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*エーベルージュ 【えーべるーじゅ】 |ジャンル|育成・恋愛シミュレーション|&image(http://www.suruga-ya.jp/pics/boxart_m/145021604m.jpg)| |対応機種|Windows95&br;Macintosh|~| |発売元|富士通|~| |発売日|1996年7月12日|~| |判定|なし|~| //|ポイント||~| **概要 -ギャルゲー不毛の地であったWindowsに初めて登場したギャルゲーである。 -内容としてはやや語弊があるが、PCで遊べる『[[ときメモ>ときめきメモリアル]]』である。 -シナリオ担当は、少年マガジンで「Boy's be...」の原作を担当していたイタバシマサヒロである。 **特徴 -魔法が存在する異世界「ワーランド」を舞台に、プレイヤーはトリフェルズ魔法学園に入学した生徒として、初等部2年・高等部3年の計5年間を過ごすことになる。 --魔法学園に入学した主人公は部活を決め、得意魔法を選択し、己を鍛えてライバルと競り合い、運動会やテストに頑張り、時に女生徒との交流にいそしむ。 --爆弾などはないため、ヒロイン達とのスケジュール管理は大変ではなく、運動会等に優勝できなくてもあまり影響はない(花束プレゼントで好感度は簡単に上がる)ため、難易度は低く、純粋にヒロインとの交流を楽しむことが出来る。 --エンディングでは、最終的にヒロイン達と結婚まで話が進むためか、色々と想像させるイベントや会話があったりする。 **評価点 -北爪宏幸の美麗なキャラデザは今でも充分通用するレベル。 --余談だが、ヒロインの1人・マリエンの水着姿は2015年に一部で話題となった「フロントジッパー競泳水着」を先取りしているかのようなデザインである。 -当時の(今も)人気声優を揃えたヒロイン達は今見ても非常に豪華である。 --CVが入るシーンがオープニング・プロローグ・初等部終了(2パターンあり)・卒業式しかないとはいえ。 **問題点 -しかし『ときメモ』をしのぐ5年という長い期間の割りにイベントがスカスカだったり、告白や進路のフラグがおかしかったりと不満点が多い。 --女の子と親しくするにしても、デートに誘えないため探索で街の花屋で買った花束を贈り続けるか、女の子と同じ部活に所属してクラブ活動を続けるか位しか手段は無い。 --そして初等部の時しか親しくなれない(それ故、彼女と結ばれたかったら高等部では誰とも親しくならず、「○○と結婚」という結果が出る進路を取るしかない)ヒロインも存在する。 --初等部と高等部で見た目の大幅に印象が変わり、中には「髪の毛の色以外はほぼ別人」というキャラまでいる。時間の流れを感じ取って欲しいという意図だったのだろうが、人気投票では見た目の印象の変化が一番少ないキャラが1位を獲得してしまった。 -メインヒロインであるノイシュは特殊な種族の生まれで、初等部の頃は中性(性別が未確定)の状態。主人公への好感度で高等部での性別が分かれるのだが、何も知らないで(というかノイシュをおざなりにして)プレイするとノイシュが大抵後半で男性になってしまう。 --初等部最後、一緒に進路相談に行くイベントが出たなら性別が女性にほぼ確定する。 --ノイシュが女性でないとワーランドの異変の真相を知ることはできない。 ---ノイシュは男になった場合攻略対象から外れるだけでなく一気に存在が空気化する。しかもエンディングの文言を見る限り、ノイシュが男だと遠からずワーランドは滅んでしまうような。 ---- **総評 パソコンでもギャルゲーは人気が出るであろうという先見の明はあった。~ されどシナリオ面で洗練されていなかったという面で勿体無い作品。長すぎると思うほどの時間があるわりに中身の無さが大きく響いて減点。頼みの綱たるイラストも見た目がごっそり変わってしまう点でやや不満が残る。~ それでもWindowsという土壌でちゃんと読ませるゲームを送り込んだという点は評価に値するであろう。 **その後の展開 -その後、物語を1年9ヶ月の期間としイベントも流れも濃縮した『エーベルージュスペシャル』が発売された。 --主人公が高等部に編入してくるという扱いで、ノイシュの性が確定する時期も調整されている。 --なお、本作のデータをインストールしている(コンシューマ版では『エーベルージュ』のセーブデータが記録媒体に存在している)と、隠しヒロインとの「文通」も可能になり、最後まで続けるとエンディングを迎える事もできる。 -コンシューマ移植もされ、その際にイベントが多数追加されまともなギャルゲーレベルになった。 -余談だがアスキー・角川書店・ユーメックス・タカラ・文化放送・富士通の6社によるメディアミックス戦略はギャルゲーの中でもトップクラスを誇った。 --その代わりあまり人気も出ないと判断するやアスキー・角川書店などの大手はあっさり手を引いたが。 -さらに本作主人公の弟を主人公とした『エーベルージュ2』も発売された。 --本作で10人以上いたヒロインが5人となった代わりに一人一人のイベントが濃厚になったのだが、それでもゲーム期間3年に比べてイベント数が絶対的に少なく作業をしている印象が強い。
*エーベルージュ 【えーべるーじゅ】 |ジャンル|育成・恋愛シミュレーション|&image(http://www.suruga-ya.jp/pics/boxart_m/145021604m.jpg)| |対応機種|Windows95&br;Macintosh|~| |発売元|富士通|~| |発売日|1996年7月12日|~| |判定|なし|~| //|ポイント||~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -ギャルゲー不毛の地であったWindowsに初めて登場したギャルゲーである。 -内容としてはやや語弊があるが、PCで遊べる『[[ときメモ>ときめきメモリアル]]』である。 -シナリオ担当は、少年マガジンで「Boy's be...」の原作を担当していたイタバシマサヒロである。 **特徴 -魔法が存在する異世界「ワーランド」を舞台に、プレイヤーはトリフェルズ魔法学園に入学した生徒として、初等部2年・高等部3年の計5年間を過ごすことになる。 --魔法学園に入学した主人公は部活を決め、得意魔法を選択し、己を鍛えてライバルと競り合い、運動会やテストに頑張り、時に女生徒との交流にいそしむ。 --爆弾などはないため、ヒロイン達とのスケジュール管理は大変ではなく、運動会等に優勝できなくてもあまり影響はない(花束プレゼントで好感度は簡単に上がる)ため、難易度は低く、純粋にヒロインとの交流を楽しむことが出来る。 --エンディングでは、最終的にヒロイン達と結婚まで話が進むためか、色々と想像させるイベントや会話があったりする。 **評価点 -北爪宏幸の美麗なキャラデザは今でも充分通用するレベル。 --余談だが、ヒロインの1人・マリエンの水着姿は2015年に一部で話題となった「フロントジッパー競泳水着」を先取りしているかのようなデザインである。 -当時の(今も)人気声優を揃えたヒロイン達は今見ても非常に豪華である。 --CVが入るシーンがオープニング・プロローグ・初等部終了(2パターンあり)・卒業式しかないとはいえ。 **問題点 -しかし『ときメモ』をしのぐ5年という長い期間の割りにイベントがスカスカだったり、告白や進路のフラグがおかしかったりと不満点が多い。 --女の子と親しくするにしても、デートに誘えないため探索で街の花屋で買った花束を贈り続けるか、女の子と同じ部活に所属してクラブ活動を続けるか位しか手段は無い。 --そして初等部の時しか親しくなれない(それ故、彼女と結ばれたかったら高等部では誰とも親しくならず、「○○と結婚」という結果が出る進路を取るしかない)ヒロインも存在する。 --初等部と高等部で見た目の大幅に印象が変わり、中には「髪の毛の色以外はほぼ別人」というキャラまでいる。時間の流れを感じ取って欲しいという意図だったのだろうが、人気投票では見た目の印象の変化が一番少ないキャラが1位を獲得してしまった。 -メインヒロインであるノイシュは特殊な種族の生まれで、初等部の頃は中性(性別が未確定)の状態。主人公への好感度で高等部での性別が分かれるのだが、何も知らないで(というかノイシュをおざなりにして)プレイするとノイシュが大抵後半で男性になってしまう。 --初等部最後、一緒に進路相談に行くイベントが出たなら性別が女性にほぼ確定する。 --ノイシュが女性でないとワーランドの異変の真相を知ることはできない。 ---ノイシュは男になった場合攻略対象から外れるだけでなく一気に存在が空気化する。しかもエンディングの文言を見る限り、ノイシュが男だと遠からずワーランドは滅んでしまうような。 ---- **総評 パソコンでもギャルゲーは人気が出るであろうという先見の明はあった。~ されどシナリオ面で洗練されていなかったという面で勿体無い作品。長すぎると思うほどの時間があるわりに中身の無さが大きく響いて減点。頼みの綱たるイラストも見た目がごっそり変わってしまう点でやや不満が残る。~ それでもWindowsという土壌でちゃんと読ませるゲームを送り込んだという点は評価に値するであろう。 **その後の展開 -その後、物語を1年9ヶ月の期間としイベントも流れも濃縮した『エーベルージュスペシャル』が発売された。 --主人公が高等部に編入してくるという扱いで、ノイシュの性が確定する時期も調整されている。 --なお、本作のデータをインストールしている(コンシューマ版では『エーベルージュ』のセーブデータが記録媒体に存在している)と、隠しヒロインとの「文通」も可能になり、最後まで続けるとエンディングを迎える事もできる。 -コンシューマ移植もされ、その際にイベントが多数追加されまともなギャルゲーレベルになった。 -余談だがアスキー・角川書店・ユーメックス・タカラ・文化放送・富士通の6社によるメディアミックス戦略はギャルゲーの中でもトップクラスを誇った。 --その代わりあまり人気も出ないと判断するやアスキー・角川書店などの大手はあっさり手を引いたが。 -さらに本作主人公の弟を主人公とした『エーベルージュ2』も発売された。 --本作で10人以上いたヒロインが5人となった代わりに一人一人のイベントが濃厚になったのだが、それでもゲーム期間3年に比べてイベント数が絶対的に少なく作業をしている印象が強い。

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