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*New スーパールイージ U 【にゅー すーぱーるいーじ ゆー】 |ジャンル|アクション|&amazon(B00D41IU2M)| |対応機種|Wii U|~| |発売・開発元|任天堂|~| |発売日|ダウンロード版((New スーパーマリオブラザーズ U追加コンテンツ限定配信。)):2013年6月19日&br()パッケージ版((2013年限定生産。)):2013年7月13日|~| |定価|ダウンロード版:2,100円&br()パッケージ版:3,885円(共に税込)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|&bold(){マリオじゃない}&br()ルイージの年にちなんだ作品の一つ&br()トッテンまさかのプレイアブルキャラ化&br()単体パッケージ版以外、単独購入は不可&br()短いゲームの中にてごわさを凝縮|~| |>|>|CENTER:''[[マリオシリーズ・関連作品リンク>マリオシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 『[[New スーパーマリオブラザーズ U]]』(以下、マリオU)の追加コンテンツとして開発された、外伝的作品。~ 発売された2013年はルイージ生誕30周年を祝う「ルイージの年」であることから、それにちなんだ作品の一つである。~ そのため、同年に限りパッケージ版も限定生産されていたが、基本は追加コンテンツとしてのゲームである。~ 現在店頭に残っているものが消化され次第、本ゲームは元の『マリオU』の追加コンテンツとして購入しない限りプレイ出来ない。~ なお、『マリオU』を既に所有しているのであれば安く手に入る追加コンテンツでの購入がお得である。 ---- **特徴 -ストーリーなどはまったく同じだが、今回はなんと''マリオが一切登場しない''。冒頭でマリオの帽子がポツンと置いてあるくらいである。パッケージでもブラザーズの部分にバツ印がついている。 --プレイアブルキャラはルイージと黄・青キノピオ、そしてマリオの代わりに『マリオU』では敵キャラクターだった''トッテン''が新たに追加された。 ---トッテンは一切のダメージを受けないが、アイテムが取れないという特殊なキャラ。 ---トッテンは基本的に2P以降の専用救済キャラであるが、裏技により一人プレイでもルイージと交代して使うことができる。 --プレイヤーの能力はキノピオ達を含めて『[[スーパーマリオブラザーズ2]]』のルイージにちなんだお馴染みの調整になっており、高く飛べるが、滑りやすくなっている。 ---ラスボス撃破後は『マリオU』と同性能の状態(つまりジャンプ力は低くなるが、滑りにくくなる)でプレイすることも可能になる。 -基本的には『マリオU』と変わらず、ステージセレクトマップも『マリオU』のものを流用している。これだけ聞くとキャラをルイージにすり替えただけのゲームに聞こえるが、なんと今回は''82コース全てがこのゲームのために全面的なリメイク''が施されており、もう一周違う形でマリオUを楽しむことが出来る。 --重要な点として、''全てのコースのタイムカウントが100しかない''。そのためシリーズお馴染みとなるタイムアップ間近のアラームが、開始直後から鳴る。 ---これに合わせてステージの一つ一つも短くなっている…が、その分最初のドングリへいやから早速容赦ないコースたちが勢揃いする。~ 砦にはいきなりバーナーがあちこちに配置され、1面後半から早くもハンマーブロスがお目見え、アスレチックステージでは無数のパックンが手ぐすねひいてお待ちかね……など、目を疑うような配置が序盤からルイージを迎え撃つ。 ---タイムカウントの焦りとルイージの滑りやすさもかなり嫌らしく作用している。悠長にスターコインを探すことが出来ず、収集要素的な意味でも難易度を高めている。 ---- **評価点 -完全に別ゲーム……とまでは言えないものの、元の『マリオU』では物足りないという人に向けた、かなりやりごたえのあるゲームとなった。位置付けとしては初代『[[スーパーマリオブラザーズ]]』とFCD版『2』の関係に近い。 --ルイージの使用感はこれまでとは結構異なっている。「ちょっと違うだけだろう」と侮っていると地味に痛い目に合う。 --全てのステージがほぼ完全に作りなおされておりステージ構成の使い回しは感じられない。 --ボス戦ではカウントが100プラスされるので、道中で慌てすぎる必要はない。 -値段を考えれば、価格相応以上の内容といえる。また、タイムアタックにも適している。 --ステージの短さは後述のような問題もあるが、短いおかげでとても回転率がよいという側面はある。 -スターコイン、隠しゴールとは別に「すべてのステージにルイージが何らかの形で隠れている」というオマケ要素がある。達成度には関係ないお遊び的要素である。 --ファミコンドットのルイージや、ルイージの顔をした石像、絵画等様々なパターンで隠れている。 -期間限定とはいえ、パッケージ版を用意したこと。 --「マンネリ感の漂う『マリオU』を今更買ってまでプレイするのはちょっと…」という人のための救済策にはなっている。 --とはいえ元のゲームも安定した出来であり、こちらを買ったうえで追加コンテンツとして購入したほうが、2,000円少々で約164ステージが遊べてお得である。 -内容が難しい分、ダメージを受けないキャラであるトッテンを用意することで初心者にも配慮してある。 ---- **賛否両論点 -ヨッシーの性能は『マリオU』と一切変わらない。 --本作のルイージの操作感に慣れないのであれば、なるべくヨッシーに乗ることを心掛けていればある程度問題なく進めてしまう。良く言えば救済措置とも言える。 ---- **問題点 -ステージの短さの弊害 --単純にボリュームの薄さという面だけでなく、これもまた難易度を上げる要因にもなっている節がある。 --コインを大量に獲得出来るポイントは増えているものの、じっくり取っている暇は当然なく、このことも合わせて残機が少々増やしづらい。 ---無限1UPポイントもあるにはあるが、制限時間の都合上増やしつつクリアは困難。 --重要な点として、''基本的に中間ポイントが存在しない''。これに上述の残機の増やしづらさが合わさると「死んで覚える」ということも厳しく、地味に面倒くさい。 ---- **総評 上級者であり、かつ時間のない人向けにまとめ上げられた、WiiU版の『マリオ2』といった作品。~ 「ルイージが好き」というファン心理だけでプレイすると非常に痛い目を見る難易度である。~ 操作感の違いは意外にも深刻であり、空中制御は楽になった反面地上戦で苦労する仕様となっているため、慣れないうちはとにかく苦労する。~ 『マリオU』本編だけでは物足りない、というプレイヤーであれば、2,000円で別ゲーに近いものが楽しめるというのは相当お得な話である。 **余談 -本作のCMは近年の任天堂では珍しいネタ一直線だったため、話題になった。 --涙目になりながらマリオに助けを求めるピーチ…しかし視線の先に居たのはマリオではなくルイージで、思わずピーチが「マリオ…ジャナーイ!」と日本語で叫び、どアップになったピーチの瞳に輝く光と共に爽やかな笑顔を浮かべるルイージが映し出されるという非常にシュールな内容である。 ---要するに「ピーチが不安がっているのは''助けに来てくれるのがマリオではなくルイージだから''」という趣旨の内容になっているのだ。いじられキャラがすっかり板についたルイージならではのネタである。 -同じくルイージの年に発売されたWiiU版『[[スーパーマリオ 3Dワールド]]』との連動要素があり、本作のセーブデータがあると『3D』側で隠し要素『ルイージブラザーズ』がいきなり遊べるようになる。 --また、本作に存在した隠れルイージの要素は『スーパーマリオ 3Dワールド』と『[[ファミコンリミックス2>ファミコンリミックス#id_0ea40349]]』にも同様に存在する。 -2019年1月11日にNintendo Switchで、『マリオU』と本作を2作まとめてカップリングした上で新要素を加えた『[[New スーパーマリオブラザーズ U デラックス(DELUXE)>New スーパーマリオブラザーズ U#id_67caaf43]]』が発売された。
*New スーパールイージ U 【にゅー すーぱーるいーじ ゆー】 |ジャンル|アクション|&amazon(B00D41IU2M)| |対応機種|Wii U|~| |発売・開発元|任天堂|~| |発売日|ダウンロード版((New スーパーマリオブラザーズ U追加コンテンツ限定配信。)):2013年6月19日&br()パッケージ版((2013年限定生産。)):2013年7月13日|~| |定価|ダウンロード版:2,100円&br()パッケージ版:3,885円(共に税込)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|&bold(){マリオじゃない}&br()ルイージの年にちなんだ作品の一つ&br()トッテンまさかのプレイアブルキャラ化&br()単体パッケージ版以外、単独購入は不可&br()短いゲームの中にてごわさを凝縮|~| |>|>|CENTER:''[[マリオシリーズ・関連作品リンク>マリオシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 『[[New スーパーマリオブラザーズ U]]』(以下、マリオU)の追加コンテンツとして開発された、外伝的作品。~ 発売された2013年はルイージ生誕30周年を祝う「ルイージの年」であることから、それにちなんだ作品の一つである。~ そのため、同年に限りパッケージ版も限定生産されていたが、基本は追加コンテンツとしてのゲームである。~ 現在店頭に残っているものが消化され次第、本ゲームは元の『マリオU』の追加コンテンツとして購入しない限りプレイ出来ない。~ なお、『マリオU』を既に所有しているのであれば安く手に入る追加コンテンツでの購入がお得である。 ---- **特徴 -ストーリーなどはまったく同じだが、今回はなんと''マリオが一切登場しない''。冒頭でマリオの帽子がポツンと置いてあるくらいである。パッケージでもブラザーズの部分にバツ印がついている。 --プレイアブルキャラはルイージと黄・青キノピオ、そしてマリオの代わりに『マリオU』では敵キャラクターだった''トッテン''が新たに追加された。 ---トッテンは一切のダメージを受けないが、アイテムが取れないという特殊なキャラ。 ---トッテンは基本的に2P以降の専用救済キャラであるが、裏技により一人プレイでもルイージと交代して使うことができる。 --プレイヤーの能力はキノピオ達を含めて『[[スーパーマリオブラザーズ2]]』のルイージにちなんだお馴染みの調整になっており、高く飛べるが、滑りやすくなっている。 ---ラスボス撃破後は『マリオU』と同性能の状態(つまりジャンプ力は低くなるが、滑りにくくなる)でプレイすることも可能になる。 -基本的には『マリオU』と変わらず、マップも『マリオU』のものを流用している。これだけ聞くとキャラをルイージにすり替えただけのゲームに聞こえるが、なんと今回は''82コース全てがこのゲームのために全面的なリメイク''が施されており、もう一周違う形でマリオUを楽しむことが出来る。 --重要な点として、''全てのコースのタイムカウントが100しかない''。そのためシリーズお馴染みとなるタイムアップ間近のアラームが、開始直後から鳴る。 ---これに合わせてコースの一つ一つも短くなっている…が、その分最初のドングリへいやから早速容赦ないコースたちが勢揃いする。~ 砦にはいきなりバーナーがあちこちに配置され、1面後半から早くもハンマーブロスがお目見え、アスレチックコースでは無数のパックンが手ぐすねひいてお待ちかね……など、目を疑うような配置が序盤からルイージを迎え撃つ。 ---タイムカウントの焦りとルイージの滑りやすさもかなり嫌らしく作用している。悠長にスターコインを探すことが出来ず、収集要素的な意味でも難易度を高めている。 ---- **評価点 -完全に別ゲーム……とまでは言えないものの、元の『マリオU』では物足りないという人に向けた、かなりやりごたえのあるゲームとなった。位置付けとしては初代『[[スーパーマリオブラザーズ]]』とFCD版『2』の関係に近い。 --ルイージの使用感はこれまでとは結構異なっている。「ちょっと違うだけだろう」と侮っていると地味に痛い目に合う。 --全てのコースがほぼ完全に作りなおされておりコース構成の使い回しは感じられない。 --ボス戦ではカウントが100プラスされるので、道中で慌てすぎる必要はない。 -値段を考えれば、価格相応以上の内容といえる。また、タイムアタックにも適している。 --コースの短さは後述のような問題もあるが、短いおかげでとても回転率がよいという側面はある。 -スターコイン、隠しゴールとは別に「すべてのコースにルイージが何らかの形で隠れている」というオマケ要素がある。達成度には関係ないお遊び的要素である。 --ファミコンドットのルイージや、ルイージの顔をした石像、絵画等様々なパターンで隠れている。 -期間限定とはいえ、パッケージ版を用意したこと。 --「マンネリ感の漂う『マリオU』を今更買ってまでプレイするのはちょっと…」という人のための救済策にはなっている。 --とはいえ元のゲームも安定した出来であり、こちらを買ったうえで追加コンテンツとして購入したほうが、2,000円少々で約164コースが遊べてお得である。 -内容が難しい分、ダメージを受けないキャラであるトッテンを用意することで初心者にも配慮してある。 ---- **賛否両論点 -ヨッシーの性能は『マリオU』と一切変わらない。 --本作のルイージの操作感に慣れないのであれば、なるべくヨッシーに乗ることを心掛けていればある程度問題なく進めてしまう。良く言えば救済措置とも言える。 ---- **問題点 -コースの短さの弊害 --単純にボリュームの薄さという面だけでなく、これもまた難易度を上げる要因にもなっている節がある。 --コインを大量に獲得出来るポイントは増えているものの、じっくり取っている暇は当然なく、このことも合わせて残機が少々増やしづらい。 ---無限1UPポイントもあるにはあるが、制限時間の都合上増やしつつクリアは困難。 --重要な点として、''基本的に中間ポイントが存在しない''。これに上述の残機の増やしづらさが合わさると「死んで覚える」ということも厳しく、地味に面倒くさい。 ---- **総評 上級者であり、かつ時間のない人向けにまとめ上げられた、WiiU版の『マリオ2』といった作品。~ 「ルイージが好き」というファン心理だけでプレイすると非常に痛い目を見る難易度である。~ 操作感の違いは意外にも深刻であり、空中制御は楽になった反面地上戦で苦労する仕様となっているため、慣れないうちはとにかく苦労する。~ 『マリオU』本編だけでは物足りない、というプレイヤーであれば、2,000円で別ゲーに近いものが楽しめるというのは相当お得な話である。 **余談 -本作のCMは近年の任天堂では珍しいネタ一直線だったため、話題になった。 --涙目になりながらマリオに助けを求めるピーチ…しかし視線の先に居たのはマリオではなくルイージで、思わずピーチが「マリオ…ジャナーイ!」と日本語で叫び、どアップになったピーチの瞳に輝く光と共に爽やかな笑顔を浮かべるルイージが映し出されるという非常にシュールな内容である。 ---要するに「ピーチが不安がっているのは''助けに来てくれるのがマリオではなくルイージだから''」という趣旨の内容になっているのだ。いじられキャラがすっかり板についたルイージならではのネタである。 -同じくルイージの年に発売されたWiiU版『[[スーパーマリオ 3Dワールド]]』との連動要素があり、本作のセーブデータがあると『3D』側で隠し要素『ルイージブラザーズ』がいきなり遊べるようになる。 --また、本作に存在した隠れルイージの要素は『スーパーマリオ 3Dワールド』と『[[ファミコンリミックス2>ファミコンリミックス#id_0ea40349]]』にも同様に存在する。 -2019年1月11日にNintendo Switchで、『マリオU』と本作を2作まとめてカップリングした上で新要素を加えた『[[New スーパーマリオブラザーズ U デラックス(DELUXE)>New スーパーマリオブラザーズ U#id_67caaf43]]』が発売された。

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