ティンクル☆くるせいだーす

【てぃんくる くるせいだーす】

ジャンル どきどきワクワク生徒会ラブコメ

対応機種 通常版:Windows 2000~Vista(32bitのみ)
リマスター:Windows 2000~7(32bit)
発売元 Lillian
発売日 2008年9月26日
定価 初回版: 9,800円
レーティング アダルトゲーム
廉価版 通常版: 2008年10月24日/8,800円
リマスター版: 2010年6月24日/8,800円
配信 2013年4月26日/4,320円
判定 良作
ポイント バトルシステムが優秀
BGMもシナリオも熱い
日常パートが緩ノリでややクドい
ぺんしる作品

概要

前作『プリンセスうぃっちぃず』(以下プリっち)の流れを汲んだ作品…というものの、共通点は絵師と一部の魔法名くらい。愛称は「クルくる」。
複数回の発売延期が行われたが、その出来はエロゲーというジャンルに収まらない完成度となった。
プリっちと比べると、全体的にお色気要素が希薄になり、主人公も真人間だったり、陰惨なシーンが激減したことから、かなりライトな作りになっている。
ただし、それは言い換えれば過去作と比べて作風がかなり異色(詳細は後述)ということなので、これまでの作品との落差に戸惑う可能性もあることだけご了承願う。


あらすじ

シン達の通う流星学園は、流星町の高台にあるミッション系の学校。
流星という名のとおり、流れ星がよく降ることで有名な街である。
現代科学では解明できない自然現象として、流星町は観光名所にもなっていた。
だがその裏で、流れ星が降ると同じ直になると決まってある存在が姿を現すのだ。
それが『魔族』と呼ばれる者達である。
彼らは人間界へ遊びに来たはいいものの、ルールを無視して好き勝手なことをする。
それが実際、人間達の被害を生み、流星町では密かな問題になっていたこともしばしば。
だが、それを未然に防ぎ、魔族を追い払う役目を『流星生徒会』が担っている。
日々の学園生活を充実すべく、また年間行事を楽しくしようと奮闘する新生徒会役員たち。
その裏では理事長のヘレナが指揮をとる対魔族組織『流星クルセイダース』の活動があったのだ。

公式サイトより引用。


特徴

  • このジャンルに限ったことではないが、珍しいことに主要キャラの「実は○○だった」という秘密が序盤に判明する。
    • 主人公「咲良シン」は見た目はどう見ても普通の学生だが、歴代世襲制で受け継がれてきた魔族の王である「魔王」。
      • 人間は本来使用できない「魔法」が使える。魔法は本来「魔族」と呼ばれる存在だけが行使できる特別な力である。

用語設定

  • 人間界
    • その名の通り人間たちが住む世界。地球という意味合いで取ってOK。物語の舞台である。宇宙単位なのか地球単位なのかは不明。
  • 魔界
    • 魔族が住む世界。人間界で倒された魔族は、長い年月の間魔界にて封印される(死ぬことはない)。PC版では名前だけの存在だが、PSP版では直接訪れるイベントがある。
  • 天界
    • 天使達が住んでいる世界。本編では名前だけが登場。無個性な天使が(ロロット曰く)退屈そうに生きている。
  • 三界
    • 上記の世界をまとめて言う。
  • リ・クリエ
    • 半年、長くて数年の間隔で起こる自然現象。世界を破壊する力。本編のリ・クリエは実に25年ぶりのもので、三界全てを破壊するレベルだという。
  • 霊術
    • 守護天使の力を使って行使する力。作品内では主人公含む攻略キャラが使用する。
  • 魔法
    • 魔族が用いる力。霊術のそれよりも強力らしいが、ゲーム中では大体同じ扱い。
  • 守護天使
    • 選ばれた者のみに力を与える存在。生徒会員の証であるロザリオにその力を宿している。それを握り締めると、無意識に詠唱を始め、全裸後に変身することができる。 男も

メインキャラクター

+ 長いので省略
  • 咲良シン 守護天使:アバンシエル
    • 本作の主人公。貧乏だが成績優秀の特待生にして生徒会長。そして魔王。
    • 「キラキラの学園生活」を目指しているごく普通の学園生。貧乏なため、何を食しても「うまい!」とだけ言う。
    • 父親も元魔王。主人公のご多分に漏れず、各方面の女性キャラからモテモテであり、ツッコミがうまい!
    • 鶏を飼っているが、雄なので卵を産まない。なんのためにと誰もが思っただろう。
    • バトルに関しては当初はあまり特徴のない能力。だが魔王として覚醒すると、バランス崩壊レベルの強さを誇る。
      • 覚醒後にシンは容姿のカラーリングが変化するが、これは「プリっち」のオマージュであるとされている。
    • 主人公故、ボイスパートは戦闘時のみだが、声優による凛々しくも激しい演技が人気である。
    • 特待生のため、成績は常に学年トップだが…たまにぎりぎり一桁の順位に落ちることもある。しかし聖沙には勝っている
    • ファンからはパッキーの呼称から「魔王様」と呼ばれている。
    • 会長就任以前アルバイトしていた関係から、タダで配達してもらっている「牛乳」を常に懐に入れている。下記のキャベツサンドにもよく合うらしい。瓶入りだが激しい戦闘にも耐えるようだ。
    • 野菜カレーをよく作る。牛筋をダシにするのがポイントとのこと。牛乳も入っている。
    • よく食べる購買メニューは「特盛りキャベツサンド」 …涙を誘う一品である。更にその付け合せは「」。タダで飲めるから。
    • アシストは大賢者パッキー(ただし見た目はパンダのぬいぐるみ)のノックのような打球「喚ばれて飛び出たりんごの実」
    • EXスキルは、従属させた魔族を召喚させるフェイタリティフォース(覚醒後アルケインメテオストリーム)。
      • 終盤になるとこれが、全ヒロイン全てのアシストキャラを召喚という壊れ技*1になるため、単独で相手の全スタンゲージを消滅させられるほど。
+ 追加されるアシスト
  • パスタによる「アクセルソニックスラッシュ」ダメージを与えつつRUSHをいくらか稼ぐ。
  • アーディンによる「グランドストライク」。大ダメージを与える。
  • オデロークによる「エーテルスカベンジャー」。与えたダメージの半分を回復する。
  • メリロットによる「シャドウリアクター」。ACTバー直前にシン以外のキャラを誘導させる。
  • 大賢者パッキー
    • 正式な攻略キャラではないが、彼のルートも一応あるので紹介する。
      • 中の人が「妹役」で有名な後藤麻衣さんなので、パッキーのルートではその特徴がいかんなく発揮される。
    • 初代魔王がいる頃からずっと仕えている、パンダのぬいぐるみの姿をした使い魔。正確な能力等は未知数だが、三界を破滅するだけの力はある。
    • 「パンダじゃなかった時期に~」と言っているため、昔はまともな姿をしていたらしい。
    • シンの何気ない発言を弄れたように解釈する。その極端な曲解にはさしものシンも感心するほど。
    • リアに対して異常な愛情を持っている。セクハラ発言をしてリアに窘められる、というのが通例。
    • ボケ担当のため、常々シンに突っ込まれる。その度に独特な鳴き声をあげる。PSP版では更に増えた。
    • 知識に関してはさすがの大賢者。シリアスシーンでは知謀として活躍することもある。
      • その場合は狂言回しのような位置にいることが多い。
    • いつどこで使っているのか知らないが、純白のブリーフを持っている。
    • ちなみにPSP版「GoGo!」のラジオパーソナリティはシン様とパッキー。
      • 通常版のラジオはヘレナとメリロット。
  • 夕霧ナナカ 守護天使:ヴァルカネル
    • シンの幼馴染であり、生徒会の会計。某銀河系星徒会長と共通点が多い。
      • 実家が蕎麦屋なのもあってか、会計としての腕前は確か。
    • 良くも悪くも庶民的。茶気茶気な地元娘という設定のため、江戸っこ口調が特徴。
    • よく見られるイベントCGでのパンチラ要員。流石に筋はないが、かなり盛っている
      • しかもPSP版では一切無修正なので一安心である。
    • 蕎麦打ちの達人で、食通の多いヒロイン達の舌を思わず唸らせるほど。
      • お嬢様学校である流星学園にシンと共に進学するため、一芸入試で蕎麦打ちを披露し、合格したらしい。
    • 発売の人気投票で見事一位を獲得した。シンに一途なのが評価されたのだろうか。
    • シンのことを好きではあるが、恋愛には押しが弱いためうまくいかないことが多い。
    • シンとの仲が深いためか、各キャラとの恋愛イベントはシン絡みのことが多い。特に聖沙ルートではそれが顕著。
    • 胸のことを気にしている(もっともこれはリアと比較されて、だが)が、平均よりも大きい方である。
    • スウィーツが大好き。更に目利きが天下一品。評価した店の経営に大きな影響を及ぼすほど。
      • しかしスウィーツを作ることは全く出来ない。あと和菓子が大嫌い。
    • EXスキルは、大ダメージを与えつつスタンゲージを多く減らする「レイジングノヴァ」
    • アシストは魔族のサリーによるピコピコハンマーの追撃。それなりに強力なのだが、これには大きな理由がある。
+ 以下ネタバレ。
  • 実はナナカは魔族である。魔族は瞳が赤いという特徴があり、ナナカの瞳はピンクに近い。作中では別のルートでその事実が示唆されている。
    • ナナカルートでは魔族として覚醒し、若干瞳の色が濃くなり、シンに次ぐ霊術(この場合は魔法とされている可能性がある)レベルを誇る。
  • GoGo!が出るまでは、EDで唯一OP曲である「ユメミボシboom!boom!」が流れるヒロインだったが、追加ヒロインであるマカロンにそのポジションを追加されてしまった。あと発売後人気投票一位も。
  • 聖沙・B(ブリジッタ)・クリステレス 守護天使:エクラエル
    • 間違われやすいが、読み方は「みさ」。
    • 生徒会の副会長。とにかく負けん気が強く、シンに幾度も勝負を挑んでくる(そして大体負ける)。
      • ある意味「永遠の二番手」ともいえる。現に人気投票でもしっかり二位を死守しているあたり、流石である。
    • 容姿は金髪ツインテールでツンデレ。テンプレである。だが貧乳ではなく、むしろ豊乳
      • 常に良くも悪くもハイテンション。中の人も演じてて疲れた、との声も。
    • 元生徒会長のリアに、百合と思われるような憧れを持っている。作中でもレズビアンを許容する発言も。
      • 従姉妹である紫央も同じ。これはやはり血か。
    • 可愛いもの好きなため、パッキーにも惚れている。当のパッキーは「ヒス」呼ばわりして全く相手にしていない。
    • お嬢様と一応自負しているものの、それを示唆するイベントがないため真偽は不明。
      • 二人っきりで下校する際、何故か家まで送られるのを拒絶している。最終的に許可をもらうが、理由は不明のまま。
    • 仕切り役になろうとするが、いつもシンにその立場を奪われる(シンには当然悪意などない)ため、よくロロットにからかわれる。
    • バトル時はスタート時の位置が左寄が多く、ACTバーへの到達も速い。ただし詠唱時間が非常に長い。
    • EXスキルはノーブレスレイザー。複数の光弾を放ち、RUSHを多く稼ぐ。
    • アシストは紫央の薙刀による攻撃「飛翔鳳凰刃の舞」。ダメージは微量だが、後続のダメージを大きく増加させる。
      • PSP版では後続の霊術レベルをアップという効果に変わっている。
    • FDのセンターだったり、エッチシーンでは着衣か全裸かを選べる辺り、制作側にはかなり愛されている*2模様。
  • ロロット・ローゼンクロイツ 守護天使:スリセル
    • 前述した通りの天使。生徒会の一年生書記。人間界の文化などを記したガイドブックを常備しており、人間界の様々な諺を知っている。
      • の割には諺を誤解、誤読しまくっている(これはガイドブックが間違っているせいだが)。また、学業の成績はすこぶる悪い。
    • 人のことを役職で呼ぶ。リアは「先輩さん」。サリーは「オマケさん」。幼馴染であるエミリナそしてアゼルのみ名前で呼ぶ。何故か後述の高橋サチホのことは「さっちんさん」と呼ぶ。
    • 天然に見えるが、割と口が悪い。だが腹黒ではないので自分の発言からドジを踏むことも多い。
    • 容姿や立ち絵で誤解しやすいが、決して幼児体型ではない。というより、本作の攻略ヒロインはスタイルが軒並み良い。
    • 大食漢。劇中ではロロット含めた三人の天使がいるが、そいつらも同様に食いまくる。
    • 登場キャラの中でも屈指のお嬢様。
      • 毎晩噛み切れない牛肉を食べている。
      • 常にお目付け役である「リースリング・遠山」(本名は遠山民子)による送迎、護衛がついている。ちなみにこのキャラはアシストキャラでもある(後述)。
      • 毎週一度は松阪牛のステーキを食べる。
      • 五百円玉しか入っていない貯金箱のトントロを常備している。事あるごとに割って修繕している。これを割り続けるやりこみもあり、それに応じたトロフィーもある。
      • お釣りがいらないという理由で500円きっかりの食事をする。
    • EXスキルはセラフィックウィスパー。HPを回復する。※PSP版では防御魔法も使える(後述)。
    • アシストは遠山氏のダブルショット。RUSHが2増える。
  • 九浄リア 守護天使:ルミエル
    • 元生徒会長。現職は生徒会相談役。多分エロゲ界隈の中ではトップレベルで名前が短い。
    • 成績優秀、品行方正、容姿抜群(主に胸が)のパーフェクトお嬢様。
      • と思われているが、子どもっぽいところもあり、姉であり学園理事長のヘレナによくからかわれているため、そういった印象は話が進みにつれて薄れていく。
      • お姉さんぶる言動が多いため、この辺も子どもっぽいと思われる所以。
    • 総理大臣にも会った事があるほどの名家。九浄家が舞台である流星学園創立者なのもあるが。
    • 絵心が別次元に凄い。とにかく凄い。劇中では見ることはできないが、ほんと凄い。名のあるコンクールを総なめにするくらい。
    • 聖沙とパッキーに惚れられている。
    • 発売の人気投票で見事一位を獲得。男はやっぱり胸に弱いのだろうか。
    • 何故か懐メロや映画のセリフ(姉の影響らしい)をよく口ずさむ。このボケに関しては誰も突っ込まない。
    • 巨乳である。作中でもネタにされており、エッチシーンでも前戯に胸をいじくり倒すシーンが二つもある、という徹底ぷり。
      • 主人公がおっぱい星人のため、行為中は興奮するよりも笑えるセリフが多い
    • バトル時は初速が遅め。ただし詠唱速度は最速。やはり重いからだろうか。
    • EXスキルはカーディナルブライティア。相手のEXゲージを減少させ、こちらのEXゲージを微量回復する。
      • かなり有用かつえげつない能力のため、これに頼るプレイヤーは数知れず。
    • アシストはヘレナによる「二千本桜」。ダメージを与えつつスタンゲージを2減らす。
  • アゼル
    • 生徒会記録部。ただしその職に就くのは本ルートのみ。
    • 無愛想キャラ。ただし不意の出来事に弱い。
    • 攻略ヒロイン中最大の絶壁を持つ。むしろこのキャラしか貧乳がいない。PSPで追加されたマカロンよりも小さい。なんてこったい。
    • 魔法服を着ないため、実質立ち絵が左向きの棒立ちの一種類しかない
    • 水泳が趣味。それと写真に興味を持つようになる。これが生徒会職の就任のキッカケとなる。
      • 人前で泳ぐのは好きじゃないらしいので時間外にこっそり泳いでいる。背泳ぎが得意らしいが、盛り上がりには欠けるそうだ(Byシン)。
    • ヴァンダインゼリー(●ィダーインゼリーのようなもの)のみ摂っており、本人もこれがお気に入り。トロフィー取得条件にこれを全て収集するものがある。
      • 攻略時は代わりにラーメンを食すようになる。
    • バトルでは共闘キャラではないため、シンのEXスキルにのみ登場。味方のEXゲージを大回復する。FDではプレイアブル化した。
    • ちなみに、PC版の初エッチ(本番ではない)シーンのCGは、シチュエーションこそ違うがPSP版でそのまんま流用している
      • しかも、一部PC版のテキストも流用している。これは修正忘れなのかわざとなのか…。いずれにしてもCEROに挑発をかけているとしか思えない。
    • 喘ぎ声がちょっと棒読みに聞こえる。だがそれがいい(と言うファンもいる)。
+ 彼女の正体
  • 実は天使であり、本作のラスボス候補。
    • 主(天使界における神のようなもの)の世界再生の教えを信じている。
      • この世界再生とは、今ある世界を崩壊させることである。
    • 大体は12/24の聖夜祭(クリスマスイベント)が決戦だが、ロロットのルートではもう少し早く戦うことになる。
      • 余談だが、このルートではアゼルのデレが半端ない。

サブキャラクター

+ 長いので省略
  • 九浄 ヘレナ
    • リアの実姉であり、流星学園の理事長。学園長がいない?気にしてはいけない。
    • このゲームにおける神のような存在であり、彼女に対して突っ込みを入れるのは野暮である。
      • ただし、ゲーム自体に大きな影響があるかというとそうでもなく、あくまでプレイヤーを楽しませる存在。
  • 御陵 彩錦
    • リアの同級生。京都弁と常備している扇子が特徴。
    • 和菓子倶楽部員のためか、ナナカとは非常に仲が悪い*3
    • 普段は柔和だが、かなり老成しているようで、厳しいお言葉を放つときも。
  • 高橋 サチホ
    • 通称「さっちん」。本名はなかなか出てこない。
    • 飛び抜けて馬鹿だが、恋愛には結構シビアな性格。
    • ナナカとは親友同士で、スウィーツ愛好家。
      • ナナカルートではかなり活躍の場がある。
    • 続編では追加シーンとして公式HPで入浴CGが掲載されている。…けしからんな。
  • 飛鳥井 紫央
    • 聖沙の従姉妹だが、容姿が全く違うため初プレイでは絶対わからない。
    • 古風な言い回しが特徴。リアと同じ臭いがする。
    • 数少ない、PSP版で追加CGが成されたキャラ。
    • やる気はあるのだが、空回りしすぎな感。
  • 姉小路 冬華
    • メーカーの黎明期の作品「パティシエなにゃんこ」のヒロイン。今回はとあるお店の従業員。
    • ナナカとは最初対立するが、色々あって親友となる。
    • 立ち絵は本作のビジュアルにあわせてリメイクされている。FDでも出番があるようだが…?
  • リースリング 遠山
    • 自己紹介は、このリースリング遠山めにお任せを。
    • 本名「民子」。ヘレナ以上にやばいキャラ。いいかえれば女版ゴ●ゴ13。
    • ロロットを常日頃見守っている。が、かなり過保護なのは否めない。
    • 攻略はできるが、何の脈絡もない荒唐無稽な話なので、ほとんどギャグルートである。
    • ちなみに声優の浅川悠氏は、こういう役回りをよく担当している。
  • エミリナ
    • 天使。ロロットほど口は悪くないが、結構奥手。
    • 紫央と同じくPSP版で追加CGが設けられた。
      • と、いうよりは彼女のルートだけが追加シナリオが与えられた。なんという待遇……。
    • その人気ゆえか、FDで正ヒロインに昇格。ある意味最もFDに沿っているキャラといえる。
    • 見た目はロロットにそっくりなため、姉妹と勘違いしたプレイヤーもいる。
  • サリー
    • 美味しいもの食べ隊の隊長であり、魔族のロリ。
    • 名前は明らかに不朽の名作のあの魔女っ子から。
    • よく食べよく寝る。わがままな少女という言葉がぴったり。

以下は七大魔将といわれる強大な存在。

  • オデローク
    • 巨漢。言葉遣いもなんか稚拙である。
    • 魔王様から牛丼を振る舞われたせいか、牛丼が大好き。
    • 魔将の中ではかなり親しい間柄。
  • パスタ
    • ヒステリーロリ。加えてネコ。
    • わがままで自意識過剰、更に口が悪い。
    • こんなナリでも下記のロリコンに愛されている。
  • アーディン
    • パスタラブな変態ロリコン。見た目は野性的なおっさん。
    • どういうわけか何度も戦う既視感の強い相手。
    • PSP版ではもっとも改善されたキャラ。変態が好漢になった証。
  • メルファス
    • バイラスにも警戒されるほど強力な魔族らしいが、めったに戦わない。
      • 女性にひどいことをした男にしか牙を向かない故、PSPでも戦闘シーンがない。ということはバイラスは…
    • 魔王様を最初女性と勘違いして求愛した。節操のなさは随一。
  • ソルティア
    • 本作の実質の悪役。戦闘でも何度も対峙し、苦戦を強いられる。
    • 最初は教師として登場するが、怪しさMAXなためすぐに魔族とばれる。
    • 髪が白髪なのは、壮大なネタバレによる伏線。
  • ニベ
    • ソルティアやバイラスがたびたび漏らす謎の存在。
  • バイラス
    • 下記PSP版の項目を参照。

バトルシステム

+ 省略
  • システムはFFシリーズなどで見られるアクティブタイムバトルを一部踏襲したものになっている。
  • バトルが始まると、敵を含む各キャラのアイコンが右から左へ流れ始める。ACTバーと言われる領域に達すると、 「霊術」 「詠唱」 「ユニゾン」  のいずれかを選択する。
    • 霊術
      • そのまま敵に攻撃することである。攻撃された相手は右側に押し戻される。
    • 詠唱
      • 霊術レベルを上昇させられるが、ACTバーからいくらか右側に離れてしまい、途中で敵に攻撃されると詠唱自体がキャンセルされ、初期位置まで戻されてしまう。
    • ユニゾン
      • 複数の味方との兼ね合いで霊術レベルを合計し、最後は前もって指定したユニゾンリーダーの大技で敵を攻撃する。通常の攻撃よりもダメージも押し戻す距離も大きい。しかしこれも詠唱同様で、途中で攻撃を受けるとACTバーから離れてしまう。
      • 三人以上のユニゾンだと、最後の大技で2つのスタンゲージを減らすことができる。さらに五人ユニゾンでは確実にスタンへと追い込む。
  • スタンゲージ
    • 前作でもあったが、味方敵双方には☆型のゲージが10個ストックされている。攻撃された対象のゲージが1つずつ減り、0になったときその対象は暫く行動不能となる。
  • ランブルバトル
    • 味方と敵が同時にACTバーにかかった際に行われるバトル判定。
    • 霊術レベルが高い方、同レベルの場合は優先属性(火→雷→水→火 光と闇は左記三属性に優先されるが、光と闇同士はドロー)が勝利となる。敗北した側はスタンゲージを全て無くす。
  • EXアタック
    • 攻撃中にマウスクリックすることで発動する追加攻撃。スキルは各キャラを参考のこと。
    • EXゲージ(最大300%)を100%消費させて使用する。このゲージは攻撃をしたり受けたりすると上昇する。また、ランブルバトルで勝利すると大きく獲得できる。
  • アシスト
    • キャラが攻撃中、対応した縁のあるサブキャラクターが自動的に追加攻撃を行う。
  • RUSH
    • 連続して攻撃できた数のこと。この数が増えるごとに累積ダメージがアップする。下記のリザルトの評価にも影響する。
  • バトルリザルトのランク
    • 最低でC、最大でGODという評価がある。ただしGODは一部ステージのみで、難易度「NORMAL」と「HARD」で取得可能。
    • 条件は割愛するが、このGOD評価は実現が非常に困難であり、更に難易度が「HARD」になるとほとんど運に左右される。
    • 確率を越えてゆけ」というバトルステージはクリアすらも困難(負けてもシナリオは進む)な上、GOD評価が取得できる数少ないステージ。
      • このステージで難易度「HARD」でGOD評価を取れたら、自慢できる。マジで。筆者には無理だ。
  • 訓練場
    • クリアしたバトルに、いつでも再挑戦できる。難易度を変更したりも出来るため、やり込みに是非。

その他

  • BGM
    • 主にバトル曲の評価が高い。
      • この評価を受けてか、後にファミコンアレンジ*4、スペシャルアレンジと二種類のアルバムが発売された。
      • 参加しているスペシャルアレンジの作曲陣は以下の通り。
        アメディオ (代表作:プリンセスうぃっちぃず、ティンクル☆くるせいだーす他) ※PC版のコンポーザー
        Odiakes (代表作:プリズム・アーク、Kanon他)
        高見龍 (代表作: EVE burst error、この世の果てで恋を唄う少女YU-NO他)
        九十九百太郎 (代表作:サンダーフォースV、BrokenThunder他)
        山西利治 (代表作:サンダーフォースIII、マリーのアトリエ他)
        
  • 他にもfripsideやKOTOKOが歌う楽曲も総じて人気が高い。
  • トロフィー
    • ヘレナ(リアの実姉で学園の理事長)からもらえるトロフィーがあるが、これがかなりの種類を誇っている。
    • イベントでゲット、バトル時の評価でゲット、等々コンプリートには生半可なやりこみでは不可能。

評価点

  • バトルの完成度。とにかくよく出来ており、バランスもNormalなら抜群の出来。
  • トロフィー等を含めたコレクター心溢れるやり込み度。それに応じて鑑賞できるご褒美要素も見過ごせない。
  • 二種類のアレンジCDを産んだ良質なBGMの数々。バトルに限らず、名曲は数多い。
  • シリアスな設定を殺しすぎないライトなノリ。
    • 人によっては難点にも見えるが、「プリっち」は急展開かつ前半との落差による描写が批判されたため、本作では改善と言える。
  • イベントの多さ。サブキャラのルートも作りこんであり、好感度とは別の寄り道シナリオも多く、自由度は高い。
  • 勧善懲悪が少ないところ。
    • 敵として戦う相手は多いものの、基本的には「注意する」といった名目の上であるため、バトル物にありがちな後腐れ感がほとんどない。
    • 一部では完全な悪役もいるものの、悪役たる設定がしっかり盛りこんである。
  • 主人公
    • 魔王という異質な存在であるにもかかわらず、鼻にかけないとっつきやすい性格で、近年のエロゲーの中ではかなりの好漢として見られている(ルート毎に多少の変化はあるが、微々たるもの)。
    • 斎賀みつき氏*5の熱演も合わさって、魔王覚醒シーン*6は本作随一の燃え所である。
  • コラボネタ
    • ネタバレになるので詳しくは書かないが、関連作品をもじったシナリオもあり、旧ファンに対する配慮もしっかりできている。
  • 評価点と言えるかは微妙だが、猥語を喋る際のピー音がない。FDでは存在するので、設定ミスかもしくは当時のソフ倫の規制が緩かったせいだろうか?

難点

  • 日常パートが長い。加えて過剰な画像演出をOFFにできない。プリっちでは出来たのだが…
    • また、「プリっち」と比べて日常パートの下品な描写は大幅に減っているが、その代わり登場人物達の頭のネジが外れたような行動や発言が目立つ。
      • これらの描写は笑えるものが多いため概ね好意的に受け止められてはいるが、あまりにも鈍感なシン等には苛立ったプレイヤーがいたかもしれない。
  • 超高難易度取得トロフィー「息がピッタリ合ってるで賞」
    • 五人全員でユニゾンする、という条件でこの時点で既に難易度が異常なのだが、ACTバーに到達するタイミングが半歩ずれていても取得はできた。
    • だが、後日配布された修正パッチを適用すると、少しでもずれていると取得不可、つまり全員ぴったり同じ位置でユニゾンが必要という極悪難易度に変貌した。
      • 全トロフィーを獲得することで「ヘレナとのスペシャルなエッチ」というおまけエロシーンが全解禁されるのだが、本トロフィーの存在のせいでこのシーンが見れないというプレイヤーが続出した。
  • イベントの一枚絵が少ない。エッチシーンの絵は豊富だが、通常イベントのCGがややボリューム不足で紙芝居が多い。
  • 難易度を変えてもクリアが困難なバトルがある。負けイベントなので問題はないが、そのままだと訓練場に登録されないので結局やり込む場合は勝つ必要がある。
  • 一度見たチュートリアルやバトルはスキップできるが、自動スキップ機能がなく選択式。バトルスキップ毎にオートスキップが解除されてテンポが悪い。
  • 立ち絵が少ない。魔法服と制服兼私服の二種類が用意されているものの、実質二種類である*7。顔グラはころころ変化するが、2008年のゲームにしては些か物足りなさを感じる。
  • とあるヒロインのエンディングがあっさりしすぎている。他のエンディングがどれも感動的なため、このエンディングの粗が余計目立つ。
    • ちなみにPSP版でも一切変わっていない。
  • ソルティアの立ち絵と戦闘時のCGの雰囲気が大きく異なっている。
    • 立ち絵とEX技使用時のCGは大人びた印象を受けるのだが、戦闘時のCGは構図のせいか若干幼く見えるため違和感がある。

総評

  • 『プリっち』や『プリズム・アーク』とは違い、かなりライトな作品であったにもかかわらず、良質なシステムとゆるめのテキストで評価された。
  • 『プリっち』のカードバトルは、手順さえ踏めば難なく攻略出来てしまうため、戦闘が億劫と思うプレイヤーもいたが、本作では多少の運やテクニック、先読みが必要になったため、純粋にバトルへのやり込みが求められた。
    • 一度クリアしておけばスキップしてやり過ごすことも出来るので、過去作と比べると画期的に攻略がスムーズになった。
  • 寄り道要素も多く追加され、本作で 前作の不満要素を全て払拭したクオリティ と相成った。
  • 2009年萌えゲーアワードでは「グラフィック」「BGM」「作品賞銅賞」と、 最多 の三部門を受賞。

ティンクル☆くるせいだーす GoGo!

【てぃんくるくるせいだーす ごーごー】

ジャンル どきどきワクワク生徒会バトルラブコメ
対応機種 プレイステーション・ポータブル
メディア UMD 1枚
販売元 角川ゲームス
発売元 アスキー・メディアワークス
開発元 ぺんしる(=Lillian)
発売日 2010年9月30日
定価 豪華限定版(初回限定):10,290円
豪華版:9,240円
通常版:6,090円
※全て税込
レーティング CERO:D(17歳以上対象)
コンテンツアイコン セクシャル
判定 良作

新要素 STARLIT BRAVE!!(豪華版のみ収録)

あらすじ

ある日。舞台となる流星町は、リ・クリエと呼ばれる世界破滅の危機に晒されていた。
主人公は、私立流星学園の生徒会長を務める咲良シン。
彼ら流星学園の生徒会――流星クルセイダースは、全員の力を合わせてリ・クリエの危機を回避し、クリスマスに行われる学園の一大イベント、聖夜祭を無事に終えることができた。
空から流れ星が消え、代わりに雪が降ってきた。リ・クリエの終焉である。 そして、またいつものように平和な日常が戻ってきた。
時は12月25日。
聖夜祭の後片付けも終わり、シンはのんびりと冬休みを満喫する予定だった。
しかし、目を覚ましてみると、見覚えのない女の子――逢坂大河が隣で寝ていた。
「ここは何処!? アンタ、誰!?」
「な、なんで僕と一緒の布団に……」
「死ねーー!!」
大河は異世界の住人で、なぜかこの世界に飛ばされて来たらしい。
嫌な予感がしたシンは、慌てて空を仰ぐ。
すると、リ・クリエが過ぎて止んだはずの流星が、更に量を増して降り続いていた。
「リ・クリエは……世界の危機は、まだ終わってなかったんだ」
シンは、大河と共に協力し、同じように異世界から飛ばされてきた仲間を集めながら、再びリ・クリエの解決に臨む。

公式サイトより引用

簡単にいえば、別作品のキャラとのクロスオーバーを兼ねた番外編である。


+ 登場キャラ。
  • ゲームサイド
  • AMWサイド
    • 『おひめさまナビゲーション』より星河クリスタル
    • 『苺ましまろ』よりアナ・コッポラ
    • 『撲殺天使ドクロちゃん』よりドクロちゃん
    • とらドラ!』より逢坂大河
    • 『灼眼のシャナ』よりシャナ

  • バトルモード
    • 仲間であるキャラを5人まで選択して進める
  • BRAVEモード
    • 本編クリア後に遊べるチームバトル
  • 対戦モード
    • CPUとの一対一のサシバトル

追加要素

攻略ヒロインの追加


+ 追加、昇格ヒロイン
  • 新キャラ「マカロン」。おてんば妹系キャラ。PC版では不足がちだった貧乳担当。
    • スリーサイズ的には最も貧乳なのだが…実は身長の関係でアゼルよりもバストサイズは大きい。
    • アゼルと同様、服が一種類しかないのに「腕組」「フード被り」「抜刀構え」と、豊富な立ち絵数。なんだこれは、アゼルが不憫すぎるぞ。
    • 魔王を目指す魔族の少女。アルザードという大剣を背負っている。これを手放すと何故か幼児退行してしまう。
    • 大賢者パッキーに憧れているが、現パッキーはあの見た目なのでマカロンからは信じられていない。
    • コピンクマ(ピンク色のクマ)のフードを被っているため、聖沙から好かれている(あまりその描写は多くないが)。
    • 発売後の人気投票で見事一位を獲得。やはり演じる阿澄佳奈さんの「お兄ちゃん!」は破壊力抜群なのだろうか。
    • 「魔王になるための修行」と称して公園で自炊生活をしている。その時に使っていた飯盒を、アパートの部屋でも使っている。
    • シンを「お兄ちゃん」と慕ってくるが、状況によっては敵対したりと、攻略してて(良くも悪くも)飽きない性格。
    • EXスキルはダメージを与えつつ相手の待機時間を延長させるバーンコメットスプラッシュと、味方の霊術レベルと威力を上げるレギオニックウィーバー。
      • どちらも使い勝手が良く、ナナカ等のEXと組み合わせると凄まじい火力を誇る。
+ 以下ネタバレ
  • 実はシンとは縁遠いが親戚にあたる。
  • シンは初代魔王の直系の血筋で、マカロンは分家にあたる。
  • 彼女は作中、七大魔将最強のバイラスとも渡り合うほどの実力を身につけ、その成長度をヘレナやメリロットに注目されていた。
  • 図書館司書「メリロット」
    • PC版でもキーマンだったりBAD END要因だったりしてて目立っていた。
      • そのBAD ENDはPSP版でも残っていたりする。
    • 要約すると説明キャラである。ただしひきこもりでコミュ障なので、ヘレナが加わってようやく一人前といったところ。
    • PC版でもそうだったが、彼女とのバトルが難所。負けイベント扱いなので負けても進むが、勝たないと訓練所でバトルが登録されない。
    • このキャラも服装の問題で立ち絵が一種類しかない。が、戦闘時のCGが一新されており、それはを強調したものになっている。あざといな、さすが司書あざとい。
    • EXスキルはPC版と変わらず。だが今回は彼女をキャラとして操作出来るところがあるので、場合によって使いわけよう。
    • 余談だが、中の人はロリボイスで有名なこやまきみこ氏。これまでのキャラとは打って変わって低音ボイスのクールキャラだったため、割り当てられたときに困ったとのこと。
      • 彼女は虫が苦手なため、そういうシーンではこやま氏特有のボイスが聞ける。
    • 彼女のルートだけ、あるキャラと共闘が可能。元々強力だったのもあり、使い勝手は抜群である。
+ そのあるキャラとは…
  • PC版のラスボスの一人でもあったバイラス。
    • EXスキルは「ファイナリティボルテックス」。相手のスタンゲージを根こそぎなくすという壊れ性能。
    • それ故、数少ないバトルでしか操作出来ない。メリロットルートのラスボス戦でも使用可能。
    • PC版でも一応ラスボスでもあったが、どれもリ・クリエに取り込まれた暴走状態であったのに対し、マカロンルートでは通常モードでのラスボスでもある。
      • また、彼は「魔王との戦い」に異常なほどこだわっていたため、彼の悲願(一応PC版のルートでもシンとサシバトルがあるのだが…)はPSP版で達成されたといっていいだろう。
    • 余談だが、彼の戦闘時のCGはかなりスタイリッシュな格好だが、PSP版ではもっとスタイリッシュになっている。

+ 追加、変更システム

新EXスキル

各キャラそれぞれ固有のEXスキルを、詠唱後、または割り当てられた方向キーを押すと発動。

  • シン追加、変更EX(SBのみ) デモンズレイブ
    • ダメージ+ノックバック
    • また、フェイタリティフォースの消費Exゲージが200%になり、使い勝手が悪くなった。切り札化したともいえるが。
  • ナナカ詠唱EX ヴォルケインメルトスウォーム
    • ダメージ倍率増加(2~3倍→3~4倍)
    • バリア(ラスボスの全ダメージ1のExスキル)破壊。
  • 聖沙詠唱EX ディメンショナルウェーヴ
    • STUNゲージ破壊数増加(1/1hit→2/1hit)。
  • リア詠唱EX エグゼクトディヴィニティ
    • EXゲージ吸収性能追加。ただし、マイナスには減らせないので、カーディナルブライティアより相対的な性能は劣る。
  • ロロット追加EX アブソリュートティアーズ
    • バリア展開(3~4発分のダメージを0にする)
    • アゼルのフォースフィールドと違い、スタンゲージの減少とノックバックも防ぐ。

システム周り

  • バトル画面
    • ローディング画面が「プリっち」のようなキャラのカード画面になり、ロード終了後にBGMが流れる。
      • PC版ではロード中画面で既にバトルBGMが流れていた。
  • CG
    • 非18禁になったため、エッチシーンのCGが一般向けのCGに差し替えられた。それとサブヒロインルートにも一部だが新規CGが割り当てられた。
  • キャラ紹介
    • 初登場時のキャラに簡易テロップがついた。これにより七大魔将の異名が明らかになった。
    • ただしPSPが初めてのプレイヤーには即ネタバレ(初見では魔族とも思えないキャラにも○○の七大魔将というテロップがつくため)になるという欠点が。
  • 新曲追加
    • マカロン戦の「Splendid Twister」が追加された。他、SBの版権曲も全てバトルアレンジされて収録されている。

移植への良点

  • 追加されたバトルにはこれまでにないパーティが組むことが出来、旧来のファンを大いに唸らせた。
  • 限定版同梱のSBが多種多様なバトルが楽しめ、ファンディスクレベルのボリューム。
  • インストールが必要だが、ロードはかなり速い。
  • 既存シナリオにおけるシン様に、ボイス、CGが追加された。流石魔王様だぜ!
  • エロ以外のCGはPC版と全く変化なしで、ファンを安心させた。むしろ新規CGの中にはCEROにケンカを売るレベルのCGもある。
    • そのせいで、CERO審査でごたごたして一度発売延期(9月1日発売→9月中発売→9月30日発売予定)になり、元々はCERO:Cの予定だったが製品ではCERO:Dになった。
  • 結果的に本作の移植は原作ファンにも非常に好評であり、新たなファンも多数獲得した良移植である。
    • バトルの時の処理落ち等はあるが、PSPとしてもかなり頑張っている方であろう。

移植への難点

  • 次のセリフが表示されるまで1秒ほどかかることもある。元々悪いテンポが更に悪化している。
    • セリフ表示後もすぐにボイスが出ないこともざら。ADVパートで処理落ちしてしまっている。
  • メリロットのEXスキルが4ボタン全てに存在するのにそのチュートリアルがなく、2ボタンのマカロン*8にある。
  • 既存キャラにおける追加シーンが少ない
    • エロから非エロへの移植の際、当然だが性的なシーンを削除する。その差し替えとして別の新シーンを追加するのが普通だが、それが少ない。よって、全体的なボリュームが減っている。
  • メリロットの問題
    • 基本的に日常でも個別ルートでもイベントは一日前後単位で発生するのだが、メリロットのルートではかなり日数が飛び飛びになり、その分イベント数が他と比べて明らかに少ない。
    • 肝心のシナリオもぶつ切りだったり掘り下げが足りていない等、やっつけレベルのボリューム。新規CGも少ない。マカロンとは雲泥の差である。FDの扱いに期待したいところ。
    • 全ヒロイン攻略後にもらえるトロフィーがあるのだが、彼女のみ攻略しなくても取得できる。なんのイジメだ…、メリロットが尚更余計ひきこもるぞ。

余談

  • マカロンの版権について
    • 大人の事情からか、公式からマカロンは続編及びFDでのメインシナリオには登場することは不可能*9であることが告知された。この告知に落胆の声が上がるのも致し方ないのだが、Lilian側ではどうしようもない問題らしい。もっとも、マカロンは前記のとおり人気投票1位であり、それは担当声優である阿澄佳奈氏の力も非常に大きいため、これがマイナスになっているということはない。彼女の好演はむしろマカロンのキャラ付けに必要不可欠である。
    • 幸い、同作品に収録されるSBX(後述)ではマカロンが登場するので、話から完全に消えたわけではないのが救い。やはりエロを入れると事務所的にNGなようである。
    • ちなみに雑誌ではマカロンの18禁イラストが公開されており、どうやら声優を使わない場合なら好きにして良いようだ。
    • 「マカロンの版権を AMW側が持っている のでエロなしでもFDのメインシナリオに出せなかったのでは?」といったことも言われている。これが事実であるならば、マカロンは 声優と版権問題の2つを抱えてしまっている非常に難儀なキャラ になってしまっている。
  • FD兼続編である『ティンクル☆くるせいだーす - Passion Star Stream -』(略してクルくるPSS)も2012年2月10日に発売された。詳細は当該ページを参考。
  • GoGo!のラジオ内で、声優がアニメ化を熱望していた。元同ブランドの『プリズム・アーク』の例もあるので、可能性がないとはいえない。
  • Remaster版はダウンロード配信されている。特典に興味が無い方は、廉価でもあるこちらがオススメ。
  • 2016年4月27日に1,000円で発売された書籍「TECH GIAN スーパープレリュード ハナヒメ*アブソリュート」に『ハナヒメ*アブソリュート!』の体験版と本作(リマスター版)が収録されている。
  • 2019年6月29日発売のエロゲー雑誌「メガストア 2019年8月号」の付録DVDに本編(リマスター)と『Passion Star Stream』が収録されている。
  • 2023年7月7日にブラウザゲーム『ティンクルスターナイツ』がサービス開始。
    • 『ティンクル☆くるせいだーす』原画家の「かんなぎれい」が企画・監修を担当しており、『ティンクル☆くるせいだーす』がベースだと発表されている。(4Gamer.net
    • 2023年11月14日にはコラボイベントが開催された。

+ タグ編集
  • タグ:
  • ぺんしる
  • アダルトゲーム

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年11月15日 10:10

*1 後述の移植ではかなり弱体化してしまった。

*2 というのも、メーカーブランドのこだわりとして、金髪ツインテールキャラは定番なため。

*3 といっても、ナナカが一方的に嫌っているだけで、本人はナナカを好きなくらい。

*4 後述のPSSでも予約特典として同梱されているため、もしかしたら氏の趣味なのかもしれない。

*5 PSP版でのクレジット表記で、18禁版では未公表。

*6 しかも、PSP版ではボイスが追加された。

*7 放課後でも日曜でも頑なに制服を着続けるが、第二部以降で私服立ち絵はある。頻繁にはお目にかかれない。

*8 もっとも、マカロン戦で初めて追加Exスキルの説明が発生するのだから仕方ないといえば仕方ないことだが。

*9 攻略対象でなければ問題なかったかもしれないが、本編での攻略筆頭キャラがそんな扱いでは尚更批判されるのが関の山であるため、Lilianも中途半端な出し方は渋ったのだろう。