このページではDSiウェアソフト『鳥魂 チキン度診断』と、Nintendo Switch用ダウンロードソフト『鳥魂 ~みんなでチキン度診断~』の紹介をしています。
両タイトル共に判定は「なし」となります。



鳥魂 チキン度診断

【とりだま ちきんどしんだん】

ジャンル チキン度診断ゲーム
対応機種 ニンテンドーDS(ニンテンドーDSiウェア)
発売元 Gモード
配信開始日 2009年9月30日
価格 209DSiポイント
プレイ人数 1人
セーブデータ 1箇所・オートセーブ方式
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 なし
ポイント お手軽にプレイヤーのチキン度が図れるゲーム
値段相当の薄さ加減

概要

旧データイーストのゲーム権利*1の一部を持つ事で知られるメーカー、GモードがリリースしたDSiウェアソフト。

プレイヤーのチキン度を図る事に特化したミニゲーム集。
チキン度とは「ミス寸前の寸止め具合」を数値で表したもの。数値が高い程に「チキンプレイヤー(臆病者)」の意味合いとなる。


ゲームルール

  • ゲームの流れ
    • 本作では「魂をはかる」「魂であそぶ」「おまけ」の各モードが用意されているが、ここでは"魂をはかる"を中心に紹介していく。
      • "魂をはかる"が始まると全3ステージのミニゲームがランダムで指定されるので、すべてプレイすればゲーム終了。モード途中でゲームオーバーになる要因はない。
      • 終了後は成績に応じた「チキン度」がパーセンテージで表示され、各ミニゲームは個別でスコアの表示もされる。スコアの最大数値は各9999点となる*2
    • "魂をはかる"で一度プレイしたミニゲームは"魂であそぶ"で自由に選んでプレイできる。
      • このモードではスコアのみが表示され、チキン度を図る機能はない。また、条件を満たすとこのモードでしかプレイできない「隠しミニゲーム」も選択可能となる。
    • さらに特定条件を満たすと第三のモードである"おまけ"もプレイ可能になる。このモードではチキン度やスコアの概念はない。
  • 操作体系
    • 指定(選択)されたミニゲームを、ミス寸前のギリギリの寸止めを狙い操作していく。
      • ほとんどのミニゲームはAボタン・もしくは下画面をタッチのみの操作*3となる。1ミニゲームあたりの操作回数は少なく、一発勝負で決着が付くものが多い。
  • ミニゲームについて
    • 本作に収録されているミニゲームを以下に表記する。全8ゲーム+α収録。
+ ミニゲーム一覧
ミニゲーム
ノンノン飲んで ジュースが瓶からグラスに注がれるので、溢れる寸前にボタンを押す。
元祖! チキンレース 崖に向かって走る車を、崖から落ちる寸前にボタンを押して止める。
トリコンクエスト RPGでお馴染みのターン戦闘が行われるので、戦うコマンドを選択し続けて敵を倒すか、もしくは逃走するまでの操作を行う。
地獄のパッキーゲーム そっち系の人とのパッキーゲーム*4が行われるので、キスしてしまう寸前でボタンを押す。
チキチキたらい落とし 椅子に座った人の真上に"たらい"が落ちてくるので、頭にぶつかる寸前でボタンを押す。
フジヤマダイブ パラシュートリュックを背負った人が空中から高速ダイブしているので、地面に衝突する寸前にボタンを押してパラシュートを開く。
ダイスダイスレボリューション ひたすらにサイコロを振る。サイの目が1になるとゲーム終了。サイ投げを止めてゲーム終了する事も可能。
ワナナバニ園*5 肉を頭に付けた人がいるので、近くにいるワニが肉に食らい付く寸前でボタンを押す。
隠しミニゲーム
??? "魂であそぶ"限定でプレイできるミニゲーム。チキン系というよりは単なるお遊び的なミニゲームとしての趣旨が強い。
おまけ "おまけ"専用のミニゲーム。ミニゲームというよりは鑑賞ゲームとしての趣旨が強い。
  • 称号について
    • ゲームプレイの結果によっては様々な「称号」が得られ、それが称号一覧としてストックされる。
      • 称号の条件は好成績はもちろんの事、下手プレイやネタプレイで得られる場合もある。ゲームの題材上、鳥にまつわる称号が数多い。

評価点

  • お手軽感の強いチキン測定ゲーム
    • 各ミニゲームは即効で終われるものが大半なので、かなりお手軽かつ短時間なプレイが行える。
      • 余計な演出やウエイトが一切なく、すぐにゲームが始まりすぐに終われる。各ミニゲームのプレイ時間は例外を除き1分もかからない。
      • 操作は実質Aボタンもしくはタッチのみ。一瞬の瞬発力が試されるゲームなので、複雑な操作は全くない。指で数えられる位の操作回数で勝負が決まる。
    • 「チキン度を図る」という発想は家庭用ゲーム全般でみてもあまりなく、なかなかユニークな試みといえる。
      • シンプルといえばそうなのだが、これが結構ドキドキもので面白みがある。操作をするタイミングにある程度のコツがいるので、そう簡単には好成績は出しにくい。
  • サイレントさが溢れる外観
    • グラフィックは非常に淡泊で、白一色の背景の中に必要最低限の着色がされるのみ。
      • 悪くいえば殺風景といえる外観だが、一触即発なゲーム性も相まって緊張感のあるサイレントさがあり、いい味を出しているという意見も少なくない。
    • BGMは一切なく、太鼓風の効果音が鳴るのみ。
      • こちらもほぼ無音で寂しいと感じる一方で、雰囲気としてはゲームと合っているという意見もある。なお、次回作ではBGMが付けられている。

問題点

  • ゲームとしての物足りなさ
    • 好意的にいえばお手軽な内容ではあるが、ゲームとしての奥深さはほとんど持っていない。
      • 収録ミニゲームが8つ+αしかなく、そのどれもが速攻で終わってしまうので、明らかに深くやり込めるような内容ではない。いくら何でもさっぱりすぎな節がある。
      • 200円相当のDSiウェアソフトに大きなものは期待できないとはいえ、他の同価格帯のソフトと比べてもゲームとしての薄さ及び飽きやすさは否めない。


8つのミニゲームのうちの2ゲームがチキン度測定とかけ離れた内容なので以下に表記する。
なお、隠しミニゲーム関連もチキン度要素は皆無だが、あくまでもサプライズ用の息抜きとして用意されたと思われるゲームなのでここでは扱わない。

  • 運ゲーその1 「トリコンクエスト」
    • 明らかにチキン以前に運が絡むだけのミニゲーム。コマンド選択が「攻撃」と「逃げる(ゲーム終了)」しかなく、チキンもへったくれもない
      • 攻撃コマンドには「攻撃のクリティカル」や「攻撃ミス」の状態がランダムで決まるだけで、プレイヤーが攻略に関われる要因は一切ない。
      • 運が良ければ勝つ、悪い時は負ける」ただそれだけのゲームである。とはいえ、負け寸前で逃走コマンドを選択できるのがチキン度要素といえなくもない。
    • 流石にこれはおかしいとスタッフも感づいたのか、次回作ではシステムの変更が加えられた。
  • 運ゲーその2 「ダイスダイスレボリューション」
    • もはや存在自体が不要なミニゲーム。サイコロを振るだけのゲームに、何の瞬発力やチキン度を求めろというのか
      • ロシアンルーレットやダブルアップゲーム*6をイメージしたゲームなのだろうが、サイの目が初回ターンから1(ゲーム終了)になる事がザラなのに、それでチキン扱いされて納得するプレイヤーはまずいない。度胸ではなく完全に運だけで結果が決まってしまう。
      • しかもかなりの回数*7を振らないとスコアが上がらない苦痛付き。"魂をはかる"でこのゲームが出題されたらもう泣くしかない。
    • もはやどう手を付けてもチキン度測定にならないと判断されたのか、次回作ではメインとしては唯一の欠番ミニゲームとなってしまった

総評

「チキン度を図る」というコンセプトは斬新さがあって面白いが、ゲームとしてはボリュームが薄くて飽きやすい問題は否めない。
ネタゲーとしては適任だと思われるので、そういう作風と割り切ってプレイする分には悪くはないだろう。



鳥魂 ~みんなでチキン度診断~

【とりたま みんなでちきんどしんだん】

ジャンル チキン度診断ゲーム
対応機種 Nintendo Switch
メディア ダウンロード専売ソフト
発売元 Gモード
配信開始日 2018年12月20日
定価 510円
プレイ人数 1~2人
セーブデータ 1箇所・オートセーブ方式
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 なし
ポイント DSiウェア版の続編
2人プレイ対応・収録ミニゲームの倍増
ゲームとしての軽さはさほど変わらず

概要(みんなで)

DSiウェア版(以下:前作)から約10年後にNintendo Switch用ダウンロードソフトとしてリリースされた続編。
基本的なゲームルールは前作を踏襲しているが、本作独自の要素も追加もしくは変更されている。


前作との相違点

  • 2人同時プレイに対応
    • 各ミニゲームを同時に行い、お互いのチキン度を図る形式となる。また、2人プレイでないと獲得できない称号が数多い。
  • モードの追加・変更
    • 本作におけるモードは前作の"魂をはかる”に相当する「ひとりで鳥魂」「ふたりで鳥魂」及び「魂であそぶ」「クレイジーモード(隠し)」がある。
  • 収録ミニゲームの増量・変更
    • 前作にあった大半のミニゲームは引き続き収録され、さらには本作新規のミニゲームや新難易度も追加されている。全19ゲーム収録。
      • トリコンクエストは「戦うコマンドを選んだ後にルーレット式のメーターを目押しして敵にダメージ」というシステムに変更。これにより運への依存性は失われた。
      • 前作におけるダイスダイスレボリューションと隠しミニゲームは収録されていない。それに伴い、モードの"おまけ"も消滅した。
    • 本作に収録されているミニゲームを以下に表記する。
+ ミニゲーム一覧
ノンノン飲んで ジュースが瓶からグラスに注がれるので、溢れる寸前にボタンを押す。
「2」ではジュースを注いだ後に追加で氷が投入されるので、それを踏まえた行動が必要となる。
ノンノン飲んで2
元祖チキンレース 崖に向かって走る車を、崖から落ちる寸前にボタンを押して止める。
「2」では両端から車が走行しており、お互いが衝突する寸前でボタンを押して止める。
元祖チキンレース2
フジヤマダイヴ パラシュートリュックを背負った人が空中から高速ダイブしているので、地面に衝突する寸前にボタンを押してパラシュートを開く。
「2」ではエクストラを含む複数の人が同時ダイブしており、操作のタイミングが分かり辛くなっている。
フシヤマダイヴ2
ワナナバニ園 肉を頭に付けた人がいるので、近くにいるワニが肉に食らい付く寸前でボタンを押す。
「2」ではワニ2匹が両端から迫ってくるので危険性が高くなる。
ワナナバニ園2
トリコンクエスト RPGでお馴染みのターン戦闘が行われるので、戦うコマンドを選択し続けて敵を倒すか、もしくは逃走するまでの操作を行う。
地獄のパッキーゲーム おフランス系の人とのパッキーゲームが行われるので、キスしてしまう寸前でボタンを押す。
チキチキたらい落とし 椅子に座った人の真上に"たらい"が落ちてくるので、頭にぶつかる寸前でボタンを押す。
鳥魂サスペンス劇場 タイマー式時限爆弾が0になる前にボタンを押す。カウント途中でタイマーが見えなくなる。
きっとクルックー 寝室で寝ている人に幽霊が近づいてくるので、完全に近づかれる寸前でボタンを押す。途中で幽霊が見えなくなる。
トリダマシー・ランド 深海へと潜水するエレベーター。獰猛な魚たちに完全破壊される前にボタンを押す。
氷上ドリラー フィギュアスケートの人がスケート場の氷を削るほどの高速回転をしており、穴を空けきる寸前でボタンを押す。
ゼロエン上等食堂 マグマの外でバーベキュー焼きをする人がいるので、マグマに接触しないように彼を操作する。
やみうちニンジャ だるまさんが転んだの要領で、殿様に気付かれないように忍者を隠れさせながら操作する。
天空の鳥 タマシィ 空中ブランコの要領で、空中にいる少年の手と落下する少女の手を掴ませていく。少女が落下するタイミングにはタイムラグあり。
喰らえ! めしざんまい! 予算ギリギリ以内に収まるよう複数の回転寿司を食べていく。途中で残り予算と寿司の代金が表示されなくなる。
  • クレイジーモード
    • 収録ミニゲームをすべてプレイすると「クレイジーモード」がプレイ可能となる。1人プレイ専用。
      • ランダムで選ばれるミニゲームをひたすらにプレイしていく。どのゲームでもクレイジー判定(9000点以上)を出す必要があり、それ未満のスコアだと即ゲームオーバーでコンティニュー不可。
    • このモードはインターネットランキングに対応しており、任意でのランキング登録が可能。また、このモード限定でないと獲得できない称号も多い。
  • その他の変更点
    • 操作がコントローラー側専用となり、Switch本体のタッチ操作には対応していない。
    • 称号の獲得条件が大きく変わっている。本作では好成績*8を出さないと獲得できない。

評価点(みんなで)

前作における評価点は本作にも大方当てはまるので、ここでの表記では割愛する。

  • プレイ人数・ミニゲームの増強
    • 2人同時プレイが可能となり、パーティーゲームとしての側面が強くなった。
      • ほぼ1ボタンのみでの操作ですぐに決着が付くというお手軽なゲームなので、即興対戦プレイをしたい場合には非常に適任なゲームである。
    • ミニゲームの種類が倍増し、前作よりは遊べる範囲が増している。
      • 一部ミニゲームでは難易度が変化するという差別化が図られている。また、ミニゲームによっては攻略のコツに相違があり、同じようなルールは極力避けられている。
      • ダイスダイスレボリューションは明らかに場違い感のあるミニゲームだったので削除は致し方なしだろう。隠しミニゲーム関連にも同様の事がいえる。
  • 緊迫感のあるBGMの追加
    • 前作の無音BGMから一変し、本作では太鼓ベースの緊迫感あるBGMが流される。
      • 楽曲としてはかなり地味なものではあるが、これがゲームの雰囲気と絶妙にマッチしておりプレイを大いに盛り上げてくれる。

問題点(みんなで)

  • 依然として物足りないゲーム性
    • ボリュームが増したとはいえ、元がさっぱり気味な内容であるが故に、ある程度プレイすると飽きが回りやすいという問題に変わりはない。
      • こればかりはゲームの仕様上どうしようもないのかもしれない。変に肉付けを加えてしまうと、シリーズ特有のお手軽感が失われてしまう可能性も否定できない。
  • クレイジーモードが鬼畜気味
    • 一度でも9000点未満を出してしまうと即ゲームオーバーとなってしまう過酷なルールで、その難易度は凶悪そのものである。
      • 苦手なミニゲームが出題されてしまうとその時点でクリアが絶望的となる。ランダム出題なので、ミニゲームを満遍なく克服する以外での解決手段はない。
  • 集まりにくい称号
    • 称号獲得の条件に2人同時プレイが絡むものがあるため、1人でプレイしていると称号集めが詰んでしまう。
    • クレイジーモードにおける称号獲得条件があまりにもシビアすぎる。全称号獲得には19回のミニゲームを連続クリアする必要がある

総評(みんなで)

2人同時プレイやミニゲームの倍増といった増強により、前作と比べると明らかにボリュームが増した正当進化な続編といえる一作。
一方で根本的なゲームの軽さは良くも悪くも変わっておらず、ユニークではあるもののゲームとしては熱が冷めやすいのもシリーズ通り。

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最終更新:2021年10月30日 11:30

*1 ただしSNKプレイモアにとっての旧SNK作品のように全体ではない。『ヘラクレスの栄光』シリーズなど一部はパオン・ディーピーが所有。

*2 魂を図るモードにおける3ステージ総合最大スコアでは29997点。隠しゲームはスコア表示が他のミニゲームとは違う方式となっている。

*3 一部のミニゲームは軽い十字ボタン側の操作にも対応している。

*4 プレイヤーと相手の両側がお菓子のプレッツエルを加えつつ、お互いがそれを食べながら接近するゲーム。

*5 ワナナバニ園は誤植ではなく、本当にそういうゲーム名である。

*6 賭けに勝つたびに獲得金額が倍々に跳ね上がって行くが、負けると全額没収されてしまうタイプのギャンブル

*7 少なく見積もっても10数回のサイコロを振らないまともなスコアは見込めない。

*8 ミニゲームはクレイジー判定を出す。クレイジーモードはクリアを特定回数続ける。なお、2人プレイ時はお互いが同時でクレイジー判定を出す必要あり。