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 *地獄めぐり
 【じごくめぐり】
 
 |ジャンル|アクションシューティング|&image(http://www.suruga-ya.jp/database/pics/game/161000140.jpg,height=160)|
 |対応機種|アーケード&br;PCエンジン|~|
 |発売・開発元|タイトー|~|
 |稼動開始日|1988年|~|
 |配信|PCE版:バーチャルコンソール&br;【Wii】2008年12月16日/600Wiiポイント|~|
 |判定|なし|~|
 |ポイント|坊さんが主役&br;もう一つの『[[奇々怪界]]』&br;ゲームとしては至って普通|~|
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 #contents(fromhere)
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 **概要
 1988年にタイトーからリリースされた、シューティング要素の強い横アクションゲーム。~
 タイトルからわかる通り、地獄がステージ舞台という異色の設定である。乱心した閻魔大王を改心させる為、覚蓮坊(かくれんぼう、1Pキャラ)、と東仙坊(とうせんぼう、2Pキャラ)の二人が地獄にて戦いを挑むという、何とも恐ろしげでシュールな世界観が特徴。~
 1人~2人交互プレイ可能、全7ステージ構成。
 
 **特徴
 -本作の2年前に同社からリリースされ好評を博した『[[奇々怪界]]』に次いで登場した和風妖怪テイストのゲームであり、キャラクターデザインや雰囲気もどことなく似ている。
 --ゲーム性の面では、『奇々怪界』が全方位型の任意スクロール型シューティングだったのに対し、こちらはショットを武器に進む横スクロールアクションゲームとなっている。
 //--ただ、主人公が可愛い巫女さんで華があったあちらとは違い、こちらは硬派一徹な坊さんで媚がない点が最大の相違点かも知れない。
 
 **主なルール
 -使用するボタンは魔破珠(ショット)攻撃とジャンプの二つ。
 --魔破珠は撃った後にすぐ地面に落下し、その後はバウンドするような形で動く性質がある。一定回数バウンドするか敵に当てると魔破珠は消滅してしまう他、壁や障害物に当たると跳ね返るようになっている。
 --パワーアップである赤、緑、紫の魔破珠のいずれかを所持している状態でレバー下を押しながら攻撃を行うと光る魔破珠を発射できる。これを敵や壁に当てると破裂して「スペシャル珠」が発動し、強力な特殊攻撃が可能となる。しかし、発動させるとパワーランクを一つ落とすというリスクも伴う。
 ---但し、光る魔破珠が敵などに当たらず、破裂せずに画面内から消えると、パワーランクダウンはせずに済む。
 --ジャンプはボタンの押す長さによって飛ぶ距離が変化し、ジャンプ中はレバーにてある程度の空中制御が可能である。
 
 -アイテムは一部の障害物に魔破珠を当てたり、特定の場所に放置されていたり、ミス後に現れる仏が放出してくれる事で出現する。以下、アイテムの効力を示す。
 --「赤、緑、紫の各魔破珠」…初期状態の青い魔破珠から、いずれかの魔破珠に変化させ、同じ色を連続で取る事により魔破珠のサイズが大きくなる。但し、すべての魔破珠の性能や攻撃力はどの段階でも全く同じで、サイズが大きくなっても当たり判定と射程が伸びるのみである。
----色による性能の違いはスペシャル珠で、赤は炎型の、緑は炸裂型の、紫は雷型の攻撃を発動させる効果を持っている。
+---色による性能の違いはスペシャル珠で、赤は左右に火炎攻撃を放つ「飛炎魔破」、緑は全方向に小さな魔破珠を炸裂させる「魔爆破」、紫は敵の頭上から落雷を放つ「魔破雷打」と言った攻撃を発動させる効果を持っている。
 --「数珠/勾玉」…前者は魔破珠の連射力が、後者はバウンド数が増える。
 --「魔破御守り」…赤、緑、紫の三種類があり、その色の魔破珠のパワーを最大に上げる。
 --「帝釈鏡」…一定時間無敵になれる。また、通常では触れると主人公が弾き飛ばされる「結界」を、無敵中にてかき消す効果もある。
 --「御守り/坊主人形」…前者はスコアアップ、後者は1UPの効果。
 
 -各ステージのクリア条件は、そのステージの進んだ先に置かれている「地蔵」に触れる事である。但し、ステージ3はボスが現れ、そいつを倒さないと地蔵は出現しない。
 --また、最終ステージは地蔵が存在せず待ち構えるボスを倒した時点でクリアとなる。
 ---ちなみにこのラスボス戦のみ特殊ルールとなっており、本性を現したラスボスに対し1機でも失うと、主人公が「龍神」に強制的に変身、変則的な横スクロールでラスボスと撃ち合うシューティング面になる。
 
 -戻り復活の残機制で全部なくなるとゲームオーバー。ミス条件は主人公が帝釈鏡の効果がない状態で敵や弾、罠のダメージを受ける、落とし穴に落ちる、そのステージの時間制限が尽きる、のいずれかである。
 
 **評価点
 -複雑な操作抜きで楽しめる。
 
 -いかにもといった感じの魑魅魍魎な敵キャラ達、踏むと崩れ落ちる骸骨の通路、血の海から飛び出す目玉、など地獄らしい空間はきっちり再現されている。コミカルとはいえ結構おどろおどろしくグロテスク。
 
 -BGMもおどろおどろしく、メロディラインや和楽器を意識した音の使い方が純和風に徹しており、地獄めぐりの雰囲気を強くかもし出している。
 --ただ、それゆえにやはり地味さはぬぐえないが……
 
 **問題点
 -ゲーム自体は可も不可もない至って普通のアクションであり、悪くいえば終始地味。
 --上記ルールにも示した通り、本作のボスが存在する場面はステージ3と最終の2箇所しかない。よって、それ以外の5ステージは待ち構える強敵を倒すのではなく、激戦地を潜り抜けゴールを目指すといった障害物走的な趣が強い。この辺も地味さ加減に拍車をかけていると思われる。
 
 **総評
 当時のタイトーは一体誰をターゲットにしたのかよくわからないような世界観のゲームをちらほらと発売していたが、本作もそのうちの一つとみられている。~
 ゲーム内容の面では、極めて地味であり、可もなく不可もない凡庸な作品といった評価に落ち着いているが、本格的な地獄世界をお気軽に一周できるという他には味わえない個性がある。内容そのものに大きな欠点などもなくゲームとしては普通に遊べるので、そういう意味では貴重な存在かもしれない。
 
 //タイトーメモリーズが登場するまでは唯一の家庭用移植であったPCエンジン版も、マイナーな存在として鳴りを潜めていたが、VC配信され意外と日の目を見る機会が増えている……それでもマイナーだが。
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 **家庭用移植
 -PCエンジン版 Huカード版(1990年8月3日発売、タイトー)
 --一人プレイ専用となり東仙坊の存在が消えた。ステージの構造がアーケードとは若干の相違があるが、移植度自体は頑張っており、原作のおどろおどろしい不気味さも健在である。2008年12月16日から、PCE版がWiiのバーチャルコンソールにて配信されている、要600Wiiポイント。
 
 -オムニバスソフト
 --2005年7月28日に発売されたプレイステーション2の『タイトーメモリーズ上巻』に本作が収録されている。ほぼアーケードの忠実移植となっている。
 
 **余談
 -主人公が妖怪と戦いながら地獄めぐりするという内容から、ナムコの『[[妖怪道中記]]』の影響をうけているのではないかといわれている。
--スタッフクレジット中に奇々怪界のBGMを担当した小倉久佳氏の名前がサウンドディレクターとしてクレジットされているが、BGMの作・編曲自体は外注である。
+-スタッフクレジット中に奇々怪界のBGMを担当した小倉久佳氏の名前がサウンドディレクターとしてクレジットされているが、BGMの作・編曲自体はタイトーのAC作品でも多くの楽曲を手掛けている外注のピンチパンチによるものである。
 
 -2006年にバンダイより発売されたテレビ玩具『Let's TV プレイ CLASSIC』のタイトーノスタルジア編第2弾収録の『奇々怪界』のアレンジ版として、本作の主人公・覚蓮坊を自機にした『奇々怪界~覚蓮坊~』が同時収録されている。ゲーム内容自体はオリジナル版と同一で、主人公の武器の変更及び隠しキャラクターが追加されている。
 --実は、『奇々怪界』の開発初期の段階では、主人公はほうきを持った小坊主という設定だったため、同じ和テイスゲーム繋がりであると同時に、奇々怪界の初期設定を意識したコラボと思われる。
 
 -本作にも隠しメッセージが一つ存在しており、エンディングの一枚絵の右部分の余白(アーケード筐体の画面比の都合上、ゲーム中では画面外となるため表示されない)に存在する「ねむい」というものがそれである。開発環境は不明だが、スプライト担当は眠かったようだ。
 
 -後に『ナイトストライカー』、『キャメルトライ』、『ウォリアーブレード』、『ソニックブラストマン』などを手掛けた、「ぱぱら快刀」こと海道賢仁氏がタイトー入社後に最初に関わった作品が本作である。本人の回想では「タイトーの中央研究所に配属された直後に、上司から既に開発が始まっていたゲームの内容がどうやっても面白くない代物なので、そのゲームを作り直すという名目でゲームデザインを任されたのがそもそもの始まりだった」と述べている。
 --元となった開発中タイトルは『冥府魔道伝』というゲームで、「主人公が坊さんで数珠を投げつけて敵を倒し、地獄をめぐるアクションゲーム」という既に本作の骨組みとなった部分はあるものの、海道氏曰く「内容としては、坊さんを主役にした『影の伝説』と言ったほうが近かった」と述懐している。
---実は前述の「主人公が「龍神」に強制的に変身」という要素は、海道氏が後に手がけた『ナイトストライカー』の「特定の最終面で自機が変形する」という要素の元ネタもになっている((海道氏も「最後をちょっと盛り上げるためにこれを入れた」と述懐している))。
+--前述の「主人公が「龍神」に強制的に変身」という要素は、海道氏が後に手がけた『ナイトストライカー』の「特定の最終面で自機が変形する」という要素の元ネタもになっている((海道氏も「最後をちょっと盛り上げるために入れた」と述懐している))。