわふるぷろやきゅうすりー】 |ジャンル|野球ゲーム|&image(https://www.suruga-ya.jp/database/pics_light/game/167001269.jpg,height=180)| |対応機種|スーパーファミコン|~| |メディア|24MbitROMカートリッジ|~| |発売・開発元|コナミ|~| |発売日|1996年2月29日|~| |定価|7,500円|~| |判定|なし|~| |ポイント|サクセスモード初登場|~| |>|>|CENTER:''[[実況パワフルプロ野球シリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 パワプロナンバリング3作目。野球ゲームNo1を謳っている。~ 今回の実況は安部憲幸氏に戻っており、『2002春』まで担当する。~ 本作から''サクセスモードが初登場''。~ 初期らしくミートは長方形だったり、スローボールの代わりにチェンジアップだったりもする。 ---- **特徴 ***サクセスモード -後のパワプロシリーズでも代名詞となる選手育成モードが本作で初登場した。 -売りとなるモードが欲しいと考えたスタッフは、当時KONAMIから出ていた人気恋愛SLG『[[ときめきメモリアル]]』をモチーフにしたモードを入れる事を考えた。 --そのため本作のサクセスモードは『ときメモ』に近い画面画像であり、また彼女キャラも『ときメモ』のパロディのキャラも居る。 -本作のサクセスはプロ2軍編。コーチ評価を上げて一軍を目指す。作り上げた選手はアレンジモードで使える。 -調子の顔文字は本作から既に存在している。 -本作は初のサクセスモードという事で以降の作品に比べて違いが多く目立つ。 --本作は野手のみ育成可能。投手は不可。 --いきなり彼女がいる場合もある(即座に別れて「サヨナラ男」を手に入れる戦略もある)。 -本作は以降でお馴染みのレギュラーである矢部・猪狩が登場しない。 --本作の相棒は阿畑きよし。 ---年代が合わなくなったせいか後付けとして『6』以降に登場するナックルボーラー「阿畑やすし」の親戚という設定が追加された。 --またダイジョーブ博士も本作から登場する。そして「ランダムでいきなり出会い、研究所に連れ込んで、はい・いいえの選択肢を選ばせて終わったらその辺に捨てる」というお馴染みのやり取りは本作からある。 --一つ下のスーパールーキーとして戸井鉄男が登場。『5』の主人公とされている。 --先輩キャラとして、谷田さん((後に『5』で主人公の先輩として登場。))と佐賀さん((後に『98』の甲子園大会及び『99』の冥球島モードに登場するライバルチーム「鬼ヶ島分校」のライバルとして登場。後者では、序盤で仲間になる最強クラスの打者としても語り草に。)) -イベント数は今から振り返るとあまり多くない。 --どちらかというと後の「マイライフ」に近い雰囲気があるとも言える。後の攻略本でも初期サクセスとマイライフの類似性をスタッフが指摘している。 --本作の阿畑もポジション的にはマイライフの奥井のような同僚ポジションに近い。 -登録人数は8人。 --野手全てをサクセスモードで作った選手で構成したアレンジチームは作れない。 -パスワードは『'96開幕版』『3'97春』『97』『S』『EX』でも使用可能。 ---- **評価点 -サクセスモードの追加 --荒削りな点は多いものの、叩き台を作った功績は大きい。 -アレンジチーム枠が14に大幅に増え、全てのチームを入れ替えたペナントやリーグ戦が出来る。 -PS・SSにあった「キャンプモード」で練習が出来るようになった。 **問題点 ***荒削りなサクセス -監督の評価次第では早期に一軍昇格できることもある。 --しかし早く一軍に上がると育成期間が少ないまま登録されてしまうため、育成期間を延ばしながら二軍暮らしを送ることが強い選手を作るのに重要となる。 --ただし、契約更新時に監督の評価が低いと解雇(ゲームオーバー)され3年目の契約更改に一軍昇格できない場合も解雇されるので3年一杯プレイするには評価の調節も必要になる。 -タフ度(数値が高いほど怪我しにくい)・故障率が表示されない。 --何も考えずにプレイしていると、そのうち(たとえ体力表示が絶好調の状態から練習しても)当たり前のように怪我をするようになる。 --やたらと走り込めと言ってくる内本コーチだが、タフ度を上げるためには走り込みが一番であるため、案外馬鹿にできないものである。 -コーチは走り込みが好きで、筋トレをすると評価を下げてくる。 --当時は「筋トレで付けた筋肉は不自然、そのスポーツの動きで付けた筋肉こそ自然」という考えが根強い時代だったので、時代に即したキャラ設定ではある。 -彼女キャラは外見や名前は違うが、台詞や出会い方などは全く一緒。 --自分勝手な面も目立ちキャラとしての魅力はあまりない。 -『ときメモ』では主人公の苗字・名前・ニックネーム(パワプロにおける登録名)を入力できたが、パワプロでは登録名しか入力することができない。 --にもかかわらずこのシステムは『実況パワフルプロ野球2014』まで長い間実装される事はなかった。 ---- **総評 野球ゲームにSLGを加えるという発想は当時画期的でパワプロを本当にNo1野球ゲームへ押し上げる事となる。~ サクセスは粗削りだが、逆に新鮮な気持ちで遊べるかもしれない。 システムの骨子が整い、本作のシステムは長い間使いまわされる事となる。 ---- **移植 -''実況パワフルプロ野球'96開幕版 / 実況パワフルプロ野球3'97春''(スーパーファミコン) -''実況パワフルプロ野球'96''(Windows) --選手データなどを入れ替えた『3』のマイナーチェンジ版。発売は『'96開幕版』→『'96』→『3'97春』で、96年の決定版が『'96』にあたる。 ---内容はほとんど同じだが、サクセスでの練習時の故障率が表示されるようになった。 ---何気に『'96』はWindows版としてリリースされている。 -''実況パワフルプロ野球'97開幕版''(プレイステーション) -''実況パワフルプロ野球S''(セガサターン) --PS・SSへの『3』の移植。 ---Sは発売が遅れたため『'97』は付けられなかった。なおSがSS最後のパワプロとなっている。 ---グラフィック・音声のクオリティはハード性能の違いもあり『3』よりはかなり高いものとなっている。しかし当時既に発売されていたN64の『パワプロ4』のように野球部分の3Dグラフィックでの表示はまだ実装されていなかった。 ---サクセスモードも『3』の移植だが、『4』の猪狩守に近い立ち位置の麻生(イベントでアフロ化する事もある)、先輩の管野さん((上記の佐賀さんと同じく、『98』『99』にて「鬼ヶ島分校」の投手として立ち塞がる。))が追加されている。 ---『4』と同じく投手を作れるようになった。 ---リセットペナルティがないため、リセットプレイでの強キャラを作りやすくなっている。 ---彼女候補が一気に15人に増えたが効果は同じ。 -''実況パワフルプロ野球'96 / 実況パワフルプロ野球EX / 実況パワフルプロ野球'98EX''(アーケード) --アーケードに移植されたパワプロ。EXは『3』などの初期サクセスからパスワードを使える。 ---アーケードスティックのせいで守備などが少しきつい所もある。 ---『96』はSFC版、『EX』はPS版をベースに作られている。 ---『EX』からコンシューマ版に先駆けてホームラン競争モードがアーケードで初登場した。 ---3年出ていたが、結局、以後の作品ではアーケード進出は(メダルゲームなどを除いた)野球ゲームとしてはなくなった。 -''実況パワフルプロ野球Basic版'98''(スーパーファミコン) --『3』の選手更新マイナーチェンジ版だが''サクセスはない。''その代わりに価格が落とされている。 ---当時、N64とPSにメインプラットフォームを完全に移行しており、『5』と同時発売になったが隔絶の感はある。 ---SFCパワプロ最終作なので、SFCに思い入れがある人からはそれでも支持はされている模様。 ---さすがに末期で出荷数が少なめだったのか、シーズンも年代も過ぎてしまい投げ売りされているSFCスポーツゲーム群の中では比較的中古相場が高めである。

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