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銀河任侠伝

【ぎんがにんきょうでん】

ジャンル アクション
対応機種 アーケード
販売・開発元 ジャレコ
稼働開始日 1987年
判定 バカゲー
ポイント あのそっくりさん達が大集合
今じゃ絶対移植・発売できない


概要

任侠である主人公ヤッちゃんがさらわれた銀河組組長兼恋人のクリスちゃんを助ける為に、敵である「コブラ軍団」を倒し、彼女を助けるのが目的というストーリー。
あくまでも映画の撮影舞台と言う設定であり、ステージの上方に行くとライトがあったりする。またステージクリア時にカットインが入ったり中盤に突然ボイス入りでジャレコのロゴが表示されたりと、舞台設定を意識した演出が施されている。

設定や演出面、ゲーム性の面ではありふれているが、登場キャラクターの方面で著作権的にやばい代物となっていたことが大きな話題となった。

特徴

  • 奇数ステージはアクションパート、偶数ステージはシューティングパートに分けられている。
  • レバーでキャラを操作する。アクション面についてはスーパーマリオのようにジャンプなどを使える。
  • ライフ制+残機制の仕様で1回のダメージにつき1ライフ減る。ライフが0でミスとなり残機が減る。残機がなくなればゲームオーバー。
    • プレイヤーミスは体力切れ以外にも崖から転落など割りと普通である。
    • ライフは敵を倒すと出てくる「E」を取ると1ライフ回復(上限は8)。栄養ドリンク(後述)や招き猫を取ると全回復する。
  • 攻撃方法は最初はパンチだが(義、理、人、情)の漢字(アイテム扱い)を取ることで「ドス」→「長ドス」へとパワーアップしていく。ダメージを受けると一段階パワーダウン。
    • 文字が4種類あることに特に意味は無く、効果はまったく同じ。そもそもパワーアップは上記の二段階しかない。
    • パンチは敵を吹っ飛ばすだけだが、長ドスだと(ボスを除き)敵が真っ二つになる。ギャグ調なのでグロくはないが。
  • たまに出てくる栄養ドリンクを飲むとライフ全回復と画面内の敵を全滅させた後、一定時間衝撃波を撃つことができるようになる。ジャンプアクションとは思えないほどの連射性能を誇りすさまじく強い。
    • また栄養ドリンクを飲むと素手からでも一足飛びに長ドスにパワーアップできる(ドリンクの効果が切れても長ドスはそのまま)。そして衝撃波でも敵を真っ二つにできる。
  • 上記を見れは分かるとおり、特殊な操作は特に無く、至って普通のゲームである。
    • 強いていえばシューティングパートにおいて、喰らい判定がヤッちゃんのままなのに対し、弾を撃つのは足元のエアーバイクなので喰らい判定を勘違いしやすい*1。尤も、シューティングパートでも普通にライフ制なので、よっぽど下手でないかぎり大した問題ではないが。
      • なお、この時でもヤッちゃんは普通にパンチ等を繰り出しており、しっかり攻撃力もあるので、体当たりを喰らう可能性は少ない。そして弾を撃ってくる敵は稀。

問題点

  • 著作権方面でアウトなキャラクター群
    • ゲーム性自体は普通なのだが、背景キャラや雑魚キャラがアニメやら映画やら、ほぼ、どこかで見た事のあるようなキャラのみで構成されているといっても過言では無く、著作権の無法地帯といえるカオスさを醸し出している。
    • ざっと一例を挙げると、ジャイアントロボやら、北斗の拳のケン○ロ○やら、巨人の星の花○やら、13日の金曜日のジェ○ソ○やら…有名キャラがメディアを超えて大集結している。中には○内貫○郎みたいな少々誰得なキャラまで居るが*2
      • ちなみにボスキャラを除きどいつもこいつも一度に複数現れる。と言うか基本的に一画面に多くても2種類ぐらいしか登場しないので如何しても複数登場となる。
      • 花○に至っては、登場時のBGMが完全に巨人の星のテーマのイントロそのまま。著作権に大らかな時代だったとはいえ、本当によく怒られなかったものである。ただ、こればかりは流石にまずかったか、一部のサントラではこの曲だけ未収録という措置が採られた。
    • デモ画面にて、そっくりさんリストが一括表示されている。何気にネーミングが微妙にパチモノになっているあたりが確信犯的。エンディングクレジットでは元ネタの著作権元のリストが表示されるがCopyrightならぬ「EXCUSE」と言うお詫び表記。
    • 本作は副題として「二代目はクリスちゃん」と言うものもあるが、これも映画『二代目はクリスチャン*3』のパロディである。
  • ゲームの出来自体の問題点
    • 「ダメージを受けた後の無敵時間」という概念がない。敵は切れ目なく出てくるので最初のころはハメ殺しにされることが結構多い。ちなみにミス後の復活も戻り復活なので慣れないうちはハマりに陥りやすい。
    • ただ、当時のアクションゲーとしては難易度が比較的易しめで、子供には親しみやすかったが腕の立つゲーマーの腹は満たせなかった。

評価点

  • ジャレコのゲームは荒すぎるものも多かったが今作は結構出来は安定してる。
  • 前述にもあるがたまに出てくる一枚絵やカットインの演出は必見物と言われる。

総評

何かと一部のアーケードゲーマーに知られてるように、いろいろとパクリが多くカオスな特徴を持つ今作だが、それを除けは割りとどこにでもあるアクションゲーである。パクリがなけれは歴史の彼方に忘れられていただろう。
ゲームの出来はそこそこなので一度はプレイしても損は無いだろうが、著作権的にやばすぎる代物なので家庭用や続編は望むことが自体が無理というものである。出たとしてもキャラが変えられてしまうと思われるのでプレイ経験者は思い出の一部に、未プレイの人はこんなゲームがあったんだ程度に留めているのが一番かもしれない。

補足

今でこそ漫画・アニメ・ゲームはメディアミックス展開により相互関係が深くなったことでひとくくりで語られる場合が多いが、当時のゲームファンには全くの別物と認識されており、こういったゲームは画期的で、むしろ好意的に受け止められていた。
その背景には当時のアニメ作品の中で、例えば「モブシーンの中に別のアニメのキャラがこっそりと描かれている」など*4、アニメーターの"遊び"や"ファンサービス"が、よく見られていたことにある。このゲームは、そういった当時のアニメファンが見ていた当時の背景や空気が取り入れられているのだ。

また、年代的に当時の企業一般に著作権の概念が確立・浸透していなかった、ある意味大らかな時代でもあり(もちろん、それ自体は免罪符にはなりえないものの)単純にパクリゲー呼ばわりするのは見当違いである。
キャラのパクリがかなり目立つがそれ以外が地味なのでこれがなけれは一部のファンはできなかったとも言われ、ある意味最高の評価点とも言われる。

その他

  • 当たり前だが、家庭用移植や続編の類は一切存在しない。
    • 今のご時世こんなゲームをリリースしようものなら即効で裁判沙汰なのは間違いないであろう。
  • ちなみにサウンドはかわげんこと川元義徳氏によるもの。当時ジャレコのバイトだったらしい
    • そして、こんなにいわくつきな作品でありながら単独ではないが何度かサントラ化もされている。現在、入手しやすいものとしてはクラリスディスクから出ている「Arcade Disk in JALECO -Action-」に
      収録されたものである*5
  • キャラクターデザインは漫画家の「ANO清水」。後に『メルヘンメイズ』や『スケバン雀士竜子』のキャラデザを手掛けた*6彼が初めてアーケードに関わった作品と言える。
  • 2014年に本作の無断使用なグラフィックを無断流用したアクションゲームがスマートフォン用のアプリとして配信され、程なくして配信停止になっている。
    • ここまではよくあることだが、web版の「ファミ通App」にて本作についての言及なく上記のアプリに好意的な紹介記事を書いてしまったことがゲームメディアとしての信頼性を失墜させるものとして問題となった。若い世代のライターはともかく、年季の入っているはずの編集デスクも気づかなかったというのはあまりにも稚拙すぎると言わざるをえない。まぁ、本作がマイナーゲームなのは確かだが*7
  • とりあえずゲームプレイをどうぞ。(0:22あたりのリストは特に必見)
+ プレイ動画


*1 普通のシューティングゲームのつもりでよけようとすると、エアーバイクに弾が当たらないように動かしてしまうため。

*2 誤解無き様に書くと、古いホームドラマ(≒非オタ作品)と言うだけで作品自体は人気作品であった。また貫○郎を演じたのは多数のオタク作品に関わっている有名作曲家。

*3 ヤクザの二代目を襲名した主人公は教会のシスターだったと言う意味。ぶっちゃけこれ自体も『セーラー服と機関銃』(言い換えれば「二代目は女子高生」)のヒットを受けて制作された物だが。

*4 所謂「謎ミルキィ」等、今でも同じ製作会社のアニメ同士ならやっている事がある。

*5 しかも、こちらは一部のサントラでは抹消された例の『巨○○星』そのまんまな曲もちゃんと入っている

*6 尤もメルヘンメイズはインストカードのイラストだけで、ゲーム内では一枚絵でさえも別物(アニメ調のインストとビスクドールっぽいゲーム内一枚絵)だったが。なお後のカプセルフィギュアではインスト版の方が採用されている。%%当然か%%

*7 ただし本作発売当時に姉妹誌である「ログイン」誌上で本作の紹介記事を載せたことがある(元々「ファミ通」はログインの1コーナーから独立したもの)。まぁ当時の編集者はすでに居ないと言うことだろうが…。