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Millia -The Ending-

【みりあ じ えんでぃんぐ】

ジャンル ADV
対応機種 Windows 7(32bit)
発売・開発元 Millia Soft
配信日 2016年1月8日
定価 USドル4.99
判定 なし


概要

  • ベトナムのサークルがキックスターターで募金し、Millia Soft名義でSteamでインディーズゲームとして配信した、昨今増えつつある海外による日本風のギャルゲー。
  • Ren'pyというビジュアルノベル開発向けのフリーソースツールを開発エンジンとして採用しており、古き良きギャルゲーのような出来となっている。
    • 選択肢によって3人のヒロインとのトゥルーエンドかバッドエンドを迎える以外、独特のシステムはない。

あらすじ

かつて、世界は二人の女神の祝福により栄えていた。あるときから、片方の女神へドリアは人間に憎み、呪いで世界を滅ぼそうとしている。もう片方の女神ミリアは世界を憐れみ、20年ごとに身を挺して儀式を行い、これまでの記憶と引き替えに、呪いを鎮めて世界の平穏を辛うじて保ってきた。

主人公のリゼは、幼き頃に亡き父からミリアの護としての身份を受け継いだ青年。日々鍛錬を重ねながら、貴族でありながら簡樸な生活に憧れるセリナとも親睦を深め、妹メルも含めた四人の輪を組み、平和な町で生活を謳歌してきた。

だが平和は続かない。呪いによる資源不足は紛争につながり、町の平和を脅かす。いずれミリアは今までの積み重ねを捨てて世界を守らねばならない。セリナは家族と上流社会からの期待を背負い、みんなとの初心を保てなくなる。妹も病弱で心配だ。

変わらずにはいられない。誰かを想って、何をすべきか。

評価点

  • グラフィック
    • 絵のクオリティが水準以上。キャラと背景の絵柄が噛み合い、童話のような雰囲気を醸しだしている。
  • ストーリー
    • いずれのヒロインのルートでもどこか物悲しく、余韻やカタルシスが味わい深い。

賛否両論点

  • 展開の平淡さ
    • あっと驚くようなシーンが日常シーンに少なく、キャラに愛着がわかないと退屈と感じてしまう。終盤までは、四人の輪と牧歌的な町でのゆるやかな雰囲気が続く。
    • 世界観の根幹たる女神だが、ミリアが身近の存在なのに対し、へドリアは語られるだけで直接対面することはない。これがどうしても物語の盛り上がりを削ってしまう。
  • ボリューム
    • 平均プレイ時間は10時間ほど。400円相当の本作と見合うと見做すべきか。

問題点

  • 音楽
    • 本作の音楽はお世辞にも良くできたとは言えない。大半が無味無臭なだけでなく、終盤の緊迫なシーンではMIDI丸出しの物を使ってしまう。
    • 話が転折してもBGMがゆるいもののままという場面も散発する。
    • 日本語の挿入歌とエンディングテーマによって、辛うじてエンディング付近の情緒を繋ぎ止めている。
  • 言語
    • 対応言語が英語のみなので、文章が重要のADVではそれ自体が苦手だと致命的。幸い、難しい表現はあまりない。

総評

ファンタジー世界に咲く、甘くもせつない物語なのである。
看過できない難点があるが、雰囲気とストーリーの魅力は損なっていないはず。


余談

  • 挿入歌とエンディングテーマを収録したアルバム「Ad-アド-」は本作より先に2015年10月にリリース。