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*ワールドボウリング 【わーるどぼうりんぐ】 |ジャンル|スポーツ|&amazon(B000069UEZ)| |対応機種|ゲームボーイ|~| |メディア|256Kbit ROMカートリッジ|~| |発売元|アテナ|~| |開発元|不明|~| |発売日|1990年1月13日|~| |定価|3,090円(税別)|~| |プレイ人数|1~2人|~| |判定|BGCOLOR(khaki):''ゲームバランスが不安定''|~| |ポイント|あまりにも厳しい仕様|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -アテナのゲームボーイ参入第一弾で当時から稀に発売されていたビデオゲーム化ボウリングの一つ。 **特徴とシステム -ゲーム開始時に「1PLAYER」か「2PLAYER」を選び、その後男キャラ(右利き)か女キャラ(左利き)((タイトル画面ではなぜか男性が左手、女性が右手を挙げているのでややこしい。))、~ ボールの重さを7, 9, 12, 15から選択することが出来る。全てを決定するとゲームスタート。 -レーンは「JAPAN」「CHINA」「USA」「CANADA」「FRANCE」「ENGLAND」の六ヵ国があり、各国ごとにボールがどちらかに曲がりやすいなどの特徴がある。 -「1PLAYER」モードはノルマの低いものから順にプレイしていきノルマを達成すれば次のレーンに進むことが可能な一人用。 --「ENGLAND」をクリアするとクリア画面が表示される。 -「2PLAYER」モードは最初から好きなレーンを選択することが出来、一台のGBで交互にプレイしていく二人用。 --両プレイヤーの第10フレームが終了後、スコアボードが表示されタイトル画面に戻る。 -ゲーム中は左にプレイヤーとレーンを後ろから見た画面やメーター、右にレーン全体の見下ろし画面が表示され、~ 投球時は最初に投球位置を決めた後に左右に動くコントロール&パワーメーターを止めて投球する。 **問題点 -安定しない投球 --現実のボウリングと同様左右どちらかからフックをかけてポケット((1番ピンと2番/3番ピンの隙間。))に当てるとストライクになりやすいものの~ あくまで''なりやすい''だけで確実にストライクが取れるわけではない。 --投球時もコントロールはまだしも、パワーメーターは常に高速で左右に移動している((具体的に言うと1フレームごとに1メモリ移動。))ため、~ 狙ったパワーでピッタリ止めること自体が難しい。 --それだけならリアルの表現という解釈が出来るかもしれないが、~ 実は同じレーン、プレイヤーキャラ、重さ、投球位置、コントロール、パワーで投げたとしてもストライクが出たり出なかったりと、~ その時によって結果が変わってしまうランダム要素のようなものが混じっている。 --そのためいくらパターン通りに投球出来たとしても大抵3回に1回はストライクにならなかったりする。 --またピンが倒れた際も左画面だと左に飛んでいるのに右画面だとピンを表わす黒丸が右に飛んでいることがあったりと少々挙動が怪しい。~ 端を狙って投げると何も当たっていないはずの反対側のピンが1本だけ倒れたりもする。 ---これだけならまだ難易度高めなボウリングゲームで済んだかもしれない。しかし…。 -高すぎるクリアノルマと厳しいゲーム仕様 --「1PLAYER」はノルマクリアで進むことは前述したが、そのノルマは最初の「JAPAN」ですら200という高めのスコアノルマが要求される。~ ここではダブル(二連続ストライク)が取れないとクリアは厳しい。もちろんストライクが取れなかった場合は確実にスペアを取るという前提である。 --そこが突破出来ても1国進むごとにノルマは10ずつ上がっていく。ステージ2はターキー(三連続ストライク)がほぼ必須、次はフォース(四連続ストライク)…とどんどん壁は高くなる。 --こんなノルマなのになんと''コンティニューが存在しない''。これが上記の投球仕様と合わさって凶悪な難易度と化している。 -ゲームテンポが悪い -投球後、ピンが倒れた後に必ず約10秒ほどのレーキが動作する演出が挟まる。 --リアルといえばリアルだが、この演出はボタンを押してもカット等が行えない。 --これにより1レーンを最後までプレイするのに必ず5分ほどかかってしまう。 -少ないゲームモード --「2PLAYER」は実質練習&対戦モードなだけでやってることは一人用と全く変わらない。 ---ただROM容量がかなり少ないためこのあたりは仕方なかったのかもしれないが…。 **評価点 -最初のステージである日本は特徴がないため、練習には最適。 -1番ピンにさえ当たればほぼ確実に9本倒れるので、スペアは非常に取りやすい。 --次の一投の加算スコアも9がほぼ保障されているということなので、スペアを確実に取れるようになれば飛躍的にスコアが上昇する。 -ストライクを取るとキャラクターが出てくる演出が挟まり、プレイ中の国によってちゃんと国にちなんだキャラクターに変わる。 --ダブル以上ではジングルのみ変わる。 -サウンドはアテナサウンドスタッフによると思われる((スタッフクレジットがないので不明だが、おそらく佐々木彰太郎氏と石橋浩一氏。))小気味いい特徴的な音が流れる。 --各国ごとの曲も用意されておりGB初期ながらも細かい作り。ただしUSAはちょっと好みが分かれるかも。 **総評 超絶難度ボウリング。~ 発売当時クリア者は何人いたのかと疑問に思えてくるゲームである。 **余談 -同社はFCでも1991年に『チャンピオンシップボウリング』というボウリングゲームを発売している。 --こちらは1レーンのみで投球もそこまで難しくないがパーフェクト達成時の演出があったりとこのゲームの片鱗が垣間見える。 --難易度調整で反省したのかと思われるかも知れないが、実は海外NES版は1989年、つまり『ワールドボウリング』より前に作られているのでむしろ悪化している。 -2ch実況板の企画「GBのゲーム制覇しましょ」では該当タイトルは注目されていなかったが、プレイ開始後発覚したあまりの難易度に企画開始当初の大きな壁として立ちはだかっていた。
*ワールドボウリング 【わーるどぼうりんぐ】 |ジャンル|スポーツ|&amazon(B000069UEZ)| |対応機種|ゲームボーイ|~| |メディア|256Kbit ROMカートリッジ|~| |発売元|アテナ|~| |開発元|不明|~| |発売日|1990年1月13日|~| |定価|3,090円(税別)|~| |プレイ人数|1~2人|~| |判定|BGCOLOR(khaki):''ゲームバランスが不安定''|~| |ポイント|あまりにも厳しい仕様|~| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -アテナのゲームボーイ参入第一弾で当時から稀に発売されていたビデオゲーム化ボウリングの一つ。 **特徴とシステム -ゲーム開始時に「1PLAYER」か「2PLAYER」を選び、その後男キャラ(右利き)か女キャラ(左利き)((タイトル画面ではなぜか男性が左手、女性が右手を挙げているのでややこしい。))、~ ボールの重さを7, 9, 12, 15から選択することが出来る。全てを決定するとゲームスタート。 -レーンは「JAPAN」「CHINA」「USA」「CANADA」「FRANCE」「ENGLAND」の六ヵ国があり、各国ごとにボールがどちらかに曲がりやすいなどの特徴がある。 -「1PLAYER」モードはノルマの低いものから順にプレイしていきノルマを達成すれば次のレーンに進むことが可能な一人用。 --「ENGLAND」をクリアするとクリア画面が表示される。 -「2PLAYER」モードは最初から好きなレーンを選択することが出来、一台のGBで交互にプレイしていく二人用。 --両プレイヤーの第10フレームが終了後、スコアボードが表示されタイトル画面に戻る。 -ゲーム中は左にプレイヤーとレーンを後ろから見た画面やメーター、右にレーン全体の見下ろし画面が表示され、~ 投球時は最初に投球位置を決めた後に左右に動くコントロール&パワーメーターを止めて投球する。 **問題点 -安定しない投球 --現実のボウリングと同様左右どちらかからフックをかけてポケット((1番ピンと2番/3番ピンの隙間。))に当てるとストライクになりやすいものの~ あくまで''なりやすい''だけで確実にストライクが取れるわけではない。 --投球時もコントロールはまだしも、パワーメーターは常に高速で左右に移動している((具体的に言うと1フレームごとに1メモリ移動。))ため、~ 狙ったパワーでピッタリ止めること自体が難しい。 --それだけならリアルの表現という解釈が出来るかもしれないが、~ 実は同じレーン、プレイヤーキャラ、重さ、投球位置、コントロール、パワーで投げたとしてもストライクが出たり出なかったりと、~ その時によって結果が変わってしまうランダム要素のようなものが混じっている。 --そのためいくらパターン通りに投球出来たとしても大抵3回に1回はストライクにならなかったりする。 --またピンが倒れた際も左画面だと左に飛んでいるのに右画面だとピンを表わす黒丸が右に飛んでいることがあったりと少々挙動が怪しい。~ 端を狙って投げると何も当たっていないはずの反対側のピンが1本だけ倒れたりもする。 ---これだけならまだ難易度高めなボウリングゲームで済んだかもしれない。しかし…。 -高すぎるクリアノルマと厳しいゲーム仕様 --「1PLAYER」はノルマクリアで進むことは前述したが、そのノルマは最初の「JAPAN」ですら200という高めのスコアノルマが要求される。~ ここではダブル(二連続ストライク)が取れないとクリアは厳しい。もちろんストライクが取れなかった場合は確実にスペアを取るという前提である。 --そこが突破出来ても1国進むごとにノルマは10ずつ上がっていく。ステージ2はターキー(三連続ストライク)がほぼ必須、次はフォース(四連続ストライク)…とどんどん壁は高くなる。 --こんなノルマなのになんと''コンティニューが存在しない''。これが上記の投球仕様と合わさって凶悪な難易度と化している。 -ゲームテンポが悪い -投球後、ピンが倒れた後に必ず約10秒ほどのレーキが動作する演出が挟まる。 --リアルといえばリアルだが、この演出はボタンを押してもカット等が行えない。 --これにより1レーンを最後までプレイするのに必ず5分ほどかかってしまう。 -少ないゲームモード --「2PLAYER」は実質練習&対戦モードなだけでやってることは一人用と全く変わらない。 ---ただROM容量がかなり少ないためこのあたりは仕方なかったのかもしれないが…。 **評価点 -最初のステージである日本は特徴がないため、練習には最適。 -1番ピンにさえ当たればほぼ確実に9本倒れるので、スペアは非常に取りやすい。 --次の一投の加算スコアも9がほぼ保障されているということなので、スペアを確実に取れるようになれば飛躍的にスコアが上昇する。 -ストライクを取るとキャラクターが出てくる演出が挟まり、プレイ中の国によってちゃんと国にちなんだキャラクターに変わる。 --ダブル以上ではジングルのみ変わる。 -サウンドはアテナサウンドスタッフによると思われる((スタッフクレジットがないので不明だが、おそらく佐々木彰太郎氏と石橋浩一氏。))小気味いい特徴的な音が流れる。 --各国ごとの曲も用意されておりGB初期ながらも細かい作り。ただしUSAはちょっと好みが分かれるかも。 **総評 超絶難度ボウリング。~ 発売当時クリア者は何人いたのかと疑問に思えてくるゲームである。 **余談 -同社はFCでも1991年に『チャンピオンシップボウリング』というボウリングゲームを発売している。 --こちらは1レーンのみで投球もそこまで難しくないがパーフェクト達成時の演出があったりとこのゲームの片鱗が垣間見える。 --難易度調整で反省したのかと思われるかも知れないが、実は海外NES版は1989年、つまり『ワールドボウリング』より前に作られているのでむしろ悪化している。 -2ch実況板の企画「GBのゲーム制覇しましょ」では該当タイトルは注目されていなかったが、プレイ開始後発覚したあまりの難易度に企画開始当初の大きな壁として立ちはだかっていた。

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