ヴィマナ

【う¨ぃまな】

ジャンル STG
対応機種 アーケード
発売元 テクモ
開発元 東亜プラン
稼働開始日 1991年
プレイ人数 1~2人
判定 なし
ポイント 難易度は低い
初心者にも上級者にも受けなかった不遇の作品
東亜プランSTGシリーズ


概要

  • 東亜プラン製の縦スクロールシューティング。全6ステージエンドレス。
    • 8方向レバー+2ボタン使用。2人同時プレー可能。
  • タイトルの『ヴィマナ』とはヒンドゥー教やサンスクリットの叙事詩に登場する空飛ぶ乗り物の事である。

システム

  • ボタン1でショット。コウモリのような形をしたショットを発射する。
    • 暫く溜めながら離すと扇状に広がるワイドショットが撃てる。幅は溜めた時間に応じて広がる。
  • ボタン2でサークルボム。画面下に表示されている個数だけ発動出来る。
    • 押したと同時に画面内の敵弾を全て消し、自機の周りに光球が8つ廻るようになる。
    • この光球は画面内にいる敵に向かって体当たりしてくれ、敵弾消しの性能も兼ねている。何回か攻撃すると1個消える。
  • アイテムについて
    • パワーアップ。ショットのパワーアップ。最大5段階。
    • サークルボム。サークルボムを1個補充。
    • スコアアイテム。最初は1000点だが逃さずに連続で取り続けていくと100点ずつ上がっていく。最大9900点。
    • 1UP。残機を1機増やす。

評価点

  • 東亜プラン製にしては難易度が低く、同社のゲームの中では遊びやすい部類に入る。
    • 理由として2周目以降も大して難易度が上がらない、複雑な攻撃があまり存在しない事等が挙げられる。
    • 多少シューティングの心得がある者なら1000万達成もさほど難しくない。
  • 自機のサブ武装「サークルボム」の存在。
    • 発動した瞬間に弾消しが発生し自機を光球が公転する。光球自体が弾消し能力を持つ上、敵機を捕捉すると誘導して飛んでいき光球の耐久力と引き換えにダメージを与え、光球の耐久力が残った場合は消滅せずに戻ってくるなどかなりの高性能。
      • 従来のボンバーと同様に発動時に弾消し能力がある上、攻撃性も兼ね備えた性能となっており、逃げながらの攻撃が容易となっている。
      • 仮に誤って発動しても無駄撃ちにならず、出現した敵をしっかりサーチして攻撃してくれる。
    • また、本作がリリースされた頃は『雷電』や『阿修羅ブラスター』と言った、所謂「ショット+ボンバーの東亜リスペクトSTG」が溢れていた時期であった為、マンネリ打破の意味合いもあるかと思われる。
  • BGM
    • 現在はケイブに在籍している富沢敏明氏が手掛けた曲は、どの面の曲も音源の特性を活かした東亜らしいサウンドに仕上がっている。特に最終面の「烈火の如く」は評価も高い。
    • ちなみに同社のシューティングで音源チップにYM3812を使った最後の作品でもある*1
    • しかしながら、ゲーム中はSEの音量が大きすぎて曲が聞こえにくいというのが難点。

問題点

  • 展開がワンパターン気味。
    • 敵の配置があまり捻った事をしておらず、少々物足りなさを感じる。
      • とあるステージでは砲台が「TOA」の文字を象って並んでいる箇所があるが、ボスを倒すタイミング次第では全く拝めない事も。
    • おまけに1ステージ当たりの尺も長く、ところどころダレてしまう箇所も。
  • スコアアイテムの仕様。
    • スコアアイテムを落とす敵が画面に出現してすぐ倒すと、スコアアイテムが出現しない。
      しかも、これでスコアアイテムが出現しなかった場合、取りこぼしたものとみなされまた1000点から育て直しとなる。
  • 全体的に地味。
    • 溜め撃ちは連射が利かない上に威力も高くないので局所的にしか使われず、半ば死に武装のような扱いとなっている。
    • 「サークルボム」は便利であるがエフェクト的に同社の過去作である『TATSUJIN』や『究極タイガー』のような派手さはない。

総評

難易度が高すぎると言われた『鮫!鮫!鮫!』の反省を生かしてか、マイルドな難易度のシューティングゲームに仕上がっているが
上級者にはヌルすぎると評され、初心者にも地味な見た目と単調な展開が災いしすぐ飽きられいずれのプレイヤー層からも大した支持は得られなかった。


余談

  • サントラについては過去にサイトロンレーベルから「G.S.M.1500シリーズ」で同社の落ち物パズルゲームである『洗脳ゲーム Teki・Paki』とカップリングされたものと、
    スィープレコードから発売されたコンピレーションアルバム、「東亜プラン シューティングクロニクル」に収録されたものがあるが、前者は廃盤、後者は限定プレスのため入手困難なのが難点である。
    • その後、2017年末にクラリスディスクから「東亜プラン ARCADE SOUND DIGITAL COLLECTION Vol.1 」に『V・V(ヴイ・ファイヴ)』とのカップリング収録でリリースされた。現時点ではこちらを入手するほうが確実であろう。
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  • テクモ
  • 東亜プラン

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最終更新:2021年12月01日 00:21

*1 シューティング以外を含めると1992年に発売した『フーピー!!』が最後とされている