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将軍

【しょうぐん】

ジャンル シミュレーションゲーム

対応機種 MSX
ファミリーコンピュータ
開発元・発売元 【MSX】日本デクスタ
【FC】ヘクト
発売日 【MSX】1987年
【FC】1988年5月27日
定価 【MSX】7,800円
【FC】5,800円(税別)
判定 クソゲー
ポイント NPCの機嫌取りゲー
早すぎたガンパレ


概要

  • 将軍が死んだので次期将軍をめぐって武士から農民までのいろいろなキャラが天下統一を目指すという変なストーリーのゲーム。
  • 洋ゲーを元に日本で作られたリメイク作品。勿論、原作小説にも原作ゲームにも忠実な訳がない。
    • オリジナルはイギリスのVirgin Gamesが1986年に制作したPCゲーム。
    • レトロPCゲーのオリジナルは原作キャラばかりだったが、本作はオリキャラ多数。
    • オリジナルではお金の単位がYenだった。この辺はやはり洋ゲー。
    • DOS版は4色、C64版は16色。
  • ゲームの原作はジェームズ・クラベルの小説『Shōgun』(1975年)。
    • 1980年にアメリカでTVドラマ化されている。日本の大物俳優が結構出演してたりする。
    • この海外ドラマは日本では1980年に総集編化した映画が公開され、1981年には元のドラマもテレビ放送されている。

ストーリー

 16世紀の日本は戦国時代のまっただ中、天下を狙い大名はもちろん武士、奥方、僧侶、農民、外人までが勢力争いを続けていた。関東地方の大名「義 寅長」、大阪城の君主「石道 和義」、東北のあばれ大名「奥羽 正宗」らがその権力を伸ばしていたが、勢力争いは予断を許さない情勢にあった。
 前将軍が残した城と領地をめぐり、武力、ワイロ、富、野心、憎悪、裏切りと混乱する中、天下を統一し平和な世の中を築くのは誰か?
 天下統一なるか、それとも戦いに破れ討ち死にするか。いよいよキミの頭脳と力が日本を救う!

(FC版説明書より引用)

問題点

  • 奥方たちや外国人までもが将軍を目指す謎の世界観。
  • 独特な特徴
    • 似た設定だが一応SLGの『HARAKIRI』と違うのは、とりあえず家来を20人以上、巻物を3つ集めれば将軍になれるというこれも意味不明なRPGのシステムでゲームが進んでいくということ。
    • 将軍になる為にはNPCキャラを家来にしていくわけだが、説明書に「せっかく戦いを挑んでも、にげるやつ、戦わないやつには何かプレゼントを……。」と書かれている通り、NPCは好戦度というパラメータがあり、低いと戦おうとしても相手にもされない。そのため武器を渡して好戦度を上げる必要がある。NPCの機嫌を取ってからケンカで服従させるという回りくどい事を要求される。
      • それぞれのキャラごとに力が一定値以下だと戦いは受けてもすぐ逃げるという仕様があるのだが、この値と力が同値のキャラが結構いる。逃げてしまう相手には、力を1渡して逃げないようにしてから再び戦う必要がある。
        (ちから=食糧入手によって上がる値。体力でも食糧でもあり、他のキャラに渡すこともできる)
    • 忠誠心の値が50以下だと、忠誠心の低い順に辞めていってしまう。忠誠心を上げるためには金を渡す必要がある。
    • 野心の高い相手には買収が効かない。先に戦って金を奪って野心を下げる必要がある。
    • 巻物を取るために城に入るには、その城の大名を家来にしなければならない。
  • EDは誰でクリアしても扇子を持った髭の生えたおっさんが左下に大きくでてくる。勿論、他にキャラクターはいない。

評価点

  • AIで行動するNPCに対して、友好的になったりケンカを仕掛けたりできるという点は後の名作『ガンパレード・マーチ』と似た部分がある。
  • BGMは高評価ではある。
  • 慣れればとても簡単。
  • たけしの挑戦状』のように、独特な世界観にはまる人も少なからずいるらしい。

総評

独特な特徴のため、何をしていいか理解不明で投げ出してしまうプレイヤーが多かった。
特徴がわかると、唯の作業ゲーとなってしまう。

余談

原作内容

  • 原作内容は、登場人物は歴史上の人物と名前こそ変えてはいるが、太閤の死の1年後から始まる物語で淀殿や豊臣秀頼に相当する人物も居て、だいたい史実の流れ通りの設定となっている。家康ポジションのキャラが将軍になるのであって、前将軍がどうとか次期将軍を巡ってとかいう話では全くない。
    • ただし斬り捨て御免な文化などおかしな描写も多々あったりはする。

登場キャラクターについて

  • 関東地方の大名「義 寅長」
    • 虎長の名字Yoshiは「義(よし)」ではなく「吉井(よしー)」が正しい。
    • 徳川家康がモデルのキャラで、ToranagaはTokugawaのもじり、YoshiはIeyasuのもじり。
    • 上記のように原作タイトルにおける『将軍』はこのキャラを指している。
    • ドラマで吉井虎長を演じたのは三船敏郎。その後1983年の『女たちの大阪城』でちゃんとした徳川家康役をやっている。
  • 大阪城の君主「石道 和義」
    • 「石堂和成」が正しい名前。三成の成である。
    • ゲーム開発スタッフはモデルが石田三成だと気付いていなかったのか本作には別に武士の「みつなり」が登場している。
  • 東北のあばれ大名「奥羽 正宗」
    • ゲームオリジナルキャラクター。1987年当時、大河ドラマ『独眼竜政宗』が放送されていて伊達政宗は最もホットな戦国武将だった。
  • 外国人「あんじん」
    • 本名ジョン・ブラックソーン。モデルはウィリアム・アダムス(三浦按針)。
      • MSX版のストーリーではブラックスロンと書かれている。Blackthorneを読み間違えたのだろうか?
    • 原作では主役ポジション。
  • 奥方「まりこ」
    • 原作ではキリシタンであり主要キャラ。旧姓は明智。モデルは細川たま子(細川ガラシャ)。
    • 本作には登場しないが原作には細川忠興がモデルのキャラもちゃんといる。
    • ドラマで演じたのは島田陽子。ゴールデングローブ賞テレビドラマシリーズ部門女優賞を受賞している。
  • 武士「しんげん」「けんしん」「かついえ」「よしまさ」「ひでよし」「みつなり」「ゆきむら」
    • ゲームオリジナルキャラクター。名前がそのままなのでモデルは分かりやすい。関ヶ原の頃には信玄、謙信、勝家、秀吉はとっくに死んでるけど。
      • ちなみに原作では、秀吉モデルの太閤の名前は「なかむら」、信長に相当する人物を殺している光秀モデルの「まりこ」の父親の名前は「じんさい」、といったかんじ。

原作が同じゲーム

  • 『James Clavell's Shogun』というADVが1988年に発売されている。

PV(MSX版)

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