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*ラスタンサーガ 【らすたんさーが】 |ジャンル|アクション|CENTER:&amazon(B000BV44RI)| |対応機種|アーケード|~| |発売元|タイトー|~| |発売日|1987年&br;2014年10月23日(NESiCAxLive)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''ラスタンサーガ・ウォリアーブレードシリーズ''&br; ''ラスタンサーガ'' / [[ラスタンサーガII]] / ウォリアーブレード / ラスタンVSバーバリアン編| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 タイトーが1987年に発売したアクションゲーム。~ 剣を持った戦士・ラスタンを操作して怪物や魔物を倒す内容。 **ストーリー とある国の王・ラスタンが王となる以前の自らの遍歴を語りはじめる。~ かつて盗賊だったラスタンは、セーム王国という国で暴れまわるドラゴンを退治する代わりに、国中の財宝を交換する約束を王女と交わした。そしてラスタンのドラゴン討伐の旅が始まった。 **システム -4方向レバー+攻撃・ジャンプの2ボタンでラスタンを操作。 --レバー下でしゃがむ、レバー上+ジャンプで大ジャンプ、ジャンプ中にレバー上+攻撃で上突き、ジャンプ中にレバー↓+攻撃で下突きを繰り出す事が可能。 ---なお、ジャンプ攻撃は立ち時の2倍のダメージを敵に与えられる為、主にボス戦で有効。 -アイテムは大きく分けてステージ道中に落ちている武器と特定の敵を倒すと出現する通常アイテムの2種類が存在する。 --武器の種類は通常の倍のダメージを与える事が出来る''アックス''、振ると火の弾で遠距離攻撃が出来る''ファイヤーソード''、通常時の倍のリーチが特徴的な''フレイル''の3種類。~ 各種武器アイテムはステージ内で浮いているアイコンを攻撃すると取得可能で、入手してから1分間程効果が持続する。~ また、現在の武器の効果中に他の武器を取得すると効果が上書きされる。 --通常アイテムは敵との接触や攻撃からのダメージを軽減する''シールド''、''マント''、''アーマー''の防具系統、ボーナスが獲得できる''ジュエル''、プレイヤーの攻撃の発生が早くなる''指輪''、体力を少量回復する事が出来る''ポーション''、体力が減少する代わりにボーナスを取得できる''ポイズン''、装備中に獲得したスコアが倍になる''首飾り''、体力を全回復させることが出来る''ゴールドシープ''、防具アイテムの効果時間を延ばせる''杖''が存在する。~ なお、防具類は武器同様に1種類しか持てない。 -体力がゼロになる、火の海・穴や水に落ちる、地面の槍や岩の柱に触れる事でミス。 --ステージ内でミスすると一定地点に戻される「戻り復活」を採用。 --残機が尽きるとゲームオーバー、そのままコンティニュー画面に移行するが最終ステージのみコンティニューが不可能。 ---- **評価点 -''第一に、ビジュアルが非常に格好いい。'' --マッチョ戦士が次々と魔物をなぎ倒すというゲーム内容。どこを切り取ってもさまになり、ゲーセンでもいい意味で目立つ。 ---音楽も本作の雰囲気にふさわしい蛮勇なものとなっており、プレイはもちろんのことギャラリーの観戦も盛り上げてくれる。 -絶妙なゲームバランス。 --ゲームバランスも緻密に練りこまれており、プレイすればするほど先に行きやすくなっており上達を感じられる。 --アイテムも1987年のアクションゲームにしては多彩で、多くのプレイパターンを編み出すのも楽しい。 -演出も魅力的。 --野外エリアはいずれも昼間から始まり神殿に近づくに連れて徐々に日が暮れていく演出が待っている。 --体力低下時はBGMの上から心臓の鼓動が鳴り響く様になり、プレイヤーの緊張を煽っている。 --ZUNTATAの当時のメンバーだった八木下直人、高木正彦(Mar.)による作曲のBGMも数こそ少ないが、いずれも質が良く人気がある。 ---戦士ラスタンの勇敢なイメージの野外エリアをはじめ、砦エリアでは静寂な音使いが印象的でいかにも「敵の拠点への侵入」という雰囲気が、ボス戦では徐々に大きくなってくる音がそれぞれプレイヤーを盛り上げてくれる。 ---なお、高木にとってはこれがコンポーザーデビュー作でもある。 **問題点 ''難しい。'' -ゲームバランスは緻密であり崩壊しているわけではないものの、本作の難易度は決して低いとは言えない。 --1機やられると装備が剥奪されてしまい、最弱のソードと通常アイテムしか所持していない状態で復活する事になるのでミスの立て直しが難しい。 ---特にボス戦では一切アイテムが出現しないので、非常に厳しい戦いが待ち受ける事になる。 -アクションゲーム初心者は1コインクリアすることが難しい。 --特に初心者が躓き易いポイントはアイテム関連。~ 武器アイテムに関しては数が少ないものの、取得方法が''武器に直接攻撃を与える''事とかなり特殊。故に本作を始めたプレイヤーは他のゲームと同じようにアイテムに直接触れるだけで取得出来ると思いがちで、一方向通行の縦穴で武器を取り逃してしまう現象もザラ。~ 一方、通常アイテムに関しては、分かりやすい効果を持つボーナスや体力関連に関してはともかく、装備アイテム類に関しては多く存在している関係上効果を覚える事が難しく、インストカードに掲載されているアイテム類も少ない。 --極めつけに、スタート直後の1面は''体力回復アイテムがほとんど出現しない''。初心者向けステージなのにあんまりである。 ---とはいえ、使用ボタンは少なく操作方法は複雑では無いのは救い。 --また、最終ステージはコンティニューが不可能の為、コインを積んでクリアする言わば「連コイン」によるごり押しが通用しないのは痛い。 -ラスボスのドラゴン戦は専用のかっこいい曲が用意されているが、速攻で倒すのが攻略法なので、せっかくの名曲を落ち着いて聴けないのが残念。上述のように、一度やられると立て直しが難しいこと、ゲームオーバーになったらコンティニューできないことも、これに拍車をかけている。 ---- **総評 格好いいビジュアルと繊細なゲームバランスで多くのゲーセン少年を興奮させた一作。~ 『[[アルカノイド>ARKANOID]]』や『[[トップランディング]]』、『[[究極タイガー]]』と並ぶタイトー発売の実力派作品としてその名を馳せる事となった。 移植には恵まれず、別の意味で有名になった続編(後述)があまりにも有名になってしまい、しかも続編は異常に移植が多く地名度が際立ってしまった為、目立たなくなってしまった不遇のゲームである。 ---- **続編 本作のヒットを受けて何作か続編が発売されている。 -[[ラスタンサーガII]] --1989年稼働。本作の直接の続編に当たる作品ではあるのだが、OGR氏による音楽の数々はともかく、のっぺりしたグラフィックや劣悪な操作性で大きく評価を落としてしまった一作。詳細は個別記事にて。 -ウォリアーブレード --1992年稼働。「RASTAN SAGA EPISODE III」のサブタイトル通りラスタンサーガシリーズの3作目に当たる作品である。 --『[[ダライアスII]]』と同型の2画面筐体を使用したベルトスクロールアクションで、プレイヤーキャラもラスタンの他にナイフを使うドゥーイーとムチを使うソフィアが追加される等、前2作から大きく異なるゲーム性が特徴的な1作。 -ウォリアーブレード ラスタンVSバーバリアン編 --2003年発売のプレイステーション2/ゲームキューブ用ソフト。 --ジャンルは前作から更に変わって3D対戦格闘アクションゲームになった。 ---本来はラスタンとは関係の無いゲームをローカライズした際にタイトルにウォリアーブレードを冠しているだけで、厳密にはシリーズには含まれない。 **移植 -本作稼動当時、MSX2やゲームギアなど、アクションゲームを苦手とするハードにしか移植されなかった。((海外ではマスターシステム版もある。ちなみにコンバーターを使用して日本のマスターシステムでプレイするとサウンドがFM音源対応になるというおまけ付き。))~ しかし後にPS2『タイトーメモリーズ』及びPSP『タイトーメモリーズポケット』の収録作品として本作の完全移植が成し遂げられたため、今からプレイするならそちらのほうが良いだろう。 **余談 -1989年稼働のプロレスゲーム『チャピオンレスラー』にラスタンのコスプレをしたレスラー「ミラクル・ラスタン」が登場している。また、1992年稼働の対戦格闘ゲーム『[[ダイノレックス]]』の主人公である恐竜使いがラスタンに似ている。 ----
*ラスタンサーガ 【らすたんさーが】 |ジャンル|アクション|CENTER:&amazon(B000BV44RI)| |対応機種|アーケード|~| |発売元|タイトー|~| |発売日|1987年&br;2014年10月23日(NESiCAxLive)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''ラスタンサーガ・ウォリアーブレードシリーズ''&br; ''ラスタンサーガ'' / [[ラスタンサーガII]] / ウォリアーブレード / ラスタンVSバーバリアン編| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 タイトーが1987年に発売したアクションゲーム。~ 剣を持った戦士・ラスタンを操作して怪物や魔物を倒す内容。 **ストーリー とある国の王・ラスタンが王となる以前の自らの遍歴を語りはじめる。~ かつて盗賊だったラスタンは、セーム王国という国で暴れまわるドラゴンを退治する代わりに、国中の財宝を交換する約束を王女と交わした。そしてラスタンのドラゴン討伐の旅が始まった。 **システム -4方向レバー+攻撃・ジャンプの2ボタンでラスタンを操作。 --レバー下でしゃがむ、レバー上+ジャンプで大ジャンプ、ジャンプ中にレバー上+攻撃で上突き、ジャンプ中にレバー↓+攻撃で下突きを繰り出す事が可能。 ---なお、ジャンプ攻撃は立ち時の2倍のダメージを敵に与えられる為、主にボス戦で有効。 -アイテムは大きく分けてステージ道中に落ちている武器と特定の敵を倒すと出現する通常アイテムの2種類が存在する。 --武器の種類は通常の倍のダメージを与える事が出来る''アックス''、振ると火の弾で遠距離攻撃が出来る''ファイヤーソード''、通常時の倍のリーチが特徴的な''フレイル''の3種類。~ 各種武器アイテムはステージ内で浮いているアイコンを攻撃すると取得可能で、入手してから1分間程効果が持続する。~ また、現在の武器の効果中に他の武器を取得すると効果が上書きされる。 --通常アイテムは敵との接触や攻撃からのダメージを軽減する''シールド''、''マント''、''アーマー''の防具系統、ボーナスが獲得できる''ジュエル''、プレイヤーの攻撃の発生が早くなる''指輪''、体力を少量回復する事が出来る''ポーション''、体力が減少する代わりにボーナスを取得できる''ポイズン''、装備中に獲得したスコアが倍になる''首飾り''、体力を全回復させることが出来る''ゴールドシープ''、防具アイテムの効果時間を延ばせる''杖''が存在する。~ なお、防具類は武器同様に1種類しか持てない。 -体力がゼロになる、火の海・穴や水に落ちる、地面の槍や岩の柱に触れる事でミス。 --ステージ内でミスすると一定地点に戻される「戻り復活」を採用。 --残機が尽きるとゲームオーバー、そのままコンティニュー画面に移行するが最終ステージのみコンティニューが不可能。 ---- **評価点 -''第一に、ビジュアルが非常に格好いい。'' --マッチョ戦士が次々と魔物をなぎ倒すというゲーム内容。どこを切り取ってもさまになり、ゲーセンでもいい意味で目立つ。 ---音楽も本作の雰囲気にふさわしい蛮勇なものとなっており、プレイはもちろんのことギャラリーの観戦も盛り上げてくれる。 -絶妙なゲームバランス。 --ゲームバランスも緻密に練りこまれており、プレイすればするほど先に行きやすくなっており上達を感じられる。 --アイテムも1987年のアクションゲームにしては多彩で、多くのプレイパターンを編み出すのも楽しい。 -演出も魅力的。 --野外エリアはいずれも昼間から始まり神殿に近づくに連れて徐々に日が暮れていく演出が待っている。 --体力低下時はBGMの上から心臓の鼓動が鳴り響く様になり、プレイヤーの緊張を煽っている。 --ZUNTATAの当時のメンバーだった八木下直人、高木正彦(Mar.)による作曲のBGMも数こそ少ないが、いずれも質が良く人気がある。 ---戦士ラスタンの勇敢なイメージの野外エリアをはじめ、砦エリアでは静寂な音使いが印象的でいかにも「敵の拠点への侵入」という雰囲気が、ボス戦では徐々に大きくなってくる音がそれぞれプレイヤーを盛り上げてくれる。 ---なお、高木にとってはこれがコンポーザーデビュー作でもある。 **問題点 ''難しい。'' -ゲームバランスは緻密であり崩壊しているわけではないものの、本作の難易度は決して低いとは言えない。 --1機やられると装備が剥奪されてしまい、最弱のソードと通常アイテムしか所持していない状態で復活する事になるのでミスの立て直しが難しい。 ---特にボス戦では一切アイテムが出現しないので、非常に厳しい戦いが待ち受ける事になる。 -アクションゲーム初心者は1コインクリアすることが難しい。 --特に初心者が躓き易いポイントはアイテム関連。~ 武器アイテムに関しては数が少ないものの、取得方法が''武器に直接攻撃を与える''事とかなり特殊。故に本作を始めたプレイヤーは他のゲームと同じようにアイテムに直接触れるだけで取得出来ると思いがちで、一方向通行の縦穴で武器を取り逃してしまう現象もザラ。~ 一方、通常アイテムに関しては、分かりやすい効果を持つボーナスや体力関連に関してはともかく、装備アイテム類に関しては多く存在している関係上効果を覚える事が難しく、インストカードに掲載されているアイテム類も少ない。 --極めつけに、スタート直後の1面は''体力回復アイテムがほとんど出現しない''。初心者向けステージなのにあんまりである。 ---とはいえ、使用ボタンは少なく操作方法は複雑では無いのは救い。 --また、最終ステージはコンティニューが不可能の為、コインを積んでクリアする言わば「連コイン」によるごり押しが通用しないのは痛い。 -ラスボスのドラゴン戦は専用のかっこいい曲が用意されているが、速攻で倒すのが攻略法なので、せっかくの名曲を落ち着いて聴けないのが残念。上述のように、一度やられると立て直しが難しいこと、ゲームオーバーになったらコンティニューできないことも、これに拍車をかけている。 ---- **総評 格好いいビジュアルと繊細なゲームバランスで多くのゲーセン少年を興奮させた一作。~ 『[[アルカノイド>ARKANOID]]』や『[[トップランディング]]』、『[[究極タイガー]]』と並ぶタイトー発売の実力派作品としてその名を馳せる事となった。 移植には恵まれず、別の意味で有名になった続編(後述)があまりにも有名になってしまい、しかも続編は異常に移植が多く地名度が際立ってしまった為、目立たなくなってしまった不遇のゲームである。 ---- **続編 本作のヒットを受けて何作か続編が発売されている。 -[[ラスタンサーガII]] --1989年稼働。本作の直接の続編に当たる作品ではあるのだが、OGR氏による音楽の数々はともかく、のっぺりしたグラフィックや劣悪な操作性で大きく評価を落としてしまった一作。詳細は個別記事にて。 -ウォリアーブレード --1992年稼働。「RASTAN SAGA EPISODE III」のサブタイトル通りラスタンサーガシリーズの3作目に当たる作品である。 --『[[ダライアスII]]』と同型の2画面筐体を使用したベルトスクロールアクションで、プレイヤーキャラもラスタンの他にナイフを使うドゥーイーとムチを使うソフィアが追加される等、前2作から大きく異なるゲーム性が特徴的な1作。 -ウォリアーブレード ラスタンVSバーバリアン編 --2003年発売のプレイステーション2/ゲームキューブ用ソフト。 --ジャンルは前作から更に変わって3D対戦格闘アクションゲームになった。 ---本来はラスタンとは関係の無いゲームをローカライズした際にタイトルにウォリアーブレードを冠しているだけで、厳密にはシリーズには含まれない。 **移植 -本作稼動当時、MSX2やゲームギアなど、アクションゲームを苦手とするハードにしか移植されなかった。((海外ではマスターシステム版もある。ちなみにコンバーターを使用して日本のマスターシステムでプレイするとサウンドがFM音源対応になるというおまけ付き。))~ しかし後にPS2『タイトーメモリーズ』及びPSP『タイトーメモリーズポケット』の収録作品として本作の完全移植が成し遂げられたため、今からプレイするならそちらのほうが良いだろう。 **余談 -1989年稼働のプロレスゲーム『チャピオンレスラー』にラスタンのコスプレをしたレスラー「ミラクル・ラスタン」が登場している。また、1992年稼働の対戦格闘ゲーム『ダイノレックス』の主人公である恐竜使いがラスタンに似ている。 ----

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