このページではSFCソフト『スーパーマリオ ヨッシーアイランド』と、そのGBA移植版『スーパーマリオアドバンス3』について紹介しています。
スーパーマリオ ヨッシーアイランド
【すーぱーまりお よっしーあいらんど】
ジャンル | アクション |
高解像度で見る 裏を見る |
対応機種 | スーパーファミコン | |
発売元 | 任天堂 | |
開発元 | 任天堂、エスアールディー | |
発売日 | 1995年8月5日 | |
定価 | 9,800円(税別) | |
プレイ人数 | 1人(*1) | |
セーブデータ | 3個(バッテリーバックアップ) | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
ヨッシーが主役のアクションゲーム 「タマゴ投げ」をはじめ独特のアクションを導入 マリオとはまた違う面白さを打ち立てた |
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マリオシリーズ・関連作品リンク | ||
ヨッシーシリーズリンク |
概要
『スーパーマリオワールド』に登場したマリオのパートナーキャラクター・ヨッシーが主人公のアクションゲーム。
マリオの赤ちゃん時代の物語で、マリオとヨッシーの初めての出会いと冒険を描いた作品である。
海外タイトルは『Super Mario World 2: Yoshi's Island』で、『ワールド』の続編扱いになっている。
本作には『スターフォックス』『ワイルドトラックス』でポリゴン描写のために使用された「スーパーFXチップ」が採用されており、回転・拡大/縮小処理の高速化や、キャラクターや背景の軟らかい動きを実現している。
また、クレヨン画を髣髴とさせる手描きイラストタッチのグラフィックが大きな特徴で、今までの2Dアクションゲームにはなかった独特の表現方法も本作の魅力である。
ストーリー
~むかし、むかしのおはなしです。あかちゃんマリオとヨッシーのはなしです~
双子の兄弟であるマリオとルイージはコウノトリに運ばれて両親のもとに向かっていたが、
2人がいずれカメ一族の脅威になりうることを占いで突き止めたカメ一族の占い師カメックの襲撃に逢う。
ルイージはカメックにさらわれ、マリオは衝突の拍子に海上に落下してしまうが、
運よくヨッシーアイランドに住むスーパードラゴン・ヨッシーの背中に落ちて命拾いする。
マリオを救ったヨッシーが仲間のヨッシーたちと相談していたところ、マリオは何かを知っているかのようにひとつの方向を指差し始めた。
それをみたヨッシーたちは互いに協力し、ルイージを助けだして二人を親元へ届けるべく旅立つのだった。
ゲーム内容
ヨッシーならではの新アクション
ヨッシーの特技である「敵を食べる」のほかに、本作では「タマゴを作って投げる」「ふんばりジャンプ」「ヒップドロップ」などのさまざまなアクションが加わり、マリオとは異なる動きを楽しむことができる。
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敵を食べる/吐き出す
- Yボタンで舌を伸ばし、敵などを舌で捕まえると口にほおばる。ほおばった状態で十字キーの下を押すか一定時間が経つと飲み込む。
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主に後述のタマゴを作るために多用されるアクション。ほおばった敵を勢いよく吐き出して『ワールド』のように飛び道具にすることもできる。
- ただし、すべての敵が食べられるわけではなく、口には入れられても飲み込めない敵や、口に含むことすらできない敵、口に入れた瞬間に飲み込む敵もいる。
- なお本作では操作が多彩になった影響か、Yダッシュというアクションは存在せず、十字キーを押し続けるだけで徐々に加速し走るようになっている。
- 一部の敵は口に含むと炎を一定回数吐くことができる。また、ステージ内に置いてあるスイカを口に含むと種や炎などを吐き出して攻撃できる。
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タマゴを作る/投げる
- 敵を飲み込むとタマゴになる(ならない敵もいる)。タマゴは最大で6個まで持つことができ、ヨッシーの後ろをついてくる。
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Aボタンを押すとヨッシーが卵を抱え上げて構えると共に「タマゴを投げる方向」を示すカーソルが出現し、自動的に半円を描くように動く。
タマゴを投げる操作は、Aボタンを2回押すと投げる「じっくりタイプ」とAボタンを放した時点で投げる「いけいけタイプ」という2種類の操作方法がある。これらはコース選択画面中であればいつでも切り替えることができる。また、カーソルが出ている間に下を押すと投げるのをキャンセルすることができる。
カーソルの表示中は敵を食べることができなくなるが、左右への移動とジャンプ(通常よりも高度は落ちる)、空中でのふんばりは可能で、狙いをつけることができる。- タマゴ投げは敵を攻撃する飛び道具としてはもちろん、仕掛けを動かしたり特定のアイテムを取るために使うこともできる。タマゴはまっすぐに飛んで行くが壁に当たると反射し、また水面に当たると「水切り」となって水面を跳ねていく。ステージの中にはこれらのテクニックを使わないと攻略できないところもある。
- タマゴは道中に落ちているものを拾うこともできる。またタマゴが無限に出現するブロックや、タマゴを無限に出し続ける花、雑魚敵が無限に出てくる土管といった、明確なタマゴ補給ポイントも随所に存在する。
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なおタマゴを作りやすくするためか、今作はマリオ系列では珍しく敵を踏んで倒してもスクロールさせて戻ると復活する。敵を完全に倒すためには、食べたりタマゴをぶつけたりする必要がある。(もちろん完全消滅させる方法は他にも存在する)
- あのクリボーですら、踏んでもペチャンコになるだけで倒せず、しばらくすると元に戻る。故に、スクロールしなくても復活するというなかなかのしぶとさを持つ。なお、潰したクリボーには乗ることも可能。
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ふんばりジャンプ
- ジャンプボタンを押し続けるとヨッシーが足をバタバタさせて少しだけ浮き上がることができる。タイミングよくジャンプボタンを押し直すことで何度でもふんばることができ、少しずつ高度は落ちていくが滞空時間や飛距離を伸ばせる。
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また、敵を踏んでからそのままボタンを押し続けると、マリオの踏みつけジャンプのようにふんばりで大きく上昇することもできる。
これを利用してショートカットできる箇所は結構多い。しかも上記の通り敵は踏んでも復活するので、何度でも挑戦できる。
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ヒップドロップ
- 空中で十字キーの下を押すと一回転宙返りして真下に急降下しヒップアタックを繰り出す。杭を押し込んだり特定の地面を削ったり敵を攻撃したりできる。
- なお、ヒップドロップ後も下を押し続けると体勢を維持し続けて地面を削り続けることもできる(*2)。後にマリオシリーズにも逆輸入された。
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モーフィング
- 特定のコースに出てくるアイテムを取ると、「ヘリコプター」「モグラタンク」「きかんしゃ」「くるま」「せんすいかん」の5つの乗り物に変身することができる。
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任意の場所で変身を解除することはできず、変身中に「ヨッシーブロック」に触れるとその地点で変身が解除される。
一定時間が経過すると効果が切れ、変身をした場所まで戻されてしまうので、基本的には時間内にヨッシーブロックを目指していくことになる。 - モーフィング中は敵に接触してもマリオが連れ去られることはないが、一瞬だけ操作不能になる。操作不能になっている間はタイムロスになる他、その間に穴に落ちたらミスになるので注意が必要。
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パワフル赤ちゃん
- マリオはまだ赤ちゃんだが、特定のコースに出てくるスーパースターを取ることで一定時間「パワフル赤ちゃん」に変身、ヨッシーの代わりに操作することができる。
- 赤ちゃんマリオは旧作でのスター取得時同様に無敵状態であり、ほとんどの敵は触れるだけで倒せるし、ダメージ地形も無視できる(さすがに穴に落ちるとアウトだが)。
- 落下中にBボタンを押すと身に着けたマントをパラシュートのように開いてゆっくり降下する。
- 壁の方向に十字キーを押し続けるとその壁を駆け上り、そのまま天井走りをすることもできる。
基本システム
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マリオが敵に連れ去られるとミスとなる。
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ヨッシー自身は敵に接触してもミスにはならない)。制限時間もない。
その代わりにヨッシーがダメージを受けるとのけぞり(*3)、背中に乗せていたマリオがシャボン玉に包まれた状態で離れて泣き出してしまう。
マリオが離れている間はカウントダウンが開始され、このカウントが0になるとカメックの手下が現れてマリオを連れ去ろうとし、マリオを画面外まで連れ去られると1ミスとなってしまう。ヨッシーがマリオに触れると再び背中に乗せ直して復帰できる。 -
カウントは、コース中で「スターのお守り」アイテムを取ったり「中間ポイント」を通過することで、最大30まで増やすことができる。またカウントが10未満の時は、10までは時間経過で自然回復していく。
- つまり、ダメージを受けてもマリオが連れ去られなければミスにならないし、カウントが0になってもマリオが画面から消えるまでは取り返すチャンスがある。また道中であれば「おまもり」のカウントも容易に増やせるので、操作ミス=即やり直し、というケースはぐっと減っている。
- その反面、通過するのが難しい場所でマリオが離れてしまうと焦りやすくなり、マリオをさらいに来る敵もいる。ヨッシーに当たらないようにするだけではなく「マリオをさらわれないようにする」テクニックも必要となる。
- また、従来のように穴に落ちたら即死する上、溶岩や特定のトゲなど触れたら即死の地形もあるので、過去作より特別難易度が下がった訳ではない。
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ヨッシー自身は敵に接触してもミスにはならない)。制限時間もない。
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各ワールドは全部で8つ(+α)のステージで構成されており、ステージ4(とりで)とステージ8(しろ)にはボスがいる。
- どのボスもやみくもに攻撃しているだけでは倒せず、それぞれの弱点を見抜いて的確に攻撃することが求められる。
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本作以降、ステージごとにサブタイトルがつけられるようになった。
- 「せんリフトと おちるゆか(W5-7)」や「ビッグドンブリの とりで(W1-4)」のようにステージで主に登場する敵や特徴からつけられており、ステージのおおよその内容が予想できるようになった。
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各ステージをクリアすると、そのステージの評価が100点満点で採点される。内訳は次の通り。
・スターのおまもり:1個1点×30=30点
・赤コイン:1枚1点×20=20点
・スペシャルフラワー:1個10点×5=50点(*4)
各ワールドの全ステージで100点を取ると、ワールドごとに「スペシャルステージ」と「ボーナスチャレンジ」が出現する。-
ステージの中には強制スクロールや一方通行で後戻りができないところもあるため、全ステージで100点を取るには相当なやり込みが必要となる。特にボス戦でダメージを受けると「スターのおまもり」の回復が非常に困難になる(*5)ため、100点を狙ったときの難易度は急上昇する。
- 一度クリアした後もすべてのステージに再挑戦可能。100点を目指して再プレイするという形でやりこみ要素にもなっている。
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ステージの中には強制スクロールや一方通行で後戻りができないところもあるため、全ステージで100点を取るには相当なやり込みが必要となる。特にボス戦でダメージを受けると「スターのおまもり」の回復が非常に困難になる(*5)ため、100点を狙ったときの難易度は急上昇する。
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ステージクリア後に挑戦できるボーナスチャレンジは次の6種類がある。
+ ボーナスチャレンジ詳細 -
- カードめくり:8枚ある中からカードをめくり、スペシャルアイテムを手に入れることができる。途中でカメックを引いてしまうと取得したアイテムは全て没収。途中で「せいさん」すれば手に入れたアイテムを全て持ち帰ることができる。最後までカメックを引かずにめくりきったら10UP(*6)。
- スクラッチ:7箇所のうち、3箇所を選んでめくる。出現したベビィの数に応じて残機が増える。
- くじびき:1枚だけカードをめくってそのスペシャルアイテムを手に入れられる。カメックを引いたらハズレ。
- カードあわせ:最初に14枚全てのカードが表になるので、それを参考にして神経衰弱の要領でカードを揃えていく。揃えた絵柄のスペシャルアイテムが手に入る。2回お手つきしたら終了で、パーフェクト達成で10UP(*7)。
- ルーレット:最初に賭けるヨッシーの機数を決め、2つのルーレットを回す。1つは「+」と「×」が回っていて、もう1つには0~3の数字が回っている。賭けたヨッシーの機数にルーレットで決定した出目を計算し、その答えの分だけ残機が増える。(*8)もし×と0が揃ってしまうと賭けた分だけ損をしてしまうことになる。残機を賭ける性質上、ヨッシーの残機が1の時は遊べない。
- スロット:スロットを回し、揃えた柄に応じて残機が増える。
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ステージ道中にはミニゲームが遊べる扉もある。
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ミニゲームは全部で4種類で、いずれもヨッシーVSボロドーという対戦形式。勝利するとスペシャルアイテム1つか残機が手に入る。また、一部のミニゲームでは隠しコマンドを入力することにより、二人で対戦できるものもある。
+ ミニゲーム詳細 -
- フウセンなげ:画面に表示された4~6つのコマンドを順に入力して時間経過と共にふくらんでいく風船を渡し合う。途中で間違えたり時間のゲージが一杯になったら最初からやり直し。風船が割れたときに持っていた方が負け。
- フウセンわり:10個ある風船をヒップドロップで割り合う。1つだけある当たりの風船を割った方が勝ち。
- コインひろい:画面上部で左右に動く砲台から打ち出されるコインを集める。制限時間30秒以内に多く集めた方が勝ち。
- タネはきバトル:スイカを口に含み、種を吐き出して相手を攻撃する。先に4回ダメージを与えて相手の体力を無くしたら勝ち。たまに出てくる赤いスイカを食べると炎を吐いて倍のダメージを与えられる。
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ミニゲームは全部で4種類で、いずれもヨッシーVSボロドーという対戦形式。勝利するとスペシャルアイテム1つか残機が手に入る。また、一部のミニゲームでは隠しコマンドを入力することにより、二人で対戦できるものもある。