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*鬼神童子ZENKI 烈闘雷伝
【きしんどうじぜんき ばとるらいでん】
|ジャンル|アクション|&amazon(B000068I20)|
|対応機種|スーパーファミコン|~|
|発売元|ハドソン|~|
|開発元|シーエイプロダクション|~|
|発売日|1995年8月4日|~|
|定価|9,980円(税別)|~|
|プレイ人数|1人|~|
|判定|なし|~|
|>|>|CENTER:''[[少年ジャンプシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
月刊少年ジャンプで連載されていた黒岩よしひろの漫画『鬼神童子ZENKI』を原作としたキャラゲー第一弾。~
ストーリーはオリジナル。~
コマンド入力で様々な技を出せる準格ゲー風のシステムを持った、横スクロールアクションである。
**ストーリー
>ある日、千明は富士山が噴火して火の海になり多数の死者が出る不吉な夢を見る。~
ゼンキによると、富士には千明の先祖である役小角の塚があり、強力な結界で封印されているという。~
千明の見た夢は結界に何者かが触れたために小角が見せた夢ではないかと推測した二人は塚の封印を守るため、富士へ向かって旅立つ。~
**特徴
-ゼンキ(前鬼)を操作し、アクションステージで謎解きをしながらゴールに向かい、ボスを倒せばクリアとなるオーソドックスなシステムを採用している。
-Yで攻撃(ジャンプしながらだと飛び蹴り)、Bでジャンプ(2段まで)、Xでライフを消費する必殺技「ルドラ」が発動。
--L、Rを押すと左右への短距離ダッシュ。背後に入力するとバックステップとなる。
-ゼンキにはチビゼンキ状態と鬼神状態があり、それぞれで使用可能なアクションが変化する。
-鬼神ゼンキの攻撃は十字ボタンと組み合わせることで様々な技を出すことが出来る。
--ボタン連打で連続パンチを見舞う「紅蓮撃」、十字ボタン上を押しながらだと上空まで攻撃可能な竜巻を出す「裂風竜」、一定時間押し続けて離すと飛び道具の「金剛角雷光牙」など。技の多くはゲームオリジナル。
--敵によって耐性が設定されており、技を使い分けることが重要となる。
-チビゼンキ状態だと飛び蹴りと2段ジャンプ以外の技は出せなくなる。
-ステージには攻撃して破壊できる塚があり、塚を壊すとアイテムが出たり仕掛けが発動したりする。
--アイテムはルドラのライフ消費を抑える「巻物」と体力を回復する「憑依の実」、残機を増やす1UPアイテムがある。
--ただし、憑依の実の中には動き出して攻撃してくる罠も存在する。
-ライフ+残機制。死亡時は到達エリアの最初から再開される。
-エンディングを迎えると難易度の上がった2周目が始まる。
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**評価点
-美麗なグラフィックと雰囲気の良さ。
--グラフィックの描き込みが良く、原作の雰囲気を忠実に表現している。
--また、ゲーム冒頭や特定の場面ではビジュアルシーンも用意されているが、このシーンもアニメ版の作画を忠実に再現している。ゼンキの封印解除デモでは原作よろしくパンチラ(というよりパンモロ)もある。
--次回作に比べると数は少ないが、一部ボイスも用意されておりデモシーンや特定のイベント、技を出した際などで喋ってくれる。
-ゲームプレイとストーリーをマッチさせた会話システム。
--ステージ中、画面上部に千明とゼンキ、ボスの会話が常に流れるため、他のアクションゲームに比べてストーリー展開が分かりやすくなっている。
--状況に応じてヒントなどを含めた様々な会話が交わされるため、雰囲気を盛り上げてくれる。
--それでいてプレイの邪魔になりにくい画面構成なのも良点。
**賛否両論点
-ゲームバランス
--前述の通り、敵には効果の高い技と低い技が存在するが、特にヒントはない。効果の低い技に対しては非常に硬くなり十発以上入れても倒せないため、耐性の存在に気付けるか否かで難易度の評価は変わる。
---また、飛び蹴りを当てた際にダメージを受ける事があるなど、当たり判定が曖昧かつシビアな面がある。
--逆に言えば、耐性の存在に気付ければ様々な技を使い分ける面白さがあり、入力も簡単なためアクションゲームとしての出来は悪くない。
--全体的な難易度の面で言えばごり押しが必須な場面があるものの、後半に行くにつれ徐々に高くなっていくあたりは良好と言えるだろう。
--全5面とやや少なめだが、道中は複数のエリアに分かれ中ボスも配置されているのでサックリ遊べる一般的なボリューム。
-探索要素
--探索と言えば聞こえはいいが、実質やっている事はステージの行き止まりまで行って結界を解く方法や別ルートを探すために来た道を戻るだけ。
--行き止まりでの会話がフラグとなっているため、先に結界を消せる塚を破壊したり隠しルートに進むことは出来ず、やらされている感が強い。
--一応、それ以外にも攻撃すると隠しアイテムが出現する壁やアイテムが大量に置かれている隠し部屋といった純粋な探索要素も存在するが。
**問題点
-操作性は若干悪め。
--特にジャンプの挙動がやや重いため足場に乗るのが難しい場面がある。2段ジャンプもジャンプというより1段目の頂点で前に進んで飛距離を伸ばす感じなので、高く跳べるわけではなく癖がある。
--チビゼンキではやれる事が大幅に減ってしまうため、面白さが半減する。使用するのも一部区間のみと、チビ状態の扱いに困っている節がある。
-鬼神ゼンキのアイテムを拾う判定が上半身にしかないため、地面のアイテムはしゃがまないと拾うことが出来ない。
--塚からしかアイテムが出ない関係で一度に多数のアイテムがバラまかれるため、何度もしゃがむ必要がある場面も多い。チビゼンキの場合は問題ないのだが。
--また、憑依の実など一部攻撃を当てづらい敵も存在する。これがごり押しの原因となっている。
-パスワードなどはなく、途中から再開したい場合はステージセレクトの裏技を使わねばならない。
--もっとも、前述のようにステージ数は少なめなのであまり気にならないかもしれない。
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**総評
判定の曖昧さなど作りこみの甘い部分もあるが、コンセプトは良好でそこそこ遊べる佳作アクションゲーム。~
オリジナル要素も多いが原作を変に壊してはおらず、原作ファンも安心して楽しめる優良キャラゲーである。
*鬼神童子ZENKI 烈闘雷伝
【きしんどうじぜんき ばとるらいでん】
|ジャンル|アクション|&amazon(B000068I20)|
|対応機種|スーパーファミコン|~|
|発売元|ハドソン|~|
|開発元|シーエイプロダクション|~|
|発売日|1995年8月4日|~|
|定価|9,980円(税別)|~|
|プレイ人数|1人|~|
|判定|なし|~|
|>|>|CENTER:''[[少年ジャンプシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
月刊少年ジャンプで連載されていた黒岩よしひろの漫画『鬼神童子ZENKI』を原作としたキャラゲー第一弾。~
ストーリーはオリジナル。~
コマンド入力で様々な技を出せる準格ゲー風のシステムを持った、横スクロールアクションである。
**ストーリー
>ある日、千明は富士山が噴火して火の海になり多数の死者が出る不吉な夢を見る。~
ゼンキによると、富士には千明の先祖である役小角の塚があり、強力な結界で封印されているという。~
千明の見た夢は結界に何者かが触れたために小角が見せた夢ではないかと推測した二人は塚の封印を守るため、富士へ向かって旅立つ。~
**特徴
-ゼンキ(前鬼)を操作し、アクションステージで謎解きをしながらゴールに向かい、ボスを倒せばクリアとなるオーソドックスなシステムを採用している。
-Yで攻撃(ジャンプしながらだと飛び蹴り)、Bでジャンプ(2段まで)、Xでライフを消費する必殺技「ルドラ」が発動。
--L、Rを押すと左右への短距離ダッシュ。背後に入力するとバックステップとなる。
-ゼンキにはチビゼンキ状態と鬼神状態があり、それぞれで使用可能なアクションが変化する。
-鬼神ゼンキの攻撃は十字ボタンと組み合わせることで様々な技を出すことが出来る。
--ボタン連打で連続パンチを見舞う「紅蓮撃」、十字ボタン上を押しながらだと上空まで攻撃可能な竜巻を出す「裂風竜」、一定時間押し続けて離すと飛び道具の「金剛角雷光牙」など。技の多くはゲームオリジナル。
--敵によって耐性が設定されており、技を使い分けることが重要となる。
-チビゼンキ状態だと飛び蹴りと2段ジャンプ以外の技は出せなくなる。
-ステージには攻撃して破壊できる塚があり、塚を壊すとアイテムが出たり仕掛けが発動したりする。
--アイテムはルドラのライフ消費を抑える「巻物」と体力を回復する「憑依の実」、残機を増やす1UPアイテムがある。
--ただし、憑依の実の中には動き出して攻撃してくる罠も存在する。
-ライフ+残機制。死亡時は到達エリアの最初から再開される。
-エンディングを迎えると難易度の上がった2周目が始まる。
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**評価点
-美麗なグラフィックと雰囲気の良さ。
--グラフィックの描き込みが良く、原作の雰囲気を忠実に表現している。
--また、ゲーム冒頭や特定の場面ではビジュアルシーンも用意されているが、このシーンもアニメ版の作画を忠実に再現している。ゼンキの封印解除デモでは原作よろしくパンチラ(というよりパンモロ)もある。
--次回作に比べると数は少ないが、一部ボイスも用意されておりデモシーンや特定のイベント、技を出した際などで喋ってくれる。
-ゲームプレイとストーリーをマッチさせた会話システム。
--ステージ中、画面上部に千明とゼンキ、ボスの会話が常に流れるため、他のアクションゲームに比べてストーリー展開が分かりやすくなっている。
--状況に応じてヒントなどを含めた様々な会話が交わされるため、雰囲気を盛り上げてくれる。
--それでいてプレイの邪魔になりにくい画面構成なのも良点。
**賛否両論点
-ゲームバランス
--前述の通り、敵には効果の高い技と低い技が存在するが、特にヒントはない。効果の低い技に対しては非常に硬くなり十発以上入れても倒せないため、耐性の存在に気付けるか否かで難易度の評価は変わる。
---また、飛び蹴りを当てた際にダメージを受ける事があるなど、当たり判定が曖昧かつシビアな面がある。
--逆に言えば、耐性の存在に気付ければ様々な技を使い分ける面白さがあり、入力も簡単なためアクションゲームとしての出来は悪くない。
--全体的な難易度の面で言えばごり押しが必須な場面があるものの、後半に行くにつれ徐々に高くなっていくあたりは良好と言えるだろう。
--全5面とやや少なめだが、道中は複数のエリアに分かれ中ボスも配置されているのでサックリ遊べる一般的なボリューム。
-探索要素
--探索と言えば聞こえはいいが、実質やっている事はステージの行き止まりまで行って結界を解く方法や別ルートを探すために来た道を戻るだけ。
--行き止まりでの会話がフラグとなっているため、先に結界を消せる塚を破壊したり隠しルートに進むことは出来ず、やらされている感が強い。
--一応、それ以外にも攻撃すると隠しアイテムが出現する壁やアイテムが大量に置かれている隠し部屋といった純粋な探索要素も存在するが。
**問題点
-操作性は若干悪め。
--特にジャンプの挙動がやや重いため足場に乗るのが難しい場面がある。2段ジャンプもジャンプというより1段目の頂点で前に進んで飛距離を伸ばす感じなので、高く跳べるわけではなく癖がある。
--チビゼンキではやれる事が大幅に減ってしまうため、面白さが半減する。使用するのも一部区間のみと、チビ状態の扱いに困っている節がある。
-鬼神ゼンキのアイテムを拾う判定が上半身にしかないため、地面のアイテムはしゃがまないと拾うことが出来ない。
--塚からしかアイテムが出ない関係で一度に多数のアイテムがバラまかれるため、何度もしゃがむ必要がある場面も多い。チビゼンキの場合は問題ないのだが。
--また、憑依の実など一部攻撃を当てづらい敵も存在する。これがごり押しの原因となっている。
-パスワードなどはなく、途中から再開したい場合はステージセレクトの裏技を使わねばならない。
--もっとも、前述のようにステージ数は少なめなのであまり気にならないかもしれない。
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**総評
判定の曖昧さなど作りこみの甘い部分もあるが、コンセプトは良好でそこそこ遊べる佳作アクションゲーム。~
オリジナル要素も多いが原作を変に壊してはおらず、原作ファンも安心して楽しめる優良キャラゲーである。